SSH活動記録
【SSH】JAXA杉森さんの特別授業を開催しました!
11月21日(金)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でロケット開発に携わる杉森さんをお招きし、特別授業(講演会)を実施しました。理数科1・2年生全員と普通科1・2年生の希望者あわせて約150名が参加しました。宇宙開発の最前線で活躍されている技術者から直接お話を伺う貴重な機会となり、生徒たちは皆、興味深く耳を傾けていました。
講演では、ロケット開発の流れや技術的な工夫、そして挑戦を続けることの大切さについて、実際の経験を交えながら語っていただきました。特に、約9年の歳月をかけて挑んだ試験機1号機が打ち上げに失敗した際の苦悩や、その後に徹底した原因究明と改善を重ねて再挑戦したプロセスには、生徒たちも深く胸を打たれた様子でした。「宇宙とは可能性そのもの」と語る杉森さんの言葉は、生徒たちに大きな刺激を与えました。
また、「高校で学ぶ物理の基礎が研究の土台になっている」という話や、法務・国際協力など文系分野でも宇宙開発に携われるという説明には、生徒たちの視野を大きく広げる内容となりました。
生徒の感想①「宇宙は遠い存在だと思っていたが、実際にその仕事に携わる人の話を聞き、とても感動した。一つのロケットに9年もの時間と多くの努力が詰まっていることを知り、技術者の方々の凄さを改めて感じた。失敗の原因を整理し、考えられるすべての可能性に対策を施して再挑戦する姿勢にも心を打たれた。ロケットづくりのやりがいについてもっと知りたいと思った。」
生徒の感想②「使われている式や知識の基本が高校物理の範囲であると知り、日々学んでいる内容の重要性を実感した。失敗から学び、改善して次に活かす姿勢を自分も勉強や部活動、探究活動に取り入れたい。」
生徒の感想③「宇宙開発にはまだ課題が多いが、それは“可能性の裏返し”でもあるという話が印象的だった。太陽系の外には広大な未知の世界が広がっていると知り、もっと宇宙に興味がわいた。宇宙の仕事も面白そうだと思った。」
杉森さんは、生徒たちに向けて「皆さんも可能性の塊。何にも縛られず、挑戦を恐れずに進んでほしい」と力強いメッセージを送ってくださいました。今回の講演は、生徒たちが学びの意義を再確認し、未来へ向けての視野を広げる大変貴重な機会となりました。杉森さん、本当にありがとうございました。
【SSH:科学系部活動】高校生と小学生の科学交流 〜小松SSHの地域連携:小学生向け実験教室~
8月22日(金)午後 @サイエンスヒルズこまつ
小松高校科学系部活動(理化部、生物部、天文数学同好会)所属の高校生による小学生向け実験教室を開催しました。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の一環として、開催しました。
高校生が主体となって企画・運営を行いました。
高校生が日ごろ取り組んでいる学習から、科学の楽しさや探究の面白さを伝えることを目的としています。
今回は、
「身近な材料でできるスライムづくり」
「墨と洗剤で遊ぼう」
「色の不思議:時計反応」
「重曹とブドウ糖が反応すると・・・」
「コアンダ効果って何」
「身近な材料で風船をふくらましてみよう」
の6つのテーマの実験を実施。
高校生たちは、必ず、科学的なしくみ・背景を小学生にわかりやすく説明していました。
小学生たちは目を輝かせながら実験に取り組み、高校生の説明に熱心に耳を傾けていました。
参加してくれた小学生は29名でした。
一緒に来場してくださった保護者の方も熱心に質問してくださいました。
来場してくださった皆様、心から感謝申し上げます。
スライム 墨と洗剤 風船
時計反応 重曹とブドウ糖 コアンダ効果
【理数科2年生】課題研究ポスター発表会 ~中学生へ伝える課題研究のおもしろさ~
8月20日(水)午後
中学生の小松高校体験入学の一環で、本校理数科の生徒が直接、中学生のみなさんへ自分たちの取組を紹介しました。
小松高校SSHといえば、課題研究 です。
まず、理数科の魅力を知っていただくために、理数科2年生代表3名が中学生のみなさんに小松高校SSHについて説明しました。
その後、理数科課題研究10テーマを3会場に分かれてポスター発表をしました。
理数科2年生の生徒たちは中学生にわかりやすく説明できるように工夫していました。
中学生のみなさんは熱心に聞いてくれて、さらに多くの質問をしてくれました。
会場全体の様子
研究に関する実験の様子も実際に見ていただきました。
小松高校はSSH指定校なので、県内の高校の中でも数多くの実験・研究機器がトップクラスでそろっています。
ポスター発表会の後、理数科の生徒たちと中学生のみなさんとで懇談会(絆タイム)を行いました。
受験勉強の仕方、部活動と勉強の両立について、理数科特有の行事について、などなど・・・。
理数科2年生2名と中学生3~4名ずつで懇談しました。
笑い声が起きたり、歓声が起きたり、とても楽しそうでした。
「理数科は、女子でも安心して過ごせるので、心配しなくても大丈夫」と中・高女子どうしで会話が弾んでいました。
同じ中学校の先輩後輩で久しぶりに会い、「来年の4月、待ってるね」、と話していたことも印象的でした。
【SSH】物理チャレンジ2025 第2チャレンジ出場決定 ~全国の舞台へ挑戦!~
8月19日(火)
理数科2年生の生徒が「物理チャレンジ2025」において第1チャレンジを突破し、全国大会である第2チャレンジ(全国大会)への出場(第1チャレンジの成績上位者 約100名)が決定いたしました。
物理チャレンジは、全国の中高生が物理の理論と実験に挑む競技会であり、国際物理オリンピックの日本代表選考も兼ねた、極めて高度な学びと交流の場です。
理化部の生徒を中心として、日々勉強会を実施してきました。その成果が実りました。
このたび、その努力を賞して「校長報償費授与式」が行われました。
馬場校長先生からねぎらいの言葉をいただき、「がんばってきます」と答えていました。
第2チャレンジ概要
日程:2025年8月22日(金)〜25日(月)
会場:東京理科大学 野田キャンパス
内容:実験コンテスト(5時間)
理論コンテスト(5時間)
サイエンスツアー、交流会、Physics Liveなど
日々の探究心と粘り強い思考力が実を結びました。物理の楽しさと奥深さを全国の仲間と分かち合える貴重な機会となります。今後のさらなる飛躍を心より応援しています。
【SSH:科学系部活動】高校生が教える小学生向けプログラミング教室
8月6日(水) 7日(木) 9日(土) 10日(日)
9:45~11:45 @サイエンスヒルズこまつ 全4日間の日程で行いました。
天文数学同好会の生徒を中心に、日々プログラミングについて学んだり、教え合ったりしていた生徒たちが、小学生にプログラミングを教える企画です。
サイエンスヒルズこまつの方々のおかげで実現することができました。
初級:Scratch 小学校3年生以上
中級:Python 小学校3年生以上
のプログラムです。
今年に入ってから、生徒たちが講座の内容や進行も考え、生徒たちが講義を担当しました。
4日間、講師役がそれぞれ変わり、講師役以外の生徒は参加した小学生一人一人に高校生がアシスタントとしてすぐに小学生の要望に応えられるように準備しました。
初級の様子 中級の様子
高校生にとっては、教えることでさらにプログラミングについて理解を深めることができました。
また、小学生にとっては歳の近い高校生から学ぶことでプログラミングに対して親しみやすく、もっと学びたいという意欲につながるきっかけになればよいなあと思っています。
生徒たちは教える難しさもわかった4日間でした。
最終日は全員で記念写真を撮りました。
これからも継続して開講していく予定です。
ぜひ興味のある方はご参加ください。
参加してくださった皆様、誠にありがとうございました!
講座を開くにあたってご協力くださった皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
【理数科2年生】高校生と究める探究教室 山代中学校編 ~高校生も中学生も一緒に探究、共に成長~
7月31日(木)13:30~
今回は山代中学校で究める探究教室を行わせていただきました。
中学生に高校生が教えるのですが、理数科2年生10名は、教えるために事前に準備を行ってきました。また、教えるために勉強もしました。
科学チャレンジで取り組んだウィンドカーを中学生バージョンに改良したものを教材として使いました。
中学生が作成中にあまり口を出さないようにするなど、適切なアドバイスの難しさもわかったそうです。
中学生たちが、実験に挑戦している様子です。かつて生徒たちが大学の先生や大学院生から教わったことを思い出しながら、中学生に優しく指導していました。
試技を重ねて、ウィンドカーを改良し、タイムが速くなっていく様子を見て、中学生と一緒に理数科の生徒も喜んでいました。
中学生から、お手本に高校生のウィンドカーを見たいと言われました。
高校生が作ったウィンドカーを走らせた結果、中学生のものよりタイムが早くて(当然?)、中学生から歓声が上がりました。
ホッとした~、と高校生が照れたように言っていました(見ていた教員もホッとしました)。
最後に、小松高校理数科の特徴や良いところを話して、みんなで記念写真をとりました。
お招きしてくださった山代中学校のみなさん、本当にありがとうございました。
勉強にもなったし、なによりも山代中学校のみなさんと科学を通じて交流できてとても楽しかったです!
【理数科2年生】韓国大田科学高校のみなさんが帰国 ~科学が結んだ友情 12月またお会いしましょう~
7月31日(木)9:00
4日間にわたる国際科学交流プログラムが終わり、本校を訪問してくれた韓国大田高校の皆さんが、帰国の途につきました。
4日間という短い期間ではありましたが、夜遅くまで共同研究についてディスカッションし、共にパズル作成の実習を行った時間は、生徒たちにとってかけがえのない宝物となりました。
ささやかではありますが、お別れ会を開催しました。
一人一人4日間の交流で感じたことを英語で伝えあいました。
その後プレゼント交換を行いました。
「12月にまた会いましょう」
「12月また会えることを楽しみにしています」が多く聞かれました。
別れを惜しんでいました。
韓国大田科学高校のみなさんが小松空港へ向かう時間まで、交流を深めました。
小松空港へ向かう韓国大田科学高校のみなさんをお見送りしました。
韓国大田(テジョン)科学高校の生徒さんたちは、皆さんがロボット工学の研究者など、それぞれの分野で研究者を目指しています。
小松高校理数科の生徒たちと、お互いに「夢が叶うといいね」と励まし合う姿は、未来の科学を担う者として、とても前向きだなあと思いました。
【SSH】韓国大田科学高校との交流 ~日韓の絆を深める記念品交換~
大田科学高校の先生お2人から記念品をいただきました。
小松高校からは、校長先生より記念品をお渡ししました。
ありがとうございました!
生徒はもちろんですが、教員も韓国大田科学高校の先生方と交流し、とても楽しかったです。
12月の訪韓時にお会いできることを楽しみにしています!
【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー➄ ~学校生活交流 「推しお菓子」は?~
韓国大田(テジョン)科学高校との国際科学交流のパズル作成の合間に普通科、大聖寺高校、星稜中・高校の生徒さんとの交流会も開かれました。
普通科、大聖寺、星稜のみなさんそれぞれが「推しお菓子」を持参し、韓国の高校生と交流しました。
お菓子という共通のテーマがあったことで、言葉の壁を越えて自然と会話が弾みました。
お互いの「推しお菓子」について熱く語り合ったり、一緒に記念撮影をしたりと、会場は終始笑顔でいっぱいになりました。
生徒たちはこの交流会を通じて、新しい友達と出会い、忘れられない思い出を作ることができました。
非周期性パズル作成についての発表会後、韓国大田科学高校の生徒から、参加した生徒全員分の記念のお菓子をいただきました。きれいな袋の中に韓国のお菓子がたくさん入ったものを一人一人いただきました。ありがとうございました!
【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー➃ ~非周期性パズル完成…成果発表会~
7月30日(水)13:00~
非周期性パズル作成の成果発表会を行いました。
講評者として
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学系 コンピューティング科学研究領域
助教 鎌田 斗南 (KAMATA, Tonan)先生
がご参加くださいました。
また、午前からご指導くださった3名のALTの先生方も講評者としてご参加くださいました。
単に作品を発表するだけでなく、パズルの背後にある数学的な考察に焦点を当てて説明することを目的としました。
すべて英語で発表を行いました。
「非周期性」という概念の数学的な定義について、各グループが独自の解釈を披露しました。
あるグループは、ペンローズ・タイルの概念をヒントに、非周期的な模様が無限に広がる可能性を秘めた作品を提示していました。また、他のあるグループはパズルを作成する上で用いたアルゴリズムや生成ルールについても詳しく解説していました。前日の上原先生の講義を参考にしたグループもありました。
単純な繰り返しを避けるだけでなく、タイルの並び方やパターンの生成規則に、数学的なロジックを組み込む試みがなされました。
発表が終わると、聴衆からは次々と英語による質問が出ました。
また、日本語による質問もありました。
積極的に質問したことがすばらしいことです。
「このパズルの非周期性は、数学的にどのように証明できますか?」
「もしピースを無限に増やした場合、非周期性は維持されますか?」
発表者たちは、これらの鋭い質問に対し、自分たちの研究内容や思考プロセスを英語で一生懸命丁寧に解説していました。
一つの質問が新たな疑問を生じさせ、さらに深い議論へと発展していく様子は、参加者全員の知的好奇心を刺激するものでした。
最後に講評者の鎌田先生から、グループごとに講評をしていただきました。よかったところ、改善するとよいところを丁寧に説明してくださいました。
これは生徒だけではなく、教員としてもどのようなプレゼンテーションを行うとよいか、ということについてとても勉強になりました。
これらの数学的なアプローチは、パズルが単なる遊びではなく、論理的思考を要する知的探究であることも鎌田先生は説明してくださいました。
今回の発表会は、参加者全員が「非周期性パズル」というテーマの数学的な側面を深く掘り下げ、そのおもしろさを再発見する貴重な機会となったと思います。
最後に、大聖寺高校、星稜中・高校、小松高校、韓国大田科学高校の代表生徒が2日間の国際科学交流についての感想を英語で述べました。
このような数学とデザインの融合を追究した経験から、異なる領域が融合された学問に科学的にアプローチする方法を学ぶことができたと思います。
発表会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。