校長先生のブログ

校長室より

子どもたちの成長が見え、応援される学校づくり

             子どもたちの成長が見え、応援される学校づくり
                      ~ 前期学校評価アンケート結果と方策の報告 ~
                                                                                    11月14日(水)

         
                2030年以降の社会を展望して、子どもたちに求められていることは?
  現在の情報社会(Society 4.0)から、人工知能(AI)の発達による超スマート社会(Society 5.0)がやってきます。そして、人工知能などの先端技術の発達が、求められる人材、学びの在り方に変革をもたらします。文科省は、今後5年間の教育目標として、「夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する」「社会の持続的な発展を牽引するための多様な力を育成する」を掲げています。子どもたち一人一人が社会の変化に主体的に向き合い、自らの可能性を発揮し、多様な他者と協働しながら、よりよい社会と幸福な人生を切り拓き、未来の創り手となる力が求められます。

 
 学校づくりの基本として、学校は「学んだことが身につく場」「人としての生き方を学ぶ場」「家庭や地域と連携して子どもたちを育てる場」と考えています。地域の中にあって、「地域とともにある学校」への転換が、求められています。つまり、開かれた学校から、さらに一歩踏み出し、保護者や地域の方々と学校の目標や教育ビジョンを共有し、学校・家庭・地域が、一体となって子どもたちを育むことなのです。それにより、子どもたちの学力向上、生徒指導上の課題解決、教職員の意識改革・業務改善につながり、子どもたちへの効果・学校への効果・保護者や地域への効果が表れてきます。
 
 河井小学校の教育活動の柱となる学校教育目標は「心豊かに、たくましく生きる子の育成」です。その実現に向けて「子どもの成長が見える、応援される学校づくり」を教育方針として「心が育つ、学力が伸びる、体力がつく」積極的な指導をし、「輝く、笑顔」「みんなで輝く学校」づくりに取り組んでいます。
 
 その取組に関して、7月に前期学校評価アンケート(児童・保護者・先生)を行いました。児童には「~していますか。」保護者の皆様には「あなたのお子さんは~していますか。」先生には「~を指導していますか。」と3者に共通項目も設定しています。
 
 学校評価は、子どもたちがより良い教育を受けることができるように教育活動等の成果を検証し、学校運営の改善と発展を目指すためのものです。その取組を効果的にするために学校評価アンケートを行っています。その結果を分析し、後期に向けた対応策を学校で考え、学校評議員とPTA役員(会長、副会長)で構成されている学校関係者評価委員会で説明し、ご指導ご助言を頂きました。
 
 このことを学校運営に反映し、教育の質的向上を図っていきます。学習指導の充実、生徒指導の充実、豊かな心の育成、健康・体力つくりの推進、家庭・地域との連携の5観点から成果と課題、今後の対策をまとめました。

 
 学校が現状の説明責任を果たし、家庭や地域が情報を共有化し、教育への関心を高め、連携と協働が進めていければ幸いです。教職員一同、全力を挙げて取り組みますので、今後もご理解ご協力をよろしくお願いします。


 

自己ベストへの挑戦が、新たな自分づくりへ!

                     自己ベストへの挑戦が、新たな自分づくりへ!
                                                                                【校内持久走大会】
                                                                                                                     10月26日(金)

 

   秋晴れのもと、「校内持久走大会」が、行われました。子どもたちは、長休みや体育の時間に練習してきた成果を発揮する時です。【心が育つ 学力が伸びる 体力がつく】実りの秋です。「あたり前のことがあたり前にできる」を合言葉に、子どもたちは、どんなことも積極的に取り組み、その成果をあげています。そりは、目に見える行動力、目に見えない心の力です。
 
   
   持久走大会の開催にあたり、安全確保のために外周コースの誘導係を進んでひきうけてくださったPTA役員の方々、朝早くからたくさんの温かい声援を頂いた保護者やご家族の皆さまに重ねて感謝申し上げます。

 
    スポーツは、自分比べです。自己ベストを出すことが最大のめあてです。
  走ることは、1人なので個人スポーツですが、みんなで競い合ったり、応援したりするので、集団スポーツでもあります。運動会のように、協力し、声をかけ合って下さい。
   また、長い時間走り続ける忍耐力が自分を高めます。すぐにいやになっていてはいけません。苦しくても続けて、自分を乗り越えていって下さい。苦しい時のひと踏ん張りが、心を育てます。「自己ベスト」「みんなで頑張る」「耐え抜く力」の3つのめあてで頑張って下さい。

   人間国宝の山岸一男先生は、「一生懸命に頑張っていると楽しくなる。さらに打ち込むと、自分の型ができ、色がでてくるものだ。」と話していました。
持久走大会での頑張りが、「苦しさを乗り越える自分」を作ります。これからの学校生活において、新たな自分発見です。新たな自分づくりです。頑張っていって下さい。


 

夢や希望の実現へ向けた素地を作る努力!

               夢や希望の実現へ向けた素地を作る努力!
                        ~能登の風土が心を育てる「輪島からの発信」~    
                                                     
                                              10月26日(金)

  
   連続した台風も過ぎ去り、秋らしい過ごしやすい日々が続いています。
  先日、2年生が、輪島公民館とはなさかクラブの方々にお世話いただいた「サツマイモ」の収穫を行いました。春の耕しと肥料の混合、夏の40℃近くまで気温が上がった水やりの成果もあってか、巨大なサツマイモに育っていました。春から苗を植え、育て、世話をして収穫の秋を迎えています。まさしく「実りの秋」です。
 

    河井小学校の教育活動も同じです。学力、心力、体力の向上に向けて「みんなでかしこくなりましょう!」「みんなでよりよい生き方を作りましょう」「みんなで体力をつけましょう」を合言葉に【心が育つ・学力が伸びる・体力がつく】積極的な指導を行っています。学習規律、学習習慣、規範意識、運動能力の定着や成果を実感しています。


続けることが力に!                 ~人間国宝 山岸一男氏 講演会「彩を創る」~
   10月16日に沈金の人間国宝になられた山岸一男氏を河井小学校に招いて、講演会を行いました。

  ・勉強もスポーツも最初は基本が大事。基本が応用につながる。自分の型・色がでてくる。
  ・漆器の仕事をして45年になるが、一度も嫌になったことがない。毎日、宿題を解くのと同じで、続けることが力となる。
  ・将来の目標をもって、がまんする。創造の繰り返しなので、やっているうちに楽しくなる。
  ・能登の風土や文化がみんなを育ててくれる。生まれ育った所を忘れないでほしい。
  ・室町時代に北前船文化・漆の文化があった。「いいものを作ろう。美しいものを作ろう。負けないものを作ろう」という切磋琢磨の職人魂が、輪島に受け継がれている。
  ・次の世代へ!小説は、文章で残す。音楽は、五線紙で残す。沈金は、作品で残す。


  作品の生命線がアイディアです。アイディアは、どのようにして浮かんでくるのかと質問してみました。「何回も足を運んで見るのです。しゃがんでみたり、見えない所も観察して、これでいいのかと問いかけていくことです。」「失敗しても難しいと思わない前向きな姿勢で経験を積み重ねることが大切です。」と話されていました。将来に向けた「人づくり」への使命と責任を再確認しました。ありがとうございました。


キラ星のように輝く!         ~俳優座 塩山誠司氏 「12人の怒れる男たち」~
 10月14日に劇団俳優座の演劇が、文化会館で行われました。その中に、河井小学校出身の俳優塩山誠司氏が「陪審員1号」を演じました。大学を卒業後、俳優座に入り、俳優生活28年!全国各地の公演、朝ドラ「まれ」の出演と大活躍しています。当初は、キラ星のように輝く先輩俳優に囲まれていました。しかし、いつか自分も!と地道に努力し、今、日本のトップに輝くキラ星となっています。


小さいけれど世界に誇れる !             ~輪島・白米千枚田あぜのきらめき~
  全国連合小学校長会研究協議会北海道大会に函館まで、新幹線を乗り継いで行ってきました。まず、北陸新幹線に乗りました。座席のポケットに無料配布の旅行雑誌(トランベール)があり、最初のページに「輪島・白米千枚田あぜのきらめき」のライトアップの写真が掲載されていました。ルポライター沢木耕太郎氏の「旅のつばくろう」のコラムです。輪島市の紹介の後に、千枚田で出会った香港の観光客との対話が出ていました。中国にも大きな棚田があるけれど、よく手入れされている白米の棚田の方により深く心を動かされるし、日本を旅すると心が落ち着くとありました。また、小さいものより大きなものがよいとは限らないとあらためて教えられましたと。この雑誌は、東北新幹線と北海道新幹線にもありました。もしかしたら、全ての新幹線あるのかな?輪島のことが全国に発信されているの?世界へ発信されているのだ!と驚きました。

 

   能登の風土が、よりよいものを目指す心を育てています。その心の力をもとに、日本の大海原へ輪島発の挑戦があります。私たちは、その素地を大いに培ってかなければならないと思います。

   教職員一同、子どもたちが「未来の作り手」となるべく、健全な成長に向けた取組に邁進して行きます。今後とも、本校の教育活動に対し、ご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。


 

上には上があるらしい!登りつめてやろうじゃないか!

      上には上があるらしい!登りつめてやろうじゃないか!
                             ~「将来の土台作り」と「上を見た働きかけ」~
                                                                                                      9月28日(金) 

 今年の夏は、酷暑、暴風、大雨と自然の猛威に脅かされ、大切なものを失う恐怖感にさいなまれました。秋の運動会も、大雨による土砂災害警報や避難勧告情報に細心の注意をはらう中、体育館で実施しました。室内でしたが、子どもたち、保護者、地域の皆様と距離が縮まり、臨場感と一体感を感じることができました。2学期のはじめの学校を代表する大きな行事をやり切ることができ、一安心しました。深いご理解ご協力、ありがとうございました。
 勉強の秋!スポーツの秋!芸術の秋!いよいよ、教育活動も本格的に展開されています。子どもたちの学びの姿に実りの秋がやってきました。


たどり着けない場所などない!            ~限りなき可能性への挑戦の連続~
   上には、うえがあるらしい!
   だったら、行こうじゃないか! おもしろい! 
   登りつめてやろうじゃないか! 
   だれも、見たことのない景色を見たいから! 
   先へ!先へ! たどり着けない場所などない! 

 

 9月25日に第2回学校関係者評価委員会が行われました。授業参観をして、子どもたちの様子や河井小学校の教育活動をご覧いただきました。また、児童・保護者・教職員アンケートの結果を集計し、分析し、今後の方向性について検討しました。
 その中で「河井小学校では、学力の定着が良好なのに、それが中学校では、どうして十分でなくなるのか?」ということが話題になりました。今の学習規律や学習習慣は、本当に身にしみついているのでしょうか?将来の土台作りになっているのでしょうか?
 子どもたちは、次のステージへどんどん進んで行きます。そのためには、「知らないことを学習する習慣」、言われたことをしているだけ、指示を待っているだけでなく「自分で課題を発見し挫折してもやり遂げる力」、内輪だけでなく、自分にない知識や技術を持つ人など「いろんな人と協力できること」が求められます。上を見た働きかけも小学校時代から欠かせません。
 勉強でも、スポーツでも、表現することでも「上を目指して努力する」意識を高めていくことが将来に向けて大切だとしめくくられました。子どもたちは、限りなき可能性への挑戦を連続していきます。


学校が楽しい!                     ~学校が好き みんなが好き 自分が好き~
  学校評価の児童アンケートで「学校は楽しい(96%)」、保護者アンケートで「あなたのお子さんは、学校へ行くのが楽しいと言っている(95%)」という結果でした。学校は、集団教育をして、心を育てる場です。勉強もあれば、いろいろな活動もあります。その中には、学習規律や学習習慣、関わり合いの言葉や行動、助け合い支え合いの態度などが含まれています。子どもたちの学校への満足度が高さは、河井小学校の教育活動の充実と信頼と受けとめます。これからも、頑張っていきます。


運動会・集団演技「河井ソーラン2018」!         ~心が育った相乗効果~
 3~6年生が集団演技を行いました。冬季平昌オリンピックのテーマソング「サザンカ」による表現ダンス、そして、よさこいソーランオープニング、よさこいソーランを披露しました。何回かしか練習できなかったにもかかわらず、完成度の高い素晴らしい演技でした。簡単な動作だけど、全員が息をそろえて、動きそろえないと全体美になりません。
 どうして短時間で完成できたのでしょうか?担当の先生に尋ねてみました。「子どもたちが、先生が指導したことを素直に聞いて、自分たちで直そうとしていたから。」だそうです。いい演技を見せたいという意欲に素直な心が応え、チームワークや協調性を自分たちで創り上げ、一体感を育んだのです。

 

 前向きな気持ちで頑張って取り組んで下さい。「上を目指す」ことです。よりよいものを目指して努力することです。その育まれたものが、人生の分かれ目で【目に見える力】【目に見えない力】として発揮されます。教職員一同、今の教育の実りはもちろん、将来へ向けた健全な成長の取組に邁進して行きます。今後とも、本校の教育活動に対し、ご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。

スマイル!全力出し切れ 真剣勝負!!閉会式

                                  スマイル!全力出し切れ 真剣勝負!!
                                             ~秋の運動会 閉会式~    
                                                                                                                           9月9日(日)

 

   体育館で行われた河井小学校の運動会が、大きなケガもなく、無事開催されたことに感謝申し上げます。
 
 

                  優勝した紅組!おめでとうございます。惜しくも準優勝の白組!よく頑張りました。

 

   今日の運動会を振り返ってみて下さい。「スマイル!」でしたか?「全力出し切り 真剣勝負!」でしたか?本気度と心の育ちを見所として話しました。
  
   開会式では、みんなが膝を高く上げて行進していました。運動会の歌では、紅組も白組も元気よく、大きな声で歌い、勝利を誓っていました。スポーツは勝ち負けがつきものです。勝ったスマイル!負けたたたえ合い!です。
 閉会式で、優勝の組が決まった後も、お互いに大きな拍手をする光景が見られました。本気で戦えば、それが満足があります。自分の成長があれば、スマイルです。
 特に、「河井ソーラン2018」では、行動と心をシンクロした集団演技は、圧巻でした。最後の決めポーズを見て、ジーンとしたのは、私だけではないと思います。
   
 
                みなさんから、たくさんの「スマイル」と「感動」をもらいました。ありがとうございました。

 
   最後になりますが、閉会式までたくさんの保護者、地域の方々にご参観を頂いたことに感謝申し上げます。急な日程変更でご迷惑をおかけしましたが、子どもたちの「がんばる姿」をより多くの保護者、地域の方に見ていただいたことでご理解下さい。
 

   今、河井小学校では、「子どもの成長が見え、応援される学校」を目指しています。 子どもたちの成長を願い、教職員一同、一致団結して教育活動に取り組んでいます。子どもは、「家庭で育ち、学校で学び、地域で磨かれる」と言われます。保護者、地域の皆様も、子どもたちの成長を願い、子どもたちや学校を応援して下さい。よろしくお願いします。

この運動会で見せた「本気度・スマイル」を今後の学校生活でも見せ、心がどんどん育ってくれることを期待し、閉会のあいさつとします。本日は、ありがとうございました。