学校行事・日誌
第76回卒業証書授与式
3月1日(金)午前10時より本校講堂で第76回卒業証書授与式が行われました。男子160名、女子221名、合計381名の皆さんが本校を卒業しました。
三藤校長からは「苦しい時期をじっと耐え、希望を失わず、自分の生きる道を求め続け」、「『明けない夜はない』という言葉を実感をもって経験した」卒業生の皆さんに、「人を見つめ、社会を見つめ、そして広く世界を見つめること、私利私欲に走るのではなく、人を愛し、自然を愛し、地球と世界を愛して、よりよい世の中を創っていってほしいと、切に願います。」と餞の言葉が贈られました。
稲垣PTA会長からは「様々な角度から物事を見る『虫の目』、目の前だけでなく俯瞰して全体を見る『鳥の目』、そしてどのような流れで物事が起こっているのかを見極める『魚の目』。この3つの目を持って、真理を見極め進んで行って下さい。」とお言葉がありました。
総代として島村隼輔さんが卒業証書を受けとりました。2年笹島みなみさんが、卒業生に向けて送辞を送り、卒業生の柴野立規さんが答辞を述べ、学び舎を巣立ちました。
2年生 クラス対抗ドッジボール大会
2月7日(水)に、2年生クラス対抗ドッジボール大会を開催しました。
生徒たちは試合の前に円陣で士気を高め、思いっきり体を動かし楽しんでいました。
観戦をする生徒も、大きな声援をし、ナイスプレーを拍手で称えていました。
優勝は7H、第2位は9H、第3位は8Hという結果になりました。上位3クラスには、学年主任から景品が送られました。
今回悔しい思いをしたクラスの生徒は、球技大会へのリベンジを語っていました。
生徒たちの笑顔がはじける、楽しい学年企画となりました。
台湾新豊高級中学校が来校
1月29日(月)に、台湾から新豊高級中学校の高校生22名が来校し、本校生徒と交流をしました。新豊高級学校は台南に位置する高校で、本校には2019年以来久しぶりの訪問となりました。2年の英語の授業では、事前にオンラインでコミュニケーションをとる授業も実施してのリアルな交流が始まりました。
12時前に生徒玄関でお出迎えをした後、パル(食堂)でランチをしながらの交流会、その後、視聴覚室で歓迎式を行いました。歓迎式では、本校の三藤校長と生徒代表の2年生范さんが、ともに中国語で挨拶をし歓迎の意を示したのに対して、校長代理の陳香文さんが挨拶をされました。今回、石川県で地震による被害があったことを知った新豊の生徒たちはすぐに励ましのメッセージを集め、この旅行にポスターとして持参してくれました。国を超えた温かい気持ちと行動に、とても心が動かされました。また、お互いに記念品を交換し、本校からは金沢の伝統工芸である金色の竜の水引を贈りました。「如意宝珠」というタイトルで、望みが叶うという意味のものです。
歓迎式の中では、お互いの学校紹介を生徒が行った後(本校はESSの生徒が英語で行いました)、新豊の生徒が中国の伝統的な舞踊やダンスパフォーマンスを披露、本校からは合唱部が校歌など3曲を披露しました。また、新豊からは通学用カバンを贈っていただき、生徒会がこれを受け取りました。この時間は、有志として交流を希望してくれた生徒が中心でしたが、短時間にもかかわらず、最後は離れがたい交流となっていたのが印象的でした。
第6限目には、2年人文科学コースの英語に参加し、英語を使ったコミュニケーション活動を行いました。やはり、英語と笑顔はリンガフランカ(国際共通語)であることを実感したようです。
第7限目には、2グループに分かれて、茶道と剣道の体験を行いました。茶道体験では、まずお茶を炉平点前で一服召し上がっていただきました。吉はしさんのお菓子は梅をモチーフにしたものでした。その後、茶道部の生徒が見本を示しながら、台湾の生徒がそれぞれがお抹茶を点ててみました。茶筅をふって薄緑のクリーミーな泡を表面にたてることに苦労していました。それでも、生徒の皆さんは自分で点てた2服目のお茶も美味しそうに召し上がっていました。
剣道場で行われた剣道体験では、剣道部の生徒から竹刀の使い方を英語と身体で教わり、最後は全員でyoasobiの「アイドル」に合わせたリズミック剣道で、マスターした動作を使って楽しくこの時間を締めくくりました。たった1時間でしたが、生徒達の中にはしっかりと心が通い合っていたようです。
お別れの時間には、交流をしたたくさんの生徒がお見送りに出てきて、両校の生徒は別れがたい様子でした。本校でも今年から台湾の修学旅行が復活します。グローバル社会の中で活躍できる力を育む機会として、こうした交流を今後も行っていきたいと強く感じた1日でした。それとともに、国などの違いなんかは、同じ若者世代は簡単に乗り越えて心を通い合わせることができるということに改めて未来の”希望”を見つけた1日でもありました。
STEAMウィークで新たな学びに挑戦
今年度、本校は石川県よりSTEAM教育推進事業のモデル校に指定され、STEAM教育について研究開発を進めています。STEAMとは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・(Liberal)Arts(人文社会科学)・Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、各教科等での学習を実社会の問題発見・解決に活かしていくための教科横断的な学習を目指す理念を表しています。
本校では、STEAM教育の取組として、「総合的な探究の時間の深化」と「教科横断型授業の実践」を掲げています。そこで、12月11日(月)~15日(金)をSTEAMウィークとして特別授業を集中的に行う期間とし、最終日には「第2回探究・STEAMフォーラム」を開催、他校からも70名を超える教育関係者が公開授業(教科横断型授業と課題研究ポスター発表)と研究協議会に参加されました。
この期間の特別授業について、生徒の90%を超える生徒から好評価を得ただけではなく、参観された教育関係者からも評価していただきました。
【教科横断型授業の感想】
・様々な社会問題を解決するには、過去の事例から考えるなどの文系的アプローチだけではなく、統計やデータの読み取りといった理系的なアプローチの両方が大切だとわかった。(生徒)
・普段習っていることがどのように日常生活と結びついているのかわかり、とても楽しかった。一つの教科だけできても他の教科の能力も高めないとだめだと感じた。(生徒)
・教科をまたぐ授業というのがとても新鮮で面白かった。ディベートでは、文系の観点、そして理系の観点から、様々な根拠をもとにして立論することができたのでよかった。(生徒)
・生徒が活発に取り組んでいる様子が見られ非常に感心した。一つのテーマに教科それぞれのアプローチで授業をデザインするのは、学校全体でのムーブメントとなり、ハードルの高さはあるが、実現できれば非常に効果的な取組となると感じた。(参観した教育関係者)
【課題研究ポスター発表の感想】
・2年生の発表を聞いて、答えのない問題に向き合っていく姿勢がひしひしと伝わってきました。普段、学校で学習する内容の大半は答えがあり、それを導くための解法がありますが、今回のような課題解決は班ごとの多種多様な解決方法でとても新鮮でした。解決に至るまでの過程や今後の改善点など、深く掘り下げて工夫してあり、今までの苦労なども感じられました。(参観した1年生)
・2年生の発表は、とても説得力があり、聞いていてプレゼン力を身につけることは大事なことだと改めて感じた。人前で話すことは将来的に絶対に必要なものだと思うので、高校生活で少しでもそのような機会を多く経験したいと思った。(参観した1年生)
・実験を題材としていた理系の発表は難しかったけど、なぜそうなるのか考え、自分たちで深堀していく過程が楽しそうだと思った。また、調査を主に題材としていた文系の発表は実際に直接人にアンケートをとったり、話を聞いたりする過程が楽しそうだと思った。(参観した1年生)
・どのグループもフィールド枠を実践していて、その調査結果をもとに考察し、何らかの形にしていて、これこそSTEAM教育のA(アート)だなと思いました。キャッチフレーズを入れたポスターを作ったり、地図に手書きで見どころやおすすめスポットなどを書き込んだりと高校生らしさがあふれていました。発表も原稿なしでしっかりできていましたし、質問にも答えていました。大変参考になりました。(参観した教育関係者)
その他にも掲載できないほど多くの嬉しい感想をいただきました。何よりも「生徒がいきいきとしていた」という感想が多かったことが収穫です。今後も、新しい教育に挑戦していく二水高校を目指します。
交通安全活動功労団体、表彰
11月30日(木)石川県地場産業振興センターで開催された
「令和5年度 石川県交通安全県民大会」で
本校が交通安全活動功労団体として表彰されました。
記念トロフィー
これを機に、これまで以上に
本校生徒が交通安全意識を高め、
交通マナーの向上と良識ある交通行動の実践を
心がけていきたいと思います。
「事故防止 ルールとマナーと おもいやり」