日誌

歳時記2

KCB活動を行いました!!

令和2年2月20日(木)
校内・校外ボランティアのKCB活動を行いました。
今回は、動橋地区会館にて動橋駅前の撚糸工場で使用していた部品のリサイクルです。
金属に巻かれている糸を取り、その金属をリサイクルにします。



軍手をつけ、カッターで糸を切っていきます。
得意な生徒は10個以上作業をしていました。



動橋前の撚糸工場は現在、まちカフェへの改装を進めているそうです。
加賀高校としても一緒に活動に参加させていただけるといいな・・・と思っています。
まずは糸取り作業をがんばっていきましょう!
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【校長室より】〝ノムさん〟の本

「勝者の資格」、「弱者が勝者になるために」、「野村ノート」・・・最近では「師弟」(宮本慎也氏との共著)、「野村メモ」など野村克也氏の本をこれまでけっこう読んできた。なかなか勝てない時、指導に迷った時、本棚の背表紙を見て思わず読み返したこともあった。〝ノムさん〟の本を読んで腹に落ちたことばは数知れず。人としてどうあるべきか、社会人としてのあり方など不思議と心に真っ直ぐ届いた。生徒にそのまま伝えたこともあった。悲報を知り、これらの本を手に取ると赤ペンや蛍光ペンでなぞってあるところがたくさんあった。

 

〇聞く力は偉大なり むさぼるように聞く 身を乗り出して聞く 顔を輝かして貪欲に聞く(「勝者の資格」)

〇ご縁のある人・モノ・土地はよほど大きな理由でもない限り粗末にしては駄目だよ。(「勝者の資格」)

〇「先生は〝考察の三原則〟というものを教えてくださいました。第一は目先にとらわれないで長い目で見ること。第二は物事の一面ではなく、全面的・多面的に観察すること。第三は枝葉末節にこだわることなく、根本的に考察すること」(「弱者が勝者になるために」)

〇「本気になると世界が変わる、自分が変わる。変わってこなかったらまだ本気になっていない証拠だ」これは私の畏敬する詩人、坂村真民さんの言葉である。(「弱者が勝者になるために」)

〇人生という2文字から私は4つの言葉を連想する。「人として生まれる」(運命)、「人として生きる」(責任と使命)、「人を生かす」(仕事、チーム力)、「人を生む」(繁栄、育成、継続)(「野村ノート」)

〇振り返れば、ミーティング中などにしっかりとメモを取るタイプは大成していった選手が多いように感じる。・・・・古田敦也や宮本慎也のような真面目なタイプは、「メモ魔」と呼んでもいいくらいにメモを取っていた。(「野村メモ」)

〇監督として、いつも念頭に置いていた戒めがある「先入観は罪、固定観念は悪」(「野村メモ」)

〇「失敗と書いて、〝せいちょう〟と読む」と自分に言い聞かせ、果敢にいろいろなことに挑戦しては失敗し、それを自分自身の成長の糧としてきた。失敗を成長の糧とするには、何よりも自分の「欠点」としっかりと向き合わなければならない。(「野村メモ」)

〇神が人間に耳を二つ、口を一つ創られたのは、話す倍だけ人の話を聞けという啓示ではないか。実際に人間は普段の生活で情報のインプットとアウトプットを行うとき「聞く50%」「話す30%」「読む15%」「書く5%」程度が標準だという。つまり、心をつくるのは、誰から何を聞くかが大事なのだ。(「師弟」)

〇今までやってきたことを変える。これは大変な勇気を必要とする。(「師弟」)

〇人間は可能性の動物である。機能的に発達するようにできている。ただし、発達には3種類のタイプがある。①ある程度まですぐに伸びるが、やがて止まってしまう②平行線でもがんばり続け、急激に伸びる③ゆっくり上達しているため、よく見ないと気づかない(「師弟」)

 

 キリがないので、これぐらいにしておこう。〝ノムさん〟のことばにどれだけ助けられたか、どれだけ勇気をもらったか、どれだけ学んだか。ご冥福をお祈りいたします。

 


 



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【校長室より】3年生終業式

 今日は3年生の終業式がありました。以下の話をしました。(一部修正)

 

今日は3年生の終業式です。県内の多くの公立高校では、同じように3年生の学年集会を開いて、これからの心構えについて話をしています。今日は皆さんに質問をします。「社会人になるにあたっての自覚、心構えについて話をしてください。きちんと文章で答えてください。単語だけではダメです」(*この後、数人に指名して、それぞれのことばで答えてくれました。)

私が社会に出たのは35年前です。前日までは学生。4月1日初出勤、生徒から「先生!」と呼ばれ、22歳の若輩者に対して、50代の先生方からも「先生」と呼ばれ、敬語で話しかけてくれる。スイッチが完全に切り替わりました。これが社会人になるということか。責任感とか使命感が沸々と高まったことを覚えています。今日は皆さんに心がけてほしいことを簡単にまとめたプリントを作ってきましたので配ります。

令和元年度 第3学年 終業式
1 社会人や進学に向けての自覚とは何か。
2 仕事を任せられるか
〇あたりまえのことを一生懸命にやる 「凡事徹底」
→遅刻をしない、期限を守る
→約束事を守ることができるかどうか=誠実
→仕事を任せられる 
3 一緒に仕事をしたいと思われるか
①特に朝、「おはようございます」と明るくあいさつをします
②呼ばれたら「はい」と返事をします
③はきものをそろえ、席を立ったらいすを入れます
→この3つは最低限のしつけ、コミュニケーションの基本中の基本
4 真剣だと知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る いい加減だと言い訳ばかり 本気でやっているから誰かが助けてくれる
5 やる気に左右されない
6 石の上にも三年 
・3年間とにかくひたすら仕事に向き合う。ノウハウがある程度は身につく。

 

 明日からの自宅研修期間は4月からの新しい生活に向けての準備期間です。自分を磨いてください。本をたくさん読んでください。

 

 このあと、進路指導課、生徒指導課、3年担任から今後の心構えや「3つのA(あいさつ、あやまる、ありがとう)」、生徒・保護者・職員・来賓みんなが気持ちよく卒業式を迎える、アップデートなどの話があり、生徒たちはしっかりと目で聴いて、心に届いているようでした。
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外部講師による実技講習会

令和2年2月5日(水)
2年生のフードデザインの授業において、外部講師による実技講習会でケーキ作りにチャレンジしました。
講師は、金沢製菓調理専門学校の佐近 賢一先生です。



かなり美味しそうに出来たのではないでしょうか。

プロの技を身近に見学し、体験することで、食への意識関心を養うことができました。
また、今年いよいよ来る進路選択へ向けての意識が高まったと思います。
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【校長室より】生徒成果発表会について

昨日、第5回石川県総合学科高等学校生徒成果発表会が白山市松任学習センターコンサートホールで行われた。県内の総合学科を有する9校による発表会である。本校からは代表として福祉系列3年生3名が発表した。タイトルは「あなたに届け ~手話と交流を通して~」である。手話を交えながら本校の紹介をした後、聴覚障がい者と関わりコミュニケーションの取り方を模索した活動について発表した。聴覚障がい者の音のとらえ方を文字にしたスライドや文化祭での手話歌の動画の場面では、会場全体から視線が注がれた。異なる価値観や立場の人たちとコミュニケーションを取っていくことは、多様性の時代において、さらに大切になってくるため、この取組は意義深いものであることは間違いない。

 下記は発表校のタイトルである。(  )内は閉会時の県教育委員会担当指導主事からの各発表に対する講評(要約)である。

 1 加賀高校 「あなたに届け ~手話と交流を通して~」

  (加賀市には手話言語条例があり、地域の特性を活かした良い発表でした。)

 2 寺井高校「ジェンダー・LGBTについて考える」

  (向き合っていかなければならないテーマ。学び続けることが大切)

3 松任高校「石川の文化と歴史 ~私たちにできること」

 (地元の街の活性化のためにも大きな声での挨拶が大事)

4 北陵高校「好印象を与える会話 ~聞き上手になるためには?~」   

      「イヌの喜怒哀楽 ~感情をどのような表情と行動で表すのか~」

 (仮説を立て、合っているかどうか検証していく、この方法が大切)

5 津幡高校「課題研究の成果 ~自分たちの進路と関連づけて~」

 (原稿を見ずに自分の言葉で説明していたのは立派。言いたいことが頭の中で消化されているからできる)

6 志賀高校「志賀高にんがしい広場★3年目の挑戦~商業・福祉の連携を通して~」

 (商業と福祉を互いに補完しながら進めたのが良かった)

7 七尾東雲高校「観光による地域活性化 ~七尾の観光を盛り上げよう!~」

 (七尾市内での就職を決めたのは、学習を通して地元の魅力に気づいたからなのかもしれない)

8 輪島高校「私たちと輪島朝市」

 (先輩たちの活動を継承し、さらに発展させようとするのが良かった)

9 飯田高校「おからプロジェクト ~大浜大豆のおからを使った商品開発~」

 (地元の特産品に注目し、またフードロスを絡めたのが良かった。) 

 

 総合学科の高校がこのような取組の成果発表を通して、互いに切磋琢磨し、生徒たちの豊かな人間性の育みに資することを願っている。
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