SSH活動記録
全国SSH生徒研究発表会
全国SSH生徒研究発表会では、毎年8月に全国すべてのSSH指定校が参加して、課題研究などのステージ発表やポスター発表が行われています。昨年は神戸国際展示場にて開催されました。しかし、今年は新型コロナウィルス感染拡大に伴って一同に集まっての開催が中止となり、ポスター発表や口頭発表は動画及びオンラインによる審査となりました。
〇一次審査(8月11日);ポスター発表。書面及び動画による審査(審査対象は全参加校222校)
〇二次審査(8月17日);一次審査のポスター発表動画とオンラインによる質疑応答
(審査対象は一次審査を通過した63校)
〇最終審査(8月28日);リアルタイム配信による口頭発表(審査対象は二次審査を通過した6校)
〇表彰;文部科学大臣表彰(1校)、科学技術振興機構理事長賞(2校)、審査委員長賞(3校)
奨励賞(3校)、ポスター発表賞(21校)、生徒投票賞(18校)
本校からは理数科3年生4名の課題研究「液面で浮上する液滴の安定性について」が参加登録しました。
7月20日(月)までに研究要旨、ポスター画像、ポスター発表動画を作成し提出しました。その結果、見事一次審査を通過することができました。二次審査は各校それぞれ持ち時間30分で、ポスター発表に対する質疑応答を、オンラインで5名の審査員と行いました。結果は、残念ながら最終審査に残ることはできませんでしたが、「ポスター発表賞」を受賞することができました。
地学野外実習
8月21日(金)1年理数科理数地学選択者と希望者の合計15名で金沢市大桑町犀川上流貝殻橋付近の河川敷で地学野外実習を行いました。
まず、能美市和気町の加賀産業道路沿いにある約2000万年~1700万年前の新生代の火山活動からできた火山岩である巨大流紋岩の観察を行いました。その後、金沢市大桑町へ向かい、大桑層中部貝化石密集層と大桑層下部貝化石密集層での化石採取を行い、大桑層と犀川層の境界付近で地層観察を行いました。
とても暑い日でしたが、新型コロナウィルス感染症対策と熱中症対策をしっかり行い、生徒たちは熱心に実習に取り組んでいました。
巨大流紋岩の観察の様子 化石採集の様子
生物野外実習
7月23日(木)、理数科1年生の生物野外実習が行われました。
日程
6:30 学校集合
7:00 出発(バス2台に分乗)
10:00 のと海洋ふれあいセンター到着
到着後着替え
11:00~12:00 海洋生物採集
12:00~12:30 着替え
12:30~13:30 昼食
13:30~14:30 ウニ人工授精・発生実験(実験室)
海洋生物観察(実験室)
14:30~15:00 片付け
15:30 のと海洋ふれあいセンター出発
18:30 学校到着
今年度の生物野外実習は、新型コロナウィルス感染の状況から、石川県のガイドラインに沿って、実習を行いました。よって、残念ながら日帰りの実習となりましたが、理数科の生徒全員すべての実習に熱心に取り組んでくれました。
午前は海に入って海洋生物採集をしました。例年のようにウェットスーツを着て海に潜ることはできませんでしたが、足だけ海につかって海洋生物を採取しました。コロナ禍で予防対策を意識しながらも、実験の班員どうし協力しあって楽しそうに取り組んでいました。この様子を見ていたら、理数科1年生のこれからの活躍がとても楽しみになりました。
午後は午前に採集したウニを人工授精させ、発生の様子を顕微鏡で観察しました。また、発生観察の合間に採取したウニやヒトデ、海藻などの海洋生物の観察・同定およびスケッチを行いました。ウニの発生は8細胞期までしか観察できませんでしたが、全班観察することができ、生徒たちはとても充実した様子でした。
開講式での校長先生の挨拶の様子 到着してから、海の危険生物についての講義を受けました。
(この時はまだ小松は雨が降っていました…)
海洋生物採集の様子 その1 海洋生物採集の様子 その2
海洋生物採集の様子 その3 まず、採集したウニの観察です。
ウニの放精、放卵の様子 人工授精させた胚の顕微鏡観察の様子
第1回こまつ研究サポートプログラム「課題研究中間報告会」 学校設定科目「課題探究Ⅱ」
7月15日(水)5,6限、2年理数科の学校設定科目「課題探究Ⅱ」で第1回こまつ研究サポートプログラム「課題研究中間報告会」が行われました。現段階での、テーマ設定や今後の方針の確認と相談を兼ねて、大学の先生方から専門的な視点によるアドバイスを頂きました。
新型コロナウィルス感染症による休校期間中に理数科の生徒たちはGoogle Classroomなどで研究テーマについてオンラインで担当の先生を交えて話し合いを重ねてきました。研究をスタートさせてから約1ヵ月でしたが、生徒たちは熱心に大学の先生方に質問し、これからの研究方針について相談していました。
会の終了後、生徒達から「スタートが遅くなってしまって、心配していたけどがんばろうという気持ちが出てきた。」という声が聞かれ、さっそく班員どうしで協力しながら研究に取り組んでいました。
こまつ研究サポートプログラム第2回目は9月16日(水)に行う予定です。
参加していただいた大学の先生方
北陸先端科学技術大学院大学 國藤 進 先生 (数学)
金沢大学 理工研究域 数物科学系 佐藤 政行 先生 (物理)
金沢大学 理工研究域 機械工学系 小松﨑 俊彦 先生 (物理)
金沢大学 理工研究域 数物科学系 川上 裕 先生 (数学)
金沢大学 環日本海域環境研究センター 松木 篤 先生 (地学)
金沢工業大学 バイオ・化学部 応用化学科 草野 英二 先生 (化学)
石川県立大学 生物資源工学研究所 中谷内 修 先生 (生物)
数学班の様子 その1 数学班の様子 その2
物理班の様子 その1 物理班の様子 その2
化学班の様子 生物班の様子
地学班の様子
科学系部活動実験教室
7月11日(土)理化部、生物部あわせて18名の生徒がサイエンスヒルズこまつで小学生を対象に実験教室を行いました。
今年は新型コロナウィルスの影響で密を避けるために募集定員10名としました。それでも、10名の小学生が参加してくれて、高校生が考えた4つ実験(「表面張力の実験」、「重曹で入浴剤をつくろう」、「重曹とクエン酸を混ぜるとどうなる?」、「ホワイトボードマーカーで書いた絵を水に浮かべよう」)に対して、熱心に質問したり、楽しそうに実験に取り組んだりしてくれました。高校生たちもとても充実した様子でした。
表面張力の実験 重曹で入浴剤をつくろう
重曹とクエン酸を混ぜるとどうなる? ホワイトボードマーカーで書いた絵を水に浮かべよう