校長室より「おこらいえ」

未来からの留学生たちへ

今日は99日目

 

ご存じでしたか?

今年は昭和99年です

 

昨年創立100周年を迎えた輪島高校に

101年の歴史の中で最も少ない

76人の入学生を本日迎えました

 

輪島高校を選んでくれた

入学生のみなさん

輪島高校を信頼して送り出してくださった

保護者のみなさま

おめでとうございます

そしてありがとうございます

 

学校の様子をご覧ください

ほんとうにズタズタです

でもこれでも先生方先輩方が

みんなを迎えるために

一生懸命片付けをして

今日の日を

準備してくださいました

 

さてみなさんは

日本で一番過酷な環境で

高校入試に備え準備をしてきました

 

去る1月17日

白山市の施設へ集団避難避難する

みなさんを乗せたバスを見送る

お母さん方の涙を

テレビで拝見しました

 

生まれて初めてこんなに長い時間

親子バラバラに過ごす

お互いにさぞ不安なことだったと思います

 

でもそんな中でしっかりと

前を見つめ

努力を重ねて

たくましくなって今日の日を迎えました

 

輪島高校では

そんなみんなのことを

未来の世界からやってきた留学生

と考えています

 

今 たまたまタイムスリップして

この悲惨な世界に

辿り着いてしまいました

でも帰って行くべき

輝かしい未来の世界があります

 

未来の世界はどんな世界でしたか?

 

いつの日かその未来の世界へと帰っていくのです

 

その時が来るまで

今できることを

精一杯やっていきましょう

 

未来を生きるために必要なことを

輪島高校で3年間しっかりと学んでください

 

最近夢を見るようになりました

地震の夢

火事の夢

そしてもう帰ることのできないはずの

元の家に帰って行く夢

そんな夢で夜中に何度も

目が覚めるようになりました

 

これまで夢を見ることもできないくらい

毎日疲れ果てていたのに

少し前に進んだ証しだと思います

止まっていた時間が動き始めた

なんだかそんな気がします

 

これから暖かくなってきます

復興もこれから一気に進んでいくでしょう

 

「自分の未来は自分で決めよう」

 

今日の入学式にあたり

式場を花で飾ってくださったのは

卒業式にも来てくださった

フラワースクールミュゲの

水上詩子さん

今回はいっぱいの青い胡蝶蘭を

あしらってくださいました

青い胡蝶蘭の花言葉は

希少、尊敬、愛情

誰にも経験できない希少な悲しみの中でも

尊敬と愛情をとの思いを込めてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

それから本校卒業生で

平昌オリンピックのスケルトン競技に出場された小口貴子さんが

入学生全員にバームクーヘンを贈ってくださいました

 

また式後には

ガルガンチュア音楽祭のアンサンブルメンバーによる

演奏のプレゼントをいただきました

ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3重奏です

リトアニア語の「ありがとう」を教えてもらいました

「アチュー!」

 

 

 

 

 

 

のと未来トーク in 輪島

98日目

 

これからの能登をどうしていくか

 

まちに住む皆でかんがえるイベント

「のと未来トーク」が

NPO法人「カタリバ」さんの主催で

本校を会場に行われました

 

 

 

 

 

 

石川県創造的復興プラン骨子案にもとづき

高校生からシニアの方まで

100名近い参加者で

おおいに話し合いました

 

 

 

 

 

 

それぞれの立場からさまざまな意見が・・・

 

いくつかをご紹介します

 

(1)なりわいの再建と仕事

〇他へ避難している人が少しでも早く帰ってこれる体制を

〇従来なんとなく存在する輪島門前町野という心の壁を取っ払っていきたい

〇水道と山水の活用というダブルスタンダード

 

(2)暮らしやインフラ

〇こんな環境だからこそ見直された物々交換の魅力

〇不便なところに価値がある

 

(3)地域文化の継承

〇溜池、お祭り、輪島塗、食文化、芸術、今ある全てのものが財産

〇輪島塗に価値があるというよりそれを育んだ環境に価値がある

 

(4)学校や子どもの居場所

〇子供を真ん中に置いていない企画はダメ

〇我慢をさせない未来を作るよと子どもたちに約束を

〇卒業後輪島を出る高校生の帰る場所として

〇地域も学校もズタズタな今こそ学校を拠点とした地域と話し合う場を

  

(5)安全安心な地域づくり

〇平時では想像できない団結力を今回見せた

〇輪島市民はみんなが防災のセミプロ

 

(6)創造的復興リーディングプロジェクトの創出

〇避難所と輪島での2拠点居住支援の施策を

〇伊丹からの飛行機誘致

〇既存のシステムを破壊する勇気

 

視点を未来に向けるために

お越しいただいたアドバイザーの方からは

次のような元気の出るメッセージを

いただきました

 

 

 

 

 

 

宇宙ロケット開発に何度も失敗している現場で

こんな意見が出された

「開発者を乗せたらいい」

つまり当事者意識がないとプロジェクトは成功しない

上から降ってきた復興計画に乗っかるだけでは

自分たちが望まぬ町になってしまう

自分の心を整理するだけで精一杯な今

一人ひとりの置かれた環境を整えるだけで精一杯な今だからこそ

うしろ髪ひかれ街を去った仲間を再び迎えるために

住民からの意思表示をする力が必要である

 

自分はフランスの三つ星レストランでの修業時代

「輪島は負けてない

 山もあり海もある

 大嫌いで一度飛び出したふるさとだけど

 世界中から人を呼べる街にできる」

と思った

そして戻ってきたこの町で

ミシュランレストランを創り上げた

今ミシュランの星を返上してでも

キッチンカーからでも立ち上がる!

 

のと里山空港を世界の玄関口にしたい

能登の最寄りのマックは羽田空港

伊丹からも航空機の誘致を

 

創造的復興を果たし能登全体を聖地に

この街にあるクラフト輪島塗は世界の最高峰

シンプルな美しさを追い求める総持寺もある

日本中の全デザイナーが助けたいと思っている街

山村漁村の不便な暮らしが

逆に魅力になる可能性に満ちた町

  

3人の子どもをこの町で育てながら

実は苦しさを感じていた

それは変化に乏しく一発逆転しにくい環境

今回の地震で子どもたちが4割減った

今まで苦しんでいたことからの脱却をもう一度

街の再生を子どもと一緒にやっていく

 

自然と文化の共生が世界のテーマである今

そのことを従来行ってきたこの地は

周回遅れから世界のトップランナーへなれる

そのために

この街で出しゃばる人をつぶさない

褒めて伸ばす土壌作りが

この街の課題である

 

 

 

 

 

 

今回の意見は次回の県の会議に提出されます

97日目

 

1月11日のブログで紹介した

胡蝶蘭の鉢植え

 

昨年迎えた創立100周年記念で贈られたもの

今回の被災で倒れてきた棚の下敷きになって

傷だらけになったもの

 

今朝蕾を見つけました

命の尊さ

どんな場面であっても

精一杯花を咲かそうとする

そのけなげな姿に

勇気づけられます

静かな被災地では

93日目

 

金沢方面へ避難している生徒の

学習環境を確保するため

内灘高校の施設の一部を

お借りできることとなりました

 

内灘高校では

被災した能登地区の高校から生徒が集まり

それぞれの学校からの

オンライン授業を受けるほか

体育の授業や部活動にも

参加できます

 

内灘高校では

退職された校長先生方が

寄り添ってくださることとなり

安全面が確保されるほか

学習面でもご指導いただけ

心強い限りです

 

金沢駅からのスクールバスの運行や

公共交通機関の交通費負担の

準備も進められています

 

石川県教育委員会が全力をあげ

バックアップしてくださっています

 

新学期からは

町野や門前方面からのバスも

ルートを変えながらではありますが

運行できるとの話も聞いています

 

東日本大震災の際には

2ヶ月で20万人動員された

全国からのボランティアも

今回は7000人

「静かな被災地」と例えられるほど

遅々として進まぬ復興ではありますが

現場の人間は

できることから工夫を凝らし

着実に前へ進んでいます

 

オンライン授業に対応するための

新しいオンラインシステムを

県教委が準備してくださいました

 

今日は先生方への研修会です

これまでのオンラインでは

黒板の字が見えにくかったり

先生の声が聞きとりにくかったり

 

 

 

 

 

 

今回導入したのは

先生を自動追尾しながら

黒板のアップもしてくれたりする

最新のデバイスです

 

コロナのときは

全国的に一気にオンライン授業が

すすみましたが

今回も同じです

全国に先駆けた

いろんなチャレンジができそうで

逆にチャンスです!

 

また午後には

新入生オリエンテーションを行いました

みなさん親元を離れ

集団避難所での受験勉強を

乗り越えて入学してきた

逞しい

そして凛々しい顔をしていました

 

 

 

 

 

 

 

校長挨拶では

先日来て下さった Keisuke Honda の

サインボールを見せ

「辛い思いをした者は

 きっと誰よりも強くなれる」

のことばをそのまま伝えました

そのときの Keisuke Honda の様子はこちら

https://sportsbull.jp/p/1773817/

杉原千畝 命のビザ

92日目

 

杉原 千畝は

第二次世界大戦中のリトアニアに赴任していた

日本領事館領事代理で

 

ナチスドイツに迫害されていた

ユダヤ人を救うため

大量のビザを発行したことで知られます

 

ユダヤ人が脱出するルートは

日本を経由して第三国に航るしかない状況下でしたが

日本政府はそれを認めていませんでした

 

助けを求めて押しかける大量のユダヤ人

千畝は自らのクビをかけて

独断で6,000通ものビザを書き続けたのでした

 

今日は発災からちょうど3ヶ月

そして新年度の始まりの日です

 

現時点でおよそ30名の生徒が

転学の手続きを提出しています

全校生徒のおよそ15%にあたります

住む場所を失い

転学を余儀なくされた生徒たち

 

教務主任の橋場将之先生を中心に

1月からずっとその書類作成に追われていました

 

今回は震災という特殊な状況下のもと

本来ならば認められにくい公立高校どうしの転学について

柔軟な対応を迫られています

 

高校を転学するには

(1)在籍校に転学希望を申し出る

(2)高校は教委に打診する

(3)教委は転学先の高校について定員やカリキュラムを調べ

   条件がそろっていれば

(4)転学先高校と在籍校に話を進めるよう指示する

(5)当該校の校長同士で協議し

(6)在籍校は成績等の資料を転学先へ送付する

(7)転学先は成績やこれまでの履修科目を調べ

   卒業の可能性があるか判断する

   特に未履修にならないか慎重に調べ上げる

(8)転学試験を課す場合もある

(9)転学が認められたらさまざまな書類作成

(10)健康診断票や制服や体操服の手配なども

 

このような手順で一人ひとり丁寧に手続きをします

多くの生徒は4月1日付けで転学します

 

現在 そろそろ日をまたごうとしています

 

一人ひとりの書類に

最後のはんこを

たった今捺し終えました

「新しい学校でうまくやっていけるかな?」

「友達できるかな?」

「みんなに受け入れてもらえるかな?」

一人ひとりの顔を思い浮かべながら

一枚捺すごとにさみしさがこみ上げます

 

杉原千畝もきっと

ユダヤ人の避難先での幸せを祈りながら

一枚一枚ビザを書き続けたのだろうな

そんなことふと考えました

部活道の3つのA

90日目

 

輪島高校では部活を部活道といいます

単に技術やスキルを身につけるだけでなく

人として大切なことを身につける場所

を目指しています

元校長先生である赤田英明先生の命名です

 

「3つのA」

 あいさつのできる

 あきらめない

 あいされる

をモットーに日々自分磨きです

 

できることからひとつずつ

始めています

そしていろんな方々から

支援の手を差し伸べていただいています

 

サッカー部は

金沢医科大学高松球技場で

卒業生の引退試合を行いました

結果は5ー0で現役チームの勝ち

サッカーを続ける卒業生もいます

思い出に残る一日となりました

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

県立工業高校で

能登地区の被災した学校が集まり

合同練習会です

県高体連バドミントン専門部が企画

筑波大学バドミントン部のみなさんが

来てくださいました

竹原慧監督はじめ

アクアバドミントンの漆崎真子コーチ

一流の方々から直接ご指導をしていただきました

 

 

 

 

 

 

 

野球部は

仙台育英高校さんが

本校と飯田高校を招待してくださり

27日〜29日の日程で

ホームステイしながら

合同練習や練習試合をしました

ほんとうにありがとうございます

 

道具がない 場所がない 集まれない

でもあきらめない

男子バレーボール部は

クラウドファンディングで

資金集めを始めました

支援されるのを待つだけでなく

自分たちで行動を起こしました

おばあちゃんと一緒に

倒壊した家の下敷きになった部員が

自力でノコギリで脱出する一部始終を撮影した

生々しい動画もアップされています 

https://camp-fire.jp/projects/view/749046

 

第二体育館の照明の修繕も始まりました

4月から部活動で活用できます

実はありがたいこと

89日目

 

春の嵐です

春先には突然こんな日が訪れます

被災地にとって

この世の終わりかと思うくらい

こたえます

 

やがてあれから3ヶ月

新しい仕事に就くと

3日 3ヶ月 3年目に

辞めたい時期が来る

なんて言われますが

 

このブログ

できるだけ暗い話はやめて

明るい未来を語るようにしてきた

つもりではいるのですが

正直…

 

なんてこと考えているうちに

TikTok で素敵な投稿を見つけました

 

実はありがたいこと

①ご飯が食べられること

②帰る場所があること

③体が元気に動いてくれること

④仕事ができる状態があること

⑤愛してくれる人がいること

⑥選べる選択肢があること

⑦生活できるお金があること

⑧安心して暮らせる場所があること

⑨今生きていること

 

ありがたいこと

 

有り難いこと

 

こうして見てみると

発災当時は

⑤と⑨しか無かったな

 

それに比べたら

①や③や④

ほんとは有り難いことが

今は有り易い

 

教育委員会のお力で

4月から②も解消されます

 

登山の途中

ふと来た山道を振り返ると

雄大な景色が目の前に現れ

もうこんなに登ったんだ

そんな思いになることがあります

 

このことをふと思い出させてくれる

TikTok あさひさんの投稿でした 

僕らの街は僕らが創る「街プロ」

88日目

 

金沢地区へ2次避難しているみなさん

学習環境の確保ができました

かほく・津幡~野々市・白山地区に

避難している生徒は

4月以降当面の間 内灘高校へ通うことになります

詳しい内容につきましては

一斉メールでお伝えしますのでご確認ください

 

高校魅力化プロジェクトの皆さんが来校し

次年度の探究学習の目玉

未来の向けて輪島を創造しよう

輪高生による街づくりプロジェクト

『街プロ』について

作戦会議を行いました

 

 

 

 

 

 

プロジェクトメンバー 教員それぞれにとっても

生徒同様探究活動です

 

まずNPO法人「じっくらーと」代表小浦様より

先日生徒が参加した

「マイプロジェクト」全国サミットの

報告がありました

優れた発表に触れて

生徒の心に火がついたようです

 

新年度に入ったら

福祉 交通 教育 …

それぞれ自分がやってみたい

カテゴリーに分かれ

興味関心のある街づくりに取り組みます

 

仲のいい友達同士だとすぐ行き詰まるので

学年をまたいで交流したり

他校の生徒とオンラインで繋いだりします

さまざまなコンテストへの出場や

大学入試総合型選抜も視野に入れます

アイデアがどんどん膨らみます

未来のことを考えると

なんだかワクワクしてきます

 

自分のこれまでの経験からの知見を以下に

 

(1)似たものが3人寄っても文殊の知恵にはならない

 「3人寄れば文殊の知恵」といいますが

  3人いれば誰かがアイデアを出すだろう

  という人任せな態度ではダメだし

  3人いるからといって

  1人が何かを思いつく確率が上がるわけでもない

  誰かの考えに2人が無批判に追従するだけでは

  単なる1人の思いつきに過ぎず…

  特に本校生徒は

  幼小中と固定された人間関係の中で育っており

  仲良しグループの中では

  意見を言う者と追従する者の関係が

  できあがってしまっています

  そんな中で話し合いをしたところで

  インブリーディングを繰り返して

  衰退していったメディチ家のようになるだけ

  敢えてこれまで話したことのないメンバー同士の

  グルーピングが求められます

 

(2)最初に会議ありきでは必ず失敗する

  自分は昔から

  長い会議 長い挨拶 長い説明

  が大嫌いで

  若い頃 職員会議を無くそうとして

  立ち上がったことがあります

  多くの賛同者を得てこれからというとき

 「会議をなくすためにどうしたらいいか

  会議をしますので…」

  と言ったら全員離れていきました

  絵に描いたようなバカですね

  まずは走り出すこと

 

(3)「夢」を「志」へ

  自分の「夢」のためだけに動いているとき

  困難な場面で多くは簡単に辞めてしまいます

 「夢」に

  他者に対する役立ちや

  社会貢献の要素が加わると

  ちょっとやそっとでは諦めない

 「志」に変わります

花は咲く

87日目

 

今日は一日お休みをもらい

輪島吹奏楽団に加えていただいて

クラリネットを抱え

避難所を廻って演奏活動をしてきました

輪島中学校

河井小学校

大屋小学校

穴水彩光苑の4カ所です

 

 

 

 

 

 

みなさん暖かく迎えてくださいました

 

最初の曲は「希空〜まれぞら」

土屋太鳳さんでお馴染みの

NHKテレビ小説「まれ」の主題歌です

 

今日は三寒四温でいう温の一日目

春の足音がきこえます

2曲目は「春の童謡メドレー」

♩春が来た春が来たどこに来た

♫春の小川はさらさらゆくよ

♬春のうららの隅田川

 

東日本大震災の復興支援ソング 

3曲目は「花は咲く」

あのときは東北の復興を願って

よく演奏しましたが

今回は自分たちの復興を祈りながら

 

夜 被災した街に立つと

灯りもなく漆黒の闇に吸い込まれます

そのかわり上を向くと

満天の星空に包まれます

最後の曲は「上を向いて歩こう」

 

会場のひとつ河井小学校は被害が激しく

現在学校活動を行うことができません

その惨状を目の当たりにしました

 

 

 

 

 

 

校舎は裂けそして傾き

 

 

 

 

 

 

 

教室の床がこんもりと

 

 

 

 

 

 

 

運動場では仮設校舎の建設が始まっています

 

 

 

 

 

 

 

そんな中 被災前に植えたという

チューリップの球根が

花を咲かせる準備をしていました

 

以前に炊き出しで

焼き芋を振る舞ってくださった

横浜の有限会社カイトさんが

先日再び来てくださいました

首都圏では

「ほとんど放送されなくなったので

 復旧が進んでいるのかと思ったけど

 全く進んでいないんですね」

とのお言葉

 

そうか

現地以外では

もう過去のことになっているのか

空に風 桜もようと 能登の風

86日目

 

新学期の学校の運営について

石川県教育委員会と

奥能登5高校で会議が持たれました

 

 

 

 

 

 

生徒 保護者の皆さんは不安でしょうから

だいたいの内容について速報します

 

基本的には対面とオンラインの

ハイブリッドで授業を展開します

金沢近辺に避難している生徒が集合して

オンライン授業を受ける仮校舎を

確保できる見込みです

またそこまでの交通機関も

確保できそうです

 

金沢へ通うことも難しい生徒は

基本的には避難所で

オンライン授業を受けてもらいますが

近くの高校へ通える生徒が

複数いる場合は

その高校に場所提供をお願いしてみます

ただし現時点での確約はできません

 

輪島高校及び仮校舎では

体育の授業もできる見込みです

 

さまざまな制約の中での

高校生活のスタートとなりそうですが

その中で真の学力

本当の強さを身につけてほしいと思います

 

できない言い訳を考えることは

誰にでもできます

どうやったらできるかを

みんなで追求しましょう

 

今年の3年生は

どん底ともいえる学習環境の中

しっかりと現実と向き合い

奇跡の逆転合格を勝ち取った生徒が

何人もいます 

 

きっとできる

信じています

 

北海道で

通訳をしながら学生をしていらっしゃる

信岡 晴美さまより

「論文とエッセーの中間」

を送っていただきました

 

 

 

 

 

 

通訳なるものは

英語を日本語に

日本語を英語

翻訳する事だけでなく

「さっぽろ雪まつりについて説明してください」

と外国人に言われて

外国語で説明できる人の事

とのこと

 

自分も普段同じようなことを考えていて

英語でケンカができて

英語で仲直りできる

そんな力が欲しいなと

 

詩人の伊藤比呂美さんは

インタビューの中で

自ら実践された興味深い授業について

お話をされています

中原中也の詩を英訳する課題です

お題は「サーカス」

〈ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん〉

をどう訳すか?

ブランコの揺れる様子をイメージして

「Swing Swung Swinging」

素敵なのは

「You Your Yours」

(あなた あなたの あなたのもの)

 

沖縄の古倉小学校の皆川志保先生より

素敵なお便りをいただきました

 

 

 

 

 

 

「輪島の方々は春に桜が見たいだろうな」

と桜を散りばめた

子どもたちと一つひとつ

心を込めて作ってくださったカードです

先日志賀町へ支援に行かれた際に

ご自身で作られた曲を

みんなで歌ったそうです

志賀町防災ボランティアセンターの

Facebook をご覧ください

 

今日のタイトルは

皆川先生が送ってくださった

封筒に書かれていたものです  

若鮎跳ねて甲子園

85日目

 

とにかく新年度に向けてスタートです

時は待ってはくれません

 

これまで小中学校に利用していた校舎を

高校用に復元です

 

先生だけではどうしようもないので

生徒のみなさんに声をかけて

ボランティアに来てもらいました

 

30人くらいが集まってくれました

自分たちの学ぶ環境を

自分たちで整えます

 

昔野球部の顧問をしていた頃に

和歌山県の日高中津分校へ

練習試合にお邪魔したことがあります

唯一分校で甲子園を果たした学校です

 

和歌山県は日高川のほとりにある

小さな分校の

甲子園までの道のりを記した

「若鮎跳ねて甲子園」

という冊子をその時いただきました

 

そこには

赴任されたばかりの垣内監督が

何にもない環境の中

河原の石拾いから始めて

グラウンドを創り上げたことが

記されていました

 

まさに今の自分たちは

そんな感じです

ゼロどころかマイナスからのスタートですが

みんなで力を合わせて「一歩前進」です

 

まずは生徒玄関の整頓です

ロッカーが倒れ中の履き物が散乱です

ひとり分ずつ袋に入れてあげました

まるで神経衰弱か貝合わせでもしているよう

 ペアが見つかると「あったー!」

3か月ぶりにペアとなった靴たちも嬉しそう

 

 

 

 

 

 

 

それから体育館に駐屯している自衛隊さんに

少し空けていただき

入学式に使う椅子などを運び出しました

 

 

 

 

 

 

入学式は4月8日(月)

本校の第二体育館で行います

電灯が落ちかかっていますが

3月28日(木)修繕を入れます

床はホコリで真っ白

こすってもこすってもとれませんが

1年生を気持ちよくお迎えするために

みんなで力を合わせて綺麗にしています

 

お昼には

「ラトリエ・ドゥ・ノト」さんらの

支援者用炊き出しを

振る舞ってあげました

これは被災者に遠慮して

満足に食事をとることのできない

ボランティアの方々のために

ワンコインで美味しい料理を提供しようと

始められたものです

「少しばかりのお金を払っているのだから

 支援の方も遠慮なく食べてくださいね」

という発想が素晴らしいですね

今日はカキフライ

終業式の日を迎えました

82日目

 

今年度最後の日を迎えました

 

【終業式】

卒業式を終えたあとで

こんなこと言ってくれた卒業生がいます

「誰も経験できないような辛い思いをしたけど

 一生逢うこともなかっただろう人に

 逢うことができた』

 

昨日の本田圭佑選手もそのひとりです

「誰よりも辛い思いをしたみんなは

 きっと誰よりも強くなれる」

そうおっしゃってくださいました

 

一歩ずつ一歩ずつ進もう

走り疲れたら歩けばいいし

歩き疲れたら休めばいい

やがて休み疲れたら

どうせまた走りたくなる

 

だから

昨日よりも一歩でも進んだら

自分を褒めてあげよう

 

【生徒指導より】

「地震にあったことは不運だったけど

 決して不幸じゃない!

 自分の生き方は自分で決めろ!」

力強いエールが送られました

 

【離任式】

被災直後から

自分の生活もありながら

学校のために

尽くしてくださっている先生のうち

8名の先生が転勤されることとなりました

4分の1の先生が変わることとなります

今回の石川県立高校の

特に能登地区の人事は

災害復興と職員の通勤の確保

が最優先課題となっています

 

発災直後から

自分と一緒に学校に寝泊まりして

陣頭指揮をとってくださっていた

大坪克哉教頭先生も

家から通える学校へ

「夜明けの来ない夜はない」

生徒へ語りかけてくださいました

 

【小中学校もさようなら】

高校校舎での最後の授業が終わりました

元気いっぱいの声を

学校中に響かせてくれてありがとう

先生と輪島市の方が一緒に

ちっちゃな机と椅子を運び出しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春が来て君はきれいになった

 81日目

 

季節外れの雪が降っています

 

 

 

 

 

 

2か月ほど続いた小中高一緒の学校

いよいよ明日で終わりです

 

今日はみんなで体育館に集まって

最初で最後の全学校集会をしました

小中高それぞれの生徒から

お礼の言葉が述べられました

 

 

 

 

 

  

これからはそれぞれの学び舎

歩いてゆくんですね

 

そしてなんとなんと今日は

本田圭佑さんが来てくださいました‼️

 

 

 

 

 

 

「つらいことを体験したみんなだから

 日本中の誰よりも強くなれるよ」

との言葉に胸が震えました

 

質問コーナーでは小学生から

「好きな食べ物は?」

「好きな色は?」

「好きなキャラは?」

「好きなスポーツは?」

勝手に好きなもん縛りで

どんどんたたみかけてきます

関西出身の本田圭佑さんは

「輪島の子はお笑いのツボ知ってんな」

 とおっしゃっていました

 

本田圭佑さんのインスタには

全員で撮った写真がアップされています

 

宮城教育大学の

武田 真一 特任教授が

「あの時、

 子どもだった私たちから

 伝えたかったこと」

を贈ってくださいました

 

 

 

 

 

 

東日本大震災の伝承に関わる

「3.11メモリアルネットワーク」

さんによる

被災した子ども6人が

真に伝えたかったことを

まとめたものです

 

真っ暗な被災地で見上げる星空の綺麗なこと

自分が感じたのと同じだったり

今の自分でさえ想像すらできない

もっと悲惨な状況が書かれていたり

 

ありがとうございました

 

科学ツアー「ASCoT」のみんなが

夜遅くに帰ってきました

 

明日からの

「マイプロジェクト全国サミット」

に続けて参加する生徒もいます

ゆっくり休んでね

もし体調が悪いようなら

無理しないように

 

また野球部が

23日の日本航空石川と星稜の試合の応援のため

明日出発します

 

それぞれの生徒の

自分が輝くことのできる場所探しを

輪島高校は精一杯応援します

マイナス×マイナス=?

80日目

 

主に野球部が使用する本校のグラウンドは

発災時より自衛隊の基地として運用され

多くの車両が駐屯しています

 

当初は液状化を起こしてしまい

自衛隊車両であってもスタックして

身動きがとれない状態となりましたので

バラスを敷いたり改良剤を撒いたりと

全くグラウンドとしては

使い物にならなくなってしまいました

 

土の入れ替えを待つしかないのですが

いつになるか目処が立ちません

 

 

 

 

 

 

 

サッカー部はマリンタウンにある

学校から離れたコートで練習していたのですが

こちらは人工芝が剥がれてしまい

全て張り替える必要があります

剥がしてしまった人工芝の

処分にも困っています

 

マイナス×マイナス=プラス

野球部の冨水監督が知恵を絞り

とっておきのアイデアを

出してくださいました

 

剥がした人工芝を

輪島高校のグラウンドに敷き詰め

人工芝グラウンドにするのです

土はそのまま使え

人工芝の処分が要らず

体育にも使える

一石三鳥です

 

そうと決まれば善は急げ

さっそく人工芝の運び出しです

 

 

 

 

 

 

できない言い訳を考える暇があったら

どうやったらできるか考えろ

自分が日頃言っていることを

身をもって後輩に見せてくれる監督は

本当に頼りになります

 

野球部は23日(土)

同じ被災した能登から選抜に出場している

日本航空石川の応援に行きます

資金を保護者会の方が集めてくださっています

ご賛同される方はぜひご支援をお願いします

 https://www.makuake.com/project/ishikawa-baseball/

 

Astro Science Cosmo Tour 2日目

ご飯を食べて出発です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず訪れたのは地質標本館

今回の地震と大きく関わっていると考えられる

謎の水「深部流体」の特別展が

4月より始まるそうで

残念ながら見ることができませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いてはJAXAのガイドツアー

このツアーは3か月前の1日から

ネット予約が始まります

即埋まってしまうので

昨年12月1日の午前0時に

インターネットに接続して予約しました

その日の夜明けにはもう定員オーバー

去年1番の大仕事でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新入生のみなさん

輪島高校ではこのような

学びの心に火をつける

さまざまなしかけを用意して

待っていますよ 

こんなときだからこそ学んで来い!

79日目

 

今朝 科学研修ツアー

Astro Science Cosmo Tour(ASCoT )に

11名の生徒が旅立ちました

 

学びを止めるなの言葉を胸に

科学の最先端を学ぶツアーです

 

2泊3日でさまざまな施設を巡ります

明日は9:00からつくばの地質標本館で

地震のメカニズム等について学び

10:40からJAXAのガイドツアーに参加です

明後日は9:00から東京大学キャンパス

11:30より日本科学未来館を見学し

21:00には帰ってくるという日程です

 

震度7の激震にも耐えた

100周年記念モニュメントの前から

 

 

 

 

 

 

100周年記念ワゴン車で出発です

 

 

 

 

 

 

無事金沢駅に到着しました

このあと新幹線で東京へ向かいます

 

 

 

 

 

 

東京国立博物館に行きました

現在 

建立900年「中尊寺金色堂」

特別展を開催中です

 

 

 

 

 

 

本当はサイエンスツアーということで

国立科学博物館を訪れる予定だったのですが

私のミスで国立博物館に行っているようです

 

でもまあ歴史も科学ということで…

 

そもそも文系理系って分けているのは

日本だけなんだそうです

女子は文系科目が得意で

男子は理系科目が得意という概念も

そう刷り込まれているだけの

単なる思い込みのようです

 

実際 国際学力テストの結果を見ても

女子の方が理科数学の成績の良い国も

フィンランド

スイス

カナダ

デンマークなどです

 

これ何かとピタリ一致しているのですが

わかりますか?

女子カーリングの世界ランキングです

氷上のチェスと言われるカーリングには

理系の頭脳が求められます

 

ということは

カーリングの強い日本の女子は

本当は男子に負けない

素晴らしい理系の頭脳を

持っているはずだと思います

 

男女のステレオタイプにとらわれない

全ての生徒が自分の得意を伸ばせる

教育をしたいと考えています

 

ちなみにデンマークには

「カーリングペアレント」

という言葉があるそうです

 

とにかく学校にクレームを言ってくる

「モンスターペアレント」や

子どもの上をぐるぐる旋回しながら監視して

我が子に危機が及ぶと急降下してくる

「ヘリコプターペアレント」の類で

本来子供が自分で解決すべき障害を

先回りして掃き取ってしまう親のことです

教育の問題は世界共通のようです

 

掃き取るといえば昨日

男子バレー部が練習と床掃除していたところ

長野県から派遣されている

諏訪市の山岡さんと

茅野市の牛山さんのお二人が

一緒に床をブラシとモップで

掃除してくださいました

最後には生徒たちに

「大変な環境だけど頑張って」

と言っていただきました。

日々感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

ご寄付もいただいています

 

河田 哲也 校長先生はじめ

神戸市立長尾小学校のみなさん

 

先日練習試合に訪れた高岡商業高校の

野球部保護者会とネット会のみなさま

富山県は高校野球の盛んな地域で

毎週の練習試合にも地元ファンの皆さんが

ネット裏で観戦されています

これがいわゆるネット会だそうです

「最近スライダーのキレがな…」

「リリースポイントがちょっとな…」

監督より詳しかったりします

 

本当にありがとうございます 

「JINー仁ー」

78日目

 

ABCラジオの

「おはようパーソナリティ小縣裕介です」

に出演させていただきました

「おこらいえ」を読まれた

香川県の方がご紹介くださったそうです

ありがとうございます

 

放送を聞いた原田 幸子さまから

素敵な写真をいただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

春はすぐそこに

 

火災のあった朝市地区のはずれ

水浸しになりながらも

ポツンと焼け残った我が家

電気も通っていないので

日中入っても真っ暗です

 

 

 

 

 

 

ただそんな中

夜明け後1時間ほど朝日が差し込むので

その合間に忍び込んで

部屋の片付けをしています

 

ほとんど使い物になるものはなく

家の取り壊しと一緒に

処分してしまえばそれだけなのですが

最後に綺麗にして捨ててあげたくて

無駄な努力をしています

 

時折まだ使えるものが見つかったり

毎朝の宝探しです

 

先日こんなものが本棚の下から

 

 

 

 

 

 

いつも夏休みや冬休み

時間の取れる時に

これまでに買ったはいいけど

目を通せていない書籍

昔揃えたコミックなどを

まとめ読みしています

 

今回の冬休み

つまり被災直前に読んでいたのが

この「JIN ー仁ー」でした

 

大沢たかおさん主演でドラマ化もされ

ヒロインの綾瀬はるかさんの

「ペニシリン!」の台詞で有名です

 

江戸時代にタイムスリップした

脳外科医 南方仁 が

満足な医療器具もない中で

幕末の人々の命を救い

自らも歴史の渦にまきこまれていく

というストーリーです

 

今回自分がこの悲惨な環境の中

なんとか踏ん張っていられるのは

直前にこの物語を読んでいたから

かもしれません

 

もとの世界に帰れるという保証のない

絶望の中でも

「仁」は立ち向かっていきます

それに比べると

現在の自分の置かれた環境など

本当に恵まれたもので

できることが山ほどあります

 

ひとつひとつのシーンを思い出しながら

自分自身を奮い立たせています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のと里山海道の下りが全線開通し

あの時8時間以上かかった道が

今は3時間かからず来れるようになりました

一歩ずつ一歩ずつ着実に

前へ進んでいます

 

 

 

 

 

 

自分の記憶の中にある

あのときの風景はなぜかモノクロです

でも今は色がついて見えています

フェニックス通りの祈り

77日目

 

金沢方面に2次避難している

生徒の学習場所として

石川県文教会館を使わせていただいています

 

これは

金沢大学と石川県教育委員会が

協働で準備くださったものです

大学生ボランティアが

質問対応をしてくださいます

交通費も負担していただき

本当に感謝しています

 

4月になっても仮設住宅はおろか

水道すら復旧していない家庭も多く

帰ってくる目処が立たない状況です

そんな中

4月以降の金沢での学習場所の確保を

進めています

引き続き対面とオンラインの

ハイブリッド授業となりそうです

 

生徒から金沢大学の皆さんに

お礼のお手紙をお渡ししました

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左手前に写っているのは

今回教委と大学を繋ぐのに

ご尽力してくださっている

轟 亮(とどろき まこと)教授

 

轟教授は以前石川県立高等学校の

教諭としての経験をお持ちで

私と同じ高校で勤めていました

 

そんな縁もあって

今回、内灘にお持ちのお父様名義の一軒家を

住む家を無くした私の両親のために

使わせてくださっています

 

おかげさまで

自分は安心して学校で寝泊まりができ

なすべきことに集中して

取り組むことができています

  

お父様は

福井空襲そして3年後の福井地震と

立て続けに被災された経験をお持ちで

今回私の境遇を深くご理解くださり

このようなありがたい手を

差し伸べてくださっているということです

 

二度の地獄から不死鳥のごとく

蘇った福井市の真ん中には

フェニックス通りという

メインストリートが南北に走っています

 

ここにも災害を乗り越えて復興を果たした

先輩の後ろ姿が …

負けてたまるかと

勇気が湧いてきます

能登を野球でひとつに

76日目

 

3月18日(月)

高校野球春の選抜大会が開幕します

石川県から2校選ばれています

星稜高校ともうひとつは

日本航空石川

 

輪島市にある日本航空石川の校舎は

今回の地震で甚大な被害を被り

現在は山梨県にある本校で

学習や部活動に励んでいます

 

大会6日目 23日(土)の第一試合

初戦を迎えます

 

石川県高野連が

能登地方の高校の野球部員を

甲子園に招待してくださいました

災害を乗り越えて闘う仲間たちを

能登地区の高校球児が心をひとつにして

応援するためです

 

この活動をを支援するため

能登地方の野球部保護者会長ら有志が

クラウドファンディングで

資金を募ってくださっています

https://www.makuake.com/project/ishikawa-baseball/

 

星稜高校は一回戦を突破すれば

二回戦

日本航空石川の次の試合に登場します

ぜひ2試合続けて

石川の球児を応援できたら

 

北信越の枠は元々2校で

準決勝で敗れた日本航空石川が

選ばれることはほぼないと

思われたのですが

星稜高校が

明治神宮大会で優勝し

北信越の枠がひとつ増えたおかげで

今回の出場が叶いました

 

そう考えると

星稜高校が

我々を元気づけるためにくださった

贈り物のような気がします

 

本校は昨秋の石川県大会で

日本航空石川に敗れて

ベスト4を逃しました


甲子園は

本校野球部にとっても目標の場所

今回の経験を通して

夏の大会では

能登地区の公立高校初の

甲子園出場を果たしてほしい


このような機会を与えてくださり

本当にありがとございます

自分で創ろう自分の住む街

75日目

 

「輪島に残るみんな

 一緒に新しい街創ろう

 一旦輪島を出て行くみんな

 いつの日か必ず

 戻ってこい

 みんな驚くような

 街を創って待っている」

卒業式で3年生に約束しました

 

大法螺ふきにならないよう

1、2年生を集めてお願いをしました

 

輪島高校では

輪島の魅力を再発見し高めることを目指し

「WAJI 活」という

探究活動を展開してきました

これまでも

新しい交通システムの提案や

業者とタイアップしての商品開発

さまざまな活動を行なってきました

 

焼き尽くされた街を目の前にして

新しい街づくりに

高校生の力を発揮できる

逆にチャンスであると

考えるようになってきました

 

新しい街ができるまで

自分がこの世にいる保証はありません

であるなら

高校生たちが

自分たちが将来住む街を

自分たちで創りあげる

こんな夢のある取り組みを

体験させることが

今の自分にできること

そう考えるようになってきました

 

今日はそのキックオフです

輪島市高校魅力化プロジェクトさんと

「じっくらーと」さんに企画していただき

「未来に向けての輪島を創造しよう

 輪高生による街づくりプロジェクト」

をスタートアップさせました

 

グループごとに

どんな街にしたいか

どんな街なら戻って来ようと思うか

どんな街なら行ってみたいと思うか

話し合い 提案し合いました

 

 

 

 

 

 

 

放課後にはオンラインで

OECD Future of Edication and Skills 2030

に参加しました

30を超える国からの参加者で

「2030年に望まれる社会のビジョン」

「それを実現する生徒像と資質能力」

を創造するプロジェクトです

 

今日はウクライナやトルコ

日本からは大阪 大分 そして能登から

高校生が参加して活発な議論を交わしました

本校からは久保穂乃佳さんが参加しました

 

取材に来てくださった方のおなまえが

「こころ」さんだったので

それで思い出したいい話をひとつ

 

桑田佳祐さんは

「コロ」という犬を飼っていました

ある日コロが子供を産みました

「コロ」の子なので

「ココロ」と名づけました

さらにそのあと「ココロ」が子供を産みました

「コロ」から見たら孫なのでその名は?

いい話でしょ 

どうして今日はホワイトデー?

74日目 

 

3月14日

Why today  is Whiteday?

 

(1)気づく

どうしてバレンタインデーは

女性から男性へチョコを贈るんだろう?

 

(2)考える

男性から女性へ贈ってもいいんじゃ?

→ホワイトデーが作られる

 

(3)比べる

バレンタインデーが先なのは不公平では?

→隔年交代にしては?

→1月にも何か作れば?

そもそも男女の区別いる?

→友チョコが生まれる

 

こうやってビジネスチャンスが

どんどん広がっていきます

 

きづく→かんがえる→くらべる

頭文字をとって「きかく」

新しいものを企画するときには

この流れを意識するといいよ

 

これはおちまさとさんのコラムからの引用ですが

毎年探究学習のスタートアップの時に

生徒に話しています

新しい街づくりに活かそう!

 

今日は石川県立高校の合格発表がありました

本校でも正午に掲示がありました

 

 

 

 

 

 

こんな状況でも

輪島高校で学ぼうって

選んできてくれたみんな

ありがとう

つらくさみしい集団避難所で

一生懸命勉強してきた人もいます

君たちの期待に応えれるように

精一杯のことをしますね

 

先日、京都府久御山町立東角小学校

のみなさんからご支援をいただきました

子どもたちが作ってくれた

メッセージボード

本校の校舎に通ってくる

輪島市6校の小学校のみんなから

よく見えるところに張りました

みんな元気が出ます

本当にありがとう

 

 

 

 

 

 

 

先日紹介した

熊本県立御船高等学校のみなさんから

ビデオレターも届きました

 https://youtu.be/hp7TgdMJLww

被災から立ち直られて立派になっている様子

頼もしいですね

励みになります

 

体育館では部活動再開の準備をすすめています

拭いても拭いても埃で真っ白です

床がハーフパイプのように窪んだ

第一体育館に比べ

第二体育館は比較的傾きが少なかったため

新年度からなんとか体育でも使えそうです

今日は男子バレー部の生徒が

活動しています