2024年12月の記事一覧

「お手伝いしてもいいですか」

本校の校舎前には、大きな松林があり、子どもたちの絶好の遊び場になっています。また、桜の木、銀杏の木が高くそびえたち、季節の移ろいを感じさせてくれます。

その素敵な木々たちですが、この季節は、学校の駐車場にたくさんの葉を落とすため、その後片付けは大変です。

天気がいい時間を見ながら、落ち葉を掃き集めているのですが、次から次へと落ちて来る葉に、なかなか作業は進みません。

3日(火)の朝も、一面のオレンジ色の枯葉の絨毯の中、一生懸命落ち葉を集めていると、4年生の2人が、校舎から飛び出してきました。

「校長先生、おてつだいしてもいいですか。」

なんと有難い一言でしょうか。

早速お手伝いをお願いしました。

2人は黙々と松の葉を、集めてくれました。あっという間に、駐車場がきれいになっていきます。

どうしてお手伝いをしようと思ったのか聞いてみると、

「教室から校長先生を見ていたら、1人では無理だと思ったから。」

「自分たちがしないとだめだなと思ったから。」

と答えてくれました。

とっても頼もし二人に感動していると、登校してきたもう1人の4年生が、「ぼくも、お手伝いしてもいいですか。」と声をかけてくれました。

3人目の4年生の児童は、教室で、今日一日の準備を整えてから、校舎から飛び出してきて早速お手伝いをしてくれました。

「友達がしていたら、ぼくもやりたくなったから。」と言いながら、一生懸命に集めてくれました。

そして、翌日には、別の2人の児童も「校長先生、お手伝いしてもいいですか」と声をかけてくれました。

すてきな姿が広がっていることに心が温かくなりました。

寒さ厳しい風もどこか逃げていくような4年生の姿でした。