3年日誌
テーマ研究 9~11月の活動【3学年】
3年次生の総合的な探究の時間では、「テーマ研究」を行っています。
テーマ研究の活動の中心となるのは夏休みです!進路実現に向けた取り組みと並行するので大変ですが、
1学期に立てた仮説の検証のために、各自で考えた行動(実験・観察、インタービュー、文献調査、
アンケート分析、フィールドワークなど)を実施しました。
2学期まずは夏休みの行動をまとめた実施報告書をもとに担当 9月下旬頃からはレポートの
の先生と面談です。実験は十分か、データの整理・分析はどう 作成がスタート!!書き方につい
か、別の視点で考察できないか、等アドバイスをもらいます。 ての説明を聞きます。
10月からはレポート作成と並行して、発表スライド作りも行 担当の先生や助言者の先生に
います。文字の色や大きさはもちろん、写真・図・グラフなど 見てもらい、説得力ある発表
を活用して、聴く人に分かりやすく伝えられるよう工夫します! が出来るよう練習です!!
今年度は、生徒の自主的な活動を促すことを目的として、テー 教室近くの廊下には毎週の予
マ研究専用サイトを開設しました!各授業での目標、レポート 定や研究を通して身に付けて
やスライド作成で注意するポイントなどがまとまっています! ほしい力等が掲示されます!
これらの活動を経て、11月22日にはいよいよグループ別のテーマ研究発表会です。
生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト⑧
生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト〜ヨーグルトの蓋を開けやすくするための道具作り〜
に向け、今回は、がん患者さん4名と連携先の専門職5名にご協力いただきながら、現在までの活動を踏まえ、再度情報収集や前回生徒達が制作した紙粘土を使った試作品のご意見などをいただきました。
連携先の方々のご協力のおかげで、実際に数値的データとして指先の力を測定させていただいたり、自助具もお借りし、道具の素材などのご意見なども伺うことができました。
また、生徒達の様子を近くで見ていただきながら、その都度情報収集の仕方や検証方法など専門的なアドバイスもいただき、大変勉強になりました!
そして、何より当事者さんのお声をいただけるのは本当に助かります。生徒達からも患者さんの声をしっかりと聞き取り、繋げたいという思いが伝わってきました。本当にご協力いただきましてありがとうございました!
今回、様々な方がお集まりいただき、生徒達の一生懸命活動する姿を見て、
本当に素敵な活動をさせていただいているなぁと感じました。
まだまだ改善しなければいけないことがたくさんあるので、今回いただいた大切な情報を整理し、活かし、もっともっと素敵な活動になるように頑張ります!!
貴重なお時間いただきありがとうございました!
生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト⑦
ヨーグルトのようなパッケージを開けやすくするための道具づくりですが、これまで,患者さんについての勉強、デザ
インの重要性についての勉強、また、パッケージを開ける際の指先、手首の使い方などを色々と考えてきました。
その学びをもとに、今日は、持ち手の握りやすさについて考えました。持ち手について考える際、頭の中で考えた
り、絵で表してみてもなかなかイメージの共有が難しく感じていました。そこで、協力してくださっている機関にご
相談させていただいたら、紙粘土だと安いし形を考える際には良いのでは?とアドバイスをいただき、紙粘土を使っ
て持ち手について相談しながらいくつかの案を形にしてみました。
手首に負担がかかりにくい形、指先や関節に負担がかかりにくい形、大きさや長さ、形状を工夫し、いくつかの案を
紙粘土で作ってみました。
25日には、患者様や連携先の方々が来てくださります。今日作ったものを触っていただきながら、さらなる課題解
決や新たな案につながるようにしていきたいです。
生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト
福祉用具開発 プロジェクトロゴマークが完成しました!!!
ヨシタプランニング様にご協力いただき、生徒たちが考えた思いとイラストを綺麗に整えてくださり、
完成!!!ありがとうございます!!!
テーマのコンセプト
①福祉、ビジネス、工業の他分野がパズルのピースのように組み合わさり、一つのものを作っていくということ
(福祉のパズルはピンク、ビジネスのパズルは水色、工業のパズルは黄緑で表しました)
②今回の活動だけにとどまらず、誰かの思いと誰かの思いがつながってほしいという思いから、パズルのピースを意
識しました
③そして、このパズルはまだ完成しておらず、最後は心(ハート)思いを乗せて完成させたいということ
④つながりを意識したパズルのピースと平和のピースという意味もこもっています
今年の活動だけではなく、今後の活動にぜひ活用していきたいと思っています!!
生活を豊かにする福祉用具開発プロジェクト⑤
9月6日3年テーマ研究の時間に、
金城大学 河野先生に自助具開発に向けてアドバイスをいただきました。
現在生徒たちが考えているヨーグルトの蓋を開けやすくする道具づくりですが、河野先生は関節リウマチの患者様に似たような道具を考案されたことがあるというお話をお伺いし、今回お願いをさせていただきました。
対象となる方の症状は異なりますが、どんな道具を考案されたのか、またどのように制作されたのかという具体的なお話を聞き、生徒たちはよりイメージが膨らんだように感じました。本当にありがとうございました!!
講義のあと、工業の生徒たちからは「CADを使って3Dで案をまとめてみたらどうかな?」や、福祉の生徒からは「がんの患者さんはこんな話をされていたよね」など、また、ビジネスの生徒たちは「患者様の声を生かすにはどういう道具がいいのか?」など、系列ならではの会話が飛び交い、まさにこの空間に社会があるなぁ・・・と感じました。
限られた時間で、難しいことに挑戦しているとは思いますが、生徒たちが自分たちの学びの分野を生かし、他の分野と協力して取り組むことは北陵高校ならではの素敵な学びだなぁ…と感じました。
もっと作戦を練って、良いものにつながればなぁ…と思います!
石川県金沢市吉原町ワ21番地