日誌

学校日記

「希望桜」の現在

 道行く先々で満開の桜が見られる時期となりました。本校でも桜の開花が始まっており、先日の入学式を華やかに演出していました。

 さて、「希望桜」とは何かをご存知でしょうか。これは、令和5年度卒業生が校庭に植樹した桜の木のことです。あれから約1カ月、蕾がほころんでいる様子をカメラに収めることができました。今年は咲かないかも、と示唆されていたのを考えると、まさかの出来事とはなりましたが、数ある桜の便りの中で何よりも喜ばしいものとなりました。

 あっという間に花びらが散っていく桜の儚げな印象とは裏腹に、みなぎる生命力を「希望桜」から感じます。この知らせを届けることで、皆さんの夢が叶い、希望に満ちた人生の再スタートとなることを期待しています。

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4月8日(午前)1学期始業式

令和6年度始業式に際し、中澤 賢校長より以下の通り、式辞がございました。

 

どんな状況下にあっても、本当に良い一年、充実した一年にしていきましょう。

新二年生:将来に向けて貯金する「チャージの時」と捉え、一日一日価値あることに取組み、後悔しないようにしましょう。

新三年生:各自の志望する進路実現に向けて「チャレンジの時」と捉えましょう。

 

学校をあげて総力戦で、後れを取り戻していくことも意識しましょう。

4月以降18歳となり、大人の仲間入りをする皆さんは、知識・情報、自覚を身につけて、行動で示してください。

新1年生を迎えるにあたり、学校として大切にすべきことを二つ示します。

その一つは「挨拶」です。

「おはようございます。」「さようなら。」「有難う。」「ごめんなさい。」当たり前の挨拶が震災をとおして出来なくなっている人もいるとの記事も読みました。

挨拶を基本としてクラス・部活動の人間関係、地域の方々へのすがすがしい挨拶が地域を元気づけると信じて取り組みましょう。

 

二つ目はタイムマネージメントです。コロナ禍や震災の影響で乱れた時間管理を改善していきましょう。

 

「生活習慣病」という言葉を世に示し、聖路加国際病院理事長も務められた日野原重明氏の言葉「命はどこにあるのか」という問いを借りて、目には見えない命と時間が「生きる」ことに凝縮しているとし、自分の為、他人の為に時間を使うということを考えていきましょうと話されました。

 

新しい学級担任が紹介され、気持ちを新たに、午後からの入学式に備えました。

式辞を述べる中澤 賢 校長

気持ちも新たに始業式に臨む2・3年生

 

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3月22日(金) 3学期終業式・離任式

 令和6年3月22日(金)、教育振興会表彰式に引き続き、3学期終業式を行いました。震災から約3ヶ月が経ち、登校する生徒が増えてきました。断水の復旧、バスの運行再開、寮の受け入れ再開等、避難先から戻ってこられる基準はご家庭によって様々です。基準をクリアし、生徒が少しずつ能登に帰ってきています。中澤校長が式辞でお話されていたように、「輪島市を、門前町を復興させる」という熱い思いをもった方々のおかげで、門前町も門前高校も復興に向けて着実に前進しています。

 


式辞では、3学期始業式のお話にあった「隠忍自重」「他者への思いやり・感謝の心」を心がけて生活するよう、中澤校長から改めてお願いがありました。「自重すべきことは自重し」「感謝の心を忘れず」行動してほしいと呼びかけました。
たくさんの方々からの支援があって、無事3学期終業式を迎えることができました。これらの支援に私たちはどのように「恩返し」をしていけばよいのでしょうか。中澤校長は「前向きに頑張る姿勢(どんな不自由な状況下にあっても、一時の欲望に負けずに、自分の夢実現という高校生活で一番価値あることに、全力で努力し続ける姿勢)」を行動で示すことが「恩返し」に繫がると生徒に伝えました。
春休み中も、そして新学期が始まってからも、門前高校一体となって「恩返し」をしていきましょう!

3学期終業式の後、離任式を行いました。本校からは5名の方が離任されます。離任される皆さんのお別れの挨拶の後、生徒から花束の贈呈がありました。新天地でのご活躍も祈念しております。

式終了後、2年生の橋本くんと今年度で本校を離れられる事務職員の二木さんによる太鼓のパフォーマンスがありました。初合わせですが、息ぴったり!迫力満点!!リアル太鼓の達人でした!!!

 

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3月22日(金) 教育振興会表彰式(1、2年生)

 令和6年3月22日(金)、1、2年生を対象に教育振興会表彰式を行いました。代表者は、本校教育振興会会長 宮下 正博 様から賞状を手渡されました。

2年生代表 小谷 綾斗 さん

1年生代表 田谷 優花 さん

宮下 正博 様は「『次は自分の番だ』という思いで頑張れ」と生徒たちを激励するとともに、「一生の友達を作るのが高校生である皆さんの使命」「誇りと自信と勇気を持ってこれからも頑張れ」と力強いメッセージを送りました。

3年生対象の教育振興会表彰式で中澤 賢 校長が「皆さんが成し遂げたことは1、2日でできることではない。準備してきたからこそ」とお話ししていました。自己管理能力を身につけ、規則正しい生活を続けてきたからこそ受賞できた賞です。これからも他の生徒のお手本として頑張ってください。

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3月22日(金) 12H「地域産業学」大根お渡し会

令和6年3月22日(金)、地域産業学の授業の一環で10月から心を込めて育ててきた大根を避難所の炊き出し担当の方にお渡ししました。炊き出しの支援調整をしてくださった皆様、おいしく調理してくださった炊き出し担当の皆様に心より感謝申し上げます。

大雪を乗り越え、大地震を乗り越え、立派に育った大根ですが、水が出ないため調理もできず、登校する生徒も少ないため配ることもできず……クラスで話し合った結果「炊き出しで使ってもらおう」ということになりました。11Hの協力もあり、大根は前日にすべて収穫し、1本ずつ新聞紙に包むことができました。天が味方をしてくれたのか、収穫の時間だけ雪は止み晴れ間がのぞきまし3た。

 

 

門前地区の7ヶ所の避難所の方が門前高校まで大根を取りに来てくださいました。「ありがとね」「おでんにする予定なの」と優しく声をかけてくださいました。

 

大根お渡し会の様子

 

大根の種をまいた10月12日のHPでは、「種をまいた後は『収穫した大根で何を作るか』という話が出ていました。とらぬ狸の皮算用にならぬよう、丁寧に育てていきます!」とお伝えしていました。自分たちで調理することは叶いませんでしたが、誰かの役に立てたという実感を得られたことや地域の方との繋がりを強められたことは、生徒にとって大きな「収穫」となったことでしょう。

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