校長室より
<授業拝見>2年2組
6月12日(水)2限目 国語
今日は、2年2組の国語の授業を参観しました。2年生は、進級して2か月がたち、1年生の頃のかわいらしさを残しつつ、しっかりとした小学生に成長した姿で毎日を過ごしています。挨拶や無言清掃、授業での話し方や聞き方もすっかりねぶっ子らしくなり、見ていて誇らしい気持ちになります。
今日の学習は物語の「スイミー」で、お話の「あらすじ」を捉える学習でした。担任の平林先生が、「あらすじ」を捉えるために場面ごとの「できごと」を問うと、子ども達は、挿絵や文章から、起こった事件や登場人物のしたこと、主人公のスイミーの気持ちなどを想像豊かに読んでいました。美しい挿絵が、子ども達をお話の世界に誘い、スイミーにふりかかる様々な事件を自分事のようにして読んでいたのが、とても印象的でした。
「スイミー」は絵本にもなっており、大きな挿絵でさらに想像の世界が広がります。レオレオニさんのシリーズ本もたくさん出ていますので、ぜひ図書館に行って探してみてください。そして、お子さんといっしょに絵本の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<授業拝見>1年2組
今日は、1年2組の国語の授業を参観しました。授業は、15日(水)に参観した1組と同じ「はなのみち」の、最後の場面です。この場面では、季節が冬から春へとうつり変わり、くまさんが落としたはなのたねから芽が出て、はながさき、くまさんの家からりすさんの家まで、はなの一本道ができるという場面です。春になった喜びを、動物達の表情から読み取ることができます。
5限目ということで、昼休みにたっぷり外で遊んだ子ども達は額に汗をかきながら、それでも元気いっぱい学習に取り組んでいました。2組は、エネルギッシュな子ども達が多くいつも教室から、ぴんぴんした声が聞こえています。今日も、はながさいてうれしくなったくまさんと、周りの動物達の気持ちを上手に想像してセリフにしていました。黒板の挿絵を使って説明する子もいて、どんどん話す力をつけていることが分かりました。担任の松本先生も若くて元気いっぱいです。先生も子ども達も伸び伸びと成長していってくれることを願っています。
<挿絵を使って説明する>
<気持ちをふき出しに書く>
<授業拝見>1年1組
今日は、1年1組の国語の授業を参観しました。10連休も終わり、子ども達は毎日元気に学校に登校しています。1年生は、入学して1か月余りですが、上級生に助けられ周囲のみんなに愛されながら、日に日にねぶっ子らしく成長しています。今日の授業も、すっかりお兄さん、お姉さんの姿で学習していました。
今日の学習は「はなのみち」で、くまさんがふくろをあけると、入っていたはずのたねがなくなっていた場面です。子ども達は、登場人物のくまさんとりすさんになりきって、動作をしながら学習を進めていました。担任の山本先生はベテランの先生で、子ども達とお話の世界に入り、絶妙なタイミングで発問し授業を展開させます。子ども達はいつの間にか、くまさんになりきり、ふくろに穴があいていて、たねを全部落としてしまったくまさんの気持ちをセリフにしていました。
今年度、大根布小学校では子ども達に「読む力」をつけるために、国語科に力を入れて授業研究を進めることとなりました。今後も、各クラスに訪問し授業拝見のコーナーに掲載していく予定です。どうぞ、よろしくお願いします。
<登場人物になりきって、動作化しながら、気持ちを想像する>
<2人ペアで相談しながら、自分の考えをもつ>
<しっかりと学習のまとめをする> 全てりっぱにできました
<校長による道徳授業>(6の1・6の2)
卒業間近の6年生と道徳の授業を行いました。思春期が近づき友達関係に悩みやすいこの時期は、たわいないことでけんかをしたり、仲間外れを作ったりと、友達との関係性の中で自分の思いとは違う行動をしてしまうことがあります。後で振り返れば、つまらないことをしたと気づくのですが、これも成長段階における通過点と言えます。
そこで、今回の授業では「友情」をテーマに、「真の友人」について考えることにしました。読み物資料として、平昌オリンピック(2018年2月)での小平奈緒と李相花の物語を使用しました。ライバルでありながら友人である二人の関係性には、同じ志をもつライバル同士だからこそ生まれる友情があります。そこには、互いを高め合い、尊敬し合うという、これまで子ども達が経験したことのない友人関係が描かれており、この資料から「真の友人」について新しい発見があるものと思いました。
学習前、子ども達は「真の友人」について、「信頼できる」「困っているとき助ける」などの考えを持っていました。しかし、学習後は、「互いに高め合う」「認め合う」「友人であることを誇りに思う」など、それぞれが新しい発見をしていました。久しぶりの授業でしたが、素直な心で、いっしょうけんめい考える6年生との授業は、本当に楽しいものでした。6年生の皆さん、ありがとう。
<異学年授業相互参観>(2年2組)(5年1組)
大根布小学校では、毎年3学期に異学年相互授業参観を実施しています。この参観は先生の参観ではなく、児童が自分たちより一つ上の学年の授業を参観するというもので、来年に向けて目指す姿を自分の目で見て学ぶ機会となっています。
2月14日・15日と、2年2組には1年2組の児童が、5年1組には4年1組の児童が、授業参観に訪れていました。どちらのクラスも国語の物語の授業で、課題解決に向かって読み取ったことを話し合っていました。見ている1年生と4年生には、1学年上の教科書に載っている物語文が、難しい文章に思えただろうし、話し合っている内容もよく分からなかったかもしれません。しかし、授業の引き締まった雰囲気やグループで解決しようと懸命になっている様子などを、体感することはできたと思います。実際、見ている児童も緊張の面持ちで、参観していました。
こうして、学び合い、成長し合うことは学校でしかできないことです。上級生への憧れや尊敬の念もこうして育っていくのだと感じました。
<2の2では1の2の児童が参観>
<5の1では4の1の児童が参観>
<朝学習参観>読みチャレ(3年2組)
今日は、3年2組の朝学習の様子を教員全員で参観しました。この日の朝学習は、読む力を付けるために全校で取り組んでいる学習、通称「読みチャレ」(読む力を付けることにチャレンジ)です。本校もそうですが内灘町の子ども達は、文章を「読む力」がやや弱いそうです。そこで、始めたのが週2回の「読みチャレ」。題材は、子ども向けの新聞記事なので、読む力が付くだけでなくいろいろな話題に触れるよい機会にもなっています。
3年2組の子ども達はこの学習によく慣れている様子で、プリントをもらったらすぐに黙々と読み始めました。文中の大切な言葉や文にマーカーを引いたり、問題文のキーワードにしるしを付けたりしながら解答していくと、すかさず担任の平林先生が赤ペンで評価します。つまずいている児童にはヒントを出して、できるだけ自分の力で読み、自分で解答するように支援していました。今日は、この指導法を学ぼうと全教員で朝学習を参観しました。今後も全校で、読む力をつけるためのチャレンジを続けていきます。
<集中して読み進める> <すぐに赤ペンで評価・ヒントも出す>
<マーカーでしるしをつける> <終わったら、文章をノートに視写>
<授業拝見>社会(4年2組)
今日は、4年2組の社会の授業を参観しました。4の2の社会は副担任の河村先生が担当しています。担任の松井先生は、今年度新採用の先生ということで、研修等の際には、主に副担任の河村先生が授業をしています。社会だけでなく図工や書写も担当し、担任と協同で児童の教育にあたっています。今日は、社会の研究授業で「ごみの処理と利用」について学習していました。課題は、<現在のごみ処理にはどんな問題があるかな>で、子ども達は、出された4つの資料から問題点を見つけていました。ここで、河村先生は、「4つの資料から5つの問題点を見つけてください」と子ども達に注文を出しました。4つの資料から4つならすぐに見つけられるところを、河村先生が「5つ見つけよう」と言ったため、このことが、結果的に児童の考える意欲に火を付けることとなりました。さらに、ペアでの話し合いを取り入れることで、思考が進み、①ルール違反が多い②処理にかかる費用が高すぎる③処理しにくいものが捨てられる④処理場があと20年でいっぱいになる の4つに加え、5つ目の環境問題へと思考を発展させることができました。
河村先生は、学校全体の教務の仕事もしていますが、やはり、教師の原点は授業です。いつでも全力の河村先生の授業に、子ども達はもちろん参観に来ていた若手の先生方にも多くの学びがあった1時間でした。
<前時をふり返る> <資料から読み取った問題点を出し合う>
<5つ目の問題点についてペアで話し合う>
<授業拝見>3年2組
今日は、3年2組の算数の授業を参観しました。今日の学習のめあては、「1Lより少ないはしたのかさ」を分数で表すことです。算数の学習は、既習がとても大切で、これまでの学習が考える時のもとになります。今日の学習も、前の時間に「4つに分けた2つ分は4分の2」という学習があり、そのことをもとに考えを出し合っていました。
問題を読んだ児童は、まず自分で解決のための図をかきました。教科書にも、図はあるのですが、担任の平林先生は、あえてその図を見せず自分で書かせることで、考える力をつけようとしていました。3の2の子ども達はこうして普段から鍛えられているので、説明力もしっかりとついています。「きのうのことを使って~」「~さんに分かりやすく言います」「きのうは~でしたね」「つまり~ということです」「みなさん、いっしょに数えてみましょう」といった具合に、聞き手を巻き込んでの説明がとても上手にできます。このような説明力は新学習指導要領で謳われている「協働的な学び」の場で必ず必要となります。
今日の学習は、自分達でかいた図を使って説明し合い考える中で、答えにたどり着き最終的に全員の理解が進みました。ベテランの指導技術でどんどん鍛えられていく子ども達は、どの子も生き生きと学習していました。
<図も説明もしっかりとかけます> <黒板に2種類の図をかき説明し合います>
<図を使って説明します> <分かったことを伝え合い教え合います>
<授業拝見>2年1組
11月22日(木)5限目 算数
今日は、2年1組の算数の授業を参観しました。今日の学習のめあては、3の段の九九を使って問題を解決することです。
担任の白澤先生は、3年目の若い先生ですが、いつも授業の流れをしっかりと考え、子ども達と向き合っています。今日も、まずは簡単な問題から入りこれまでの学習を想起させてから、本題に入っていました。本題は、「植木鉢が6個あり、1個の植木鉢に3個ずつきゅうこんを植えるには、きゅうこんは何個いるか」というもので、子ども達は、<6×3なのか3×6なのか>について、図を使って話し合っていました。話し合いの中で自分の間違いに気づいた児童もおり、かけ算の式が「1つ分の数×いくつ分」であることを再確認していました。
「かけ算」は、小学校の算数の中でも特に重要な学習です。今後、九九を使った学習はずっと続いていくので、ここでしっかりと習得しておかなければなりません。また、九九をすらすら言えることに加え、式の意味を確実に理解しておくことも大切です。今日の授業は、その意味を深く理解させる内容となっていました。
<式と図を対応させます> <ノートを見せながらペアで説明し合います>
<黒板で説明できる人がたくさんいます> <聞き手を意識して話しています>
<授業拝見>2年2組
11月21日(水)2限目 国語
今日は、2年2組の国語の授業を参観しました。今日の学習は、説明文の「しかけカードの作り方」で、課題は<しっぱいしないために、どんなせつめいわざをつかっているか>でした。題名を見ると、まるで図工の「作り方説明書」のようですが、この学習では「分かりやすく説明するための工夫を知ること」が、めあてとなっています。説明文なので、説明している内容を読み取ることはもちろんですが、同時に、説明の工夫もつかむことで、次に自分が説明文を書くときにその技を生かすことができるというわけです。
担任の山本先生の授業は、いつも考えることが焦点化されていて、今、何を、どのように考えればいいのかがはっきりしています。今日の授業も「先生が説明をよく読まずに作ったら、失敗してしまった」という場面設定の中で、子ども達は、どこをよく読めばよかったのかを考えていました。まず、先生のした(という設定)失敗をつかみ、その失敗をしないための方法が書かれている文を見つけます。最後に、その文のキーワードから書き方のポイントを見つけるという流れです。子ども達は、先生を助けようと懸命に文章を読み、いつの間にか説明の工夫まで見つけることができていました。先生の巧みな指導技術で、子ども達は最後まで意欲的に学習していました。
<飾りがはみ出したり、飾りの台が見えたりしている・・・どこを読めばいいかな>
<読めばいいところに、線をひき、どうしてそこを読めばいいか説明する>
TEL:076-286-3111