日誌

歳時記2

「平櫛 田中(ひらくし でんちゅう)」 

 平櫛田中は、高村光雲、朝倉文夫などと並ぶ日本を代表する彫刻家の一人です。107歳で亡くなる直前まで創作を続け、没後の田中のアトリエには30年分はあろうかという大量の彫刻用の材木があったといいます。(一体、いくつまで生きるつもり?)また、田中は彫刻の他にも、多くの名言を残しています。
◎六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から、わしもこれからこれから◎実践実践また実践。挑戦挑戦また挑戦。修練修練また修練◎人間は思ったら直ちに実行せねばいけない
 これらの言葉に刺激を受け、60歳になった私も、今年は2つのことに初めて挑戦しました。
 1つ目は、長年続けた仕事とは全く違う分野の仕事を始めることです。そのおかげで、縁あって加賀高校で皆さんと会うことができました。もう1つは、全く経験のない登山を始め、富士山登頂に挑戦することです。登頂は想像以上に辛かったのですが、無事、山頂に到達し快晴のご来光を拝むことができました。
 皆さんは、輝かしい10代です。どんなことでも構いません。是非、新しいことに挑戦してみてください。きっと、これまでと違う世界が広まります。さて、自分は来年どんな初挑戦をしようかなあ?  実習助手 松村

 

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進路ガイダンス

9/13(水)1年生を対象に進路ガイダンスを行いました。
大学・専門学校から約20名の講師をお招きし、幅広い分野の職業について詳しく説明していただきました。
生徒達は、興味のある分野の話を聞き、自分の進路について真剣に考えている様子でした。

 

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「モヤモヤのすすめ」

またまた、国語科の森です。9月6日のNHKのクローズアップ現代で効率性を高めるタイムパフォーマンスが流行している現代で、それに真逆の「モヤモヤする力こそ大切だ」という「ネガティブ・ケイパビリティ(すぐに答えを出さず、迷ったり、悩んだりする)」考え方が注目を集めているということを放送していました。
イチローさんや村上春樹さんなど各分野のトップランナーたちもこの考えを重視しています。その考え方とは、無理に答えを見つけようとしなくてよい、むしろ悩みの中にこそ、生きる意味があるというものです。
効率重視でバリバリのキャリアウーマンを辞めヨガインストラクターになった尾石晴さんは、「効率だけを追求してもより良い人生につながらない。別に答えを出さなくてもいいからモヤモヤを持っておく意識をすることが大事だと気付いた。悩むことは当たり前だと思うと、気持ちが楽になり、人の悩みにも寄り添えるようになった。」と言っていました。もちろんすぐに答えを出さないといけないこともあります。

しかし、どうにもならないこともあるのです。そんな時はすぐに答えをださずモヤモヤしたままでいればよいのです。また、結論を出さないままのものもあります。翻訳家の枝廣淳子さんによると、モヤモヤする力を伸ばすには「1人になって安心してモヤモヤに浸れる時間を意識的に持つことが大切。5分でも10分でもよいので一度判断を保留してみる、見落とした事を見てみる。」ことがポイントだそうです。
効率性や問題解決を追求する風潮が強まる今だからこそ、あえて、モヤモヤする力を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。ちなみに、私はいつもいろんな意味でヤモヤしていますが…。

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