校長室より「おこらいえ」

企業が求める人材とは?

地震から 505 日目

豪雨から 241 日目

 

ポルトガル研修ツアーの振り返り会が

オンラインで昨日行われました

 

まずはあきらくんの学び

パリの交通事情に驚きました

渋滞の中

車線と車線の間を

バイクがスピードを緩めることなく

超高速で走り抜けていきます

車が車線変更する際も

おそらく動きを察しられないように

いきなりウインカーを出すと同時に

ギュンって割り込みます

 

 

 

 

 

 

いずれも日本でやったら

いきなりドアが開いて

「こらおまえ!なんぼのもんじゃ!」

とケンカになるような運転です

 

 

 

 

 

 

凱旋門の周りにまん丸い道があります

信号のないロータリー式の交差点です

日本でも最近増えてきました

先日名古屋に行った時

駅前に造っていました

 

パリでは

エッフェル塔の周りのロータリーを

走れるようになると

一人前のドライバーとして認めてもらえるそう


石川県産業教育振興会の総会に参加し

企業が求める高校生像について

お話を聞くことができました

 

 

 

 

 

 

カナカン(株) の芝田様からは

「部活動をしている生徒

 挨拶のできる生徒」

 

株式会社繊維リソースいしかわの飴谷様からは

「みんな金沢に出たがって

 地元に残る生徒がいないという悩みを

 能登地区の企業からは聞く」

との情報をいただくとともに

求める人材については

「コミニュケーション能力の高い生徒」

 

澁谷工業株式会社の澁谷様からは

「ものづくりに興味を持つ生徒」

 

ホクショー(株) の北村様からは

「製造業に魅力を感じている生徒」

 

(株)タガミ・イーエクスの吉田様からは

「自分を出せる生徒」

 

北菱電興株式会社の小倉様からは

「新しい価値観を持ち新しいものを生み出す生徒」

 

橘建設株式会社の橘様からは

「はたらく厳しさを知っている生徒

 人生の楽しみ方を知っている生徒」

  

なんか「街プロ」で育てている力と

一致していますね


【被災地に電気が灯るまで】第36回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

ボルタ電堆

ダニエル電池と

電池の原型について学び

人類がさらなる電池のパワーアップ

そして充電ができないかと

夢が広がってきたことを学びました

 

今日は充電式電池の発明までの歴史を

学びましょう

 

科学者たちは

電気を溜める方法がないか

探究を深めて行きます

そんな中

オランダのミュッセンブルークは

水を入れたガラス瓶に真鍮の棒を入れると

電気を貯められることを発見しました

1746年

世界初の蓄電地となる「ライデン瓶」を発明しました

電気を貯めたあと

棒の先に触れると強烈な静電気が流れました

ミュッセンブルーク自身

誤って実験中に触ってしまい

意識を失うほどの衝撃を感じて

丸2日間痛みが残ったと記録が残っているくらいです

 

電気は怖いですよ

私も昔やらかしたことがあります

「写るんです」使い捨てカメラ

一時期そのレトロさが受けて

再発売されていたようですが

 

私はなぜフラッシュが光るか不思議に思い

分解して調べてみました

 

フラッシュのボタンを押すと

内部のある端子が別の端子に一定時間触れて

電気を貯めているようでした

ちょっと触ってやれと思って触れた瞬間

「ドカン!」と耳をつんざくような爆発音

「今何か爆発したよな!?」

とそばにいた友人に聞いたらポカン?

「なんのこと?」

どうやらその爆発音は

私の耳にしか聞こえなかったようです

しかも

「おまえ今一瞬浮いたぞ!」

と友人が

 

強烈な電気が体内を流れると

聴覚が勘違いするほどの電気信号となり

飛び上がるほどの筋肉の収縮が起こることが

わかりました

 

よいこのみなさんは

決してマネしないでください


ミュッセンブルークのライデン瓶は

今でも静電気の実験で使われています

その後摩擦起電機とライデン瓶を組み込んだ

箱型の装置「エレキテル」が

オランダから江戸幕府に献上され

「べらぼう」で先日壮絶な死を遂げた平賀源内が

その修復に成功しました 

読むラジオ読んでね

地震から 505 日目

豪雨から 241 日目

 

大谷翔平選手のユニフォームが

学校に届きました

 

 

 

 

 

 

以前これをいただいたといいう

金沢市で銀杏塾という学習塾を経営されている

川岸達 塾長様がくださいました

川岸先生は輪島のご出身で

週末などを利用して

実家の片付けにいらっしゃっています

 

このユニフォームについては

ご自分で所有しているよりも

若者たちの目につく場所に飾った方が

はるかにみんなに元気を届けられる

そう判断なさって

こころよく輪島高校にくださいました

 

玄関先の賞典ケースに飾ってあります


今日の授業のようすをどうぞ

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースの1年生

とにかく元気です

加藤先生の「英語コミニュケーション」

大きな声で復唱しています

 

勉強の中身を教えるよりも

勉強のしかたに主眼を置いた

普通コース1年生の「数学Ⅰ」

 

 

 

 

 

 

今田先生は「見直しノート」のつくりかた

「見直しノート」はつまづきを集めた

いわば「宝の山」です

 

 

 

 

 

 

通先生は

「エビングハウスの忘却曲線」を用いて

復習の大切さを説きます

 

普通科2年生は中野先生の「保健」

 

 

 

 

 

 

今日から教育実習生が来て

みんなで自己紹介をしました

にしても

みんな自己PR力の低いこと

このへんが輪高生の弱さです

打たれんくらい出る杭になれ!

 

ビジネスコースの2年生は

「ソフトウエア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは部屋がなくて

急遽図書室の中にこしらえた

共用パソコンスペースです


先日出演させていただきました

MROラジオの

「Tad Mitani's Innovation Now」

読むラジオとしてアップしていただきました

どうぞご覧ください

https://tadmitani.net/


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月22日「尊い仕事に就くみなさんへ」を読んで

 

「自衛隊の方々へのお話でした

 私もたくさん助けられていたなと

 記憶がよみがえってきました

 私の家は地震が起きてから水が出るのに

 半年ぐらいかかったと思います

 もちろん家で入浴もシャワーもできないので

 結構精神的にきていました

 周りで避難している人もみんな体を洗えず

 ウェットシートで体を拭いている人もいました

 そんな中

 『自衛隊の人がお風呂を作ってくれた』

 という母の言葉を聞いて

 私は母についていきました

 中に入ると

 受付で自衛隊の方々が優しく迎えてくれたのを

 今でもはっきりと覚えています

 ストーブもあり

 お風呂に入るまでの待ち時間を暖かく過ごせました

 お風呂も広々としていて

 中でおばあちゃんたちがたくさんお話をしていたりと

 ひとつのコミュニティーだったと思います

 そしてみんなが自衛隊の方々に感謝していました

 私と同じように

 まだ家に水が出ていない友達もたくさんいて

 その子たちと会うこともありました

 友達と一緒に温まったり

 他の人たちと会話したり

 気分も癒されました

 それから

 自衛隊の方々がお風呂を閉めるまで通い続けましたが

 いつも温かくみんな優しくて楽しかったです

 感想ノート的なものが置いてあって

 私も書かせてもらいました

 中には自衛隊の方々への感謝が

 たくさん書いてありました

 本当に良い思い出です」

   《匿名希望》

ウルトラマンAの最後の言葉

地震から 504 日目

豪雨から 240 日目

 

輪島市を国道249号線沿いに

半島の先端に向かって走ると

御陣乗太鼓の里

南志見があります

「なじみ」とよみます

 

 

 

 

 

 

石碑の左後ろ

折れた鳥居に象徴されるように

地震に引き続き洪水でも

大きな被害を受けた地です

 

 

 

 

 

 

こちらは隆起してできた新しい海岸線

これが全て海の底だったなんて

信じられますか?

 

 

 

 

 

 

洪水で流されてきた木がうずたかく

洪水の凄まじさを物語っています

 

 

 

 

 

 

御陣乗太鼓を奉納していた神社も

なすすべもなくそのままの状態です

 

 

 

 

 

 

それでもそこには

復興に向けて力強く歩き出している

人々の営みが確実にありました

 

 

 

 

 

 

ここは南志見市場

今日はここでフェスティバルを

行っていました

 

 

 

 

 

 

本校からもダンス部の生徒達が

ステージで盛り上げました

 

 

 

 

 

 

「街プロ」のカフェグループが

コーヒーを振る舞っていました

 

 

 

 

 

 

能登高校さんの

書道パフォーマンスの作品も

展示されていました

 

 

 

 

 

 

こちらは「リラク&カイロ眠明」の

山下明美さま

 

 

 

 

 

 

被災民はもとより

支援の方にも

ここちよい安らぎを提供されています

 

 

 

 

 

 

そしてなんと

ウルトラマンA(エース)の北斗星司隊員

高峰圭二氏のトークショーがありました

私の子供時代ドンピシャの

ウルトラマンシリーズです

諸星弾がウルトラセブンに

郷秀樹が帰ってきたウルトラマンに

変身するのとはちょっと異なり

ウルトラマンAは

北斗星司と南夕子の男女ふたりが

リングを併せることによって変身するという

子供ごころになんとも

照れくさいような嬉しいような設定でした

 

ウルトラマンAは

地球での任務を終え

M78星雲に帰っていくとき

「やさしさを失わないでくれ

 弱い者をいたわり

 互いに助け合い

 どこの国の人達とも

 友達になろうとする気持ちを 

 失わないでくれ 

 例えその気持ちが何百回裏切られようと

 それが私の最後の願いだ」

と言い残します

 

そのことを髙橋氏の言葉で

今日は直接聞きました

もしかして

知らず知らずのうちに

こころのどこかに

すりこまれていたのかもしれない

そんな思いになりました


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

「地震からもう430日も経っていることがわかり

 月日が過ぎるのはとても早いと思いました

 『〇〇万円を全生徒にお配りしたい

 我々は指定された金融機関に直接振り込む』

 と申し出があったことが書かれていました

 お金をもらえるのだったら自分も即申し込むし

 すぐ騙されると思います

 地震があって

 空き巣に入られてるところもあったし

 家まで来て

 『鉄など売って欲しい』

 などと言われたこともあります

 少し怖いと思いました

 『人生に対する感謝』という言葉が

 私はすごくいいと思いました

 これまで当たり前と思っていた

 授業や友達と遊ぶこと

 地震が起きてはじめて気づきました

 それは当たり前じゃないことがわかりました」

            《匿名希望》

生徒とAIと先生とAIと

地震から 503 日目

豪雨から 239 日目

 

 高坂 健彦 様はじめ

一般社団法人社会応援ネットワーク

のみなさんが取材してくださった模様が

ようつべにあっぷされました

ぜひごらんあそばせ

https://youtu.be/CVJNrFS0zZY


AIは正解を知るためのツールではなく

それっぽい文章を作るツール

先日そのことを学んだ生徒が

AIの有意義な活用について

試行錯誤を繰り返しています

 

課題の提出がありました

どう見ても前半と後半の書き振りが異なる

そのことに気づいた担任が確認したところ

やはり後半はAIに作ってもらったとのことでした

 

書き直して提出された課題

何か違和感がある

担任が国語の先生に確認したところ

「この部分とこの部分はAIっぽいね」

との指摘

 

担任は考えました

「AIに見てもらおう!」

生徒が使用しているものとは別のAIに

「この文章は高校生が書いたものですか?

 それともAIが書いたものですか?」

AIの回答は

「AIが書いたものを

 高校生が手直ししたと考えられます

 手直しした部分はこことここです」

国語の先生の指摘とピタリ一致するのでした

 

AIと人間のコラボをめぐる

生徒と先生の知恵の出し合いは

ますます面白くなってきています


【被災地に電気が灯るまで】第35回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでにダニエル電池の仕組みを説明して

この電池をどう改良したいか?

生徒のみなさんに答えを募集しました

 

集まった答えは

(1)溶液がこぼれるのが嫌だ

 そう

 当時の人たちも同じことを考えました

 液漏れしないように改良されたのが

 乾電池です

 その仕組みについては

 ここでは触れませんので

 各自で調べてみてください

 

(2)繰り返し使えるようにしたい

 そう

 当時の人たちも同じことを考えました

 充電できるように考えられたのが

 鉛蓄電池

 車のバッテリーに使われています

 この仕組みについて

 次回から学んでいきましょう

世界平和

地震から 502 日目

豪雨から 238 日目

 
輪島高校には中間テストがありません

一回のテストよりも

日々の単元テストを重視して

できないポイントを早く見つけ

その改善に繋げて行きます

 

今日はビジネスコース1年生で

簿記の単元テストが行われました

これは朝の風景です

 

 

 

 

 

 

全員朝早く登校し

しっかりと準備に取り組んでいます

 

中間テストや期末テストなど

定期考査を廃止する動きは

全国的にも少しずつ増えています

 

岐阜県美濃市では

小学校1・2年生の通知表を廃止するそうです

「低学年の子にはもっとのびのび育ってほしい」

とのことです

 

私自身振り返ってみると

小学校の頃の思い出の中に

通知書は出てきません

動物や植物を育てたり

自然の中で飛び回っていたことばかり

あるいはアホなことしたり言ったり

先生に叱られたことばかり

走馬灯のように駆け巡ります

クラス内の順序を伝えることに

なんの意味があるのかなと思っていますので

美濃市のご英断に拍手を送ります

 

子どもの序列を知りたい

とお考えの保護者も

いらっしゃるかもしれませんが

できないことを責める社会から

できることを褒める社会へ変わるため

ご理解いただきたいと思います


トルコのエルドアン大統領が

「地域や世界的な危機を解決するため

 トルコは支援や仲介を求められている」

と述べ

仲介外交において

世界的に存在感を高めています

 

これまでも

ウクライナとロシアの交渉の舞台を

イスタンブールなどで

何度となく提供したり

 

アサド政権崩壊後のシリアにおいて

米国から制裁解除を引き出すなど

 

「和平外交の中心」としての

役割を果たし続けています

 

輪島高校では現在

トルコの学校あるいは教育機関との共創を

OECDの協力のもと推進しております

 

大地震で被災した同じ経験を持つ高校生たちと

災害対策や世界平和のため

協力して行きたいと考えています


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は10月29日

「高石高校さんいらっしゃい」を読んで

 

「昔の人が次の世代の住宅対策として

 植林を進めスギを植えましたが

 今となっては

 花粉によって多くの人が苦しめられています

 子孫のためを思って行動を起こしたとしても

 かえって苦しめるだけなのかもしれません

 でも大事なのは結果ではなく

 その行動に込められた先祖の思いだと思います

 僕自身も花粉は辛いし

 昔の人何やってくれたのと思ったりもしますが

 それは自分たちの時代を

 少しでも良いものしたいと思ってのことならば

 嬉しいことだし心が温まります

 僕も将来の日本のためにやれる事はしたいし

 その行動が良い結果になるか

 悪い結果になるかはわからないけど

 少しでも良くしたいと思う気持ちが

 伝わってくれれば嬉しいです」

      《田中琉碧》

 

私も今

能登地区の将来の高校の在り方について

いろいろ行動を起こしています

それが本当に最適な選択肢なのか

かえってこの地区の教育を

グチャグチャにしてしまうのかわかりません

それでも前を向いて進んでいます

 

とても力づけられる感想でした

ありがとう!