校長先生のブログ

校長室より

「ふるさとを愛し 心豊かにたくましく生きる子の育成」をめざして

 1月1日に発生した令和6年度能登半島地震の影響により、様々な面で困難な状況で4月を迎えることになりました。学校も地震による影響で令和6年度1学期は輪島中学校で6つの小学校が集まり学習することとなりました。輪島中学校校舎の3階を輪島中生徒が、1,2階を小学校が使用します。

今年度の異動により、河井小と大屋小の2校、鳳至小と鵠巣小、河原田小、三井小の4校の教員がそれぞれ兼務となりました。そのため3月27日の「令和6年度 市内小学校の使用する校舎について」でお知らせしたように児童の学級編成は次のようになります。

1組(河井小 大屋小)2組(鳳至小 鵠巣小 河原田小 三井小)3組(河井小 大屋小)

現在1年生と3年生以外は1組と3組が同じ教室で授業を行います。小学校だけで特別支援学級を含め16学級を使用しますので、教室数の関係でこのような対応になることをご理解願います。

 

 令和6年度輪島地区6小学校の教育目標等は以下の通りとしました。

1 教育目標「ふるさとを愛し 心豊かにたくましく生きる子の育成」

2 教育理念「挑戦 感動 笑顔」

3 めざす学校像 一人一人が挑戦し、やり遂げることで笑顔や感動があふれる学校

学校だよりのタイトルは令和6年度の教育理念の「挑戦 感動 笑顔」としました。今年度の学校生活で常に意識していく児童と教職員の合言葉です。今現在、だれもが依然として困難な生活状況の中で、合同6小学校で学ぶこと、それ自体が「挑戦」です。そしてみんなでいっしょに合同6小学校を創り上げることで「感動」「笑顔」につながることでしょう。

一人一人が将来の夢など大きな目標に挑戦することは素晴らしいことです。どんどんチャレンジしてほしいと思います。それに加えて、早起きする、明日の準備をする、けんかを我慢したなど今まで自分ができなかったことに挑戦することも大切です。個人や学級で自己ベスト更新ができるように教職員でサポートしていきたいと考えています。

 

今後の予定等について未定のことが多いのが現状です。保護者の皆様にはご不便、ご心配をおかけすることと思いますが、現在の状況をご理解いただきご支援とご協力くださいますようよろしくお願いいたします。

 

                                校長 山岸多鶴子 角間久美子 六田茂行

本田圭佑さんから送られた言葉「つらい経験は将来人を強くする」

1月1日に発生した令和6年度能登半島地震から今日で82日目となります。とても長く過酷な毎日でした。児童たちは心に大きな傷を負いながらも、輪島高校、転出先の学校や避難所などそれぞれの場所で本日修了式を迎えることとなりました。一人一人が、慣れない環境の中で本当に頑張ってきた82日間です。

地震によって、自然の力の前では人は無力であることを思い知りました。しかし河井小でのオンラインの交流や輪島高校で直接友達とのふれあいの中で少しずつ笑顔が増えていく姿を見て、傷ついた人の心を癒してくれるのも人であると痛感しました。そして「おはようございます」で始まり。「さようなら」で終わる何気ない毎日がとても尊いことだと実感させられた82日間でありました。

3月15日に輪島消防署で卒業式が行われました。全員で集まることが当日まで一度もない、そんな状況で迎える式でした。卒業生たちは不安な気持ちで式を迎えることにならないか心配しましたが、チーム河井のリーダーたちは№1の卒業式を創り上げてくれました。

 全員に卒業証書をしっかりと受け取ろうとする態度が見られました。その姿から練習は大切ですが、それよりも気持ちが大切だということを改めて思いました。またみんなで歌う「あとひとつ」は、決して歌いやすい歌ではありませんが、かけがえのない仲間と歌う最後の歌かもしれない、そんな気持ちが伝わってくるような歌声でした。みなさんの態度から8千人以上の卒業生を送りだした伝統ある河井小卒業生としてのプライドを感じました。

私たちは離れていても伝統ある校舎で共に学び、伝統のある校歌を共に歌った令和5年度「チーム河井」のメンバーです。卒業生のようにプライドをもって、それぞれの場所で今できることにベストをつくしていきましょう。

3月21日に元日本代表サッカー選手の本田圭佑さんが輪島高校にサプライズで来校し「地震を経験した人でないとわからないことがあります。自分には想像がつかないくらいみなさんはつらいと思います。でもつらい思いをした人は必ず強くなれます。みなさんが強くなると信じています。」そんな話をしてくださいました。今のこの日々が、将来、人の痛みが分かる、誰かを助けることができるそんな強さをもった人に成長できるきっかけとなる、そんな目標を与えてくれる言葉でした。みんなでこの言葉を実現したいと心から思いました。

 

 保護者の皆様には令和5年度の学校へのご理解とご支援にお礼を申し上げます。またこのような中でも学校や職員へ温かい励ましの言葉をかけてくださり職員一同本当に感謝をしております。令和6年度は見通しを明確に示すことができない中ですが、今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

成長を実感する秋

 学校だより10月号で、「運動会で学んだことを自分の次の成長に生かしてくれたらと思います」とお伝えしました。授業の中で児童の成長を実感する場面がありましたので、紹介します。

 

 5年海組の算数の授業の様子です。2÷3を分数で表すという問題で、答えが3分の2という児童と3分の1になるという児童が議論を交わしていました。お互いに図を使って説明をします。「6つに分けた2つだから3分の1になると思います。」「1÷3の答えが3分の1になるのに2÷3が同じなのはおかしいと思います。」説明を聞きながら納得ができない点をそのままにせずに、話し合いながら考えを深めていきます。学級全体で主体的に学んでいる姿にとても感心しました。少しだけ授業を見に入ったのですが、30分以上教室を離れられずに、その様子を見入ってしまいました。この姿は毎月来校して授業について助言して下さる髙田学力向上プログラムサポーターもご覧になり、私と同様に子どもたちの主体的な議論に感心されていました。

 成長しているのは、高学年だけではありません。10月20日に1年海組の音読発表会に招待されました。教室に入った瞬間に皆さんのやる気が伝わってきます。音読が始まります。みんなが大きく口を開けて、お腹からの大きな声です。大きな声で読むには、良い姿勢が大切ですが、きっと国語の時間によい姿勢で読むことを積み重ねた成果でしょう。ナレーター、学校の子どもたちと先生、くじらぐもにそれぞれになりきって表現してくれました。思わず物語の世界に引き込まれました。4月当初と比べて、とても成長したと思いました。私は次のような感想を述べました。期待してきたけれど、その期待を超えた発表だと伝えると全員が即座に大喜びしていました。しっかりと聞いてくれた証拠です。全力で表現したからこそ、主体的に聞こうという態度になったのでしょう。

 

 学校では、上記の二つの例の様に主体的に学ぶ場面をできるだけ引き出していきたいと思っています。そのためには、先生のしっかりと話を聞いて基礎的な知識や技能を身に付けることが大切です。身に付けた知識や技能を基にして、思考したり、表現したりできるようにしていきたいと考えています。11月1日、2日には学校公開があります。児童の学習の様子をぜひご覧になっていただければと思います。

 

 先日、本校児童が出場している野球の試合を見る機会がありました。バッターボックスの児童が相手チームのキャッチャーのマスクを拾って渡す場面がありました。後で話を聴くと自分の判断で行っているとのことでした。「自分からよいと思うことを進んで行うこと」は今年度学校で大切にしていることです。それは学校だけでなく家庭や地域でも育まれていることを実感しました。今後も児童の成長のために家庭、地域と連携をよろしくお願いします。

一人一人が成長するための「運動会」 そして充実の秋へ

2学期が始まっても暑い日が続き、運動場、ピロティ、体育館の熱中症指数を測定しながらの運動会までの13日間でした。体調管理を優先して、練習を十分積み重ねることができませんでした。しかし児童は「正々堂々 真剣勝負 最後まで全力をつくそう!」のスローガン通りの真剣な表情で全力をつくす爽やかな姿を見せてくれました。

6年生の運動会の振り返りを紹介します。

 

55人で作った運動会 6年女児

 9月16日に私たち6年生のラストの運動会がありました。今年のスローガンは「正々堂々 真剣勝負 最後まで全力をつくそう!」この目標を達成できるように練習でも全力をつくしてきました。応援練習では細かい振付や手拍子などをたくさん練習して、本番では差をつけることができました。「よさこい」は紅組、白組関係なく、協力して最高の表現ダンスが完成しました。振り付けが変わったりしたけど、まちがえずに全力を出して、踊り切れてよかったです。つな引きは白組が全勝しました。とってもうれしかったです。かけ声は紅組の声が聞こえないほど大きな声を出せました。優勝したのは、私の組の白組でしたが、紅組もかなり強かったです。応援合戦の時もとても声が大きかったし、綱引きでは少し気を抜いたら引っ張られるところでした。もちろん自分の中では、スローガンは達成できたし、最高の思い出も作ることができたのでよかったです。今の5年生には今年の運動会よりも、もっとすごい運動会をつくってほしいと思います。

 

 練習から全力を出して本番に臨み、勝利したという喜びが書かれています。大きな学びとなったことでしょう。また同じように臨み、残念ながら敗戦という経験も大きな学びとなります。真剣に取り組むからこそ、本気で悔しい気持ちになります。そのくやしさを受け止め、自分の次の成長に生かしてくれたらと思います。運動会は一人一人の児童の成長のために行われます。全ての児童にとっても成長する機会となってほしいと願っています。

 

 さて4月から校長室よりとして、「返事、あいさつ、目を合わせて聴く」にチーム河井として取り組んでまいりました。運動会を節目として、今後は「整理整頓、背筋を伸ばす」に取り組むように働きかけていきます。整理整頓は夏季休業中から児童に伝えてきました。自分のものを自分で管理する、まずは玄関の靴箱に自分の靴を入れるところから取り組んでいます。背筋を伸ばすとは授業中の姿勢に気をつけようということです。悪い姿勢によって血流が滞ることで、脳へ酸素が十分に行き届かなくなり、脳の活動低下につながります。常に良い姿勢が理想ですが、授業の中で教師から整えるよう働きかけていきます。お家でも、学習用具の整理整頓、食事中の姿勢など児童にお話しいただきますようお願いします。今後とも本校児童のため、ご理解とご支援のほどよろしくお願いいたします。

運動会でもチーム河井で№1をめざしベストをつくそう

今年の夏は猛暑を通り越して酷暑でした。熱中症警戒アラートが連日発令されてプール開放は予定の10日のうち1日だけの開放となりました。楽しみにしていた児童には申し訳なかったと思いますが、健康被害を防ぐために止むを得ずこのような対応となりました。新学期も暑い日は続きそうな予報なので、児童の健康面に留意し、工夫しながら学習を進めて行きたいと考えています。

さて、今年度も、この暑い中での開催が議論を呼んだ夏の全国高校野球のことを書きます。昨年度も学校だよりでお伝えしたように、私は高校野球テレビ観戦が趣味です。今年の決勝戦は神奈川代表の慶應義塾高校と宮城県代表の仙台育成高校の対戦となりました。リアルタイムでテレビは見られなかったのですが、動画等では107年ぶりの全国制覇をした慶應義塾高校の応援が大きな話題になっています。慶應義塾高校の応援が大きすぎて、昨年度の優勝校仙台育英高校のプレーに影響を与えたのではないかという意見です。インターネットの中ではそのような意見が多数見られますが、仙台育英高校の須江監督は応援の影響を否定しています。そして相手の慶応義塾高校の監督が優勝インタビューを受けている最中に須江航監督は何度も祝福の拍手を送っていました。そのフェアプレーの精神を称える声が相次いでいます。またその後のインタビューで須江航監督は「慶応義塾高校は勝者にふさわしいなと思いました」と話し、その上で「試合後、選手たちは、ぼろぼろ泣いていましたが『負けたときに人間の価値が出るから、どこで負けても全力で拍手を送ってほしい』と前に話したことを守って、相手に向かって一生懸命拍手していました。常に「グッドルーザー」であれと伝えてきましたので、その姿は自分の誇りです」と選手をたたえました。

グッドルーザーとは直訳すると良き敗者のことですが、意味を調べてみると「負けた時に、他人や環境のせいせず悔しい気持ちをこらえる。 相手のことを考え勝った相手を心からたたえる。 力不足を潔く認め敗因を分析し、勝利に向けて再び全力で努力する。」とありました。まさに本校の合言葉「チーム河井で№1をめざしベストをつくそう」の姿だと思いました。

9月16日(土)に運動会があります。昨年度は、河井っ子の皆さんの最後まで走りきる姿に感動をしました。今年は勝利をめざし全力を尽くし、勝負が決した後は、相手に拍手を送る、このような姿が見られるように、チーム河井で子どもたちをサポートしながら運動会を創っていきたいと思います。地域や保護者の皆様もベストをつくす河井っ子たちへの応援をよろしくお願いいたします。

 

不安や悩みがあったら話してみよう

8月28日に、保護者の皆さんに以下のメールを送信しました。

30日から2学期が始まります。長い夏休み明けで、何か心配な事や不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生や、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。始業式で児童にも伝えますが、保護者の方からも話していただきますようお願いいたします。

また文科省からの保護者への資料も添付いたしますのでお読みください。

文面の通り、その職員でも構いません。また文部科学大臣からの児童向けメッセージをGoogleクラススームで配付したことをお伝えします。

                                                                                                                                                     六田茂行

聞いた言葉で心がつくられる 話した言葉で未来がつくられる

 早いもので4月7日から始まった1学期も今日が71日目、最後の日となりました。明日からみんなが楽しみにしている夏休みのスタートです。

 さて6月のことですが、6年生が、国語の時間に各委員会で課題を解決するための提案書を作成しました。代表委員会のみなさんは、学校の課題とその原因を校長に取材に来ました。私は、課題は喧嘩などのトラブルがたくさんあること、原因は、TV番組や動画などの影響で正しい言葉を使ったコミュニケーションができていないことと答えました。代表委員会のみなさんは、メモを取りながらしっかり聞いてくれました。そしてこの難しい課題に対して、具体的な提案書を作成してくれました。ありがとうございます。

 夏休みに入る直前の今改めて「言葉」の大切さについて伝えたいと思います。令和4年度学校だより№2で少しお伝えしましたが、人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士の1人としてもおなじみである北原照久さんの「元気になる魔法の言葉」から次の言葉を紹介します。

 
食べたもので体がつくられる

聞いた言葉で心がつくられる

話した言葉で未来がつくられる

 
 私たちの体をつくるのは食事からの栄養です。同じように私たちの心をつくるのは周りの人の言葉だという意味です。失敗したときに「がんばれ」「応援しているよ」「大丈夫だよ」と声をかけられると元気になります。言葉は心の栄養になります。私たちは小さいときから、家族や友達、先生からたくさんの言葉で話しかけられてきました。その言葉が心を作り、育ててきたのです。反対に自分の言葉が相手の心をつくっている、そんな思いで言葉を大切に使ってほしいのです。また私たちは言葉を使って考えます。考えた結果として行動します。プラスの言葉を使って考えるとプラスの行動になり、マイナスの言葉を使って考えるとマイナスの行動となります。プラスの言葉を使うようにし、もしマイナスの言葉を言ってしまったらすぐにプラスの言葉に言いかえるようにしたいものです。この言葉は、行動がよくなることでよい未来につながると教えてくれています。

 これから長い夏休みに入りますが、保護者の皆様には、ぜひ子どもたちと会話する時間をとっていただきたいと思います。きっと家族の方々からの言葉が児童の心の栄養となりさらに成長し、プラスの言葉を児童が話すことで、2学期からの行動のよい変化につながることでしょう。お忙しい中ですが、家族の会話についてぜひご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 

                      ~お願い~

*児童の新型コロナの感染が判明した場合には休日や学校閉庁日であっても学校へ連絡をお願いします。理由は、児童の感染状況については、流行期の措置について判断する上で、学校や市教育委員会が把握しておく必要があるからです。

22-0836 にかけると学校長に転送されます。ケガや入院、事故等の報告も同様です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

かけがえのない 111 人のメンバーとの 206 日間 ~河井小学校金管鼓隊 2023~

 河井小学校金管鼓隊 2023 は 6 月 3 日の輪島市民まつりで、昨年の10月からスタートした 206 日間の活動を終えました。残念ながら体調などの理由で、当日は参加できなかった人もいます。しかしそのことが、一人一人が長い間つらいことや嫌なことを乗り越えてきたかけがえないメンバーであることに気付かせてくれました。河井小学校金管鼓隊の伝統にプライドをもち、活動をやりとげた 111人を心から誇りに思います。感動をありがとうございました。

 金管鼓隊の活動が、児童にとって大きな学びであったことがふりかえりの文章からも分かります。当日の心の動きをきめ細かくふりかえったり、発足してからの練習の日々をふりかえったりと、それぞれの成長の軌跡を綴ってくれています。その中で 6 年生のふりかえりを 2 点紹介します。

 

6 年 55 人ラストの金管鼓隊 6 年男児

 5・6年生は土曜日にパレードなどありました。自分は金管がとても楽しかったです。初めの時、トランペットが難しく音が出ませんでした。だけど去年やっていた人にコツを教えてもらい、マウスピースを使って家で練習し、音が出るようになり、ドレミファソラシドも吹けるようになりました。そして校歌と新曲ルパン 3 世、この二つを覚えて、吹くの繰り返しをしました。そして迎えた 6 月 3 日当日。服装全部ばっちり、トランペット1のみんなで写真を取り、出発式、パレード、ドリルでの演奏、解散式、全部やり、とても疲れました。先生方、地域の方々の声援、親の方々などのおかげで、去年より長いパレードができ、疲れてもがんばれました。一生に一度しかできない小学校での金管は当たり前ではないこと、輪島に住んでいたからできたことをありがたく、とてもうれしいと思っています。5・6 年合わせて 111 人でのスローガン「心を一つに河井史上最高の金管を創り輪島市に新しい風を吹かせよう」は達成できたと思っています。自分にとって今年の金管は本当にかけがえのない思い出になるものになりました。

 

6 年生最後の金管鼓隊 6 年男児

 ぼくはこの金管鼓隊を通して、スローガンは達成できていないと思います。ですが一部だけ達成できたと思います。それは新しい風を吹かせようです。なぜなら全員で協力し合い一番多い人数で最大限に金管の演奏ができ、一番注目を浴びていたからです。しかし、まだスローガンの結果は変えられると思っています。なぜなら次の 5・6年生にこの素晴らしい演奏を受け継がせることができるからです。これを実現させるために楽器の手入れを行っ

ていきたいです。そこから見えないところまできれいにし、この楽器を使ってみたいな、どんな楽器なんだろう、など小さなところから注目を浴びてどの楽器も胸をはってじまんできるようにしていきたいです。本当にできるかはわかりませんが、一歩前に前進できるようにがんばりたいです。それに裏で私たちを手助けや応援してくれた先生方、ぼくたちに石川県1という夢を与えてくれてありがとうございます。金管以外でも全力を尽くして頑張りたいです。

 

 目標に向かい全員で長い間取り組んでいく中で、「感謝の気持ち」や「引き継ぐ伝統」といった目には見えない大切なことを実感して学んでいきます。この学びを今後の学校生活で活かしてくれることでしょう。長い間、児童を励まし続け支えてくださった保護者の皆様、温かく見守り応援してくださった地域の方々に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いします。

「返事 あいさつ」+「ありがとう ごめんなさい」=河井っ子の笑顔

5月10日の全校集会で話した内容の概略を紹介します。

今年度の4月から「校長室より」で「返事 あいさつ 目を合わせて聴く」をできるようにしようと伝えてきました。それに加えて「ありがとう」「ごめんなさい」を言えるようにしましょう。

「ありがとう」

6年生の中に、校長先生が新聞コーナーで新聞挟みがうまく取り付けできずにいた時に、さっときて手伝ってくれた人がいました。困っていたときに助けてもらい本当に感謝しました。きっとたくさんの人が6年生や誰かに助けてもらっていると思います。そんな時には「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。

「ごめんなさい」

さて全ての人が生まれながらに持っている権利を人権といいます。権利とは低学年の人には難しいですが、大切にされないといけないことです。私もみなさんもだれもが生まれた時からもっているものです。

この人権が大切にされないことがいじめです。4月27日付の学校だよりでも紹介しましたが、暴力、物を取る、無視をする、はもちろんのこと、次のことを笑ったり、馬鹿にしたりすることもいじめです。相手の名前、家族の事、体の大きい、小さい、服装などの見た目のことや話し方、声などです。

人間だから間違いもします。つい腹が立って言ってしまったということもあるかもしれません。自分で間違いに気づいたら「ごめんなさい」を言えるようにしましょう。先生も気づいたら注意をします。また暴力や暴言で大切な体や心が傷ついた時は、お家の方へ連絡をしないといけません。先生やお家の人に教えてもらったら素直に「ごめんなさい。」といえるようにしましょう。

 

児童は真剣な表情で聴いてくれました。このような話をしたのは「ありがとう」と言うべき場面や残念ながら「ごめんなさい」を言わなければならない場面が本校にあるからです。河井っ子の笑顔を増やすために、チーム河井で、児童一人一人の人権を大切にしたいと思いますので、保護者の方々のご協力をよろしくお願いいたします。

 

小学生のSNSの利用について保護者に皆様へのお願い

警察庁によると、令和3年にSNSをきっかけとする18歳未満の子どもの被害者は1,812人で、その9割以上が中学生・高校生ですが、被害に遭った小学生も増えてきています。また犯罪に至らないまでも友人とのトラブルはこの何十倍、何百倍もあると予想されます。犯罪やトラブルに巻き込まれないように、SNSを運営している会社では年齢制限を設けています。以下の通りです。

SNS名     利用を禁じている年齢

LINE         12歳未満

Facebook         13歳未満

Instagram         13歳未満

Twitter              13歳未満

YouTube           13歳未満(保護者の許可があれば、13歳未満の子どもは利用可)

TikTok       13歳未満

学校でも適切な利用について指導していきますが、ご家庭でも、児童が犯罪やトラブルに巻き込まれないようにルールを守ることへの注意喚起、利用時間についての話し合いをお願いします。

 

                                           学校長 六田 茂行

チーム河井のリーダーたちの決意表明 いじめを見逃さない学校づくり

チーム河井のリーダーたちの決意表明

 4月の6年生の学年集会で、話をする機会があり、令和5年度の合言葉「チーム河井で№1をめざしベストをつくそう」の意味や、チーム河井のリーダーは6年生であること、そして一年後の学校の景色を楽しみにしているというお話をしました。全員が真剣な表情で聴いてくれました。その後、学級で最上級生としての決意表明を文書で書きました。話をしっかりと聞いたことが分かるとても素晴らしい内容でした。児童の作品を1点紹介します。

 
 私は1年生や下級生に「こんな6年生になりたい」と思ってもらえるような6年生になりたいです。6年生の合言葉「55人で超一流へ」を意識して、もっと自分を高めて行こうと思います。そのために、金管やその他の行事など何事も全力でやり、6年生はすごいということを全校に広めたいです。でも今のレベルでは「こんな6年生になりたい」と思ってもらえないと思います。今はできないからこそ、3月の卒業式までに6年生全体のレベルを上げ、卒業式に先生方に感謝を伝えたいです。そのために日頃から全力ですごいたくさんがんばります。協力して力を合わせて、先生方を困らせないようにして、下級生のお手本になりたいです。楽しむことも忘れずに6年生としてはじないような行動をします。全員で最後に最高の景色を見たいです。最後の日にこの仲間でよかったと思えるようにこうかいしないようにしたいです。~一部省略~

 

 このような文章をたくさんの人が書いてくれていて、本当に自慢の6年生たちだと思いました。そしてみなさんの意気込みが熱く伝わり、感心しました。毎日全力では疲れ果てますので、時にはゆっくり休みながらその気持ちでがんばってくださいね、心の中で思う校長でした。

 

いじめを見逃さない学校づくり

児童が安心して学べるように、今年度もいじめを見逃さない学校づくりを進めて行きます。文部科学省では次のようにいじめを定義しています。「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と定義しています。そして具体的には次のような例をあげています。

 
いじめの態様(令和4年度 問題行動・不登校等調査の例)

・冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。

・仲間はずれ,集団による無視をされる。

・軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。

・ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。

・金品をたかられる。

・金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。

・嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。

・パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。

 

文科省では、学校にはいじめが必ず起こりうるものとして対処すること、そしていじめを見つけて、

認知(学校でいじめと判断すること)して適切に対応することを強く求めています。いじめを見逃さず指導し、重大事態に陥らないようにすることが重要だとしています。本校でも毎年、数件のいじめを認知し、教育委員会に報告し、継続的に指導や見守りを行っております。

いじめの重大事態

・生命、心身又は財産に(対する)重大な被害

・相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態
 

今年度の本校のいじめを見逃さないための取り組みは以下の通りです。


※全ての子どもたちの育ちをサポート 【発達支持的生徒指導】

・児童が自分で決定し、任される(よいと思うことを進んでする)場面を設定する。→学校経営ビジョン

・縦割り班活動(掃除やなかよし集会)により自己有用感を育む。

・「よさを見る目」を育む「かがやく河井っ子」の取組を行う。

・認め合う気持ちを育む挨拶運動を行う。

・特別活動活動の話し合いの充実(話し合いのルールや手順の理解)→学校経営ビジョン

 

※全ての子どもたちがいじめをしない態度や働きかけ【課題予防的生徒指導】

・道徳や学級活動で、いじめが生まれる構造を明らかにして、いじめをしない態度を働きかける

・なかよしアンケートの実施と聞き取りを行う。

・学級の居心地などを質問するQUアンケートの実施と分析をする。

 

※適切な対応を怠ればどのいじめも深刻化するという危機意識を共有【困難課題対応生徒指導】

・「事実の確認「話を聴く」「納得」に基づいた生徒指導及び保護者対応→学校経営ビジョン

・児童理解の会で児童の様子を共通理解する。   

・終礼時に、児童のどんな行動に対しどんな指導をしたかを情報共有する。

・スクールカウンセラーとの教育相談(火曜日)を行う。

・いじめ対応アドバイザー(年2回)による学校のいじめの対応の点検・評価・助言を受ける。

~「発達支持的生徒指導」「課題予防的生徒指導」「困難課題対応生徒指導」の用語は 文部科学省R5生徒指導提要より~

 

 悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

学校長  六田 茂行 
悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

令和5年度河井小学校スタートしました! 学校経営ビジョンの紹介

  4月7日(金)に47名の新入生を迎え,全校児童311名で令和5年度の河井小学校がスタートしました。本校2年目となる学校長の六田茂行です。どうぞよろしくお願いいたします。

  今年度の学校経営ビジョンを紹介します。学校経営ビジョンは学校教育目標を実現するシナリオであり、本校では「学校教育目標」「教育方針」「学校づくりの基本理念」「目指す児童像」「目指す教師像」「具体的取組」で構成しています。

  令和4年度と変更した点は「教育方針」「具体的取組」です。また目指す教師像や児童像と具体的取組との関連を示しました。

 

1  学校教育目標     心豊かに,たくましく生きる子の育成

        

2  教育方針      チーム河井で№1をめざしベストをつくそう

            

「教育方針」は学校教育目標を達成するために,求めたい児童の具体的な姿としています。学校行事などで常に念頭におく職員と児童の合言葉としています。詳しく説明すると

「チーム河井で」:児童同士や職員同士、そして児童と職員がお互いにチームとしてサポートします。特に職員は指示するだけでなく、自らが率先して見本となるようにします。

「№1をめざし」:奥能登の小学校で一番多い児童数だけでなく、自他にとってよりよい学校をつくろうとする具体的な目標として№1を設定し、質の向上をめざします。

「べストをつくそう」:学校生活全般で、人と比べるのでなく,今の自分の最高の力を出し切ることを続けるように働きかけます。

 4月7日の入学式や始業式でも児童に話をしました。これからも1年間、児童に伝え続けていきます。

 

3 学校づくりの基本理念

・学校は,子どもたちにとって「学んだことが身につく場」である。

・学校は,子どもたちにとって「人としての生き方を学ぶ場」である。

・学校は,地域の中にあって「家庭と地域と連携して子どもたちを育てる場」である。

 

4 目指す児童像

【明るくたくましい子】  【具体的取組③と関連】

【よく考えやりとげる子】 【具体的取組⑤と関連】

【協力し進んでやる子】  【具体的取組②と関連】

 

5 目指す教師像

・教育公務員として自覚ある言動を行う教師

・率先垂範により範を示す教師 【チーム河井と関連】

・学び合い,高め合う教師   【チーム河井と関連】

・適切なコミュニケーションにより,他者と信頼関係を築くことができる教師【具体的取組③と関連】

・確実に共通実践できる教師 【具体的取組③と関連】

 

6 具体的取組

① 「チーム河井で №1をめざし ベストをつくそう」を学校生活全般で具現化する

② 特別活動の話し合いの充実(手順やルールの理解)

③ 児童が自分で決定し、任される(よいと思うことを進んで行う)場面を設定する

④ 「事実の確認」「話を聴く」「納得」に基づいた生徒指導及び保護者対応

⑤ 学習用具の整理整頓と時間の自己管理

⑥ 相手に伝わる声の大きさ、目を合わせて聴こうとする態度

⑦ 児童と取り組みと検証結果を共有した学力向上プランの共通実践

⑧ 数直線及び線分図の系統の理解と確実な定着を図る

⑨ 教育活動をSDGsの視点で捉え直し、具体的な学びへ

 

上記のビジョンの達成をめざし、教職員一同,新たな気持ちで頑張ります。保護者・地域の方々には,本校の教育活動についてご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

                          学校長  六田 茂行

令和4年度 第68回卒業証書授与式

 3 月 17 日に本校卒業式が行われ、37 名が河井小を卒業しました。式辞 (一部省略)を紹介します。

 ただ今、卒業生37名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。皆さん、卒業、本当におめでとうございます。私は今、みなさんに感謝の気持ちで一杯です。それはこの一年間、学校生活の中で令和四年度の合言葉「ベストをつくそう」を、全校児童に浸透させてくれたからです。行事のスローガンやめあてなどに取り入れ、自らその姿を見せてくれました。みなさんの新聞に投稿された文章やふりかえりにもめあてやスローガンのことが書かれていました。「ベストをつくそう」を全校に広げてくれて、本当にありがとう。
 さて卒業の門出にあたり、私からみなさんへ言葉を送ります。 それは、一年間、言い続けてきた合言葉のひとつ、六年生が広げてくれた「ベストをつくそう」 です。キーワードは「悔いを残さない」「あきらめない」「自分が今できること」この三つです。

「悔いを残さない」
金管鼓隊のパレードを思い出してください。昼休みや朝練習など長い間、練習を続けて、本番は一回きりです。後悔しないように、練習したことを出し切ろうと演奏に臨んだみなさん。そして地域の方々に笑顔を届けられました。みなさんは金管鼓隊で悔いを残さないことを学んでいます。

「あきらめない」
運動会を思い出してください。六年生が全力をつくす姿、最後までやり切る姿が全校に広がりました。どんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に本当に感動しました。周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。この運動会をつくった六年生のみなさんは、「あきらめない」大切さを学んでいます。

「自分が今できること」
卒業生を送る会を思い出してください。会の間近になって全員がそろいませんでした。大きな不安もあったと思いますが、体調の回復を含め、自分が今できることを精一杯に積み重ねた結果、全校のみんなを盛り上げる劇を披露することができました。みなさんは「自分が今できること」に集中することを学びました。誰もが自分の人生の主人公です。主人公として、みなさんが小学校で学んだことを基に、あとで自分が「悔いを残さない」ように「あきらめない」で、変えられないことに悔んだり不平をいったりするのでなく「自分が今できること」にベストをつくしこれからの人生を歩んでください。


 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。この六年間、本校にお寄せ
いただきました温かいご支援・ご協力、誠にありがとうございました。巣立ちゆく37名のみなさんの前途に幸多い
ことを心より祈念し、 式辞といたします。

「仲間のよさを見つけよう」 成長する機会となった6年生を送る会

 1 月末には 10 年ぶりの寒波が襲来し、大雪や水道管凍結等により水の確保が困難という理由で 2 日の臨時休業と 2 限後の授業打ち切りを 1 日行いました。2 月に入ると、インフルエンザの感染者が急増し、合計 3 日の臨時休業を行いました。度重なる臨時休校や授業打ち切り等の措置にご心配をおかけしたことを誠に申し訳なく思い、またご理解とご協力をいただいたことに心より感謝を申し上げます。
インフルエンザの欠席連絡の際には、電話が混雑してご迷惑をお掛けしました。急遽、かねてから検討していたフームによる欠席連絡を導入いたしました。保護者の皆様のご協力のおかげで、導入後、朝の欠席確認が大変スムーズになり、今後も継続していくこととしました。今までどおりの電話での連絡も可能です。今後も確実な欠席連絡にご協力をお願いします。
 改めて学校で学ぶことができる喜びをかみしめているところです。2月 17 日(金)に6年生を送る会が実施されました。残りの授業日を考えると、卒業生を送る会を延期することは困難でした。休業日が多かったことに加えて、インフルエンザの予防のために練習を制限する日もあったので、例年の半分以下の練習で本番に臨むことになりました。練習時間が短かったのだから、感謝の持ちを伝えあう場として、仕上がりを求めずにできる範囲で見守ろうと本番を迎えました。
 さて本番当日は計画・準備や運営をしてくれた 5 年生の堂々とした司会、挨拶で良い緊張感の中でスタートしました。4 月の新入生歓迎会では、6 年生に手をひかれてあどけない表情だった 1 年生が今度は 6年生を堂々とエスコートする姿に成長を感じ、1 年という時の流れを感じました。各学年の出し物はどの学年も練習不足を感じさせない見事な出来栄えで、6 年生への感謝の気持ちが伝わってくる内容でした。4 年、5 年生の金管鼓隊は、6 年生が受け継いできた伝統を今度は自分たちが受け継ぐという決意が込められた迫力のある演奏でした。そして 6 年生は、自分たちが考えた脚本を基に堂々とした楽しい劇を披露してくれ、最後には残り少ない小学校生活もベストをつくしていくと結んでくれました。全校のみなさんに今日の演技はベストをつくせたかと問うと、ほとんどの人が手を挙げてくれました。少ない練習時間の中で、今自分ができることに集中してベストをつくすことを学んだ人がたくさんいたことを大変うれしく思います。手が上がらなかった人もごくわずかいましたが、次に手が上がるように応援しています。
 3 学期は次の学年の 0 学期と言い続けていますが、当日は 6 年生の素晴らしい劇や 5 年生の計画・準備とリーダーシップなど上の学年のよさをたくさん見つけたと思います。上の学年から学ぶチャンスも残り 1 ヶ月です。児童にとってこの6年生を送る会が大きな成長が期待される学びであり、そのような機会をもてたことを心より喜んでいます。

 令和 4 年度も残り一ヶ月となりましたが、職員一同ベストをつくしていきますので、今後とも児童及
び学校の応援をよろしくお願いいたします。

3学期は次の学年の0学期 復習にベストをつくし、上級生の良さを見つけよう

令和5年がスタートし、保護者・地域の皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと思います。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、令和5年となり、しめくくりの 3 学期が始まって 2 週間余りになります。12 月 23日の 2 学期の終業式と 1 月 10日の 3 学期の始業式で伝えた話の内容を紹介します。

2学期の終業式
3学期は次の学年の0学期のつもりで迎えてほしいと話しました。何もない「0」でなく、1の前の「0」です。次の学年の 1 学期でよいスタートができるようにするためです。そのためにはこの冬休みにお願いしたいことが二つあります。一つ目が今の学年のまとめをしっかりすることです。しっかりするとは、冬休みの宿題でも学校全体で取り組んでいる「読み取るときに線を引く」「問いと答えが合っているかを確かめる」「書いた文を見直す」を続けることです。そうすればたとえ間違えても自分の力になると伝えました。
二つ目は、風邪の予防です。外から帰ったら手洗いをする、睡眠と栄養をたっぷりとって、風邪に負けないように心がけましょう。コロナウイルスやインフルエンザの予防にもなります。そして楽しいことがたくさんの冬休みを元気に過ごし、全員で 3 学期の始業式を迎えたいと話しました。

3 学期の始業式
今日から 3 学期が始まります。2 学期の終業式で話したように、3 学期は次の学年の 0 学期です。今の学年のまとめにベストをつくしましょう。そして一つ上の学年のみなさんを見本としましょう。上級生は下の学年に見本となる行動をしましょう。
「校長室より」は 2 学期「背筋を伸ばす 返事をする」に取り組みました。全校的にとてもよくなりました。3 学期は「目を合わせて話を聴く 伝わる声の大きさ」に取り組んでいきます。大切なまとめの時期ですから、真剣に聴くこと、そして相手に自分の伝えたいことが届けられるよう声の大きさに気をつけましょう。3 学期は学校で 1 番の行事の卒業式があります。この二つは素晴らしい卒業式にすることにもつながっていきます。
メール配信で保護者の方にお伝えしたように、冬休み明けで、何か心配なことや不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。
「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉にみんなで成長できる 3 学期にしましょう。」と結びました。


学校だより5月号でお伝えしたようにスクールカウンセラー三谷正寿さんは、毎週火曜日の午前中に来ていただいています。保護者の皆様のご相談があれば、学校(教頭)または担任までご相談下さい。
3学期は短い学期ですが、今年度のまとめをしっかり行い、次年度につなげる大切な時期です。全職員が協働して取り組んでまいりますので、本年も引き続き、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。


保護者・地域の皆様へのお願い
昨年度末から児童玄関付近にタバコの吸い殻がまとめて捨ててあったり、大人用のマスクが度々運動場に落ちていることがありました。ルールやマナーを学ぶ学校の環境としては残念です。学校として児童に対して公共の場のゴミの処理についての指導を行いますが、今一度、地域及び保護者の皆様のご解とご協力をお願いいたします。

本年の皆様のご厚情に感謝いたします よいお年をお迎えください 

2学期の始まりはコロナウイルス感染症拡大の時期と重なり、運動会の開催や練習の実施について懸念されるスタートとなりました。保護者の皆様には、発熱や風邪症状などがある場合に登校を控えくださったり、家族等の感染が分かった場合は速やかに対応して下さったり、本当に感謝しております。2学期を無事に終了することできましたのも、保護者の方々のお陰だと思っております。

2学期は、見る人に感動を与えてくれた運動会をはじめ、一人一人がベストをつくした持久走大会、楽しい思い出ができた6年生の宿泊体験学習や心を一つにして歌った5年生の鳳至小・河井小学校合唱交流会、バス遠足など、たくさんの行事を通して成長する河井っ子の姿が見られました。その中で鳳至小・河井小学校合唱交流会のふりかえりで、みなさんにぜひ伝えたい内容がありましたので紹介します。次の内容です。

「鳳至の5年生は河井小より人数が少ないのにしっかりと声が出ていて、絶対に負けたくなかったです。がんばって大きい声を出すためにトイレに行ったときに、個室があったので、そこで声が出るようにストレッチをして備え、本番では今できる最大の声と思いを出しベストをつくすことができました。」

限られた時間の中で、自分が今できることをして備える、という内容です。3学期も、全力で取り組むことはもちろん、上記のように、どんな時でも、自分のができること見つけて最善をつくす「ベストをつくそう」と「仲間のよさを見つけよう」を合い言葉に、職員一同力を合わせ、努力して参ります。

 
さて、今後の静かな給食の継続と学校閉庁日の連絡についてお知らせします。

文科省や県からの通知で、マスクの着用が不要な場面において積極的に外すよう促すといったメリハリのあるマスクの着用が行われるよう適切な対応をするように指示がありました。本校でも児童の状況を見ながら対応していきます。学校ホームページに通知文がリンクしてありますのでご覧ください。また給食時には距離が取れたり、大声を出さない限り児童の会話が可能とされています。本校では教室の広さと児童数の関係で、飛沫を飛ばさない距離を保つことはできません。加えて本校では、コロナ禍の随分と前から、話すことに夢中になり食事の時間がなくなり、好きなものだけを食べて残してしまうことやよく噛まずに食べてしまうのを防ぎ、児童の栄養面・健康面を考慮して、静かに話をしない給食を続けてきました。今後も静かな給食を継続していきます。

次に学校閉庁日の連絡についてです。12月29日(木)~1月3日(火)まで学校閉庁日となります。この期間緊急を要する連絡は、学校(22-0836)までご連絡ください。学校長の携帯に転送されます。コロナ感染や事故などの緊急時のみとし、宿題等のお問い合わせは平日の8:15~16:45の間にお願いいたします。

 
結びに、本年中は保護者の皆様にさまざまなPTA活動、学校行事等でたくさんの厚情を賜り、誠に有り難うございました。ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げますとともに、来年も引き続き本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

河井小の伝統にプライドをもってベストをつくす河井っ子

 プライドとは、自分や自分のしたことに自信をもち、それを他者に認めてもらうために、態度や振る舞いに気を付けることだそうです。例を挙げると、現在行われているサッカーのワールドカップで日本代表としてのプライドをもってゲームを行う、という使い方をします。本校でのプライドにかかわるエピソードを二つ紹介します。 

 11月3日に第17回いしかわっ子駅伝交流大会が行われました。本校からは男女ともに参加し、男子は34位、女子は6位入賞という結果を収めました。個人では、男子の吉村春和さんが4区5位、女子の谷口瑠菜さんが1区6位、一本松柚季さんが3区6位、田中萌衣さんが4区2位、山岸莉々さんが記録会で7位入賞を果たしました。河井小の選手たち全員が、放課後練習の成果を発揮し、最後まで文字通りベストをつくす姿は見ていて感動しました。大声での応援が禁止されていますが、走り終わった後で「お疲れ様」と声をかけると「ありがとうございます」と答える河井小 の子どもたちを誇らしく思いました。そのような代表の選手たちの姿から河井小学校303人の代表としてのプライドを感じました。

 11月15日に行われた2023金管鼓隊の全体ミーティングで、河井小の金管鼓隊のプライドをもって引き継いでほしいと伝えました。先輩たちが受け継いできた河井小の金管鼓隊の伝統に自信をもち、自分たちも地域の方々に素晴らしいと認めてもらうために、練習に取り組む態度や教えてもらう相手へのマナーなどに気を付けることが大切だと伝えました。金管鼓隊がスタートして、長期間の地道な練習が始まります。今のがんばろうという気持ちが維持できない、そんな時には、河井小の伝統を引き継ぐプライドを胸に自分を励まし、ベストをつくしてほしいという思いを込めました。

 金管鼓隊の引き継ぎ式でのパートリーダーの決意表明で、口々に地域の人を笑顔にしたいと話していました。子ども達にとって、登下校中の挨拶や時には怪我の手当てなどもして下さるなどやさしく見守ってくれる地域の方々への恩返しの気持ちでしょう。このような地域の方々からの温かな眼差しに改めまして感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 ㈱新出組様からのご厚意で写真ニュースをご寄付頂いています。児童玄関近くに設置しています。朝登校し、興味のあるニュースが掲示してあったり、新しいニュースに更新されていたりするといると立ち止まり読む姿が見られます。社会とのつながりを実感できる貴重な資料となっています。

 

地域・保護者の皆様に見守られながらベストをつくす河井っ子

  10月11日に学校関係者評価委員会が行われました。前古孝人評価委員長の司会のもとで藤山壱史学校評議員、泉原隆司学校評議員、山吹允PTA会長、西中亜紀PTA副会長(母親代表)の皆さんより学校運営に対するご意見を伺いました。先月行われた運動会や児童の挨拶、そして日頃の教職員の指導について評価していただきました。そして次のような意見がありました。

・コロナ禍であるが行事等は、児童の育つ場であり可能な限り実施してほしい。

・働き方改革を進めて先生の負担を減らしてほしい、そのために夜の電話連絡も6時以降はしないなどの策が必要でなないか。

・学校だよりの写真が見にくいので、写真をなくして文字だけにする。写真はHP等に見られるようにすればどうか。

・学校評価を小中連携して取り組んでいく必要があるのではないか。

・クロムブックの活用を進めるために外部人材の活用すればどうか。

どのご意見も、学校・児童・職員の視点で考えて下さっていました。ご意見を伺っている間、終始学校へエールをいただいている気持ちになり、改めて河井小学校は地域の方々に支えられていることを実感いたしました。今後ご意見を学校で検討し、PTA役員の皆様のご意見を伺いながら学校運営に反映させていきます。  

 

10月21日(金)に鳳至小・河井小学校合唱交流会が行われ、5年生55名が参加しました。両小学校ともに持ち味を発揮して、素晴らしい会となりました。笑顔で歌う表情や真剣なまなざしとともにその歌声は聴いている人の心に感動を伴いしっかりと届きました。このような歌を歌うことができたのは、河井小、鳳至小の5年生の皆さんが「負けたくない」「自分たちらしさを出し切る」とお互いを良い意味で意識したからだと思います。これから5年生は6年生からいろいろな面で学校のリーダーとして引継ぎが行われていきます。今後も交流会の合唱のように、良い意味でお互いを意識してリーダーとしてよりよい河井小、鳳至小にするように高め合っていってほしいと思いました。両校の合唱やその後の代表による感想発表を聴いて、必ず期待に応えてくれると思いました。

5年生の皆さんは、合唱だけでなく話聞くときに相手に身体を向ける、靴を揃える、など普段行っていることを交流会でも実施できました。どんな場面でもできてこそ本物の力です。確かな成長を感じ、とてもうれしかったです。

 

10月27日はマラソン大会があります。マリンタウン陸上競技場が工事中で使えない箇所があるので、例年とコースは違いますので、学年ごとに下見に行って確認して覚えているところです。大会では運動会の個人走のように自分のベストをつくして走り抜き、最後まで頑張り抜く皆さんを応援する姿を期待しています。運動会での学びをマラソン大会につなげていけるように働きかけていきたいと思います。保護者や地域の方々には、今後とも子どもたちへの応援並びに学校経営へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 

どんな状況でも全力で挑戦する姿に感動! 河井小学校大運動会                             

 

 9月17日(土)に本校運動会が無事に終了いたしました。保護者の皆様には、感染予防対策や午後開催及び後片付けについてご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。午前中に運動場で集団演技の最終練習を行い、午後からの運動会に入場制限で入れないご家族の方に呼び掛けたところ50名以上の方の参観がありました。このような発表の機会を設けることができたのは、ご理解いただいた皆様のおかげだと心から感謝しております。またPTA役員の皆様には、事前のテント設営や当日朝の準備、入場受付等、本当にお世話になり、ありがとうございました。本来なら開閉会式の言葉で役員の皆様のことを紹介し、お礼を述べるべきところですが、熱中症対策のために割愛しましたことをお詫び申し上げます。

皆様の目には運動会での子どもたちの様子はどのように映ったでしょうか。私は「正々堂々真剣勝負~一人ひとりが全力で挑戦し最高の思い出をつくろう」のスローガンどおりの運動会だったと自負しています。

私が河井小学校の運動会を初めて見て思ったことは、応援合戦、綱引き、ダンス「ブラザービートでシェー」、集団演技「よさこい河井ソーラン2022」でたくさんの児童が声を揃え、気持ちをそろえることの迫力が素晴らしかったということです。

そして個人走やリレーではどんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に感動しました。応援しながら胸が熱くなる瞬間がたくさんありました。出し切った本人への拍手はもちろんですが、周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。このチーム河井の雰囲気に大きな拍手を送りたいと思います。そしてこの雰囲気をつくってくれたのは6年生のみなさんです。夏休みから計画、準備し、よさこいの心構えの発信や練習する姿でその雰囲気をくれたことに本当に感謝しています。

どんな状況でも「ベストをつくす」ことは「レジリエンス」を育むことにつながります。「レジリエンス」とは「心の回復力」です。早期の離職率の高さ等で現代の若者の課題ではないかと話題になっています。人はショックな出来事や苦しい状況に直面することがあります。そして落ち込んだり、時には絶望したりすることがあると思います。「レジリエンス」は、心が傷ついたり挫折したりした時に、心を通常状態に戻す力です。

「レジリエンス」を高めるには、自分に対するプラスの感情に気付くことが有効だといわれています。そして、そのようにプラスの感情が自分の中に蓄積されていくと、気持ちが落ち込んだ時に役に立つそうです。

今回の運動会で河井小の皆さんが困難にもめげずに「ベストをつくす」姿を見せてくれました。「仲間の良さを見つけよう」は他者からの言葉で自分のいいところに気付くことが目的です。よさとして他者から認められることで更に学びとして実感できるようにしていきたいと思います。「最高の思い出」から「最高の学び」へ、今後とも職員一同ベストをつくしていきますので保護者の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

                                      校 長 六田 茂行

2学期も「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉に!

 本日から2学期が始まりました。学校に主役の子どもの声が帰ってきました。令和4年の2学期も引き続き、コロナ禍でのスタートとなります。改めて今までの感染予防対策を徹底していきます。

今夏は市内でも大雨が続きました。被害を被った方に心よりお見舞いを申し上げます。今後も天候不順が危惧されますので、ぜひ在宅時の災害の対応や行動についてお子様と確認をお願いいたします。

また長い夏休みが明けで、何か心配な事や不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。児童にも伝えますが、保護者の方からも話していただきたきますようお願いいたします。

 

 さて私は高校野球を見るのが好きで、毎年、必ず感動する場面に出会います。今年は奈良県の地方大会決勝の出来事がそんな場面でした。天理高校と生駒高校が戦い、21対0のスコアで天理高校が夏の甲子園出場を決めました。通常であれば出場選手、ベンチ、スタンドが喜びを爆発させる瞬間です。

しかし試合後、天理ナインはマウンドに集まって優勝を喜ぶことをしませんでした。相手校の生駒に体調不良の選手が続出し、ベストメンバーで臨めなかった事情に配慮したのです。9回2死、あと一人で優勝の場面で選手だけでタイムを取ってマウンドに集合し、主将が「試合後に喜ぶのはやめておこう」と提案し、ナインも受け入れたそうです。試合終了後すぐに整列して、試合後の礼を交わしました。

私は、自分たちが3年間全てを打ち込んできたことが甲子園出場として夢がかなった場面で相手をリスペクトする行動ができたこと、そして監督の指示でなく自分たちで、決めて行動したことが本当に素晴らしいと思います。私は毎年このように高校野球で感動する場面に出会い、大切なことに気付かせてもらっています。

 

 本校ではこんな場面がありました。6年生の松村結太さんは、県陸上大会の練習の補助として準備や練習の手伝いをしてくれました。そして県陸上に出場するみんなに宛てて自分から手紙を書いてくれました。次の内容です。

 

県陸に行くみなさんへ

いよいよ県陸の本番ですね。

練習のことを本番で生かして優勝して、

全校集会で賞状をもらってください。

あと、ぼくは見に行けないけど

MG(マネージャー)がいなくてもがんばってください。

本当にがんばれー!       

 

私は県の陸上大会の会場でこの手紙を読ませてもらい、本当にうれしく思いました。そしてこのように自ら相手のために行動できる子がいる河井小学校を改めて誇りに思いました。

 2学期はすぐに運動会があります。9月17日(土)の本番はもちろんのこと、その練習でベストをつくす姿や準備の過程で松村さんのような素晴らしい場面がたくさん見られると思います。先生たちもみなさんが気付かない「よさ」について教えたり、気付かせてくれたりします。チーム河井が、お互いに仲間のよさを見つけて学び合い、さらにパワーアップできる2学期にしましょう。

1学期の「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を児童の言葉でふりかえる

「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を職員と児童の合言葉としてきた1学期も本日が最終日となります。そこで児童の文から合言葉をどのようにとらえていたかをふりかえります。

●ベストをつくそう

先月号でも河井小金管鼓隊2022の皆さんが、河井小学校の伝統とプライドを受け継いだことをお伝えしました。6年生の振り返りの作文を読むと、全員がしっかりと合言葉を意識して練習や本番に臨んだこと分かります。その中から二人の作文を紹介します。二人の共通点は、ベストをつくした姿を具体的なめあてとして、更にしっかりとできたかどうかをふり返っている点です。


「ベストをつくした金管」            田中美緒              

 今年の金管の目標は、「輪島市に笑顔を届けられるようにベストをつくし、迫力のある金管の伝統を受けつごう。」です。金管のパレードが始まったとき、結団式で私が言った「列をそろえて進んだり、止まったりすることを意識してがんばろう。」の通り、同じ列の5年生に合わせてパレードすることができたのでよかったです。競技場について演奏する時に、自分の場所のコーンを見て、ぴしっと止まって演奏できました。

最後の解散式では、満足して終わることができてよかったし、これで最後の演奏が終わったのでさみしい感じがしました。下校の時に地域の人に「河井の金管よかったよ。」といってもらえたのでうれしかったです。輪島に笑顔を届けられたのかなと思いました。

 

「ベストをつくすことができて満足することができた金管~2022~」 卯木悠惺

私は市祭で金管の発表をしました。そこで私は金管のスローガンを達成するためにいろいろな工夫をしました。まずは返事です。先生が話をした後には返事をするなどです。もう一つはやる気です。やる気があってスローガンを達成するのと、やる気をなくしてスローガンを達成するのでは全く違うので、やる気について工夫しました。演奏している時はしっかり声を出したり、楽器の音を大きくしたりと、金管ができるのが最後だったのでできることは全て出し切りました。演奏している時は、楽しく明るく演奏することができたので良かったです。市祭で、もう金管をすることがないので少し悲しいですが、満足して金管を解散させることができたのでよかったです。最後まで集中して、金管をすることができたのでよかったです。

 
 ベストをつくすとは、自分ができることをしっかりやり切ることで、終わった後で悔いを残さない、このことがしっかりと書かれています。

 

●仲間のよさを見つけよう

全校で「輝く河井っ子」の取組を行っています。たくさんの児童のいいところを見つけてくれていて読むとほっこりとうれしい気持ちになります。その中から2点を紹介します。

 
・5年海組 江岸さん 輝いていたよ

 授業で積極的に手を挙げているし、ペア・グループ活動でもよく意見をいっていていいね。

                                    5年海組 九尾より

・5年空組 伊吹さん 輝いていたよ

 いつもみんなにやさしい言葉を使ったり、元気よく遊んでいていいね。

                                    5年空組 山岸莉より

 
 友だちのよい点を見つけられる人はそれを自分の力にできます。そしてよいと思う点も成長するにつれて増えていきます。様々なよさを見つけられる人は成長している証拠とも言えます。

 これから長い夏休みが始まります。自分が夏休みにベストをつくす姿を具体的にして、ぜひ自力でやりとげてほしいと考えています。そして新たな仲間のよさを見つけられるよう成長した姿が見られることを楽しみにしています。

 

コロナ感染予防対策の一層の徹底を!

 各地域で3年ぶりの祭礼などのイベントが実施されて日常が戻りつつあります。それ自体は喜ばしいことですが、人の移動が増加することにより感染リスクが増加することが懸念されます。本校でも、濃厚接触者として自宅待機中に陽性となる例も見られます。また、報道によりますと感染された方の多くが無症状であるということです。誰もが症状がなくても感染しているかもしれないとの意識をもって生活することが重要となります。改めまして、家庭でも手洗いや手指消毒など感染予防対策の徹底をお願いします。

                                         学校長  六田 茂行

河井小学校金管鼓隊の伝統とプライドを受け継ぐ

 本校では毎年卒業制作で輪島塗の作品を作り、校内に掲示しています。令和3年度の作品でちょうど40作品となります。その中の20作品に金管鼓隊が描かれています。今までの先輩たちにとって金管鼓隊の演奏が小学校生活の大きな思い出であったことがわかります。

河井小学校金管鼓隊2022のスローガンは「輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくし迫力のある金管の伝統を受け継ごう」でした。その言葉通り3年ぶりに実施された輪島市民まつりで最高の演奏を披露してくれました。

当たり前のことですが全ての行事は児童の成長のためにあります。子どもたちは金管鼓隊の練習から市祭での演奏を通して大きく成長したと思います。その一場面を紹介すると、市祭直前の結団式のことです。指導してきた先生たちやパートリーダーが本番に向けて思いを伝えてくれました。その言葉を聴いてから行った次の練習では明らかに変わりました。今までで一番の演奏と動きでした。先生やパートリーダーの言葉だけでなく気持ちもしっかりと受け取ることができる「聴く心」をもったさらに良いチームになった瞬間です。練習を始めた昨年度からこのような場面がたくさんあったことでしょう。

 4日は輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくして演奏する姿がありました。2年間の練習の成果を出し切った6年生は、金管鼓隊終了後に全員が満足をしたと振り返ったそうです。

 市祭ではたくさんの下級生が演奏を見ていました。その姿から、演奏だけでなく、真剣な表情や雰囲気から伝統を引き継ぐプライドをしっかりと感じ取ったことでしょう。そして自分たちも迫力ある演奏をしたいと思ったことでしょう。昭和40年から行われている金管鼓隊の伝統とプライドが次の世代へ受け継がれた日となりました。

 最後に河井小学校金管鼓隊2022の皆さんが学校経営ビジョンの具体的取組⑩の「輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。」を自分たちで具現化してくれたことに、本当に感謝します。

                               学校長 六田 茂行