日誌

歳時記2

「モヤモヤのすすめ」

またまた、国語科の森です。9月6日のNHKのクローズアップ現代で効率性を高めるタイムパフォーマンスが流行している現代で、それに真逆の「モヤモヤする力こそ大切だ」という「ネガティブ・ケイパビリティ(すぐに答えを出さず、迷ったり、悩んだりする)」考え方が注目を集めているということを放送していました。
イチローさんや村上春樹さんなど各分野のトップランナーたちもこの考えを重視しています。その考え方とは、無理に答えを見つけようとしなくてよい、むしろ悩みの中にこそ、生きる意味があるというものです。
効率重視でバリバリのキャリアウーマンを辞めヨガインストラクターになった尾石晴さんは、「効率だけを追求してもより良い人生につながらない。別に答えを出さなくてもいいからモヤモヤを持っておく意識をすることが大事だと気付いた。悩むことは当たり前だと思うと、気持ちが楽になり、人の悩みにも寄り添えるようになった。」と言っていました。もちろんすぐに答えを出さないといけないこともあります。

しかし、どうにもならないこともあるのです。そんな時はすぐに答えをださずモヤモヤしたままでいればよいのです。また、結論を出さないままのものもあります。翻訳家の枝廣淳子さんによると、モヤモヤする力を伸ばすには「1人になって安心してモヤモヤに浸れる時間を意識的に持つことが大切。5分でも10分でもよいので一度判断を保留してみる、見落とした事を見てみる。」ことがポイントだそうです。
効率性や問題解決を追求する風潮が強まる今だからこそ、あえて、モヤモヤする力を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。ちなみに、私はいつもいろんな意味でヤモヤしていますが…。

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就職者激励会

9/6(水)放課後、就職者激励会を行いました。校長先生をはじめ多くの先生方から、3年生の就職希望者に激励の言葉が贈られました。生徒たちは贈られた言葉を真剣に受け取り、決意を新たにしていました。

 

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体育大会

9/4(月)体育大会を行いました。熱中症対策として、初めて加賀市スポーツセンターで開催されました。
生徒達は、快適な室内で7種の競技をクラス単位で競い合いました。

      

 

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「日々新たに」

今年度2回目、国語科の森です。最近渋沢栄一の本を読みました。彼は、来年度から新一万円札の顔としても登場しますし、混迷する明治時代に約500もの企業の設立や運営に関わった人です。これは有名な話ですが、約600とも言われる教育機関や社会公共事業の支援を行ったことなどはあまり知られていません。そんな彼が、今日という1日を「いつもと変わらない昨日の延長」と見るか、「新しい1日の始まり」と見るかでは、人の気持ちは大きく変わると言っています。朝起きて、「あ~、また1日が始まった。昨日と同じ繰り返しか。」と思うと途端にやる気が失せてしまいます。それに対して、「今日も新しい1日の始まりだ。」と考えれば、何か新しいことがあるかもしれないし、いろいろなことに挑戦しようという気持ちになります。自分のやるべきこと(仕事や勉強)を毎日淡々と処理するだけで、新しい知恵を身に付けようとしなければ、問題は起きないかもしれませんが、進歩や向上もありません。はつらつとした元気も失われることになります。彼は、「日々新たに」という気持ちで挑戦する気持ちであり続けることが何より大切であると言っています。
ちょうど、2学期が始まったところです。「あ~、夏休みが終わってしまった。」ではなく、「2学期は何かあるかな、日々新たな気持ちで。」と思ってはどうでしょうか。
新たな発見があるかもしれませんね。

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