いしかわ師範塾
第8期学生クラス標準コース 2日目を開催
令和2年9月26日、第8期学生クラス標準コース2回目を開催しました。今回は8月の新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けて1か月延期しての実施となりました。3密を徹底回避するなどのコロナウイルス感染予防と安全・安心の確保のため半日の開催となりましたが、塾生の皆さんは元気で意欲的に取り組んでいました。
11月から始まる学校実習に向け第1回目の説明会が行われました。学校実習は学校現場での実際の教育活動に参加し、子ども達とふれあい、教育実践を見学することで、塾生の教師になろうとする意欲やコミュニケーション力、実践的指導力を高めることを目的としています。
なお、今期は新型コロナウイルス感染予防対策のため、学校実習日の2週間前から体温を記録するなど、各自が体調管理に十分留意するとともに、実習期間を11月から1月末までの3か月に短縮し、時数も60時間程度を目安として取り組むことになりました。
学校実習の説明
今回、講座の前半では「相手に伝わる聞き方・話し方」と「授業のつくり方・基礎2」の講義を行いました。教師として児童生徒の前に立つときの基本姿勢や心構えについて研修しました。
後半は2回目の模擬授業に取り組みました。2か月近くのブランクがありましたが、前回学んだことを取り戻すのに時間がかかるのではないかという心配もなんのその。塾生全体に前回からの成長と意識の向上が感じられる研修となりました。
相手に伝わる聞き方・話し方の講義
教師の基本姿勢と授業のつくり方についての講義
講座後には、「他の人の模擬授業を見て自分の改善点がよく分かるので師範塾の環境がとてもありがたいです」「目線や問いかけなど、具体的に分かりやすく指導いただけるので勉強になります」とか、「一方的に指導するのではなく子ども目線で考えている教師をめざしたい」等の感想が寄せられました。
第8期学生クラス標準コース開講!
第8期学生クラス標準コース開講!
志高く、めざせ石川の教師を
令和2年8月1日、いしかわ師範塾第8期学生クラス標準コースの開講式が行われました。来賓として石川県教育委員会教育長 徳田博様、同教育次長 杉中達夫様、県教員総合研修センター所長 藤井直樹様をお招きし、新塾生145名(午前の部89名、午後の部56名)のスタートを祝福しました。
式では新村塾頭の式辞の後、徳田教育長、杉中教育次長より塾生に向けた激励のお言葉を頂きました。
第8期開講式
新村塾頭 式辞 徳田教育長 激励の言葉
式の最後は、入塾生代表の誓いの言葉で締めくくられました。「志を共にする仲間たちと切磋琢磨しながら、教師としての心構えや実践的な指導力を身につけます」と力強い決意が述べられました。
杉中次長 激励の言葉 塾生代表 誓いの言葉 真剣な表情の入塾生
当日は受付で検温や健康観察を行うなど、新型コロナウイルス感染拡大防止を徹底し、日程も短縮して実施しました。開講式・講座は午前と午後の2つのグループに分けて行う2部制で行われました。また、3密(密閉、密集、密接)を避けるため、アクリル板を設置し、隣り合う受講生間の飛沫拡散防止に努めるなどの新たな対策を取りました。
受付 検温と健康観察の徹底 大型アクリル板の活用
当日の研修は「授業のつくり方」に関する講義と模擬授業を中心に行われました。新塾生達にとって新たな仲間たちとの新たな体験であり、緊張した研修であったと思われます。お疲れさまでした。
それぞれに素晴らしいスタートが切れたと思います。1年後のゴールを目指してこれからも一層の研鑽を深め、たくましい石川県の教員を目指してください。
授業のつくり方(小学校) 授業のつくり方(中・高) 模擬授業の様子
第8期学生クラス開講に向け、指導員全体研修会を開催
第8期学生クラス開講に向け、指導員全体研修会を開催
7月21日(火)午後、石川県教員総合研修センターにおいて、第1回指導員全体研修会が42名の指導員の参加の下、開催されました。
開会挨拶では、新村塾頭より師範塾の歴史を振り返りながらその使命について改めて話があり、また、8期生を迎えるに当たってコロナウィルス防止対策に万全を期すよう求められました。
続いて、石川県教育委員会教育次長塩田憲司氏より「本県教育の現状とこれから」と題して示唆に富む講話をいただきました。新教育課程やGIGAスクール構想等について最新の資料を提示しながらの、今後の指導に活かすことができる貴重なお話でした。
全体会終了後、小学校部会、保健体育・養護部会、その他の教科別部会に分かれ、8期に向けての協議と打ち合わせが行われ、指導員一同、次世代を担う人材の育成に意欲を新たにしました。
第7期生、師範塾を巣立つ!
第7期生、師範塾を巣立つ!
7月4日土曜日。今期学生標準コースの最終日となりました。昨年の8月3日に開講した第7期生。途中新型コロナ禍のもとで休塾を余儀なくされましたが、本日無事に修了の日を迎えることができました。この間、石川県の公立学校教員をめざして熱心に研修に取り組み、実践的指導力を身につけた塾生の皆さんに心より敬意を表します。
当日は模擬授業を中心に、1年間で学んだ内容を振り返りながら研修を深めました。残念ながら全体での閉講式は取りやめとなりましたが、師範塾を巣立つ塾生に向け、塾頭と各指導員から今後の活躍を期待してエールを送りました。
塾生の皆さんの感想から
・興味関心を惹く導入の仕方や様々な発問の仕方など、教師になった際に役立つことを教わった。
・他大学との学生とも交流でき、協議や意見交換を通して考えることができた。
・児童との関わり方、教師としての立ち振る舞いなど大切にしていきたいことが見つかった。
・ロールプレイ等の経験を通して、広い視野での指導の必要性を感じた。
・最初は不安だったが、練習を重ねることにより授業構成や進め方を学ぶことができ、自信がついた。
・企業見学があり、なかなか触れることのできない企業の実際を学ぶことができた。
・師範塾で学ぶことにより、石川県の教員になりたいと強く思うようになった。
・大学で知識として教えられることはあっても実践でそれをどう活用するかまではやらないので、今後も現役の先生から話を聞ける講座を続けてほしい。
授業風景
第7期学生クラス標準コース 再始動です!
第7期学生クラス標準コース 再始動です!
6月6日土曜日。ようやく待ち望んだ日がやって来ました。師範塾再始動の日です。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い非常事態宣言が発令されてからは、学校は臨時休業(休校)となり、かつて経験したことのない日々を過ごしてきました。
今後も万全の感染予防措置を講じて、第7期学生クラスの閉講までの1か月間が塾生にとって充実した期間となるよう、指導員一同努めて参ります。
当日はいしかわ師範塾再開にあたり、石川県教育委員会
徳田博教育長が駆けつけてくださり激励の言葉を賜りました。新村塾頭との懇談後、講座の様子も参観され、教員採用試験を来月に控えた塾生の熱心な模擬授業の様子をご覧いただきました。
徳田教育長が模擬授業を参観
感染拡大防止に向けて、三密をつくらない、消毒・換気、検温と体調チェックなどの対策を徹底して、安全・安心の確保に努めました。コロナウィルスとの闘いが長期に及ぶことが予想され、今後も油断することなく感染防止対策を継続し、塾生の皆さんの健康と安全を期して参ります。
玄関で消毒する塾生 | 検温と体調チェックを受ける塾生 |
3か月間の休塾期間があったことから、講座内容を大幅に変更することとなりました。午前と午後の2部制とし、3~4人の少人数での模擬授業を行いました。
小学校では今回より「つまずき指導」も導入されました。これは授業中につまずいている児童や誤答を認めたときに、どのような指導を行うべきかを学ぶものです。はじめての体験に塾生の皆さんも熱心に取り組んでいました。
小学校のミニ講義「つまずき指導」
第7期学生クラス短期コースB日程(2/20~2/25)、C日程(2/27~2/29 3日間に短縮)
第7期学生クラス短期コースB日程(2/20~2/25)、C日程(2/27~2/29 3日間に短縮)
第7期学生クラス短期コースB日程(2/20~2/25)、C日程(2/27~3/2)が開講しました。B日程は、87名、C日程は59名の計146名の学生が参加しました。
学生は、児童・生徒の接し方や学級づくり、授業づくりなどについて、講義や演習を通して学びました。5日間にわたり取り組んだ模擬授業では、ベテランの指導員から授業づくりの基本をきめ細かに指導された学生らは、指導のノウハウを吸収しようと熱心に取り組みました。
今期短期コースは、県内でも新型コロナウイルスによる感染者が発生したため、C日程は、学生の健康と安全を第一に考え日数を短縮して行いました。
第1日目の開講式では、新村塾頭から「子どもを引きつける確かな指導力と深い愛情を持ち、自己研鑽に努め、学び続けるように」と期待を込めた挨拶がありました。そして、藤井教員総合研修センター所長、杉澤教員確保・指導力向上進室次長からも激励の言葉がありました。
◆各講座の様子から
「相手に伝わる聞き方・話し方」「学級作りのポイント」「子どものほめ方・叱り方」「先生ときまり」「発達障害の理解」等多方面での講座が実施されました。また、演習では、ロールプレーなどを交えながら学びを深めました。
◆示範授業の様子から
B日程第3日目は、マスター教員の方々を講師にお招きし「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。
示範授業や「学級づくり・生徒指導」について講義をいただき、専門的・具体的な内容を通して学生は多くのことを学ぶことができました。
谷内教諭(館野小学校) 三宅教諭(明光小学校) 藤田教諭(松任中学校) 池島教諭(邑知中学校)
◆模擬授業の様子から
小学校、中・高・養護に分かれて「授業づくりの視点」「教師の基本姿勢」「授業プランの作成」等の講義が段階を踏んで行われました。
模擬授業は、小グループにわかれて全日実施されました。お互いにアドバイスをしながら切磋琢磨し、意欲的に学んでいる姿が多く見られれました。
三嶋指導員(中・高:英語) 上出指導員(小学校) 松浦維指導員(小学校)
ウォームアップセミナー 第2日
令和2年度石川県公立学校教員採用内定者採用前研修(ウォームアップセミナー)第2日
令和2年度の県公立学校教員採用内定者を対象とした「ウォームアップセミナー」第2日は、2グループに分かれて、1月18日(土)、1月25日(土)に行われました。この第2日の研修には305名の参加申し込みがありました。
いずれの日も午前中は、「ベテラン教員による示範授業」と「授業づくり・学級づくり」の講義、午後は、「学校における著作権、個人情報保護」についての講義と郷土への理解を深める「ふるさと石川(石川の企業、石川の自然)」の講演が行われました。
「ベテラン教員による示範授業」、「授業づくり・学級づくり」では、小学校、中・高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭、理療科教諭に分かれて、各学校等で中心的な役割を果たしているベテラン教員等が、授業づくり、学級づくり、専門分野の知識・技能について、具体的な指導を行いました。
苗代小 河上 泰輔先生 高岡中 貞廣千佳子先生 小坂小 杉谷 恵子先生
「ふるさと石川」の「石川の企業」では、(株)白山社長 米川達也氏が、破綻しかけていたベンチャー企業の復活・再生への道のり、そして、これから教員となる内定者に対してエールを送ってくださいました。「石川の植物」では、元県立自然史資料館長本多郁夫氏が、和歌や童謡をもとに、自然の面白さについてお話しされるとともに、研究を続ける上で、「自分の目や手、足で調べ確かめることが大切である」ことを話されました。
4月から教壇に立つ受講者にとって、この研修が具体的な実践に大いに役立つとともに、教員としての心構えを自覚する上で実り多いものになったものと思います。
「石川の企業」 「石川の植物」
(株)白山 米川 達也 氏 本多 郁夫 氏
令和2年度ウォームアップセミナー第1日「学校参観」
令和2年度石川県公立学校教員採用内定者採用前研修(ウォームアップセミナー) 第1日「学校参観」
令和2年度石川県公立学校教員採用内定者を対象とした採用前研修「ウォームアップセミナー」の第1日学校参観が、12月2日(月)から13日(金)の期間に、県内公立学校22校で実施されました。
12月9日(月)の七尾市立七尾中学校、12月10日(火)の羽咋市立羽咋小学校での学校参観では、校長先生等から学校の概要説明を受けた後、各グループに分かれて授業を参観したり、児童生徒と一緒に給食を食べたり、清掃指導をしたりするなど、学校での教員の1日を参観、体験しました。
特に「若手教員との懇談」では、赴任にあたっての準備や学級担任になった時の心構え等の質問に対し、経験を踏まえた具体的なアドバイスをもらい大変充実した研修となりました。
七尾市立七尾中学校「若手教員との懇談」 羽咋市立羽咋小学校「校長先生から概要説明を受ける」
◇受講者の感想から
・実際の教員の仕事について詳しく聞く機会が今までなかったので、とても参考になりました。素敵な授業を参観させていただいたり、子どもたちへの具体的な対応を見せていただいたりし、多くのことを学ぶことができました。赴任に向けての不安が減り、楽しみが増えたように感じます。
・子どもたちの様子や先生方がどのような思いや意識で働いておられるのか等、実際に見たり聞いたりすることができ、本当に有意義な一日となりました。春からの教員生活が一層楽しみになりました。
採用前研修第2日は、1月にベテラン教員による「示範授業、授業づくり・学級づくり」の講義と「ふるさと石川」の講演、第3日は、3月に「職場に生きるコミュニケーション力」と「社会人に必要なマナー」、「赴任の心得」の講義と演習を行うこととしています。
第4回 学生クラス標準コース 「ベテラン教員に学ぼう」
11月16日(土) 第4回 学生クラス標準コース 「ベテラン教員に学ぼう」
11月16日の標準コース4日目では、平成30年度マスター教員の方4名を講師にお招きし、「ベテラン教員に学ぼう」の講座を実施しました。
小学校は2組に、中・高等学校は文系と理系に分かれ、示範授業や「授業づくりの基礎・基本」「学級づくり・生徒指導について」の講義をしていただきました。示範授業では、学生に児童・生徒役になってもらい、具体的な言葉かけや接し方、授業展開の具体などを体感してもらいました。その後の、授業づくりや学級づくりについての具体的な教育実践のお話からも、受講生は多くのことを学ぶことができました。受講生からは「子どもが興味を持って主体的に活動できる内容だった。日頃から子どもの姿を思い浮かべながら熱心に教材研究をしているからできることであると改めて学んだ」「児童にかける熱い思い、授業づくりへの熱い思いを感じ、私自身も誠実で児童に寄り添った信頼される教師になりたい」等の感想が寄せられました。
◆示範授業の様子から
【小学校】
野々市市立富陽小学校 小倉 豪 教諭(道徳) | 金沢市立兼六小学校 荒礒 美穂 教諭(理科) |
【中・高等学校】
文系:小松市立板津中学校 東方 聡美 教諭(社会) | 理系:石川県立七尾高等学校 荒邦 陽子 教諭(理科) |
第7期学生クラス標準コース学校実習始まる
第7期学生クラス標準コースを対象とした学校実習が10月から始まりました。
この実習の目的は「学校現場での実際の教育活動に参加し、子どもたちとふれあい、教育実践を見学・体験することで、教師になろうとする意欲やコミュニケーション力、実践的指導力を高める」ことにあります。
今年度の学校実習受け入れ校は、小学校10校、中学校12校、 高校5校の計27校となりました。実習は10月から来年の6月までに90時間程度行われ、実習内容は、教科等の授業参観、学級担任の補助や各教科の補助、学校行事の補助、部活動や放課後の学習指導の補助等です。
実習初日にはそれぞれの担当指導員とともに訪れ、学校長から学校の概要や学校経営方針を伺い、施設を案内されるなどしました。学生たちは教員総合研修センターでの講義や演習時の姿とはまた違う意味で緊張した表情をしてはいましたが、それ以上に、これから始まる学校現場での児童生徒とのふれあいや学校全般にわたり幅広く学び、体験出来ることに期待を膨らませているようでした。
◆金沢錦丘中学校、実習初日の様子から(説明後、教頭先生に学校内を案内していただきました)