校長のつぶやき

校長のつぶやき

晴れ 4月の終わりに桜の話題を

令和5年4月24日(月)

4月10日の入学式・始業式から2週間がたちました。
新入生、新2年生、新3年生となった、500名あまりの生徒たちも徐々に新しい環境に慣れてきているように思います。

そんな生徒たちに初心を思い出してもらえるよう、4月当初の本校の風景を掲載しようと思います。

下の写真のうち左は4月に入ってすぐに撮ったものです。
入学式まで咲き誇ってほしいと思いながらも右の写真のように散って地上を薄桃色に染めていました。

どちらも美しい光景でした。本校の春のいとなみが生徒たちを励ましてくれていると感じました。

 

曇り 朝の生徒玄関前で

令和5年4月21日(金)

4月18日(火)から始まった朝の登校指導も今日が最終日です。

先生方が「おはよう」と声を掛けながら生徒たちを迎えました。
私にとっても生徒たちと直接触れ合える貴重な時間となりました。

キラキラ 交通安全活動 北陵ヤングイーグル隊

令和5年4月19日(水)

今朝は、森本駅周辺などで、交通安全活動の一環である本校ヤングイーグル隊による登校指導が行われました。

本日の担当は2年生。
20名の生徒がヤングイーグル隊として北國銀行前の横断歩道や駐輪場前の横断歩道で「おはよう」と挨拶しながら登校する生徒の交通安全を確保してくれました。

朝の森本駅周辺は交通量も多く、道幅も広くありません。こうした交通安全活動の大切さを実感しました。
参加した生徒たちに感謝です。ありがとう。

 

晴れ 本日入学式が挙行されました

令和5年4月10日(月)

今日は、春の陽気の中、入学式が行われ、198名の新入生を本校にお迎えしました。
自分の夢の実現に向けて、緊張しつつも晴れやかな生徒の皆さん。これから一緒に頑張っていきましょうね。

校長からのメッセージとして贈らせていただいた式辞の内容です。拙文ですが、お読みいただけると幸いです。

 

本日、皆さんは金沢北陵高等学校の生徒となられました。入学おめでとう。

本校は、平成7年に石川県で初めて設立された総合学科の高校であり、前身の金沢松陵工業高等学校から数えて、今年が60年目の節目となります。
これまで、校訓である「不撓不屈」の精神を脈々と受け継ぎながら、生徒と先生が一丸となって、学業や部活動、ボランティア活動などに積極的に取り組んでまいりました。

新入生の皆さんにも、こうした本校の伝統を受け継ぎ、好きなことを見つけ、勉強や学校行事など様々な活動に励んでいただきたいと思います。

さて、新入生の皆さんは、この北陵高校でどのような高校生活を送りたいと思っていますか。

現代は、経済が豊かになった反面、国民の幸福度が低下していると言われています。
そのため、今「ウェルビーイング」という考え方が注目されています。

この「ウェルビーイング」とは、一人一人の多様な幸せと社会全体の幸せの実現を目指したもので、自分の生きる道だけではなく、家族や友人、自分の住む町や国が、どのようにすれば「良い状態」でいられるのか、について考えることとされています。

皆さんは、数多くある県内の高校から、この北陵高校を選んで入学してくれました。
もうすでにやりたいことが決まっていて、夢を持って入学した人もいれば、これから自分の夢を見つけたいと考えている人もいると思います。

北陵高校では、皆さんの「ウェルビーイング」につながる様々な内容の学習や学校行事に全力で取り組むことができます。失敗を恐れず果敢に挑戦し、つまずいても、決してあきらめることなく、もう1度しっかり前を向いて挑戦する。こんな経験をたくさんしてほしいと願っています。

そして、皆さんは、これから本校で学ぶことを糧にして、自分の人生に幸せや生きがいを感じるとともに、クラスメートや家族、地域の人の幸せを願い、学校や町や世界をより良くしていきたいと行動する人になってください。

ご来場の保護者の皆様方、本日は、お子様のご入学おめでとうございます。今後、お子様が充実した高校生活を送り、自分の将来への道を切り拓いていけるよう、職員一同、ご家庭と連携しながら、お子様の成長をサポートしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に新入生の皆さん。自分を大切にして、ワクワクしながら学び、この金沢北陵高校で自分も周りも笑顔にできる、充実した高校生活を送っていくことを心からお祈りして、式辞といたします。

 令和5年4月10日
石川県立金沢北陵高等学校長 中村 悟

ありがとうございました。さようなら。

4月に「こんにちは。新しい校長先生ですか?」と笑顔で生徒に声をかけられた忘れられないあの日からもう1年が過ぎてしまいました。

人は笑顔で挨拶されるだけで、あんなに幸せな気分になれることを知りました。

周りの人を、みんなの笑顔と挨拶と思いやりで、もっともっと幸せにしてあげて下さい。

自分の言動で周りが幸せになると、自分もすごく幸せな気持ちになりますよ。

頑張って坂を登った北陵の丘の上には、笑顔で優しくて思いやりのある生徒や先生がいっぱいいて、「不撓不屈」の精神のもと、いろんなことに挑戦してあきらめずに頑張っている夢のような学校があるよ、という噂が流れるような、そんな素敵な学校にしていって下さい。

今日まで、この「校長のつぶやき」を読んで下さった皆さん、どうもありがとうございました。

拙い文章であり、「つぶやき」といいながら文章は長く、まさに嫌われる校長の典型となるものではありましたが、少しでも私の思いが伝わってもらえたなら幸いです。

これで最後です。

1年という短い間でしたが、金沢北陵高校の校長にさせていただいて本当に私は幸せ者でした。

どうぞこれからも金沢北陵高校を温かく応援していただきますよう、よろしくお願いいたします。

それでは私と関わって下さったすべての皆さんに、本当にどうもありがとうございました。

お元気で。さようなら。

金沢北陵高校の校長として

本校は、来年度創立60周年を迎えます。

昭和38年の創立から3年目の昭和40年に、本校の教育目標の中に「不撓不屈」が追加され、それ以降今日まで、この「不撓不屈」が本校のモットーとして脈々と受け継がれてきました。

金沢北陵高校の一員となったからには、ぜひこのモットーを受け継いでもらいたいという思いで、今日の終業式に、全校生徒に向けてお話しをしました。

その内容を掲載します。

 

3学期 終業式挨拶

皆さん、こんにちは。今日で、令和4年度第3学期が終了します。そして、あと1週間で、令和4年度が終わろうとしています。

3年生が卒業していなくなり、体育館が広く感じられ少し寂しい気もしますが、4月にはここに198名の新入生が加わります。コロナもだいぶ治まり、これまで以上に活気に満ちて充実した学校生活を送っている皆さんの姿を、今からワクワクした気持ちで想像しているところです。

さて、皆さんにとって令和4年度はどのような1年だったでしょうか。今年度自分が一番頑張ったと思えることをあげてみて下さい。部活動、テスト勉強、資格取得、挨拶、ボランティア活動など、他にもいろいろあるかもしれません。何かに頑張ると、必ずそれに対して何らかの結果が出ます。良い結果かも知れないし、悪い結果かも知れません。その結果をどう受け止めて、次にどう活かすかで、その後の生き方が大きく変わっていくように思います。

今年度私は、漢検準1級にチャレンジしました。以前、2回チャレンジして、2回目は結構気合いを入れて勉強したのに、「あと4点で合格です」という結果が届き、本当にショックで、「50歳を過ぎて、目も悪くなって集中力も落ちてきたし、記憶力も悪くなってきたし、もうダメなんや。や~めた。」と、それからは年齢を言い訳にして、何でもすぐにあきらめるというか、チャレンジしようとしない自分がいました。

それが今年度金沢北陵高校の校長となり、いたるところに「不撓不屈」(あきらめないで困難を乗り越えろ)という言葉が掲げられているのを見せられて、あきらめていた漢検にもう一度チャレンジすることを決めました。しかしながら、6月の試験では「あと5点で合格です」、10月の試験では「あと3点で合格です」という結果が届き、さすがに4回も不合格が続くと、心がポキッと折れてしばらく立ち直ることが出来ませんでした。でも、校長室の椅子に座っていると、目の前に「不撓不屈」と書かれた額があるのです。「絶対にあきらめるな」と、私に訴えかけてくるのです。もうやるしかないと心に決め、折れた心を何とかつなぎ合わせて、年末年始の休日は自宅にこもって勉強し、2月の試験を受けて、3月9日に無事合格通知を受け取ることができました。

合格の喜びはもちろんですが、それよりも、これでやっと金沢北陵高校の校長になれた、何とか今年度の間に、本校のモットーである「不撓不屈」を体現することができたということの方が嬉しくて、その日は家でお酒を飲みながら、一人ニヤニヤしていました。

本当にあきらめないで良かった。何度も心は折れかけたけど、まだ自分は頑張れるんだという自信ができて、新しい学びがあって、昨日よりも成長している自分がいて、何よりも単純に嬉しくて・・・。みんなにも、是非この金沢北陵高校の3年間で、何か一つでいいから「不撓不屈」を体現して、私のような気持ちを味わって卒業していってほしいと願っています。

それでは、安全と健康に留意し、有意義な春休みを過ごして、4月の始業式には元気な姿で登校してきてください。終わります。

卒業式

心配していた雨に降られることもなく、春がもうすぐそこまで来ていると感じられるほどの穏やかな暖かさの中、本校第26回目の卒業式を無事終えることが出来ました。

あらためまして、卒業生の皆さん、卒業おめでとう。

保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。

本当に厳かで、素晴らしい卒業式であったと思います。

本日、式に出席できなかった生徒や保護者の皆様に、私のこの1年間の3年生に対する思いを知っていただきたいと思い、ここに式辞を掲載させていただきます。

 

令和4年度 石川県立金沢北陵高等学校第26回卒業証書授与式  校長式辞

本日ここに、ご来賓の方々並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、石川県立金沢北陵高等学校第26回卒業式を挙行できますことは、誠に大きな喜びであります。心より厚く御礼申し上げます。

ただ今、卒業証書を授与しました182名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんは「不撓不屈」の精神を胸に、夏の暑さや冬の寒さに負けることなく、この標高68.4mの丘の上に立つ金沢北陵高校に通い、W坂やS字坂と呼ばれる急な坂道を3年間登り続けました。年間約200日の授業日があるのですが、3年間で600日、距離にして40000m以上の坂道を登ったことになります。富士山なら10回以上、エベレストなら4回以上登ったことになります。すごいと思いませんか。無理だと思えるようなことでも、一歩一歩着実に前へ進めば、いつか達成することが出来るということを、皆さんは実際に体現したのです。これを大きな自信としてください。本当によく頑張りましたね。

でも、それが出来たのも、皆さん一人一人の努力の成果であると同時に、あなた方を支えてくれたご家族、先生、ご支援をいただいた多くの方々のおかげであるということを忘れてはいけません。感謝の気持ちを持って、今日の卒業式を迎えてもらいたいと思います。

さて、皆さんの高校生活の始まりはといいますと、ちょうど日本国内でコロナ感染が拡大し始めた頃と重なり、入学式の後にすぐ学校が2ヶ月間休校、学校が再開したあとも、コロナの影響でいろいろなことが中止や縮小されました。部活動においても、長い歴史の中で初めてインターハイや夏の甲子園大会、演奏会やコンクールなどが中止となり、皆さんの目標が突然目の前からなくなってしまう状況となりました。全国の多くの高校生が、辛くて、悲しくて、やるせない思いをしたことと思います。

そんな状況の中、歌を通して何か高校生にメッセージを伝えたいということで、「back number」というグループが、「水平線」という曲を発表しました。私も大好きな曲で、特に「正しさを別の正しさで、失くす悲しみにも出会うけれど」というフレーズをよく口ずさみます。目標に向かって、一生懸命に打ち込んできた高校生たちが、大会や発表会で努力の成果を発揮したいという正しさ。それが、コロナウイルス感染が拡大している状況の中で、多くの人が密集するような大会を開くことは出来ないという社会の正しさに潰されてしまったという状況を表しているのだと思います。

私はこの4月から本校の校長になったのですが、このフレーズについて考えさせられることが数多くありました。4月の遠足、6月のほくりんピック、そして、9月の北陵祭、どの行事においても、悪天候や新型コロナウイルスの感染が懸念される中、決行するのか、中止するのか、延期するのか、縮小するのか・・・、最終判断をしなければならないのが、校長である私の責任でした。その時に自然と頭の中に流れてくるのが、先ほどのフレーズだったのです。

これまでつらい思いをしてきた3年生に少しでも多くの思い出を残してあげたいという正しさと、いやいや、生徒の命、健康を守ること以上に大切なことはないという正しさ。どちらも正しいはずですが、最終的には生徒の健康を守ることを第一に考え、ほくりんピックを中止にしたのは断腸の思いでした。

そのようなこともあり、もっと3年生に何かしてあげることができないかと思っていた時に、3年生の生徒会のメンバーが、「ぼくたち、私たちにもう一つ大きな思い出を作らせて下さい」と言って校長室に入ってきたときには、本当に心の底から嬉しかったのを覚えています。生徒会の役員が、一から企画して実行に移してくれた3学年交流会は、学校全体で繋がろう・一緒にがんばろうという気持ちが伝わり、3年生の皆さんも最上級生として盛り上げてくれて、大成功を収めることができましたね。これらのことは、コロナがなければ生まれなかったことかもしれません。ピンチはチャンスに変えることができるということを先輩として後輩たちに示してくれました。どうもありがとう。

皆さんが、高校3年間で多くのことを経験したのと同じように、もしかしたらそれ以上に、これからの皆さんの人生には、いろんなことが起こるかもしれません。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。当たり前のことが、当たり前でなくなることもあるかもしれません。

お父さん、お母さんをはじめ、先生方、ここにいる人たちも皆、そのような経験をいっぱい積み重ねて大人になってきました。でもね、私は思うのです。このコロナ禍の中で高校3年間を過ごし、今日卒業式を迎えた皆さんは、社会に出た後も、私たち以上に、当たり前の日常に感謝することができて、「ありがとう」という言葉をかみしめながら人に伝えられるようになっているのではないかということを。また、うまくいかないことや辛くて苦しいことがあっても、しっかり前を向いて進み、ピンチをチャンスに変えて、人として大きく成長していくのではないかということを。そんな頼もしい皆さんに、いつかどこかで出会える日を楽しみにしています。

話が長くなってきました。4月の始業式の挨拶の中で、話の長い校長は嫌われるという話をしたら、皆さんは笑顔で大きくうなずいていましたね。伝えたいことはまだまだありますが、この辺にしておきたいと思います。

保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日のお子様の晴れ姿に、感激もひとしおのことと存じます。誕生から今日の日を迎えるまで、きっといろいろなご苦労があったと思いますが、皆さんが大きな愛情と責任を持って、今目の前にいるお子様を今日までしっかりと育ててこられたことは間違いのない事実であります。そんな自分を今日は自分で褒めてあげていただきたいと思います。

今日のご卒業をお慶び申し上げますとともに、これまで私どもが賜りましたご理解とご協力に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に、もう一度、卒業生の皆さん、本日、本校同窓会様のご厚意により、皆さん一人一人に、旅立ちを祝う花、エアリーフローラが届いています。花言葉は「希望」。まさに希望に満ちてこの金沢北陵高等学校を巣立っていく皆さんの前途に幸多からんことを心よりお祈りし、式辞といたします。

令和5年3月1日

石川県立金沢北陵高等学校長  高倉 英明

第3学期始業式挨拶

新年、あけましておめでとうございます。

年の初め、そして3学期の始業に当たり、私から少し話をします。

今年はうさぎ年です。うさぎは、その跳躍する姿から「飛躍」「向上」を象徴するものとして親しまれ、うさぎ年は、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われています。

早速、今年の書き初めに、「飛躍」の2文字、そしてその横に「壁を越える」を添えて書き、校長室前に掲示させてもらいました。

 

もう3年前になりますが、かほく市の小学5年生が、「かべの向こうに何がある?」という本を読んで読書感想文を書き、全国コンクールの県代表となった作品を毎日新聞の朝刊で見つけ、とても感心したことがあるので、その内容を簡単に紹介したいと思います。

 

・壁とはどんな壁で、壁の向こうに一体何があるのか気になってこの本を読んだ。

・みんなが恐れて見ようとしなかった壁の向こう側を、主人公のネズミが勇気を出して飛び越えて見てみると、たくさんの色で溢れる夢のような世界が広がっていたという話だった。

・自分は人前に立ったり話をしたりするのが苦手な人間だが、あるクラブのクラブ長を決める際に、勇気を出して手を上げて選ばれると、家族や先生がたくさん褒めてくれた。

・これまで、はじめから「できない」と思い込んで新しいことにチャレンジすることなく過ごしてきたが、勇気を出してクラブ長になってからは、なんだか自分が変わった気がする。

・やればできると思えるようになったし、やってみようという気持ちにもなったし、自分がやらなくてはという責任感も持つことができるようになった。

・昔の自分は「できない」とか「はずかしい」といった見えない心の壁を作っていたように思う。

・自分は勇気を持ってクラブ長になったことで、世界が広がった気がする。

・これからもいろいろな壁に出会うかもしれないが、その壁というのは、本当は見えない心の壁だということを意識し、勇気を持って自分で壁を乗り越え、いろいろなことにチャレンジしていこうと思う。

 

どうですか。何か心に響いてくるものがありませんでしたか。

私は、仕事でいろいろな壁にぶつかっていて、逃げることばかり考えていた時期にこれを読んで、たくさんの勇気と元気をもらいました。

それからというもの、仕事に前向きに取り組むようになり、少し成長することができたように思います。

皆さんにも是非、自分で勝手に作っている心の壁を取っ払い、うさぎ年であるこの年に、大きく飛躍、向上してもらいたいと願っています。

 

最後に3年生のみなさん、2学期の終業式でも話しましたが、卒業までに登校する24日間という限られた時間を大切にして下さい。毎日の授業、テーマ研究発表会、学年末考査はもちろんのこと、W坂、S字坂を上り下りする登下校の時間や、友達との休み時間での何気ない会話など、学校の日常のあらゆることが、年月を経て振り返ったときに、大切な思い出の1ページとしてよみがえってくるものです。高校生活の最後をしっかりと良い形で締めくくって、4月からは社会人として、あるいは新たな学校で、気持ちの良いスタートを切ってもらいたいと思います。

 

令和5年が、みなさん一人一人にとって素晴らしい年になることを祈り、私からの始業式の挨拶とします。

 

飛躍の1年に

新年明けましておめでとうございます。

昨年は、4月に本校に赴任してからというもの、たくさんの方々に支えていただき、充実した時間を過ごすことができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいの1年となりました。

どうもありがとうございました。

さて、今年は、金沢北陵高校創立60周年を迎える節目の年となります。

うさぎ年にあやかり、金沢北陵高校が大きく飛躍する年にしたいと思っています。

石川県で最初の総合学科開設校として、生徒自らが働く意味や学びの必要性を見出し、自分の将来に向かって明るく元気に学校生活を送り、地域に貢献できる心豊かな人間として社会に羽ばたいていくことができるよう、教職員一丸となって日々邁進して参ります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

御用納め

明日12月29日(木)から来年1月3日(火)まで、年末年始による登校禁止日となるため、今日が令和4年の御用納めとなります。

朝から第1体育館では、いくつかの部活動による交流会が行われ、ドッジボール、バスケットボール、フットサル、ホッケーなどの競技で汗を流し、勝敗に関係なく楽しそうに親睦を深めていました。

その後、各部で分担しながら、体育館や校舎内の清掃をしてくれて、古い建物ではありますが、とてもきれいになりました。どうもありがとう。これで令和5年を気持ちよく迎えることができそうです。

 

この4月に校長として北陵高校に赴任してからというもの、生徒たちが、授業や部活動、生徒会活動、各種大会・コンテスト、ボランテア活動に資格取得・検定試験などの様々な活動を通して、日々成長していく姿を見るにつけ、本当に教員になって良かったなあと、改めて実感しているところです。

22日の第2学期終業式では、全校生徒に対して、「この北陵高校でいろんなことにチャレンジして、失敗してもあきらめずに前を向いて、少しずつでもいいから成長している自分に自信を持って好きになって、周りの人に思いやりの心で優しく接することのできる人間になって下さい。そして、この北陵高校を大好きになって下さい。」というような話をしました。また、加えて、3年生に対しては、「卒業する最後の日まで、先輩としてあるべき立派な姿を1,2年生に見せてあげて下さい。」という話もしました。

 

令和5年はうさぎ年です。

皆さんがさらに大きく飛躍し、素敵な1年を過ごすことができるよう祈っています。

それでは、健康に気をつけて、良い年を迎えて下さい。

1月6日の第3学期始業式に、元気な姿で会えるのを楽しみにしています。

校長の今年の漢字

今月の12日、清水寺にて恒例の今年の漢字が「戦」に決まりました。

・ウクライナ侵攻、北朝鮮の相次ぐミサイル発射などにより「戦」争を意識した年

・円安、物価高による生活上の「戦」い

・サッカーW杯や北京冬季五輪での熱「戦」、挑「戦」

などが、選ばれた主な理由だそうです。

 

さて、私の今年の漢字はといいますと、ダントツで「感」です。

・県庁勤務が長かったので、そろそろ学校に戻れるのではないかという予「感」

・生徒の成長のために日々頑張ってくれている先生方をはじめ、学校に関係するすべての皆さんへの「感」謝

・勤務初日の4月1日にかけられた生徒からの挨拶に「感」激

・部活動の大会や、学校行事などで頑張っている生徒の姿を見て「感」動

・なかなか収束しない新型コロナウイルス「感」染への対応

・いろいろなことを決断しなければならない校長としての重い責任「感」

など、本当に「感」を「感」じることの多い1年でした。

 

明日はいよいよ2学期の終業式、そして、あと10日足らずで令和4年が終わろうとしています。

皆さんにとっての今年の漢字は何ですか?

節目となるこの時期に、このようなことをきっかけにして今年1年を振り返ってみるのも悪くないと思います。

いろいろあったけど、終わってみれば、充実したとても良い1年だった、と思えたらいいですね。

 

 

 

自慢の北陵生徒会

今日、校長室に前・後期の生徒会のメンバーが来てくれました。

「校長先生、僕たちの思い出作りに協力して下さって、どうもありがとうございました。おかげで、最高の思い出ができました。」

みんなを代表して、前期生徒会長からの言葉です。

私は胸が熱くなりました。

周到な準備の甲斐あって、3学年交流会は、私が思っていた以上に素晴らしいものとなりました。3学年が一緒になって、ドッジボール、綱引き、大縄、大玉運び、そして3種類のレクリエーションゲームを思いっきり楽しんでいる様子があちこちで見られました。終わった後は、目的としていた「クラス内の親睦を深めるとともに、他学年とも交流を深めて、学校全体で一体感を深める。」が達成された瞬間であったように思います。

交流会当日の2日間と、それまでの約2ヶ月間の準備の疲れが出ていないか心配だったのですが、今日校長室で見せてくれた生徒会のみんなの顔は、やりきったという達成感と充実感であふれていました。本当にいい顔でした。

どうもありがとう。私の方こそ、学校に活力を与えてくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

後期生徒会のみんなは、この経験を活かして、また、前期生徒会の思いをしっかり引き継いで、さらに大きく成長していくのでしょうね。

自慢の北陵生徒会。今後も楽しみです。

3学年交流会の意義

「校長先生、僕たちにもう一つだけ大きな思い出を下さい。」

10月に入って間もない頃、前期生徒会の役員が校長室に入ってきて、私の顔をしっかりと見つめながら言い放った言葉です。

「僕たち3年生は修学旅行に行くこともできず、入学してから、いろいろな行事が中止になったり縮小されたりして、みんなと楽しんだり頑張ったりした思い出が少ないんです。12月の球技大会を、これまでのような形ではなく、3学年が一緒になって楽しんで盛り上がるような行事にしたいと考えているので、1日だけの予定を2日間にしてもらえませんか。」

私は内心、こんなはっきりと校長に向かって自分の考えを述べることができる生徒を頼もしく思いながらも、努めて冷静に「大切な授業を1日つぶすことになるのですよ。あなたの考えているものがどのようなものなのか、もっと具体的に伝わるよう資料を準備して、来週私の前でプレゼンをして下さい。それで納得のいくようなものであれば、先生方にきちんと説明して、できるような方向に持って行きましょう。」と答えました。

翌週のプレゼンでは、準備期間が短いこともあって、内容的にはまだまだ練られたものではなかったのですが、彼ら彼女らの熱意がビンビン伝わってきて、“これなら大丈夫、きっとこのあとの準備期間で素晴らしいものを作り上げていってくれるだろう”と思い、迷わずOKの返事を出したのです。

あれから、2ヶ月近くが経ち、今日、私の所にプログラムが届きました。球技大会ではなく、『3学年交流会』、その目的には、「クラス内の親睦を深めるとともに、他学年とも交流を深めて、学校全体で一体感を深める。」と書いてあります。生徒会のスタッフ、それをサポートする特活課の先生方が一緒になって、日程から、実施方法、競技方法、そして防寒対策、コロナ対策まで細部にわたって考え抜かれたものが約40ページに渡って書かれた大作となっています。本当によく頑張りましたね。

さて、本番はいよいよ明後日からの2日間です。ここまで準備してきたものをきちんとした形で残せるかどうかは、生徒全員の力にかかっていますよ。クラス、学年、そして学校全体で一体感を深めるという目的を必ず達成できるよう、思いやりの気持ちを忘れずに、当日は思う存分楽しんで交流を深めて下さい。この2日間が北陵生にとって思い出に残る大切な時間になることを心から願っています。

絶対にあきらめない

「合格まであと3点です。」

昨日、日本漢字能力検定協会から届いた薄っぺらい封筒の中にそう書かれていた。

前々回は「あと4点」、前回は「あと5点」、そして今回である。

130問中、あと2問か3問正解すればいいのに、それができない。

今回こそは絶対つかめると思っていた準1級の合格が、またするりと抜け落ちていった。

 

期せずして、昨日はサッカーW杯決勝トーナメントのクロアチア戦、日本は惜しくもPK戦で敗れ、4度目の挑戦となる8強進出が叶わぬ夢となった。1点が遠い。

また、次の挑戦に向けて、選手たちの長くて辛い戦いが始まる。

どんなに頑張っても、どんなに途中経過がよくても、不合格は不合格、負けは負けであり、結果というのは時に残酷である。

悔しい。自然と涙がこみ上げてくる。脱力感も半端ない。そんな選手と自分を重ねながら、なぜか嬉しくもあった。悔しいと思える自分がいたから。

 

「な~ん勉強せんかったし、落ちても別にいいげん。」とか言う人がいるけど、なぜそれならば受けたのか?せっかくの自分が成長する機会を自ら放棄しているみたいで、とても残念に思う。資格取得や検定試験に臨む生徒諸君には、中途半端な気持ちではなく全力で向かっていってほしいと願わずにはいられない。

「やりきった」ではなく「悔しい」と思えたということは、きっとまだ頑張れる自分がいるということである。 

 

8冊目の問題集を買ってきて、次に向けてスタートしよう。落ち込んでばかりではいられない。自分で決めたことは最後までやり通す。

絶対にあきらめない。

 

果敢に挑戦

北陵高校の職員室前廊下の壁には、様々な資格を取得したり、検定に合格したりした多くの生徒の名前が張り出されています。

実はここだけの話、私は検定から逃げていました。

平成18年に漢検の2級に合格し、次は準1級に挑戦しようと問題集を購入したのですが、知らない漢字や四字熟語がたくさん出てきて読むことも書くこともできず、結局挫折。

それから何もしないまま月日が流れ、5年前に息子が一緒に準1級を受けようというので、それならと一緒に毎日勉強をし、受験しましたが、2人とも不合格・・・

私は仕事を言い訳に諦めたのですが、息子はよほど悔しかったのか猛勉強して次の試験でなんと合格。

息子に抜かされたのが悔しくて、それならと5冊の問題集を何度も繰り返して解き、再受験したのに結果は4点足りず、またまた不合格・・・

私の心はポキッと折れてしまいました。もう受験なんかするものかと・・・

それが、この4月から校長として本校に赴任し、生徒に資格取得を勧めなければならない立場になったものだから、さあ大変。

折れた心を何とか元に戻し、さらに問題集を1冊購入し、6冊の問題集を見直して試験に臨んだ6月も、今度は5点足りず、またまたまた不合格・・・

この時ばかりは、本当にどん底まで落ち込んでしまいました。こんなに勉強しても、まだ知らない漢字が出てくるのかと・・・

でも、もう一人の自分が言うんです。ここまで来て諦めるのかと・・・

結局、もう1冊問題集を購入して7冊の問題集を見直し、一昨日の10月23日(日)に4度目の受験に挑戦してきました。

合格しているかどうかはわかりませんが、やりきった感はあります。

とにかく、北陵高校に来て、みんなが資格取得に向けて頑張っている姿を見て、私は勇気をもらいました。

今度は私がみんなに勇気と希望を与えたいと思っています。

不撓不屈の精神で、どんな困難に出会っても、果敢に挑戦していきたいと思います。

たとえ合格(成功)できなくても成長している自分がいますから・・・

できることが増えて、自分の人生がどんどん豊かになっていくような気がしますから・・・

みんなにも、そんな自分自身に出会ってもらえたらと思っています。

 

ところで、もし合格していたら、私の名前も壁に貼り出してもらえるのでしょうか・・・?

 

今を精一杯生きる

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木もれ陽がまぶしいということ

・・・

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

・・・

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

 

これは谷川俊太郎さんの「生きる」という有名な詩の一部です。

昨日、本校の生活・福祉系列2年生9名が、鳥取県で行われた全国高校生手話パフォーマンス甲子園で、この「生きる」という詩をもとにした手話パフォーマンスを、全員が息を合わせ、舞台全体を使って表現し、全国の視聴者に大きな感動を与えてくれました。

残念ながら賞は頂けなかったけど、私の中では文句なしの1等賞、優勝でした。

みんな、最高に輝いていました。

今を精一杯生きていました。

思いっきり青春していました。

どうもありがとう。

ますます、北陵高校が好きになりました。

 

生徒の皆さん、この北陵高校でいろんなことにチャレンジして、もっともっと青春しませんか。

未来につながる今を、もっと精一杯生きてみませんか。

 

 

 

元気に 笑顔で 挨拶

9月に入って、楽しみにしていた北陵祭も終わり、3年生はいよいよ就職、受験モードに突入です。

早速、今週の金曜日16日から就職試験が解禁となり、就職を希望している生徒は、面接試験等に臨むことになります。

さて、今日は朝早くからグッドマナーキャンペーンのため、保護者の方、3年生のヤングイーグル隊、そして登校指導のため、多くの先生方が、森本駅から生徒玄関までの、いろいろな場所に立って、皆さんの安全を見守り、声かけをしていたと思いますが、ちゃんと挨拶はできましたか。

私も学校から森本駅まで歩いて往復しましたが、その間に出会った生徒で、生徒の方から私に元気に挨拶をしてくれた生徒は、思ったより少なかったように感じます。

7月に行ったアンケート調査では、約85%の生徒が、「学校生活において自ら進んで挨拶をしている」と答えていたのですが。。。

以前にも書きましたが、私がこの北陵高校に来た最初の日に、生徒から笑顔で、そして元気な声で、「こんにちは。新しい校長先生ですか。よろしくお願いします。」という挨拶があって、いっぺんに北陵高校が好きになったということ。

それくらい挨拶には、相手を幸せにすることができる魔法の力があるということです。

この北陵高校を卒業するときに、自分が一番できるようになったことは、「元気に笑顔で挨拶をすることです。」と全員が胸を張って言えるような、そんな学校になってほしいと願っています。

面接試験に臨む3年生の皆さん、まずは、元気に笑顔の挨拶から始めて、自分の言葉で熱い思いを相手に届けてきて下さい。健闘祈っています。行ってらっしゃい。

 

笑顔満祭 ~心を一つに~

早いもので夏休みも残り1週間となってしまいました。

生徒の皆さんは、思い出に残る充実した夏休みを過ごすことができましたか。

さて、北陵祭が近づいてきました。

今年のテーマは「笑顔満祭 ~心を一つに~」です。

いいですね~

心を一つに、みんなで協力して、笑顔あふれる最高の北陵祭にしましょう。

そのためにも、まずは当日を無事迎えられるように、決して油断することなく、しっかり感染対策をとって、準備を進めていきましょう。

私も初めての北陵祭、楽しみにしています。

笑顔満祭、いいですね~

嬉しいメール

7月28日(木)に、学校に1通の嬉しいメールが届いたので紹介します。

「突然のメール失礼いたします。本日、内灘海岸にて砂浜に車がはまっていたところを練習中の陸上部の皆様に助けていただきました。顧問の先生ならびに部員の皆様が快く対応してくれたこと、大変感謝しております。記録会が近いとのことでしたので、陸上部の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。陸上部の皆様にお伝えいただければと存じます。本日は本当にありがとうございました。」

陸上部の皆さん、どうもありがとう。

皆さんのおかげで、助けていただいた人はきっと幸せな気持ちになっただろうし、助けた陸上部の皆さんはもちろんのこと、このメールを読んだ本校の教職員や生徒のみんなもきっと幸せな気持ちになったことと思います。

自分が幸せになりたかったら、周りの誰かを幸せにしてあげること。

これからも幸せの連鎖が続いていくといいですね。

校長からの伝言板

1学期が終了してから約10日間が過ぎようとしていますが、生徒の皆さんは、楽しく充実した夏休みを過ごしていますか。

今日の北國新聞にも載っていましたが、昨日7月28日(木)、金沢学院大学附属高等学校の創立70周年記念式典があり、私も金沢北陵高校を代表して出席させていただきました。

その中で、金沢学院大学附属高等学校の卒業生である大相撲力士の炎鵬関とロンドンオリンピック柔道金メダリストの松本薫氏の対談形式による記念講演が1時間程度あったのですが、2人とも本当に上手にお話をされて、心に響く言葉がたくさんあり、最後まで楽しくお話を聞くことができました。

特に、炎鵬関の「考え方一つで自分のコンプレックスが強みに変わる」、松本薫氏の「今の自分が未来の自分を作る。だから、今を精一杯悔いの残らないように頑張る」という言葉が強く印象に残りました。

皆さんにも是非、これらの言葉を贈りたいと思います。

ところで、校長室前の掲示板がちょっと殺風景であったので、本日から、「校長からの伝言板」ということで、生徒の皆さんへの何らかのメッセージを発信することにしました。

また、中学校以来、約40年ぶりに筆を持って、書道にもチャレンジしてみました。

生徒に伝えるだけでなく、自分も逃げずに何事にもチャレンジしていきたいと思っています。