〒929-0325 石川県河北郡津幡町字加賀爪ヲ45番地【アクセス】
TEL : 076-289-4111 FAX : 076-288-4168
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9月16日(木)、飼育4日目です。
本日、眠蚕(みんさん)が出現いたしました。眠蚕というのは、眠に入った蚕という意味です。では、眠(みん)とは何なのか?と申しますと、お蚕さんが脱皮前に全く動かなくなる状態のことを言います。約半日~1日の間、全く動かなくなり、まるで寝ているように見えることから「眠」と言われているそうです。。。
ちなみに、この「眠」中は、写真のようにお蚕さんの頭の上に茶色い△の模様が浮かび上がります。この△模様は、眠に入ったかどうかを一番わかりやすく判断する材料となっています。
※写真4枚目に注目してみてください。
しかしながら、まだまだ眠に入っていないお蚕さんが大多数なので、本日はいつもより気持ち少な目で、切り桑を与えました。
また、今回の養蚕では、本校の先生方も参加して下さっており、現在は職員室と保健室でも個別飼育されております。最後の写真は、職員室のI先生のお蚕さん!!
9月15日(水)、飼育3日目です。
今回の日誌より、タイトルの「 」中に、サブタイトル(本日一番伝えたいこと)を書いていきたいと思います。
さて、今年度飼育をしております品種は「太平×長安」という品種と。「秋光×竜白」という2つの品種です。どちらも、昭和を代表する名品種です。簡単にではありますが、以下にそれぞれの特徴を説明させていただきます。もっと詳しく調べたい方は、「太平×長安」や「秋光×竜白」と検索してみてください。また、以下の<参考>も拝見していただければ、より深く分かると思います。
「太平×長安」
この品種は、太平洋戦争前に片倉工業株式会社がパラシュート製作という特殊用途を目的に開発した蚕の品種です。パラシュート用に育成されただけに、その糸は強く、細く、長く、また、解じょや小節点が優れているという特徴がありました。これに加えて、当時の品種としては収穫量(収繭量)も多かったことから、戦後の昭和 21 年の 6 月には高級生糸用品種として国から指定されました。
「秋光×竜白」
「太平長安」と同じく片倉工業株式会社が戦後に、国内の団塊世代の晴着需要を満たすために、量産型品種として昭和39年に開発した品種です。「太平長安」が中細繊度系なのに対して、「秋光竜白」は中太繊度系であり、やや太い糸で比較的大型の繭をつくり、内部汚染繭も少ないのが特徴です。
<参考>
・シルクレポートNo.63 2019.10月号
・昭和の蚕品種の復活と洋装服地への実用化(飯田のり子、平川嘉一、常山 泉、田中幸夫)
ちなみに、本日のお蚕さんの作業は、朝・昼・夕の給桑作業に加えて、昨日同様に拡座作業も致しました。
9月14日(火)、飼育2日目です。
昨日は黒かったのにもう、とういうかいつの間にか、ほんのり白みを帯びてきました。生徒たちは、これから約1か月に渡って朝・昼・夕に桑の葉を与えます(給桑作業)
そして、本日は若干厚みを帯びてきた桑の葉を薄く広く広げる拡座(かくざ)という作業を行いました。
<白みを帯びてきたお蚕さん>
<拡座前:左、拡座後:右>
9月13日(月)の1・2限目の授業で、本校園芸系列2年生による晩秋蚕(ばんしゅうさん)の飼育がスタートしました。
夏に刈り込んだ桑の木から新しく芽吹いた桑の葉を収獲し、細かく切って蚕に与えました。この初めて桑の葉を与えることを「掃立て(はきたて)」といいます。生まれたばかりの蚕は、色も黒く蟻(アリ)のように見えるので、蟻蚕(ぎさん)ともいわれています。
今後は、出来る限り毎日蚕の飼育状況や作業内容等をこのHP上で紹介していきたいと思っていますので、是非ご期待ください。
<この日の作業内容>
①桑の葉の収穫(生まれたての蚕には柔らかい先端部分の葉を収穫する。先端から4枚目の葉が好ましい)
②桑の葉を洗う(どこからともなく飛んできた農薬が付着している可能性があるので)
③水分をふき取る
④桑の葉を切る(お蚕さんの体長2~3mmくらいの幅に切り揃える)
⑤まんべんなく与える
⑥濡れたタオルを飼育箱にかけて、桑の葉の乾燥を防ぐ
※今回、飼育を行った品種は以下の2品種です。どちらも、一般財団法人 大日本蚕糸会 蚕糸科学技術研究所より購入させていただきました。
「太平×長安(たいへい×ちょうあん)」約1,000頭
「秋光×竜白(しゅうこう×りゅうはく)」約1,000頭
本校は、大正13年に河北農蚕学校として設立され、以降数々の変遷を経て現在(令和3年度で98年目)に至っています。学校のルーツが養蚕であったことから、創立100周年に向けて8年前(創立90周年の頃)より、学校の農地に桑の木を植え、蚕の飼育を行う“養蚕復活プロジェクト”を立ち上げて、様々な活動を行ってきました。
今まで、蚕の飼育に関しては、本校の園芸部が中心になって飼育を行ってきました。しかし、昨年度に園芸系列2年生30名全員が、「総合園芸」という授業において、約1か月半に渡り、初めて本格的に蚕の飼育に取り組みました。かつて、「部活動」や「課題研究」、「夏休みの研究」等において、少数の蚕の飼育に取り組んでいる高校はありましたが、系列全員が授業において、合計頭数4,000頭もの蚕の飼育に取り組むことは、全国的に見ても珍しい試みだと思われます。
石川県は「加賀友禅」や「牛首紬」等で絹織物の産地として全国的にも有名でありながら、養蚕農家が平成11年度をもって0軒となってしまいました。このような状況でありながら、県内の養蚕に新たな可能性を見出し、広めていこうとして立ち上がった津幡高校総合学科園芸系列の活躍にご期待ください。
下の写真は、9月13日(月)からの飼育に向けて、飼育箱の準備をしているところと、郵送にて到着したお蚕さんの卵です。
中学生・保護者の皆さんへ
「学校説明会」開催について
・津幡高校学校説明会_案内・ポスター.pdf
★学校案内★
総合学科、スポーツ健康科学科をわかりやすくまとめました。
令和7年度学校案内.pdf
~ 津幡高等学校への進学を希望するみなさんへ ~
★学校紹介プロモーションビデオ★
本校の特長を13分間にまとめました。ぜひ、ご覧ください。
生徒心得
本校の「3つの方針」
【スポーツ健康科学科】
【津幡高校・スポーツ健康科学科】3つの方針.pdf
スポーツ健康科学科(構想図)
【総合学科】
【津幡高校・総合学科】3つの方針 .pdf
総合学科(構想図)
本校のスクールミッション
【令和7年度】
【令和6年度】
学校生活のことで困ったことなどがありましたら、いつでも相談室に来てください。毎週月曜日にはスクールカウンセラーの先生も来られます。
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アルミ缶リサイクル運動
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