SSH活動記録
【理数科3年生】「課題探究Ⅲ」発表会 ~微分方程式を活用した領域融合型の課題研究~
7月14日(月)
理数科3年生学校設定科目「課題探究Ⅲ」発表会を行いました。
各コースそれぞれ、微分方程式を活用した領域融合型の課題研究に取り組んできました。
実社会で直面する複雑な課題を解決するために必要となる基礎力を身につけること、より進んだ課題解決の方法を学ぶことによって、大学での学びにつながる学びを得ることを目的としています。
今回、発表することによって、一人一人の探究する姿勢における課題が見つかったと思います。
明確なテーマ設定、仮説の立て方、計画性、データの扱い方・・・のような今まで学んできた探究スキルを使うことはもちろん、分野の違いを弱点ではなく“広がり”と捉えることで、異なる視点から新たな価値を見出すことができたでしょうか。
探究した内容がどのように地域や社会、未来に貢献できるかを考えると、研究の意義が深まってきますね!
発表タイトル
工学コース
「水セメント比とコンクリートの強度の関係」
「微分方程式を用いた抵抗力公式の比較」
社会学コース
「噂の拡散について」
「エビングハウスの忘却曲線の正確性の検証」
生化学コース
「オキシドールと食物に含まれるカタラーゼによる酸素発生の反応速度」
薬学コース
「汗のニオイを脱臭する方法」
「殺菌効果を示すエタノールの最小濃度の検証」
【SSH】令和7年SSH(スーパーサイエンスハイスクール)成果発表会
7月11日(金)SSH研究発表会を開催し、2限目、3限目に全学年、すべてのクラスで公開授業を行いました。大学の先生方及び県内外の中学校・高校の先生方など多くの方のご参加心よりお礼申し上げます。
本校SSH研究開発課題である「正答のない問題に粘り強く取り組み、解決することができる探究力を持った人材の育成」に向け、生徒の探究力を育成するため本校が日々取り組んでいる①課題発見型の授業、②領域融合型の授業、③オンラインでの学習環境を有効に活用した授業、3つの授業を参観していただきました。
4限目の研究協議会では、本校のSSHの取り組みや公開授業について、今後の研究の参考となる貴重なご意見を多くいただきました。
以下に、公開授業のようすを一部掲載します。
課題発見型の授業のようす
①古典探究(2年) 主題:似た語感を持つ古文単語の差異を読み取る
②化学基礎(1年) 主題:炎色反応と沈殿生成による成分元素の同定
領域融合型の授業のようす
①物理×生物(3年) 主題:生体電気
②英語×美術(2年) 主題:問いを見つける目を養う
③地理総合×歴史総合(1年) 主題:石炭が旅を変えた~産業革命と旅行の近代化
オンラインでの学習環境を活用した授業
①情報Ⅰ(2年) 主題:Pythonでの出力をマスターする
②現代の国語 主題:「まちの豊かさとは何か」の叙述をベースとして自己の考えを聞き手を想定して伝える
科学系オリンピックの勉強会 ~物理で世界を目指す!オリンピック勉強会開催レポート~
今年も科学系オリンピックの夏がやってきました。
生徒たちは出場したいオリンピック(物理、化学、生物)に向けて、勉強会を定期的に開き切磋琢磨し合っています。
7月15日に実施される物理チャレンジ予選突破を目指す生徒を対象に、理化部を中心として物理チャレンジ勉強会を定期的に開催しています。この勉強会は、科学的思考力の育成と国際大会への挑戦を支援する目的で企画しています!
勉強会の内容
昨年度の物理チャレンジ参加者による体験談の共有に加え、物理担当の先生から、理論問題の解説や実験課題への取り組み方についての講義を実施してきました。そして、問題を解き、生徒たちでディスカッションしたり、教え合ったりして、まず本選出場に向けて楽しみながらがんばっています。
理論問題演習:「力学」「電磁気」「熱力学」など高校物理の応用問題を中心に解説
実験課題紹介:「音速の測定」
参加者の声
「先輩の話を聞いて、物理の奥深さと挑戦する楽しさを実感した」
「実験課題は難しかったけれど、自分で考えて試す過程が面白かった」
参加者たちは、物理の魅力に触れながら、自らの探究心を高める貴重な時間を過ごしてきました。
本校では今後も、科学系コンテストに向けた自主勉強会やレポート作成支援を継続して行い、全国大会や国際大会への挑戦を後押ししていきます。
「課題発見型」「領域融合型」「オンライン環境を有効に活用した」授業についての意見交換会 ~ミライの授業づくりへの今年度の第1歩~
7月3日(木)@小松高校探究ルーム
小松高校の教員で、「課題発見型授業」「領域融合型授業」「オンライン環境を有効に活用した授業」についての意見交換会(教員研修会)を実施しました。
今回の研修では、通常授業で探究力を育成するための「課題発見型授業」「領域融合型授業」「オンライン環境を有効に活用した授業」について、事前に教員が各教科・科目で話し合いと意見交換を行って、参加しました。各授業別に教科・科目を超えて教員同士が活発に意見交換を行いました。
参加した教員からは、「これからの授業のあり方を見直すよい機会となった」「実際の授業に活かしたいアイデアがたくさん得られた」などの声が寄せられ、今後の授業実践に向けた意欲的な姿勢が見られました。
各授業別にまとめられた意見を発表し、共有しました。
本研修会を通じて、通常授業で探究力を育成する授業への今年度の第一歩を踏み出すことができました。今後も、探究力を育成する授業改善の取り組みを継続してまいります。
【理数科1年生】関東サイエンスツアー①番外編 卒業生と語る会 ~先輩との「きずな」にヒントがある~
6月12日(木)20:00~
理数科卒業生11名(東京大学大学院、東京大学、東京科学大学大学院、東京科学大学、千葉大学(医学科))が宿舎に駆けつけてくれました。
40人が10班に分かれ、卒業生が各班について、10分ずつ担当してくれました。
大学生活、大学での研究、部活動、アルバイト、高校時代の勉強、高校時代の部活動、進路相談、悩み相談などなど、時間があっという間に過ぎてしまったと理数科1年生のみなさんが言っていました。
もっと時間が欲しいといって、残って先輩に質問してくれていた生徒さんもいました。
卒業生のみなさんは高校時代よりもさらに頼もしくなっていて、さまざまなところで活躍している様子がわかり、引率した教員としてもとても嬉しかったです。
小松高校というつながりで、魅力的な人たちと知り合えること、つながりができることが小松高校へ入学した醍醐味の一つでもあります。これは卒業生同士も理数科1年生の何人かも話していました。
忙しい中、駆けつけてくれた卒業生のみなさん、心から感謝申し上げます。
次は高校生のみなさんが、卒業生と語る会に卒業生として駆けつけてくれると嬉しいです。
【普通科・理数科1年生】「探究基礎・課題探究Ⅰ」環境エネルギーに関する特別講義
6月25日(水)に普通科・理数科1年生対象に、環境エネルギーに関する特別講義を実施しました。
講演者は、東京大学先端科学技術研究センター新エネルギー分野特任助教 樗木 悠亮 (OTEKI Yusuke)先生です。
近年、エネルギー問題解決の決め手として様々な再生エネルギーが利用されています。
環境エネルギーをキーワードに、研究例、研究の未来、これからのエネルギー問題、人文科学的なアプローチ、などを考え、さらに研究者のキャリアバス、研究者としての一日を講義していただきました。
生徒たちから、
・これからの発電やペロブスカイト電池などを新しく知って大変有意義だった。
・これからの新しいエネルギーの未来にとても興味がわいてきた、
と話していました。
社会の課題やそれらを解決する研究例を知るだけではなく、自身の進路を考えるきっかけになってくれたらよいなあと思います。
発展的で難しい内容もありましたが、生徒たちは熱心に聞いており、質問もたくさん出ました。
【理数科2年生】課題研究中間報告会「こまつ研究サポートプログラム」①
6月17日(火)
理数科2年生の課題研究について大学の先生からアドバイスを受ける中間報告会その1を実施しました。
これはSSHの「こまつ研究サポートプログラム」によるものです。
今回のアドバイザーの先生は
金沢工業大学バイオ・化学部応用化学科 草野英二先生です。
草野先生から課題研究のテーマについて化学の実験方法についてアドバイスを受けました。
6月24日(火)
理数科2年生の課題研究について大学の先生からアドバイスを受ける中間報告会その2を実施しました。
今回のアドバイザーの先生方は
金沢大学数物科学系 佐藤政行先生
金沢大学フロンティア工学系 小松崎俊彦先生
金沢大学地球社会基盤学系 森下知晃先生
金沢大学数物科学系 川上 裕先生
石川県立大学ゲノム情報利用技術教育センター 中谷内 修先生
です。
生徒は熱心に自分たちの研究について相談し、アドバイスをいただいていました。
生徒からは、有意義な意見をもらえてとても嬉しかった、という意見が多く出ていました。
【理数科2年生】「生成AIの活用法」講座
6月18日(水)理数科2年生対象に、今現在急速に利用が拡大している生成AIについての講義を実施しました。
講師は、金沢工業大学 情報理工学部 知能情報システム学科 教授 山本知仁先生です。
先生方も生徒のみんなも利用が拡大していて、課題研究においても気軽に活用できるようになってきました。
そこで、生成AIの正しい活用の仕方、発展的な活用の仕方、課題研究への効果的な利用について講義を受けました。
山本先生はとてもわかりやすく生成AIの使い方、さらなる便利な使い方も講義してくださいました。実際に生成AIを利用しながらの講義だったので、生徒たちからはとても有意義でわかりやすかった、さっそく利用したい、などの感想がきかれました。
実際に生成AIを自分たちの課題研究に利用している様子 その1
実際に生成AIを自分たちの課題研究に利用している様子 その2
生成AIの正しい利用方法について
特別講義の様子が金沢工業大学のHPにニュースとして掲載されました!
https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2025/0620_yamamoto.html
【理数科1年生】令和7年度 関東サイエンスツアー③
2日目 6月13日(金)
東京科学大学にて研究室訪問
化学系・生物系・情報系の3つの研究室を訪問し、多くの刺激を受けました。
2日間の日程を無事に終えることができました。
生徒からは
「実際に高度な研究に携わっている人から高1の時点で研究について学べるので、大きく成長できる。」
「生物多様性の謎についてとても面白かったです。種が別れた原因を探すこと、生命の起源について知ることに対して、とても興味が湧きました。」
との意見がありました。これからの理数科に期待ですね。
【理数科1年生】令和7年度 関東サイエンスツアー②
1日目 6月12日(木)
東京大学
◎駒場キャンパス
生産技術研究所 古川亮 研究室
固体と液体の中間的な物質であるソフトマターについて最新の研究に触れることができました。
大島まり 研究室
テレビドラマ「ガリレオ」の監修もされている大島まり先生の研究室も見学できました。
血流をAIで解析し、病気を予想する研究に生徒たちは感動していました。