校長室より「おこらいえ」
パラマ祭
地震から 664 日目
豪雨から 400 日目
福岡第一高校さんの「パラマ祭」に
お招きいただきました
個性教育の一環として展開されている
「パラマ塾」の成果を発表する学校祭です
『パラマ塾』は
「個性の伸展による人生錬磨」を具体化させた
個性の育成を目的とした
ユニークな塾形式の授業です
生徒一人ひとりが持つ「個性」を
引き出し伸ばし育てることを
目的としています
都築 仁子 校長先生のご挨拶より
「Parama とは
サンスクリット語の
『Parama-alta』
即ち「第一義諦」の略です
仏教語です
校名の由来となりました
個性の意味です
本校には福岡はもとより
全国そして海外からも
毎年多くの個性を持った
高校生が集結します
それぞれが
夢や希望の実現に向かって
パラマ塾を居場所にして
常に新しい自分
本当の自分に向かって挑戦し
それぞれが目指すものを
確実に手にしてほしいです
素晴らしいパラマ塾です
今年もアクティブな成功を祈っています」
福岡第一高校さんは
能登半島地震直後の
1月から数ヶ月間
寒空の下募金活動に立ってくださり
本校へと支援してくださいました
それ以来ずっと寄り添って
くださっています
一年間の活動の集大成の場ということで
圧巻のクオリティーです
生徒会の生徒をお招きいただき
『輪島塾』として
仲間入りをさせていただきました
環太平洋大学の大池教授のご指導ものと
岡山県の興陽高校さんと共同開発した
バスソルトの販売をしてきました
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「街プロ」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(12)囲碁ボールで輪島を明るく
碁盤に見立てた人工芝マット上で
木製スティックで白黒のボールを操って
五目並べを行うニュースポーツです
兵庫県氷上郡柏原町(現在の丹波市)で
町おこしのために1992年に
考案されたものだそうです
囲碁の勝負によって領地争いを解決した
という故事が同町にあることが
考案のきっかけとなっています
(13)積雪発酵発電
積雪発電とは
太陽熱や廃熱などの熱源と
積雪による冷熱の温度差で
発電する仕組みです
発酵発電とは
発酵によって生じた
メタンガスを燃料に
発電する仕組みです
このグループは
このふたつを組み合わせることを考えた
ということでしょうか?
(14) 心も輪島も未来も明るくしよう
昨年度花火を打ち上げたグループの
流れを汲む活動です
冬の夜を彩る
イルミネーションをつくります
「まちを明るく元気にしていくこと」
「参加・交流の生まれる活動にしていくこと」
「資源循環や観光の要素も入れていくこと」
を意識して動いています
博多での販売を応援した後は
高知での販売の応援に向かいます
吉野川の美しい渓流です
大歩危小歩危の山あいを抜けます
アンパンマン号も走っています
ごめんまちこさんが迎えてくれます
明日は安芸市で開かれる
「商い甲子園」に参加してきます
奥尻島も忘れないで
地震から 663 日目
豪雨から 399 日目
佐賀で開催された
全国音楽教育研究大会
フィナーレでふたたび
全員でフェニックスを大合唱しました
全国の多くの先生方から
励ましのお声をかけていただきました
北海道からお越しの
今金中学校の 清水 桃子 先生
奥尻中学校の 塩原 祐馬 先生と
お隣になり
いっしょに歌いました
奥尻島といえば
平成5年に発生した
北海道南西沖を震源とする
マグニチュード7.8の
地震によって発生した津波が
わずか2分後に到達して
奥尻町だけで 198人もの
死者・行方不明者が出た場所です
先日も別の機会に
奥尻島ご出身の先生とお会いしましたが
「世間は阪神淡路大震災以降
東日本大震災や
熊本地震などよく取り上げるけど
阪神淡路の2年前に起こった
私たちを襲った悲劇のことも
忘れないでほしい」
とおっしゃっていたのが
心に残っています
【今日のDeep Purple】
教科を超えた授業実践を紹介し
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
今日は国語と商業の教科横断です
授業者は
電話が鳴る前に
かかってくることを予知できる
高森まどか先生
テーマは
「メールの書き方を学ぼう!」
書き方を学ぶ前に書いたメールを
全員で見ながら
良い点と良くない点を考えました
「件名」はあったほうが良いことや
長すぎると見ずらいこと
また最初に名乗ったほうが良いことに
気づきました
そのあと
商業と国語表現の教科書を
見比べながら
ビジネスにおけるメールの
一般的なルールについて学びました
その後日程調整のメールを例に
スムーズなやり取りにするには
どうすればよいか考えました
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(9)高齢者といっしょ
〜心も身体も健康に〜
75歳以上を後期高齢者
65歳以上を前期高齢者
と呼ぶそうですが
初期高齢者の私は
後期高齢者並みの記憶力が自慢です
最も得意とするのは
用事があってある場所に来たのに
着いた途端用事を忘れてしまい
思い出そうと元の場所に戻ってみても
用事があったことすら忘れてしまうことです
これが私が心身共に健康である
元気の源となっています
周りは迷惑していると思いますが
(10)こども食堂について
子どもが一人でも安心して利用できる
無料または安価な食堂です
食事の提供だけでなく
子どもたちの「第三の居場所」として
学習支援や多世代交流の場としての
役割も担っています
(11)らくして防災
〜防災 × AI〜
防災が大切なのはわかっていても
なにを準備していいのか?
食品の消費期限が気になったり…
そんな不安や面倒を
一気に解決するアプリを開発中です
今回の発表会は
オンラインでもご覧になれます
お楽しみに
呼子の朝市
地震から 662 日目
豪雨から 398 日目
朝日新聞さんから
本校卒業生のその後を追った
ドキュメンタリー動画の
リンクを送っていただきました
デジタル版記事もあります
https://www.asahi.com/articles/ASTBM12QNTBMDIFI01FM.html
呼子(よぶこ)の朝市に行ってきました
佐賀県にある100年の歴史のある朝市です
港に隣接していて
水揚げしたての海の幸を扱います
輪島朝市も港と直結して
セリ体験などやってもいいですね
堤防も利用して釣り体験とセットにして
自分で釣った魚をその場で食べるとか
港にはズラッとイカが干してあります
輪島でこれやると
たちまちトンビにやられるかも
ここにはトンビいないのでしょうか
透き通ったイカ刺しが名物です
今朝は水揚げがなかったので
メニューの看板を見て我慢
輪島でもできそうですね
おそらくこれは水揚げしたイカを
生かしておくための生け簀
買った海産物を焼いて食べる
バーベキューコーナーもありました
アワビ250円〜
サザエ200円など
結構リーズナブル
ただし土日のみの営業なので
こちらも断念
道端でおばちゃんがサザエを焼いています
特大のもので1個 850円
これは結構なお値段ですね
こちらはイカの天ぷらを揚げたてで
8個ほど入って 500 円
観光客は「いろんなものを食べたい」
と考えているはずなので
ボリュームを落として
価格も下げるべきだと思います
昔ながらの土壁の家屋が続きます
クジラ漁の親方の屋敷を見つけました
この辺は昔はクジラ漁がさかんでした
漁の時期は12月から始まり春先まで
出漁の前に親方の家に集まり
酒を酌み交わしたのだそう
建物を活用して
中は資料館になっていました
輪島朝市にも震災を伝える
資料館があるといいですね
火災で消失する前は
輪島塗職人の伝統的な家屋が
あったんですけどね
阪神淡路大震災の時には
「しあわせ運べるように」
東日本大震災の時には
「群青」
傷ついた子供たちを励まし
未来に向かって歩き出すための
素敵な合唱曲が生まれました
私たちにも合唱曲が欲しい!
生徒や保護者の皆さんから
声が聞こえるようになりました
そんな時です
合唱作曲家の弓削田健介先生が
能登を訪れて
「被災地の子どもたちの
心の声を紡いで
合唱曲を作りたい」
とお申し出があったのは
そうして生まれたのが
合唱曲「フェニックス」です
今日は佐賀で
全日本音楽教育研究会全国大会
平たく言えば
日本中の音楽の先生方が集まる会で
弓削田先生の講演会
というよりコンサートがありました
最後にフェニックスを会場で大合唱
その時にステージの上から
指揮をさせていただきました
全国の音楽の先生の
会場を震わせる歌声に感動しました
会場では録音撮影が
禁じられていましたので
雰囲気をお伝えすることができず
残念です
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(6)能登のまいもんを広めよう
「まいもん」とは「美味しいもの」
海の幸山の幸からスイーツと
美味しいものの宝庫です
どんな「まいもん」を
紹介してくれるのでしょう
(7)タービンで輪島に灯を
被災地の子供達にとって
何日も電気が来ないことは
大きなストレスでした
ですので
今年の研究発表には
エネルギー問題についてのものが
多くあります
(8)災害による栄養状態の変化を改善したい
被災地では
お年寄りがトイレに行くのを億劫がり
飲食をしなくなるケースが多くあります
また若い世代においても
仮設住宅での調理が
困難極まることから
適当に済ますことも増えます
そんな状況に解決策を提案します
英語の研究授業を研究する
地震から 661 日目
豪雨から 397 日目
生徒と雑談しました
「7時間全部奥野先生の授業ならいいのに!」
「どうして?」
「だって奥野先生
授業のゴール示してくれるし
ゴールしたらそこで授業終わるし」
「他の先生は?」
「2分ほど余ってもいきなり
小テスト入れたりして
時間ギリギリまで引っ張る」
「最大限に学んで欲しいんじゃ?」
「でも授業の内容終わっとるし
集中力切れとるし
全く意味ないと思う」
「じゃあそれ先生に伝えてみたら?」
「ダメやと思う」
「どうしてかな?」
「俺らうるさくするから?」
自分たちでもわかっているようです
私も現役時代は
この生徒たちと同じことを考えていて
終了のチャイムが鳴っても
授業のまとめをしている先生を
「アホちゃうか
生徒が早よ終われ思てんのに
意味ないやろ」
とどんなに話が途中でも
チャイムと共にサッと終わって
生徒の貴重な休み時間を
1秒たりとも奪わない
そんな努力をしていたものです
キレイに授業をまとめたいのは
教員のサガではありますが
生徒が聞いていないのでは意味ないのです
最近では
「教師がなにを教え込んだか
ではなく
生徒が何を学んだかが大切」
という考えが主流になっています
生徒が言うように
授業の目的達したんだから
そこで授業終わればいいようなものの
「教員は給料もらって働いているのだから
授業をサッサと切り上げて
給料分働かないのは
契約違反だ」
といった問題も絡んでくると
ややこしくなってきます
こういった社会の問題について
生徒と教員とで
じっくり議論する時間も
必要なのかもしれません
しかしながら
教育と経済は
必ずしも相容れないものであって
例えばアメリカの研究で
こんなのがあります
アメリカは結構思い切った
教育に関する実証実験をするお国柄で
ある州で
教員の給料を完全出来高払いにしたそうです
進学実績に基づいて
教員の働きぶりを査定し
結果を出した教員を優遇したそうです
教員のモチベーションが上がり
優れた教育効果をもたらすと
期待されていたのですが
結果は
アメリカの教育施策上
最大の失敗のひとつとなりました
なぜか?
学校がこれまでにないほど
荒れ出したのです
教員の指示に対して
「へん!どうせ自分の成績上げたいだけだろう」
「俺たちに言うこと聞かせれば
自分の給料上がるからな」
全く従わないようになってしまいました
教育の世界に
費用対効果だとか
経済の原理だとかは
決して持ち込んではならないという
教訓とすべきです
【今日のMAJIでWAJI活】
11月1日に開催される
探究学習「WAJI活」発表会
その内容を告知し
繋がってくださる方を見つけるコーナー
(3)ヤマメ大捜査線 in 輪島
環境DNAを調査して
輪島の川にヤマメがいないか
調査しています
生物は体表から剥がれた細胞や糞を
環境中に放出します
河川水中に含まれるDNAを分析することで
そこにどんな生物が住んでいるか特定できます
捕獲する必要がないので
生物や環境への負荷が少ない技術です
(4)神戸震災学習ツアー
かつての被災地神戸を視察して
30年間どのように復興してきたのか
自分の目と足で学んできました
30年経った今だからこそわかる
復興の成功と失敗
その教訓を能登の復興に活かします
(5)スポーツで健康 〜訪問型ジム〜
スポーツが大好きなのに場所がない
このグループでは
自分たちでジムを作ろうと
行政にかけあうなど
さまざまな活動を行い
多くの困難にぶつかってきました
そして今
訪問型ジムという
新しいスタイルのジムを考えました
発表会では
落成したての仮設校舎の
内見会も予定しています
内田洋行様にご支援いただいた
フリーアドレス制の職員室も
ご覧になれます
ぜひのお越しを
【今日の震災新採5】
震災の地に赴任となった
5人の新採者を紹介するコーナー
外国語科の加藤先生の
初任者研修の研究授業が行われました
授業はAll English でテンポよく
教師と生徒のトークが繰り広げられました
こんな授業ならもっと英語好きに
なっただろうなと思いました
特にいいなと思ったのは
教師から日本語の例文が提示され
即座にペアで英語に直す活動
ただ今回の授業では
教員が指名したひとりの生徒の英文しか
全員でシェアできず
その他のペアは
自分たちが作った英文について
合っているのか間違っているのかわからず
モヤモヤするのではと思います
そこで
AIを活用したこんなアプリどうでしょう
もし既にあったら教えてください
全ペアで話している例文を
マイクで拾います
現在門前高校とのオンライン授業で
使用している機器では
教室の一番後ろの席の生徒の
雑談まで拾えるので充分可能だと多います
拾った音声は全て
即座にスクリーンに投影されます
すると全てのペアで作られた英文を
全員でシェアできるのです
その際AIが
文法的な誤りなどを修正して表示します
すると間違った本人は
間違いに気づき
文法的に正確な英文を学べる上に
間違えたことは他の生徒に知られないので
間違いを恐れず話す習慣がつきます
ただ同じような文章ばかり集まっても
面白くも何ともありません
そこで教員に発問力が求められます
「彼は午後三時に駅で彼女を見かけた」
みたいな
他に訳しようのない例文ではダメです
生活に密着し
なおかつ汎用性の高い文章
例えば
「先生遅えな」
主語をどうするかだけでも
何通りも作れるし
そこに一言自分で付け加えるよう指示し
「先生遅えな 何してるんだろう?」
「先生遅えな 忙しいんかな?」
「先生遅えな 時間守れって言うとるくせに
自分が遅れるってどうなん?」
みたいに自由に生徒が作文すると
一気にボキャブラリが増えて
楽しいと思います
集まった例文はそのまま保存されて
いつでもアクセスできるようにしておけば
家庭学習にも使えます
木犀の花咲く頃に故郷へ帰りたいな
地震から 660 日目
豪雨から 396 日目
校庭の金木犀が香る頃となりました
タイトル何のフレーズかわかりますか
「日生のおばちゃん」の歌です
この秋の佳き日
体育祭が開催されました
保護者の方もお越しになり
元気いっぱいの姿を見ていただきました
とはいえグラウンドには
仮設校舎がもうじき完成
生徒席のすぐ後ろに
工事用のフェンスが
限られたスペースに
トラックを斜めに描く
というアイデアできり抜けます
不便なら不便なりに
アイデアが湧くものです
普段のことを普通通りにしようとするだけで
生徒も先生も考える力が
鍛えられる
おもしろい環境です
種目も工夫を凝らしてあります
運動が得意ではない生徒も
みんなが楽しめるような
工夫が散りばめられています
生徒会の生徒が
福岡第一高校さんの
夜の体育祭を見て刺激を受け
趣向を凝らして
種目設定をしてくれました
グラウンドの隅っこには
野球のブルペン
以前の屋根付きのに比べると
雨の日は使えませんが
できることをやるだけです
こちらもがんばりましたよ
陸上部が自分たちでこしらえた
お手製の砲丸投げ練習場です
ここで練習して
北信越大会出場を果たしたって考えると
ほんとにがんばったなって
感動します
こんなスペック
地震から 659 日目
豪雨から 395 日目
用事があって進路指導室に行きました
授業中なので先生は
国語科の高森まどか先生だけでした
私が入室するやいなや
何か用事があるかのように
高森先生はおもむろに立ち上がり
歩き出しました
するとちょうど電話の呼び出し音が鳴り
高森先生は受話器を取り上げるのでした
通話を終えると
何事もなかったように自席へと
「あれ?何か用事あったのでは?」
と問いかけると
「電話が鳴ったので出ただけです」
いやいや
電話が鳴ったのは
あなたがが立ち上がって歩き出したあとです
どうやら
電話が鳴る前に音が聞こえるという
特殊なスペックをお持ちのようです
電話が鳴ると
誰からの電話かピンとくることありませんか?
それを超えた特殊能力のようです
もうすぐハロウィンですね
英語科の矢田勇先生の
奥様とお子さんで
カボチャのランタンをつくって
高校に飾ってくれました
発災以来ずっと寄り添ってくださっている
福岡第一高等学校さん
文化祭に輪島高校も
出店させていただけることとなりました
福岡第一高校さんの文化祭は
「パラマ祭」といいます
ここには
「パラマ塾」という
部活動のようでちょっと違う
生徒が自分の意思で
好きなことを極める
そんな活動があります
氷川きよしさんは
ここの「演歌塾」で
その才能を開花させました
それぞれの塾が
その輝きを発揮する場が
「パラマ祭」です
「輪島塾」として出店します
環太平洋大学さん
岡山の興陽高校さんと
コラボして開発した
バスソルトを販売してきます
震災後にできた
いろんな絆にホント感謝です
投げやりにならずやり投げについて考える
地震から 658 日目
豪雨から 394 日目
つい先日までの暑さが
嘘のように肌寒い
西部緑地公園陸上競技場
陸上部の生徒が
北信越大会で頑張っています
大久保侑選手 砲丸投げ
11m21で11位
干場泰志選手 800m
1分59秒92で予選3位
池端龍太郎選手 5000m競歩
27分36秒52で14位 自己ベスト
林祐馬選手 3000m障害
10分04秒77 11位 自己ベスト
山崎煌季選手 やり投げ
震災のハンデを乗り越え
ひしめく強豪の中見せる
堂々としたパフォーマンスには
ただただ感激です
やり投げについて
いろいろ気になったので
訊いてみました
競技としての起源は
古代ギリシャやローマ
紀元前4世紀頃のことです
もともとは狩猟時代の投槍
獲物めがけて
エイヤっと投げつけていたものです
18世紀頃から北欧諸国で
さかんに行われるようになりましたが
他の種目が競技として
取り入れられていく中
やり投げだけはあまり一般的にはならず
20世紀に入ってから
ようやくオリンピック競技となります
やりの規格は
男子が 800 g 以上
女子が 600 g 以上
バスケットボールが約 600 g なので
結構重いですね
材質には金属製とファイバー製があります
ファイバー製はよくしなるそうだので
今日観ていて
シューっと飛んで行くのと
フワフワと飛んでいくのがあったのは
その違いでしょうか
世界記録は 100 m 近くだそうで
今日出場していた高校生たちは
およそ 40 〜50 m ほどの勝負だったので
とてつもない距離ですね
バスケットボールより重いもんを
100m 近く投げるんかい!?
って感じです
おもしろいのは
シューズが左右で違うこと
トップスピードに持ってきた助走を
投げる瞬間ピタッと止める必要があるので
右投げの場合
右足はつま先が厚いカバー仕立て
左足は捻挫防止のためハイカットです
やりは個人持ちですが
他の選手のを
その場で借りてもいいそうです
フェアなルールでいいですね
ところで
「なげやりになる」は
「投げ槍」ではなく
「投げ遣り」だそうです
競技の名誉のために
「餌を遣る」
「酒を遣る」
「片っ端から遣る」
「ひとおもいに遣る」
結構やんちゃな言葉ですね
Future そして Futures
地震から 657 日目
豪雨から 393 日目
いしかわ高校科学グランプリが
開催されています
本校からも6名の生徒が参加し
頑張っています
中は撮影禁止なので
詳細を伝えることはできませんが
日頃の数学理科の勉強の成果を
発揮していました
先日行われた大阪・関西万博の閉会式
そのフィナーレで
本校の 正角 心音 さんが
朗読をしました
その模様がこちら
https://drive.google.com/file/d/14Ti8auky31fViBxWodnG_yvIPWkBszf2/view?usp=drive_link
どうぞご覧ください
こんぴらさんが守ってくれる!?
地震から 656 日目
豪雨から 392 日目
新米の季節ですね
例年ですと晴れ女の実家で
稲刈りをしている頃ですが
地震と豪雨で
両親が避難していて
田んぼをつくってないものですから
ちょっぴりさみしい秋を迎えています
そんな折
数学の 宮下 琢磨 先生から
新米をいただきました
金沢のご実家でとれたお米だそうです
宮下先生は
昨年地震の3ヶ月後に
被災地の学校に赴任が決まり
はじめてご実家を離れて
本校を目にした時
さぞ驚かれたことと思います
赴任以来
金沢から毎日自家用車で通いました
当時は『のと里山海道』も使えず
片道3時間ほど
かかっていたのではないかと思います
被災地での仮設官舎暮らしより
長時間通勤を選ぶほど
それほど過酷な環境ではありました
さていただいた新米
今年の概算金
つまりJAが生産者に支払う価格は
前年比6〜7割増しだそうです
過去最高を記録した生産地も
我々の口に入る頃には
5kg で 5,000 円弱ってところでしょうか
米1合は約 150 g
1合でおにぎりが3つできるとして
おにぎりひとつに 50 g
5kg だと 100 個できる計算になります
米原価だけでいうと
おにぎり1個 50 円です
それに具や海苔
光熱費や人件費 輸送費などを計上し
コンビニおにぎり
だいたい 200 〜 300 円で
設定されています
高いと捉えるか安いと捉えるか?
パリの空港で売っていた
1個 1,800 円のに比べると
さすがに安いですね
【今日のDeep Purple】
教科を超えた授業実践を紹介し
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
今日は国語と商業の教科横断です
テーマは
「図書委員会のポスターの掲示内容を検討する」
です
話し言葉と書き言葉の特徴や役割
そして表現の特色を踏まえた上で
正確さ
分かりやすさ
適切さ 敬意と親しさ
などに配慮した
表現や言葉遣いについて理解し
使う力の育成が目的です
『図書館利用のしおり』
を改善するための会議に用いる
議案書を作成する実習です
商業科の山元 真吾先生より
議案書に適した文章上の言葉遣いや表現方法を学び
その後実際に作成しました
ビジネス文書検定3級の内容が
基となっています
山元教諭(商業科)
「それぞれの教科の視点から
議案書を捉えることができてよかった
文章を考える部分は国語科
文章を作る際の技術的な部分は商業科
の範囲であることを認識できた」
濵田教諭(国語科)
「実学主義的な側面の強い教科と連携することで
人文主義的な側面が強い国語科の活動に
日常生活に即した目的を与えることができた
それを学んで何に使えるのかという点は
生徒の学ぶ意欲に直結すると感じた」
先日
初年次教育学会でお世話にあった
佐渡島 沙織 さまより
書籍を贈っていただきました
夏休みにアメリカへ
災害医療を学びに行っていた生徒が
その報告をした学会の時に
お世話になった方です
その時の発表そしてインタビューを
今後の教育に反映してくださるそうです
いただいた書籍は
今後の生徒の発表のスキルアップに
大いに活用させていただきます
どうもありがとうございました
今日は四国は高松に来ています
眼下には煌びやかな瀬戸内海
中国からの観光客が驚いています
「日本也有这么大的河流!」
(日本にもこんなに大きな川があるんだね)
違います
これ海です
さすが中国人はスケールが違います
時間があったので
金比羅さまに行ってみました
以前高松で防災備災関係の
講演をさせていただいた時に
主催者からこう依頼されました
「香川県民は本当に防災意識低いんですよ
『こんぴら様が守ってくださる』
と本気で思っているんです
なんとか言ってやってください」
確かに何がおこっても守ってくださる
霊験あらたかな氣がします
震災地の新採ファイブ
地震から 655 日目
豪雨から 391 日目
本校の教員は約30名
そのうち5名
まさに6人にひとりが新規採用
大学出たての
フレッシュな面々です
うち4名が
教委が準備してくださった
教員向け仮設住居に住まいし
毎朝1時間近くかけて通勤しています
6畳ほどの部屋ひとつに
シンクとトイレと風呂
我々住まいを失った者にしてみれば
それでも涙が出るほど
ありがたいのですが
人生で初めて一人暮らし
それもいきなり被災地への勤務
さぞ心細く不安も不満も
あると思いますが
それでも被災地の生徒のため
身を粉にして
がんばってくれています
そのうちのひとり
地歴公民科の 竹田 悠月 先生の
初任者研修研究授業が行われました
テーマは
「日清戦争の勝利によって
日本は『列強』の一員になれたのか」
さまざまな資料を活用して
各人で調べながら
ディスカッションを通じて
思考を深めていく
素晴らしい授業でした
新採とは思えない
しっかりとした準備の上に立ち
新採の強みを活かして
生徒の発言を最大限に引き出す
そんな授業でした
輪島の中学生の保護者のみなさん
どうぞ安心して地元の高校に
通わせてください
授業後の研究協議会では
まずは私の方から
「日清戦争の頃
アレニウスという科学者が
世界で初めて
二酸化炭素の温室効果に関する
論文を発表している
そうした科学の発展を
当時の政策に絡めると
新たな気づきがあるかもしれない」
と提案しました
そして指導主事の 大田 新 先生から
投げ込まれた新たな問いは
「日清戦争で得た賠償金は
どのように受け取って
どのように使ったのか?」
まず賠償金は
8回の分割払いにしたそうです
なぜか?
膨大な利子が発生するからです
結果
当時の国家予算の
4倍ほどの賠償金を受け取っています
そしてポンドで受け取っています
なぜか?
そのお金でイギリスの国債を
大量に購入したのです
イギリスは当時アフリカへの投資で
資金繰りに苦しんでいたのです
イギリスに恩を売ることで
その後の日英同盟に
つながったそうです
こうして歴史を
前後のつながりで見てみると
ダイナミックなうねりが見えて
本当に興味深いです
さすが長年の指導主事経験
深い教材理解です
教師が深く教材を理解することで
生徒に活き活きと語ることができる
そんなことふと思いました
高松で普通科高校校長会に参加しています
記念講演の講師は
なんと昨日訪れた
環太平洋大学の 中山 芳人 特任教授
TBS日曜劇場『御上先生』の
教育監修もなさっています
「非認知能力の育て方」
について学びました
共通の尺度で評価測定できる能力を
「認知能力」
共通の尺度で評価測定できない能力を
「非認知能力」
といいます
ただし個別の尺度で主観的になら
「非認知能力」であっても
評価ができます
例えば
「あなたの根性は10段階でいくつ?」
簡単に言い換えると
「見える学力」
「見えない学力」
とも言えます
「非認知能力」の具体的として
自立心 向上心 自制心 好奇心 冒険心
積極性 創造性 協調性 自主性 社交性
などなど
決して新しい概念ではなく
実は日本の教育には
ずっと昔から取り入れられていたものです
ひとことで表すと
「心」
「認知能力」or「非認知能力」
といった二項対立ではなく
「非認知能力」for「認知能力」
といった捉え方が適切です
勉強によって「学力」を高めるために
従前の
識字・読字訓練
書出表出訓練
計算訓練
といった勉学に特化した訓練
すなわち詰め込み学習から脱却し
意欲
向上心
協働性
といった学びに向かう力
すなわち「非認知能力」を
高める必要があるのです
本校では
「街プロ」がそのための
有効な取り組みとなっています
未来の教室
地震から 654 日目
豪雨から 390 日目
被災した奥能登公立高校5校
今後どうしていくのかは
大きな課題となっています
県は今のところ5校全てを
存続させる方針を打ち出していますが
今後の生徒減を鑑みると
このままの形では
様々な問題があり
何らかの新たな枠組みは必要です
魅力ある高校にしないと
人口の流出に拍車をかけてしまいます
先日も県主導で
そのための会合が持たれました
今日は
魅力ある学校づくりのヒントを求め
岡山県にある
ふたつの施設を訪ねました
まずは Benesse 本社
岡山市を一望できる
ロケーションにあります
全国的な企業なので
東京に本社があるのかと
思っていました
創業者は元々小学校の先生
生徒手帳の制作を手がける
福武書店がそのルーツです
やがて通信添削講座を始め
進研ゼミから現在に至ります
社員の創造性を引き出す
オフィスシステムのあり方
次世代の教育が向かう方向
芸術を中心に据えて展開されています
私自身もAI時代の
授業の中心は
芸術・家庭・体育になっていくと
考えています
次に訪れたのが環太平洋大学
『非認知能力』の育成をコンセプトにした
キャンパスとなっています
キャンパスのデザインは
瀬戸内海の絶景と一体となった
「地中美術館」
都市に光が差し込む
「こども本の森 中之島」
など世界中から高い評価を得ている
安藤忠雄氏
こちらは『Coaching Lab.』
教室をぐるっと囲むように
ガラス越しの参観席があり
模擬授業・研究授業を行い
本物の教員を育成します
『Learning.Lab』
最新機材を揃えたグループワーク室で
「考え抜く・伝える力」
を育成します
『Presentation Lab.』
語る力
人の心を動かす力の養成空間で
自分の考えをわかりやすく
大勢に伝える力を育成します
『Discussion Lab.』
英国議会をモチーフに
「白熱した議論をする力」
を育成します
『Debate Lab.』
国連安保理をモチーフに
「徹底的に討論する力」
を育成します
『IPU Studio』
テレビ局スタジオをモチーフに
「世界に発信する力」
を育成します
これらの施設を参考に
半島の最先端から
世界の最先端を目指せる
魅力ある高校を
能登の地に
つくりたいと妄想しています
左右の思いやり
地震から 653 日目
豪雨から 389 日目
最近知った豆知識
何を今さらという方が
ほとんどかもしれませんが
車のメーターのガソリンマーク
横にチョコっとついている三角
給油口がどっちにあるか
示しているそうですね
今まで自分の車でない時は
いつもドアを開けてどっちかなと
確認していたのですが…
どうして給油口が
右にあったり左にあったりするのか
気になったので考えてみました
ガソリンスタンドで混雑しないため?
仮説を立ててみました
調べてみると
歩行者に対する優しい配慮がありました
マフラー(排気口)との位置関係によって
給油口の位置が決められているのだそう
道路運送車両法第18条7項
「給油口とマフラーの配管は
300mm以上離す」
マフラーの位置は
歩行者に配慮して
歩道から離れた位置
日本車の場合は多くは右側なので
給油口が左側にある車が多いそうです
逆に車が右側通行の国では
給油口が右側にあります
マフラーが2本左右にある一部のアメ車は
給油口が後方中央
ナンバープレートの裏にあるそうです
フォレスターの排気口は2本あります
給油口は右側です
SUBARU の車は
給油口は運転席側にあった方が便利
という思いやりから
全ての車の給油口は右側にあるそうです
ところでガソリンスタンドで
自分の給油口側が混雑していたので
反対側に突っ込んで
車の屋根越しにエイヤっと
ホースを伸ばして給油したら
「やめてください」と
店員に叱られたことがありますが
実際どうなんでしょう?
ダメな理由がわかりません
機械の構造上負担がかかるからか?
曲がったことが嫌いな店員だったのか?
北信越大会へ出場する陸上部の生徒が
昨日校長室へ表敬訪問してくださいました
参加選手は以下の通り
1年 干場 泰志 800m
2年 池端 龍太郎 5000m競歩
2年 林 佑馬 3000mSC
2年 大久保 侑 砲丸投
2年 山崎 煌季 やり投
17名の部員のうち5人
つまり3割の選手が
県予選を勝ち抜いたことになります
これってすごくないですか?
まともなグラウンドがない中で
傾いた校舎の廊下や
隆起した町の歩道で
できることを積み重ねてきた結果です
「恵まれた環境がないと練習できない」
などといった寝ぼけた妄想を
打ち砕いてくれました
とこんなことを書くと
「そうでしょう
銭金の問題じゃないんですよ」
と理解のない一部の行政の人に
言われるんだろうな
今日出会った素敵な言葉
「比べるな
隣の芝は
合成芝」
11月1日(土)
探究活動『街プロ』発表会
「MAJI で WAJI活」
が本校を会場に開催されます
どんな発表があるか
少しずつご紹介します
(1)「らくして防災 〜防災 × AI〜」
明石の青楓館高等学院さんとの共創
AIを使った防災アプリを開発しました
災害への備えって
大切だとはわかっていても
何から始めていいのかわからなかったり
ついつい億劫になりがちですよね
あなたのライフスタイルを
AIが分析して
手間をかけずに
最適な備えを提供する
そんなアプリを
実際の被災経験を踏まえて
開発しています
(2)「猫も人間も食べられるお菓子」
先輩の探究を引き継ぎました
本校が避難所として運営されていた頃
一部屋をペットと同居ができる部屋
としていました
しかし全国的に見ると
動物も一緒に入れる避難所への
理解は進んでいません
そんな中
例えばネコは
小麦粉を食べることができません
避難所にパンしかなく
ペットフードがなかった頃
ペットたちがお腹を空かせていたのです
それをなんとかしたいというのが
このグループの
テーマ設定のきっかけです
水の記憶
地震から 652 日目
豪雨から 388 日目
大阪・関西万博
フィナーレを迎えました
本校2年生 正角心音さんが
櫻井翔さん
河瀬直美監督
有働由美子アナウンサーとともに
未来へのメッセージを語りました
被災地からの復興を誓い
世界中に感動を届けました
櫻井翔さんが
気さくに話しかけてくださいました
今回お繋ぎくださったのは
能登半島の太鼓から始まる
オープニングの演出も手がけていた
芸術家 大志さんです
素敵なプレゼントありがとうございました
一酸化二水素
様々な物質を溶かす性質を持ち
金属すら腐食させてしまう
毎年多くの方が
これにより命を奪われている
この恐るべき物質
一酸化二水素
すなわち H2O にまつわる話です
この物質により
昨年9月に甚大な被害を受けた
珠洲市大谷地区へ行って来ました
こちらは地域の避難所となっていた
馬緤(まつなぎ)地区の公民館
大切なお神輿もこちらに避難
壁には所狭しと
当時の写真が貼られています
そして当時入所者へ
連絡事項を伝えていた張り紙が
時系列順に並べられていて
当時の極限状態が
臨場感を持って迫ってきます
さながら建物まるごと
被災を伝える一級資料となっています
こちらはボランティアさんが
寝泊まりしていた段ボールベッド
兵どもが夢の痕
「一期一会に感謝
令和6年の能登半島地震に際しまして
温かい励ましのお言葉や
お心遣いをいただき
厚く御礼申し上げます
1月2日に開設した
馬緤自主避難所は
住民の支え合いのみならず
多くの方々による
様々なご支援を受けながら
運営を続けて参りましたが
地区内での仮設住宅の整備や
生活インフラの復旧に伴い
その役割を終え
12月をもって閉所いたしました
振り返れば
炊き出しや物資支援
土砂撤去
災害ゴミの搬出作業等
様々な形で助けていただきました
こいのぼりの下での餅つき
黄色いハンカチプロジェクト
砂取節祭りや秋のキリコ祭りなど
様々な行事ができたのも
皆様からのご支援のおかげと
感謝申し上げます」
(ご挨拶の看板文章より)
命を脅かす恐怖の物質 H2O
一方で全ての命の源H2O
これにまつわる感動の話が
ここにはありました
待てど暮らせど水道が出ない中
ここの住民がいかにして
大切な水を手に入れて
命を繋いできたのか
一冊の報告書に
まとめ上げられています
「地震で全てを失った小さな集落
そこには
名もなき男と女たちの
水を手に入れるための
壮絶なドラマがあった」
「風の中のすばる〜
砂の中の銀河〜」
被災者が集まった避難所
しかしそこは断水したまま
復旧の目処すらありません
「うちのライナープレートに水あるぞ!」
ひとりの避難民のアイデアから
物語は始まりました
ライナープレートとは
縦井戸の形をした集水井
地滑りの原因となる地下水を抜き
地盤を安定させる装置です
その地下水を水道水に利用すべく
協力が始まりました!
平時であれば
井戸内に溜まった地下水は
ボーリングを通して
外に捨てられるのですが
それを利用しようと考え
住民自らの力で
簡易水道をこしらえたのでした
なんという生命力でしょう
繋いだパイプからは
とめどなく水が滴り
それを受けるタライは
満々と水を湛えるのでした
その後も定期的に
水質検査を繰り返し
飲料としても充分な水質であることが
確認されています
被災地における水源確保の技術として
先進的いや昔へ遡っての
素晴らしい事例であると思います
未来と過去
その捉え方に関する
面白い話があります
昔の人は
「サキの戦は苦しいものであった」
この『サキ』は
『サ』にアクセントがありますが
過去のことを指しています
現代人は
「そんなサキのことはわからない」
この『サキ』は
『キ』にアクセントがあり
未来のことを指しています
同じ『サキ』なのに
時代によって使い方が異なるのは
時間の流れに対する
捉え方に違いがあるからなのだそうです
現代人は未来に向かって
前向きに進んでいる時間感覚を持ち
なので視線のサキにあるのが『未来」
一方昔の人は
未来は見えないが過去は見える
過去を見つめながら
後ろ向きに進んでいる時間感覚を持つので
視線のサキにあるのが『過去』
なんだそうです
後ろ向きに吸い込まれていく
ジェットコースターに乗っているような
イメージなんでしょうね
明日でいよいよ
地震から 651 日目
豪雨から 387 日目
小松市でどんどん祭りが
開催されています
本校生徒と
岡山の興陽高校さんを結んで
商品開発してくださった
環太平洋大学のみなさんがお越しになり
バスソルトとジェラートを
販売しました
さあさあ予想を遥かに超える
盛り上がりを見せ
「なんで年間パスポート買うたのに
入れへんねんな」
という大阪マダムたちの
怒りのボルテージも最高潮の
大阪・関西万博
輪島塗の地球儀も
多くの方にご覧いただいたり
被災地から生まれた商品の
販売をさせていただいたり
我々被災者としても
たくさんの元気をいただいた万博
いよいよ明日閉会式が行われます
14時〜15時10分
NHK総合テレビで全国生放送されます
また
大阪・関西万博の
公式YouTubeチャンネルにて
ライブ配信されます
https://www.youtube.com/@Expo2025Japan
ぜひご覧ください
今はまだ言えませんが
素敵な演出があります
未来の図書館
地震から 650 日目
豪雨から 386 日目
3年生の普通コース理系の生徒を対象に
国語科の松本昭子先生による
「論理国語」と外国語科及び理科との
教科横断的な授業を実施しました
テーマは
「まちづくりの拠点として
輪島に公立図書館を作るとしたら
どのような図書館が良いか」
です
これまでに
「人とともにある図書館の未来は明るい」や
「図書館と『ものがたり』」を学び
前回の授業で
発表用のスライドを作成し
さらに新聞記事を活用しながら
多様な角度から図書館に関する話題に
触れてきました
本時は
スライドを用いて
グループ内で発表を行いました
そして次の時間は
グループ代表を決めて
代表全体発表を行う予定です
生徒たちは
「説得力とは何か」
という問いを意識しながら
質問やコメントを通して
互いの意見を深め合っていました
以下に生徒の発表内容と
聞き手のコメント質問の一部を示します
生徒Aは
これからの図書館のあり方について
発表しました
図書館が必要である理由として
「憩いの場があれば
住みやすくなるのではないか」
と述べ
これからの図書館として
「全ての人に
知識や情報へのアクセスを
提供することが大切であり
飲食スペースや
話し合いに使える会議室も必要」
と提案しました
聞き手であった生徒Bは
「輪島にある図書館の課題が
書かれていてよかった」
とコメントしました
生徒Cは
誰もが利用しやすく
魅力的な図書館作りについて
発表を行いました
「キッズスペースや
飲食可能なスペースを
設けるとよい」
「日本語の本だけでなく
他国の本を置くことで
外国や言語への関心を高められる」
「誰もが気軽に立ち寄れる
場所にしたい」
と提案しました
聞き手であった生徒Dは
「図書館の大きさは
どれくらいを想定しているのか」
「フリースペースを設けたほうが
よいのでは」
とコメントしました
生徒Eは
幅広い年代が利用できる図書館のあり方
特に中高生も利用しやすい
図書館づくりについて発表しました
データを活用し
高齢者が利用が多い割に
中高生の利用が少ないことを指摘し
その要因として
「高齢者は余暇がある」
「中高生はスマホを使う」
などを挙げました
その上で
「中高生も通用しやすい環境にするには
本を借りるだけでなく
雑談や飲食
参考書利用
カフェなどの機能を併設するとよい」
と提案しました
構造としては
「1階に児童コーナーやカフェ
2階に自習スペースを設けた二階建て」
を構想しました
生徒Fは
理想の図書館の具体例として
武雄市図書館を紹介しました
図書館とTSUTAYA書店が併設され
気に入った本を
その場で購入できる点や
親子で楽しめる絵本コーナー
スターバックスが併設されている点など挙げ
寄り道がてら立ち寄りやすい図書館
として紹介しました
また輪島で建設する場合を想定し
敷地面積や延床面積
建設費や運営費についても
具体的に提示しました
そのほか
教科書から文章を引用して
考えを補強する生徒
データを元に考察を行う生徒
輪島の現状を踏まえて
図書館は必要ないと主張する生徒
聞き手を引きつける「つかみ」について
工夫する生徒
図書館の存在意義を考えながら
高齢者や子供など
多様な立場から
図書館のあり方を考える生徒などなど
それぞれが主体的に
意見を表現していました
全体発表が終わると
生徒たちは自らの
発表原稿やスライドを見直し
より説得力のある
プレゼンをするための方法について
意欲的に意見交換していました
今日のレポートは
新採の櫻庭先生が
まとめてくださいました
めんそ〜れ沖縄最終日
地震から 649 日目
豪雨から 385 日目
楽しかった修学旅行も最後の日
食事の後は
ホテルの方が片付けやすいようにと
自分たちで食器をまとめるグループ
ご家庭でのしつけでしょうか
それとも避難生活で身についた
助け合いの心でしょうか
いずれにしても
美しい日本の心を見ました
最後の見学地
首里城に行きました
昨年来たときよりも
はるかに復興が進んでいます
輪島塗の職人さんも
復興作業に関わっています
今年の夏には
本校和太鼓部が
演奏させていただきました
そんなゆかりのある場所です
復興をお祈りしております
最後にガイドさんから
教えていただいた
素敵なことば
「誠(まくと)そ〜ち〜ね〜
なんくるないさ〜」
(誠実に一生懸命生きていれば
必ず道は開かれる)
いろんな思いを抱き沖縄を後に
ただいま
送り出してくださったご
ご家族のみなさま
おかげさまで
たくさんのことを学んで
つらい環境の中でも
明るく強く
未来を夢見て生き抜く力を
さらに強くして帰ってきました
ありがとうございました
めんそ〜れ沖縄3日目
地震から 648 日目
豪雨から 384 日目
日本のほぼ最西端
沖縄の夜明けは遅いです
6時でもこんなに真っ暗
少しずつ東の空に陽がさしてきました
陸上部はビーチでトレーニングです
私は昨日3つのオンライン会議があり
夕食も一緒に摂ることが
できなかったのですが
夕食後カラオケ大会で
盛り上がったそうです
実はこのカラオケ大会
行程にあったものではなく
生徒が直接ホテルに掛け合って
追加料金なしで
急きょ実現したものです
誰ひとり帰らず
終了時刻もきちんと守って
自分たちの力で
自分たちの旅行を盛り上げています
自分たちの力で
世界は変えられます
こちらは守り神シーサー
阿吽の「あ」
つまり口を開けているのがメス
「うん」
口を閉じている方がオスだそうです
今日のプログラムは
2組に分かれ
ジャングリアコースと
マリンスポーツコース
ジャングリアコースは
路線バスを乗り継いで向かうため
ひと足先に出発
マリンスポーツコースは
それに遅れること30分
貸切バスで走っていると
あれ?
先発したはずの
ジャングリアコースの生徒が
まだ停留所に!?
どうやら路線バスが遅れているよう
大ピ〜ンチ!
急きょ貸切バスを停めて
送迎することにします
バスの中では
ガイドさんが三線で
「てぃんさぐぬ花」
を歌ってくださいました
『てぃんさぐ』は
ホウセンカのこと
「ホウセンカで指先を染めるように
人としての教えを
伝えていきましょう」
そんな曲です
ジャングリア組を無事送り届けました
マリンスポーツ組は
午前中は「美ら海水族館」です
ここは4階から1階に降りていくにつれ
浅い海から深海へと
海の中を潜っていくように
展示されています
一番浅い海をイメージした水槽では
人工で水面を波立たせています
それは観客が上を眺めた時
水槽のバックヤードや飼育員を
見えないようにするためです
水分子は赤い光を吸収する性質があります
ですので浅い海の中は赤以外の光
つまり透き通った青色に見えます
さらに潜ると黄色い光も吸収され
透明な青から深い藍へ
やがて真っ暗な世界へと
深海で暮らす魚たちに
光のストレスを与えないよう
住む環境に合わせてあげます
しかしそれだと
今度は人が魚を観察することが
できません
そこで赤い光で照らしてあげるのです
なぜなら赤い光は
水に吸収されてしまい
深海までは届かないため
深海魚の目はそれを感じないように
進化してきたからです
身の回りにある科学でした
お昼はソーキそば
パワーをつけたあとは
午後はマリンスポーツ
ジャングリア組は
ヒューマンアロウ(人間矢)
田中選手が挑戦です
飛べ〜!
こちらは恐竜と気球をバックに
ナルトダンスを踊る新谷選手
そして夕飯後は「うたバス」
ガイドさんたちが歌と踊りで
楽しませてくださいました
本校の吹奏楽部のパーカッショニスト
髙橋惺(さとい)さんが
沖縄の民族楽器「三板(さんば)」を
飛び入りで奏でてくれました
抜群のリズム感です!
11月1日の「街プロ」発表会の
案内ができました
ぜひお越しください
めんそ〜れ沖縄2日目
地震から 647 日目
豪雨から 383 日目
いい天気
2日目の朝です
バイキングの朝食でスタートです
こちらは朝からモリモリ漫画ごはん
バイキングっていうのは
北欧の海賊の食事スタイルかと
思ったらさにあらず
日本以外の人には
伝わらない言葉です
昭和32年
新しいレストランを模索していた
帝国ホテルの社長が
デンマーク・コペンハーゲンを訪れた際
好みのものを自由に食べる
スカンジナビアの伝統料理
“スモーガスボード” に出会い
それに着想を得た
日本初のビュッフェレストラン
をつくりました
当時流行っていた
映画のタイトルから
「バイキング」と名付けたそうです
キャッチーなネーミングって
重要ですね
出発!
男性は「ハイサーイ」
女性は「はいたーい」
男性と女性で使う言葉が違うんですね
「ありがとう」を
男性は「コップンクラップ」
女性は「コップンカー」
というタイ語に似ていますね
もしかして
太平洋西南にある位置する国に
共通してみられる
言語の特徴なのかもしれません
今度研究してみることにします
ガイドさんが
対馬丸の話をしてくださいました
対馬丸は沖縄から本土への疎開船
当時の子どもたちは
修学旅行にでも行く感覚で
親元を離れて
楽しそうに船に乗り込んだそうです
それが永遠の別れになるとも知らずに
本土に到着する直前に
アメリカの潜水艦からの魚雷を受け
多くの幼い命が失われたのです
生徒たちはその話を
のめり込んで聴いていました
なぜならこの子たちは
令和の時代に
疎開を実際に経験しているからです
高校受験を間近に控えた
大切な時期に家を失い
集団で親元を離れて
暮らす経験をしたこの子らにとって
決して人ごとではないのです
自分の体験そのままなのです
「戦争は人を人でなくする」
「戦争はこの世で最も醜いもの」
こんな話に涙しながら
あの時焼け野原だった場所を
バスは走ります
「ぬちどぅたから(命こそ宝)」
ひめゆりの塔で祈りをささげました
バスの中では
カリスマガイド「ちばりな」さんが
バスを劇場に仕立てて
歌で踊りで素敵な旅を
演出してくださいます
「右手をご覧ください
一番高いのは
中指でございます」
「掌に人という字を書いて舐めると
人を舐めてかかるということで
人前で緊張しないおまじないがあります
車に酔わない方法をお教えします
掌に車と書いて舐めてください
もっといいのは
直接車を舐めることです
窓ガラスを舐めてください
ありがとうございました
窓がきれいになりました」
などが昭和のガイドさんの定番でしたが
コロナ禍を超えて
令和にアップグレードされています
お昼は瀬長島ウミカジテラスで
透き通るような海を見ながら
バスの中ではガイドさんが占いを
「左手で右手の指を1本
握ってみてください」
親指を握った人は
シャイで引っ込み思案
人差し指を握った人は
せっかち
中指を握った人は
おしゃべり
薬指を握った人は
クールで控えめ
小指を握った人は
甘えん坊
添乗員の丸山さんが握ったのは
人差し指
顔を見合わせて笑いました
午後に訪れたのは
「おきなわワールド」
エイサーを鑑賞したあとは
琉球文化体験
まずはレザークラフト
そしてシーサーの絵付け
「決して覗かないでくださいね」
機織り体験に
琉装着付け体験のお嬢様方
いろんな思い出ができました
でもこれ
よくよく考えてみると
本当に沖縄オリジナルかというと
そうではないんですよね
レザークラフトにしても
機織りにしても
実は日本中どこにでもあるもの
でもそこに琉球の香りをつけることで
一生の思い出に残るような
思い出を織りなしているんですね
輪島の復興への
大切な視点になりそうです
次に訪れたのは普天間基地
東京ドーム400個超のこの広大な敷地
日本であって日本でない
この不思議な場所
先日訪れた
韓国と北朝鮮の国境にも似た
なんとも言えない
不気味さを感じました
学校の方では昨日
富山県立小杉高等学校の
生徒のみなさんと
オンラインで
震災学習及び交流会を実施しました
実際の能登半島地震の写真や説明から
小杉高校の生徒さんたちは
「防災・減災として本当は何が必要なのか
高校生の自分たちには何ができるのか」
自分事として考えたようでした
地域の子どもの支援について
考えている生徒からは
「もっと震災後の子どもの気持ちを考える」
という意見が出てきました
”自分たちがしたいこと”ではなく
”被災者の気持ちに寄り添った支援のあり方”
に気がついたようでした
次回は
輪島高校の生徒たちも加わり
活発な学習会になればと思います
めんそ〜れ沖縄1日目
地震から 646 日目
豪雨から 382 日目
今日から修学旅行
3泊4日沖縄の旅
みんな元気に出発です
高松パーキングで休憩
悪路のため酔ってしまい
もどしてしまう生徒も
この先の道は真っ直ぐだから
きっと大丈夫!
小松空港に着きました
これから沖縄に向かってフライトです
那覇空港に到着
いきなり南国の香りがします
モノレール「ゆいレール」で国際通りへ
国際通りという名前は
戦後「アーニーパイル国際劇場」
という映画館があったことに由来します
終戦後いち早く復興を遂げたこと
通りの長さがほぼ1マイルであることから
別名「奇跡の1マイル」とも呼ばれています
今では名前の通り
国際色豊かな店舗が
軒を連ねています
ウチナーンチュの台所
第一牧志公設市場に行ってみました
こちらは夜光貝
もともと屋久島でとれる貝で
幕府への献上品でもありました
「屋久貝(やくがい)」が訛って
「夜光貝」に
刺身で生食できるそうで
独特の食感と豊かな旨味を楽しめます
身が硬いので
薄くスライスして
内臓(ワタ)を茹でて添えます
バター炒めやアヒージョなど
加熱すると身が柔らかくなり
違った食感を楽しめるのだとか
そのほか南国情緒たっぷりの魚たち
青いのはゲンナーイラブチャー
ナンヨウブダイです
白身魚で味は淡白で独特の香りがするそう
刺身やあんかけでいただきます
赤いのはアカジンミーバイ
スジアラです
表面の皮はゼラチン質で軟らかく
引き締まった身が甘く
高級魚とされています
塩煮が一番美味しいそう
今回も平和学習
「ひめゆりの塔」や「ガマ(防空壕)」
を訪れます
地震からほぼ2年
私自身
これまで前向きに生きてこれたのは
発災の数ヶ月前に引率した
修学旅行の
「ガマ」での経験があったからです
糸数アブチラガマは
沖縄本島南部の
南城市糸数にある
自然洞窟(ガマ)です
もともとは糸数集落の防空壕でしたが
やがて日本軍の倉庫として使用され
戦場が南下するにつれて
陸軍病院の分室となりました
ガマ内は600人以上の負傷兵で
埋め尽くされました
日本軍は兵力不足を補うため
沖縄県民を「根こそぎ動員」しました
中学生や高校生まで戦場に動員しました
「沖縄師範学校女子部」と
「沖縄県立第一高等女学校」からも
生徒・教師240名が
看護要員として動員されました
2校の愛称は「ひめゆり」
戦後彼女たちは
「ひめゆり学徒隊」
と呼ばれるようになりました
2週間くらい辛抱すれば
学校に戻れるだろう
そんな彼女たちの淡い期待は
無惨にも打ち砕かれます
最初は食事や水を運んでいましたが
戦禍が悪化するにつれ
麻酔なしで手術する患者を押さえつけたり
排泄物や切断した手足を外に棄てたり
悲惨な仕事に従事するようになりました
真っ暗で悪臭の立ち込めるガマの中
出口の見えない作業に
追われるのでした
やがて軍から「解散命令」が出されます
「あとは自分の力で生きていけ」
砲火飛び交う野外へと
放り出されるのです
生徒たちは親元に帰ることもできず
爆撃や米兵との遭遇に怯えながら
海岸や壕をさまよい
逃げ惑い死にゆくことしか
できませんでした
こんな状況に比べたら
地震で全てを失ってしまっても
自分たちには未来と希望が見える
そんな思いになれたのでした
11月1日
「街プロ」発表会のチラシができました
今日は中秋の明月記
地震から 645 日目
豪雨から 381 日目
日本三大なんちゃらを集めてみました
いくつご存知ですか?
そしていくつ行ったことがありますか
(1)日本三景
(2)日本三名園
(3)日本三大夜景
(4)日本三大花火
(5)日本三名泉
(6)日本三大朝市
(1)日本三景
宮島(広島県)天橋立(京都府)松島(宮城県)
(2)日本三名園
兼六園(石川県)後楽園(岡山県)偕楽園(茨城県)
(3)日本三大夜景
函館山(北海道)摩耶山(兵庫県)稲佐山(長崎県)
(4)日本三大花火
大曲の花火(秋田県)
土浦全国花火競技大会(茨城県)
長岡まつり大花火大会(新潟県)
(5)日本三名泉
有馬温泉(兵庫県)草津温泉(群馬県)下呂温泉(岐阜県)
(6)日本三大朝市
勝浦朝市(千葉県)
呼子朝市(佐賀県)
館鼻岸壁朝市(青森県八戸市)
閖上朝市(宮城県)
など資料によってまちまちです
しかしながら全ての資料に
名を連ねているのが
宮川朝市(岐阜県高山市)
そして輪島朝市です
こうしてみると
改めて我々は大切なものを
燃やしてしまったんだなと
そしてここで絶やしてはならぬものだと
実感します
先日閖上朝市を視察して来ました
pdf 資料にあるように
必ずしも閖上にあるものだけでなくて
全国あるいは世界から出店できる
仕組みがあるようです
輪島朝市の復興には
伝統を残しつつ
どれだけ新しいものを取り入れていくか
ポイントとなりそうです
箱物ができたけど
出店する人がいなかったということは
避けなければいけません
「街プロ」で
朝市復興をテーマに掲げるグループが
市の協議会にも参加して
高校生ならではのアイデアを
提案しています
時間をかけて
しっかり議論をしてほしいです
三大なんちゃらを世界に広げてみると
「 世界三大がっかり」なんてのもありますね
マーライオン(シンガポール)
人魚姫の像(デンマーク)
小便小僧(ベルギー)
ネーミングが失礼ですが
期待が大きすぎて
実物が思ったよりこじんまり
な名所たちですね
「日本三大こじんまり」
(あえてがっかりとは言わない)
ってのもあって
はりまやばし(高知)
時計台(北海道)
オランダ坂(長崎)
だそうです
小さくてもそれぞれに物語のある
素敵なスポットですね
今日は中秋の名月
県庁の最上階に行って
夜景と名月のツーショット
ところが室内の灯りが明るすぎて
うまく撮れませんでした
中秋というのは旧暦の8月15日
これは年によって大きくずれたりします
ちなみに来年は9月25日になるそうです
そしてもひとつ意外な事実
今日は満月ではありません
明日の月が満月です
このように
中秋の名月と満月は
1日ずれることの方が多いのです
さて名月にちなんで
「明月記」という書物を紹介しましょう
これは
鎌倉時代の公家 藤原定家が書いた
56年間にわたる克明な日記です
自筆日記としてはもとより
歴史書としても価値あるものです
例えば1巻には
建久10年(1199)正月から3月までが
書かれています
この年の正月11日には
鎌倉で源頼朝が亡くなっています
そのことが日記に記されているのが
正月18日
この時代の鎌倉と京都の距離感が
これによってわかりますね
さらには科学的資料としても
大きな価値があるのです
「後冷泉院 天喜二年 四月中旬以降 丑時
客星觜参度 見東方 孛天関星 大如歳星」
「觜」と「参」は
当時の中国で作られた星座
今の牡牛座のあたりです
「客星」は、突然現れた見慣れない星のこと
そして「歳星」は木星のことです
つまり
「天喜ニ年(1054年)4月中旬以降の夜中に
東の空おうし座のあたりに明るい星が現れ
その明るさは木星と同じだった」
現代の研究では
この年に超新星爆発が
起こったことがわかっています
「超新星爆発」というのは
星が一生を終える時に起こす爆発です
最近では
オリオン座のベテルギウスが
急に暗くなっていることから
超新星爆発を起こすのではないかと
言われています
ベテルギウスまでの距離は640光年
つまり実際に爆発しても
地球でそれを観測できるのは640年後
つまりすでに死んでいる可能性もあるのです
ベテルギウスはオリオン座の左上
腕を振り上げたオリオンの
脇の下にあります
ベテルギウスはアラビア語で
「脇の下」という意味です
優里さんの素敵な曲があります
知らなかった方がよかった
豆知識でしたね
すみません