日誌

歳時記2

「ペストは近代の陣痛。コロナは…?」

こんにちは。地歴公民科の前田です。

 

「ペストは近代の陣痛」という言葉があるそうです。

 

前回、「人類と感染病の戦いの歴史」についてお話ししました。社会の変化が起こるかもという話もしましたね。地歴公民科として、感染症と社会変革ということについて、今回はお話しします。

 

前回の内容の中で触れたペスト(黒死病)は、大きな社会変化をもたらしました。ヨーロッパで猛威を振るった黒死病は、人々の意識を変えたといわれます。当時の人々にとって、キリスト教は絶対的なものでした。しかし、どれだけ祈ってもペストが治癒するわけではありません。流行もおさまる兆しは見えません。人々は教会に無力感を覚え、キリスト教の権威は低下します。その結果、「キリスト教から一歩離れて、人間本来の感性を引き出そうという運動」、すなわち“ルネサンス”が生じました。また、“宗教改革”もこうした教会への不信感が下地になっていました。

 

ルネサンスや宗教改革はヨーロッパの人々のくらしを変え、文化文明のレベルを次のステージに引き上げました。こうしたことを、「ペストは近代の陣痛」という言葉で表現しているんですね。

 

さて、今(と言っても“コロナ前”ですが)、日本政府は「Society5.0」ということを提唱しています。簡単に言うと、これまでの社会(=Society)からもう一つ次のステージへ、ということ。具体的には、人やモノがインターネットを通してつながり、AIやロボット技術など、さまざまなハイテク技術を用いて社会の抱える課題を解決できるようになる社会を目指す、ということです。詳しくは内閣府ホームページを見てください。

 

そして、この「Society5.0」は、今まさに、実現に向かいつつあるのです。ニュースで、荷物を自動配達するロボットや、飲食店で料理を運ぶロボットの実験が行われているのを見た人もいるかも知れません。あるいは、今は感染症リスク対策ではありますが、オンライン会議で時間や移動のエネルギー、コストを削減することも、このSociety5.0の目指す一つでもあります。コロナショックで生まれたり、加速したりしている技術の中で、Society5.0につながるものを挙げるとキリがありません。

 

感染症は世界を変える。これは通説であり、また「一つの事実」になりつつあるんですね。

 

では、その中で僕たちは何を考えればいいのでしょう…?この社会の変革に対応できるように、柔軟さをもちつつ、いろいろな力を身に着けていかなければいけないようです。皆さんは高校生。卒業して出ていく社会はきっとさらにSociety5.0に近づいているでしょう。もしかしたら、いろいろな職業に対する考え方や、求人のようすも変わってくるかもしれません。今の常識に縛られずに、Society5.0の中で生きるために必要な力はなんなのか、ということを考えていかなければいけないんですね。

 

今日から分散登校が始まりました。本格的な再開を楽しみにしている人も多いかもしれません。社会は「コロナ前」の日常には戻りません。新しい社会を見据えつつ、再開される学校生活を頑張っていきましょう!

 

 

参考

内閣府ホームページ(Society5.0について) ぜひ読んでみてください。とても興味深いですよ!

https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

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1年生分散登校

令和2年5月20日(水)

分散登校が始まりました。本日は1年生です。

玄関で家庭での検温結果を報告します。

3密を避けて整列です。

オリエンテーションの様子です。席が普段の3倍以上は離れています。

 

明日は2年生、明後日は3年生です。

いよいよ学校再開です。休業モードから学業モードへ切り替えて行きましょう!!

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他人から学ぶ姿勢を大切に2

みなさんこんにちは。家庭科の元林です。

まさか2回目が回ってくるとは。こんなに休業が延びるなんて。しかし明日から分散登校が始まりますね。みなさんに会えるのがとても楽しみです。

 

学校が再開したら、休業期間中にできなかった勉強がたくさんできます。総合学科の学校なので、授業はもちろん、資格取得も頑張ってほしいと思います。

 

わたしは2年前、漢字検定2級を取得しました。さらに昨年度は、数学検定準2級を取得しました。「なんで大人なんに受けるん?」と生徒に何回か聞かれましたが、大人になって勉強の大切さがわかったから受けているのです。取りたい資格はまだまだ山ほどあります。それについては詳しいことはまた今度、直接お話します。

 

わたしが今回お話したいことは、「他人から学ぶ姿勢を大切に」ということです。

 

実は2年前の漢字検定は、3回チャレンジしてやっと合格しました。しかし、昨年度の数学検定は1発合格でした。なにが違ったのでしょうか。

漢字検定のときは、受けようと決めたは良いものの、勉強が全然手につかない。モチベーションが上がらない。勉強してる暇があったら寝たい。なぜ申し込んだのでしょう。そりゃなかなか受かりません。

では数学検定を受験したときはどうでしょう。当時2年生(現3年生)の生徒2人が準2級にチャレンジするという情報を入手していたので、その2人が参加している勉強会に乗り込んでいき、2人が頑張っている姿を見てやる気が満ち溢れました。一緒に頑張る同志がいるとこんなにも頑張れるのだと、なんだか学生の頃の気持ちを思い出しました。

 

教師として働き始めて6年目になりますが、先生からはもちろん生徒のみなさんから学ぶことがたくさんあります。と、この前のメール配信で書きましたので、具体的な例を挙げてみました。出会った人すべてから学ぶ姿勢を大切にしたいものです。

 

みなさんも、同じクラス、学年、部活動など、周りを見渡すとたくさんの人がいると思いますので、切磋琢磨して高校3年間を過ごせたら良いですね。

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「芸術は爆発だ!」

こんにちは美術担当の中巳出です。

皆さん、元気に過ごしていますか?こんなに授業がしたい!と思うのは教員人生初のことではないかと思って日々を過ごしています。そろそろ会えそうですね!楽しみです。

 

突然ですが、皆さんは今までに何回、美術展を見に行ったことがありますか?

私のライフワークの一つに美術館巡りがあります。高校生の頃、美術展で本物に出会ったときの感動が忘れられず、本物に会いたい!!と頻繁に美術館に足を運ぶようになりました。毎年、これだけは行きたいと思う美術展をチェックし、見に行っていましたが今年は3月からの自粛生活で全く行くことが出来ず寂しい思いをしていました。そんな思いをしている人が多いからでしょうか、それをどうにかしたいとバーチャル美術館など様々な工夫をされている美術館があります。美術館ではなくても、この状況をどうにかしたいと多くの人が様々な工夫をしてくれていて、人間ってすごいな!と自粛期間に強く感じています。

 

今回お勧めするのは、岡本太郎美術館のバーチャルミュージアムです。川崎市岡本太郎美術館の展示室が360°バーチャルで見ることが出来ます。

「芸術は爆発だ!」という言葉を聞いたことはありますか?芸術家岡本太郎の言葉です。

力強い作品が多く、私の好きな芸術家の一人です。代表作「太陽の塔」の内部は一度見に行きたいと思っています。岡本太郎美術館のバーチャルミュージアムを見て岡本太郎の世界に触れてみてください。私は本物を見たいという気持ちが強くなりました。いきなり美術館に行くのは緊張してしまって…という人には良い機会だと思います。ぜひ体験してみてください!

 

川崎市岡本太郎美術館ホームページ

バーチャルミュージアム

360°で歩く!岡本太郎美術館

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「イライラ過ごす?ニコニコ過ごす?」

11H担任で、1,2,3年生の数学を担当する上狹です。

・4月10日に続いて、2回目の登場です。Google for Education で連絡が取れている生徒の皆さん、いつもありがとうございます。まだ登録できていない人、早めにつながると嬉しいです。

 さて、今日は、『イライラ、ニコニコ…選ぶならどっち?』について、お話しします。

まず、イライラ…ストレスを抱え、毎日怒ったり、悪口を言ったり、他人のことを批判したりしていませんか?これでは、心も体も元気になれません。イライラが原因となる心と体の病気はたくさんあるそうです。

 さて、ニコニコ…『笑顔で過ごす』笑いがもたらす良い効果は、たくさんあります。

第1に『周り(家族や友だち)』にも笑顔が広がります。

第2に『体』が元気になります。体の中にあるナチュラルキラー細胞という免疫力が上がり、“がん”や“感染症”にかかりにくくなると言われています。免疫システムを整えてくれるそうです。(最近話題の感染症の対策にもなるかも!)

第3に『心』が元気になります。笑うと、幸福感が増える“エンドルフィン”というホルモンが出るそうです。自律神経のバランスにも良いと言われています。詳しく調べるともっと多くのことがわかると思います。

 ここまで書けば、あなたの選択は、 “どっち?“ ではなく、ニコニコすること、笑顔で過ごすことが大切だと気が付いてくれるでしょう。つらい日々、苦しい時間を過ごしているときでも、作り笑いからも同じ効果があります。少しずつでも、笑顔で過ごす時間を増やしてみませんか?すぐに効果が出るかは、わかりませんが、きっと、毎日ニコニコ過ごしていると、そのうちに『心』も『体』も、そしてあなたの『周り』もみんなが元気になっていくと思います。そして学校も、社会も元気になれば、将来への希望につながるのではないか、と思います。

さあ、みんなそろって“笑顔”で過ごそう! 『“ニコニコ”で過ごそう!』

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