校長先生のブログ

校長室より

北京オリンピック ~カーリング日本女子チーム ロコ・ソラーレから学んだこと~

 2022年が始まってもう2ヶ月が過ぎようとしています。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と言われるように時の流れの早さに驚くばかりです。昨年の2月23日は、校長室からグラウンドでサッカーを楽しむ児童の姿を見ながら、学校だよりの原稿を書いていたことを思い出しました。今日は金沢市を中心に大雪警報が出され、20センチ近くの積雪を記録しています。今年はやはり大雪の年となったようです。しかしながら、県内でも春一番が吹き、校庭の梅の花も咲き始めています。春はもうすぐそこまで来ています。トルストイの言葉でSpring is the time of plans and projects.(春は企画と計画の時期である)というのがあります。今、子供たちは、出発の春に向けて、先生方と一緒に進級の準備を進めているところです。

 さて、夢と感動と勇気を与えてくれた北京オリンピックが2月20日をもって終了しました。冬季五輪の中では最多のメダル数を獲得した日本人アスリートの活躍ぶりには本当に感動しましたし、同じ日本人としてその姿は誇りに思えました。

 多くの感動場面がある中、私が最も興味をもったのはカーリング日本女子チームです。その訳は、メデイア等でもしきりに伝えられていた彼女たちの笑顔とコミュニケーション力はもちろん、そこから生まれる主体性、協働性、課題解決力、持続性などが学校教育で求められる児童生徒の姿に大変似ているなと思ったからです。

 彼女たちは勝つために多くの情報(氷を読む)を一人ひとりが提供し(主体性)、それを全員が共有した上で、メンバー全員で最善の方法を考え抜き(協働性)、実行する(課題解決力)。失敗しても笑顔で「ナイス」と言って励まし合い、次への解決策を考える。しかもカーリングは一試合が約2時間半もかかり高い持続性も求められます。普段から時間をかけ地道に練習を繰り返さなければ持続性も身に付きません。そして何よりも魅力的なのは、彼女たちはとても楽しそうに試合に臨んでいる姿です。

 先に述べたことを児童の学習活動に置き換えてみると以下のようになります。

 与えられた学習課題を解決するために、主体的に自分の考えや意見を述べ、全員がそれらを共有し、その意見や考えを基に、協働で解決策を考え、解いてみたり実行してみたりする。その時課題が解決できなくても、「大丈夫、他の解決策を考えてみよう」と笑顔で話し合い、また考える。学習への持続性は、授業や家庭学習に時間をかけ地道にコツコツと努力することで身に付きます。そして何よりも魅力的なのは、難題にぶつかっても子供たちが楽しそうに学んでいる姿です。こんな風になるかなと思います。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像もできないくらい社会情勢は大きく変化しています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。正にオリンピックで見せてくれたロコ・ソラーレの姿がそれに似ています。私達教員はカーリング日本女子チームの姿を参考にしながら、授業改善を図っていく必要があると感じています。そのためにも、子供たちと教師が確かな信頼関係で結ばれ、互いが笑顔でコミュニケーションができる、そんな雰囲気を大切にしていきたいと思います。

 3学期も残りわずかとなりましたが、引き続き本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

                                              

                                     学校長 松山 真由美

休校期間中における保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます

 1月28日(金)から30日(日)までの休校期間中、そして4年生はさらに2月1日(火)までの休校期間中、お子様の自宅待機、4年生はPCR検査の実施にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、2月2日より無事学校を再開することができました。
 再開にあたりまして、2月2日(水)の朝、子供たちへ以下のメッセージを伝えました。
 まずは、子供たちが昨年度からこれまで感染対策を頑張って続けてきたことを褒めました。それでも、今世界中で猛威を振るっているオミクロン株は感染力が強く、どこでだれがかかってもおかしくない状況であることを伝え、過度に恐れることなく、医師の言うことをよく聞いて、栄養のあるものを食べ、十分な休養をとることで治る病気であることを伝えました。
 そして私からは、子供たちに二つのお願いをしました。
 一つ目は、感染者や感染予防のために休んでいる人に対する偏見や差別を絶対許さないということ。噂話、間違った情報、ばい菌扱いなどの行為は絶対許さないということ。そんな行為を見たら注意して欲しいし、もし言えない場合は先生に教えて欲しい。先生方は絶対許さないということを力強く伝えたつもりです。
 二つ目は、感染対策をさらにしっかり行っていこうということで、児童に以下の10の質問をし、感染対策への意識を高めさせました。全部の項目で「はい」と答えられれば、感染は最小限で抑えられるはずということを伝えました。
 ①鼻マスクになっていませんか。
 ②登下校時も(スクールバスの中でも)マスクを着用していますか。
 ③鼻水をかんだティッシュは蓋付きゴミ箱に捨てていますか。
 ④長休みの後、トイレの後、給食の前などしっかりと手洗いをしていますか。
 ⑤給食の準備中は静かに待っていますか。
 ⑥黙って給食を食べていますか。 
 ⑦学年で決められた場所で歯磨きやトイレをしていますか。
 ⑧距離をとらず友達とくっついて廊下を歩いていませんか。
 ⑨寒いからと言って教室の換気を嫌がっていませんか。
 ⑩更衣室などで着替える時、マスクを外しておしゃべりしていませんか。
 

 最後に、2学期に各クラスで作成した「コロナガイドライン」を学級のみんなで確認しあうこと、今後もみんなで安心できる声かけをしあいながら、全校みんなでこの厳しい状況を乗り越えましょうと声かけをしました。

本校の感染対策について
 学校では1月25日(火)より、これまでの基本的な感染症対策①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い、④毎朝自宅で検温し、発熱等の症状がある場合は休む、⑤十分な換気、に加え、以下の感染対策を再度開始しました。

 ⑥縦割りの「掃除をやめて、学級単位とし,学年間の交流を減らす。
 ⑦6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行う。
 ⑧感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行わない。
   ※リコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱、金管練習など
 ⑨長休み後、給食前の手洗いをさらに徹底する。
 ⑩正しくマスクを着用できるよう指導する。
  ※できれば不織布のマスクを着用させてください。予備のマスクを持たせてください。
 

 以上、ご家庭でもご協力をお願いいたします。
                                                                      学校長 松山真由美

新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。

 新年明けましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様に助けられて充実した学校運営をすることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2022年がスタートしました。今年は寅年。昔から虎は活力に満ち、勇気と果敢の象徴として、また魔除けのお守りとして、人々の暮らしの中で広く親しまれてきた動物だと言われています。子供たちも、虎のように勇猛果敢に困難に立ち向かっていける強い人になってもらいたいと願います。  

 そして学校では1月11日より令和3年度3学期がスタートしました。3学期は登校日数が6年生で47日、1~5年生で50日ととても短い学期となりますが、1年間のまとめと新年度に向けての準備をする大切な学期となります。子供たちにもそのことを意識して欲しいと思い、始業式では以下の3点について話をしました。 

 1点目は3学期はこれまで習ってきたことの復習をして、習ったことをしっかりと自分の知識として身に付けること、そうすることが4月からの新しい学年の良いスタートにつながるということを、桜の花の準備を例にして話してみました。低学年の子供たちにも分かってもらえたと思います。

 2点目は3学期は1年で最も大事な学校行事「卒業式」があるということです。送られる側の6年生は、自分たちのこれまでの頑張りを足跡としてしっかり残し、後輩達が「あんな6年生になりたい」という憧れの気持ちを抱かせるほど、最後まで最高学年としてのプライドをもって行動して欲しいと伝えました。また、送る側の1~5年生に対しては、6年生を送る会と卒業式に向けての練習を心を込めて行って欲しいとお願いしました。

 3点目は、2学期の終業式でも子供たちには伝えたことです。8月6日の平和学習から学んだこと「平和であるために自分たちが今できることは、喧嘩をしない、友達と仲良くする、いじめをしないこと」を思い出させ、校長の私が目指す学校もみんなと同じで、みんが居心地よく過ごせる学校、みんなが安心して勉強ができ、休み時間を楽しめるそんな学校だということを再度伝え、そんな学校を一緒に目指そうとお願いしました。

 そして、オミクロン株の感染拡大が全国で急速に拡大しているので、これまで同様感染対策(身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い、換気、密を避けた活動等)をしっかりととっていくことも確認しました。保護者の皆様におかれましても、細心の注意を払っていただかれると幸いです。

 最後に1年前にも申し上げましたが、私の学校経営ビジョンの中で大切にしている基本的なことをお伝えいたします。

           ・挨拶  ・時間厳守  ・整理整頓(自分の持ち物管理を含む)  

 ご家庭で少し意識していただけると教育効果もさらに上がるのではないかと思われます。職員にも意識した指導を行わせますので、どうかご理解・ご協力をお願いしたいと思います。

 

                                                                     学校長 松山 真由美

感謝申し上げます そしてよいお年をお迎えください

 8月30日から始まった2学期も本日をもって無事終了いたしました。この間、命に関わるような大きな事故・怪我等もなく、286名の児童が元気にこの日を迎えられましたことに安堵しております。これも皆、保護者の皆様がお子様の健康について十分留意していただいたお陰と思っております。本当にありがとうございました。

 さて、大きな飛躍が期待される2学期。子供たちは私の予想をはるかに超えて大きく成長してくれました。運動会や持久走大会、縦割り班での8の字跳び大会、バス遠足や親子ふれあい活動など、様々な学校行事や体験活動が子供たちの成長のエネルギー源となりました。

 全校児童が本気で戦った応援合戦には何度も鳥肌がたち、小学生でもここまでできるのかと感心させられました。3年生から6年生までの全児童が披露した「よさこい河井ソーラン2021」の見事な統一感には何度見ても涙があふれてきました。運動会という集団行動にしか生まれない感動を私達に与えてくれた児童の無限の可能性に驚くばかりでした。また、持久走大会では、どの子も自分との闘いに逃げることなく走りきり、自己新をマークする児童が続出しました。ここでもまた子供たちの大きな成長を感じました。しかし、運動会や持久走大会などは、運動が得意な子にとっては、自分が活躍できる絶好の場であり高い意欲をもって取り組めますが、運動が苦手な子にとっては苦痛でしかない1日であったはずです。それでも嫌なことや苦手なことに勇気をもって挑戦してくれた子どもたちには「また一つ心が強くなったね」と改めて褒めてあげたいと思います。

 ある保護者からこんなお話を聞きました。「うちの子は、運動オンチで運動会は苦手なんですが、よさこいは大好きなのでここで娘は頑張ると言ってました」と。苦手な中にも自分を輝かせる部分を見つけて、それに一生懸命打ち込むことで自分の良さを発揮する、そして充実感を得る、なんて素晴らしい生き方なんだろうと思いました。踊り終えた彼女の姿はとてもキラキラと輝いていたことを思い出します。学習面でも生活面でも、こんな生き方ができれば素晴らしいですね。

 学校では、通知表渡しを通して、子供たちの頑張りを精一杯お伝えしたいと思っております。ご家庭でも是非お子様と一緒に2学期の振り返りをしてみてください。そして、お子様が新しい年を迎えるに当たり、「今年はこんな自分になりたい」といった理想のイメージ像を描かせ、その実現に向けてお子様を支えていただければと思います。

 最後になりましたが、2学期は保護者の皆様、地域の皆様から様々なご支援をいただきましたお陰で、本校の教育活動がより充実したものとなりました。子供たちに夢を与えようと大切なオリンピックの聖火リレートーチを本校に貸して下さった松本様、野菜やサツマイモ植えのご支援をしていただきました輪島公民館様、子供たちの登校を温かく見守っていただきました見守り隊の皆様、田植え体験のお世話をいただいた表先生をはじめとした輪島公民館の皆様、楽しい読み聞かせを続けて下さっている図書ボランティアの皆様、人権集会でお世話になった小﨑先生と倉田先生、知的・発達障害の啓発キャラバン隊「ぴーすのたね」の皆様、そしてスクールカウンセラーの中田先生、愉快なお話会をしていただいた岩山様、道徳授業で貴重な体験談をお話いただいた輪島高校ボランティア部の皆様など12名のゲストティーチャーの皆様、親子ふれあい活動でお世話いただいた輪島市蒔絵組合の皆様、小松サイエンスヒルズの貝田先生、3年生の防災教育の講師となっていただいた田上先生と輪島市防災対策課の皆様、5年生の親子ふれあい活動でお世話いただいた市スポーツ推進委員協議会の皆様、6年生の卒業制作でご指導いただいた前古様と輪島市沈金組合の皆様、学校コンサートで素晴らしい歌声と演奏を披露して下さった仲谷様、フルート奏者多田様、ピアニスト山田様、宿泊体験学習やバス遠足等でお世話になった各種施設の皆様、薬物乱用防止教室で講師を務めていただいた星野様、金管鼓隊合同発表会でお力を貸していただきました市民祭り実行委員会の皆様、社会科見学でお世話になった輪島消防署やワイプラザの皆様、学校と共に児童の健全な育成にご尽力いただきましたスポーツ少年団の皆様と児童クラブの皆様、そして授業参観、学校行事、親子ふれあい活動等、お忙しい中にも足を運んでいただきました保護者の皆様、本校はこんなに多くの方々に支えてられていることを改めて知り、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

 3学期も「地域から愛される学校づくり」~みんなで育てよう~を合い言葉に、職員一同力を合わせ、286名の子供たちが河井小学校をもっともっと好きになるよう努力して参りますので、今後も変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 冬休みは2週間と短いですが、オミクロン株の広がりが懸念されますので、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時記をご家族皆様で楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                          学校長 松山 真由美

 

河井小金管鼓隊2021「元気」「感動」「感謝」

   「地域に元気と感動を与えて、みんなが楽しめる最高の金管を創造しよう」のスローガンのもと、河井小金管鼓隊2021はスタートしました。

 1学期は新型コロナの感染拡大により思うように練習ができませんでした。2学期に入ってからは運動会練習に力を注ぎました。そして運動会が終わり、ほぼ2週間という大変短い期間を使って集中してドリル練習を重ねてきました。昼休みも使い、1日2時間続きの練習もあり、かなりハードなスケジュールだったと思います。それでも、誰一人として途中で投げ出してしまう人はいませんでした。発表会に向け、常に完成度の高い金管鼓隊を目指して一人ひとりがよく努力してくれました。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管鼓隊に取り組む姿勢から知ることができました。50年以上続く、伝統ある河井小の金管鼓隊を、今年度もしっかりと引き継いでくれたことに感謝の気持ちで一杯になりました。

  

 金管鼓隊合同発表会は、これまでの演奏の中で最高のものとなりました。声を合わせ、音を合わせ、そして心を合わせ、これまでに熱心に指導してくださった先生方や温かく見守ってくださった保護者の皆様、そして地域の方々への感謝の気持ちを、心を込めた演奏で表現してくれたと思います。沿道や会場となったマリンタウンには、たくさんの人が詰めかけ、子供たちを応援してくれましたが、きっと元気と感動をお届けできたのではないか思います。子どもたちの高い意識と集中力、そして、これまで支えていただいたみなさんへの感謝の思いに胸が熱くなりました。

 河井小金管鼓隊2021は金管鼓隊の歴史に新たなページを刻み、生涯忘れることのない素晴らしい思い出を共に創造することができました。子どもたちの頑張りはもちろんですが、温かく見守り、ご支援いただいた保護者の皆様や地域の方々のおかげです。沿道からの温かい笑顔や大きな拍手は子どもたちの大きな励みとなりました。そして、自分だけのためではなく、周囲の人々のためにも精一杯努力し、人々から認め励ましていただくことの素晴らしさや有難さを感じることができたと思います。心より感謝いたします。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちの育成を目指し、職員一同努力してまいります。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。