校長室より「おこらいえ」
半島の最先端から世界の最先端へ
地震から 432 日目
豪雨から 168 日目
いきなりの世界地図
しかもいつもの見慣れたものとはちょっと違う
しかしヨーロッパ諸国ではこれがスタンダード
日本はヨーロッパから見ると
世界のはじっこ
辺境の地なんですね
そして我々の住む能登半島
かつて高度成長期時代には
裏日本などとも呼ばれる日本海側に位置し
今回のような災害時には
道路が寸断され陸の孤島となるような場所です
この「裏日本」という表現は
戦前・戦後・高度成長期には普通に使われていました
「差別的な表現」とされ今は使われません
近代日本が発展する過程で
太平洋岸ベルト地帯と呼ばれる
京浜 東海 京阪神 瀬戸内 北九州地区が
政治・経済の中心となりました
これは貿易の中心が太平洋側に移ったことと
日本海の対岸の大国が社会主義国となり
貿易が激減したことによります
かつては日本海側の都市も海運でけっこう栄え
1877年には石川県の人口はグッと上がって
181万人と日本一になりました
このときの2位は新潟県で150万人
裏日本が当時の表日本でした
経済面で見ても
日本銀行金融研究所のデータによると
年収ランキング歴代日本一は
徳川吉宗第8代江戸幕府将軍の1294億円ですが
それに次ぐ第2位は加賀前田藩の1135億円です
現代においてはトランプ大統領が170億円らしいので
加賀藩もなかなかのものです
馳知事の年収がトランプの7倍ってことですもんね
世界の辺境の地日本
そのさいはての半島の先っちょ
かねてより少子高齢化に悩むこの土地で今
度重なる災害において
さまざまな社会課題が浮き彫りになっています
しかしこれは災害によって起こった新たな問題ではなく
日本全国で実際に直面している問題
さらには今後世界のあちこちで起こる問題です
少子高齢化で世界のトップランナーである
この地の高校生たちが
地域課題の解決のために立ち向かっています
本日「街プロ」発表会が開催されます
飯田高校 能登高校 門前高校からも参加があり
お互いの探究成果を発表しあいます
いつの時代も新しい芽吹きは
枝の先端から始まります
世界のはじっこ日本の先っちょ
この半島の最先端から
世界の最先端へとはばたく第一歩です
ところでさっきの地球儀の写真
撮影するときにALTのマイケル先生がいたので
『地球儀』って英語で何っていうの?
って尋ねたら
『glove』
と教えてくださいました
「いやいや『glove』 って地球でしょ
自分が知りたいのは『地球儀』の英語!」
って返したら怪訝な顔を・・・
よくよく聞いてみると
『地球儀』なんてものは
そもそも学校教育では使わないとのこと
なので概念そのものがないんですね
さらに『earth』と『glove』はどう違うの?
と尋ねると
『earth』は土でできたものというイメージで
『glove』は丸いものというイメージらしいです
母なる大地としての地球と
母なる星としての地球といったイメージでしょうか
Sun moon Mars と同列として使うのが『earth』
Sun moon Mars なども含めて使うのが『glove』なんだそうです
さらにもっと広義に球体を表す
『sphere』なんて言葉もあるよ
って教えてくれました
なるほど
気体を表すギリシャ語であり
気圧を表す単位ともなっている atm がついて
『atmosphere』
大気や雰囲気という言葉になったのですね
英単語も単なる暗記ではなく
語源や歴史も絡めて覚えると
さらに理解が深まります
教科を超えて知識をつなげ
既習事項としっかりと結びつける
新たな時代を生きる力を身につける
「街プロ」発表会でした
輪島高校以外の高校の発表です
(2)獅子舞で門前を活性化[門前高校]
地域の伝統芸能を自ら舞うだけでなく
ちびっ子向けのイベントも開催
地域の方の喜びの声も大きく
ついには同好会を発足させたそうです
(3)農業で門前を活性化[門前高校]
地元企業や農家に直接インタビュー
自分たちで野菜を直接育て販売しました
余った野菜の使い道を工夫して
トマトソースを作って調理販売しました
(4)商品開発で門前を活性化[門前高校]
震災で作られなくなった伝統のお菓子「ごらいくん」
みんなの笑顔が見たくて復興させることに
金太郎飴を作って全国展開しました
イベントでどら焼きも完売しました
(7)能登のみんなを音楽で元気づけるには?[飯田高校]
自分たちで楽器を演奏して作曲しました
作曲家 詩人 プロの演奏者の協力を得て
曲を完成させました
3月に石川県立音楽堂でコンサートを行います
(8)スポーツでのとげんき!![能登高校]
震災前と同じようにスポーツをしてみたい
こどもたちとの交流イベントのほか
ソフトテニスやバレーボールイベントも行いました
先生対象の卓球イベントも開催したそうです
(9)お店を活性化させるためには?[能登高校]
能登町のお店の活性化に取り組みました
校内の購買に出店することで店の知名度を上げます
購買の仕組みに工夫を加え持続可能性を探りました
困難にぶつかっても諦めない素晴らしい姿勢です
(10)地域デザイン〜仕事〜[能登高校]
能登町「仕事図鑑」を作りました
地元にどんな仕事があるか知ってもらうためです
現代の蔦重みたいですね「能登細見」
中学校や行政への配布も視野に入れています
ひさびさの調理実習
地震から 431 日目
豪雨から 167 日目
1年生の調理実習が行われました
水が出るようになった調理室は
午前、午後フル回転です
地震でミシンが割れてしまったので
手縫いで仕上げたエプロンを着用して調理しました
今回は炊き出しで大人気の豚汁作りにチャレンジです
なんとこんにゃくがハートになってました
愛情たっぷりの豚汁に心身ともにあたたまりました
以上家庭科の山上佳織先生からの報告でした
3月7日(金)本校を会場に
「ぼくらのまちはぼくらがつくる」
『街プロ』発表会が開催されます
今回被災した奥能登から3校をお迎えして
それぞれの街で取り組んでいる
被災地復興の取り組みを発表し合います
日程は以下のとおりです
10:00 受付
10:30 開会式
10:40 ステージ発表
12:20 昼食
13:20 ポスターセッション
14:20 閉会式
発表の内容がまとまりましたのでお知らせします
1 「朝市復興計画~新しいスタイルの多世代朝市~」輪島高校
2 「獅子舞で門前を活性化」門前高校
3 「農業で門前を活性化」門前高校
4 「商品開発で門前を活性化」門前高校
5 「人も猫も食べれるお菓子」輪島高校
6 「みつばちプロジェクト」輪島高校
7 「能登のみんなを音楽で元気づけるには?」飯田高校
8 「能登健康増進プロジェクト~スポーツでのとげんき!!~」能登高校
9 「能登町のお店を活性化させるためには」能登高校
10 「地域デザイン~仕事~」能登高校
11 「輪島の『楽しい』をつくる」輪島高校
12 「震災を超えて響く花火の音~花火復興プロジェクト~」輪島高校
13 「海辺で映画を見よう」輪島高校
どの学校も工夫を凝らしたアイデアですね
楽しみです
どうぞお越しください
企業様とも繋がってアイデアが現実化することを
願っています
昨日の朝日新聞に
沖縄尚学野球部 比嘉公也 監督の記事を見つけました
監督は
テストで赤点を取った部員には
練習参加を認めずずっと草むしりをさせるそうです
そんなに難しい問題はつくっていない
ふつうにちょっと努力をすればできるのに
点数がとれないということは
やらなくてもいいとか
いやなことから逃げるとか
そういう要素があると
おっしゃっています
沖縄尚学の強さはそんなところにあります
人としての強さというのは
練習以外の
日常生活のあらゆる場面で
培うことができるのです
【今週の生徒の叫び】
校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた
コメントを紹介するコーナー
今日は3月21日「春が来て君は綺麗になった」
のコラムを読んでくれた生徒からです
彼は震災により
2年生の途中から本校へ転学してきた生徒です
面接でサッカーが好きと言っていたので
入学前だけど
3月21日にいいことあるから
一度学校においでと伝えてあった生徒です
๒0๒๔年0๓月๒๑日地震から๔๑日目
季節外れの雪が降りました
この日僕ははじめて輪島高校に入りました
いつも学校の前を通ってますが
一度も入ったことがなかったのでドキドキしました
先生に呼ばれただけだったので
どこへ行けば良いかわからず
とりあえず知っている友達を探しました
久しぶりに会う友達がいっぱいいて懐かしい匂いがしました
小中学校以来はじめての全校集会を体験しました
人が多かったですがとてもワクワクしました
そそそそそしてなんと本田圭祐さんが来てくれました
まじで神すぎる
名前を聞いた瞬間興奮しました
昔から憧れお手本にしてきた選手
つい朝までYouTubeで見ていたプロサッカー選手が
目の前にいるので震えが止まりませんでした
そして彼は地震で心が病んでしまった輪島の人々に
「つらいことを体験したみんなだから
日本中の誰よりも強くなれるよ」
と激励の言葉をくれました
しびれるねぇ
この経験を糧に変えて強くなります
《左手 ナタコーン》
怖い話
地震から 430 日目
豪雨から 166 日目
震災直後から
さまざまな支援のお声かけをいただいています
発災直後にあったこんなお話
「被災地の子供たちに贈り物がある
せひ全生徒に配付してほしい
さらなる支援も考えている
一家庭あたり〇〇万円を
全生徒にお配りしたい」
あるところにはあるもんだと感心しきり
「贈り物の中に連絡先を書いておく
希望する家庭は
それぞれで直接申し込んでもらう
我々は指定された金融機関に直接振り込む
学校には一切負担をかけない」
そんなことまでしていただけるのかと
細かい心配りに感謝
もともと人を疑うことを知らない脳天気な性格に加え
発災直後で混乱状態になっていた私は
「これはありがたい!即申し込もう!」
実は奥能登の他の高校にも申し入れがあったようで
ある学校の教頭先生が
「これちょっとおかしくないですか?」
冷静になって考えると確かに・・・
口座番号も含めた個人情報をこんなに無防備に・・・
そこで支援先に対して
「学校が責任持って全生徒に配付するので
一括して学校の講座に入金してほしい」
と申し入れをしたところ
それ以来連絡がありません
この支援先について調べてみたところ
その母体は・・・
怖くて書けません
気づいた教頭先生は部活動でならした先生
数々の修羅場をくぐり抜け身につけた
危機を察知する
その動物的カンはさすがです
そして発災後このように
各学校が教育委員会を中心にして
情報を共有しながら前へ進んでいます
一昨日行われた卒業式で
輪高新聞が配られました
次のようにメッセージを残しました
「誰よりもつらい思いをしたみんなはきっと誰よりも強くなれる」
サッカー界のレジェンド本田圭佑さんが
本校に訪れみんなに投げかけてくださった言葉です。
PTG(心的外傷後成長:Posttraumatic Grouth)という言葉があります。
(1)「他者との関係」他者を思いやる気持ちが強くなります。
そしてつらいときには誰かに頼ってもいいんだと思えるようになります。
(2)「新たな可能性」が生まれます
それまで描いていた人生の道筋とは異なる方向性を余儀なくされます
だからこそ新しい可能性が開けてきます
(3)「人間としての強さ」が芽生えます
つらいことに見舞われてそれでも今まだ自分は生きている
自分が思う以上に自分は強いと実感できます
(4)「精神性的な変容」が訪れます
人間の存在を超えた現象や事柄に向き合うことで
生き方や魂について思いをめぐらせるようになります
(5)「人生に対する感謝」の気持ちが溢れてきます
これまで当たり前と思っていたことが実は奇跡
変わらない平凡な毎日にこそ感謝の気持ちを強く感じるようになります
例えば野球部の生徒たち
無惨に砕かれたグラウンドを目にして自分たちのグラウンドを元通りにしたい
行政にかけあってもそれよりも優先すべきことがありなかなか前には進めません
ついには自分たちでグラウンド整備から始めました
どれだけ石ころを拾っても拾ってもきりがありません
それでもいつかプレイのできる日を夢見て力を合わせます
野球部は練習の前後にグラウンドに挨拶します
それは誰に?野球に神様?それって誰?本当にいるの?
今なら確信を持って答えることができるでしょう
これまで普通に野球ができていたこと
これは本当は奇跡的なことであって
そこに辿り着くまでに多くの方の力があってのことだと
身を持って感じることができたはずです
君たちの子供らが将来挨拶する野球の神様
それは間違いなく君たち自身なのです。
『街プロ』発表会のお知らせ
地震から 429 日目
豪雨から 165 日目
昨日行われた卒業式で
PTA会報「青桐」が配付されました
例年PTA役員の方々に
執筆をお願いしているのですが
今年は役員を選出せず
「全員が役員!
楽しいことだけやりましょう」
をモットーに活動してきましたので
原稿も一般公募して
「ぜひお子様に残したいメッセージを」
としました
例年に増して心のこもったものになりました
私も次のようにメッセージを書きました
「東日本大震災が起こった日は入学式の行われる少し前の日でした
新しいランドセルは手を通されることもなく津波に流されました
土砂の中からそんなランドセルを見つけたお母さんがいました
水道が来ていないので溜め水で懸命に洗いましたがきれいにはなりませんでした
悲しみの新1年生たちには新しいランドセルが贈られ
入学式を迎えることができました
でもその子が入学式の翌日から6年間背負い続けたのは
お母さんが洗ってくれた傷だらけのランドセルだったのです。
能登半島地震が起こったあと初めて高校に生徒が集まる日のことです
水道が来ていないので洗濯ができないことから私服登校を認めました
ただひとり制服で登校した生徒がいました
聞くとお母さんがその制服を持って逃げてくれたのだそうです
他にも大切なものはたくさんあったはずなのに
お母さんが真っ先に心配したのが娘の学校のことだったのです
その話を聞いて生徒と保護者の学校に対する想いを実感し
学校の責任の重さをあらためて考えさせられました
今日はその制服を着る最後の日ですね」
「ぼくらのまちはぼくらがつくる」
輪高生のまちづくりプロジェクト『街プロ』
成果発表会を行います
一般公開いたします
お誘い合わせの上ぜひお越しください
今年1年間
生徒達がとりくんできた
まちづくりの成果を
ステージ発表と
ポスターセッションで披露します
3月7日(金)より
本校の第一体育館で行います
地震で壁はひび割れ
床が窪んだ悲惨な状況の場所ではありますが
危険立入区域には指定されていませんので
その被災状況も合わせて
ごらんになっていただきます
日程は以下のとおりです
10:00 受付
10:30 開会式
10:40 ステージ発表
12:20 昼食
13:20 ポスターセッション
14:20 閉会式
どなたでも参観できます
正面玄関よりお入りください
駐車スペースはございません
あらかじめご了承願います
ステージ発表の際には
質疑応答の時間は設けません
発表グループは
午後のポスターセッションでも
発表しますので
その際に直接ご質問ご意見をお寄せください
なお今回は奥能登の公立高校より
飯田高校(午前中のみ)
能登高校
門前高校
からも参加してもらいます
高校間を超えた交流も予定しています
それぞれの学校が
それぞれの場所で
生まれたまちを甦らせるために
がんばっています
お待ちしています
ぜひお越しください
【今週のありがとう】
東大阪ロータリークラブのみなさま
貴重な備品ありがとうございます 大切に使わせていただきます
谷村誠会長はじめ神戸市立保育園連盟のみなさま
おいしいお米ありがとうございます ご家庭に配付しました
岐阜県 関商工高校 鷲見椿さんとおともだち
「能登新聞」で被災地の状況を伝えてくれてありがとう!
広島県立芦品まなび学園高等学校 祝迫直子先生
ようこそお越しくださいました そして災害支援ありがとうございます
公益財団法人 旭硝子財団のみなさま
奨学金ありがとうございます 未来へ歩き出す大きな支えです
※このコーナーでは
これまでご支援いただいた方々を
順に紹介させていただいています
未来へ向かって飛び立つきみへ
地震から 428 日目
豪雨から 164 日目
卒業式が行われました
会場をお花で飾ってくださったのは
FlowerSchool Muguet の
水上 詩子 さま
昨年の音楽堂での卒業式
今年の入学式に続いて
3回目になります
金沢でフラワースクールを主宰されています
卒業生が胸にあしらう
すずらんとアイビーのコサージュも
全員分を手作りしてくださいました
スズランの花言葉は「幸福の再来」
ヨーロッパでは聖母マリアの花とされます
葉の影に隠れてしまいそうな小さな花が
被災地から立ち上がる小さな希望のようです
またアイビーの花言葉は「友情」「永遠」
アイビーが持つ強い生命力と
しっかりと絡みつくツタの性質が
力強く未来に向かって伸びていく姿を想像させます
卒業生一人ひとりに
エアリーフローラが手渡されました
名古屋市立西陵高等学校の
昨年度の2年5組のみなさんからも
お祝いメッセージカードが届きました
昨年発災後まっさきに
ハンカチとかコスメとか
女子高生ならではのアイデアの
支援をしてくださったクラスのみなさんからです
カードはこちら
仙台育英高校の野球部のみなさんからも
豪華な花の贈り物です
卒業式はどうやら雪の特異日のようでして
北陸では毎年不思議と雪がちらつきます
今朝も早くから係の先生方で駐車場の整理
思い出に残る卒業式にしようと
裏方さんもみんなで力を合わせます
会場である体育館への通路は
未だ崩れたまま
ブルーシートで覆われた通路を通ります
ゆがんだ通路をくぐると
みんなで仕上げた立派な式場へ
夜の体育祭にお招きくださった
福岡第一高等学校の校長先生や
本校にお勤めくださった
春木先生 大坪先生 矢知先生 松村先生 玉置先生
からお祝いのメッセージをいただきました
全校生徒で行う卒業式は
6年ぶりです
つまり今回の卒業生にとっては
中学高校を通して初めての経験です
どうですか?
思い出に残るものになりましたか?
小学校の卒業式に比べると
高校の卒業式は
味気なく感じたかもしれませんね
公費解体を待つだけの我が家の
タンスの下敷きになっていたギター
坂崎幸之助さんに憧れて
高校卒業のときに買った
6弦と12弦のダブルネックのアコギ
この思い出のギターで
卒業生の門出をお祝いしようと
秘密裡に練習してきました
挨拶が下手な私はお歌で勝負です
「あんなにも
すきだった
きみがいた
このまちに・・・」
選んだ曲は玉置浩二さんのメロディー
「あのころは
なにもなくて
それだって
楽しくやったよ」
下手にグダグダしゃべるより
よっぽど気持ちが伝わりそうな気がして
「メロディー
泣きながら
ぼくたちは
しあわせを
見つめてたよ」
のつもりでした
ギターを持ち上げたとたんに
カランカラン
弦にはさんでおいたピックを
ギターの穴に落としてしまいました
しっとりと6弦のフィンガリングで
静かに始まり
サビはピックで12弦のストローク
劇的なアレンジをしたつもりが
始まってもいないのに早くも破綻です
頭の中が動揺したまんま
止めるわけに行かず
案の定いきなり歌詞を間違えました
もうあとは思いついた歌詞を
適当に繋げグダグダでした
このプレッシャーに弱い性格は
どうにもなりませんね
それにくらべ
在校生代表の邑田達紀さんの送辞
卒業生代表の志田心湖(ここ)さんの答辞は
とても立派で心うつものでした
ここちゃんの答辞の中で
心に残ったのは
「嫌われてもいいからと
それでも厳しく指導してくださった先生
ありがとう」
のフレーズです
先生だって人間だから
生徒に嫌われたくはないんですよね
でも信念を持って生徒に接してくださった先生
生徒にはちゃんと伝わっています
私が見ていないところで
若い先生方はこのようにして
生徒に接していてくださったんだなと
思わず教員席の方を見てうるうるしました
式辞の最後に
卒業生みんなに向けて
ここちゃんにちなんだ言葉を贈りました
輪島に残るみんなへ
「それでもここ輪島にいる」
一旦輪島を離れるみんなへ
「それでもこころは輪島にある」
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