校長室より「おこらいえ」
English Speech Contest
231日目
第19回高等学校文化連盟英語部の
英語スピーチコンテストが
石川県文教会館で開催されました
本校からは1年生の徳野喜仁さんと
大岩楓さんが出場しました
徳野さんは Cheer up Wajima !
大好きな野球と輪島
1月の地震で大きな被害を受けたけど
大好きな輪島を大好きな野球で盛り上げたい
輪島のみんなを甲子園に連れて行く!
力強いスピーチでした
大岩さんは New way of thinking after the Earthquake
地震をきっかけに自分に対する見方が変わった
今回いただいたたくさんの支援に
いつかきっと恩返しをしたい
落ち着いてしっかり伝えることができました
日が傾いて信号機まで傾いて
夏の終わりを感じるようになってきました
学校生活も再開しますよ
日中の昼寝を習慣にしていた人
1時間以上の昼の仮眠は
人間本来がもつ「体内時計」のリズムを乱し
学校生活が始まってからも
授業中に眠気を感じる頻度が多くなると言う
研究結果があります
福島大学共生システム理工学類の福田一彦教授は
5,000人の中学生を対象に調査を行いました
すると長時間の仮眠を頻繁にとる生徒ほど
授業中に居眠りをしやすいという結果が得られました
睡眠の総時間は仮眠をとるグループの方が
長いのにもかかわらずです
「体内時計」の中枢は脳内の
「視交叉上核」という部分にあります
この部分でつくられる24時間周期のリズムにより
睡眠と覚醒がコントロールされています
「体内時計」は13時~14時の間に
短い睡眠のリズムをつくることもわかっていますが
それは20分程度のリズムです
そこで1時間以上の仮眠をとると
このリズム全体にズレが生じるのです
体内時計が乱れたままだと
慢性的に日中に眠気を感じるようになります
学校生活にも支障をきたします
体内時計をリセットするには
午前中に強い光を屋外で30分程度浴びるとよいそうです
光の刺激が目から入り視交叉上核をリセットします
およそ1週間程度続けると効果が現れるそうです
十分寝ているのに日中眠いという人は
ぜひお試しを
という私自身も
日中5秒ほどで寝落ちするという
特技を持っているのでやってみます
さて明日19日(月)より
OECD経済協力開発機構の
全面的なご協力のもと
「能登スクール」が行われ
本校から7名の生徒が参加し
日本中から集まってくださる
50名ほどの仲間たちと活動します
19日(月)と20日(火)は
国立能登青少年交流の家で
21日(水)は
本校を会場に行われます
これは世界中の生徒や教師たちと
互いに学びあいエンパワーしあい
未来に向けての生徒の声を中心とした
創造的復興への取り組みを
共に創り出すことを目指します
明日の主な日程は次のとおり
10:00頃 輪島高校を出発
12:30頃 交流の家到着
13:00 開校式
14:00 「過去への旅」
東北スクール先輩の
過去から今までの軌跡を訪ねます
15:30 「現在を見つめる旅」
アバターを創り
自分の色 自分の軸を見つめます
19:00 「キャンプファイアー」
ご当地お菓子持ち寄りおしゃべり会
今回のスクールは
10月に日本で開催を予定している
「グローバルフォーラム」
そして12月にパリで予定されている
「生徒教師国際サミット」
へと繋がっていきます
しいのき緑地にキリコが集合
230日目
現在でも27人の避難者が
輪島高校に残っています
避難所となっている武道場に
足湯ボランティアの方が
来てくださいました
遠く香川から
理事長の藤井 節子さまはじめ
東北ボランティア有志の会のみなさんです
一人ひとりマッサージをしながら
お話し相手になってくださいます
心のこもったこんなボランティアも
あるんですね
本当にありがとうございます
避難所の二階
唯一使用できる第二体育館では
各部で使い分けをしながら
部活道をしています
今日は午前中は男子バレー部
午後はバドミントン部
有限会社興伸製作所さんが
寄贈してくださったスポットクーラーが
大活躍です
熱中症の心配がかなり緩和されます
本当にありがとうございます
卓球部が普段活動していた場所には
避難民の方がまだいらっしゃるので
場所を視聴覚室に移して練習です
狭いなりに工夫して練習しています
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
「花火をうちあげたい! 」
グループが金沢駅としいのき迎賓館で
募金活動を行いました
ご協力くださったみなさん
ありがとうございました
自分が行った時には
もう募金活動は終わっていましたが
能登各地より
5基のキリコがスタンバイしていて
このあとイベントがあるようです
キリコというのは
能登地方の夏祭りの時に
お神輿の先導を務める
大きな灯籠のことです
被災した各地で祭りが
中止または縮小となっていますが
復興した際はぜひみなさん
お越しになってください
能登半島の夏から秋にかけて
毎週のようにどこかで
キリコ祭りをしています
勇壮な祭りが繰り広げられます
よしニ本!ダメみっつ!
229日目
8月16日
玉音放送から一夜明けて
当時の人々はどんな思いで
この日の朝を迎えたのでしょう
妻や子どもを守るために
玉砕を覚悟しながら生き残った方は
なんで自分だけという
思いになったかもしれないし
それは今回の地震でも
同じ思いをした方が大勢いらっしゃいました
戦争に負けて属国になったら
鬼畜米英に酷い仕打ちを受けると
教え込まれていた方は
さぞ怖い思いをされただろうし
あるいは
やっと戦争が終わったと
晴れやかな気持ちだったのか
いずれにせよ
アメリカが中心となり
戦後の国づくりを
民主的に行ってくれました
基地問題などは残りますが
少なくとも心配された
妻や子どもたちが
皆殺しになるようなことは
ありませんでした
そう考えると
戦時中の情報統制って
本当におそろしいものです
「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら」で
特攻兵が野球をしているシーンがありましたが
あれ?敵国のスポーツは禁止されていたのでは?
とふと思いました
「ストライク」「ボール」のコールも
「よし!」「ダメ!」と
言い直させられたと聞いたことがあります
あ
ということはプレイそのものは
禁止されていなかったのか
打ちごろのタマに対して
アメリカでは「打て」と
見逃した打者にハッパをかける「ストライク」
それに対して日本では
投げた投手を褒め称える「よし!」
国民性の違いが表れていて面白いです
ただこの戦時中の英語禁止令
これも覆す発見を去年しました
本校が創立百周年を迎えるということで
過去の時間割を調べていたのです
すると
きちんと英語を学んでいました
それどころか
発音 綴字 聞方 話方 作文 読書 文法 書取 暗唱 習字
の十技能に分かれてがっつりと
現在は
聞くこと 読むこと 話すこと 書くこと
の4技能で評価されていますので
それよりさらに細かくしかも力を入れて
英語を学んでいたことになります
アメリカと戦うための情報収集に不可欠ということで
文部省からの通知に従っていたそうです
目的はどうあれ
他国の言葉を学ぶということは楽しいものです
文化の違いなども読み解けて面白いです
例えば91という数字を
日本語では「9個の10と1」と表しますが
フランス語では
quatre vingt onze
「4個の20と11」と表します
なんでわざわざそんなややこしい数え方を
という気がしますが
何か文化的な理由があるのでしょう
今度調べてみたい気がします
フランス語とスペイン語とイタリア語は
いずれもラテン語をルーツに持つ
兄弟言語です
フランス人とスペイン人とイタリア人が
それぞれ母国語で話すと
ちゃんとお互いに理解できて
会話が成立するんだそうです
ヨーロッパには
トリリンガル(3ヶ国語話者)や
マルチリンガル(多国語話者)が多いのは
そういった要素も多分にあると思います
日本人だって東京人と大阪人と石川人が
それぞれの母国語で話しても
会話が成立しますもんね
ちなみに東京人と大阪人と石川人を区別するには
四季の名前を言ってもらうといいそうです
はる なつ あき ふゆ
にアクセントがあるのが東京人
大阪人は全く逆で
はる なつ あき ふゆ
にアクセントがあります
石川人は全てあたま
はる なつ あき ふゆ
です
さて明日17日(土)
「街プロ」花火班が
被災した市民を元気づけるため
今年の輪島大祭に花火を打ち上げるための
募金活動を行います
9:00〜11:00 金沢駅
13:00〜19:00 しいのき迎賓館です
どうかご協力をお願いします
クラウドファンディングの方も
引き続きお願いしています
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
日本の一番長い日
228日目
今日は終戦記念日
8月は
6日広島平和記念日
9日ながさき平和の日
12日日航機墜落事故
15日終戦記念日と
なぜか3日おきに命について考える日が訪れます
62日目のブログで紹介した
本校の卒業式に来てくださった
Lilかんさいの嶋﨑斗亜さんが出演する映画
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
いつか見に行こうと思いつつ
気がついたら公開が終わってしまっていたのですが
今 Amazon Prime で見れるようになっていて
終戦記念日の今日
ゆっくり見てみることにしました
さわりだけ見てこのブログ書いています
高校の国語教師として働きながら
小説を書いていらっしゃる
汐見夏衛さんの小説を映画化したものです
福原遥さん演じる
親や学校すべてにイライラしてばかりの高校生の百合が
1945年の6月…戦時中の日本にタイムスリップする物語
そこで出逢った青年の誠実さや優しさにどんどん惹かれていきます
でも彼は特攻隊員で程なく命がけで戦地に飛ぶ運命でした
人を愛すること
大切に思うこと
共に生きること
今では当たり前のことが許されなかった時代に出逢ったふたり
主役の特攻隊員役の彼
どこかで見たことがあると思ったら
大好きな有村架純さんと
「中学聖日記」で共演していた
水上恒司さんではありませんか
確か高校時代は野球部でしたよね
劇中キャッチボールのシーンで
美しいフォームで投げていました
映画のラストを
福山雅治さんが書き下ろした
壮大なバラード「想望」が飾るそうです
それも楽しみです
お盆休みも今日で終わり
明日から学校が始まります
生徒が未来を見据え歩き出すための
さまざまな仕掛けをしていきます!
まずは能登笑顔プロジェクト
関西お笑いツアー
9月14 日(土)〜15日(日)
大阪のおもろい高校生たちが
みんなを笑かしに
招待してくださいます
詳しくは後期補習の時に案内しますね
それから8月能登スクール
10月グローバルフォーラム
12月教師&生徒サミットの一連のワークショップ
12月にパリで行われるサミットに行きましょう
パリへの渡航費宿泊費はかかりません
希望する生徒で能登スクールへの参加を
まだ申し込んでいない人は
即ご連絡を
今日はOECD「教育とスキルの未来2030 」プロジェクトの
オンラインワークショップに参加しました
主宰されているのは
愛知教育大学教職大学院の中村賢治さん
東京学芸大学教職大学院の福本莉佳子さん
ウクライナで小学校教師をされているAnnaさんの話を聞いて
「緊急時における教師のマインドセット」を考えようと
今回企画されたのだそうです
頼もしい限りです
Annaさんは「どんな時も学びを止めない」と
核シェルターの中で教え続けていらっしゃるそうです
一度お話しを伺ってみたいと思います
お盆の帰省に考える
227日目
お盆を迎え
帰省して来た卒業生たちが学校を訪ねてくれます
今日来た彼女は
ご家族が亡くなった場所にお花を手向けた後で
寄ってくれました
下敷きとなった家の外で1月4日まで暮らし
5日には進学が決まっていた関東の方へ
行ってしまっていたので
それ以来になります
元気そうな顔を見た瞬間
涙が出そうになるのを
必死でこらえました
今でも地震警報の音を聴くと
フラッシュバックして
怖くてたまらないそうです
あとで飾ったお花を見に行き
そっと手を合わせました
時折卒業生が来る他は
先生方もお休みなので
学校はいたって静かです
お盆休みはその昔
奉公に出ていた若者が
お正月と年2回だけ
いとまをもらい
ふるさとに帰っていた
名残なんだとか
大晦日に第九を歌うのも
楽団員が帰省するための旅費を稼ぐ
チャリティーコンサートが始まりだった
という説があります
もうひとつの説は
戦地へ赴く卒業生のために
12月に繰り上げた卒業式で
歌われたのがこの曲だった
というものです
いずれにせよ
その当時の方の思いが
込められているのですね
現在当たり前にあるもの
でもそれを始めた方には
それぞれの思いがありそして
一人ひとりの人生があった
そんなことふと考えてしまうようになったのは
地震によってもたらされた
私自身の心のありようの変化です
そしてあらゆるものは
ずっとそこに存在していた訳ではなく
ある時誰かが始めたもの
東京にこれだけの人口が集中しているのも
長い日本の歴史から見ると
ごく最近のこと
帰省ラッシュのニュースを見るたび
こんなに人がいるんだと驚き
そして同時に
もし今回のような地震がおこったらと考えると
怖くてたまりません
みなさんどうか
ご自分の命はご自分で守る覚悟を
そして3日間自力で生き延びるための準備を
東京への一極集中も考える時期に来ている
そんな気がしてなりません
先日本校生徒も参加して行われた
アントレプレナー発表会で
コメンテーターの方がおっしゃっていた
「都会vs地方という二項対立は
我々の世代で終わりにしませんか」
という言葉が胸に刺さっています