SSH活動記録
【1,2年生】科学チャレンジ2025
7月19日(土)13:00~ 金沢工業大学
「科学チャレンジ2025」に参加しました。参加校は、小松高校(11チーム45名)、大聖寺高校、金沢錦丘高校、星稜高校です。
4~5人/班で、ウインドカーを作成し、タイムを競いました。
制限時間50分で作成し、タイムを測ります。
班で協力し、作り上げることは簡単そうに見えますが、日ごろの探究活動の成果が表れます。
結果は、普通科1年生のチームが優勝でした。理数科1年生のチームが3位となりました!
入賞できなかった班の生徒たちが「悔しい」「今日のことを次に生かそう」と話し合っていたことが印象的でした。
また、「難しかったけど楽しかった!」「またやりたい」と、ほとんどの小松高校生が言っていたので、とても嬉しかったです。
金沢工業大学 プロジェクト教育センターの先生方、お忙しい中、ありがとうございました。
開会式(競技ルールの説明) 話し合いの様子
協力が大事 45名が参加してくれました
試技の様子 試技の結果から次を考えているところ
【理数科1年生】 野外実習➃ ~鹿島の森に息づく照葉樹林 ー 地域環境と生物多様性の視点から~
7月16日(水)
11:30 塩屋海岸での植生調査の後、鹿島の森の植生観察に向かいました。
鹿島の森は、暖温帯の照葉樹林の原生林が残存している貴重な存在です。
照葉樹林だけではなく、アカテガニの楽園ともなっています。アカテガニは陸上生活に適応したカニです。年々減少しているそうですが、この日もいたるところで観察することができました。
人の手がずっと入っていないことによるこんもりとした外観の鹿島の森に入って、照葉樹林の涼しさに感動しました。
上の写真:Wさん撮影のアカテガニ
下の写真:H君撮影の鹿島の森の中
14:00 昼食後、学校に戻り、ウニ胚の観察を継続しました。
プルテウス幼生をすべての班で観察することができ、生徒たちはみんな喜んでいました。
「成体ウニになるまで育てたい!」と言っていた生徒が数名おり、実験室のインキュベーターで育ててみましたが、残念ながら終業式後18日(金)にはすべて死んでしまいました。「なぜだろう」と考えていた生徒が、理数科2年生の先輩と話し合っていました。
生徒の感想
・実験を長い時間行うのが今までにない経験で、刺激的で楽しかったです。
・探究がとても面白いと思うようになった。
・準備されたものではなく自分たちで最初から継続的に観察して結果が得られる体験がとてもよかった。
・実験を長い時間行うのが今までにない経験で、刺激的で楽しかったです。
とても暑い日でしたが、早朝から夜中まで理数科のみんなで協力し合って実験・観察に取り組んでいました。
胚の写真はすべて理数科の生徒が撮影したものです。
【理数科1年生】 野外実習③ ~波打ち際から始まる生態系:ライントランセクトで見る植生~
7月16日(水)
6:00 ウニの発生観察を継続して行いました。全員そろって観察を始めていました!
ほとんどの班が、プリズム幼生にまでなっており、生徒たちは丸い胚から台形もしくは三角形になった胚に驚いていました。
7:00 朝食を食べて、すぐにまた観察です。腕が2本になったプルテウス幼生になった班もありました。
8:00 金沢伏見高校の西岡登先生による「海浜植物の観察法」についての講義を受けました。
植物の詳細な分類について講義を受けることは初めての生徒も多かったと思いますが、がんばって聞いていました。塩屋海岸に生息する昆虫などについても説明を受けました。
9:30 講義も終わり、荷物をまとめてバスに乗り込みました。
これから西岡先生の指導のもと海浜植物の植生調査の実習を行うために、塩屋海岸へ向かいました。
10:20 塩屋海岸に到着し、班に分かれて海岸沿いに横並びになって、巻き尺で10mずつ測りながら陸のほうへ向かって植物調査を行いました。
本格的な植物調査を初めて行った生徒が多く、事前研修・講義で学んだ植物を宝探しのように一生懸命探して、同定していました。
ハマニガナ、ハマゴウ、ハマボウフウ、ウンラン、トベラ・・・ほかにもたくさんの植物が見つかりました。
生徒たちが植物を踏まないようにハマゴウの群生の中をおそるおそる歩いていた様子が印象的でした。
生徒たちが「この様子を覚えて、この生態系を維持していかないといけないね」、ということを話しあっており、とても嬉しく思いました。
植生調査に講師として来てくださった先生方、お忙しい中、ありがとうございました!
【理数科1年生】 野外実習② ~細胞分裂を体感!ウニの発生実習レポート~
7月15日(火)
16:00 宿舎(粟津温泉 喜多八さん)にて、ウニの発生の顕微鏡観察を継続しました。
18:30 夕食 理数科のOB 7名が来てくれて、一緒に夕食をいただきました。 食事の時間には、高校生活や大学生活について、さまざまな話題で盛り上がりました。
20:00 顕微鏡観察の継続と卒業生との懇談会を実施しました。部活動との両立、理数科での勉強の仕方、課題研究への取り組み方、学会への参加、コンテストへの参加など、色々話を聞き、とても有意義な時間を過ごしました。
ウニ胚も胞胚まで進み、受精膜をやぶって動き出していて、生徒たちは声をあげて喜んでいました。
先輩たちも、顕微鏡観察の仕方、ウニ胚の時期について教えてくれたので、実習もスムーズに進みました。
途中、学年主任の先生も応援に駆けつけてくれました。語る会の最後には卒業生から、激励の言葉をいただきました。
ウニの発生観察は、温度管理も重要で、観察する部屋に一晩中エアコンをつけることを許可してくださり、また、ウニ胚の試料を置いておくための少し低めの温度で空調の効いた専用の部屋もご準備くださった喜多八のみなさん、ご協力ありがとうございました。発生観察は大成功でした!
理数科の卒業生、バスの運転手の方、ホテルのみなさんなど多くの方々のご協力で、実習を順調に進めることができました。ありがとうございました。そのおかげか、自分たちで人工授精させたウニの胚が気になって、夜中1:00ごろまで観察していた生徒さんが数名いましたね!
「眠くないの?」と質問したら、「胚が気になって」「先生こそ眠くないんですか?」と言って気遣ってくれました。
研究熱心かつ思いやりにあふれる理数科のみなさんでした。
【理数科1年生】 野外実習① ~自然が教科書になる日:生物と地学をフィールドで学ぶ~
理数科1年生恒例の「生物・地学野外実習」が行われました。
7月15日(火)
8:30 生物実験室に集合し、「石川県海洋ふれあいセンター」からいただいたムラサキウニから塩化カリウム水溶液によって放卵、放精させ人工授精させました。
10:00 二細胞期へ卵割したことを顕微鏡観察にて確認
12:30 ほとんどの班が八細胞期まで卵割したことを確認して、片野海岸へ出発
14:00 片野海岸には海底火山の火山灰や火砕流の噴煙の堆積でできた軽石凝灰岩の大きな塊があり、長者屋敷跡と呼ばれています。遠くからみるとつるつるして、うねうねした塊に見えましたが、近づいて見ると礫や木々の破片が混ざっていて、表面はざらざらとしていました。みんな汗だくになりながらも、岩のてっぺんまで登り、軽石凝灰岩を間近で観察しました。