2025年3月の記事一覧
100日経っても死なないワニ
地震から 456 日目
豪雨から 192 日目
松本先生の国語の授業では
校長ブログ「おこらいえ」を読んでの課題作文に
取り組んでくださいました
提出された成果物を見ると
本当に一人ひとりいろんなことを考えていて
新しい気づきがたくさんあり
こちらのほうが驚かされます
「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉で
驚きなどを表す感嘆詞
「おこらいえ」の最上級は
「じょーおこらいえ」なので
新コーナー「じょーおこらいえ」として
紹介させていただきます
【今日のじょーおこらいえ】
「僕はこの『おこらいえ』を読んで
あの地震から1年経ったんだなと改めて感じました
“たくさんの方に支えられたことだけは
決して忘れてはならないことです”
と言う文章が心に残っており
確かに自分も地震の時に
親戚や近所の人そして家族に支えられており
改めて支えられた感謝を忘れてはいけないなと
気づかされました
校長先生の『おこらいえ』には
大切なことを改めて考えさせてもらえるような内容のほかに
豆知識のようなことも書かれており
とても見ていて面白いです
たとえば灯油を入れるときのポンプの正式名称が
『おしょうゆちゅるちゅる』だと紹介されていたので
自分でも調べてみたところ
本当に『おしょうゆちゅるちゅる』という名前で驚きました
校長先生は今年で定年退職なさると言う事でしたが
定年退職なされても『おこらいえ』を続けて欲しいなと思います
親戚に“輪島高校に通っています”と話すと
高確率で校長先生の『おこらいえ』楽しみにしている
と言ってくれています
僕も朝のホームルームで時間があるときは
まとめて読んだりしていてとても楽しみにしています」
《匿名希望》
うれしい感想ほんとうにありがとう
そう本当は今日で退職の予定でした
12月22日のコラムに伏線張ってあったの
気づいた方いらっしゃいますか?
今日の最終回に向かっての構想もあったのですが
なんやかんやで来年もう一年
輪島高校の校長をすることになりました
どうぞご贔屓に
「贔屓」には4つも貝がありますね
「財」や「販」に「貯」など
貝編を部首に持つ漢字には
お金にまつわる字が多いのですが
「贔屓」してもらうには
どんだけお金がかかるんや?
って感じです
さて
「贔」のように同じ漢字を重ねて書く字を
「畳字」といいます
では問題です
畳字を思いつく限りあげてください
「品」「晶」「姦」
など思いついたでしょうか
他にも「焱」「淼」「鑫」「蟲」
などのほか
「龘」「鱻」「驫」「麤」
もう何がなんやらです
「木」には「林」「森」のような二畳字や三畳字のほか
五・六・八・九畳字も存在するようです
褒められたので嬉しくなって豆知識を披露しました
あと2週間!!
地震から 455 日目
豪雨から 191 日目
大阪万博まで2週間!
オープニングのテーマは『銀河のMATSURI』
輪島高校の和太鼓部の生徒が
万博大屋根リングの中心の輪島塗の地球儀をめがけて
狼煙の灯台から
25時間太鼓を打ち始めます
首脳サミットG7が開催されたグランドプリンスホテル広島にて
『銀河のMATSURI』の決起祭が先日開催され
『太古の太陽の夜明け』が立ち上がりました
主催者の芸術家大志さんからLINEが届きました
「太古の太陽の夜明け
グランドプリンスホテル Hiroshimaロビーにて
銀河のMATSURIの決起祭が始まりました
120年前のパリ万博の彫刻『太陽の輝き』の前で
55年ぶりに大阪万博が蘇ることを宣言
内なる太陽が、強く燃えた。
岡本太郎が言っていた。
『人間は太陽だった。
本来の自分を取り戻すこと。
それが祭りである』と。
その後、広島の仲間達と、映像を見せながら、今回の万博の趣旨を伝えた。
初めて、俺に会い、俺の話を聞いた、高校生達は、
俺が何を始めたのかを、その真意をしっかりと掴んでいた。
高校生達は、もうそこにいた。
高校生達は、涙を流し、私も涙を流した。
たくさんの仲間がもう待っててくれる。
みんな、本当は知っている。」
https://www.youtube.com/watch?v=bmvQazjVFf8 銀河のMATSURIのプロモーション映像(開幕祭編)
【被災地に電気が灯るまで】第9回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第8回までは発電装置の発見の歴史を辿ってきましたが
今回はもう一度時を遡って
そもそも人類が電気の存在そのものに
どうやって気付いたのか学びましょう
古代ギリシャのタレスは
紀元前600年頃
「琥珀(こはく)」を布などでこすると
糸くずなどを引きつけるようになる
ということを発見しました
いわゆる静電気です
「琥珀」は太古の木の樹液いわゆる樹脂の化石で
ギリシャ語で「エレクトロン」といいます
タレスはこの不思議な力を
「エレキトリック」と名づけました
1752年
アメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンは
雷の中で凧上げをする実験をしました
雷の正体を突き止める有名な実験です
「エレキトリック」が凧糸を伝わって
ビンの中に溜まることが観察されました
こうして
雷の正体が「エレキトリック」である
ということを突き止めたのです
1780年頃
イタリアの解剖学者ガルバーニは
死んだカエルの足に
2種類の金属を繋いだものをあてると
死んだカエルの筋肉が
まるで生きている時と同じように動くことを発見します
彼は「エレキトリック」は
もともと動物の体内にあるもので
それにより動いたのではないかと考えました
この考えは間違いだったのですが
数年後の電池の発明につながっていきます
その話はまた明日
ポルトガルへ行こう
地震から 454 日目
豪雨から 190 日目
私の壮大なる妄想
世界平和について
トランプ プーチン 習近平と
大国の指導者はどいつもこいつも自国のことしか考えず
こいつらの暴走を止めるには
今こそ唯一の被爆国である日本が中心となって
国際協働を推し進めるべきであると思います
ヨーロッパあるいは中近東
どの辺の国と友好関係を築くのが良いでしょうか
まずはトルコ
1890年に発生したエルトゥールル号事件で
日本人の救助活動によって69名の乗組員が救助されて以来
1985年イラン・イラク戦争での日本人脱出のための航空機提供
2011年東日本大震災への救援など
親日国として知られます
現在輪島高校ではOECDや東京学芸大の協力のもと
トルコの教育省との連携を深めています
今年トルコから高校生を招き
日本の科学技術を学ぶ教育旅行を計画しており
現在資金繰りに奔走中です
次に
江戸時代にも交流が盛んであったポルトガル
ポルトガルは国の戦略として
シティズンシップ教育に力を入れています
保・幼・小・中・高・特別支援が一体となり
過疎地域における地方創生や
公平性を確保した学校の自由裁量の在り方にも取り組むことで
学校を地域のハブとして機能させる
いわゆる学校クラスターを形成させています
輪島高校でも被災直後は
保・幼・小・中・高・病・隊が一体となった
学校クラスターを形成していました
今年のゴールデンウィークを利用して
ポルトガルへ研修旅行に出かけます
現在希望する生徒を募集中です
ポルトガルの「シティズンシップ教育」から
日本の「歴史総合」や「公民」といった教科横断的な学習
あるいは学年や校種を超えた教育エコシステムの改革など
そういったものを学びたいと考える
教育あるいは医療などで地域に貢献したいという生徒を募集します
申し込み方法など詳細については
保護者あて一斉メールにてお知らせしてあります
野球部が
宮城・新潟遠征に出かけています
昨日交流会を開いていただきました
本日は3試合を行います
第一試合 輪島対仙台育英
朝方は風も強く小雨でしたが
第一試合を終えました
0−2でノーヒットノーランを喫しました
試合序盤は表情も固く輪島らしさは隠れていましたが
中盤からは笑顔と勢いがありました。
12時 金沢桜丘対仙台育英
14時半 輪島桜丘合同チーム対仙台育英
の予定です
【被災地に電気が灯るまで】第8回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第7回では
鉄が塩酸に水素の泡を出しながら反応すること
銅は塩酸と何の反応も起こさないことを説明し
鉄と銅をいっしょに塩酸に浸けるとどうなるか?
問題提起をしました
答えは
鉄は塩酸に水素の泡を出しながら反応しやがて溶けてなくなり
銅は塩酸と何の反応も起こさない
です
ごめんなさい
当たり前ですね
ところがふたつの金属をくっつけて浸けると
今度は銅の周りに水素の泡が発生し始めます
そして鉄はやがて溶けてなくなります
何が起こったのでしょうか?
鉄を亜鉛という別の金属に変えても
全く同じことが起こります
ところでピラミッドの中から
不思議な遺物が発掘されたことがあります
陶器製の壺の中に銅と亜鉛の棒が
突っ込まれています
呪術的なものでしょうか?
それとも?
この正体はまた次回
不思議な出会い
地震から 453 日目
豪雨から 189 日目
Posttraumatic growth という言葉があります
大きな心の傷を負ったものは
その後大きな心の成長を遂げる
というものです
その中のひとつに
人智を超えた神秘的なものへの心の変化があります
私自身そういったものや人との出逢いを
数多く経験してきました
アナウンサーの原田幸子さんとの出逢い
彼女は東日本大震災で被災し
石川県へ避難して来られました
後ろ髪を引かれる思いで
福島の放送局をあとにしました
心無い言葉を投げつけられ
かなりつらい思いをされたそうです
話は変わって
私自身は初詣中に被災し
神社の裏山に駆け上がりました
朝市の火災を知り深夜に戻ろうとしたのですが
それを必死で止めたのが
いっしょにいた末娘です
翌朝帰り道で
土砂に埋もれたり
道路の裂け目に落ちたりした車を何台も見かけましたので
あのときの末娘の行動が私の命を救ったと思っています
その末娘
「輪島でみんながつらい中必死で頑張っているのに
自分だけ金沢の大学で何の心配もなく
勉強していていいんだろうか?」
相当悩み心を病むほどになっていました
そこで
同じようなご経験をされた原田アナに
娘の気持ちを聞いてあげてほしいとお願いしたところ
その後親身になって何度か逢ってくださいました
おかげで先日無事大学院を修了し
名古屋で就職することになりました
今日は引っ越しのため名古屋に向かっています
その原田アナが先日被災地を訪れてくださいましたので
隆起した海岸線
燃え尽くされた朝市などを案内して最後に
朝市通りにポツンと焼け残った我が家の中も
見ていただきました
家に入った瞬間足元にひらりと一枚の紙切れ
これです
末娘が高校生の時にもらった表彰状
地元の「北國新聞」の記事を読んでの
感想文コンクールの賞状です
今まで何度も出入りしていた玄関口
こんなものが落ちていたら絶対に気づくはずなのに
原田アナが来るのを待っていたかのように
しかも当時末娘が読んだ記事が
「石川と被災地をつなぐ」
東日本大震災の記事でしょう
何かに導かれるかのような
不思議な出会いでした
さて賞状をくださった北國新聞さん
そこが発行する「アクタス」という情報誌があります
今月号に大変興味深い記事を見つけました
養老孟司氏へのインタビューです
江戸幕府が倒れたのは
安政の地震への幕府の対応のまずさであるとし
ときの政権にとって天災対策が最も重要である
と語っていらっしゃいます
現在の日本において
原型復旧が基本で災害前より良くなっちゃあいけない
というケチな役人の考えを批判されています
よくぞ言ってくださいました
養老氏に心から拍手を送るとともに
よくぞ書いてくださいました
北國新聞さんにも感謝です
被災民から直接には言いづらいです
なにしろ奥ゆかしいもので
もし今度日本のどこかで同じことが起こったら
今度は自分も声を大にして叫んでやろうと思います
【被災地に電気が灯るまで】第7回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第6回では
人類がついに塩酸を手に入れたこと
そしてこの塩酸が電池の発見に
重要な意味を持っていることを説明しました
先日説明したように
塩酸に鉄を浸けると
鉄の表面に水素の泡がつくのが観察できます
一方銅は塩酸に浸けても泡はでませんし変化しません
では問題です
鉄と銅をいっしょに同じ酸に浸けるとどうなるでしょう?
答えは明日
新人さんいらっしゃい
地震から 452 日目
豪雨から 188 日目
新しく輪島高校へいらっしゃる先生方が
本日学校に集まってくださいました
大学出たての新規採用者が5人もいます
全教員数が30名足らずの小さな高校ですので
まさに6人にひとりが新採者という
高齢化社会においては稀有な存在です
しかしこれは本校に限ったことではありません
奥能登の高校はすべて同じ状況です
教員のなり手がいないのでしかたありません
それにしても今日の5人は
100キロ以上の波うった道のりを超えて
よく来てくださいました
いきなり縁もゆかりもない被災地への赴任
今おそらく日本一過酷な環境の職場
そんな5人にこんな話をしました
「あなた方は選ばれし5人です
誰がこんな職場で働こうなんて思うでしょう
どんな悲惨な環境の下でも
あなた方なら教育への情熱を失うことがない
県教委はそう判断したからこそ
あなた方をここへ遣わしたのです
どうか誇りを持ってください」
教員生活のスタートを
この学校で切れるということは
自ら考え自ら行動をおこす
主体的な教員になるための第一歩に
きっとなるはずです
さてもうひとつ困った問題が
英語の教員がどうしてもひとり足りません
講師の人材も不足しているので
どうしようもありません
こうした問題はこれから日本の各地で
いやもう既に始まっています
「できない言い訳考える暇があったら
どうやったらできるか考えろ」
常にそう言い続けていますので
知恵の出しどころです
ピンチをチャンスに変える名案です
英語以外の教員が英語を担当するのです
教科を教えるのではなく
教科で教えるのです
教科の知識を伝えることではなく
生徒の学びの心に火をつけるのが
教師の本当の役割だとしたら
もちろん英語科の教師の方がいいに決まっているけれど
英語じゃなくてもできることはあるはずです
教科横断やSTEAM教育を一気に進める
チャンスであると思うようにします
【被災地に電気が灯るまで】第6回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第5回までに
人類と金属との出会い
そして人類と酢の出会いについて説明しました
酢はラテン語で「酸っぱいもの」を意味する
「acetum」と呼ばれていました
現在でもイタリア語で酢のことを「aceto」といいます
やがて英語で「acid」 に変わり
中国でも同じようなものを
「酸」と呼んでいました
では金属と酢が出会うとどうなるのでしょう
長いこと金属を酢に漬けておくと金属が錆びます
そして金属の表面には水素の小さな泡がつきます
酢には金属を変化させる力がある!
このことを利用しようとしたのが錬金術師です
酢を使って鉄を金に変えられないかと考えたのです
ある錬金術師は
海水にミョウバンを混ぜたものに
不純物として銀を含む金を漬けると
緑色の煙を上げながら
不純物の銀が取り除かれ
美しい純金を得ることができることを
発見しました
そしてこの時残った液体に金属を漬けると
酢に漬けたときよりも早く
金属は泡を出しながら変化していくのです
つまりこの液体は強力な酢といえます
この液体は「hydrochloric asid」とのちに名付けられます
「hydro」は水素
「chloric」は緑色を表します
葉緑体の色素クロロフィルのクロロです
そして中国では
海水つまり塩からできた酸
「塩酸」と名付けられました
人類はこの塩酸を手に入れることにより
さらに一歩前進したのでした
これがどのように電気に結びついていくのか
続きはまた明日
能登応援弁当
地震から 451 日目
豪雨から 187 日目
山梨から千葉へ「街プロ」ツアーに出かけている
生徒4人の様子を
山上佳織先生がお伝えくださいます
今日は朝4時に起床し
株式会社せんどう潤井戸プロセスセンターにやってきました
こちらは千葉県を中心に24店舗展開している
スーパーせんどうのお惣菜やお弁当の工場です
能登半島地震の際には1月7日に1000食分の食材を
輪島の避難所に届けてくださったそうです
その後は収益の一部を輪島の復興支援金とするための
能登応援弁当を販売しているとのこと
第一弾の輪島のふぐ唐揚げ弁当は6000食完売し
次の能登応援弁当のアイディア出しを
輪島高校の高校生もお手伝いすることになりました
地震から一年以上が経過しても
継続して能登を応援してくださっていることを知り
今私たちにできることは
お弁当がより良くなるように
せんどうさんといっしょに考えること
能登がもっと住みやすくなるよう
わたしたち自身も
努力し続けていきたいと思う旅となりました
まるごみ実行委員会及び関係者のみなさま
ハードスケジュールでしたが
とても楽しい学びの多いツアーをありがとうございました
さて先日鳥取県議会で国内初となる
「性的ディープフェイク」を禁止するなどとした
県青少年健全育成条例」が可決されました
「ディープフェイク」とは
AIを活用して作られた
フェイクの映像や音声を指します
トランプ大統領があたかも実際に喋っているような
動画の作成もできてしまいます
他人の顔写真を
ポルノ動画などに性的な目的で加工・悪用するものを
「性的ディープフェイク」といいます
SNSに投稿された顔写真が悪用されるケースもあります
これらの顔写真をもとにまずAIが
対象者の顔の特徴を学習します
そして既存のポルノ動画などから
動きや表情が合うものが選ばれ合成されます
その出来栄えは
生成された映像は被害者本人でさえ
「本当に自分なのでは」と思ってしまうほどだそうです
生徒のみなさんに注意してもらいたいこと
(1)面白半分で他人の写真を加工しない
友人の顔を使った画像を作ることは
重大な人権侵害問題です
(2)自分の顔写真を投稿しない
「顔写真を投稿する=ネット上でコピーされ得る」
という意識を持ちましょう
このブログでも名前付きで顔写真を掲載するときは必ず
誰か判別できないレベルに画質を落としています
(3)被害に遭ったら相談しましょう
被害に遭った児童生徒等が最も怖れるのは
誰にも言えないことです
学校は安心して相談できる環境を整え
被害者に寄り添います
【被災地に電気が灯るまで】第5回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第4回では
人類が偶然金属の作り方を手に入れた話をしました
そしてこの金属が電池や発電装置に
重要な意味を持つのですが
もうひとつ
電池や発電機に重要な意味を持つものがあります
今日はその発見の歴史を
狩猟生活から農耕生活へ
その日暮らしではなく
食べ物を貯蔵できるようになった我らが祖先
しっかりふたをして貯蔵していたブドウの実
ひさびさに開けてみるとなにやら香しい匂いが
匂いにつられて呑んでみると
おいしくて
なにやら楽しい気分にもなるではありませんか
そう
お酒との出逢いです
これはおいしいや
大事に呑もうとそのまま取っておくと
今度は変な匂いがしてきて
呑んでみると酸っぱくて呑めたものではありません
でもほんの少し料理に入れてみると
味の決め手となっておいしくいただけます
そう
酢との出逢いです
こうして金属と酢を手にした我らが祖先
いよいよここから電気との出逢いになっていくのですが
それはまた明日
淡路高校さんいらっしゃい
地震から 450 日目
豪雨から 186 日目
本日朝刊でご覧になれますが
次年度の石川県の教職員人事が発表されました
昨年の人事異動で被災地の教育のため自ら志願し
輪島高校に来てくださった坂下先生が
元の学校に戻られることとなりました
小さなお子さんにさみしい思いをさせながら
一年間本当に生徒のため尽くしてくださいました
本日HAB(北陸朝日放送)の「ふむふむ」で
坂下先生の奮闘ぶりが放送されます
時間は18:15~19:00の間です
心からの感謝を込めて拝見しようと思います
みなさんもぜひご覧ください
兵庫県立淡路高等学校から
4人の生徒さんが訪ねて来てくださり
本校生徒と交流を深めました
輪島高校からは
「未成年の主張」を開催したグループ
花火を打ち上げたグループ
「猫も人も食べれるお菓子」を開発したグループ
が発表しました
淡路高校さんからは
選択授業「防災と心のケア」で学んだことを
発表していただきました
淡路高校さんは
阪神淡路大震災の震源地から
最も近い高校なのだそう
「語り部活動」や「炊き出し訓練」など
震災を風化させないための
さまざまな取り組みをしていらっしゃいます
防災ポーチの作り方を教わりました
また全国でも珍しいパティシエコースがあります
生徒さんがつくったスイーツをいただきました
地震で隆起した海岸の観察に出かけました
無残に崩れ落ちた山肌と
隆起して新しくできた
まばゆいほどに真っ白なビーチ
地獄と天国が同居しているような風景です
被災した住宅の見学も行いました
被災地の生徒による
被災地の案内ツアーにも
次年度は力を入れていきます
ご希望の方はぜひ学校までご連絡ください
1年生4名が山梨県の武田神社を訪れています
都留興譲館高校
駿台甲府高校
山梨英和高校
まるごみ実行委員会や有志の皆様とともに
能登復興祈願竹灯籠作りに挑戦しました
その後皆さんと共に夕食を神社で食べました
その中に1年生が考案した
能登応援弁当「小学生に大人気 生姜くせ〜生姜焼き」
がありました
株式会社まもかーる様が調理してくだった生姜焼きは
豚肉が柔らかくほんのり甘い生姜焼きで
小学生に大人気間違いなしの美味しさでした
その他にもナンプラーの代わりに
いしる入りのグリーンカレーや
いしるを使ったイカと大根の煮物もありました
地元婦人会の創作メニューもたっぷり並び
皆でワイワイ食べました
フィナーレでは
12月に輪島高校に支援金を届けてくださった
都留興譲館高校PTA会長様が
涙ぐみながら「応援しています」
とエールを送ってくださり
皆様の暖かさにふれ感動と感謝の一日でした
【被災地に電気が灯るまで】第4回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第3回では
人類が火と出逢うことにより
「調理」という新たな技術を手に入れたこと
について説明しました
その辺の石ころを並べてかまどをつくり
今夜のごちそうをつくっていた我らが祖先
かまどを形作っていた石のひとつから
どろどろ
なにやら赤い物が流れてきます
「気色わる!」
「なにこれ??」
「そういえばこの石だけなんか赤っぽかったよね」
「なんか気味悪いから今夜はもう寝よ」
おひらきとあいなりました
たまたま拾った鉄鉱石を加熱することで
真っ赤に燃えたぎった鉄が流れてきたのです
翌朝
「やれやれ夕べの片付けしよ」
「なんか夕べ気味の悪い赤いどろどろあったよね」
「あれ???」
「夕べの赤いどろどろが!」
「なんだか黒いカチコチに!」
「これなんか見たことあるよね!」
そう隕鉄との再会です
かくして柔らかくて加工しやすい特別な石つまり金属を
自らつくる方法を見つけた我らが祖先
この不思議な石の発見が
このあとの人類の歴史を大きくかえることになろうとは
このときは知る由もないのでした
合格体験記
地震から 449 日目
豪雨から 185 日目
本校では
大学に合格した卒業生から下級生に向けて
合格体験記を書いてメッセージを送っています
そんなメッセージを紹介します
「1、2年生のうちは、ぜひ進んでたくさんのことを経験してほしいです。
興味範囲を広げて食わず嫌いせずにいろんなことに挑戦してください。
旅行したりゲームしたり楽器を始めてみたり、
勉強とは関係ないことを進んでやってください。
広い知識があれば勉強しているうちに出てくる様々な分野に対応できます。
高校生にしかできないことを目一杯やってほしいです。
もちろんその時期にも勉強もしてほしいです。
ただその時期の勉強は受験のための勉強ではないと思います。
(コツコツやらないといけない英単語などは別ですが)
1、2年生のうちの勉強は自分に合った勉強方法を見つけるため、
勉強の習慣をつけるための勉強だと思います。
多分すごく器用な人ならずっと遊んでても3年の1年間があれば充分です。
勉強にもセンスがあるような気がします。
だけど私は器用じゃなかったので時間が足りなくて3年生後半の勉強漬けの毎日はしんどかったです。
まだたっぷり時間があるうちにいろいろな勉強方法を試して勉強を習慣付けるといいです。
毎日少しの時間でいいので机に向かって集中する時間をとって下さい。
そのために毎日ある小テストを利用してください。
3年生になったら自分の体調管理に力を入れるといいと思います。
でもそれは絶対に風邪をひかない頑丈な体を作るという感じではなく、
もしもの時でも自分のいつもの力を出すためのトレーニングみたいな感じです。
どんなに気をつけても急に体調を壊してしまうことが誰にでもあり得ます。
3年生になって待ち受けているたくさんの模試は、
自分の体調を調整する練習にはうってつけの機会です。
私みたいに緊張ですぐお腹こわす人は
薬を飲むタイミングだったりとかいろいろ実験してみればいいと思います。
余談ですが、共通テスト会場では机の上に置けるものが決まっています。
最初飲み薬は置くことができませんでしたが、
試験監督の先生に相談すると許可が降りました。
自分に必要だと思ったらすぐに相談しに行くといいと思います。
これからまたいろいろな先生方にアドバイスをもらったり、
受験についての情報が増えていきます。
この合格体験記しかり、
でもそれはひとつの失敗談または成功談にすぎないと私は思います。
全部を吸収しようとしないで、
自分に必要だと思うことをしっかり心に留めておくと良いと思います。
私が書いているこの体験記も特に実践しなくてもいいです。
ただ自分に何が必要なのかどう取捨選択していくか知るためには、
やっぱりたくさんの情報と経験が必要です。
たくさんの人の話を聞いて本を読んでください。
高校生活では嫌でも多くの人の考え方に触れます。
それを自分の経験値にしてください。
冒頭にも書いたけれど興味範囲を広げて、
自分の知らないことを貪欲に探して欲しいです。
受験勉強を受かるためだけの勉強にするか、
これからの生活のためのものにするかはその人次第だと思います。
せっかくなら得た知識を財産にしてほしいです。
無理はせずに自分の出せる力を存分に出し切ってください。
応援しています。」
これを書いてくれた卒業生は今年
金沢大学大学院地球社会基盤学地球惑星科学コース
修士論文大会で専攻長賞を受賞しコースを修了しました
【被災地に電気が灯るまで】第3回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第2回では
我ら人類の祖先が隕石の中の隕鉄を
道具として利用し始めたこと
そしてあるものとの出会いにより
鉄を自分で作り出すことができるようになったこと
などを説明しました
そのあるものとは?
天然に存在する金属を道具として使うようになり
マンモスのような大きな獲物でも
容易に切り刻んで食べれるようになった我らが祖先は
食べ物に困ることなく豊かに暮らしていました
ところでマンモスの絶滅の理由のひとつとして
最近新たな発見があったそうです
それは長い鼻の化石の中に花粉が見つかったというものです
つまり花粉症による鼻詰まりという新説です
さて幸せに暮らしていた我らが祖先をある悲劇が襲います
火山の噴火です
流れる溶岩に全て焼き尽くされてしまいます
マンモスなどの獲物たちも真っ黒焦げ
ここからは勝手な想像ですが・・・
食べ物に困ったあるひとりがガブっ
空腹に耐えきれず焼けたマンモスに食らいつきました
「ウマっ!何これ?みんな食べてみ!」
「えっ!?ほんまや!」
かくして焼肉のうまさに気づいた我らが祖先は
火山に近づいてはたいまつのように火を持ち帰り
獲物を焼くという調理の技術を手に入れたのです
このように先史より悲惨な災害に襲われるたびに
人類は新しい技術を手に入れてきたのです
火との出会いがどのように製鉄の技術に結びついていくのか?
その物語はまた明日
ちなみに焼肉と言えば
鶴橋の「空」が大好きです
春も夕暮いとをかし
地震から 448 日目
豪雨から 184 日目
一生懸命頑張っている人の元には
本気で頑張っている人の元には
自然と関係のある人の輪ができて
どんどんその輪が大きくなっていきます
「私たちの街は私たちが創る!」
本校の街づくりプロジェクト「街プロ」に
「みつばちプロジェクト」をひとりで頑張っている
稲木まなちゃんがいます
高校生が頑張ってつくった未来への花粉を
小学生にみつばちさんになってもらって
未来へ届けてもらおうという
世代を繋ぐ関係づくりのプロジェクトです
そんなまなちゃんの元に
今日はアナウンサーの原田 幸子さんと
「枠を超えてワクワク!」
絵本専門士の あかいけ えりこ さんが
尋ねてきてくださいました
絵本の読み聞かせなどを活用して
どんどんその輪が拡がっていくように
アイデアを出し合いました
夢がひろがっていきます
「春はあけぼの やうやうしろくなりゆく山ぎは」
などと申しますが
夕暮れのやうやうあかくなりゆく山ぎはも
いとをかしです
【被災地に電気が灯るまで】第2回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
先日の第1回では
我ら人類の祖先が金・銀・銅などの
地球上にそのままの形で存在する金属
いわゆる貴金属に出会ったこと
そしてなぜかそのままの形では
地球上には存在できない「鉄」も
使っていた痕跡があることを説明しました
それではなぜ製鉄の技術を持たない
我らの祖先が「鉄」の存在を知り得たのか?
先ほどの「地球上には存在できない」
がヒントになっています
鉄は空気中で錆びてしまうからです
空気中の酸素と結びついて
サビ(酸化鉄)になってしまうからです
我らが祖先が最初に使った鉄は
空気のないところからやってきたもの
そう
隕石に含まれる隕鉄だったのです
しかし隕石なんてそうそうあるものではありません
我らが祖先は
あるものと出会うことにより
この不思議な「鉄」を
自ら作る方法を身につけることになります
さあそのあるものとは?
続きはまた明日
春の風
地震から 447 日目
豪雨から 183 日目
春の風が表通りを通り抜けていきます
陸上部のみんなは合宿です
飯田高校 能登高校 穴水高校といっしょに
奥能登の高校全ての陸上部が揃って
志賀町陸上競技場を駆け抜けています
いずれの学校もグラウンドを使えないので
みんなひさびさのトラック&フィールドです
以前インターネットコオロギの話題を取り上げましたが
その研究室からのもうひとつの法則
「ふだんつらくてたまにしあわせが一番」
コオロギを4つの環境で育てました
(1)常に充分な餌を与えた
「いつも幸せコオロギ」
(2)充分な餌を与えつつたまに餌を抜く
「いつも幸せたまに逆境コオロギ」
(3)いつもは餌控えめたまにご馳走を与える
「いつもは我慢たまに幸せコオロギ」
(4)常に餌を充分もらえない
「いつも我慢コオロギ」
この中で(3)たまに幸せコオロギが
一番生命力強く育つのだそうです
いつも与えられた環境の中で
できることを工夫しながら活動を続けながら
今日は思いっきり走れる
「いつもは我慢たまに幸せ陸上部」のみんな
今日は思いっきり走って跳んで
練習計画や宿泊等のお世話をしてくださったのは
飯田高校の江波先生
ご本人曰く「志願兵」です
石川県教育委員会では昨年発災後
初めての人事異動の際に
「能登の学校の復興のために
力を尽くしてくれる先生は
どうぞ申し出てください」
という制度があって
その時ご自身の生活を犠牲にして
自ら被災地の学校への異動を
志願してくださった先生です
本当にありがたい話です
能登の生徒のために
トラックでご指導してくださる姿は
神々しくさえありました
【被災地に電気が灯るまで】第1回
新しい「街プロ」にエネルギー研究が多いことを受けて
電池や発電を学ぶコラムを始めます
先日の第0回では
電気には金属が何やら関係がありそうなこと
について触れました
まずは人類と金属の出会いについて学びましょう
猿から進化した我々の祖先は
石を割ったり削ったりして
道具を作ることを覚えました
石の中でも他とは少し様子が違うもの
を見つけます
他の石よりずっしり重く
叩いても割れたりせず
曲げたり伸ばしたりできる不思議な石です
金・銀・銅そして鉄との出会いです
これらの不思議な石は
他の石に比べて加工しやすく重宝しました
金・銀・銅は今でも天然に採掘できますが
鉄そのものは自然界には存在しません
ではなぜ我々の祖先は
天然の鉄を手にすることができたのでしょう?
その秘密はまた明日
どうぞググらずに自分なりの考えを
まとめておいてください
エネルギー問題
地震から 446 日目
豪雨から 半年
「街プロ」企画発表会が行われました
昨年度は
子どもの居場所づくりやグラウンド整備など
とにかく今の状況を打破したい!
という活動が多かったのですが
少し生活も落ち着いてというか
言い方は適切ではないかもしれませんが
悲惨な状況が日常化してきたというか
とにかく未来を見つめる時間軸が伸びた気がします
少し遠いところを視座にした研究が目立ちました
特筆すべきは
エネルギー問題に関する研究が多くみられたこと
なかなか電気が復旧しない中で
困った暮らしがいつまでも続く中で
エネルギーをなんとかしたいという願いが
特に切実だったのでしょう
(1)小型火力発電
焚き火で発生した熱を電気に変換できる
「キャンピングストーブ」は既に商品化されています
薪などを燃焼室で燃やし
発生した熱を電気に変換するしくみです
このグループの工夫は
燃やす燃料に災害ゴミを利用しようと
思いついたところです
(2)サボニウス型風車
これまでのプロペラ型風力発電は
1方向の風しかとらえることができません
全方位の風しかも微弱な風もとらえることができます
乱気流にも対応して継続的に発電できます
音も静かで深夜でも利用できるなど
これを一家に一台導入してはという提案です
(3)バイオガス発電
食品廃棄物や家畜の排泄物などの
有機性廃棄物を発酵させて発生させた
メタンガスなどのバイオガスを燃料として
発電する再生可能エネルギーです
メタンガスはおならの主成分ですが
それ自身は臭いがありません
臭いのは硫化水素やスカトールなどの
腸内悪玉菌のせいで発生するガスによります
おならの臭いを薄めると温泉の匂いに
さらに薄めるとゆでたまごのにおいに
もっと薄めると焼肉の香りになります
全て同じ硫化水素の匂いです
濃度で感じ方がまるっきり変わるって
おもしろいですね
(4)バイオディーゼル燃料
使用済みの菜種油等の植物由来の食用油などを
ディーゼルエンジンで利用できるようにした燃料です
ガソリンを燃料にするエンジンに対して
軽油を燃料とするのがディーゼルエンジンです
ドイツ人ディーゼルが発明しました
ガソリンエンジンは
空気とガソリンを圧縮して
プラグで火花を飛ばして点火します
ディーゼルエンジンは
圧縮して高温となった空気に
軽油を吹きつけて自然発火させる方式です
軽油には硫黄分などの不純物が多く含まれるため
燃やすと黒い煙を吐きます
トラックやバスのエンジンです
(5)積雪発電
青森にあるIT企業「フォルテ」さんの技術
雪から電気とお湯を生み出す仕組みです
融雪にも活用できると期待されています
「スターリングエンジン」という装置を使って行われます
ガスなどで温めた熱源と
エンジン内を通る冷媒(水や不凍液)の温度差で
内部のピストンを動かして発電します
(6)流水発電
水の流れているところなら
どこにでも設置できる小型の水力発電機です
以前課題研究に取り組んでいたグループで
男子トイレの小便器に定期的に洗浄水を流す装置に
この発電機を取り付けようと試みた生徒がいましたが
残念ながら発電量が微弱すぎて
使いものになりませんでした
「流水発電はトイレの洗浄水では使えない」
これも立派な研究成果です
発明王エジソンも
「私は失敗したことがない
ただ一万通りの
うまく行かない方法を見つけただけだ」
と言っていますしね
(7)コンポスト発電
2015年にオランダで「植物発電」が実用化されました
水性植物の根から出る栄養分を
微生物が分解するときに出す電気を利用するものです
微生物の力で生ごみを分解する「コンポスト」で
応用したのがこれです
ざっと7つのグループがエネルギーに関する研究です
ぜひ既存の発電機を活用するだけでなく
自分で新たな発電機や電池を
開発してもらいたいものだと思います
それには発電や電池の原理を学ぶ必要がありますね
これからこのブログで
電池のしくみを説明するコラムをシリーズ化します
エネルギーグループのみんな
ぜひ読んでください
今日は第0回
歯に金属を詰めている人
アルミホイルや金属のスプーンなどを噛んで
キーンって痛みが走ったことないですか?
これが電池の原理です
なぜこれが?
次回より少しずつ勉強していきましょう
WAJIMA NIGHTから新たなステージへ
地震から 445 日目
豪雨から 181 日目
花火を打ち上げた輪高生が仕掛けるイベント
「WAJIMA NIGHT」が開催されました
会場近くの「キリコ会館」のシャッターには
被災前の賑わう輪島の写真で飾られた
大きなモザイク画が見応えたっぷりです
寒空の下
輪高生たちが駐車整理に活躍です
会場近くには多くの仮設住宅が建ち並び
騒音でご迷惑をおかけすることを
生徒たちが1軒1軒ビラを撒いて
ご挨拶に伺いました
会場となる駐車場にもご配慮願い
お車の移動をしていただきました
ありがとうございました
「街プロ」猫も食べれる非常食班の
ブースもありました
MRO「絶好調W」でおなじみの
「エイトMAN」さんの迫力満点のステージ
パワーをいただきました
北陸キッチンカー協会のみなさまも
駆けつけてくださいました
文化祭にも来てくださった「Chanoki」さん
やきめしぎょうざの「アサヒ軒」さん
ボリュームたっぷりやきそばは「BuTaGoRi」さん
トルネードポテトが大人気「庵陽灯(あんやと)」さん
「SINCERE」さんはご自身も阪神淡路で被災されたそう
韓国グルメあれこれ「グラグラ」さん
おなかも心もあたたまりました
夕闇せまるころに
イルミネーションでライトアップ
そしていよいよ野外映画の上映です
タイ出身のナタコーンくんが中心となって
たくさんの友達に協力してもらいながら
実現にこぎつけました
がんばったね!
さあ
こうして少しずつ生徒の夢が叶っている
「私たちの街は街は私たちがつくる」
街づくりプロジェクト「街プロ」は
新たなステージに入りました
1年生が秋から活動に参加しています
3月21日(金)
「企画発表会」が行われます
時間は9:40〜12:30
一般の方もぜひお越しください
生徒の輝く未来を応援していただければと思います
何を目指すのか?
どのようなしあわせを求めるのか
企画段階のものを発表し合います
昨秋の豪雨で壊滅的な被害を受けた町野地区
そこには町野を蘇らせるための
「町野復興プロジェクト」
同じ響きの「まちぷろ」があります
実行委員長の山下祐介様を
メンターとしてお迎えすることになっています
発表内容は
(1)火力発電で非常用電源を作る【エネルギー】
(2)被災地ツアー【起業】
(3)輪島の自然を取り戻そう!【その他】
(4)アップロジェクト【観光】
(5)観光地を復興しよう!!【観光】
(6)サポニウス型風車を作る【エネルギー】
(7)猫と人が食べれるおやつ【医療】
(8)米粉を使った料理【農業】
(9)スポーツで健康【起業】
(10)イゴボールでイベントを開く【イベント】
(11)バイオガス発電【エネルギー】
(12)朝市の復興に向けて【観光】
(13)地域医療【医療】
(14)バイオディーゼル燃料【エネルギー】
(15)空地を利用して風力発電【エネルギー】
(16)AI教材を高校生向けの学習支援として活用できないか【AI】
(17)スターリングエンジンに使う不凍液を冷やすために雪を使う【エネルギー】
(18)流氷を使って発電する【エネルギー】
(19)冬の輪島市運動会!【イベント】
(20)生ゴミをコンポストで発酵し発生した熱で発電【エネルギー】
(21)災害とペット【医療】
(22)スポーツ・イベントで小学校と交流【イベント】
(23)災害後の栄養について【栄養】
昨年度は子どもの居場所づくりや
被災者の交流会など
心のケアに関するものが多かったのですが
内容的にも少しずつ復興に向かっている気がします
エネルギーや観光など
次の世代を見据えたものが増えてきています
(7)や(12)など
先輩の研究を引き継いだものもありますし
(16)のように
OECDとの共創を意識したものもあります
どうぞ専門家の方
タイトルをご覧になって
アドバイスいただけるようなものがありましたら
お待ちしています
ぜひよろしくお願いいたします
輪高生がつくるイベント
地震から 444 日目
豪雨から 180 日目
今日は石川県の公立高等学校の合格発表の日です
氷雨のぱらつく寒い日になりましたが
本校の玄関にも大勢の受験生と家族が集まり
番号を見つけて歓声をあげていました
普通科61名
普通科ビジネスコース16名の合格者がありました
定員割れをしていますが
輪島中の生徒はほぼ来てくれました
また通学のための道路も開通しましたので
近隣の門前中や東陽中からも来てくれました
金沢の中学校へ転学したけど
生活の目処がついて帰ってきた生徒も
「それでもここ輪島にいる」みなさん
高校生活のスタートに向けて
しっかり準備をしましょう
サイゼリアの元社長 堀埜 一成 氏が
コミュニケーションの大切さについて
語っていらっしゃいます
「部下の部下は部下じゃない」
2段飛ばしで指示をすると混乱を招く
ということです
現場でボソッと感想を言ったとしても
言われた部下の部下は命令と受け取ってしまい
見当違いの方向へ走り出してしまうのだそう
私も生徒との接し方に気を配ろうと
気づかされました
「技能を技術にしろ」
見様見真似で伝承されるのが「技能」
文字媒体を通して伝えるのが「技術」です
文章化やマニュアル化の重要性を
説いていらっしゃいます
「不可能限界くらいを目標に設定しろ」
トップが大きいことを言うと
ロマンを感じる人が出てきます
明るい未来を示す言葉を発するのが
リーダーの役割です
業界においては
現実的で達成可能な目標しか設定できない会社は
目標達成すると失速してしまうのだそう
「半島の最先端から
めざせ世界の最先端!」
以上は「PHPビジネスTHE21」総力特集
できるリーダーは必ずやっている「言語化」
を参考にさせていただきました
ほかにも
言語化力を鍛える秘技
「ストラテジック・コスモス(戦略の宇宙)」
の紹介もありました
ぜひ取り入れてみようと思います
昨年東北復興ツアーでお世話になった
多賀城高校の小野敬弘校長先生から
久しぶりにご連絡がありました
当時の新聞記事を送ってくださいました
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20日(祝)
「WAJIMA NIGHT」が開催されます
花火を打ち上げた輪高生が
全国各地の学生さんと共催する
楽しいイベントです
(1)イルミネーション
「街プロ」花火班が仕掛けます
綺麗な光が輪島を包みます
(2)キッチンカー
漂う香りに食欲そそる
たくさんのキッチンカーが駆けつけてくれます
(3)体験ブース
ものづくり体験ができます
子どもから大人までどうぞお気軽に
(4)ステージ企画
ダンス部の生徒たちの発表もあります
県内で活躍中のバンドも
(5)野外シネマ
「街プロ」映画班が
屋外の大型スクリーンで映画を上映します
キッチンカーで買ったものを
召し上がりながらどうぞ
場所はマリンタウン
時間は16:00より
入場料無料です
ぜひぜひお越しください
芸術は爆発だ!
地震から 443 日目
豪雨から 179 日目
「芸術は爆発だ!」
かつて岡本太郎さんはそう叫びました
岡本太郎さんといえば「太陽の塔」
1970年の大阪万博のシンボルです
「太陽の塔」(2025年3月18日 (火)18:00)『ウィキペディア日本語版』
過去・現在・未来を貫いて生成する
万物のエネルギーの象徴であり
その内部には
原生生物から人類に至るまでの
生命の進化の過程を表現した
「生命の樹」が飾られています
「吹田日和」https://suitabiyori.com/area/taiyounotou-expo70/
高さ約41mその最上部は現在を
地表面は地球が誕生した46億年前
を表します
そしてこれは自分も知りませんでしたが
地下奥深くには
120億年前の「太古の太陽」のモニュメントがあったそうです
1970年の万博が終了したあと
「太古の太陽」の行方はわからなくなっていました
ところが
多くのゴミといっしょに棄てられたその場所が
最近明らかになったのです
それは大阪湾の「夢洲(ゆめしま)」
そう
なんと今回の万博の会場です
なんということでしょう
「アートは難解なものではなく
誰もが自分自身を表現する手段だ」
「自分の内面に隠れている『爆発』の可能性を信じ
一歩前に歩き出す勇気を持とう」
そんな思いを込めて創られたモニュメントが
半世紀の間大阪湾に眠っていたのです
そしてその場所から2025年
ふたたび「生命の樹」が空へ向かって
伸びていきます
2025大阪万博には
そのことをテーマとしたオープニングが開催されます
「太古の太陽は新時代の祭りの種となる」
全国各地の太鼓を25時間リレーで繋ぎ
大輪の花火が夢洲でフィナーレを飾ります
そのトップを切るのが輪島高校和太鼓部
今回の能登半島地震の震源地すぐそば
狼煙の灯台から復活の太鼓を打ち鳴らします
プロデュースしてくださっているのは
芸術家「大志」さん
動画が公開されましたのでぜひご覧ください
AIと教師
地震から 442 日目
豪雨から 178 日目
エキュメノポリスさんの
AI英会話教材の開発に
生徒たちが関わらせていただいています
エキュメノポリスさんは
早大発の研究開発型スタートアップ企業
大学発ベンチャー表彰2024において
『科学技術振興機構(JST)理事長賞』を受賞
EdTech分野で世界から注目を集めています
現在AI技術を活用した英会話教材の開発に
携わっておられ
その教材を本校が活用しながら
改良のためのアイデアを出す
そういったお手伝いをしています
本日オンラインでミーティングが行われて
小津中学校の生徒の皆さんといっしょに
「AIと未来の教師のあり方」について
意見交換をしました
小津中学さんはかなり先進的な取組をしていらっしゃって
参考になることが多いです
本校は始めたばかりで
生徒達も話せる題材がほとんどありません
AIに対して「怖い」というイメージを持っています
それは教員がAIを取り入れた授業を
積極的にしていないからであって
生徒のせいではありません
学校の今後の努力が求められます
それでも自分達の考えをしっかり構築し
話し合いに参加していました
エキュメノポリスさんが開発した教材は
AIのアバターが英語で会話してくれるものです
人間相手だと文法的な間違いが恥ずかしいものですが
AI相手だとそれがありません
実際AIに
生徒の発話中の文法間違いを分析させると
学習が深まるほど
間違いが多くなってくるのだそうです
つまり間違いを恥ずかしがらずに
発話するようになっている証拠です
生徒に
「AI教材のいいところは?」
と尋ねると
「何を言っても不機嫌にならない!」
と答えてくれました
確かにAIは常に優しい笑顔で答えてくれます
でもものごごろのつかないうちから
それしか経験がないと
他人を傷つけてもわからない子が
育ってしまうのではないかと危惧します
人間かAIかという
二項対立ではなくて
両者のいいところを活かし合うような
使い方の研究が必要です
またある先生から
素晴らしいChat GPTの使い方を学びました
その先生は原稿を書いていて
構想に行き詰まったときに
「続き書いて」と
お願いするのだそうです
答えの文章はそのままでは使えませんが
「ああ!そういう視点もあるか!」
と突破口にはなるのだそうです
先日
テストの採点結果に納得いかない生徒が
Chat GPTに聞いた結果を持って
先生に申し入れにいったケースがありました
ところが
「それは Chat GPT の見解でしょ
先生はあきらかに間違いだと思うよ」
納得いかない生徒は他の先生へ尋ねにいくのですが
やっぱりそれは間違い
ようやく納得のいったその子は
「Chat GPT が間違うことがあるんですね」
Chat GPT は正しい文章を作るツールではなくて
耳障りのいいなめらかな文章を作るツールであることを
しっかりと生徒に認識させる必要があるなと感じました
輪島でおすすめのグルメスポットを訊いてみました
以下AIくんからのお返事です
「輪島には美味しいお食事処がたくさんあります
以下はおすすめのいくつかのお店です
1. **輪島市場** - 新鮮な海の幸が楽しめる市場内の食事処
寿司や刺身焼き魚など多彩なメニューがあります
2. **なまこや** - 地元の名物であるなまこ料理が楽しめるお店
独特の風味が楽しめるので興味があれば是非試してみてください
3. **山本屋** - 輪島の伝統的な和食が楽しめるお店
地元の食材を使用した心温まる料理が揃っています
4. **とれとれ市場** - 新鮮な魚介類を使った料理や地元の特産物も販売しているお店
ランチにぴったりのセットメニューも豊富です
5. **寿司処たかしま** - 新鮮なネタを使った寿司が楽しめるお店
カウンターで職人の技を楽しみながら食事できます
これらのお店はどれも地元の素材を活かした料理を提供しているので
訪れる際はぜひチェックしてみてください!」
残念ながらこれらのお店は輪島にはありません
(よく似た名前のお店が県内にある場合はあります)
東京大学の言語脳科学者 酒井 邦嘉 教授は
「生成AI」という呼称が誤解を生みやすいとし
「合成AI」と呼んでいらっしゃいます
AIには人間の脳のはたらきを再現することはできない
いわゆる「もどき」でしかないということです
生徒のみなさん
AIがやっていることは
新しいものを産み出すつまり「生成」ではなく
既存の文章や画像を組み合わせて
つまり「合成」して
それらしく見せているだけなんですよ
10年以上昔の話になりますが
生徒の探究活動で
「モーツァルトの音楽を再現する」
をテーマに研究したグループがありました
彼らがやったことは
モーツァルトの音楽を徹底的に解析して
たとえば「ド」の音の次に続く音のデータを数値化する
「レ」の次にはどの音に移るパターンが多いか
「ミ」の次は?
そのデータに基づいてランダムに音を並べたら
あら不思議
モーツァルトぽく聞こえたのです
驚くべき研究でした
10年前の日本の高校生が
今の「生成AI」を先駆けて
同じ事をやっていたのですね
先生方
AIを授業に使うか使わないか
二項対立ではなく
どの場面でどういうふうに使うのか考えながら使う
このことがAIにはできない人間の仕事です
ちなみに
今回参加した生徒たちに
「AIにはない人間の先生の魅力とは?」と尋ねたら
「あたたかさ!」
という答えが圧倒的に多く返ってきました
能登探究・マイプロジェクト2025
地震から 441 日目
豪雨から 177 日目
能登探究・マイプロジェクト2025が開催されました
マイプロジェクトとは
認定NPO法人カタリバさんが
連携協力団体さんと協力して
日本全国の高校生に拡げるべく
実施されているとりくみです
高校生が「主体性」を持って
つくりたい未来に向かう
学びのプロセスです
このプロジェクトでは
正解がない中で試行錯誤し探究するプロセスを体験し
自分自身の興味関心を発見し
他者との協働
社会の価値発見
創造に向かうスキルを身につけます
このことは不確かな時代の中でこそ必要な
未来への想像力につながります
会場はのと里山空港内の奥能登行政センター
宮城県からお越しの
一般社団法人まるオフィス
マイプロ経験の高校生大学生が
アイスブレイクをしてくださいました
グループで丸く輪になって手を繋ぎます
ファシリテーターが「前!」と言ったら
全員で「前!」と言いながら前へ一歩ジャンプします
「言うこと一緒やること逆!右!」と言ったら
「右!」と言いながら左へジャンプ
「言うこと逆やること一緒!後ろ!」
で「前!」と言いながら後ろへジャンプ
ワイワイやりながらすっかり仲良しに
「悪魔の聞き方・天使の聞き方」
ふたりペアでお題に沿ってトークをします
話し手と聞き手に分かれます
聞き手はあるときは悪魔になって
腕組みしたり足組んだりふんぞり帰って目も見ずに
思いっきり感じの悪い聞き方をします
そしてあるときは天使になって
笑顔で目を見つめ頷きながら
心を込めて聞きます
感じの良い聴き方を体験したところで
今日のテーマに入っていきます
本校「街プロ」からは
「輪島の子どもたちの遊び場復活」
「輪島にジムをつくろう!」
「災害とペット」
「朝市復興」
のグループが発表し
さまざまな立場の方からアドバイスをいただきました
浅野大介石川県副知事もご参加され
力強いメッセージをくださいました
先日
金沢大学のボランティアグループ「ボラさぽ」さんが
学校周辺の瓦礫撤去に来てくださいました
発災以来何度も足を運んでくださっています
本当にありがとうございます
それから遊学館高校の吹奏楽部のみなさんが
「春の訪れを吹奏楽の響きにのせて」
輪島中学校の体育館で演奏会をしてくださいました
マーチングで全国大会出場を果たす名門の
50名の部員のみなさんの
被災者に演奏で元気を届けたいという願いを
今回実現してくださいました
輪島中学校の吹奏楽部のみなさんも加わり
一緒に素敵な音楽を奏でてくださいました
ミライシコウ金沢
地震から 440 日目
豪雨から 176 日目
金沢大学が主催する
第3回ミライシコウ金沢
高校生探究成果発表会および高校生国際会議
が開催されました
金沢大学は旧制第四高等学校
「しこう」と呼ばれていました
一高は現在の東京大学
二高は東北大学
三高は京都大学です
「未来志向」「未来思考」「未来至高」「未来四高」
きっとさまざまな意味が込められているのだろうなと
北陸の高校以外にも仙台や東京などから
海外からもシンガポールの高校生が集まり
互いの研究成果を発表しあい
国際社会が抱える諸問題について
理解を深めました
①文化・芸能・歴史
②家庭・衣食住・経済
③地域課題・観光
④教育
⑤国際会議
⑥保健・多様性・共生
⑦環境・防災
⑧化学・生物
⑨物理・ものづくり
⑩数学・情報
の10分野に分かれます
本校が参加したのは⑤国際会議
英語のみで行われるセクションです
OECDパリサミットに参加した
2年生7名が発表しました
地震がきっかけでできた
海外の高校生との縁
さまざまな交流を通しておこった
故郷輪島への思いの変化を発表しました
「パリへはどんなことを期待して渡ったのですか?」
との質問にも堂々と答えていました
いっしょに参加した1年生7名も
いろんなセクションの発表を見てまわりました
金沢大学附属高校さんからは
輪島塗の保全や輪島の復興に関する発表も行われました
以前発表会でお見かけしてお声かけし
いっしょにOECDのサミットに
オンラインで参加もしてもらっているグループです
同じく金沢大学附属高校さん
物理分野で
「二階から目薬を成功させる極意と効果に関する研究」
の発表がありました
「二階から目薬」とは
思うようにいかずもどかしいこと
回りくどくて効果がないことのたとえです
この諺の真偽を物理的に検証する研究です
私も以前同様の研究を指導していたことがあって
いろいろ計算と実験を繰り返していたなと
懐かしく思い出していました
国語と物理
学際的な研究ですね
金沢錦丘高校さんからは
「災害時にも使える手軽な小水力発電機構の提案」
水が流れる場所であれば
どこにでも設置できる発電機を開発しました
これまた同様の研究を以前指導していたことがあり
男子トイレで定期的に流れる洗浄用の水
あれを発電に利用できないか考えたアイデアでした
野球部は高岡商業で練習試合です
今年の開幕戦
土のグラウンドで全く練習できていなかった選手たちは
生き生きとプレイしていました
敗れはしたものの
野球ができる喜びを体全身に漲らせ
本当に楽しそうです
相手の素晴らしいプレイには
敵味方なく「ナイスプレイ!」
これが高校野球本来の姿なのだろうと
嬉しくなりました
富山県は高校野球人気が高く
練習試合には近所のおじいちゃんが
大勢ネット裏に集まる土地柄です
帰り際におじいちゃんから
「輪島ようやった!また来られ!のう!」
と声をかけていただいていました
「HAB」で紹介されました
地震から 438 日目
豪雨から 174 日目
先日の「街プロ」発表会
北陸朝日放送で紹介されました
https://www.youtube.com/watch?v=OLPvNkYNW8s&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=15
社会応援ネットワークの
高比良 美穂 様 高坂 健彦 様
そして防災教育学会会長の諏訪 清二 先生が
訪ねてきてくださいました
諏訪先生は全国で初めて
防災に関する学科が設置された
兵庫県立舞子高等学校で
環境防災科の初代科長を務められた方で
現在でも複数の大学で講義を担当されているほか
全国でご講演などなさって
防災教育にご尽力していらっしゃいます
いろいろインタビューをしに来てくださったのですが
防災教育の大先輩からは
実に多くのことを学ばせていただきました
社会応援ネットワークさんからは
さまざまな出版物もいただきました
先日高校入試も終わり
現在先生方は採点作業に取りかかっています
石川県には
簡易提供制度というのがあって
受験生が教科別の得点と合計点の情報を
口頭で知ることができます
以前この係をしていたことがあります
不合格の生徒にも知る権利があります
そのときの伝える側のつらいこと
結果を聞きそのメモをとり
うつむいてじっと涙をこらえ
15歳にしておそらく初めての挫折の経験
そんな生徒でも
終わったあとは
「ありがとうございました」
って頭を下げていくのです
「ありがたくなんかないやろ」って
後ろ姿を見送りながら
「もしこの子の答案を自分が採点ミスしていたら・・・
正解なのにペケをつけていたら・・・
その一問のために不合格になっていたのだとしたら・・・」
とてつもなく恐ろしい気持ちになるのでした
ひとりの人間の将来を変えてしまうかもしれない
入試の採点にはそんな大きな意味があるのです
ですので先生方は1問1問丁寧に
決して間違いのないよう
15年間その子が歩んできた人生を思いながら
採点をしています
おさんぽメガネ振り返り
地震から 437 日目
豪雨から 173 日目
本日は入試の2日目です
受験生たちは今日もがんばりました
校内放送の係の先生が
放送室からこんなものを発掘してきました
原田真二さんの「シャドーボクサー」
フォーリーブスさんの「ヘイベイビー」
吹奏楽部顧問の高森まどか先生は
「これが噂のLPというものですか!」
違います
これはシングルレコードといって
LPはもっと大きいです
世代間ギャップをまざまざと感じました
先日本校で実施された
「街プロ」発表会
先生方には教科のメガネで発表を見ていただきました
総合的な探究の時間を中心として
いかに各教科の内容を有機的に結びつけていくか
今本校の教育における最も大きな課題です
先生方からのレポートをまとめました
生徒が興味関心を持って進めている探究活動から
どう教科の学習につなげていくのか
アイデアが満載です
これまた先日大阪城で実施された
OECD「おさんぽメガネ」ワークショップ
能登半島からは輪島高校(能登スクール)
東京都からは特別支援学校の立川学園(立川チーム)
大阪府からは小津中学校が参加しています
以下引率の山上佳織先生からのレポートです
「2日目は能登スクールメンバーからの
立川チームともっと対話したい!というリクエストにより
オープンニング前に自由参加による朝活からスタートしました
ラジオ体操をした後
手話クイズで交流を深めます
実は能登スクールメンバーは
初日から自主的に手話の下調べをしていました
先生から調べてと言われたからではなく
交流したいから調べていました
なんとそれは
2日目の朝活が終わってからも続いていました
おさんぽメガネワークショップ手話チーム振り返りでは
立川メンバーから
手話を「教え甲斐があった」
という意見の付箋があり胸が熱くなりました
その後の2年生の街プロ発表では
なんと4人で手話で登場です
立場や年齢だけでなく
様々な壁を超えてつながろうとする
生徒たちの目は輝いていました
教師、生徒ともに充実した2日間でした」
本校の卒業生で
現在上越教育大学4年生の浦野結太さんから
卒業論文が届きました
「震災後における著名人の慰問が
子どもたちの自身の将来展望に与える影響」
本校生徒達へのアンケートをインタビューが
まとめ上げられています
「誰よりもつらい思いをしたみんなは
きっと誰よりも強くなれる」
の言葉をくださった本田圭佑さん
サプライズライブを決行してくださった
ゆずさん
本校も舞台となった「まれ」で主演
役柄上はみんなの先輩にあたる土屋太鳳さん
みなさんがきてくださったときの
生徒の心の動きに関するものです
調査期間中ではないとき
たとえば卒業式のスマイルアップさん
たとえば大晦日の坂本冬美さんなどは
今回の調査には含まれていません
著名人の慰問により前向きになった生徒が62%
「嬉しくて前向きになるエネルギーをもらった」
など被災民の心のケアに
大きな役割を果たしていることがわかりました
やるっきゃない
地震から 436 日目
豪雨から 172 日目
東日本大震災から14年目
今日は3月11日
日本人にとって忘れられない日です
本日高校入試が行われている本校でも
金色の国旗玉を黒い布で覆い隠した弔旗で
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りしています
新聞各紙にも「東日本大震災14年」の記事が
14年たっても3万人近くの方が
避難生活をされているようです
読売新聞では
汚染土の受け入れ意向に関する調査を行っています
それによると条件附きで受け入れるとした県が5県
容認できないとする県が5県
石川県は無回答でした
容認できないとする沖縄県知事は
「電力供給されている受益者間で解決する問題」
と説明されています
米軍基地を自県だけで抱えておられますので
当然の見解であろうと思います
放射能汚染土の問題も
沖縄の米軍基地の問題も
ひとつの県に押しつけるのではなく
日本全体で考えていくべき問題です
北陸中日新聞では
能登半島にある志賀原発の再稼働について
論じていました
本日午後8時よりNHK「うたコン」にて
おおみそかに坂本冬美さんが
本校で歌ってくださった模様が
放送されました
曲は「風に立つ」
思い出しました
「そうさ人生やるっきゃないさ」
この歌詞に力づけられたこと
でも「きゃ」って何?
気になって調べてみました
どうも方言の一つ
東京弁のようです
やるしかない→やるしきゃない→やるっきゃない
促音化するのは東京弁によく見られる特徴です
かっこいいですね
べらんめえ
もともとは土井たか子氏が
女性初の社会党委員長に就任した時に発した言葉で
1986年の日本新語・流行語だそうです
実は我が家でも
毎年「平野家の流行語大賞」を選出していて
例えば2002年は「モキモキ!」でした
これは母親が落ち込んでいるときに
3歳くらいの娘が
慰めようと抱きしめながら発した言葉です
以来
娘たちが泣いている時には
「モキモキ!」と言って抱きしめてやると
不思議と泣き止むのでした
赤ちゃんが泣き止まないときに
「ふーっ」て顔に息を吹きかけてやると
ピタリと泣き止む
て言うのを昔
「伊藤家の食卓」と言う番組でやっていましたが
我が家の娘らにも効果がありました
「我が家の流行語大賞」
20年分くらい記録に残してあったのですが
今回の震災でどっか行っちゃいました
小さいお子様のいるご家庭の皆さん
これ楽しくて思い出に残るのでオススメです
昔「スチュワーデス物語」で
堀ちえみさんが
「やるっきゃない!やるっきゃない!」
「教官!」
ってやってましたね
今なら
「キャビンアテンダント物語」ですね
スチュワーデスという言葉も
使われなくなって久しいです
先日のブログで
「保母」って書いたら
三女から
「今は保育士って書かないと!」
とお叱りをうけました
もうひとつ次女から聞いた「保育園あるある」ネタ
「どこの保育園にも『社長』の異名をとる
大物感を漂わせる園児がいる」
もしかして「関西の保育園あるある」かもしれません