校長室より
<授業拝見>音楽(3年2組)
11月15日(木)2限目 音楽
今日は、3年2組の音楽の授業を参観しました。3の2の音楽担当は、中村先生です。音楽の授業というと、歌ったりリコーダーを吹いたりという活動ばかりがイメージされがちですが、音楽の授業でも他教科と同じように学習課題があります。今日の学習課題は、<きれいになめらかにふくにはどうすればいいかな>で、児童は課題曲の「山のポルカ」をただ単にリコーダーで演奏するのではなく、なめらかな演奏にするための方法を探りながら、演奏に取り組んでいました。
児童が話し合った結果、なめらかな演奏にする方法は、「のばす所に気をつける」「音符の長さを守る」の2つでした。この考えが出たところで、中村先生が、3つの音符(4分音符・2分音符・8分音符)の長さを確認。児童は、伸ばす音や音符の長さに気をつけながら何度も練習し、最後に全体で合わせ、演奏を完成させていました。いっしょに合わせた時に、どうしても音の長さが合わずずれてしまう場面もありましたが、何度も挑戦しよい音楽を追究する中で、それぞれの感性が磨かれていくのだと感じました。
<今月の歌を歌う> <のびのびとした歌声で>
<リコーダー演奏のポイントを確認> <なめらかな演奏に挑戦>
<授業拝見>1年1組
10月22日(月)5限目 算数
今日の課題は、<(3+9のように)まえのかずが小さいたしざんは、どうするかな>でした。子ども達は、前の時間に「9+〇」「8+〇」のような前の数が大きい計算について学習しています。今日は、その時の学習をもとに、3つの方法(ブロック・図・式)で計算し答えを出していました。算数は既習がとても大切です。前に習ったことをもとに考え、どうしたら答えを導き出せるか思考します。最終的に、繰り上がりのある計算は、答えを暗記してしまわなければなりませんが、どうやって答えを出すか考えることが、今後、学年が上がった時に自分の考えを生み出す力となっていくのです。
児童は、3つの方法を使った答えの出し方について、実に上手に説明していました。隣の子とペアで説明する場もあり、全員が発言する機会となっていました。ペアでも全体でも全員が生き生きと説明する姿は、もうすっかり成長したお兄さんお姉さんでした。
<体を向けて友達の話をきく> <ブロックと図と式>
<ノートにも図と式で考えを書く> <2人で考えを聞き合う>
<授業拝見>1年2組
今日は、1年2組の算数の授業を参観しました。入学式から半年がたち、運動会も経験して大きく成長した1年生は、授業でも学習のルールがしっかりと身に付き、担任の柚木先生や友達の話をしっかりと聞くことができます。今日は、「水のかさ」の勉強で、2つのペットボトルの水の量について考え合っていました。
問題は、「どちらがどれだけおおくはいりますか」で、前の時間の「どちらがおおくはいりますか」との違いを捉えながら、学習が進みました。大人には簡単に思える問題ですが、「どれだけ」とついただけで調べる方法が大きく変わり、1年生にはかなり難しくなります。「どちらがおおいか」を調べるなら、同じ入れ物に入れ替えたり、一方の水をもう一方に入れたりすることで調べられますが、「どれだけ」となると多い分を「何のいくつ分」で表さなければなりません。子ども達は、「ながさ」の学習で「ます目」を使ったことを思い出し、「小さなコップ」を媒体に2つの量をはかって比べる方法を思いつきました。
グループで実際に水の量をはかる活動も、協力して短時間でできました。結果をシートに書き、分かったことをノートにまとめることも上手にできます。この1時間でこれまで積み上げてきた学習の成果をたくさん見ることができました。これから1年の後半に入ります。1年生は、これまでの学びをベースに急加速で、伸びていくと思いました。
<協力して水のかさをはかりました> <記録もしっかりとできました>
<授業拝見>3年1組
9月21日(金)5限目 算数
今日は、3年1組の算数の授業を参観しました。運動会が終わってまだ3日目ですが、この日の授業は「全体研究授業」でした。「全体研究授業」とは、校内の先生方全員で授業参観し、学校が目指している授業の方向性について研修・協議し合うための特設授業です。年間に3回あり、今回は3年1組の授業を参観しました。
授業の課題は、<何十何×1けたの答えはどのようにして求めるのかな>で、子ども達は、23×3を例に答えの求め方を考えていました。どの子もしっかりと図や言葉を使って課題に対する考えを書けており、その後の話し合いでも積極的に自分の考えを友達に伝えようとする姿が見られました。
さて、今年度、大根布小学校が目指す授業は、「協働的な学び」のある授業です。「協働的な学び」とは、「友達と協働で課題解決し合う中で、互いに考えが変容したり深まったりする」という価値ある学びです。今日の授業でも、答えの求め方を図と結びつけて説明する場面で、4人グループでの協働的な話し合いが行われました。この協働的な学びのおかげで出された求め方と図が結びつき、説明が視覚化されて全員が内容を理解することとなりました。今後も、この「協働的な学び」をテーマに授業改善を進め、全員の理解が進むよう学校研究を積み重ねてまいります。
<図を使って考えを丁寧に簡潔に書く> <黒板に書きながら説明する>
<グループで協働で課題を解決する> <図を使って説明する>
<授業拝見>低・中・高 運動会の練習
2学期がスタートして1週間がたちました。子ども達は、運動会に向けて毎日、懸命に練習に励んでいます。今年の低学年の演技は、「どどどどどどど ドラえもん」中学年は、「大根布ソーラン2018~とどけ!ねぶっ子魂!!~」高学年は、「見せよう!ぼくたち わたしたちの絆」です。
今日は、雨のため体育館で練習する、低学年・中学年・高学年の様子を参観しました。どの学年も1週間の練習が終わり、仕上げの段階に入ろうとしています。児童も、教師も、演技をよりすばらしいものにしようという熱い思いで練習に取り組んでおり、本番が楽しみになってきました。毎年、運動会の前は子ども達の真剣なまなざしと友を思う気持ち、互いの信頼を深め合う様子に触れて、幸せな気持ちになります。そして、「やっぱり学校はいいところだ」という思いを新たにしています。
当日は天候がやや心配されますが、平成最後の大運動会が成功することを祈っています。どうぞ、皆様、お子様への励ましの言葉かけをお願いいたします。
<どどどどどどど ドラえもん> 今日からポンポンを持って、練習です
<大根布ソーラン2018~とどけ!ねぶっ子魂!!~> かけ声に気合が入っています
<見せよう!ぼくたち わたしたちの絆> 曲に合わせて、難しい技にも挑戦しています
<授業拝見>4年1組・2組
今日は、4年生の総合的な学習の時間を参観しました。4年生は、昨年度の総合的な学習で、「うちなだ検定」を作成しました。この「うちなだ検定」は今年、町の観光案内課で採用されることとなり、内灘町を訪れる観光客に配布される運びとなっております。今年はさらにその学習を発展させ、「内灘町は、高齢者にとってすみやすい町なのか」について、これまで、グループに分かれて調査を進めてきました。
調査は、5つの視点で行われ、今日の授業は、ここまでの学習の中間発表です。どのグループも発表形態を工夫し、聞く人により分かりやすく内容を伝えようとしていました。発表内容は以下の通りです。
1 病院グループ
調べたことを劇にして、発表していました。病院の数を種類ごとに調べ、それぞれの病院に、お年寄りにやさしい工夫やコーナーがあることを伝えていました。劇仕立てにしたことで、内容がとてもよく伝わりました。
2 高齢者福祉施設グループ
地図や紙芝居、クイズと多様な方法で、発表していました。紙芝居の中で説明したことを、クイズでもう一度確かめるという構成になっており、理解が進みました。施設は全部で9箇所ということでしたが、地区ごとに設置されており内灘町はお年寄りにとって住みやすいということが分かりました。
3 町の様子グループ
いろいろな数を調べ、クイズにして説明していました。内灘町の高齢者の数を年代別、男女別で調べたり、休憩所の数を調べたりと、数で示すことで説明に説得力を持たせていました。
4 お店グループ
ペープサートと、クイズで説明していました。お店の紹介ということで、写真を大型テレビに映すという工夫もありました。ペープサートには、町のヒーロー(子ども達自作のキャラクター)が登場し、ヒーローによるとお店にはお年寄りにやさしいいろいろな工夫があるということでした。
5 町のサービスグループ
こちらのグループも、ペープサートと図による説明を組み合わせて発表していました。タクシー料金や税金といった金銭面でも、お年寄りにとってやさしいサービスがされていると、分かりました。
発表を参観し、これまでの学習を通して、「調べる力」「まとめる力」「表現する力」など、さまざまな「生きて働く力」がついたと感じています。また、新学習指導要領で言う「学びに向かう力」「人間性」にも迫れたと感じました。学習は、2学期も続きます。担任の廣田先生、松井先生、川端先生の指導を受け、1学期間で力をつけた子ども達の姿がうれしかったです。
<紙芝居やペープサート、クイズと様々な表現方法で発表しました>
<大型テレビで、お店を映しながら、話しました>
<授業拝見>算数少人数(5年1組)
6月26日(火)2限目 算数
今日は、算数少人数の授業を参観しました。算数少人数担当は岡田先生で、今年度は4年生と5年生の算数を受け持っています。それぞれのクラスが2つのグループに分かれ、一方は担任がもう一方は岡田先生が授業を行っているので、どちらのグループも少人数で、学習を進めることができます。少人数で学習すると、一人一人に丁寧に関わり、きめ細かな指導が行えるというメリットがあります。
今日の授業は、5年1組の「小数のわり算」の学習でした。<何倍かを求めるには、どうすればいいかな>という課題について、それぞれが数直線を書いて、□の式に表し、考えを説明し合っていました。整数なら簡単な課題ですが、小数になるだけで「もと」が何なのかが分からなくなるため、数直線上に数値を位置づけ2つの量の関係をとらえます。少人数であるため、ペアで話す、黒板でみんなに説明する、分からない箇所があれば質問する、などの活動をオープンに、気張らず行うことができていました。
黒板に図をかきながら説明する力、ノートに数直線図をかく力、ペアで相手の考えを聴き理解するとともに、自分の考えを伝える力、いろいろな活動を支える思いやりの心や協力する力など、この1時間で教科を越えた様々な力が身に付くと感じました。
<授業拝見>5年2組
今日は、5年2組の国語の授業を参観しました。国語の教科書には、夏休み前に、どの学年にも「本は友達」という読書単元が設けられています。世の中の情報化が進み、様々な情報の中から必要な情報を収集・選択し、精査・統合する能力が求められていますが、近年は、児童生徒の活字離れが叫ばれ、それらの能力の低下が懸念されています。そのため、日常的な読書を推進するための学習が、6年間で積み重ねられるようになっているのです。
今日は、おすすめの本を「ポスター」「ポップ」「本の帯」のいずれかで紹介することをめあてに、「千年の釘にいどむ」という説明的な文章を題材に、「おすすめポイント」を見つける学習していました。担任の松田先生が出した課題は、<どんなところがおすすめか>です。子ども達は、2つの読みの観点(①登場人物の言動②印象に残った筆者の考え)で、「おすすめポイント」を探していました。この2つの観点は、文章の主題に迫る部分でもあります。自分なりに捉えた「おすすめポイント」について交流し合う場面もあり、この後のポスターやポップ、本の帯作りを楽しみにしながら、読みを深め合っていました。活動を通して、読書に親しみ、本と友達になってくれることを願っています。
※最終的には、自分が選んだ「おすすめポイント」を紹介文にして、「ポスター」や「ポップ」「本の帯」に載せます。一人一人感じ方が違うので、選ぶ場所はバラバラでよいのですが、互いに交流し合うことでいろいろな感じ方があることを知り、読書のおもしろさに気付くことができます。
<教科書で場所を示し、根拠を明らかにして意見を伝える>
<授業拝見>5年1組
6月5日(火)5限目 道徳
今日は、5年1組の道徳の授業を参観しました。道徳は、平成30年度より「特別の教科」となりました。学校では、いじめ問題等の今日的な課題について児童が互いに議論し合い、学んだ道徳的価値を日常生活に生かしていくよう、授業改善が進められているところです。今日の授業は、まさに「いじめ」をテーマとした授業で、児童は、担任の河内先生と心を合わせ、自分達の日常にも照らし合わせて考えを深めていました。
道徳の教科書に出てくる主人公の「ぼく」は、周囲のみんなからいじめを受けていたのですが、転校してきた勇馬くんに助けられます。勇馬くんが発した「いじめは学級をこわします!」という勇気ある言葉に児童は共感し、「いじめをなくすために大切なこと」について、自分なりに、また、ペアや全体でも、考えを巡らせていました。児童から出された考えの中には、「(グループやペアで学習するときは)だれとでもいっしょにやること」という意見や、「見て見ぬふりをしないこと」という意見があり、つい自分達がやってしまいがちなことにも目を向けて意見を出し合っていました。
自分事として考えることは、「特別の教科」道徳の授業でも大切にされているポイントです。今日の授業を通して、いじめは絶対にしてはいけない行為であるということが、あらためて児童の心に刻まれたと信じています。
<いじめられている「ぼく」の心の中を想像する・・・・・・>
<「いじめをなくすために大切なこと」について、ペアで考えてみる・・・・・・>
<授業拝見>6年2組
今日は、6年2組の算数の授業を参観しました。担任の板井先生が出した課題は、「赤い部分の面積(写真参照)は、どのようにして求めればよいか。」でした。見ての通り、これまでに習った内容(既習)を生かして求め方を思考していく課題です。まずは、先生といっしょに正方形の面積、円の面積を求める公式を想起し、どうすれば赤い部分の面積が求められるか大まかに確認した後、個々の思考の時間となりました。
6年生ともなると、ノートの書き方がしっかりと身についており、子ども達は、自分で図を描きそこに思考途中の補助線や、説明を書き込んでいきます。こうして、まずは一人でじっくり考えることによって、個々の考える力を伸ばします。求め方は一つとは限りません。一つの考えができたら2つ、3つと考えを進め、多様な考えが出たところで、ペアから全体へと話し合いが広がっていきました。
黒板の前に出て書きながら説明する児童と、その説明を真剣に聞く児童の姿があり、納得できた時には「はあ~ん。わかった。」と思わずつぶやく児童もいました。学校はみんなで学ぶところです。みんなで学ぶからこそ思考が広がった瞬間が、そこにありました。
黒板に書かれた課題、図、そして自分の考えを、しっかりとノートに書いています。
黒板に式や言葉を書き込みながら説明することで、考えが明確になるとともに他と学びを共有することができます。
TEL:076-286-3111