校長室より

<授業拝見>4年1組・2組

7月11日(水)5・6限目 総合的な学習の時間

  今日は、4年生の総合的な学習の時間を参観しました。4年生は、昨年度の総合的な学習で、「うちなだ検定」を作成しました。この「うちなだ検定」は今年、町の観光案内課で採用されることとなり、内灘町を訪れる観光客に配布される運びとなっております。今年はさらにその学習を発展させ、「内灘町は、高齢者にとってすみやすい町なのか」について、これまで、グループに分かれて調査を進めてきました。

調査は、5つの視点で行われ、今日の授業は、ここまでの学習の中間発表です。どのグループも発表形態を工夫し、聞く人により分かりやすく内容を伝えようとしていました。発表内容は以下の通りです。

1 病院グループ

 調べたことを劇にして、発表していました。病院の数を種類ごとに調べ、それぞれの病院に、お年寄りにやさしい工夫やコーナーがあることを伝えていました。劇仕立てにしたことで、内容がとてもよく伝わりました。

2 高齢者福祉施設グループ

 地図や紙芝居、クイズと多様な方法で、発表していました。紙芝居の中で説明したことを、クイズでもう一度確かめるという構成になっており、理解が進みました。施設は全部で9箇所ということでしたが、地区ごとに設置されており内灘町はお年寄りにとって住みやすいということが分かりました。

3 町の様子グループ

 いろいろな数を調べ、クイズにして説明していました。内灘町の高齢者の数を年代別、男女別で調べたり、休憩所の数を調べたりと、数で示すことで説明に説得力を持たせていました。

4 お店グループ

 ペープサートと、クイズで説明していました。お店の紹介ということで、写真を大型テレビに映すという工夫もありました。ペープサートには、町のヒーロー(子ども達自作のキャラクター)が登場し、ヒーローによるとお店にはお年寄りにやさしいいろいろな工夫があるということでした。

5 町のサービスグループ

 こちらのグループも、ペープサートと図による説明を組み合わせて発表していました。タクシー料金や税金といった金銭面でも、お年寄りにとってやさしいサービスがされていると、分かりました。

 発表を参観し、これまでの学習を通して、「調べる力」「まとめる力」「表現する力」など、さまざまな「生きて働く力」がついたと感じています。また、新学習指導要領で言う「学びに向かう力」「人間性」にも迫れたと感じました。学習は、2学期も続きます。担任の廣田先生、松井先生、川端先生の指導を受け、1学期間で力をつけた子ども達の姿がうれしかったです。
                       
 
 <紙芝居やペープサート、クイズと様々な表現方法で発表しました>
         
 <大型テレビで、お店を映しながら、話しました>
  

<授業拝見>算数少人数(5年1組)

6月26日(火)2限目 算数

 今日は、算数少人数の授業を参観しました。算数少人数担当は岡田先生で、今年度は4年生と5年生の算数を受け持っています。それぞれのクラスが2つのグループに分かれ、一方は担任がもう一方は岡田先生が授業を行っているので、どちらのグループも少人数で、学習を進めることができます。少人数で学習すると、一人一人に丁寧に関わり、きめ細かな指導が行えるというメリットがあります。

今日の授業は、5年1組の「小数のわり算」の学習でした。<何倍かを求めるには、どうすればいいかな>という課題について、それぞれが数直線を書いて、□の式に表し、考えを説明し合っていました。整数なら簡単な課題ですが、小数になるだけで「もと」が何なのかが分からなくなるため、数直線上に数値を位置づけ2つの量の関係をとらえます。少人数であるため、ペアで話す、黒板でみんなに説明する、分からない箇所があれば質問する、などの活動をオープンに、気張らず行うことができていました。
 黒板に図をかきながら説明する力、ノートに数直線図をかく力、ペアで相手の考えを聴き理解するとともに、自分の考えを伝える力、いろいろな活動を支える思いやりの心や協力する力など、この1時間で教科を越えた様々な力が身に付くと感じました。
  

<授業拝見>5年2組

6月21日(木)1限目 国語 

 今日は、5年2組の国語の授業を参観しました。国語の教科書には、夏休み前に、どの学年にも「本は友達」という読書単元が設けられています。世の中の情報化が進み、様々な情報の中から必要な情報を収集・選択し、精査・統合する能力が求められていますが、近年は、児童生徒の活字離れが叫ばれ、それらの能力の低下が懸念されています。そのため、日常的な読書を推進するための学習が、6年間で積み重ねられるようになっているのです。

今日は、おすすめの本を「ポスター」「ポップ」「本の帯」のいずれかで紹介することをめあてに、「千年の釘にいどむ」という説明的な文章を題材に、「おすすめポイント」を見つける学習していました。担任の松田先生が出した課題は、<どんなところがおすすめか>です。子ども達は、2つの読みの観点(①登場人物の言動②印象に残った筆者の考え)で、「おすすめポイント」を探していました。この2つの観点は、文章の主題に迫る部分でもあります。自分なりに捉えた「おすすめポイント」について交流し合う場面もあり、この後のポスターやポップ、本の帯作りを楽しみにしながら、読みを深め合っていました。活動を通して、読書に親しみ、本と友達になってくれることを願っています。

 

※最終的には、自分が選んだ「おすすめポイント」を紹介文にして、「ポスター」や「ポップ」「本の帯」に載せます。一人一人感じ方が違うので、選ぶ場所はバラバラでよいのですが、互いに交流し合うことでいろいろな感じ方があることを知り、読書のおもしろさに気付くことができます。

<教科書で場所を示し、根拠を明らかにして意見を伝える>


   

<授業拝見>5年1組

6月5日(火)5限目 道徳
 今日は、5年1組の道徳の授業を参観しました。道徳は、平成30年度より「特別の教科」となりました。学校では、いじめ問題等の今日的な課題について児童が互いに議論し合い、学んだ道徳的価値を日常生活に生かしていくよう、授業改善が進められているところです。今日の授業は、まさに「いじめ」をテーマとした授業で、児童は、担任の河内先生と心を合わせ、自分達の日常にも照らし合わせて考えを深めていました。

道徳の教科書に出てくる主人公の「ぼく」は、周囲のみんなからいじめを受けていたのですが、転校してきた勇馬くんに助けられます。勇馬くんが発した「いじめは学級をこわします!」という勇気ある言葉に児童は共感し、「いじめをなくすために大切なこと」について、自分なりに、また、ペアや全体でも、考えを巡らせていました。児童から出された考えの中には、「(グループやペアで学習するときは)だれとでもいっしょにやること」という意見や、「見て見ぬふりをしないこと」という意見があり、つい自分達がやってしまいがちなことにも目を向けて意見を出し合っていました。

自分事として考えることは、「特別の教科」道徳の授業でも大切にされているポイントです。今日の授業を通して、いじめは絶対にしてはいけない行為であるということが、あらためて児童の心に刻まれたと信じています。



<いじめられている「ぼく」の心の中を想像する・・・・・・>
  

<「いじめをなくすために大切なこと」について、ペアで考えてみる・・・・・・>
  


 


<授業拝見>6年2組

 今日は、6年2組の算数の授業を参観しました。担任の板井先生が出した課題は、「赤い部分の面積(写真参照)は、どのようにして求めればよいか。」でした。見ての通り、これまでに習った内容(既習)を生かして求め方を思考していく課題です。まずは、先生といっしょに正方形の面積、円の面積を求める公式を想起し、どうすれば赤い部分の面積が求められるか大まかに確認した後、個々の思考の時間となりました。

 6年生ともなると、ノートの書き方がしっかりと身についており、子ども達は、自分で図を描きそこに思考途中の補助線や、説明を書き込んでいきます。こうして、まずは一人でじっくり考えることによって、個々の考える力を伸ばします。求め方は一つとは限りません。一つの考えができたら2つ、3つと考えを進め、多様な考えが出たところで、ペアから全体へと話し合いが広がっていきました。

黒板の前に出て書きながら説明する児童と、その説明を真剣に聞く児童の姿があり、納得できた時には「はあ~ん。わかった。」と思わずつぶやく児童もいました。学校はみんなで学ぶところです。みんなで学ぶからこそ思考が広がった瞬間が、そこにありました。

 黒板に書かれた課題、図、そして自分の考えを、しっかりとノートに書いています。
  

 黒板に式や言葉を書き込みながら説明することで、考えが明確になるとともに他と学びを共有することができます。