2025年7月の記事一覧

【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー➄ ~学校生活交流 「推しお菓子」は?~

韓国大田(テジョン)科学高校との国際科学交流のパズル作成の合間に普通科、大聖寺高校、星稜中・高校の生徒さんとの交流会も開かれました。

普通科、大聖寺、星稜のみなさんそれぞれが「推しお菓子」を持参し、韓国の高校生と交流しました。

お菓子という共通のテーマがあったことで、言葉の壁を越えて自然と会話が弾みました。

お互いの「推しお菓子」について熱く語り合ったり、一緒に記念撮影をしたりと、会場は終始笑顔でいっぱいになりました。

生徒たちはこの交流会を通じて、新しい友達と出会い、忘れられない思い出を作ることができました。

   

 

 

非周期性パズル作成についての発表会後、韓国大田科学高校の生徒から、参加した生徒全員分の記念のお菓子をいただきました。きれいな袋の中に韓国のお菓子がたくさん入ったものを一人一人いただきました。ありがとうございました!

 

 

【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー➃ ~非周期性パズル完成…成果発表会~

7月30日(水)13:00~

非周期性パズル作成の成果発表会を行いました。

講評者として

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学系 コンピューティング科学研究領域

助教 鎌田 斗南 (KAMATA, Tonan)先生

がご参加くださいました。

また、午前からご指導くださった3名のALTの先生方も講評者としてご参加くださいました。

    

 

単に作品を発表するだけでなく、パズルの背後にある数学的な考察に焦点を当てて説明することを目的としました。

すべて英語で発表を行いました。

「非周期性」という概念の数学的な定義について、各グループが独自の解釈を披露しました。

あるグループは、ペンローズ・タイルの概念をヒントに、非周期的な模様が無限に広がる可能性を秘めた作品を提示していました。また、他のあるグループはパズルを作成する上で用いたアルゴリズムや生成ルールについても詳しく解説していました。前日の上原先生の講義を参考にしたグループもありました。

単純な繰り返しを避けるだけでなく、タイルの並び方やパターンの生成規則に、数学的なロジックを組み込む試みがなされました。

   

 

発表が終わると、聴衆からは次々と英語による質問が出ました。

また、日本語による質問もありました。

積極的に質問したことがすばらしいことです。

「このパズルの非周期性は、数学的にどのように証明できますか?」
「もしピースを無限に増やした場合、非周期性は維持されますか?」

   

  


発表者たちは、これらの鋭い質問に対し、自分たちの研究内容や思考プロセスを英語で一生懸命丁寧に解説していました。

 

一つの質問が新たな疑問を生じさせ、さらに深い議論へと発展していく様子は、参加者全員の知的好奇心を刺激するものでした。

 最後に講評者の鎌田先生から、グループごとに講評をしていただきました。よかったところ、改善するとよいところを丁寧に説明してくださいました。

 

これは生徒だけではなく、教員としてもどのようなプレゼンテーションを行うとよいか、ということについてとても勉強になりました。

これらの数学的なアプローチは、パズルが単なる遊びではなく、論理的思考を要する知的探究であることも鎌田先生は説明してくださいました。

 

今回の発表会は、参加者全員が「非周期性パズル」というテーマの数学的な側面を深く掘り下げ、そのおもしろさを再発見する貴重な機会となったと思います。

最後に、大聖寺高校、星稜中・高校、小松高校、韓国大田科学高校の代表生徒が2日間の国際科学交流についての感想を英語で述べました。

   

 

このような数学とデザインの融合を追究した経験から、異なる領域が融合された学問に科学的にアプローチする方法を学ぶことができたと思います。

発表会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 
 
 

 

 

【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー③ ~再考、非周期性パズル…最高の作品を目指して~

7月30日(水)9:00~12:30

昨日、一度完成させた非周期性パズル。

しかし、韓国の生徒も日本の生徒も、挑戦はこれで終わりではありません。

より面白く、より洗練されたパズルを目指し、韓国の高校生、理数科・普通科の生徒、大聖寺の生徒さん、星稜の生徒さんも再び朝から集まりました。

前日の反省点を踏まえ、まずはパズルの「非周期性」という核となる部分を再確認しました。

どのようなルールでパターンを排除すれば、より奥深く、解きごたえのあるものになるか、グループで活発な議論を交わしました。

「このピースはもっと複雑にしてもいいんじゃないか」

「この配置だと、かえって周期的なパターンが生まれてしまうのでは?」

「あのピースの形、もっとおもしろくできないかな?」

次々と飛び出すアイデアや意見を一つひとつ検証し、新しいピースのデザインや配置のルールを再構築していきました。前日に作ったパズルを作成した時間よりも、再考する時間は何倍もの価値を生み出し、生徒たちはさらに進化した非周期性パズルを完成させることができたのではないかと思います。

   

 午後から、どのようなアインシュタインタイルパズル(非周期性パズル)を作成したかについて、各グループが発表を行います。そのための準備も行いました。

英語で発表するため、

大聖寺高校ALT

小松明峰高校ALT

小松高校ALT

の3名の先生がご指導くださいました。ありがとうございました!

 

 

【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー② ~韓国の高校生と作るオリジナルパズル~

7月29日(火)11:00~16:00

12グループに分かれて、それぞれ自分たちが考えてきたパズルデータをもとに話し合いを重ねました。

この日の目標は、各グループアインシュタインタイルパズルをレーザーカッターで切り出すことでした。

 

             

ディスカッションの様子

普通科、大聖寺、星稜グループが説明を受けている様子

 

       

これで一度作ってみよう!(会話は全部英語です)  

レーザーカッターの刃の位置とパズル用のボードの位置を確認

 

          

小松高校には2台のレーザーカッターがあります。          

裁断中。1ピース/分です。

 

            

うまく裁断できるか気になってました。

第1回目のパズルが裁断できました。10分弱でできあがります。

 

    

レーザーカッターの順番を待つ間、実験室のプラズマボールで遊んだり、話したりして友好を深めていました。

また、空き時間を見計らって昼食をとったりもしていました。

 

         

できあがったパズルのピースを1つずつはずしていきました。メンバーでできたものをすぐに合わせてみました。

 

       

どのグループもすぐにパズルが非周期性かどうかを確認していました。

 

周期性パズルになってしまったグループもあり、明日への課題としていました。

また、非周期性パズルを作った班も、より良いものにするため、もう一度話し合いの場を設け、さらなる工夫を凝らしていました。

 

 

        

 

 

【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー① ~次世代研究者の育成を目指して~

韓国大田科学高校の生徒12名と小松高校理数科2年生41名は、1か月前からGeoGebraで、非周期性パズルの一つ「アインシュタインタイル」を一人一人が考えてきました。

韓国の高校生12名と小松高校理数科の生徒41名が交流し、10のグループに分かれてディスカッションを行い、各グループでオリジナルのアインシュタインタイルパズルを制作しました。

今年は、以下の皆さんも参加してくれました。

普通科2年生: 8名
大聖寺高校2年生: 4名
星稜高校2年生: 3名
星稜高校1年生: 1名
星稜中学校2年生: 1名

7月29日(火)@小松高校視聴覚室

9:00 

小松高校 校長先生の挨拶

校長先生から「科学交流を楽しんでほしい」という主旨の英語でのご挨拶があり、会が始まりました。  

 

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学系 コンピューティング科学研究領域

教授 上原 隆平(UEHARA Ryuhei)先生の講義

非周期性パズルに関する講義を、すべて英語で受けました。講義では、研究の歴史や背景、パズルの仕組みに加え、これから自分たちで作るアインシュタインタイルのポイントについても学びました。

  

 

 

「パズルを数学的に考えるという英語の講義を聞いて、もともと難しい内容が、さらに難しく感じられました」

という感想を述べる生徒もいましたが、

「パズルを数学的に考えることのおもしろさを知った」

「今勉強している英語の今後の学び方の方向性がわかった」

「最前線の研究者が英語で数学を説明してくださったこと、根気よく何通りも考えることの大切さをはなしてくださったことに感動した」

という感想を述べた生徒もいました。

いずれの学校の生徒からもたくさんの質問が出て、充実した質疑応答が行われました。

   

講義終了後も、上原先生への質問に生徒の列がついて、個々に質問をしていました。

上原先生は丁寧に一人一人の質問に答えてくださり、質問した生徒からはとても嬉しかった!という声が聞かれました。

   

 講義後、聞いて話せるように英語を勉強しないと、と言っていた生徒がとても多かったです。

科学のフィールドは世界なので、この日この時間の感じたこと思ったことをずっと覚えていてほしいです。

 

 

 

 

【理数科2年生】韓国大田科学高校生来訪 ~未来を拓く国境を越えた科学交流20年目~

今年も韓国大田科学高校との国際科学交流が行われました。

これで、20年目となります。

コロナ禍の間もオンラインでつながり、3年前から再び、7月に韓国から来日、12月に訪韓してきました。

 

 毎年共同研究を行うことで科学交流を行っています。

   

7月28日(月)13:45 理数科2年生を中心とした16名が小松高校を出発!

韓国大田科学高校の生徒12名と先生2名をお迎えに小松空港へ向かいました。

   

 ドキドキしながら、飛行機の到着を待つ様子。     14:30 「初めまして~」の様子です!

 

 

小松空港の「ひゃくまんさん」(みんなに隠れて見えない)と一緒に記念撮影をしました。

 

15:00 いつも小松高校SSHの取組でお世話になっている「サイエンスヒルズこまつ」へ到着しました。

サイエンスヒルズこまつの中を案内し、展示されているものを解説しながら韓国の生徒と一緒に体験し、原理についてディスカッションしていました。英語が得意な子もいれば苦手としている子ももちろんいましたが、どの子もコミュニケーションを取りたいという思いが韓国の高校生に伝わり、みんなが笑顔で過ごすことができました。

    

   

     

 

17:30 宿舎でみんなで夕食をいただきました。さらに小松高校理数科2年生5名が加わり、とても楽しい時間となりました。

 

 

その後、共同研究の内容について、韓国の高校生から説明を受けました。研究テーマは3本です。3つのグループがプレゼンを行いました。

    

 

そして、韓国の高校生と小松高校理数科の生徒たちも3つのグループに分かれて、それぞれの班でディスカッションを行いました。

    

 

20:30 長い一日が終わり、小松高校生はみんな自分たちの英語による会話の力をつけたい、つけないと、と話していました。

 

 

 

 

 

【SSH・NSH】小松高校SSH・NSHの取組が紹介されています。

7月25日(金)

 石川県文教会館のロビーにて、「第301回 教育資料ロビー展」が行われています。

7月25日(金)~8月5日(火)小松高校SSH・NSHの課題研究ポスターとSSHだより、NSHだよりが展示されています。

近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

今年度の全国SSH生徒研究発表会に小松高校代表で参加するポスターです。

石川県文教会館 特色のある学校の活動

http://www.bunkyo.or.jp/bunkyo/self/lobby.html#301

 

【1,2年生】科学チャレンジ2025 

7月19日(土)13:00~ 金沢工業大学

「科学チャレンジ2025」に参加しました。参加校は、小松高校(11チーム45名)、大聖寺高校、金沢錦丘高校、星稜高校です。

4~5人/班で、ウインドカーを作成し、タイムを競いました。

制限時間50分で作成し、タイムを測ります。

班で協力し、作り上げることは簡単そうに見えますが、日ごろの探究活動の成果が表れます。

結果は、普通科1年生のチームが優勝でした。理数科1年生のチームが3位となりました!

入賞できなかった班の生徒たちが「悔しい」「今日のことを次に生かそう」と話し合っていたことが印象的でした。

また、「難しかったけど楽しかった!」「またやりたい」と、ほとんどの小松高校生が言っていたので、とても嬉しかったです。

金沢工業大学 プロジェクト教育センターの先生方、お忙しい中、ありがとうございました。

 開会式(競技の説明)  

      開会式(競技ルールの説明)                話し合いの様子

    

        協力が大事                  45名が参加してくれました

  

          試技の様子               試技の結果から次を考えているところ

【理数科1年生】 野外実習➃ ~鹿島の森に息づく照葉樹林 ー 地域環境と生物多様性の視点から~

7月16日(水)

11:30 塩屋海岸での植生調査の後、鹿島の森の植生観察に向かいました。

鹿島の森は、暖温帯の照葉樹林の原生林が残存している貴重な存在です。

照葉樹林だけではなく、アカテガニの楽園ともなっています。アカテガニは陸上生活に適応したカニです。年々減少しているそうですが、この日もいたるところで観察することができました。

人の手がずっと入っていないことによるこんもりとした外観の鹿島の森に入って、照葉樹林の涼しさに感動しました。

      

 上の写真:Wさん撮影のアカテガニ

 下の写真:H君撮影の鹿島の森の中 

 

14:00 昼食後、学校に戻り、ウニ胚の観察を継続しました。

プルテウス幼生をすべての班で観察することができ、生徒たちはみんな喜んでいました。

     

       

「成体ウニになるまで育てたい!」と言っていた生徒が数名おり、実験室のインキュベーターで育ててみましたが、残念ながら終業式後18日(金)にはすべて死んでしまいました。「なぜだろう」と考えていた生徒が、理数科2年生の先輩と話し合っていました。

生徒の感想

・実験を長い時間行うのが今までにない経験で、刺激的で楽しかったです。

・探究がとても面白いと思うようになった。

・準備されたものではなく自分たちで最初から継続的に観察して結果が得られる体験がとてもよかった。

・実験を長い時間行うのが今までにない経験で、刺激的で楽しかったです。

 

とても暑い日でしたが、早朝から夜中まで理数科のみんなで協力し合って実験・観察に取り組んでいました。

胚の写真はすべて理数科の生徒が撮影したものです。

 

 

 

【理数科1年生】 野外実習③ ~波打ち際から始まる生態系:ライントランセクトで見る植生~

7月16日(水)

6:00 ウニの発生観察を継続して行いました。全員そろって観察を始めていました!

ほとんどの班が、プリズム幼生にまでなっており、生徒たちは丸い胚から台形もしくは三角形になった胚に驚いていました。      

 

7:00 朝食を食べて、すぐにまた観察です。腕が2本になったプルテウス幼生になった班もありました。

 

 

8:00 金沢伏見高校の西岡登先生による「海浜植物の観察法」についての講義を受けました。

植物の詳細な分類について講義を受けることは初めての生徒も多かったと思いますが、がんばって聞いていました。塩屋海岸に生息する昆虫などについても説明を受けました。

    

 

9:30 講義も終わり、荷物をまとめてバスに乗り込みました。

これから西岡先生の指導のもと海浜植物の植生調査の実習を行うために、塩屋海岸へ向かいました。

 

10:20 塩屋海岸に到着し、班に分かれて海岸沿いに横並びになって、巻き尺で10mずつ測りながら陸のほうへ向かって植物調査を行いました。

    

                

    

本格的な植物調査を初めて行った生徒が多く、事前研修・講義で学んだ植物を宝探しのように一生懸命探して、同定していました。

ハマニガナ、ハマゴウ、ハマボウフウ、ウンラン、トベラ・・・ほかにもたくさんの植物が見つかりました。

  生徒たちが植物を踏まないようにハマゴウの群生の中をおそるおそる歩いていた様子が印象的でした。

  生徒たちが「この様子を覚えて、この生態系を維持していかないといけないね」、ということを話しあっており、とても嬉しく思いました。

 

 

 

植生調査に講師として来てくださった先生方、お忙しい中、ありがとうございました!

  

【理数科1年生】 野外実習② ~細胞分裂を体感!ウニの発生実習レポート~

7月15日(火)

16:00 宿舎(粟津温泉 喜多八さん)にて、ウニの発生の顕微鏡観察を継続しました。

 

18:30 夕食 理数科のOB 7名が来てくれて、一緒に夕食をいただきました。 食事の時間には、高校生活や大学生活について、さまざまな話題で盛り上がりました。

 

20:00 顕微鏡観察の継続と卒業生との懇談会を実施しました。部活動との両立、理数科での勉強の仕方、課題研究への取り組み方、学会への参加、コンテストへの参加など、色々話を聞き、とても有意義な時間を過ごしました。

ウニ胚も胞胚まで進み、受精膜をやぶって動き出していて、生徒たちは声をあげて喜んでいました。

先輩たちも、顕微鏡観察の仕方、ウニ胚の時期について教えてくれたので、実習もスムーズに進みました。

   

 

途中、学年主任の先生も応援に駆けつけてくれました。語る会の最後には卒業生から、激励の言葉をいただきました。

        

 

ウニの発生観察は、温度管理も重要で、観察する部屋に一晩中エアコンをつけることを許可してくださり、また、ウニ胚の試料を置いておくための少し低めの温度で空調の効いた専用の部屋もご準備くださった喜多八のみなさん、ご協力ありがとうございました。発生観察は大成功でした!

理数科の卒業生、バスの運転手の方、ホテルのみなさんなど多くの方々のご協力で、実習を順調に進めることができました。ありがとうございました。そのおかげか、自分たちで人工授精させたウニの胚が気になって、夜中1:00ごろまで観察していた生徒さんが数名いましたね!

   

「眠くないの?」と質問したら、「胚が気になって」「先生こそ眠くないんですか?」と言って気遣ってくれました。

研究熱心かつ思いやりにあふれる理数科のみなさんでした。

 

【理数科1年生】 野外実習① ~自然が教科書になる日:生物と地学をフィールドで学ぶ~

理数科1年生恒例の「生物・地学野外実習」が行われました。

7月15日(火)

8:30 生物実験室に集合し、「石川県海洋ふれあいセンター」からいただいたムラサキウニから塩化カリウム水溶液によって放卵、放精させ人工授精させました。

    

 

10:00 二細胞期へ卵割したことを顕微鏡観察にて確認

             

 

12:30 ほとんどの班が八細胞期まで卵割したことを確認して、片野海岸へ出発

      

 

14:00 片野海岸には海底火山の火山灰や火砕流の噴煙の堆積でできた軽石凝灰岩の大きな塊があり、長者屋敷跡と呼ばれています。遠くからみるとつるつるして、うねうねした塊に見えましたが、近づいて見ると礫や木々の破片が混ざっていて、表面はざらざらとしていました。みんな汗だくになりながらも、岩のてっぺんまで登り、軽石凝灰岩を間近で観察しました。

    

 

 

 

 

【理数科3年生】「課題探究Ⅲ」発表会 ~微分方程式を活用した領域融合型の課題研究~

7月14日(月)

理数科3年生学校設定科目「課題探究Ⅲ」発表会を行いました。

各コースそれぞれ、微分方程式を活用した領域融合型の課題研究に取り組んできました。

実社会で直面する複雑な課題を解決するために必要となる基礎力を身につけること、より進んだ課題解決の方法を学ぶことによって、大学での学びにつながる学びを得ることを目的としています。

今回、発表することによって、一人一人の探究する姿勢における課題が見つかったと思います。

明確なテーマ設定、仮説の立て方、計画性、データの扱い方・・・のような今まで学んできた探究スキルを使うことはもちろん、分野の違いを弱点ではなく“広がり”と捉えることで、異なる視点から新たな価値を見出すことができたでしょうか。

 探究した内容がどのように地域や社会、未来に貢献できるかを考えると、研究の意義が深まってきますね!

発表タイトル

工学コース

「水セメント比とコンクリートの強度の関係」

「微分方程式を用いた抵抗力公式の比較」

社会学コース

「噂の拡散について」

 「エビングハウスの忘却曲線の正確性の検証」

生化学コース

「オキシドールと食物に含まれるカタラーゼによる酸素発生の反応速度」

薬学コース

「汗のニオイを脱臭する方法」

「殺菌効果を示すエタノールの最小濃度の検証」

 

 

【SSH】令和7年SSH(スーパーサイエンスハイスクール)成果発表会

 7月11日(金)SSH研究発表会を開催し、2限目、3限目に全学年、すべてのクラスで公開授業を行いました。大学の先生方及び県内外の中学校・高校の先生方など多くの方のご参加心よりお礼申し上げます。

 本校SSH研究開発課題である「正答のない問題に粘り強く取り組み、解決することができる探究力を持った人材の育成」に向け、生徒の探究力を育成するため本校が日々取り組んでいる①課題発見型の授業、②領域融合型の授業、③オンラインでの学習環境を有効に活用した授業、3つの授業を参観していただきました。

 4限目の研究協議会では、本校のSSHの取り組みや公開授業について、今後の研究の参考となる貴重なご意見を多くいただきました。

 以下に、公開授業のようすを一部掲載します。

課題発見型の授業のようす

①古典探究(2年) 主題:似た語感を持つ古文単語の差異を読み取る 

②化学基礎(1年) 主題:炎色反応と沈殿生成による成分元素の同定

 領域融合型の授業のようす

①物理×生物(3年) 主題:生体電気

②英語×美術(2年) 主題:問いを見つける目を養う

③地理総合×歴史総合(1年) 主題:石炭が旅を変えた~産業革命と旅行の近代化

オンラインでの学習環境を活用した授業

①情報Ⅰ(2年) 主題:Pythonでの出力をマスターする

②現代の国語 主題:「まちの豊かさとは何か」の叙述をベースとして自己の考えを聞き手を想定して伝える

科学系オリンピックの勉強会 ~物理で世界を目指す!オリンピック勉強会開催レポート~

今年も科学系オリンピックの夏がやってきました。

生徒たちは出場したいオリンピック(物理、化学、生物)に向けて、勉強会を定期的に開き切磋琢磨し合っています。

 

7月15日に実施される物理チャレンジ予選突破を目指す生徒を対象に、理化部を中心として物理チャレンジ勉強会を定期的に開催しています。この勉強会は、科学的思考力の育成と国際大会への挑戦を支援する目的で企画しています!

勉強会の内容
昨年度の物理チャレンジ参加者による体験談の共有に加え、物理担当の先生から、理論問題の解説や実験課題への取り組み方についての講義を実施してきました。そして、問題を解き、生徒たちでディスカッションしたり、教え合ったりして、まず本選出場に向けて楽しみながらがんばっています。

  理論問題演習:「力学」「電磁気」「熱力学」など高校物理の応用問題を中心に解説
  実験課題紹介:「音速の測定」

参加者の声
「先輩の話を聞いて、物理の奥深さと挑戦する楽しさを実感した」

「実験課題は難しかったけれど、自分で考えて試す過程が面白かった」

参加者たちは、物理の魅力に触れながら、自らの探究心を高める貴重な時間を過ごしてきました。

 

本校では今後も、科学系コンテストに向けた自主勉強会やレポート作成支援を継続して行い、全国大会や国際大会への挑戦を後押ししていきます。

 

    

 

 

 

 

「課題発見型」「領域融合型」「オンライン環境を有効に活用した」授業についての意見交換会 ~ミライの授業づくりへの今年度の第1歩~ 

7月3日(木)@小松高校探究ルーム

小松高校の教員で、「課題発見型授業」「領域融合型授業」「オンライン環境を有効に活用した授業」についての意見交換会(教員研修会)を実施しました。

今回の研修では、通常授業で探究力を育成するための「課題発見型授業」「領域融合型授業」「オンライン環境を有効に活用した授業」について、事前に教員が各教科・科目で話し合いと意見交換を行って、参加しました。各授業別に教科・科目を超えて教員同士が活発に意見交換を行いました。

参加した教員からは、「これからの授業のあり方を見直すよい機会となった」「実際の授業に活かしたいアイデアがたくさん得られた」などの声が寄せられ、今後の授業実践に向けた意欲的な姿勢が見られました。

各授業別にまとめられた意見を発表し、共有しました。

本研修会を通じて、通常授業で探究力を育成する授業への今年度の第一歩を踏み出すことができました。今後も、探究力を育成する授業改善の取り組みを継続してまいります。