校長室より「おこらいえ」

チーム桃太郎

地震から363 日目

豪雨から99 日目

 

岡山と輪島から1日限りの共同出店

興陽高校さん

環太平洋大学さんといっしょに

協力しながら開発した

バスソルト

近江町いちば館広場で販売しました

 

 

 

 

 

 

興陽高校さんが開発した

「玉ねぎドレッシング」と「辛子味噌」

輪島高校「街プロ」で開発した

「猫も食べられるお菓子」

各校オリジナル商品も販売しました

 

 

 

 

 

 

たくさんの方が買ってくださいました

売上の一部は

復興支援に充てさせていただきます

 

遠く岡山からありがとうございました

岡山から来てくださった高校生は

寒い中大変だったろうなと声かけすると

降りしきる雪に

「こんなの初めて!」

と大はしゃぎでした

 

岡山といえば桃太郎

 

教育研究家の妹尾昌俊氏は

チームとして機能していない学校組織を

面白く例えています

 

犬「桃太郎さん どの鬼退治したらいいんすか?」

猿「きび団子ぐらいでこき使いやがって」

雉「サルがどっか行っちゃいました」

 

指示待ちの犬

やる気ゼロの猿

そして傍観者評論家の雉

 

これでは上手くいきません

 

おかげさまで輪島高校では

発災以降

先生方一人ひとりが

それぞれの強みや個性を活かしながら

リーダーシップを発揮し

お互いによい影響を与え合って

一年間を終えようとしています

 

通常業務以外の仕事が

通常業務以上に押し寄せる中

不平も漏らさず愚痴も言わず

私の耳に入っていないだけかもしれませんが

少なくとも耳に入る前に

みなさんで処理してくださり

感謝の心で一年を終えようとしています

 

今日から年末休暇

どうかご家族そして大切な方と

ゆっくりお過ごしください

 

とはいっても大晦日のしかも深夜に

何人かにボランティアをお願いしている

ブラック校長でした

 

ブラックにまつわる小咄を一席

「俺の仕事ブラックやねん」

「何ゆうてんねん

 仕事があるだけマシやないかい」

「せやな

 そういやおまえムショクやったな」

 これ文珍師匠がおっしゃっていました

 

ところで桃太郎伝説にはネタ元があって

吉備(きび・岡山県)に伝わる

温羅(うら)伝説がそれです

一説によると

温羅とは百済(くだら)の王子で

吉備へとやってきて

製鉄などの技術を伝え

一帯を支配した一大勢力の首領です

 

対抗勢力の崇神(すじん)天皇が

征伐のために派遣したのが

吉備津彦命(きびつひこのみこと)と

その家来の豪族

犬飼県主

鳥飼臣

猿女君です

 

温羅が拠点としていたのは鬼ノ城

鬼ヶ島ではなく山の上のお城でした

この城は50年ほど前に発見された城跡で

それまで土に埋もれていたものです

 

鬼ノ城めがけ吉備津彦は2本の矢を同時に放つと

うち1本が温羅の目に命中

流れる血が川となりました

それが今も岡山県を流れる血吸川

今は透き通った水が流れているそうですが

当時は温羅が営む製鉄により

酸化鉄が流れて

真っ赤な川だったのかもしれません

 

石川県には金腐川(かなくさりがわ)

という川がありますが

こちらはどうなんでしょうか

金属が錆びる酸性の水が流れていたのかなと

勝手に想像しています

 

温羅は地元の女性と結ばれて

幸せに暮らしていたそうですが

その妻・阿曽媛(あぞめ)が

得意としていた料理が

きびだんごだったとか

 

吉備津彦にはお姉さんがいて

倭迹迹日百襲姫命

やまと・ととひ・ももそひめのみこと

という非常にややこしい名前です

一説によると

彼女こそ卑弥呼ではないかと言われています

 

となると卑弥呼と桃太郎は姉弟

ロマン溢れる話です


今日の【活動性を高める授業づくり】

 

グループ分けができたら

自己紹介による仲間づくりをします

 

私はたまにこんな意地悪をします

「それではペアになって

 いまからお互いにひとり1分間の

 自己紹介をしてもらいます

 順番を決めてください

 ではひとりめ

 いいですか

 1分間計ります

 ではスタート」

 

自己紹介が始まります

1分経っても終わりませんが

「はいストップ

 1分経ちました

 自己紹介をやめてください」

 

「次にふたりめ

 自分の自己紹介の前に

 今相手が話してくれたことを

 1分間で復唱してください

 ではどうぞ」

 

30秒も経たないうちに

シーンとなってしまいます

 

つまり

ひとりめが自己紹介をしている間

聞いているようで

実はほとんどの人が

次の自分の番には何を話そうか

考えているのです

 

安永先生の授業では

そんな意地悪なしに

全員が他の話を聞くための

仕掛けがしてありました

 

自己紹介の後→

紹介した人が誰かを指名する→

指名された人が復唱する→

間違いがあれば修正する→

情報交換する

 

といったルールを

最初に徹底させます

 

そのことにより

他の人の話を聞くことに

意識を向けさせることができるのです

人が繋がらないとバレーボールじゃない!

地震から362 日目

豪雨から98 日目

 

紅白歌合戦の曲順が発表されました

坂本冬美さんが被災地輪島から

「能登はいらんかいね」を

歌い上げてくださいます

 

「冷で五合 ぬくめて五合

 しめて一升 酒ありゃ楽し」

能登の人間どんだけ酒呑みや

まあ嘘じゃないけど

 

御陣乗太鼓との共演です

24番目の登場なので

21:15 頃からになります

ぜひご覧ください

 

「紅白歌合戦は演歌ばかりでつまらん」

と言っていた私の同年代の友人が

「若いもんの歌ばかりでつまらん」

と文句をたれています

 

結局自分の好きな歌聞きたいだけやないかい

 

私も若い頃は

歳とったら演歌好きになるんかな

と思っていたけど

一向に好きになりません

演歌好きの方ごめんなさい

 

結局若くて多感な頃に心に響いた歌を

一生愛し続けるのですね 

きっと

 

自分の好きな歌ばかりでなく

おじいちゃんやおばあちゃん

子どもや孫みんなで楽しめるのが

紅白歌合戦の醍醐味です

決して年代の違う歌を毛嫌いせず

いっしょに楽しみたいものです


遊学館高校

北陸大谷高校

金沢北陵高校の

男子バレーボールの皆さんが

練習試合に

わざわざ遠く集まってくださいました

 

 

 

 

 

 

昼休みには

激励動画を披露してくださいました

遊学館高校の福田圭一監督が中心となって

作成してくださったものです

 

「今までただ勝てればいいと思っていた」

「ライバルチームのことなんて考えたこともなかった」

「人が繋がらないとバレーボールじゃない」

 

https://drive.google.com/file/d/1Sp0KxRQIC15suTpX6SPlQ0fIacN1owgz/view

サイズが大きいので

一旦ダウンロードする必要があるかもしれません

ぜひご覧ください

 

 

 

 

 

 

横断幕も送っていただきました

いろんな高校のバレー部のみんなから

書いてもらったものです

金沢錦丘高校の森校長先生も

書いてくださっていました

 

今日は輪島高校のメンバーからも

ひとことを書いて

小松大谷高校さんに託しました

小松大谷高校さんは

春高バレーに出場します

ひとつでも多く勝ち進んで

元気をください!

 

福田先生が

本校顧問奥野先生のことを

「今どき珍しい熱い男」

と大絶賛でした

たしかに暑苦しいほどに熱い男ですが

輪島の宝です

 

さらに副顧問

震災のあった今年

新採となった宮下琢磨先生も

それに次ぐ篤い男です


今日の【活動性を高める授業づくり】

 

「学びの場」づくりのポイントです

活発な活動が展開されるには

グループづくりが重要です

 

グループ活動には

3~4人くらいが適切ですが

構成メンバーは

できるだけ異質にするのが望ましいです

所属・性別・年齢・専門・学力など

 

同質な集団だと

同じような発想しか出てきません

 

私がよく使っていた手法は

グループ分けに

簡単な性格診断を使う方法です

 

例えばこんな質問をします

「平和な日曜日の午後

 子どもがゲームの取り合いで

 喧嘩を始めました

 あなたが親ならどうしますか?」

 

① 取り上げる または もうひとつ買い与える

② ルールを示して(例えば15分ずつ)守らせる

③ 仲良くしたらご褒美をあげると約束する

④ 二人で話し合ってどうするか決めさせる

 

どれが正しいかではありません

直感的にあなたに近いと思うものを選んでください

 

① スピード重視で短期決戦が得意な

 仕事師(Agent)タイプ

② 慎重で決まり事を重んじる

 管理者(Regulator)タイプ

③ 中長期的な視野を持ち結果を重視する

 起業家(Creator)タイプ

④ 柔軟な発想をもちプロセスを大切にする

 調整役(Uniter)タイプ

 

いかがですか?

①~④のタイプがばらばらなグループほど

多くのアイデアが飛び出し

活動が活発になるのです

活動性を高める授業とは

地震から361 日目

豪雨から97 日目

 

 羽咋高校にお邪魔して

「活動性を高める授業づくり

 〜協同教育の理論と方法〜」

について学んできました

久留米大学の安永悟教授による研修です

 

震災直後に1月2日の本ブログで紹介した

その時からずっと今でも私の心の支えとなっている

終戦直後の何もない広場に子どもたちを集めて

学びを止めるなと呼びかけた先生の逸話

思えばあれが活動性を重視した授業の

原点なのかもしれません

 

今日の研修の冒頭でご紹介いただいた言葉

「集えば始まり

 共にいれば進歩し

 共同すれば成功する」

これを目にした瞬間

こんなことをふと考えたのでした

 

戦後日本の復興を支えた

GHQ指導のもと推し進められた

生活体験を重視した教育

 

それこそが被災地に求められる教育である

という信念に従い

1年間「街プロ」をはじめ

さまざまな教育活動を展開してきました

 

これが将来この子たちにとって

どんなふうに結びついていくのか

全く正解も

なんの確証もないまま

走り続けた一年でした

 

今日は

今までやってきたことは間違いではないぞ

と背中を押された気持ちになったり

まだまだこんなこともできるぞ

と大きなヒントをいただいた研修となりました

 

今日の研修に参加できなかった先生にも

ぜひお伝えしたいと思い

安永先生の許可をいただき

研修内容の共有をしようと思います

 

私は実は急遽検査入院をしていまして

今日の研修は欠席の届けをしてあったのです

ところが今朝早くに看護師さんから

「もう出ていってもいいよ」と言われたので

どうしても研修を聞きたくて

当初の予定通り駆けつけた次第です

 

それでも遅刻してしまったので

おそるおそる扉を開き

空いている席にこそっと座って

合流するつもりでいたのですが

 

先生は大切なお話を止めてまで

私を最前列の席に招き入れてくださったのです

 

後になって徐々に気づくのですが

それこそが

誰一人取りこぼすことなく

共同に巻き込んでいく手法のひとつなのです

 

おかげで遅刻したという負い目を感じることが全くなく

研修に入っていけるのでした

 

内容が盛りだくさんで

とっても有意義な内容だったので

明日からちょこちょこと紹介します 

メリークリスマスの方程式

地震から360 日目

豪雨から96 日目

 

まずは数学の問題から

y = loge ( X/m − as ) / r2

これを解いてみましょう

 

両辺に r2 をかけて

r2y = log( X/m − as )

rry = loge ( X/m − as )

 

log28 とは

「1 に 2 を何回かけたら 8 になりますか?」

という意味なので

log28 = 3 と 23 = 8 は同じ意味

つまり

erry = X/m − as

両辺に m をかけて

merry = X−mas

 

メリークリスマス!


もうひとつ驚くべき数学の問題を

Newtonで見つけました

 

「GAKKOU」を構成するアルファベットを

並び替えてできる文字列を

英和辞書に登場する

アルファベット順に並べた時

100番目に現れる文字列を答えなさい

 

駿台予備学校の先生が考えられた問題のようです

 

解いてみてください

驚きの結果になりますよ


能登半島にある

これまた被害の大きかった穴水町に

素敵なクリスマスの

イルミネーションスポットがあります

まるおかクリニック

小児科のお医者さんです

うちの娘たちもよく通いました

この辺の子は

大概お世話になっていると思います

 

 

 

 

 

 

年々豪華になってきて

震災直前にはこの写真の数倍の規模の

光のシャワーを浴びせてくれる

ロマンチックで夢のある

知る人ぞ知るスポットでした

 

今年は

街灯のつかない真っ暗なまちの中で

いっそう幻想的です

 

チョウチンアンコウの灯りに引き寄せられ

パクッとやられた

深海のプランクトンだった頃の

前世を思い出しました


先日完成したバスソルト

岡山の企画外のキュウリと

能登の塩をコラボさせたもの

私も使ってみましたが

マスカットの香りがなんとも落ち着きます

 

 

 

 

 

 

 

 

28日(土)

近江町市場で販売します

ぜひお買い求めください


パリの教師生徒サミットに参加した生徒が

馳浩知事のもとを表敬訪問しました 

 

 

 

 

 

 


ここから個人的な業務連絡です

ただいま iPad のOUTLOOK が

Authenticator によって制限がかかって見れません

しばらく出張が続くので

学校に帰るまで

出先からのメールのチェックができません

急用の際は携帯電話までご連絡願います

 

誰か Authenticator の使い方教えてください

アナログ人間なので往生してます 

Saint Nicholas

地震から359 日目

豪雨から95 日目

 

クリスマスイブ

 

昨日

冨水先生と毛利先生が

「サンタはいるか?」で

盛んに議論をしていました

冨水先生は

「今日という日は

 これからの人生の中で

 一番若いんだ!

 だからサンタはいる!」

なんでそれが根拠?

相変わらず訳がわからないけど

妙に説得力のあるプレゼンでした


高校生になっても

「サンタはいる!

 だからサンタにはこれをもらって

 パパからはあれ!」

とプレゼントの二重取りを画策していたのは

うちの長女です


有名な話ですが

ニューヨークの新聞社の

世界一の社説の話

 

8歳のバージニアちゃんからの

「サンタはいるの?」という質問に対して

 真剣に答えてくれたものです

 

「こんにちは、しんぶんのおじさん。

 わたしは8さいのおんなのこです。

 じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。

 ほんとうのことをおしえてください。

 サンタクロースはいるのですか?」

 

「ヴァージニア

 それは友だちの方がまちがっているよ

 見たことがないと信じられないんだね

 じつはね

 ヴァージニア

 サンタクロースはいるんだ

 愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように

 サンタクロースもちゃんといるし 

 そういうものがあふれているおかげで

 ひとのまいにちはいやされたりうるおったりする

 目に見えない世界には

 どんなに力があっても 

 どれだけたばになってかかっても 

 こじあけることのできないカーテンみたいなものがかかってるんだ

 すなおな心とか

 よりそう気もちや

 だれかを好きになる心だけが 

 そのカーテンをあけることができて 

 そのむこうのすごくきれいですてきなものを

 見えたりえがいたりすることができる

 これだけはほんとうのことなんだよ」

 

目に見えない大きな力に打ちのめされ

開かないカーテンをこじ開けようと

何度ももがき続けてきた今

もう一度読み返してみると

本当に心に染みる文章です

 

すなおな心

よりそう気もちをを忘れずに

来年も一歩ずつ進もう

きれいですてきな未来をえがくために

そんな思いにさせてくれました


子どもにとってサンタが特別なものであるように

親にとって

プレゼントを開くときの子どもの笑顔は

かけがえのないプレゼントです

 

こんな話昔読んだことがあります

 

クリスマスの1週間前

ある少年の元にサンタから手紙が届きます

「今年から君へのクリスマスプレゼントはなしだ

 もうお兄ちゃんだもんね

 その代わり

 君をサンタの仲間に入れてあげよう

 最初の任務だ

 妹の欲しいものを探るんだ

 直接聞いてはいけないよ

 君がサンタであることは

 絶対に知られてはいけない

 わかったら手紙で知らせてくれ

 では幸運を祈る」

その時から少年は妹の一挙一同に

目を光らせるように

そして任務を遂行します

 

クリスマスの朝

欲しかったプレゼントを手にして

大喜びする妹のそばには

嬉しそうに

そして誇らしげに微笑む

お兄ちゃんの姿があるのでした 


今週の「福島から能登 未来へ」

 

【ふるさと】

ふるさとが

天災によって壊され

大切な人を亡くし

心通わせた人々が離れていくことは

本当につらく耐えがたいと思います

それを乗り越えるには時間が必要で

どのくらいかかるかわかりません

ふるさとが元に戻るかわかりません

でも

ふるさとを愛情持って作っていくのは

やはり皆さんしかいません

福島も乗り越えつつあります

福島から応援しています

4月1日生まれの秘密

地震から358 日目

豪雨から94 日目

 

今日は2学期最後の日

終業式が行われました

体育館への通路は未だ通行止め

生徒は寒い屋外を通って

遠回りして入らねばならず

教室で放送を用いて行うことにしました

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/06eb856bd39d00abfc4410366a1f843b?frame_id=210


サンタが来てくれました!

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/72b2d6e042876c6c0f9079cd635e5479?frame_id=210


今週の「6カ国転校生ナージャ」

 

発達段階に応じて5歳〜8歳の間で

小学校の入学年度を自由に決めることができる

そんなロシアで小学校に入学したナージャの目に

6歳になる歳に一斉に小学校に入学する日本の制度は

奇異に映るのでした

 

ところで日本では4月1日生まれの子は

1年上の学年に入れられるって知ってましたか?

5〜6歳児にとって1年の発達の差は大きいです

身体的にも精神的にも発達した

1歳年上の学年に入らざるを得ない

4月1日生まれの子を不憫に思い

4月2日に生まれたことにして

届出をする人もいるということを

耳にしたことがあります

 

でもどうして日本の学年の境目は

4月1日生まれと2日生まれの

間にあるのでしょうか

 

それは小学校入学を規定する法律によります

学校教育法第17条第1項には

「満6歳に達した日の翌日以後の最初の4月1日」

に小学校に入学するという規定があります

それでは満6歳に達する日とはいつでしょうか?

 

「年齢計算ニ関スル法律」第1項には

「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」

と規定されています

つまりその生まれた日を第1日目として

年齢を計算することになっています

これは明治時代に制定された

わずか3条からなる法律です

  

令和6(2024)年4月1日生まれの子どもは

令和12(2026)年の4月1日ではなく

3月31日が終わる瞬間をもって満6歳になり

翌日の4月1日から小学校に入学する

ということになります 

 

それでは定年はどうなのでしょう?

公務員の定年を規定する法律には

「定年に達した日以後における

 最初の3月31日に退職する」

ということは???

スタッフ自慢

地震から357 日目

豪雨から93 日目

 

震災後

日常ではない日常が続いていて

通常の学校運営ではありえないことが

次から次へとおこって

そんな中

先生方は

生徒の学びのために

できることを

一人ひとりが真剣に考え

そしてやがて一年が経とうとしています

 

若い先生方もずいぶん成長してきました

そんな自慢の先生方を

これから少しずつ紹介したいと思います

 

まずはは商業の木村先生

ご出身は福井です

今年新規採用で全く知らない土地

それも被災地への勤務

被災地の子たちに

できる限りのことをしてあげたいと

ビジネスコースの生徒達を中心に

寄り添ってくれています

生徒も真剣に応えようとし

資格取得に向けて前のめりにがんばっています

「今はわからなくていい

 難しくかんじてもいい

 でもいつの日か

 このことを言っていたんだなと

 伏線回収できる日がくるような

 そんな授業をしていきたい」

とレベルの高い授業を展開しています

 

「伏線回収」いい言葉ですね

私も授業をしていたころは

この「伏線回収」を意識した

授業づくりをしてきました

 

授業の中にところどころ伏線を張っておき

授業の最後の方にそれらが

網の目のようにつながって

生徒の目が輝くような

そんな授業を目指していました

 

木村先生は

将来において回収する

さらにスケールの大きな

「伏線回収」を狙っているのですね

 

それとは逆に

結論を先にバラしておき

そこに向けて展開していく

手法もあります

 

少し前に

「100日で死ぬワニ」という4コマ漫画が

SNSで話題を呼んだことがありました

1匹のワニの

なんでもなくて

それでいてかけがえのない

毎日の記録

100日後に死ぬことが明らかにされて

カウントダウンで進んでいきます

日本中が見守った100日間でした

金魚以下???

地震から356 日目

豪雨から92 日目

 

金沢大学の「ボラサポ」チームさんが

朝から本校の災害処理のボランティアに

あたってくださっています

どうもありがとうございます

 

 

 

 

 

 


東北復興研修ツアーに参加した生徒たちが

お世話になった多賀城高校さんが主催する

「震災伝承プロジェクト」に

オンラインから参加しました

 

 

 

 

 

 

自己紹介では

「無人島へ持っていくとしたら

 何を持っていくか?」

がお題として与えられました

 

多賀城から参加した中学生の中に

ippon!

と唸らせてくれる名回答が

「自動運転の船です!

 なぜなら帰りたくなったら帰れるからです!」


輪島市本町周辺地区まちづくり協議会設立会

が開催されました

これは大規模火災により焼失した

本町と大町の住民による協議会です

代表 副代表 世話人を選出しました

 

 

 

 

 

 

「まち」の骨格について

現状の道路状況と

今後の計画道路について説明がありました

 

本校からも

「街プロ」で朝市復興に取り組んでいる

馬場さんと水上さんが出席しました

若者の意見を反映させるため

これからがんばります


OECD(経済協力開発機構)による

国際成人力調査(PIAAC)

の結果が先日発表されました

これは大人が社会生活を送る上で必要な能力

を測るものです

 

日本は大人の学力も世界トップレベル

「読解力」と「数的思考力」で2位

「問題解決能力」で1位で

トップ水準を維持しました


この調査は16~65歳が対象で

今回は31カ国が参加しました

3分野ともフィンランドが1位を獲得しました

(問題解決能力は日本と同点)

では問題に挑戦してみましょう

 

幼稚園のルール

○お子さんを午前9時までに連れてきてください

○お子さんに楽な服装をさせてください

○朝食は午前7:30まで用意しています

【問題】

子供は遅くとも何時までに幼稚園に入ればいいですか?

 

少し問題文を端折ってはありますが

難なく解けますよね

ところがそれは

日本の教育水準が高いことの証であって

必ずしも世界では

この問題をほとんどの人が

難なく解けるわけではないということです

 

さて全ての項目で1位のフィンランドですが

一部で脱デジタル化が進んでいるといいます

 

世界に先駆けて

教育のデジタル化を推進したフィンランドですが

「学習成果が低下している」

と指摘されるようになり

紙と鉛筆への原点回帰が起こっているというのです

 

紙かデジタルかという二項対立ではなく

なんでもデジタル化すればいいというものでもなく

目的と場面に応じて使い分ける必要がありそうです

 

紙に文字を書くということは

視覚 触覚 運動神経などフル稼働する必要があり

記憶の定着に力を発揮します

 

現在はネット検索で

知らないことをすぐ調べられるので

知識は以前ほど重視されなくなってきていますが

知識があると

新しく調べたことに関して

「そういえばあれと関係あるかな?」

というように結びつけて考えることができます

思考の幅が拡がります

 

人がひとつのことに集中できる時間は平均15秒

だからコマーシャルの長さは15秒です

このことに関する研究によると

2000年の時点では12秒に落ち込み

2015年マイクロソフト社の研究では

ある先進国の成人の集中力は8秒しか持たず

金魚の9秒に負けたそうです

 

このことは私は笑えません

なぜなら私の集中力も

金魚どころか金魚のえさのぼうふらレベルだからです

 

特に苦手なのがオンライン会議です

誰かの発言を7秒くらい聞いていると

もう別のことを考えていたりします


明日またMROラジオ

「Tad Mitani's Innovation Now」

に出演させていただきます

 

前回の放送を自分で聴いて軽くへこんでいます

録音した自分の声って

どうしてこんなに気持ち悪いんでしょう

不思議ですね

 

それから

「あのー」

「えっとー」

の多いこと

耳障りったらありゃしない

 

その点

Tadさんも原田アナもさすがですね

短く端的な言葉で

適切に伝える力をお持ちです

 

前回は震災後生徒が

どんなふうに頑張ってきたか

お話ししたのですが

次回は

時間軸を未来にフォーカスして

これから目指していくもの

についてお話しできればと思います

 

15:30からのオンエアです

心配事の9割は起こらないを掘り下げる

地震から355 日目

豪雨から91 日目

 

牛丼と焼き鳥の炊きだしをしていただきました

 

 

 

 

 

 

ご協力してくださったのは

チーム福島

金沢支援ネット

グリーンコープ

大谷派災害支援チーム輪島

のみなさんです

 

溢れんばかりの生徒の笑顔です

 

ありがとうございました

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/80a5abe8ba7e0c05b9fe692b8ad63dd3?frame_id=210


国際文化フォーラムの長江春子さまから

書籍のご寄付をいただきました

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました


大成建設様との協創事業もすすんでいます

卒業制作として

被災地の瓦礫を転生させたベンチを作るプロジェクトです

今日は会社の方々といっしょに設計図づくりです

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/c9631d40fb4649127e2b992dd204187e?frame_id=210


さてさて

「心配事の9割は起こらない」

本当か確かめる実験を始めたまではいいのですが

途中で心配事を数えるのを忘れてしまい

自らの忘却力の証明に終わってしまった

先日の一件ですが

実験結果を踏まえての考察をします

 

そもそもなぜ人は心配するのか?

 

検証モデルがうちの3姉妹です

 

最も心配力の高いのが三女です

小学校の頃朝読書があり

そのための本を

朝 図書室へ行って

借りることになっているのですが

「本借りれるかなー」

と前の晩から眠れなくなるタイプでした

 

次女は

「借りれなかったら教科書でもいっかなー」

長女にいたっては

「借りれなかったら自分で本書くわ」

ってタイプなので

3者3様でおもしろいです

 

今年の1月1日午後4時10分

輪島から60キロほど離れた

能登最大の神社気多大社で

私は初詣をしていました

一緒にいたのが我が晴れ女と三女

 

おみくじをひきました

「大凶

 故郷がなくなる

 家はつぶされ

 波に流され

 炎に焼き尽くされ

 なにもかも

 跡形もなく

 運命まであと数分

 逃げろ

 命が惜しければ」

仮にそう書かれていたとしても

きっと一笑にふしていたことと思います

 

テロンテロン

テロンテロン

地震です!

 

通常城郭や神社は

古来地盤のしっかりしたところに

建てられているので

ちょっとやそっとの地震では

揺れないはずですが

それでもかなりの揺れでした

 

「火を止めろ!」

露店のフライヤーの油が

飛び跳ねています

 

津波警報発令!

 

とにかく高台へ

神社の裏山へ駆け上ります

 

警報が解除されたら家へ帰ろう

 

ところがいつまでたっても

警報の解除がありません

 

やがてあたりは真っ暗闇に

そして凍える寒さに

 

その時脳裏をよぎったのが

そうだ

確かこの山の上に宿泊施設があった

もしかして避難所となってるかも

 

一筋の光を頼りにたどり着くと

果たしてそこは

避難所開設の準備の真っ最中でした

 

続々と人が押し寄せてきます

受け入れのお手伝いをしながら

 

深夜

テレビから目に飛び込んできたのは

燃え盛る被災地の姿

ん…?

それは見慣れた風景

そう自分が数時間前まで過ごしていた

まさにその場所でした

 

両親は無事か?

戻ろう!

 

必死で反対したのが

心配遺伝子の三女でした

 

すったもんだのあげく

その晩はその場所で夜を明かすことに

 

三女の言うことに従いました

 

翌朝輪島へ向かいました

あちらこちらに

道路の亀裂に落ちた車

土砂に埋もれた車

 

おそらく三女の言うことを聞いていなければ

こんなふうに命を落としていたことでしょう

心配遺伝子が救ってくれました


太古の昔

我々人類の祖先はアフリカで生まれ

それからいろんな方向に住処を求めて

旅立っていきます

 

途中何度も命の危機に晒されながら

あるいは何度も仲間の死を目にしながら

 

「本借りれるかなー?」

その度に心配遺伝子が発動し 

いろんな危険を回避しながら生き延び

そして極東のさいはてまでたどり着いたのが

我々日本人の祖先です

 

たどり着いた後も

幾度となく災害に見舞われ

心配遺伝子を持たない個体は

そのたびに淘汰され

心配遺伝子を持つ個体が

多く生き残ってきたと考えられます 

 

心配遺伝子は正式には

セロトニントランスポーター遺伝子SS型といって

セロトニンという不安を抑えるホルモンの分泌を

低下させる遺伝子です

日本人の8割が持っています

欧米人では4割くらいなので

日本人は欧米人に比べて

心配性な人が2倍存在することになります

 

さらに日本海側に住む人に

この遺伝子を持つ人が多く

秋冬にはそのはたらきがさらに強くなります

このことはセロトニンに関係する

脳の松果体という部分が

日照時間に大いに関係があるからです

冬の日本海側は日照時間が短いので

不安感が慢性的に続き

不眠 抑うつ 認知機能の低下が起こり

高齢者における事故が増加するというデータもあります

 

被災者のみなさん

意識して陽の光を浴びるようにしましょう

 

それから夜中にゲームして夜更かしし

朝起きれないということがないようにしましょう

 

いろんなことに不安になってしまう人

集団の中にいるのが怖い人

生きづらさを感じている人

心配遺伝子のしわざなので

だいじょうぶです

それは生物学的に見ると

生存競争の上でとても重要なもので

強く生き残るための遺伝子なので

自信を持ちましょう!

 

日本人の祖先が

世界のさいはてにたどり着くまでに

手に入れたものもあります

 

それはアフリカのことわざ

「早く行きたければひとりで行け 

 遠くへ行きたければみんなで行け」

にあるように

みんなでたどり着いたということです

 

ひとりだとチャレンジするのが不安だったり

他人の目が気になったりしても

みんなで力を合わせて

助け合い

励まし合い

感謝しあうことで

大きな力を発揮できるのが

日本人です

 

古くは東洋の魔女

ラグビーやサッカーのWカップ

World Baseball Classic

陸上の男子リレーなど

国際的に活躍したのは

チームプレイに象徴されるものが多いです

 

個人競技であっても

そのインタビューの中で

チームとして戦ってきた

その仲間に感謝を述べる方がほとんどです

 

スポーツに限らず

iPS細胞に象徴される研究や

芸術・ビジネスでも

力を合わせて

阿吽の呼吸で協創するのが

日本人の力です 

犯罪実行者募集情報の特徴

地震から354 日目

豪雨から90 日目

 

冬服の頒布会を行います

保護者の崖さんはじめ

有志の方々が準備をしてくださいました

 

 

 

 

 

 

全国から寄せられたあったか冬物の衣類

新品もあります

開催期間は23日(月)~24日(火)

場所は旧 22H 教室(事務室の上)

 

 

 

 

 

 

お気に入りのものを

ご自由にお持ちください

保護者懇談会の帰りに

ぜひお立ち寄りください 


極めて凶悪な強盗事件が全国で多発しています

犯罪の実行犯は

ことの重大性を認識することなく

強盗や特殊詐欺等の犯罪に加担している青少年です

彼らは

仕事の内容を明らかにせずに高額報酬を示唆するSNS投稿に

軽い気持ちで応募して重罪を背負うことになっています

 

警察から

通常のアルバイト募集とは異なる

犯罪実行者募集のサイトの特徴について

情報提供がありましたので

共有させていただきます

 

まず2つの大きな特徴があります

①X等のSNSで

 「高額」「即日即金」「ホワイト案件」等

 「楽で」「簡単」「高収入」を強調する

②シグナルやテレグラムといった

 匿名性の高いアプリに誘導して

 個人情報を送信させ脅迫する

 

この種の求人には絶対に応募してはいけません

 

実際に犯行に巻き込まれていった事例についても

報告がありました

①「即日バイト」「高額バイト」で検索したところ

 「高額案件 タクシー業務 書類運搬 受け取り、日給5万円から」

 といった募集投稿を見つけた

②「即日払いのバイトあります」との投稿を見つけ

 コメントしたところ「DMください」との反応があった

③「案件」と検索したところ

 「ホワイトな高額案件あります」との募集投稿を見つけた

④おすすめに表示された

 「深夜に人を運んでください」「報酬5万円」との

 募集投稿を見つけてDMを送った

⑤打ち子(パチンコの代打ち)のバイトの募集を見つけ

 DMを送った

⑥「お金配りますよ」と投稿しているアカウントに

 DMを送った

⑦「即日即金」と検索したところ

 「即金5万円」「運びの仕事」といった

 募集投稿を見つけ応募した

⑧「要普通免許、簡単な運びの仕事、ホワイトな仕事、高収入」

 等の広告を見て登録した

⑨「送迎」案件のバイトに応募した

 

そんなに簡単に儲かる仕事などありません

儲かる仕事なら人に言わず自分でやるはずです

 

学校でも指導してまいりますので

ご家庭でもお話いただければと思います


今週の6カ国転校生ナージャの発見

 

【体育はどんな感じ?】

ロシアでは背の高い順に並びます

背が高いということは

心身が発達している証拠で

みんなそれを目指して頑張るからだそうです

そういえば自分も野球部で背の高い順だったな

何も意識してなかったけど

あれってロシア式だったのか

プロ野球のドラフト指名選手の

入団記念パーティーに出席した方が

おっしゃっていました

このパーティーには

指名選手のご両親も招待されるのですが

お母さんがそろって背の高い方だったそうです

「運動神経はX染色体に由来する」

という説を聞いたことがありますが

なるほど納得がいきます

 

対して日本では

背の低い順に並びます

背の低い子のために

前を見やすくするためです

日本人のチームワークを重んじる精神は

こんなところからも来ているのかもしれません

 

高さにものをいわせて

強烈なスパイクを浴びせるロシアに対して

クイックやブロードなど 

チームワークで立ち向かう日本のバレー

小学校の教育にルーツがあるのかもしれません

 

アメリカでは整列の概念すらありません

体を動かす楽しさを味わうことが

最優先されていて

勝負したり運動神経を自慢する場では

決してありません

 

フランスには整列はおろか

体育館などの体育施設すらありません

それぞれがやりたいスポーツができる

施設へ行くのだそうです

 

体育ひとつとっても

各国様々な取り組み方があります

他国の良いところを積極的に取り入れつつ

自国の特徴を活かして

未来への教育のあり方を考えるのが

今輪島高校がOECDと共創している

ティーチングコンパスです