校長先生のブログ

校長室より

保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます。

 9月9日(木)から12日(日)の休校期間中、お子さんの自宅待機、PCR検査の実施にご協力をいただき誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、無事学校を再開することができましたことに心より感謝申し上げます。
 

 本日は児童の登校後、私の方から全校児童に向けて以下の2点について話をしました。
 1点目は、今日登校したくてもできない友達がいること。その友だちのことについて間違った情報を流したりうわさ話などをして、その友達の心を痛めることのないようにして欲しいということ。もししてしまった自分に気付いたらただちに止めること。している友だちがいたら注意すること。注意しても聞かなければ先生に教えること、そういう人を先生方は絶対許さないし、みんなも注意できる子どもになって欲しい、そして休んでいた友達が登校した時は温かく迎えて声をかけて欲しいとお願いをしました。
 2点目は、これまで行ってきた感染対策をさらに強化すること。朝の検温と健康観察、正しいマスクの着用、手洗いと消毒をこまめにすること。給食時の黙食と口を結んでの歯磨き、友だちとの距離をとること、などについてお願いをしました。
 最後にお互いに安心できる声かけをしあいながら、コロナ対策を続けていきましょうと伝えました。  
 

 学校といたしましては、9月13日(月)から2週間、感染予防のために以下のことについて変更と徹底を図ります。
 ①6年教室を3階集会室「光」に移動します。児童と児童の間隔をこれまで以上とるためです。
 ②掃除は縦割りをやめて、学級単位とし、学年間の交流を減らします。
 ③6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行います。
 ④歯磨きをする場所を学年ごとに分けます。
 ⑤教室の自分の机を1日2回除菌シートで拭きます。
    ⑥感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行いません。
    (音楽におけるリコーダーのや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱など)
 ⑦鼻水やつばのついたティッシュやマスクは蓋つきごみ箱にいれることを徹底します。
 ⑧中休み後の手洗いをさらに徹底します。(中休み終了5分前の放送と確認)
    ⑨正しくマスクを着用できるよう声掛けを継続します。(マスクの予備をお願いします)
    ⑩教室換気は換気扇及びサーキュレーター(扇風機)で十分換気を行います。

 学校行事について
  運動会の延期・・・10月9日(土) 雨天の場合は10日(日)
   ※開催時刻に関しては後ほど連絡いたします。午後開催もあり得ます。       
           ※10月中はサンアリーナは使えませんので、本校グランド実施となります。9日・10日
    両日とも開催できない場合は、別日にダンス等の発表を行いたいと考えております。
    その際は平日となります。できるだけ早く開催日をお伝えいたします。
  保護者の皆様には行事等の変更でご迷惑をおかけすることとなりますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
                                                                                         

                                                                                                                                       学校長 松山 真由美

飛躍の2学期がいよいよスタート

 1年のうちで最も心も体も大きく飛躍する2学期がいよいよスタートしました。2学期はご存知の通り運動会に始まり、遠足、マラソン大会、2年生は芋ほり体験、3年生は親子行事、4年生は稲刈り体験、5年生は合唱の集い、4~6年生は金管鼓隊発表会など、学校行事が目白押しとなります。
 学校では、それらの行事を行う際、その一つ一つの行事の目的を確認しながら、自分の目標を定め、その目標達成のために自分は何をしなければならないのかを考え、そして実行し、終わった後は振り返る、そういった流れを大切にして、自分を客観的に見る力、自分を評価する力、周囲への関わり方などの力を付けさせています。そうすることで、人の役に立てた自分に気づき、次もみんなのために、河井小のために頑張ろうという気持ちや感謝の心が育っていくものと思います。そこに外部からの評価が加わるとさらに子どもたちの自己評価は高まり、つながる学校行事がすべてうまくいく場合が大いにあります。是非保護者の皆様におかれましては、各行事ごとに本人が頑張ったことや努力したことの話には耳を傾け、その頑張りを評価してあげてください。
 

 そういった意味で2学期最初の運動会は、2学期の行事の成功・失敗を左右する大事な行事となると言えます。そこで、職員とは「運動会とその練習」を通して育てて欲しい心についてお願いをしました。
 一つ目は、身に付けさせたい集団行動として、①時間(集合)を守る②「あたたかい聴き方」をする③駆け足で素早く移動する、この3点を守るよう指導すること。これができればとても効率的な練習ができると思います。そして1日の練習終了後にはその3点について評価するようにお願いしました。
 二つ目は、勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方についてです。昨年度1年生の女児児童が負けたことが悔しくて泣いている姿を見ました。この子は1年生であっても勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、一生懸命練習し、本番では本気で走り、本気で踊り、全てを本気で取り組めたのだと思います。だから負けた時には涙が出たのでしょう。本気になるためには、本気にさせる仕掛けが必要です。先生方には勝敗にこだわらせ、本気で取り組ませるようにお願いをしました。そして勝敗が決まってしまえば、その結果を素直に受け入れ、互いを讃え合う姿勢も教えてあげて欲しいとお願いしました。
 三つ目は、高学年の心を育てることです。高学年の子どもたちは自分の種目出場はもちろんですが、会場準備や後片付け、競技の運営なども任されます。彼らはその仕事を責任をもって成し遂げることで、高学年としての自覚をより確かなものにしていきます。教室での学習以上に学校行事がその力を育ててくれます。そして私たち教師の任務の一つは、一人ひとりの責任ある行動をよく観察し、褒めることです。ご家族の皆様も是非、競技の結果のみならずお子様の仕事ぶりについてもよく見てあげ、そのことについても褒めてあげてください。
 2学期も1学期同様、保護者や地域の皆様、各種団体の皆様からご協力をいただきながら学校行事を進めて参りたいと思います。どうぞお力を貸してください。お願いいたします。
 

 最後になりますが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。これまで以上に感染対策の徹底を図って参ります。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

                                  学校長 松山 真由美

身体も心も育った1学期が終わりました

 

 本日をもって令和3年度1学期が無事終了しました。昨年度はコロナ感染症対策としてとられた休校措置により、1週間というとても短い夏休みとなりましたが、今年度は保護者の皆様と子供たちの努力、地域の方々のご支援により、例年どおりの夏休みを282名の児童と共に迎えられることをとても嬉しく思っております。特に見守り隊の皆様方には、毎週月曜日、朝早くから子供たちの登校を見守っていただき誠にありがとうございました。
 4月には授業参観とPTA総会、6月には学校公開・授業参観と講演会、各学年親子行事(1・2・5年)、そして全校集会では2年生の学年発表等、感染対策をとりながらたくさんの保護者の皆様にご参観いただきました。また、公民館さんのご支援をいただき、2年生は野菜・芋植え、4年生は田植え等の貴重な体験も行うことができました。さらに、昨年度できなかったスポーツフェスタでは、ほとんどの子供たちが自己記録を更新しました。またチビッコオリンピックにもたくさんの子どもたちが積極的に参加してくれました。このように学校内外でさまざまな活動が行えたのも、保護者や地域の皆様及び関係団体の皆様のおかげと思っております。心より感謝申し上げます。
 さて、1学期の子供たちの様子は、保護者の皆さんの目にはどのように映ったでしょうか。
1学期、子供たちは71日間学校に通いました。どの子も本当によく頑張って通ったと思います。担任から事前に見せてもらった通知表には、学習面の頑張りのみならず、生活面での思いやりのある行動や優しい行動など心の成長に対するコメントがたくさん書かれてありました。身体の成長はもちろんですが、心の成長は大変喜ばしいものです。通知表を囲んでお子さんの身体と心の両方の成長を共に感じ、お子さんを多いに褒めてあげてください。保護者の「褒め言葉のシャワー」は子供たちの明日からのやる気・本気につながるはずです。

 子供たちが待ちに待った夏休みは7月21日から8月29日までの40日間となります。1年生にとってはもちろんですが、2年生にとっても初めての長期間の夏休みとなります。学校生活はチャイムで始まりチャイムで終わる時間割に沿ってみんなで生活しています。そのため自分で時間を決めて何かしようと思ってもできないことが多いです。でも夏休みは違います。生活の中心は家庭となり、自分で時間を決めていろいろな行動をすることができます。長い夏休みをどのように過ごすのか、どのように過ごしたらよいのか、お子さんと一緒に考え、計画を立て実行できるよう声かけや点検をお願いします。毎日コツコツと勉強したり、読書をしたり、お手伝いをしたり、スポーツをしたり、お友達と遊んだり、とやることは山のようにあります。40日後のイメージをもたせながら頑張らせてください。また、夏休み中には、スポーツの祭典と呼ばれるオリンピックやパラリンピックが開催されますので、親子でスポーツ観戦というのもいいと思います。スポーツには人を感動させる力がありますから、テレビの前で一緒に感動の涙を流すのもいいのではないでしょうか。
どうぞ親子で楽しい夏休みをお過ごしください。夏休み明けには、さらに成長した子供たちと会えることを楽しみにしています。
 最後になりましたが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。夏休み中と言えども、感染対策をしっかりと行い、できるだけ不要不急の外出は避けられますようお願い申し上げます。
                        
                                     学校長 松山 真由美

学力向上の取組について

 新しい「学習指導要領」がスタートして1年3か月が過ぎました。新学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」を育むためには、学校での学びを日常生活で活用したり、ご家庭での経験を学校生活に生かしたりすることが大切と言われています。本校でも、一つ一つの知識がつながり「わかった」「おもしろい」と思える授業づくりに、また、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるような授業づくりに努めています。
 6月24日(木)には、指導主事の先生方をお招きして、本校の授業改善の状況や学力向上の取組について見ていただきました。本校では、昨年度まで算数科を中心に授業について研究してきましたが、学力調査等で、話の中心に気を付けて聴き、質問したり感想を述べたりすることや読解力に課題があることがはっきりしてきましたので、今年度からは国語科に変更して研究を進めています。今回は河井小の授業スタイルや授業以外での学力向上の取組を紹介します。
  まずは河井小授業スタイルについてです。主に次の3つの取組を共通実践しています。

 ①ま・ナビボード    ・・・自分の考えをもつための視点や方法等を示します。
                   これにより、児童は自分の考えをもてるようになります。
 ②アタックポイント・・・授業の中で中心となる活動です。
                        これにより、学習が深まり、児童は目指すゴールの姿に迫ります。
 ③今日の言葉          ・・・ 授業の中で覚えて使って欲しい言葉を示します。
                   これにより、児童は覚えて欲しい言葉を使って自分の考えを表現
                             できるようになります。また、語彙も豊富になります。                                              

 

 次に授業以外での取組を紹介します。 

  ①条件作文・・・全校同じテーマで、字数80字から100字で条件に合わせて書きます。 
                     これにより目的や条件に応じて書く力がつきます。
  ②新聞要約トレーニング・・・新聞記事を要約します。
   (4~6年生)         これにより文章を速く正確に読めるよ
                      うになります。
  ③対話力トレーニング・・・全校が同じテーマで他学年と交流します。  
                     これにより対話力が身に付きます。
  ④詩の暗唱・・・毎月各学年1編ずつ詩を暗唱します。
                これにより正しい日本語を覚え、語彙力を広げます。
  ⑤読書活動の推進
   ・月2回以上の図書室利用         ・全校朝読書の実施     ・学級文庫の活用
   ・図書ボランティアとの連携      ・家族読書ウイーク  ・読書冊数調査
   ・新聞コーナーの設置                 ・いしかわ学校読書の日における取組
   ・各学年「おすすめの本」の取組 ・読書感想文の取組  ・読書感想画の取組
 

 このような活動により、文字を読むことの抵抗が減り、読書が好きになる児童が増えます。 授業参観にお越しの際は、掲示された条件作文等をご覧になってください。
 これらの取組が確実に学力向上につながるよう、やりっぱなしとならないように、趣旨や目的を確認しながら実践していきたいと考えております。どうぞ、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。                                   

                                      学校長 松山 真由美

GIGAスクール構想本格的にスタート

 令和3年1月26日中央教育審議会から「令和の日本型学校教育」の姿が発表されました。その中で何度も目にするのが、「個別最適な学び」「協働的な学び」という言葉です。
 「個別最適な学び」とは、要は「個に応じた指導」ということです。私たち教師は、これまで以上に子どもの成長やつまずき、悩みなどの理解に努め、個々の興味・関心・意欲等を踏まえてきめ細かく指導・支援することや、子どもが自らの学習の状況を把握し、主体的に学習を調整することができるよう促していくことが求められるようになります。
 また、「協働的な学び」とは、探究的な学習や体験活動等を通じ、子ども同士で、あるいは多様な他者と協働しながら、よりよい学びを生み出していこうというものです。
 このような個別最適な学びと協働的な学びを実現し、教育の質の向上を図るとともに、新たな感染症や災害の発生等の緊急時にあっても全ての子どもたちの学びを保障するため、「GIGAスクール構想」(Global and Innovation Gateway of All)がスタートしたというわけです。これからの教育にはICTは必要不可欠ということです。
 本校においても、昨年度末「1人1台端末」chromebookが導入され、Wifiの整備も完了しています。GIGA校内研修推進リーダーの重政先生を中心に、推進チームを結成し、昨年度よりこれまで4回の校内研修を実施してきました。①GIGAスクール構想について ②端末の基本操作について③授業等で活用できるアプリケーションの活用について、などです。

  

 1学期の目標は、とにかく児童も先生も「使ってみる、慣れる」です。
具体的には

 ①帯タイムを使って児童がchromebookに触れる機会を増やします。
 ②低学年は「カメラ」及び「画像編集」、中学年は低学年の内容に加え「キーボード打ち」、      高学年は低・中の内容に加え、「クラスルーム等でプレゼン」、「文章編集」、「アンケート      調査」等の機能を体験し、使い方に慣れるようにします。
1学期の終わりには、互いのchromebookを活用した実践事例を交流していきたいと考えています。働き方改革と言われる中、先生方は時間を絞り出して、一生懸命頑張ってくれています。研修においでた講師の方からも「河井小の先生方は大変熱心ですね。」というお言葉をいただきました。校長の私の目から見ても、研修に向かう姿勢は大変すばらしいと思います。
 chromebookを活用した授業についてはまだまだ手探り状態ですが、教師も児童も共に学びながらchromebookを活用していきたいと思います。その際、chromebookを活用すること自体が目的化しないように、また、健康面を含め、chromebookが児童に与える影響にも留意しながら、積極的に活用していきたいと思います。
 
                                   学校長 松山真由美