校長室より「おこらいえ」

空気からパンをつくる

地震から 624 日目

豪雨から 360 日目

 

【科学と歴史】vol.2

20世紀のマッドサイエンティストを紹介し

科学の発展と人類の幸せを考えるコーナー

 

前回は第二次世界大戦中に活躍した

原子力開発に関わる3人の科学者を紹介しました

 

今日はもう少し遡って

第一次世界大戦の頃の話をします

 

ドイツの物理化学者

『ハーバー』

 

人口増加に伴う食糧危機が叫ばれていた

19世紀末期のヨーロッパでは

アンモニア合成が喫緊の課題でした

カリウム・リンと並んで

植物の成長に欠かせない3元素のひとつ

窒素を含む肥料が不足したからです

 

特にドイツにおいてそれは深刻でした

それまで窒素肥料は硝石から作っていたのですが

硝石の輸入国チリとの関係が悪化し

手に入らなくなっていたからでした

 

1902年に同じくドイツのオストワルトが

アンモニアからの硝酸の合成に成功しました

その時用いた白金(プラチナ)の

触媒としての有用性も確認できました

 

硝酸さえできてしまえば

そこから窒素肥料を作るのは簡単です

あとはアンモニアをどうするか?

 

アンモニアは窒素と水素の化合物

窒素は空気中にたくさんあります

そこに水素をくっつける方法を

ハーバーは探ります

 

オストワルトに倣い

白金を触媒として鉄製の装置を用いて

その合成に成功します

しかしその実験には再現性がありませんでした

つまり他の科学者が同じように

白金触媒で実験してもうまくいかないのです

 

しかしその後ハーバーは

国家予算を受けて数千にも及ぶ触媒を試し

ついにその触媒を探し当てるのです

その触媒とは…

 

 

つまり最初に成功した実験に用いられた

実験装置そのものが触媒だったのです

鉄を触媒にして高温高圧にすると

空気中の窒素から

アンモニアを作ることができるのです

 

ところがその実験結果に

ネルンストが「測定値がおかしい」と酷評します

ハーバーが行った条件では合成できない

成功させるにはさらに高温高圧条件が必要である

そうすると費用対効果が低く

とてもじゃないが実用化はできない

 

ちょうどその頃

東京大学を卒業してハーバー研究所に入った

日本人研究者がいました

田丸節郎です

「死ぬほどはたらく人」

とハーバーに言わしめた田丸は

アンモニアの生成熱と反応ガスの比熱を正確に測定し

ハーバーの正しさを証明しました

 

田丸はハーバー研究所に入る前は

ネルンストの研究所にいましたので

恩師の反論を見事論破したことになります

 

こんなところにも日本人の繊細で根気強い

研究の成果が生かされているのですね

 

かくして空気中の窒素をアンモニアに変えて

それを硝酸そして肥料に

つまり空気からパンを作ることに成功したのでした

 

そのはずでした

 

ところが硝酸は肥料の原料となると同時に

爆薬の原料ともなるのです

 

ハーバーの理論が実用化され

実際に硝酸の大量生産が開始されたのが1913年

その翌年1914年にドイツが

フランスやロシアに宣戦布告しているところを見ると

ドイツ国家は国民の飢えへの対策ではなく

軍事への応用を

最初から狙ってのものだったのでしょう

 

ハーバーがその後

塩素ガスを用いた大量虐殺の研究に手を染めていることを見ても

そのことは明らかです

 

科学の発展は人々を豊かにします

しかしそれを用いる者が

「命」を蔑ろにした瞬間

それは破滅の道を転げ落ちることを意味します

科学と歴史

地震から 623 日目

豪雨から 359 日目

 

小松末広球場で高校野球秋の大会です

春の選抜につながる大会です

 

 

 

 

 

 

先発は森 晃大 くん

 

 

 

 

 

 

先制を許しますが…

 

3回の表23塁のピンチを

渾身のストレートで

4番打者を三振です

 

その裏

 

 

 

 

 

 

田屋くんのタイムリーで同点に追いつくと

 

 

 

 

 

 

坂本くんのライトオーバーの長打で

さらに2点追加です

 

スタンドでは

小さな応援団長が大活躍

1年生冨水選手の弟さんたちです

 

 

 

 

 

 

輪島高校にとって

給水タイムの後の6回表は

どうも鬼門のようで

夏の大会に続いての失点で

追いつかれてしまいますが

その裏すかさず

水口くんのタイムリーで突き放します

 

 

 

 

 

 

その後リードを許し

9回にはライトの坂本くんがマウンドに

4番の山田くんに特大ホームランを浴びます

 

3塁を回るところで

サードの水口くんが

「ナイスバッティング!」

拍手で見送りました

敵味方関係なく

素晴らしいプレイは讃える!

部活動の本来の姿です

 

あとになって相手の浅井監督から

伺った話です

私はスタンドから

目にすることができなかったのですが

その時冨水監督も

ベンチから拍手を送っていたのだそう

 

勝利至上主義に走り

生徒を傷つける言葉を浴びせる指導者が

最近問題になっていますが

ぜひ見てもらいたいものです

  

龍谷 100 002 211 7

輪島 003 001 001 5

 

グラウンドの修繕は終わりましたが

防球ネットがまだ立たず

打撃練習が全くできていません

それでもできることを

ひとつずつやってきて

私立の強豪相手にここまで戦えました

守備は鍛え上げられていて無失策

素晴らしいプレイが

そこかしこに見られました

 

 


未来の授業をつくる力をつけるため

教科横断型の授業を

全員ひとり1回は実施してください

と先生方にお願いしています

 

科学と歴史は特に親和性が高く

というより

科学の発展そのものが人類の歴史です

 

今日はそんな科学の歴史の中でも

20世紀が産んだモンスター

マッドサイエンティストについて

 


まずはユダヤ系アメリカ人物理学者

『オッペンハイマー』

「原爆の父」と呼ばれます

広島長崎に投下する直前の実験では

その成功に満足気だったと伝えられています

戦後に態度を一変させて

核兵器廃絶を熱心に唱える

ようになったところをみると

自らの研究が人殺しに利用されることを

もしかしたら知らされていなかったのかも

しれません

 


ユダヤ系ハンガリー人物理学者

『テラー』

ナチス時代に

ドイツからアメリカに亡命しています

「アメリカ水爆の父」と呼ばれます

水素爆発を5回起こして掘削し

巨大港湾を建設する

「チャリオット作戦」を計画しましたが

実現には至りませんでした

 


ソ連のロケット開発指導者

『コロリョフ』

1957年に世界初の

大陸間弾道ミサイル「R-7」を開発し

アメリカを直接攻撃できるようにしました

 

 

 

 

 

 

この技術を現在北朝鮮が利用しています

InterContinental Ballistic Missile(ICBM)です 

また彼はこんなことも考えます

「もっと速度を上げれば

 もっと遠くに届くはず

 

 

 

 

 

 

 もっともっと遠くに飛ばして

 ミサイルが落下する時に描く弧が

 地球の球面に沿うくらいになれば 

 

 

 

 

 

 

 永遠に地球の周りを墜ち続けるはず」

 

世界初の人工衛星「スプートニク1号」

の開発に繋がりました

 

人工衛星は飛び続けているのではなくて

地球の重力によって

実は墜ち続けているのですね

 

【科学と歴史】

しばらくシリーズ化して連載します  

桃毛

地震から 622 日目

豪雨から 358 日目

 

チコちゃんが

チョー難しい早口言葉を募集しています

 

うちの晴れ女が

「今あるので充分難しいわ

 生グミ 生ゴミ 生桃毛」

とスラスラとのたまっていました

一個も合っていません

 

さすが

「親に向かって歯応えするな!」

の豊かな言葉の使い手です

がんばれAI!

地震から 621 日目

豪雨から 357 日目

 

新しいプロジェクトの名前を

AIに考えてもらいました

さすがAI

瞬時に素敵なネーミングを

いくつも考えてくれました

 

出してくれたアイデア全てがスマートなのですが

と同時に全てが頭に残りません

 

ここがAIの限界ですね

 

どこかで聞いたことのあるような

耳障りのいいフレーズばかりで

新しいものがないのです

 

やはり時間をかけて自分の頭で考えないと

新しいものは生まれないのだなと思いました

 

 


三菱商事などの企業連合が

採算悪化を理由に

国内3海域からの

『洋上風力発電』撤退を表明しています

 

実は輪島沖にも震災前から設置計画を進めています

半島の先っぽにおいて

海上から安定した電気供給を受けれることは

大変魅力的です

本校では「電検三種」の資格取得を目指して

講座を設けています

このあと設置計画がどうなるかわかりませんが

勉強したことはきっと役に立つはずなので

がんばりましょうね!

 

 


NPO法人 RISE様のご協力により

GISシステムを学ぶ講座が

1年生全員を対象に実施されています

全15回のこの講座

今日はその第1回です

 

 

 

 

 

 

復興で終わることなく

世界をリードしよう

ご指導くださる京都大学の林春男先生から

オンラインで力強いエールをいただきました

 

GISによるデータ共有と相互作用によって

問題解決能力の向上を図る

「総合的な探究の時間」と

「地理総合」の教科横断型の学びです

 

1年生主任の山本宏行先生より

名人芸のガイダンスです 

「GISとは

 Geographic  Information System

 

 概念そのものは決して新しいものではないのですが

 従来の単独目的利用モデルから

 相互利用モデルへの転換が図られています

 

 例えば昔の事例

 Case1:パソコン素人の店主はじめ社員2名

     個人経営のたこ焼き屋 2003年の事例

  ①たこ焼きができる間に来店客に郵便番号を書いてもらう

  ②データを委託会社に渡す

  ③結果から来客の地域を割り出す

 

 Case2:三重県のある温泉旅館

  ①アンケートは取っていたが集計していなかった

  ②高評価を市町村別に集計して色分けして地図で見ると

   はっきりと地域的傾向が見えた。

  ③ターゲットエリアを決定し集中して広告を打った

 

 Case3:北海道のある自動車ディーラー

  ①新型が発表された際には

   同じ車種の旧型に乗っている顧客を

   GISで検索する

  ②同車種に乗っている顧客の多いエリアに

   集中的に営業をかける

  ③営業マンが集めてきたお客様の反応を

   再度GISにフィードバックする

 

 現在ではマップの上に

 お店の情報として

 価格やメニューなどのほか混んでる時間帯など

 さまざまなデータが重ねられ

 あまりにも日常的になりすぎて

 どこにその技術が使われているのか

 わからないほどです

 

 大谷選手の部屋に張ってあった

 武田信玄の言葉です

 『真剣だと知恵が出る

  中途半端だと愚痴が出る

  いい加減だと言い訳ばかり

  本気でするからたいていの事はできる

  本気でするから何でも面白い

  本気でしているから誰かが助けてくれる』

 

 なんでもおもしろがって本気でやろう!」

さよなら いろは橋

地震から 620 日目

豪雨から 356 日目

 

燃えた朝市通りと

夕市の立つお宮さんを結んでいた

『いろは橋』

 

昔は緑色の鉄骨の橋でしたが

あるとき

輪島塗りの黒と朱に塗り替えられました

 

以来多くの観光客が渡り

NHK連続テレビ小説「まれ」では

土屋太鳳さんが自転車で駆け抜けた

市民に親しまれているこの橋

 

架け替えられることが

先日の市議会で明らかになりました

 

 

 

 

 

 

橋のたもとには

『まれ』記念館がありましたが

火事で焼失してしまいました

奇跡的にスイーツのモニュメントが

残っています

 

スイーツといえば

大阪万博において

本校生徒が企画した

スイーツの販売が始まりました

 

ご協力くださったのは

(株)日本旅行様とまねき食品様

 

私立神戸野田高等学校様と

コラボしました

 

商品化してくださったのは

神戸を代表する洋菓子店の

(有)菓子工房ボックサン様

 

期間限定で出品したものが

好評によりレギュラー販売となったものです

 

現在販売されているものは

輪島高校が作った

「まいもんブルーベリー大福」

野田高校が作った

「淡路レモンの輝きカップスイーツ」

のセット商品です

 

24日からはメニューが一新され

輪島高校の

「栗とチョコのまいもん大福」

野田高校の

「マスカットの煌めきカップスイーツ」

セットです

 

輪島高校の商品には

「うま味の塩 能登 わじまの海塩」

野田高校の商品には

「淡路島の藻塩」

がそれぞれ使用されています

 

それぞれの地方の海の香りの違いを

感じてみてはいかがでしょう

 

こうして生徒たちはそれぞれ

未来に向けての歩みを

けなげに着実に始めています

 

ところが・・・

 

 

先日発売された『女性自身』に

ショッキングな記事を見つけました

 

被災地にいると自分の生活で精一杯で

意外と被災地のことを知ることができずにいて

自分自身も初めて耳にしたのですが

 

石川県の医療費の免除が

6月末で突如打ち切りになっていた

というものです

 

能登半島地震から1年半

いまだ仮設住宅に住み

生活困窮や病気にあえぐ高齢者に

非情な仕打ち

 

発災以降

自宅が半壊以上の被害を受けた人には

医療費の窓口負担などが免除される

特別措置がとられていました

 

国は9月末までの財政支援の継続を決めていますが

免除の継続については

保険組合が決定することになっています

富山県や福井県では

いまも免除が続いているようですが

石川県は財政が逼迫して

継続が困難だと判断したようです

 

患者アンケートでは

「受診せず我慢する」と28%の方が答え 

「がん治療をあきらめる」といった声もあるそうです

 

東日本大震災の際には

いったん打ち切られた医療費免除が

住民の強い要望を受けて

再開された事例もあるそうです

 

 

【ぼうさいこくたいでのであいそのよん】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

北九州市にある明治学園高等学校

防災減災班のみなさん

 

 

 

 

 

 

 "Disaster Prevention Of Meijigakuen”

『DPOMs』さんは

地域の防災意識の向上を目指し活動しています

特にこどもたちに防災意識啓発活動を行っています

輪島高校の『街プロ』グループと

何かいっしょにできるといいね

きゅうきゅうきゅう命

地震から 619 日目

豪雨から 355 日目

 

多くの方に助けていただいて

今を生かせていただいている

そのことを一日たりとも忘れたことのない日々ですが

 

今度どこかで何かがあったら

自分に何ができるのか?

問い続けています

 

まずは防災士の資格を取ろうと考えています

そのためには救急救命講習の受講証明書が必要

私のそれは期限切れになっているということで

講習を受け直してきました

 

 

 

 

 

 

 

(1)安全を確認します

 〇 傷病者の救助の前に自らの安全の確保が第一です

  車が通って来ないか

  煙が立ちこめていないか

 

(2)反応を確認します

 〇 肩をやさしく叩きながら大きな声で

  「大丈夫ですか?」「わかりますか?」

 

(3)119番通報してAEDを手配します

 〇「誰か来て下さい!人が倒れています!」

  大きな声で応援を求めます

 〇 協力者が駆けつけたら

  「あなたは119番へ通報してください」

  「あなたはAEDを持ってきて下さい」

  と具体的に指示します

 〇 119番に電話したら

  ① 消防か救急か?

  ② 場所はどこか?

  その2点をまず伝えます

  傷病者の容態などはあとでいいです

  その2点さえ伝えればその時点で

  出動できるからです

  場所がわからないときは

  電柱に町名の表示があります

  あるいは自動販売機にも貼ってあります

 〇 次に携帯電話をスピーカーモードに切り替えます

  両手をフリーにすることで

  電話の指示を聞きながら次の処置ができるからです

 

(4)呼吸を確認します

 〇 胸と腹を見て「普段どおりの呼吸」をしているか

  10秒以内に判断します

 〇 よくわからない場合は心停止と判断します

 〇 しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸は

  「死戦期呼吸」といって「普段どおりの呼吸」ではありません

 

(5)胸骨圧迫をします

 〇 心停止ではない傷病者に胸骨圧迫をしても

  重大な障害が生じることはありません

 〇 胸骨圧迫がうまくいかなくて助からなくても

  罪に問われることはありません

 ですので勇気を持ってしましょう

 とはいえ私自身経験がないので自信はありませんが

 〇 1分間に100回~120回の速さで30回

  両手を重ね両胸の真ん中を

  5cmくらい沈むように強く圧迫します

  「そうだ おそれないで みんなのために

   あいと ゆうきだけが ともだちさ

   あ あ アンパンマン やさしいきみは

   いけ みんなのゆめ まもるため」

  これを歌いながらすると

  ちょうどのテンポで32回になります

 〇 人工呼吸の技術と意思があれば1秒ずつ2回

  これもさっきのアンパンマンのマーチに合わせ

  「ちゃーらっ ちゃーらっ ちゃらちゃかちゃんちゃん

  ちゃっちゃかちゃんちゃん ちゃっちゃかちゃらちゃん」

  間奏部分にぴったりはまります

 

(6)AEDが届いたら使います

 〇 スイッチをオンにさえすれば

  あとは機械の指示に従います

 

ひとりでやるとパニックになりそうですが

何人かで協力しながら行えば

誰にでもできそうです

 

今回受講した研修は

前もってオンラインで講義部分を受講し

その修了書を持って

 

 

 

 

 

 

 

 

実技に臨みます

 

まさにこれからの教育のヒントになりそうです

知識の伝達はオンラインで充分できますし

いやむしろ

その方が自分のペースで学べて

一時停止や繰り返し再生も自由なので

一斉講義よりも効果がありそうです

 

学校は

個々がそうやって知識を学んで集まって

それらを融合させて新しいものを産み出すための

場所となっていきそうです

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのさん】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

株式会社 JX通信社の 井戸 健介 様

 

 

 

 

 

 

市民参加型ニュースアプリ

地域密着型ニュース速報アプリ

AIリスク情報配信サービス

AIビッグデータリスクセンサ

などを開発され

多くの自治体で活用されています

本校の「街プロ」でも取り組んでいる

アプリ開発グループにご助言などいただけると

うれしいです 

ことりのさえずりなぜピーチクパーチク?

地震から 618 日目

豪雨から 354 日目

 

被災地では

住むところをなくし

引っ越さざるを得ない教員が多くいて

全国的に教員の成り手が不足している中

一層教員不足が進んでいます

 

そんな状況を遠隔授業で解決すべく

県教委では機材を導入してくださいました

 

 

 

 

 

 

家庭科の山上佳織先生が

門前高校と繋いで

輪島高校から授業の配信です

 

 

 

 

 

 

今日は

「命を守るためには

 どんな住まいがいいのだろうか」

家の模型を造り

揺れを確認したあと

地震に強い家について

グループでアイデアを出し合いました

 

門前高校の教室の様子を

モニターで確認でき

高性能のマイクで

教室の後ろの方の生徒のつぶやきも

しっかり配信側まで聞こえてきます

 

半島の最先端の小さな取り組みが

今後全世界で起こってくる

教員不足の問題への解決策の

糸口となります

まさに世界の最先端

そして未来を見据えています

 

今日は2回目の授業でしたが

1回目の問題点を踏まえ

格段に良くなっていることを実感できます

 

私は配信側で視聴していましたが

生徒のつぶやきが英語に聞こえました

 

マイクの機能または設定に

課題がありそうです

 

もしかして英語の特性に特化した

設定になっているのでは?

 

英語は「cap」「cat」「desk」など

子音で終わる単語が多いのですが

日本語で発音すると

「キャッpu」「キャッto」「デスku 」

のように必ず最後に母音がつきます

 

このことにより

はじめて英語を聞いた江戸っ子たちは

「p」「t」「k」の子音が

やたらと耳についたそうです

「なんでぇ!なんでぇ!毛唐め!

 ptkptk

 訳のわかんねぇことさえずりやがって」

 

『さえずる』という言葉は

現在は小鳥の鳴き声に特化して使われますが

当時は訳の分からない言葉を話す

人間に対して使われる言葉でした

 

ところが江戸っ子は

慣れない子音だけの発音がうまくできず

どうしても母音をつけて発音してしまうのでした

 

本人はptkptkと

英語っぽく発音しているつもりでも

ピーチクパーチク

と発音してしまいます

 

これが

小鳥のさえずりを

ピーチクパーチクと表現する

語源となりました

 

今回使用した機材はアメリカ製です

つまり子音を中心に聞き取り

子音を強調して再生する

おそらくそのように

開発されたのではないかと思います

母音が多くアクセントの少ない平坦な

日本語に特化したシステムが

開発されるといいなと思います

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのに】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

難民を助ける会 ARR Japan の

山形 真紀 さま 

 

 

 

 

 

 

注目すべきは外国人被災者支援です

実は輪島高校避難所にもひとりいました

日本語も英語もできないベトナム人青年

さぞ心細かったことと思います

ポツンとひとり避難所の隅っこに

うずくまっていました

ときおり私も

翻訳機を持って行き

ベトナム語でお話したのですが

そんなに時間を割けるわけもなく・・・

どうなったんだろう?

ずっと気になっています

 

 

 


本校卒業生で早稲田大学名誉教授の 木棚 照一 様 

奥様のまり子さまより

書籍の寄贈をいただきました

 

 

 

 

 

 

「80日間世界一周 80万円」

という新聞広告から始まった

世界一周クルーズ

ご自身の船旅の生活を

正確かつ詳細に記録したもので

今後の人生を考えさせてくれる一冊です

 

照一先生は高校時代

修学旅行をキャンセルして

大学入試の参考書を買われ

自己研鑽に励まれたそうです

 

後輩たちへの

「能登の復興と勉強に邁進せよ」

というエールとともに

贈っていただきました

 

図書室や学級文庫そして移動図書館にも

置かせていただきます

 

またご希望の方には差し上げますので

学校までご連絡ください

芸術の秋 落語の秋

地震から 617 日目

豪雨から 353 日目

 

ちゃかちゃんりんちゃんりんでんでん

てなわけで

今日は

チャリティー落語の会を催しました

桂 空治 師匠が来てくださいました

 

 

 

 

 

 

落語は想像の芸だそうです

演者が手にするのは扇子と手拭い

それだけで脇差と大太刀を演じ分けたります

それを補うのが観客の想像力

演者と観客が一体となって創り出す

日本の伝統芸能なんですね

 

もともと落語はお寺の講話だそうです

説法だけだと退屈して

しまいに誰も聞かなくなってしまうところを

あそこんちの熊さんがこんな面白いことしたよ

はっつぁんもこんな間抜けなことを言ってたよ

どんどん膨らんで面白くなったのだそう

 

教会でみんなが楽しめるゴスペルが生まれたのと

よく似ていますね

 

本当は月亭方正師匠も

いらっしゃる予定だったのですが

大雨警報のため急遽お越しになれませんでした

 

お詫びの方正師匠の手拭い

大争奪ジャンケン大会で幕を開けました

 

 

 

 

 

 

 

まず演じられたのはご存知

「寿限無寿限無五劫の擦り切れ

 海砂利水魚の水行末雲来末風来末

 食う寝るところに住むところ

 やぶら小路のぶら小路

 パイポパイポパイポのシューリンガン

 シューリンガンのグーリンダイ

 グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの

 長久命の長助」

 

私自身フルバージョンで聞いたのははじめて

かと思いきや

実は被災地用にアレンジしてあったのだそうです

子どもを名付ける「お七夜」を「初七日」と間違えるくだりや

長い名前を「お経みたいだねチーン」とやるくだり

古典落語には本来ブラックな笑いがつきものなのですが

そういったものを一切排除して演じてくださいました

細やかな心遣いに感謝です

 

 


先日の「ぼうさいこくたい」でお逢いした

林 信太郎 先生から

興味深い情報を教えていただきました

「秋田城址という遺跡がありまして

 そこからは平安時代の古文書が発掘されます

 漆にゴミが入らないように

 入れ物に反古で蓋をした紙は漆付きの紙になります

 それが発掘されて

 赤外線を当てると字が読めるのだそうです

 漆のたいへんな保存性がわかります」

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのいち】

昨日の「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティア団体の皆さま

一日で紹介しきれなかったので

今日からシリーズで紹介します

 

兵庫県立大学学生復興支援団体

LANのみなさま

 

 

 

 

 

 

2011年に東日本大震災を機に発足しました

今回の能登半島地震にも

のべ50名以上の学生さんたちが

支援に入ってくださいました 

国際商経学部

社会情報学部

理学部

工学部

環境人間学部

看護学部

それぞれの学生さんたちが

それぞれの専門性を活かして

総合的な支援をしてくださっています

  

また大学院には

減災復興政策研究科が設置されており

誰ひとり取り残さない

社会を作る人の育成を目指し

災害に強い社会づくりに貢献されています

ぼうさいこくたい2025

地震から 616 日目

豪雨から 352 日目

 

地震 津波 豪雨 台風 噴火 豪雪 竜巻

様々な自然災害の影響を受けやすい環境にある日本

近年の自然災害は激甚化・頻発化しており

南海トラフ地震の発生も懸念されています

 

これまでに災害が発生するたびに

課題を洗い出し

経験と教訓を踏まえて

災害対応を進化させてきました

 

行政による「公助」

自分の身は自分で守る「自助」

地域で助け合う「共助」

能登半島地震においても

様々な支援の手を差し伸べていただきました

 

地域コミュニティやボランティアなど

人的物的両面での事前の備えや連携が重要であることを

身をもって知ることができました

 

そんな過去の教訓を未来へ伝えるべく

新潟において「ぼうさいこくたい」が開催されています

これまで日本各地で展開されてきたこの大会は

今回で10 回目を迎えます

 

多くの能登地区支援に入っておられた方々にお逢いして

お礼を申し上げてきました

 

 

災害支援団 Gorilla 代表理事の 茅野 匠 様と

環境防災総合政策究機構の 松本 健一 様

 

 

 

 

 

 

行政に止められても突破して支援に入ってくださった

力強い民間のボランティアの方です

https://npohoujin-gorilla.com/

 

 

日本ラクテーション・コンサルタント協会の

近藤 望 さま

 

 

 

 

 

 

被災地における

母乳で赤ちゃんを育てる必要のある

ママさんの支援をしていらっしゃいます

https://jalc-net.jp/

 

 

日本災害リハビリテーション支援協会の

堂井 真理 さま

 

 

 

 

 

 

 高齢者や体に不自由がある方への

災害のフェーズに合わせた

リハビリ支援をしてくださっています

 https://www.jrat.jp/

 

 
株式会社 Cell-En の代表取締役 COO

山口 直美 さま

 

 

 

 

 

 

 環境に優しい自然エネルギー

「微生物発電」を開発なさっています

ぜひ『街プロ』のエネルギーグループに

伴走していただけるとうれしいです

 https://www.cell-en.com/

 

 

日本地球惑星科学連合の

林 信太郎 様

 

 

 

 

 

 

自然現象 地殻変動 環境変動を研究対象とされており

防災教育小委員会を立ち上げていらっしゃいます

秋田大学の名誉教授でもいらっしゃる林先生は

「世界一おいしい火山の本」を書かれています

 https://www.kodomo.go.jp/guide/kids/read/book/book_2012_03.html

 

 

昨年度の東北復興研修旅行以来

交流を深めている多賀城高校さん

今回も発表に参加です

 

 

 

 

 

 

生徒さんはテスト期間中ということで

津守先生と石山先生が

来ていらっしゃいました

 

 

関西大学 KANDAI DPE の

松井 芳樹 様

 

 

 

 

 

次世代を担うこどもたちへの

双方向型でワクワクできる

防災教育を実現しています

本校の「みつばちプロジェクト」に

教えていただけることがありそうです

https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/pr/topics/2024/10/post_80323.html

 

 

災害時に子供を守る最低基準 様

まさかこんなところでお会いするとは!

「ごちゃまるクリニック」の

小浦詩先生と一緒に活躍してくださったみなさんです

 

 

 

 

 

 

 https://sites.google.com/view/cpmsnetwork-japan-com/

 

 

続きはまたあした

 

愛子さまが手を振ってくださいました

 

 

 

 

香川漆器と輪島塗と

地震から 615 日目

豪雨から 351 日目

 

香川県のお土産やさんを巡ると

漆器が目につきます

輪島同様

漆器の名産地でもあります

 

AI先生に訊いてみました

「香川漆器は

 江戸時代後期に玉楮象谷が

 中国や東南アジアの漆技法を研究・融合させて確立した

 日本の伝統工芸品です

 漆を塗り重ねた上から線彫りして色漆を埋め込む

 蒟醤(きんま)をはじめ

 存清(ぞんせい)

 彫漆(ちょうしつ) 

 後藤塗(ごとうぬり)

 象谷塗(ぞうこくぬり)の5つの伝統技法が特徴です」

 

なるほど

蒔絵(まきえ)沈金(ちんきん)螺鈿(らでん)が

中心の輪島塗とは

また一味違った魅力がありそうです

 

漆で絵や紋様を描き

漆が乾かないうちに金粉などを蒔く技法を「蒔絵」

乾いた漆に紋様を彫り

その溝に金粉などを押し込む技法を「沈金」

漆で描いた絵に

貝殻を砕いたかけらなどを貼り付ける技法を「螺鈿」といいます

 

「漆」はウルシノキの樹液からつくります

 

化学的には「ウルシオール」 と呼ばれる物質です

採取した樹液を濾過(ろか)したばかりの

「生漆(きうるし)」は

乳白色をしていますが

それを撹拌して水分を飛ばすと

透明な飴色をした

「素黒目漆(すぐろめうるし)」

に変わります

これに鉄粉を加えて

未反応の鉄粉を取り除くと

それこそ漆黒の「黒漆」となります

 

漆が空気にふれると

その中に含まれるラッカーゼという酵素と

酸素のはたらきによって

網目上の強固な構造の膜に変わります

この膜は

防腐性が高く

酸やアルカリにも強く

さらに抗菌性や抗ウイルス性もあります

 

この反応は

多湿の状態でよく進むので 

雨や雪の多い輪島は

うってつけの環境であるといえます

 

漆は何層にも塗り重ねられます

30〜40の過程を経て完成します

 

輪島塗が特に堅牢なのは

さらに秘密があります

それは魔法のパウダー「地の粉(じのこ)」です

下地漆に混ぜ込んで木地に塗り込みます

 

「地の粉」は

珪藻土を粉砕したものです

 

珪藻土とは藻類の一種である

ケイソウの殻が堆積してできた岩石で

能登半島は主にこの珪藻土でできているのです

 

今回の地震で崩落した見附島

あるいは輪島の鴨ケ浦海岸

さらには珠州七輪の産地など

 

たいへん脆い岩石ではありますが

ガラス質であるため粒子そのものは硬いです

そして微小な孔が無数に開いているため

漆が入り込むと極めて堅牢な下地となるのです 

 

日本ではなんと7000年も昔から

漆を使っていたと考えられています

驚くべき知恵です

 

この文化を地震なんぞによって

絶やされてたまるかと

輪島塗職人の皆さんは立ち上がっています

四国巡礼

地震から 614 日目

豪雨から 350 日目

 

四国災害ボランティアネットワーク様主催の

「情報共有会議 in かがわ」

にお招きいただき

災害発生に備える体制の構築について

講演及びパネルディスカッションを

させていただきました

 

会場は「かがわ国際会議場」

 

 

 

 

 

 

駅前にある複合施設『サンポート』

の6階にあります

 

 

 

 

 

 

窓からは美しい瀬戸内海を望む

素晴らしいロケーションです

 

 

 

 

 

 

 

講演の後はパネルディスカッションです

パネラーのみなさんは

 

ヒューマンシールド神戸代表

 吉村 誠司 様

阪神淡路大震災から活動を始め

災害支援NGOを立ち上げられた後

全国各地で支援活動を行っていらっしゃいます

今日のステージの最中にも

静岡県で起こった竜巻の支援に来てくれと

依頼が入るほど活躍中です

能登半島地震では

翌日に輪島市に入り

自衛隊と協力して

救助・救援活動をしてくださいました

本校野球部と一緒にも

活動してくださいました

「いい奴らだった!」

とベタ褒めでした

 

公益財団法人日本財団

 寺田 歩 様

ヒューマンシールドさんのような

実働ボランティアに対して

資金的な援助をしてくださっています

 

香川県議会議員

 山本 悟史 様

基本のんびり時々頑固だそうです

香川県では

防災マップの被害想定の見直しを

図っているそうです

 

高松市議会議員

 中村 秀三 様

能登半島地震の経験を活かした

法改正の必要性を訴えてくださいました

 

高松市社会福祉協議会

 兵頭 大祐 様

自分たちの暮らしの復興は自分たちで…

決意の大切さを語ってくださいました

 

夜には情報交換会も行い

多くの方と交流を深めることができました

 

災害支援TEAM B-DASH の

 藤丸 剛 様

ご自身17歳の時に阪神淡路で被災

以来活動を続け

能登半島地震でも

輪島高校の生徒玄関前に陣を構え

空き家の水道の元栓を全て閉めて回るなど

水道関係の支援をしてくださっていました

遅刻指導の冨水先生の毎朝の

「3分前〜!」

の声が忘れられないと…

 

私が知らないところで

本当にいろんな方の助けがあってのことだったんだなと

改めて感謝です

 

南海トラフ地震が起こったら

四国は陸の孤島となり

外部支援が期待できない懸念があります

国の支援や自衛隊は

まずは被害の甚大な大都市に入り

地域には手が回らない懸念があります

自分たちの町は自分たちで

その意識が大切であると

「四国災害ボランティアネットワーク」様は

考えていらっしゃいます 

 

東日本大震災の数日後に

石巻消防署長に任命された星氏による

就任訓話の一節を教えていただきました

「一.当たり前のこと。と判断したものは、報告だけでよい。

 一.今一番やってはいけないこと。それは、考えすぎて何もしないこと。

 一.想定以外のことばかりの事象ですが、今いる署員で、

   何か方法がないか、それぞれ知恵を絞って行動してみてください。

 行動を起こしての失敗は、私なり組織で責任を取ります。」

探究から研究へ

地震から 613 日目

豪雨から 349 日目

 

今日は

関西国際空港とディズニーシーが

誕生した日です

同じ誕生日だったんですね

 

同じ誕生日パラドクス

AさんとBさんの誕生日が異なる確率は

364/365で99.7%ぐらいです

まず同じ誕生日にはなりません

 

ではもう一人Cさんが加わり

3人の誕生日が全て異なる確率は

364/365×363/365で

99.1%となります

 

このように考えていくと

23人になった時点で

その確率は50%を切ります

 

さらに40人のクラスで全員が違う誕生日になる確率は

およそ11%となります

つまり逆に言うと

40人のクラスで同じ誕生日の組がいる確率は89%

9割方誰かと誰かが同じ誕生日ということになります

意外な感じがしますね

 

 


今日は石川県立看護大学で開催された

「探究から研究につなげる初年次教育学会」

に参加しました

 

 

 

 

 

 

今回のシンポジウムの目的は

高校で本格化している探究学習を

大学ではどう捉えるべきか

このことを考えることです

 

 

 

 

 

 

探究学習の目指すもののひとつに

『創造性』『独創性』を育むこと

があります

 

このことについて

医療関係の方から以前に

このようなことを言われたことがあります

「医療は

 過去の知見あるいは臨床データに

 基づいて行われるべきものであり

 “この薬とこの薬を組み合わせれば

  効きそうな気がする"

 といった思いつきに基づいた

  『創造性』や『独創性』を持った学生は

 迷惑この上ない」

実際のところどうなんでしょう?

 

ドイツの医師ドーマクにまつわる話です

彼は細菌の化学療法を研究していました

レンサ球菌を殺傷する能力を持つ染料を発見しました

レンサ球菌による感染症は当時死に至る病でした

そんな時ドーマクの娘がレンサ球菌感染症に罹患します

他の治療がすべて効果を発揮しない娘に

その染料を投与することを決心します

平たく言えば

死を待つ娘に絵の具を飲ませて治そうという決意です

ただ投薬によって逆に死期を早めることもあります

どんな思いだったでしょう

 

結果娘は完治するのです

 

この知見が現在処方されている

サルファ剤の製薬へとつながりました

 


午後からは

高校生による活動報告がありました

本校からは

「地震被災後における

 高齢者の人身の健康支援と

 地域のつながりづくり」

2年生の

髙橋惺さん

岩崎月希乃さん

山村百華さんが発表しました

 

 

 

 

 

 

石川県立看護大学さんのご協力のもと

今夏アメリカ医療研修に参加した3人です

 

 

 

 

 

 

たくさんの方に話を聞いていただき

アドバイスや意見をいただきました

奨励賞をいただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今朝あんなに高く飛んでいたツバメが

今は低く低く飛んでいます

台風が近づいて来た証拠ですね

 

昔から「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」

と言われます

これは餌になる虫たちが

気圧が低くなると

高く飛べなくなるからです

 

ちなみに蚊なんかは

気圧の高い秋晴れの日であっても

3階の高さぐらいまでしか

飛べないそうです

 

ということは

飛行機が飛ぶ時も

雨の日よりも晴れの日の方が

燃費が良いということでしょうか?

 

 


石川県の高松から

香川県の高松に向かっています

 

明日は14:00よりかがわ国際会議場において

「情報共有会議 in かがわ」

にお招きいただき

講演をさせていただく予定です

 

お世話くださっている

代表の藤井節子さまはじめ

四国災害ボランティアネットワーク様は

本校の避難所においても

足湯のボランティアサービスをしてくださるなど

今回の能登半島地震に

ずっと寄り添ってくださっています

NEVER ENDING SUMMER

地震から 612 日目

豪雨から 348 日目

 

この暑さホントに終わるんかい

と突っ込みたくなるような毎日ですが

それでも朝の日差しと夜の虫の声に

夏の終わりを感じます

 

夏の終わりに聴きたい曲は何ですか?

 

私は杉山清貴&オメガトライブの

NEVER ENDING SUMMER Ⅰ〜Ⅳ です

3枚目のアルバム

NEVER ENDING SUMMER のB面まるごと

(当時はLPというレコードでした)

同じタイトルの4つの曲

 

1曲ずつ聴いても

それぞれ魅力的な曲ですが

4曲が組曲仕立てになっていて

第1楽章から第4楽章まで

順に聴くとひとつのストーリーになっているのです

 

ぜひ聴いてみていただきたいです

 

まずはプロローグ

「きみの肩抱くように街に秋の風」

このメロディーライン覚えておいてください

 

第1楽章

夏の回想シーンです

ふたりの出逢いそして

ふたりの夏物語

屈託のない笑顔の彼女に惹かれていくのです

 

第2楽章

夏の終わりとともに

ふたりの関係に微妙な風が…

彼女の笑顔の裏側には

忘れられない過去の恋の傷が・・・

このまま甘えるわけにはいかない

彼の元を去る決心をするのでした

 

第3楽章

あれから半年が過ぎ

彼の元に彼女からの手紙が届きます

あのときどうして

無理にでも引き留めなかったのか

胸が痛みます

 

そして最終楽章

ふたりの恋のゆくえは?

そして

エピローグに流れるメロディーラインの意味は?

 

https://www.youtube.com/watch?v=4gf_6QOB30M

こちらのYouTube 動画が

途中CMが入らなくておすすめです

ただ20分近い曲ですので時間のある時に

スキップや早送り再生をせず

ぜひじっくりと聴いてください

 

 


地震に引き続き豪雨災害の大きかった町野地区

災害復興ラジオでみなさんに

安らぎのひとときと情報の提供を

おこなっていらっしゃいます

 

 

 

 

 

 

先日町野出身の宮腰さんといっしょに

出演させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は9月30日出演の予定です

実はこの日

町野地区にある東陽中学校において

高校生がこれまで行ってきた

海外研修の報告会をする予定で

その足でスタジオにお邪魔しようと考えています

 

今回の出演はポッドキャストにも公開されました

 

 


仮校舎の建設もピッチが上がってきました

グラウンドの3分の1を使って建てています

部活動の練習は空いたスペースで行っています

道路に面していますので

球が出て行かないように

野球はバッティング練習を行っていません

何とかしたいということで

防球ネットを建てていただけることとなりました

電柱を立てる関係で

桜を切らなければなりません

枯れかけているものを中心に何本か切ります

 

 

 

 

 

 

せっかくの桜を

というお気持ちもおありかと思いますが

生徒の活動のため

震災後におけるやむを得ない対応ということで

ご理解ください

 


OECDとの共創で

いつもお世話になっている草野みらいさんが本日

品川区の荏原第五中学校で震災講話をされました

本校卒業生の細谷彩香さんが助太刀いたしました

 

 

 

 

 

 

 

 

細谷さんはお正月に遊びに行っていた

おばあちゃんちで被災

道路が寸断され電波もなく孤立状態でした

本校の中で一番最後まで安否がわからなかった生徒です

おばあちゃんちに行ったという友達情報があったので

大丈夫であってくれと望みをかけていたところ

7日目に自力でいくつもの山を越えて学校に顔を出し

なお孤立していたおばあちゃんたちへの

救助のヘリを要請したという

とんでもない経験をもっています

 

フリートークがとっても上手で

どんな質問にも臨機応変に答えたようです

中学生も飽きずに最後まで聞いたとか

 

震災を経て強くなったね!

生物の子育て戦略

地震から 611 日目

豪雨から 347 日

 

定期的に『はなし方講座』を開催していただいている

原田幸子アナさんから

またまた素敵なメールをいただきました

 

原田さんは小さな生き物がお好きなようで

繊細な観察眼で見つけた

なにげない日常を

ときおりこっそり教えてくださいます

 

「この1ヶ月くらい

 庭に巣を作っている

 ニホンヒメグモという

 4ミリくらいの小さなクモの

 観察をしています

 

 子育てするクモと言われ

 子グモがかえった後も

 一緒に住んで面倒を見るんです

 

 先日

 役目を終えた母さんグモが天に召され・・・

 子どもたちが

 小さな小さな巣を近くに張って

 頑張ってます

 

 子グモは1ミリに満たないので

 携帯にマクロレンズを取り付けて撮影します

 こんな小さな中にも宇宙がある

 そんなふうに感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

 写真は

 オレンジ色の母ちゃんグモが

 獲物(黒い虫)を捉え

 それを隠れ家の葉っぱから見守る

 子グモ達(黄色いつぶつぶ)

 可愛いです」

 

「ファーブル姉さん昆虫記」

よければ連載化しますので

また情報お待ちしています

 

 


さてさて学校の方はというと

新学期が始まりました

 

まずは始業式

蒸し風呂のような体育館に集まるのもな

って感じでオンライン始業式です

 

カメラに向かって

「みんなどんな夏休みだった?

 校長先生は韓国へ行ってきたよ」と

 

お土産をひとつひとつ紹介して

抽選で希望者に配ることにしました

 

生徒玄関に応募BOXを設置したら

あっという間に満杯に

 

ノリのいい子たちです

 

夏休み中

いろんな方が訪ねて来てくださいましたが

みなさん口を揃えておっしゃるのが

「生徒さんが元気に挨拶してくれて気持ちいい」

 

 


そして12年生は課題テストです

 

 

 

 

 

 

 

3年生は課題テストなんかなくても

勉強するだろうということで 

さっそく授業の開始です

 

伊奈岡先生の生物にお邪魔しました

 

 

 

 

 

 

伊奈岡先生は魚が大好き

輪島高校の「さかなくん」です

とっても面白くて思わず教室に乱入しました

 

生存曲線の話です

生物には「早死形」「平均型」「晩死型」の3つがあるとか

 

生まれてすぐに他の生物に捕食される「早死型」

魚類や両生類がこの型です

 

生まれた個体がほとんど捕食されず

多くが天寿を全うするのが「晩死型」

大型哺乳類や社会的昆虫がこの型です

 

そしてその中間が「平均型」です

 

ここで伊奈岡先生からいい問いが…

「ネズミはどれかな?」

 

生徒らはディスカッションの上

自分たちはなぜそう判断したのかも含め

発表し合います

 

ネズミは一度に5〜6匹の子を産みます

そこに妊娠期間の長さなどの

データを組み合わせると

どの型なのか正解に近づけそうです

 

単に「ネズミは平均型です」

と知識の一方的な伝達ではなく

生徒の思考のプロセスを大切にする

最近の授業スタイルでした

 

ではさっきの原田さんの

ニホンヒメグモの生体曲線を描いてみなさい

こんな質問もありですよね

 

 

 

 

 

 

 

さらに伊奈岡先生の授業では

シュモクザメの話に

 

ニモにも登場する

頭がトンカチみたいなアレです

 

 

 

 

 

魚のくせに卵じゃなく赤ちゃんを産みます

一度に30匹くらいの赤ちゃんを産みます

痛くないんかな?

鼻から地球が出るくらい痛そう

実際には頭の出っ張りは

柔らかいようです

しかも尻尾から出てきます

人間でいうと「逆子」です

 

タツノオトシゴも独特です

メスがオスのお腹の中に

卵を産みつけます

オスはそこに自分で精子をかけて受精させ

お腹の中で子を育てます

「イクメン」ならぬ「イクギョ」です 

「する」「やる」問題 続編

地震から 610 日目

豪雨から 346 日目

 

先日議論した「する」「やる」問題

うちの三女から新しい知見が

「やる気」とはよく言うけど

「する気」とはあまり言わないから

本人の意思の強さの問題では?

 

なるほど確かに

 

否定文にするとさらに明らかに

「やる気が出ない」ですが

「する気がしない」ですもんね

 

マイケル君からも新たな知見が

スポーツは全て play を使えばいいものではない

観客を楽しませることに主眼をおく種目は play だが

自己を高めることを主眼とするものは do だ

play baseball と do karate

なんだそうです

 

楽器の場合

play the guitar 

なぜtheが入るのか尋ねると

play guitar

も言うよと

ただし

the が入るとまさに実際に演奏するイメージ

入らないと

「ギターやってます」みたいな

たしなんでます感があるそうです

 

「引き寄せ」の法則

地震から 609 日目

豪雨から 345 日目

 

藤井節子さまはじめ

四国災害ボランティアネットワーク様の

お招きにより

今週末に高松で講演会をさせていただきます

 

金沢から高松まで4つの列車を乗り継ぎます

乗り継ぎが4回を超えると

インターネットでの購入ができないみたいで

金沢駅へ直接購入に

 

するとそこで出会ったのが

昨日まで文化祭に来てくださっていた

Global Bishow Academy の

 庄司真由美さま

 佐藤ひろ美さま

 沼田祐子さま

 

気功ヒーリングをしてくださっていました

 

 

 

 

 

 

昨日は本当にたくさんの支援の方に入っていただいて

みなさんにご挨拶することができませんでした

この場を借りてお礼申し上げます

 

こんな場所でこんな時間に

ピンポイントでお会いできるなんて

「引き寄せ」でしょうかね

なんて話をさせていただきました

 

 

 


復興ガイドツアーの

ボランティア活動に参加しています

 

 

 

 

 

 

今日は自主練習会が行われました

メンバーは20名ちょっと

 

今後現地でのリハーサルのあと

実際にお客様の受け入れが始まります

 

私がここに顔を出している理由はふたつ

(1)高校生によるインバウンドガイド

(2)防災学習を兼ねた修学旅行受け入れ

本校からは岡本夕佳先生も参加しています

校長の野望をよく理解してくださってます

 

 

【見ようによっちゃ写真展】のコーナー

 

 

 

 

 

 

『お母さんとお父さんに甘える赤ちゃん犬』

ようこそ!りんちゃん

地震から 608 日目

豪雨から 344 日目

 

野々市明倫高校のみなさんが

文化祭に来てくださいました

マスコットのりんちゃんも

一緒です

 

 

 

 

 

 

倫高と輪高

「りんこう」繋がりです

輪高が初任だった池田先生

昨年一年間助けに来てくださった坂下先生が

連れてきてくださいました

みなさん希望して参加してくださったそうです

被災地に心を寄せてくださる

優しい生徒さんたちです

ありがとうございます

 

そのほか文化祭情報はこちら

「輪高生の活動記録」をどうぞ

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/7225f8f0f9e9e4882b1184a21775cf5c?frame_id=210 

スクールサポートスタッフの福谷さんが

心を込めて作ってくださっています

「する」のと「やる」のとどう違う?

地震から 607 日目

豪雨から 343 日目

 

8月26日付けのブログでご紹介した

万博会場で販売していた

オリジナルスイーツ

本来100食の限定販売だったのですが

大好評のため

期間中のレギュラー販売が決まりました

「まいもんブルーベリー大福と

 淡路レモンの輝きカップスイーツ」

第2弾が販売開始される9月24日の前まで

まねき食品さんが運営している

「MANEKI FUTURESTUDIO JAPAN」

で継続販売されます

どうぞお買い求めください

 

 


 Assistant Language Teacher(ALT)

のマイケル先生から 

Why Japanese?な質問が…

 

「する」と「やる」の違いは何ですか?

考えたこともなかったけど

確かに言われてみれば…

少し考えさせてくれと宿題にしてもらいました

 

どちらも英語で言うとdo 

でも英語では日本語ほど頻繁にdoは登場しません

 

例えば

「勉強する」は do を使わず1語でstudy 

「野球をする」は do を使いもせず play 

 

英語ネイティブの方にとって

確かに謎ですね

 

そこで徹底研究です

 

「勉強する」は言うけど

「勉強やる」はあまり言いません

 

「運動する」と「運動やる」も同じです

 

学校での行為が「する」?

 

「宿題」は?

「宿題でもやろっかな?」

「やる」の方が自然です

 

でも親の立場だと

「宿題しなさい!」

疑問文だと「宿題やったの?」

 

ますますわからん

 

視点を変えましょう

 

「する」は使うけど「やる」は使わない言葉

◯会話する × 会話やる

◯約束する × 約束やる

◯旅行する × 旅行やる

◯食事する × 食事やる

◯休憩する × 休憩やる

圧倒的に「する」派が多いですね

 

では逆は?

あんまり思いつきませんが…

 

あった!

◯クスリをやる × クスリをする

非合法的なのが「やる」か?

 

◯人殺しをする × 人殺しをやる

ダメだこりゃ

 

△盗みをする △盗みをやる

盗みははたらくものです

 

Why Japanese?

 

マイケル先生が言うには

「する」よりも「やる」方が

強い意志を感じるのだそうです

 

では

「する」「やる」

どちらも使える言葉でニュアンス比べ

 

「掃除する」と「掃除やる」

先生は「掃除しなさい」

友達同士だと「掃除やろうぜ」と言うと

すすんでする感が出ますが

「掃除しようぜ」だと

言われて渋々やる感が出ませんか?

自主性の違いか?

 

「ゲームする」と「ゲームやる」

こちらも友達同士だと

「ゲームやる」の方が何だか自然

「する」はフォーマルな感じで

「やる」はくだけた感じ?

 

「音楽やってます」はどうでしょう

たしなんでます感がありますね

 

「お茶やっています」は

お茶を習っていますになりますが

「お茶しています」は

喫茶店で休んでいますになります

 

結局こねくり回した結果

ますますわからなくなっただけでした

 

明日マイケルになんて説明してあげよう?

困った

 

明日文化祭では模擬店をしています

明日文化祭では模擬店をやっています

前者はスイーツ屋さんぽくて

後者はたこ焼き屋っぽいですね

お上品派と庶民派か

 

 


本校では今日から文化祭をやっています

その様子は

「輪高生の活動記録ブログ」

のコーナーに掲載やってあります

是非チェックやってみてください

被災者を一番苦しめているものは?

地震から 606 日目

豪雨から 342 日目

 

「国が認めないなら腹を切る!」

時は平成の時代

火山活動が数年続き

40名を超える死者が出た

雲仙・普賢岳の災害対応での

当時の鐘ヶ江島原市長の言葉です

 

火砕流の恐れがあるとして

法に基づき立入を禁止する

「警戒区域」を全国で初めて導入しました

 

「出て行け」と命じられた住民に対して

何の保障もありませんでした

国は「自主再建が原則」の一点張り

 

思い詰めた市長が実際に口にした言葉

県幹部があわててその場は諌めましたが

その後市長が戦い続けて

それでようやく

国が財政的に支援するしくみが

つくられたそうです

 

国が出て行けと言っておきながら

何の保障もないというのは

どう考えてもおかしなことです

 

そのおかしなことが

輪島でも現在実際に起こっています

 

地震で土砂崩れのある稲舟地区は

立入禁止区域となっています

「いつになったら水道が復旧するのですか?」

「立入禁止なので復旧の予定はありません」

「私の家は一部損壊で何とか住めるので

 水道がなくても帰ります」

「立入禁止なのでそれはできません」

「では仮設住宅を申し込ませてください」

「仮設住宅は半壊以上の方でないと入れません」

「ではどうすれば…」

「ご自分でアパートを探してください」

「このへんにはありません」

「金沢の方に行けばあるでしょう」

「家賃の補助などはあるのでしょうか?」

「みなしアパートの補助は2年間なので

 それ以降は自己負担となります」

これは実際のやりとりです

 

復興を最も妨げているのは『法律』

被災民を今でも苦しめ続けているのも『法律』

 

こんな話をさせていただく機会を

ある大学さんからいただきました

 

同じ石川県内であっても

「もうだいぶ復興進んだんでしょ」

という認識の方が多い中

県外の大学なのに

このような取り組みをしてくださり

そしてそこにわざわざ

聴きに集まってくださる方がいらっしゃることに

感謝の気持ちしかありません

 

精一杯準備をして臨んだ講演

後ろの方の席に

ずっとうつむいている学生がひとり

 

「私の講義スタイルは壇上からではなく

 聞いてくださる方と同じ目線で行います」

と適当なことを言って客席に降ります

 

徐々にその学生との距離を詰めますが

一向に前を向く気配もなく

ついに彼の目の前にたっても

ゲームをやめる気配はありません

 

「ゲームをしたければ外でやってください」

退出を促しましたがそのまま

 

壇上に戻りましたが

その時頭の中に浮かんできたのは

傾いた校舎の中で

それでもしっかり前を向いて

授業に取り組んでいる

輪島高校の生徒の姿

 

そしてこれまでこのブログには

決して書くまいと決めていた負の側面

不誠実な一部行政の対応

被災地の生徒を番組作りに利用する一部マスコミ

そういったものが一気に押し寄せてきて

10分ほど壇上で黙り込んでしまいました

時間にして数分だったかもしれません

でも自分にはそれだけ長い時間に感じました

 

これまでに何人も

居眠りする生徒や内職する生徒

しまいには教室を飛び出す生徒など

山ほど相手してきました

だけど今回は特別でした

 

その後の講演で何を話したか

パネルディスカッションで

どんなやりとりをしたのか

全く覚えていません

 

「6秒我慢すれば怒りは通り過ぎる」

アンガーマネジメントでよく言われますが

嘘です

そんなもんじゃ本当の怒りは収まりません

いや収まってあの程度だったのかもしれません

 

せっかく招いてくださった大学さん

集まってくださったみなさんに

本当に申し訳ないことをしました

 

役目を終え

帰ろうとすると

さっきの学生さんがわざわざ待っていて

「すみませんでした」

と頭を下げてくれました

 

自分のしたことの意味をしっかり受け止めて

誠実に謝罪できる彼の姿に

この国の明るい未来を見ることができました

 

私は常日頃先生方には

「授業中寝る生徒は悪くありません

 寝たくなるような授業しかできない

 教員が悪いのです

 授業の技術を磨いてください」

と言っています

 

今回も彼は悪くありません

ゲームよりもつまらない話しかできなかった

私の未熟さです

私の命の講義はゲームに負けたのです

私の怒りの本質はそこにあるのです 

頼まれごとは試されごと

地震から 605 日目

豪雨から 341 日目

 

タイトルの言葉は

本校野球部監督

いつも真っ赤っかの服を着ている

燃える男冨水諒一先生から教わった言葉です

ちなみにニホンザルの学名は

「マカカ ファスカタ」といいます

お猿のお尻は真っ赤っかだから?

 

「マカカ リョーイチ」の言う

「頼まれごとは試されごと」とは

誰かにお願いをされた時は

「面倒くさいな」と思うのではなく

自分が試されていると思うことです

「おっ!今頼み事をしましたね!

 おいらを試してますね!

 よっしゃ!そんなら

 頼まれている以上のことをして差し上げて

 驚かせてやりやしょう!」

この心意気です

 

今被災した奥能登公立高校5校では

創造的復興に関する探究活動に

力を入れています

探究アドバイザーを派遣してくださるなど

県教委も全面的に

バックアップしてくださっています

 

探究アドバイザー派遣事業の主旨に関する文書が

県教委から送られてきて

全職員に配布の上読み上げるように

との指示です

それだけ重要な文書です

 

さあさあ来ましたよ

「頼まれごとは試されごと」

 

「上から降ってきた復興計画には

 そのまま乗っかるな!」

常日頃生徒に伝えている立場上

そのまま伝える訳にはいきません

 

「そのまま乗っかるな」

のアクセントは

「乗っかるな」ではなく

「そのまま」にあります

 

県教委の真意は何か?

「全員に周知徹底せよ」

であって

「棒読みせよ」

ではないはずです

 

読み上げはやめました

時間の無駄です

 

本校の探究活動を推進している

ふたつの部署の4人の女性教諭

通称「四人官女」のひとりが

 

 

 

 

 

AIに読み込ませて音声データを

作ってくれると同時に

要約文も作ってくれました

これを全員に配信し

朝礼では

県教委からの文書の行間を

校長自らの言葉で語りました

 

もともと話すのが苦手でしどろもどろでしたが

一生懸命であることだけは伝わった

と勝手に思うことにしています

 

実はこれは

若い担任の先生に見せたかった姿であって

つまり毎朝の伝達事項をただ伝えるだけではなく

そこに担任としての自分の思いを込めて

伝えて欲しいということです

それこそがAIにはできない

新しい時代の教師像だと思うのです

 

 


三重県津市にある

高田中・高等学校の柔道部の生徒さんが

尋ねてきてくださり

本校の野球部員と交流会を行いました

 

 

 

 

 

 

久居ライオンズクラブの皆様が

橋渡しをしてくださいました

 ① マカカ・リョウイチより震災当時のお話
 ② 久居ライオンズクラブの池田様からのお話
 ③ グループを作り野球部員からの震災当時のお話
 ④ 学校施設の見学

 

 

 

 

 

 

 

 

高田高校の生徒さんからは

「震災後に避難した人の家に盗みが入ることなど

 想像していなかったお話をたくさん聞かせていただいた

 自分が経験したわけではないが

 もし災害に遭ったらこのお話を生かしていきます」

という感想がありました

 

輪島高校の生徒からは

「今まで自分が被災した経験を

 人に話したことはありませんでしたが

 自分の経験したことを人に伝えていくことが

 防災や減災に繋がるのではないかと

 感じることができました

 今後もこのような機会があれば

 積極的に関わっていきたいです

 それが支援してくれた方々に対する

 恩返しにもなると感じました」

という感想がありました