日誌

歳時記2

イライラと上手に付き合おう

思い通りにならなくてイライラしたり、嫌な言い方をされてムッとしたり…。「怒り」は誰の心にもあるものです。ただ、振り回されてしまうと毎日が楽しくなくなって、疲れてしまいます。

怒るときに大切な3つのルールを知っていますか?

「他人を傷つけないこと」「自分を傷つけないこと」「物を壊さないこと」の3つです。そして、どんなに怒りが大きくても、6秒の間に怒りが過ぎると言われています。すぐに言い返したりせずに、ゆっくり深呼吸したり、その場を離れて冷静になる時間を持つなど、クールダウンをする時間を持つことが大切です。

 

また、“I(アイ)メッセージ”という気持ちを上手に伝える方法もあります。

【待ち合わせに相手が遅れたときに…】

「遅い!(あなた)何してんの!何で連絡くれないの!」という言い方と、

「楽しみにしてたから、遅れてきて(私は)残念だった。遅れるなら連絡してほしいな。」

という言い方では、注意をされるにしても、ずいぶん印象が違いませんか。

「あなた」が主語の“YOU(ユー)メッセージ”では攻撃的になりやすいですが、「わたし」を主語にした“I(アイ)メッセージ”では相手を責めずに自分の気持ちやお願いを伝えられます。

トラブルになりにくい気持ちの伝え方、意識してみてください。

今回は保健室からお届けしました。何か気になることがあったら、いつでも話に来てくださいね。

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【校長室より】3年生〝終業式〟

 3年生の終業式で以下の話をしました。(一部改)

 プリントの1番目に「基本を大切にしましょう」と書きました。
 昨年の10月から何かのきっかけで「日本の音楽」の授業に参加することになりました。三味線です。人生で初めて触りました。約4ヶ月、皆出席とはなりませんでしたが、生徒に戻った気分で授業を受けました。週1回ということもあり、なかなか覚えられず、隣の生徒に聞いたりしました。講師の先生には毎回のようにさおを持つ姿勢や手首の角度、弦の弾き方などを指導されました。「これが基本だろうな」と。講師の先生はとにかく基本を教えたかったのだと思います。
 皆さんはそれぞれ就職・進学しますが、仕事をしていく上での基本は何かということですが、2番の「仕事を任せられるか」を見てください。まず、あたりまえのことをしっかりやるということ、「凡事徹底」です。遅刻をしない。期限を守る。どんな仕事でも〆切りや期限はあります。「これ、いついつまでに仕上げて」とか「いつまでに出して」などです。約束事を守れるかどうかにつながっていきます。もうひとつは地味な作業を丁寧にやる。掃除も含めてです。こういった基本の積み重ねによって、仕事を任せられるかどうかになっていきます。
 3番目には「一緒に仕事をしたいと思われるか」です。よくコミュニケーションが大事と言われますが、コミュニケーションの基本とは何か。プリントに森信三「しつけの三原則」と書きました。森信三さんは明治時代に生まれ、大正・昭和・平成と4つの時代に渡って活躍された哲学者・教育学者です。生徒玄関に貼ってある「今月のことば」にも森信三さんのことばを載せました。覚えていますか?「時を守り、場を浄め、礼を正す」です。「時を守り」は時間を守ること、「場を浄め」は身の回りの整理整頓、掃除をしっかりやること、「礼を正す」は礼儀のこと、挨拶をしっかりするということです。プリントの「しつけの三原則」を見てください。1つ目は「特に朝、『おはようございます』と明るくあいさつをします。」相手よりも先に挨拶をする、先手の挨拶です。2つ目は「呼ばれたら『はい』と返事をします。」3つ目は「はきものをそろえ、席を立ったらいすを入れます。」家に帰ったら、靴をそろえていますか。家でできていたら外でも大概できます。もう一つ付け加えると、「わからないことを訊くことができる」です。これらがコミュニケーションの基本中の基本です。先ほどの2番のこと、そして3番のことができれば概ね大丈夫だと思います。是非、心がけてください。
 4番目です。「石の上にも三年」3年間、とにかくひたすら仕事に向き合うこと。ノウハウがある程度は身につきます。流れがわかるようになります。周りも見えてきます。一方で嫌な部分も見えてきます。他の会社と比べて「あの会社はこうなのに、こっちはどうしてこうなの?」とか。人間関係で嫌なことも出てきます。そのような部分も受けいれて頑張って欲しいと思います。それでも辛いときは学校に来て相談してください。担任の先生、進路の先生がいます。解決しないかも知れませんが、話すことで楽になることもあります。
 最後に5番目です。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という本です。映画にもなりました。樹木希林さんと黒木華さんが主演です。(*終業式では「多部未華子さん」と言いましたが、間違えました。多部未華子さんは共演者です。訂正してお詫びいたします。)お茶の先生役が樹木希林さん、お茶を習っている生徒役が黒木華さんです。感動して泣いたりする場面や笑ったりする場面はほぼありません。淡々と進んでいきます。樹木希林さんが演じるお茶の先生のことばや黒木華さん演じる生徒の心のことばに共感したり、妙に納得したり、新たな気づきがあったりします。本でも映画でもお薦めです。
 それでは明日からの時間、有意義に過ごしてください。
  
*配付プリント

                                               令和3年2月10日
                                                    校長
              
                  令和2年度 第3学年 終業式
1 基本を大切にしましょう。

2 仕事を任せられるか 
〇あたりまえのことをしっかりやる 「凡事徹底」
    →遅刻をしない、期限を守る
    →約束事を守ることができるかどうか
〇地味な作業を丁寧にやる 

3 一緒に仕事をしたいと思われるか
 森 信三「しつけの三原則」
①特に朝、「おはようございます」と明るくあいさつをします
②呼ばれたら「はい」と返事をします
③はきものをそろえ、席を立ったらいすを入れます
→この3つは最低限のしつけ、コミュニケーションの基本中の基本
 +わからないことを訊くことができる     

4 石の上にも三年 
 3年間とにかくひたすら仕事に向き合う。ノウハウがある程度は身につく。

5 「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ(森下典子)
(この本お薦めです。映画もお薦めです。以下は本文からの一部抜粋です。)
 世の中には「すぐわかるもの」と「すぐわからないもの」の二種類がある。すぐわかるものは、一度通りすぎればいい。けれど、すぐにわからないものはフェリーニの『道』のように何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。

 この世には学校で習ったのとはまったく別の「勉強」がある。あれから二十年が過ぎ、今は思う。それは教えられた答えを出すことでも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気づきながら、答えをつかみとることだ。自分の方法であるがままの自分の成長の道を作ることだ。
 気づくこと。一生涯、自分の成長に気づき続けること。
 「学び」とはそうやって、自分を育てることなのだ。

 

 

 

 

 



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「たんぽぽは落ちたところで花開く」

 たんぽぽは風に運ばれて落ちたその場所で根を張り、生きています。自分の意志では選べない、偶然に落ちたその場所で懸命に生き、黄色の美しい花を咲かせます。

私たち人間もたんぽぽのように「自分のいる場所が自分を活かす場所」だと考え、精一杯生きることは大切だと感じます。目の前の環境に満足がいかないかもしれません。思っていたものと違うかもしれません。その時に、理由をつけて何もしないで過ごしたり、良くない行動をしたりすることもできます。しかし、種から芽を出して花を咲かすために必要なことは、目の前の環境の中でどうしていくのか、どうすればより良くなっていくのか、自分を高められるのかを考えて、今いる目の前の環境を精一杯生き、行動することだと思います。自分一人で考えてもどうすればいいのかわからない時は、周りの人に話をしてみましょう。その行動が花を咲かせるための第一歩になります。自分に水を与え、周りから栄養をもらい、輝く花を咲かせませんか。3年生はもうすぐ卒業です。それぞれが進んだ場所で懸命に生き、輝く花を咲かせることを期待しています。

保健体育科 今西 聡

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課題研究発表会

令和3年1月22日(金)

3年生の課題研究発表会を行いました。内容は動橋駅近くで憩いの場づくりの取組です。

今回発表したグループは1月26日の県の総合学科生徒成果発表会で発表を行います。

2年生が参観しました。来年は自分たちの番なので真剣です。

 

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「日本語って難しい?」

みなさんお久しぶり、国語科の 森 です。突然ですが、次の文はどこがおかしいでしょうか。

炭次郎はボールを投げると、善逸がそれをキャッチした。」何となく変だなあと思うけれど、よく分からないというのが実感だと思います。実は、「炭次郎は」の「は」には、遠くにかかっていこうという力があるので、「ボールを投げると」を飛び越えて、「キャッチした。」という文末を修飾しようとするのです。しかし、「キャッチした。」には、「善逸が」という別の主語があるため、何となくおかしいと感じるのです。では、どうすればよいかというと、「炭次郎は」を「炭次郎が」にすればよいのです。「が」には、すぐ近くの述語(動詞等)にかかろうとするので、「投げると」だけを修飾します。このように、「は」や「が」(助詞)の基本が分かれば、分かりやすい文になります。

私たちは、ふだんこのようなことは意識せずに話したり書いたりしていますが、日本語は、このような助詞の小さな違いやちょっとしたことを理解するだけで、読者にやさしい文が書けるようになります。ただ、それを知っているか、知らないかの差だけなのです。

 文章の基本を身につけるのに大切なことは二つだけです。一つは基本とは何かを知ること。そして、もう一つは、その基本を身につけるための練習をすることです。略語など最近の言葉もいいですが、美しい日本語は心が豊かになります。ぜひチャレンジしてみましょう!

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