校長室より「おこらいえ」

リスクマネジメント

地震から 603 日目

豪雨から 339 日目

 

今日は

保護者対応に関する職員研修を

行いました

 

 

 

 

 

 

主催してくださったのは

リスクマネジメント推進機構様

学校危機管理に特化した唯一の専門機関です

 

会員になると

ありとあらゆる学校が直面する危機に

適切なアドバイスと支援をいただけます

私自身も会員で

これまで何度となく助けていただいています

安全安心で明るい学校を実現するために

学校や先生方を支援してくださいます

 

まずは学校で生じる可能性のある危機の

「発生頻度を少なくすること」

 

そして危機が発生してしまった後の

「ダメージを少なくすること」

を専門知識と経験でフォローしてくださいます

 

今回はオンラインで

保護者対応について学びました

 

いじめや不登校

解決したいのは保護者も教師も同じ

しかし学校側の初期対応がまずいと

保護者の不信感を募らせます

 

そうならないための

保護者との対応の仕方を学びました

 

一般企業では

クレームは宝の山と言われます

誠意を込めて対応すれば

その方は最大の協力者になってくださるからです

 

とは言え

悪意のあるクレーマーも

存在するのは事実です

総会屋にように

会を扇動し炎上させ

学校を攻撃の的とするのです

 

そんなとき防波堤の役割も

推進機構さんは果たしてくださいます

 

防波堤と言えば

先日訪れた仙台大学の帰りに立ち寄った

松島海岸

 

大小様々な島々が

天然の防波堤となって

松島を守ってくださったそうです

 

講演の最後に髙橋教頭先生から

「困った親というのは

 実は困っている親なんだ」

との言葉がみなさんに送られました

旅はみちづれ

地震から 602 日目

豪雨から 338 日目

 

旅にはアクシデントがつきもので

昨日仙台大学での生徒発表を見た後

今日少し観光をして

戻るつもりではあったのですが

東北新幹線の故障により

仙台駅で足止めされています

 

 

 

 

 

 

いろいろあるもんです

現在16時ですが

復旧の目処が立っていません

ポルトガル研修旅行での

大規模停電による

シャルル・ド・ゴール空港での一件を

思い出します

 

あの時5時間ほど飛行機の中で缶詰

結局欠航が決まり

全員冷静に飛行機を降りたのですが

その時パリで流行ったジョークです

「乗客は全員日本人だったらしいぞ」

 

ヨーロッパでこんな事故が起こると

必ずと言っていいほど暴動になるのが

この時奇跡的に何事も起こらなかったことへの

パリ市民の驚きを込めたジョークです

 

東日本大震災の時に見せた

みんなが整然と物資を受け取り

そして分け合っている姿が

世界中における日本人のイメージなのです

 

あの時に比べれば

今回は言葉も通じるし

他のお客様も冷静に待っているし

のんびり復旧を待つこととします

 

 


今回の旅行記でも書いて待ちましょう

 

昨日生徒の発表を見届けたあと

蔵王まで足を伸ばしてみました

 

蔵王は

山形県と宮城県の県境に位置する

「蔵王連峰」の総称です

 

 

 

 

 

 

美しい景観が楽しめる山岳観光道路

「蔵王エコーライン」

そこから分岐して

ダイナミックな風景を楽しみながら

頂上を目指す観光有料道路

「蔵王ハイライン」

乗り継いでたどり着いた『御釜』は

エメラルドグリーンに輝く神秘の湖です

噴火の際には湖底の温度が

100℃以上になるそうです

 

 

 

 

 

 

 

 


14:57発のはやぶさ22号東京行きが

17:20に出発する目処が立ちました

現時点で2時間23分遅れ

こんな混乱の中でも

冷静に運行ダイヤの変更を行い

整然と乗客を誘導する職員の皆さん

その判断力・実行力・チームワークに

心から敬意を表します

日本人って本当に素晴らしいなと

ひとり勝手に感動しています

 

続いて

15:44発のやまびこ146号東京行きが

17:54に出発します

各駅停車に変更しての運行です

この時点で2時間10分遅れ

 

自分が乗る予定だったのは

16:31発のこまち28号

秋田から来て

はやぶさ28号に接続する予定でしたが

それが来ません

仕方ないのでデッキに立っているつもりで

はやぶさ28号に飛び乗りました

同じことを考えている人が大勢いらっしゃって

それでも乗り切れない方もたくさん

飛び乗った車両はグランクラス

入口でそれ以上の進入を制されました

ホームで乗せてくれと叫ぶ乗客と

グランクラスでゆったりと寛ぐお客様

その狭間にいた私は

被災地で苦しむ人と

それに関心を示さない一部の人に重なって見え

井上陽水さんの「傘がない」が

頭の中を巡るのでした

 

結局駅員さんは

グランクラスの通路に立たせてくださる

決断をしてくださいました

 

非常時における適切な判断だったと思います

 

ただ高い運賃を支払っていらっしゃる方にとっては

さぞ不愉快であったことと思います

「グランクラスの意味がねえじゃねえか!」

と文句を言う人

「この貧乏人めが」

といいたげな目で睨む人も実際に

 

ただそんな中で

「大変ね」と優しく声をかけてくださる方も

ご自分の肘掛けに腰かけていいよとまで

おっしゃってくださいました

さすがにそこまではと遠慮しましたが

非常時に本当の人間性が見えるものだと

再確認できました

 

JRの方々も一生懸命でした

非常時にはみんなが少しずつ我慢すれば

ひとりでも多くの人が

少しずつしあわせになれます

どうかクレームを言うことは

やめていただければと思います 

 

後になって分かったのですが

秋田新幹線『こまち』が来なかったのは

故障とは別の理由で

クマをはねたからだったようです

 

今日は珍しい新幹線事故を

ダブルで同時に体験できたわけです

 

何だかとんでもなく

いいことが起こりそうな気がします

今日も全国のあちこちで

地震から 601 日目

豪雨から 337 日目

 

今日も生徒たちは全国を飛び回って

被災地の現状を伝えています

 


【高校生ボランティア・アワード2025全国大会】

主催は「風に立つライオン基金」様

若き日の柴田紘一郎医師をモデルに

「風に立つライオン」を作曲したさだまさしさんは

2015年に映画化された際に映画のロケに同行し

初めて踏んだケニアの地での

献身的に活動する日本人女性医師との邂逅を機に

「途上国や被災地で頑張る

 『偉大な志=風に立つライオン』を応援したい」

と同基金を設立されました

 

今回は

全国から108団体の応募があり

その中で本校が選ばれ

「ブース発表」させていただけることとなりました

中村輝人さんと

左手(さて)ナタコーンさんが発表します

 

高校を休学してオーストラリアで暮らしていた

中村さんは今回の震災を機に急きょ帰国して復学

その後高校に籍を置きながら

被災地復興のために

自ら被災地視察ツアー団体を立ち上げ

被災地の現状を発信し続けています

 

左手さんも中村さんに賛同して

幼少時代に故郷のタイで見た

海辺の野外映画館が忘れられず

被災地のみんなを励まそうと

自ら映画会を開催するなど

活動を続けています

 

ふたりは23〜24日の両日

新宿住友ビル三角広場において

ブース発表をしています

ぜひお越しください

 


【SDGs防災セミナー】

主催者は仙台大学さん

昨年「震災復興東北研修」で生徒が訪れたとき

学校あげてお迎えしてくださり

激励して送り出してくださった

多賀城高校さん

そちらで長年教鞭をとられた後

退職され仙台大学に移られた

小野敬弘 元校長先生が中心となって

企画運営された

地域防災人材育成プログラムの一環です

 

今回は輪島高校と多賀城高校さんのほか

阪神淡路大震災を経験された

兵庫県立舞子高校さんも参加され

災害の教訓を伝承していくことの大切さを

再確認しました

 

 

 

 

 

 

本校からは川口はるひさん 小住優大さんが参加

 ◯ 長期化している復旧の様子

 ◯ 復興への取り組み

 ◯ そして未来に目を向ける『街プロ』

についてプレゼンしました

 

会場で目立ったのは

おじいちゃんおばあちゃんの姿

東日本大震災の教訓を後世に伝えていく

何年も過ぎているにも関わらず

その意識の高さに驚きました 

出来杉くんからのび太の時代へ

地震から 600 日目

豪雨から 336 日目

 

新しい時代の教育とは?

 

大切になってくるそのひとつは

学校の外に出て社会といかに関わるか?

AIはそのためのツールです

 

IQ( Intelligence Quotient )から

SQ( Society Quotient )へ

 

出来杉くんから

のび太の時代へ

 

テクノロジーの進化に対して

それを楽しめる人と恐怖を感じる人がいます

時代に求められる方はどちらか?

答えは明白です

 

そんな人材を育成すべく

OECD(経済協力開発機構)の支援のもと

明石にある青楓館高等学院さんと協力して

学校をまたいだ部活動『AI部』を展開しています

 

 

 

 

 

 

そこでは学校が社会や企業の協力を得ながら

 ① 原体験をつくること

 ② 持続できる環境を整えること

 ③ 目標を持たせること

 を目指しています

 

防災分野でのAI活用について

衆議院第一議員会館で開催された

『教育AIサミット2025』において

発表をしてきました

テーマは「防災とAI」

 

青楓館高校さんからは

過去の教育から学び最適な防災を実現するために

『防災ナビゲートAI』が提案されました

このアプリでは

家庭内での話し合いを活発化するために

次のふたつの機能を持たせています

 

① 防災すべきトピックの選択

 「備蓄や準備について」

 「被災後の行動について」

 家族内で話し合っておくべき内容が

 整理されています

 

② AIによる要約とリマインド機能

 話し合った内容をAIが要約して保存します

 実際に被災すると電波事情が悪くなり

 ケータイがただの箱となりますが

 オフライン状態でも利用できるようになっています

  

本校からは

2年生の辻 姫花さんと山瀬 大貴さんが

AI備蓄品支援アプリ『そなれこ』を提案しました

「備える」×「レコード」で『そなれこ』

 

 

 

 

 

 

被災体験に基づく

実際のニーズを踏まえた機能設計になっています

まずは家族構成やライフスタイルを分析して

必要な備蓄品とその数量を提案します

それはそのままオンラインで購入できます

さらには購入品の賞味期限を管理し

ローリングストックを実現するための

レシピの提案もしてくれます

 

『AI部』では

これらを単なる提案で終わらせず

自分たちで開発して社会実装させます

 

野球の甲子園

サッカーの国立競技場

それぞれの部活動には憧れの舞台があります

AI部にもその舞台が準備されています

 

来る10月10日

大阪・関西万博Expo2025メッセ「WASSE」において

全国大会が行われます

『AI部』がない学校でも

個人でも

出場できます

本校も予選突破を目指してがんばっています 
 

 


【ソルトレイクより愛をこめて】

災害医療と命の尊さを学ぶアメリカ研修の報告

 

日本時間21日(木)深夜11時

現地時間同日朝8時

 

乗り継ぎのロサンゼルス空港に到着いたしました

生徒はみな元気に空港でショッピングをしています

 

 

 

 

 

 

 

 

これから羽田空港行きの飛行機に搭乗します

PTA全国大会

地震から 599 日目

豪雨から 335 日目

 

PTAの全国大会が三重県で開催されています

全国からPTA役員の皆さんが

一堂に会します

 

 

 

 

 

 

震災前に石川県で開催され

その時お手伝いしましましたが

何だか遠い過去の出来事のような気がします 

 

 

 

 

 

 

本来PTAの役員の皆さんで

参加すべきところではありますが

現在本校では役員の人選すらままならず

会長さんも

災害復興で手が回らない中無理を言って

お名前だけ入れさせてもらっている状態です

ですので今年は校長ひとりで参加してきました

 

本校PTAはそういう状態ではありますが

お母さま方で知恵を出し合って

炊き出しなどのできることを

楽しんでできる範囲で活動しています

文化祭にも出店していただく方向です

お手伝いを希望される方は

ぜひ学校までご連絡ください

 

一日目の日程終了後

伊勢神宮まで足を運んでみました

 

 

 

 

 

 

伊勢神宮には内宮と外宮があります

内宮は天照大神を

外宮は豊受大神を祀った神社です

豊受大神は天照大御神に食事を捧げる「御饌都神」

祭祀の順序に従って

外宮から内宮へ参拝するのが一般的です

 

 

 

 

 

 

伊勢神宮では20年に一度

式年遷宮が行われます

社殿と神宝を新調して

大御神にお遷り願う

神宮最大のお祭りです

これは天武天皇のご発意により始まり

次の持統天皇4年(690年)に

第一回が執り行われました

以来約1300年の長きにわたり伝えられています

 

次回は令和十五年に第六十三回式年遷宮

その最高潮『遷御』の儀が

執り行われることになっており

すでにその準備が始まっています

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校でも今年秋に

仮設校舎への『遷舎』の儀が

執り行われることになります

不便な仮設校舎への移動であっても

こう言えば何となく厳かな感じがして

新しい時代への期待が高まりますね

 

 

 

 

 

 

『式年遷宮』で取り壊された神殿

そこに用いられていた心柱などの木材は

次の二十年間は神宮へ渡る橋と鳥居

 

 

 

 

 

 

その次の二十年間は伊勢街道に並ぶ神社の鳥居

さらにその後は全国に散らばるお社の改築材として

末永く活用していくのだそうです

 

 


【ソルトレイクより愛をこめて】

災害医療と命の尊さを学ぶアメリカ研修の報告

 

日本時間20日(水)午前9時

現地時間19日(火)夕方6時

 

ユタ州での生活の最終日が終了しました

今日もBYUに訪れ

午前中は職員の方に

キャンパス内を案内してもらいました

 

キャンパス内にある建物は

ほぼ人物の名前になっており

大学やキリスト教会に

大きな影響を与えた人だそうです

BYUのオープンキャンパスに来た様な雰囲気でした

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は学食でランチをとり

BYUの中の売店でお土産を購入しました

学食も売店もビックスケールでした

売店の中には日本のお菓子も売られていました

 

 

 

 

 

 

 

午後からは

farewell(お別れ) partyを開くための

準備をしました

焼きそば 牛丼 お好み焼きをみんなで作って

お世話になったホストファミリーに振舞いました

 

 

 

 

 

 

 

 

明日

飛行機の時間の都合で

家を出るのが早朝4時になります

そのためホストファミリーとお別れをするのが

今晩ということになります

みんなお世話になった宣教師やホストファミリーに

手紙を書いたりプレゼントを用意したりして

最後の別れを惜しみました

 

またアメリカに行って

みんなと再会することができますように

 

生徒たちは英語力が向上しただけでなく

率先して自ら行動する力も身につきました

本当に頼もしい限りです