校長室より「おこらいえ」

あいさつの達人

地震から 478 日目

豪雨から 214 日目

 

輪島高校の朝は

いつも元気な挨拶で始まります

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!」

「ありがとうございます!」

「はい!」

クラスみんなで大きな声を揃えて

唱和します

もう何年も前から続いています

 

 

 

 

 

 

今年の1年生は例年にも増して元気です

大きな声が学校中に響き渡ります

 

挨拶日本一というスローガンは

いろんな学校で聞きますので

とりあえず

「日本の挨拶百選」

を目指しましょう


【被災地に電気が灯るまで】第28回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第27回では

これまで学んだことに関する

大学入試問題に挑戦してもらいました

 

リチウムイオン電池の電解液に

水ではなく有機溶媒を使うのはなぜか?

という問題でした

 

有機溶媒という専門用語が飛び出しましたが

これは水と混じり合わない

簡単にいえば油だと思ってもらっていいです

問題はそこではなく

なぜ水を使ってはいけないかということですが

 

昨日の説明文の中にありましたね

イオン化傾向が Li 〜 Na の金属は

水と激しく爆発的に反応すると

 

つまりリチウムイオン電池に

水を使用すると爆発するのです

 

この問題

どこの大学だと思いますか?

 

東京大学です

 

単に

「水と爆発的に反応する金属を答えよ」

とか

「リチウムと水はどう反応するか」

と問うのではなく

日常生活や研究に

どう応用できるかを問うてきます

 

こと理科に関しては

私は若い先生に

受験する生徒がいなくても

必ず東大と京大の入試問題は解いてみろ

と薦めています

 

国の事業に関わっていらっしゃる方が多く

両校の入試問題を見ると

数年後の科学技術施策を

ある程度垣間見ることができるからです 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

「最近はAIに仕事を取られたり

 イラストをAIに描かせたりしているけど

 人間でもAIに負けないことがあることを知って驚きました

 でもそれよりも

 将棋の名人が2017年にAIに敗れていた

 ことの方が驚きでしたが…

 たくさんの対局をしてきた名人が

 ほぼ新参のAIに負けるとは

 AIが凄さがわかります

 どうやってAIが学んでいるかわからないけれど

 ちょっとうらやましいです

 小学生の頃児童クラブで友達と将棋をしていましたが

 私がAIと戦ったら即ボロ負けで

 泣いていたと思います

 敵陣に入った「歩」が「と金」にならない事は

 今までの私にはあり得なかったことなので

 同じように「不成の手」を使われて

 脳がバグったボロ負けしているだろうな

 と思いました

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いものだそうですが

 「不成の手」を経験してしまったAIは

 もう誰も負けない

 最強のものではないかと気になりました

 もしそうならAIすごすぎます

 教育現場でAIを導入する際

 最も力を発揮できるのが

 知識を注入する場面ということですが

 想定外や未経験のことに立ち向かう人間の教員が

 AIと協力したらすごいことになると思います

 この最強なコンビを

 社会の課題解決に結びつけていけると楽しみにしています」

                 《匿名希望》

地震予報のむずかしさ

地震から 477 日目

豪雨から 213 日目

 

興味深い資料を見つけました

2006年度

今から19年前の資料です

30年以内に震度6弱以上の

揺れに見舞われる確率を示しています

これによると

奥能登は

最も低い 0.1% 未満となっています

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのころは

輪島に地震7の地震が起こるなどとは

夢にも思っていませんでした

 

地震安全地帯と信じ切っていて

首都圏の主要な施設を能登半島に

移転すべきとまで本気で考えていましたので

愚かなものです

 

長年地震が起こっていない土地は

地震が起こらない場所ではなくて

逆にひずみが溜まっている場所

と理解した方がよさそうです


【被災地に電気が灯るまで】第27回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

人類と

金属や酸そして火との出逢い

一件無関係に見えるこの3つが

「電子」をキーワードに

全て結びついていることを学んできました

 

長くなりましたが

これらの本質を理解することが

エネルギー問題の解決に深く関わってくるのです

 

今日は第19回で学んだ

「金属のイオン化傾向」について

もう少し詳しく見てみましょう

 

金属にはイオンになりやすい順番があります

金属がイオンになるときには

電子を放出するので

電子を放出しやすい順番と言い換えることができます

 

ごくごく代表的な金属を

「イオン化傾向」の順に並べると

Li > K > Ca > Na >Zn > Fe > Cu > Ag

これは反応の激しさを表したものでもあります

 

たとえば

Li ~ Fe までは酸と反応して水素を発生しますが

Cu ~ Ag は全く反応しません

 

Li ~ Na は単なる水とでも

爆発するほど激しく反応するのです

 

さてこのコーナーでは

大学入試に使える化学の知識にまで

高めたいいうことは先日お知らせしたとおりですが

 

このへんで一回大学入試問題にチャレンジしてみましょう

 

次の文章を読んで問いに答えなさい

リチウム電池は、リチウムを一方の電極とし、

その酸化還元反応を利用する電池である。

リチウム電池では、電解質として LiBF4 などの塩が用いられ

(ア)電解質溶媒には、ある種の有機溶媒が用いられる。

一般にリチウム電池の起電力はマンガン電池の起電力よりも大きい。

問い:下線部(ア) について、電解質として水を使えないのはなぜか?

 

いかがでしょう?

おわかりになりましたか

 

答えは明日 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2023年10月31日

「授業にお邪魔します」を読んで

 

「冨水先生の授業にお邪魔をして

 その授業の内容を伝えるブログを読みました

 輪島高校の先生方の

 『ここだけは何も負けないという授業を

 まずはひとつつくろう』

 と言う合言葉を見たときに

 先生方一人ひとりの授業の中で

 他の先生にはない特徴

 (たとえば生徒間でのコミニュケーションを大切にする)

 があるのはこの合言葉があるからだと感じました。

 授業力日本一を目指していることは

 日々先生方が一生懸命教えてくださる姿勢を見ると

 どれだけ本気で向き合ってるのかが伝わります

 私は意思が弱く

 やる気もそこまでないような人間なのですが

 自分で大きな目標を立てて

 その達成のためにはどうすればよいのか

 教えてほしいです」

      《匿名希望》

ずっと見つめていられるもの

地震から 476 日目

豪雨から 212 日目

 

ずっと見ていて飽きないもの

いつまでもぼーっと見つめていられるものに

「火」「水の流れ」「子どもの寝顔」

があるといわれます

 

今日はぼーっと音楽を聴きに

石川県吹奏楽連盟

フレンドシップコンサート2025へ

行ってきました

 

 

 

 

 

 

本校の吹奏楽部も参加しました

といっても奥能登5校の合同楽団です

どの学校も生徒減が激しく

部員はそれぞれ数名のみ

5校合わせても金沢の高校1校より少ないです

それでも心のこもった演奏を届けました


【被災地に電気が灯るまで】第26回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

シュタールのフロギストン説

ラボアジエの酸素結合説などの

「火」に関する研究の歴史を紹介し

しかしそれ以降研究が行き詰まったこと

をお話ししました

 

ラボアジエの発表の1783年から100年以上経った1897年

トマソンが電子を発見します

発見の歴史については私は詳しくないので

物理の先生に聞いてください

 

ともかくこのような新たな知識の目で

過去に解決できなかった問題を見つめると

新たな発見があるものです

 

これまでの「燃焼」に関わる

事実や実験結果

それらを電子のメガネで見てみると

全て綺麗に説明がつくではありませんか

 

マグネシウムが空気中で燃える時は

それまでマグネシウムの中にあった電子が

空気中の酸素に移っています

 

酸素のない塩素ガスの中で銅が燃える時は

それまで銅の中にあった電子が

塩素に移っています

 

二酸化炭素中のマグネシウムの燃焼も同様です

 

一度止まった「燃焼」に関する研究が

百年ぶりに再び動き始めた瞬間でした

 

さてこのように新たな知識を

一見無関係に見える別のものに結びつけて考えること

実はこれこそがAIにはできない

人間にしかできないことです

なぜならAIは過去に誰かが結びつけた事例を

頻出の多い順に並べるだけのツールだからです

 

さあ「燃焼」つまり

ものが燃えるというのはどういうことだったのか

まとめてみましょう

 

ものが燃える時には

必ず電子の移動が起こっています

つまり「火」とは

電子がそれまで暮らしてきた故郷を離れ

新たな場所へ旅立つ時の心の叫びであるといえます

 

だからひとは「火」を見つめると

奮い立たされたり

あるいはせつなくなったり

いつまでもずっと

見つめていられるのかもしれません


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月31日「さとく ゆたかに たくましく」を読んで

 

「私は輪島高校に入学してから震災があるまで

 校長ブログを読んだことがありませんでした

 たまに輪島高校のホームページを見るときに

 タイトルを見るくらいで

 校長先生が書いているんだな

 くらいにしか思っていませんでした

 能登半島地震があったとき

 最初に津波が来ると言うニュースを見て

 とにかく逃げることに必死で

 周りを見ていませんでした

 被害の大きさがわからず

 またすぐに元の生活に戻るだろうと思っていました

 今思えばそう思っていた自分が馬鹿すぎます

 日を追うごとにもう前の生活には戻れないと分かり

 この先の未来が不安で仕方なかったときに

 母が「おこらいえ」を見せてくれました

 私が初めて見た「おこらいえ」は

 「落ちない赤本」でした

 少し明るい話題だったので勇気をもらいました

 それから母は毎日「おこらいえ」を見ていて

 私も時々母と一緒に見ていました

 とある学校の校長先生のブログが

 被害者を勇気づけています

 毎日の励みになっていたので感謝しています

 だからこのブログをもっと他県の人や

 いろんな世代の人に見て欲しいです」

         《干場ひなた》

いろんな部活道

地震から 475 日目

豪雨から 211 日目

 

小松商業高校の野球部の生徒さんが

自家用車で田んぼに転落した方を助けた

という新聞記事を目にしました

人として成長できるよう心がけて

これまで野球の練習に励んでこられたとのこと

選手そしてご指導されている監督さんともども

素晴らしいなと

気持ちのいい朝になりました


輪島高校でも人として成長できるよう

熱心に部活“道”の練習に励んでいます

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部です

現在3年生部員が0です

少ないながら

音楽大好きな子が集まって楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

今年は1年生が5人入ってきてくれました

20日(日)正午より

金沢歌劇座で演奏会があります

ぜひお越しください

 

男子バレーボール部は

七尾高校さんに来ていただき練習試合です

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

小学校の体育館をお借りしての練習です

こちらは全校生徒数の割に部員が多く

活気ある練習をしていました

 

 

 

 

 

 

シャトルランをしています

バドミントンのゲーム中に必要な

いろんな動きを組み合わせて走っていました

いろんな練習があるものですね


練習場が隆起して使えない卓球部は

視聴覚室に卓球台を運び込んでの練習です

工夫を凝らしてできることをやっています

 

 

 

 

 

 


野球部のダイヤモンドに黒土が入りました

待ちに待ったグラウンドでの練習が

もうすぐできます

 

 

 

 

 

 

仮設校舎を建設する関係で

ダイヤモンドの位置が変わります

 

実はこれまでのダイヤモンドは

県予選が行われる

石川県立野球場や金沢市民野球場に

方角を合わせて作られていました

 

たとえば第一試合では

セカンドとライトの真正面に太陽が来るなど

大会直前では試合時間に合わせて

本番さながらの練習ができていたのですが

それができなくなります

 

とはいえ贅沢も言っていられないので

関係の方々に感謝です

 

ちなみに

公認野球規則2.01では野球場の方角について

「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は

 東北東に向かっていることを理想とする」

と規定されています

これはバッターにとって

西陽が目に入らないように配慮してのことです


【被災地に電気が灯るまで】第25回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回

「火」の正体は物が酸素と結びつく時に出る

光と熱だとするラボアジエの説を紹介しました

 

ところがそれを覆すような事実が見つかります

塩素ガスの中に加熱した銅を入れると

銅が燃えるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=SsfNzaGmA0s

 

さらには

火をつけたマグネシウムを

二酸化炭素の中に入れると

なんと燃え続けるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=uYattEoxhfk

 

「ラボアジエさん燃えてますけど」

「酸素ないですよね」

「これおかしいでしょ」

当時の科学者たちは多分こう言ったはずです

 

「ほな塩素と結びつくのも燃焼ってことにしよう」

「えっ?じゃあ二酸化炭素は?」

「うん!それも燃焼っちゅうことで」

「なんでもありですやん そんなんあかん」

(ラボアジエさんはフランス人で

 大阪人もフランス人も

 マクドナルドを「マック」でなく

 「マクド」と省略するので

 大阪弁に訳してあります)

 

「なんやめんどくさなってきたわ」

「酸素でも塩素でもええやん」

「なんや燃えとるっちゅうことにしとこ」

 

こんな経緯で燃焼に関する議論は

当時の科学者の研究対象から外れるのでした

 

そのおよそ100年後

あるものが発見されるまでは

 

さあそのあるものとは?

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月27日「麻雀は人生だ!」を読んで

 

「私はこの記事を読んで校長先生の考えに共感した

 私もたまに遊びで麻雀をするが

 安い手で上がってもしょうがないと思い

 大きい役を狙って上がれず毎回負けてしまう

 そして終わってから後悔する

 私は古典の授業で

 「なんぞ必ずしも利と言はん」

 と言う話を読んだ

 その話に書かれていたのは

 「目先の利益に飛びつくのはよくない」

 と言う内容だったが

 ときには何も考えずにやったほうが

 うまくいくこともあるので

 勝負の世界は難しいと思った

 しかしそうは言っても

 物事を俯瞰して考える事は大事なので

 そのような力を身につけたいと思う

 たとえそのようにして決断した結果

 失敗してもその失敗を次に生かすことができ

 そのサイクルを繰り返すことで

 今までになかった新たなものが生み出されるので

 私は考えて行動できる人間になりたいと思う」

             《匿名希望》

 

何か高校生とは思えない

人生を達観された方の文章みたいですな

運命が用意してくれた大切なレッスン

地震から 474 日目

豪雨から 210 日目

 

奥能登の入口にある穴水

元向洋中学校の跡地に建てられた

教員仮設住居での暮らしが続いています

 

生活の目処がつかず転出する教員が多く

新たに来る先生は新採の先生がほとんどです

 

そんな先生方のために新たな棟が建てられ

今では60部屋となりました

 

 

 

 

 

 

我々住むところを失った者にしてみたら

寝るところがあるだけで感謝なのですが

新たに来られる先生方にとっては

慣れない暮らしを強いられることとなっています

 

昨年度

ずっと車中泊をしていた本校の若い先生が

「教師としての誇りだけで耐えていました」

と言ったように

 

一年我慢してすぐにでも金沢への異動を希望していた先生が

「被災地で頑張っている生徒の姿を見て

 もっと自分にできることがあるはず!」

と残留を希望してくれるようになったように

 

きっとこの苦しい教員一年目の体験は

将来素晴らしい教員になるための

運命が用意してくれた

大切なレッスンになるはずです


生徒が登校してきます

登校に合わせて

合唱作曲家 弓削田健介さんがつくってくださった

「フェニックス」をBGMに流しています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第24回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

ちょっと本題からそれて

「火」の正体について考えています

第23回では

「火」の正体はフロギストンであるという

シュタールの説を紹介し

そこには明らかな矛盾があることを説明しました

 

フロギストン説に変わる理論を打ち立てたのが

ラボアジエです

化学の教科書に載っているので

ヒゲを描いたりちょんまげにしたり

いたずら描きした人も多いかと思います

 

 

 

 

 

 https://clickmica.fundaciondescubre.es/conoce/nombres-propios/antoine-lavoisier/

 

彼はルイ15世の元

徴税請負人の仕事をしながら

週に1回大好きな化学の実験をしていました

もれなく税金を取り立てるには

パリから人の出入りをなくせばいいと

日頃考えていた彼は

その考えを化学にも応用します

すなわち

外部との出入りがなければ

全体の重さが変わることはないという

「質量保存の法則」を確立するのです

 

物が燃えたときに重さが増えるのは

空気中のある物質がくっつくからであるとし

その物質が酸素であると考えました

 

その後酸素と呼吸の関係にまで

実験を深めていった彼ではありますが

やがて仕事柄パリ民衆の怒りの的となり

マリーアントワネットとともに

ギロチンにかけられるのでした

 

処刑が決まっても最期まで科学者でした

「ギロチンでクビを落とされても

 できる限り瞬きをするから

 その様子を記録にとどめるように」

と弟子達に言い残し

実際に瞬きし続けたとの伝説が残っています

 

彼の

「燃焼は酸素との結合である」

という説は現在でもある程度正しいのですが

実はこのあと

彼の説を覆すような事実が見つかるのです

 

続きはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月11 日「やるっきゃない」を読んで

 

「私にとって15年の間3月11日は

 東日本大震災があった日でしかありませんでした

 その当時私は2歳でした 

 なのでお母さんからは

 『あなたが2歳だったとき急にでかい地震が来て

 公民館に段ボールで生活していたんだよ

 ほんとに怖かったの

 ももはまだ小さいから泣いたりして大変だったの

 あんな思いははもうしたくない』

 と言われたけどあまりピンと来てはいませんでした

 2024年1月1日に震度7の能登半島地震が来て

 私は地震の怖さを実感しました

 2027年3月11日黙祷の時

 これまで以上に犠牲者のことを思いながら

 ご冥福をお祈りしました

 こんなことがもうないように

 今は祈ることしかできません

 東日本大震災から14年経っても

 30,000人近くの人が避難生活をしていると知り

 私も今後何か力になれるように

 自分自身を力をつけれるようがんばります

 日本全体の問題も

 『誰かが考えればいいでしょ』

 としか思っていませんでしたが

 自分も日本に住んでいるから

 みんなで考えていこうという気持ちになりました」

           《白崎萌々子》

能登半島はアルファベットの "F" の文字

地震から 473 日目

豪雨から 209 日目

 

ポルトガル研修旅行のための

パスポート取得に

パスポートセンターを訪れました

松任谷由美さんからのメッセージボードが

飾られていました

 

 

 

 

 

 

 能登半島はアルファベットの"F"の文字

    Forever,Friends,Furusato

  目に見える姿形はたとえ失われたとしても、

  心に刻まれたふるさとや大切な人を、

   何ものも奪うことはできない。

 

     今はどんなに苦しくても、

あなたを育てたその場所は、やさしく美しい風土

      であるのを忘れないで。

 

                  私も決して忘れないから。

 

                             松任谷由美


3年生の卒業アルバム用の写真を撮影しました

 

 

 

 

 

 

バックの桜は散り始め

葉桜となりはじめています

 

「ソメイヨシノ」は花が散ってから

葉が茂ってきますが

花の盛りがやや遅い山桜は

葉の方が先に茂ってきます

「山桜 花より葉がさき出でにけり」

 

鼻よりも歯がさきに出ている馬の肉を

「桜肉」と呼ぶのは

このことに由来しているそうです


今年迎えた5人の新採の先生方

毎週木曜日は初任者研修の日です

会場である金沢までの道が危険であるため

オンラインで受講できるよう

県教委に配慮していただいています

 

 

 

 

 

 

フレッシュな今年の職場の平均年齢は34歳

昨年の37歳に比べ3歳も若返りました

 

以下新採の先生方の今日の感想です

 

加藤 幹陽 先生(英語)

We learned a lot about this job.

I'd like to improve my teaching skills

through this seminor.

 

濵田 雅大 先生(国語)

カメラが追いつけない教師になります

 

岡田 成満 先生(理科)

相手の反応をしっかり見た上で

対話するように授業を行い

授業に対する生徒の興味のベクトルが

正であり続けるようにしたいです

 

竹田 悠月 先生(地歴)

話すより伝える

伝えるより態度で示す

態度で示すより生徒の心に火をつける

教師を目指します

 

櫻庭 雅明 先生(英語)

教師は児童・生徒に「安全・安心」と「夢」

を与えることのできる職業だと学びました

「夢」を与えるとはもはやサンタの領域

研修を通じて

「夢」や「知識」というプレゼントを

与えられる教師を目指します


【被災地に電気が灯るまで】第23回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第22回では「フロギストン」が登場しました

これはドイツの医師シュタールの理論です

「フロギストン」は「燃素」と訳されていますが

「原神」というゲームのアイテム名として

ゲーム好きの人は聞いたことあるかもしれませんね

 

当時シュタールは「燃える土」の中には

燃焼をつかさどる元素としてフロギストンが含まれ

それが勢いよく出て行く時に

炎となって見えるのだとしました

 

ところがマグネシウムのように

燃えた後重くなる物質もあるのです

 

これに対して

「フロギストンは負の質量を持つのだ」

と苦し紛れに言うもんだから

「適当なこと言うな!」とばかりに

一気に炎上するのでした

 

このことをを踏まえて

「燃焼」の定義として

新しいものができるのですが

それについてはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月23日「屋根の上に軽四7台」を読んで

 

雪の重みで家屋が倒壊してしまうこともあることから

実際に実験をするのがおもしろいと思いました

計算方法を見てみると結構難しくて

あまりわからなかったけれど

今年降った積雪量が

屋根の上に軽四自動車7台分

7トンの重みがかかっていることを知りました

そしてまだ解体していない家が

7トンの重さに耐えたのかと思い驚きました

今年は雪での転落事故や窒息などで

亡くなってしまう方が多かったように感じます

私は雪が降って嬉しいとが楽しいと思うけど

結構危険なんだと改めて実感しました

私も以前県外の方から

「屋根が真っ黒で驚いた」

と言われました

そこで初めて伝統的なものだったと知りました

伝統の真っ黒で重たい瓦を使うのか

雪や自然災害から身をを守るために

軽い瓦を使うのか

私だったら真っ黒で軽め瓦を使うかなと思いました

           《匿名希望》

夢を託して

地震から 472 日目

豪雨から 208 日目

 

生徒会役員の新旧引き継ぎの会が行われました

 

昨年の生徒会の役員たちは

本当によく頑張ってくれました

様々な制限ある中

自分たちで工夫を凝らしてやり遂げました

 

学校の施設も

市内の施設全てが使えない中

かほく市の体育館での

球技大会を企画・開催しました

 

グラウンドが使えない中

日本航空高校石川さんにお願いして

グランドを借り体育祭を開催しました

日本航空高校の生徒さんにも参加していただき

交流を深めることができました

 

水道が復旧していなくて

学校での調理ができない中

文化祭にキッチンカーを招いて

ご馳走を振る舞ってもらいました

 

「震災があったせいでできない」

ではなく

「震災があっても工夫を凝らす」

このことを身をもって示してくれた

生徒会の皆さんでした

 

 

 

 

 

 

そんな旧生徒会の役員の夢と思いを

新役員に託しました

 

「誰かがやらなければいけないけど

 できれば誰もやりたくないこと

 でも誰かがやらなければ

 誰もが困ること」

そんな仕事に自ら身を置いてくれた

生徒会に立候補してくれたみんなには

本当に頭の下がる思いです 


【被災地に電気が灯るまで】第22回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第21回から「火」について考えています

ギリシャ時代に考えられていた

この世のものを形作る4元素

「土 」「水 」「火 」「風」

このうち「風」

今で言うところの気体には

さまざまなものがあることが知られてきました

 

ブラックは

当時薬や漂白剤さらには壁材として使われていた

石灰石の性質を調べました

石灰石を焼くと泡が出て重さが40%も減ります

石灰石に酸をかけても同じことがおきます

ところが石灰石を焼いたあとの物質に

酸をかけても発泡しません

ブラックはこれを

石灰石の中に固定されていた「風」が

加熱や酸によって放出されるからと考えました

この「風」は木炭の燃焼や発酵から得られる「風」と同じであり

石灰水を白濁する性質があることも見つけました

今でいうところの二酸化炭素ですね

 

この

燃やすとなにかが出て行って

元の物質は軽くなる

この発見がフロギストンという考えに繋がります

 

フロギストンって何でしょう?

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月28日「ヒトデと星の不思議な関係」を読んで

 

「日本人の協調性や責任感について考えました

 これらが身に付くからくりは

 私たちが知らずに受けている

 日本の教育に組み込まれた

 特別活動(TOKKATSU)にあります

 特別活動とは

 学校行事や委員会活動など

 協調性や課題解決力を育むことを目的にしたものです

 しかし特活による学びを得ていない人がいるのは

 確かであると感じます

 特活によって得られる力は近年

 より重要視されています

 総合的な探究など様々な視点から学ぶことで

 社会はより良い方向へ動き出すと考えました」

               《邑田達紀》

 

ウクライナに隣接するモルドバ共和国では

「BUNKASAI」という学校行事が

大きな教育的効果をもたらしているそうです

言わずと知れた日本の「文化祭」です

このように日本の優れた教育実践は

世界に広がりつつあります

今晩18:15 「ふむふむ」見てね

地震から 471 日目

豪雨から 207 日目

 

2年生の授業風景です

ビジネスコースは情報処理の授業です

Exell の関数について学んでいました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの古典探究は

2クラスを3つの習熟度に分けて

個々に応じた内容を学んでいます

 

 

 

 

 

 

山本先生は寺子屋スタイル

あるいは禅問答スタイルです

生徒との対話を重視した

まさに職人芸です

 

 

 

 

 

 

 

一方こちらは新採の濱田先生

ICT機器を活用して

生徒の興味関心を引き出しながら

丁寧に説明しています

 

 

 

 

 

 

 

そしてこちらが高森先生の少人数精鋭クラス

学校の中でも生徒からの授業評価が

トップクラスの先生です

 

それぞれの先生がそれぞれのスタイルで

多様な学びを展開させています


昨日

「奥能登における高校魅力化構想説明会」

が行われました

この会には

県教委と

奥能登5高校の校長及び担当教員が集まり

魅力的な高校づくりに向けて話し合いが持たれました

 

奥能登5高校の統廃合はしない方針であるとの

知事による表明が先日ありましたが

今後は5校のネットワークを構築し

(1)各校の持つそれぞれの魅力をさらに充実させること

(2)生徒個々のニーズに応えうる学力向上

(3)外部機関との交流活動を充実させること

に対して協力していくことが求められます

 

今被災地で顕在化している教育の諸問題は

全国各地で現実に潜在していること

今その課題に否応なしに

立ち向かわなければならない我々には

今後の日本における教育に対して

ある程度の指針を示す責任があります


【被災地に電気が灯るまで】第21回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第20回までに

電池のしくみについて

ごくごく基本的なしくみを説明しました

 

そして今日から

すこし本題からはずれるように見えますが

「火」について考えてみたいと思います

 

ギリシア哲学では

土・水・火・風を

万物を構成する4元素と捉えていました

やがて果実の発酵の際に生じる「風」や

鉱山で発生しろうそくの炎を消す「風」など

普通とは若干性質の違った「風」の存在も

知られるようになりました

ヘルモントはこれらの存在を

ギリシア語の「混沌(カオス)」にちなんで

「ガス」と名付けました

 

そしてこの「風」と「火」の関係について

さまざまな実験と考察が繰り広げられることとなります

つづきは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

 

「最近ではニュースやSNSだけでなく

 教科書にもどんどん出てくるようになったAI

 いつかは仕事を奪うだけでなく

 脳にマイクロチップを埋め込む可能性もあることに

 驚いています

 校長先生のブログに

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いと書いてあり

 人間がAIに勝てるものは感情ぐらいしかないのか

 人間が作るものに人間が支配されてしまうのか

 と考えていた自分は少し安心しました

 しかしいつかは未経験のことにも

 強くなりそうなので

 自分はAIに絶対に負けたくない

 と言う気持ちを持って

 もっといろいろなことに挑戦をしたり

 新しいことをしたいです

 しかしAIを少しも使わないとなると

 作業効果などが下がってしまうので

 AIと人間が共存して

 今までよりもより良い生活を

 していきたいと思いました」

          《匿名希望》


先日行われた

大阪万博オープニング関連セレモニー

「銀河のMATSURI」

本校生徒の活躍の模様が

今晩18:15 からのHAB北陸朝日放送

「ふむふむ」の第2部で放送されます

是非ご覧ください

カルシファーの謎に迫れ

地震から 470 日目

豪雨から 206 日目

 

8日の入学式以来初めて学校での勤務

さっそく授業の様子を見て廻りました

今日は1年生の授業の様子を報告します

 

まずはビジネスコースです

16名の生徒が入学しました

こじんまりとしたクラスですが

英語の授業では

ALTのマイケル先生

新採の加藤先生といっしょに

英語で自己紹介をしていました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの数学は

2クラスを3展開した

習熟度別クラスです

 

 

 

 

 

 

こちらも少人数のクラスで

それぞれの理解度に応じた

きめ細かな指導が行われています

 

 

 

 

 

 

地震で使えない教室が多く

3つめのクラスは

調理室での授業です

ちょっと変わった光景です

 

 

 

 

 

 

それでも目を輝かせて

高校の授業に臨んでいました


先日被災地を訪れてくださった

石川地区町内会長会の松田 博光 会長様より

報告書を送っていただきました

被災地の情報を伝えていただいて

ありがとうございます

1214_輪島市震災洪水被災地の視察研修.pdf 


【被災地に電気が灯るまで】第20回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第19回では

金属には陽イオンになりやすい

わかりやすく言えば錆びやすい順番があり

それを「イオン化傾向」という

ということを学びました

 

「イオン化傾向」の小さい金属たとえば

金・銀・銅・プラチナなどは

錆びにくいので価値が高い

すなわち貴金属と呼ばれるわけです

 

またこれまでに学んだことを

簡単にまとめると

食塩水や酸のように電気を通しやすい液体に

「イオン化傾向」の違う金属を浸けて

導線をつなぐと電気が流れるということです

 

どうです?

電池の仕組みは単純でしょ

なんだか作れそうな気がしてきますね

 

明日から少し横道にそれて別の話をします

「火」の正体です

よく考えてみると

「火」って不思議じゃないですか?

あれ何?

気体?液体?

絶対個体じゃないですよね

 

さあ君は誰?

カルシファーに訊いてみましょう

 

 

 

 

 

 

https://www.ghibli.jp/works/howl/#&gid=1&pid=12


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月10日「それでも正解がある問い」を読んで

 

「まずタイトルに惹かれました

 問いに答えがある事は当たり前であるのに

 なぜ「それでも」がついているのか

 この記事はすごく現代的な問題であり

 情報を扱う上で

 大切にしていかなければならないことであると思いました

 「ごんぎつね」の感想にまつわる25年前の思い出

 と言う投稿に触れられており

 小学生であった投稿者が

 「殺さなければもっと栗や松茸を食べれたのに」

 と述べたことに先生が

 「がっかりです もっとしっかり読みなさい」

 とコメントしたことに対し

 SNSで炎上してしまったそうです

 一見すると先生が悪いように思えますが

 そこへ至るにはちゃんと背景があった

 と書かれていました

 現代でも充分起こり得ることであり

 情報を鵜呑みにせず

 正しく判断することが大切だと思いました」

             《谷内結人》

春なのに寒い一日でしたね

地震から 469 日目

豪雨から 205 日目

 

【被災地に電気が灯るまで】第19回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第18回では

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べる

宿題を出しました

 

亜鉛 Zn は陽イオンになるとき電子を2個出して

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

水素イオンに渡しているので

 2H + 2e → H2

H の方が電子を受け取る力が強いと言えます

一方銅 Cu ではこの反応が起こらないので

H よりも Cu の方が

電子を受け取る力が強いと言えます

 

したがって電子を受け取る力は

 Zn < H < Cu

の順に大きくなります

 

逆に言えば電子を渡す力は

 Zn > H > Cu

の順に小さくなるとも言えます

陽イオンになるときには

他に電子を渡しているので

この順番は

金属を陽イオンになりやすい順番に

並べたものということになります

 

金属を陽イオンになりやすい順に並べたものを

「イオン化傾向」と言います

Li(リチウム)

K(カリウム)

Ba(バリウム)

Sr(ストロンチウム)

Ca(カルシウム)

Na(ナトリウム)

Mg(マグネシウム)

Al(アルミニウム)

Mn(マンガン)

Zn(亜鉛)

Cr(クロム)

Fe(鉄)

Cd(カドミウム)

Co(コバルト)

Ni(ニッケル)

Sn(スズ)

Pb(鉛)

H(水素)

Cu(銅)

Hg(水銀)

Ag(銀)

Pt(プラチナ)

Au(金)

化学を選択している皆さんは気づいたでしょう

教科書には載っていない金属も含まれています

そうこれは私が独自に授業で使っていた

「ハイレベルイオン化傾向」です

 

よく生徒からは

「覚えないといけないんですか?」

と質問されましたが

「覚えなくていいよ

 でも覚えておくといいことあるかも」

ちょっとプレミア感を醸し出すと

生徒はみな競って覚えていました

 

強制的に覚えさせられるとイヤなものです

言い方ひとつです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は10月30日「長いものを捲け」を読んで

「長い挨拶や長い会議が苦手という主張に

 すごく共感しました

 最近よくSNSなどで見るのが

 会社での強制飲み会を廃止したい

 などというものです

 私自身はまだ社会人でもないので

 体験したわけでもないのですが

 私も絶対に嫌だと思います

 この記事とこの話題と関連付けたのは

 どちらも多くの人にとっては無駄だと感じたからです

 多くの人にとってという事は全員ではないです

 だから少しの人には有意義なのだと思っています

 私は片方しか得をしないことが無駄だと思っています

 なのでこのブログの

 無駄なことについて触れているのにとても共感しました」

                                                       《匿名希望》

 

飲み会の席で上司がしてはならない話題は5つ

とよく言われます

「自慢 説教 仕事の愚痴 プライベートを根掘り葉掘り」

もうひとつが何だったか思い出せません

 

昔は先輩教師と飲みながら

教育にかける思いなどを聞かせていただいたものです

 

今はその機会もめっきり少なくなったもので

たまにこのブログ

若い先生に伝えたいことなども

呑みながらグダグダ書いています

 

ただ現在寝食している教員仮設住居は

隣との壁が薄く

缶ビールをシュポッと開ける音が

隣の部屋に筒抜けで

(私はジョッキ生派なので特に音がデカイ)

何本呑んだかすべてバレているようです

万博開幕25時間前

地震から 468 日目

豪雨から 204 日目

 

先日教職員の集合写真撮影の一コマ

「主体的な生徒を育てるべき教員が

 指示されないと整列できないようでどうする!」

生徒指導の冨水諒一先生から叱責が・・・

おっしゃるとおり!

一番行動の遅い校長が

コソコソと隠れるように着席するのでした

 

失敗を恐れず行動する組織を目指して

年度当初の校長挨拶は

「おもろい学校にしましょう!」

ひとことだけ

あとは先生方が考えて動いてくれるでしょう

 

さらに第1回の職員会議では

髙橋潤也教頭先生から

「新規に何かするときは

 そうれんほうの徹底をお願いします」

一般的には「ほうれんそう」と言いますが

「相談・連絡・報告」の順番も

意識するようにとの言葉です

なるほど!うまいこといいます


 大阪万博連動企画

「銀河のMATSURI in NOTO 」

 

 

 

 

 

 

全国各地からの太鼓の響きで

 

 

 

 

 

 

大阪万博の夢洲会場の地底に眠る

 

 

 

 

 

 

岡本太郎の傑作『太古の太陽』を

復活させる「MATSURI 」

 

 

 

 

 

 

場所は能登半島の最先端

震源地近く

 

 

 

 

 

 

聖域の岬 青の洞窟

 

 

 

 

 

 

18時23分の日没前から

 

 

 

 

 

 

万博の大屋根リングの中心にある

「輪島塗の地球儀」に向けて

 

 

 

 

 

 

輪島高校の箏曲部と

 

 

 

 

 

 

和太鼓部が

太古の太陽を復活させます 

 

 

 

 

 

 

 空にはフェニックスを思わせる雲

 

 

 

 

 

 

太平洋と日本海を桜でつなぐ歌

地震から 467 日目

豪雨から 203 日目

 

「桜で霞む兼六園

 お殿様も見てたっけ

 天守閣より微笑んで」

私が小学生の頃

輪島の河井小学校の校庭に

桜を植えながら歌った歌です

「太平洋と日本海を桜でつなぐ歌」

 

名古屋と金沢を結ぶ国鉄バスの車掌さん

その沿線に桜を植えて

太平洋と日本海を花で結ぶことを夢見て

一本一本植えられました

今も沿線に見事な花を咲かせる桜並木

その日本海側の終着点が

輪島の河井小学校の校庭だったのです

 

今夜夜10:30よりNHK「時をかけるテレビ」で

当時のフィルムが蘇ります

ぜひご覧ください


昨年12月に参加した

パリのOECD本部での

OECD Education2030プロジェクト∞無限大の

「生徒教師国際サミット」

「体験・感想報告」がまとまりました

https://docs.google.com/presentation/d/1cXlsLPuJBHT1Ybu2mVLVVwwTOGgWJO1hcmj668-JxCo/edit?slide=id.p#slide=id.p

https://docs.google.com/presentation/d/10flmRS-7LG0hjF4QqewcGQPpn6QSVbeTcrD5Muy2Pkc/edit?slide=id.p#slide=id.p

本校生徒からの提言もまとめられています

ぜひご覧ください


私の方はといえば

火曜日お昼に輪島高校全日制の入学式

夜には定時制の卒業式を終え

夜行バスと新幹線を乗り継いで

福岡第一高校さんの入学式

帰ってきて昨日は商業教育研究会

そのまま今日は校長会と

ずっと学校へは顔を出していませんが

先生方がそれぞれご自分の持ち場で

活躍している様子を

ホームページで確認しています

 

一昨日は対面式や部活動紹介

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/0e4c32a727ec19f7060f794497ed2d0f?frame_id=210

合唱「フェニックス」のお披露目会がありました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC/%E6%A0%A1%E5%86%85%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2?frame_id=210

自走する組織輪島高校の本領発揮です


今日の校長会では

塩田教育次長から

学校の課題の早期把握とその解決に向けて

というお話がありました

その上で

「課題」を「のびしろ」と捉えろ

とも

 

なるほど

これなら何かしてやろうという気になりますね

そういった意味では

のびしろだらけの奥能登の高校

何を仕掛けようか

ワクワクしてきます


明後日から

大阪万博が始まります

開会セレモニーは

明日の夕方

つまり1日前からスタートです

震災で何もかも失った輪島高校和太鼓部が

震源地の奥能登珠洲から

復活の太鼓を打ち鳴らします

震源地近くには禄剛崎灯台

通称「狼煙の灯台」があり

まさに「復活の狼煙」です

 

その後全校各地を25時間オンラインで繋ぎ

最後は万博会場でのフィナーレの花火と

私たちとも交流のある帝京安積高校さんの

東日本大震災からの復活の太鼓に繋げます

 

なんだかオープニング前から

いろんな問題点が指摘されていますが

「なんでもいい

 前を向くための元気になるなら」と

一生懸命がんばっている被災地の高校生の気持ちを

感じてもらえたらと思います


【被災地に電気が灯るまで】第18回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第6回で

亜鉛や鉄などの金属は塩酸に浸けると

水素の泡を出しながら溶ける

ということを学びました

 

今日はこの反応を化学反応式で表してみましょう

金属が液体に溶けるなんて

なんだか信じられませんが 

日常的によくみられます

例えばカルシウム分や鉄分を多く含む温泉などです

液体に溶ける時には

金属は陽イオンの形になっています

水は

イオンのように電気を帯びたものを溶かすからです

 

亜鉛 Zn は電子を2個放出して陽イオンになります

化学反応式で表すと

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

この時放出された電子は

水の中に溶けていた水素イオンが受け取って

 2H + 2e → H2

発生する水素の泡はこれです

 

一方銅 Cu ではこの反応は起こりませんでしたね

 

以上のことを踏まえて問題です

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べてください

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月26日「自然は不思議の宝箱」を読んで

 

「氷が溶けると水になります

 では雪が溶けると何になるでしょう?」

 このなぞなぞは「おこらいえ」を見た

 奥野先生が授業中に話してくれて

 (奥野先生 授業のネタに使ってくださったんですね)

 私はなぞなぞになると

 なぜか「絶対に解きたい!!」

 という気持ちが沸いてきます

 必死に考えましたが

 全然わかりませんでした

 どこかから「春じゃない?」

 という声が聞こえて

 それでもなお???だったけど

 先生が

 「冬が終わり暖かくなって

 雪が溶けると春になります」

 と解説をしてくれてやっと意味がわかりました

 それを聞いてすごくスッキリしました

 私はあまり勉強のやる気を持っていないのですが

 このなぞなぞの答えを必死に探す熱量を

 勉強に持っていけたらいいな

 考える→スッキリ→楽しい

 のループができればいいなと気づきました

 仮設に入ってから

 本当の家から離れてしまいましたが

 人目が気にならない広大な散歩道を手に入れたので

 植物の周りの雪や空を見上げて

 雨雲をしっかり見てみたり

 自然に着目して散歩してみようと思いました」

              《匿名希望》

勇気の蒟蒻芋

地震から 466 日目

豪雨から 202 日目


【被災地に電気が灯るまで】第17回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第15回で

原子に電子が入ってくると

『マイナスイオン』を生じるということを学びました

 

この『マイナスイオン』という言葉

よく耳にしませんか?

『マイナスイオン』発生機能付きの

空気清浄機やエアコンそしてドライヤーなどです

 

そして

「『マイナスイオン』が多くなると

 人体の生理作用が快調となり

 自然治癒力が高まって細胞を活性化します

 緑の多い高原や田園地帯などで療養すると

 病気が治るのはそのためです

 この場合の『マイナスイオン』とは

 大気中の原子に電子が付いて

 マイナスに帯電したものを指しています」

 

とっても素敵なものらしいのですが

「え?その電子どこから来たの?」

とずっと私の頭の上には

「?」がいっぱい浮かんでいます

 

なんか騙されているような気もするのですが

 

ノーベル物理学賞を受賞した

レナード博士によって実証された

『レナード効果』によるものなのだそうです

 

と言われるとどうやら私の無知のようです

よし調べてみよう

 

「滝や海の水しぶきが衝突して細かい水滴になると

 その過程で空気中に電子が放出され

 マイナスイオンが生成されます」

とのことですが

放出した方はプラスイオンにならないのかな?

 

また別の説明では

「水が細かく粉砕される時に

 空気分子からプラスの電気が奪われて

 マイナスに帯電する現象を指します」

プラスの電気?

陽子のこと?

そういえば陽電子って言葉も聞いたことがあるな

 

最近ではググると

「AIによる概要」 と表示された説明が

真っ先にヒットするので

お陰様でなんでも疑る習慣が

身につきつつあります

 

お!?

ようやく納得できる説明が

「水が急激に微粒化した時に

 大きい水粒子はプラスに帯電して落下し 

 小さい水粒子はマイナスに帯電して

 周りの空気をマイナスに帯電させる」

 

ということは

滝の周りは

「マイナスイオン」いっぱいで

身体にいいけど

滝壺は「プラスイオン」だらけで

身体に悪いのか?

なら滝行はどうなる?

 

新たな疑問です   


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月6日「久々の調理実習」を読んで

「豚汁は老若男女問わず大人気ですよね

 私も豚汁が大好きです

 豚汁は家庭や地域によって材料が違うらしいです

 私の中での豚汁の具材は

 豚肉 糸こんにゃく(または長方形のこんにゃく)

 ネギ(小さい時もあれば大きい時もあります)

 ごぼう 人参 玉ねぎ えのき 里芋 大根 白菜です

 味付けは出汁入りの味噌にしています

 豚汁について歴史とか場所とか

 少し興味があったので調べてみました

 豚汁に入れたい定番具材7選

 豚肉大根人参蒟蒻長葱里芋牛蒡です

 豚汁の起源には諸説ありますが

 平安時代から存在していたり

 鹿児島の郷土料理がルーツだったりする説があります

 薩摩藩で食べれていた牛肉入りの味噌汁薩摩汁である

 と言われています

 豚汁の読み方は地域によって

 『とんじる』と『ぶたじる』に分かれます

 地方によって具材も違います

 北海道はバター

 島根県は酒粕

 高知県は生姜

 宮崎県は柚子胡椒と地方の特産品を入れるそうですよ

 また関東は赤味噌 関西は白味噌違うことが多いそうです

 最近サツマイモを入れたら

 もっと美味しくなることに気づきました

 サツマイモの甘さが豚汁にすごく合っています

 豚汁は寒い季節の時に食べるのが好きです

 体から心までポカポカと温まります

 お母さんが作ってくれる豚汁が大好きです

 一緒に買い物してワイワイとお話ししながら

 豚汁を作るのが大好きです

 今度ひとり作って

 いつも頑張っている人たちに

 まかないできたらいいなと思っています

 おいしいと思ってくれますように」

             《匿名希望》

 

エッセイ風にまとめ上げてくれました

ところで蒟蒻ってすごい食べ物ですね

「初めてナマコ食べた人って勇気あると思うわ」

という話をよく聞きますが

私は蒟蒻の方がすごいと思います

 

とても苦くて食べられない蒟蒻芋

食べると痛みを伴い

最悪呼吸困難で死に至る毒芋

すりおろして水にさらして

灰をまぶして固めて

そんなものどうして食べようと思ったでしょう

しかも特段味がするわけでもないのに

 

蒟蒻芋の苦味の成分はシュウ酸カルシウムです

他の芋にも含まれます

山芋が唇や手に触れるとかゆくなるのは

針状に結晶化してチクチクするからです

 

「山芋にかぶれたら酢で洗え」

というおばあちゃんの知恵があります

これはなぜか化学選択者のみなさんはわかりますか?

「弱酸の遊離」ですね

酢酸よりも弱い酸の塩であるシュウ酸カルシウムが

水溶性のシュウ酸に変わったからです

 

ところで「かぶれる」を漢字で

「気触れる」と書きます

確かにかゆいかゆいと掻くさまは

気が触れたようであります

 

蒟蒻芋の主成分は「マンノース」です

「マンナンライフの蒟蒻畑」です

これは「グルコース」などの糖分の仲間です

ところが人間は「マンノース」を吸収できないので

食べても太りません

それどころか「グルコース」などと結合する性質があるので

無駄に食べた糖分をいっしょに排泄させてくれます

ダイエット食品として重宝している理由です 

フェニックス再び

地震から 465 日目

豪雨から 201 日目

 

昨夜

定時制の入学式を夜に終えて

夜行バスで京都に来ました

 

 

 

 

 

 

これから新幹線で博多に向かいます

昨年ご支援くださった

福岡第一高校さんの入学式で

お祝いの言葉を述べさせていただくためです

 

 

 

 

 

 

それにしても京都の街は

千年以上もその美しさを留め続けるなんて

きっと地震の起こらない土地を選んで

造られたのだろうと勝手に想像し調べてみると

大間違いでした

 

平安時代の記録には

827年 887年 938年 976年と

立て続けに死者が出る地震が起こっています

平家滅亡の1185年にも大地震に襲われ

平家が寄進した大寺院がことごとく倒壊しました

まさに諸行無常の響きです

この時の様子は鴨長明の「方丈記」に詳しいです

「山はくづれて河を埋

 海は傾ぶきて陸地をひたせり

 土裂けて水涌き出で

 巌割れて谷にまろび入る」

 

だとすると現存している神社仏閣の

耐震技術は驚くべきものだということになります


「フェニックス」

作曲家の弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

合唱曲をつくってくださいました

 

そのお披露目を輪島高校で本日行います

健介さんに加え

金沢大学アカペラサークル「メロメロ」から

リンゴちゃんとみらいちゃん

そして吹奏楽部と野球部の生徒による合唱です

 

「フェニックス」まさに「不死鳥」を思わせる

そんな讀賣新聞の記事を目にしました

 

輪島塗製造販売「輪島キリモト」の

桐本 泰一 さんが

金沢市内のホテルで講演会を行ったという記事です

 

泰一さんは私の二歳年上

中学のときはライバル校の野球部で一塁手

高校のときは陸上部のエースで

当時野球部だった私も駅伝大会にかり出されて一緒に走りました

そして大学を卒業してそれぞれ地元に戻ってからは

別のバンドで音楽活動をやって

いっしょにライブなんかをやった関係です

のびやかなハイトーンボイスで

スターダスト☆レビューや

SING LIKE TAIKING の曲が印象的です

 

輪島塗を世界に発信する活動をなさっていて

震災後も

「地震なんかに負けるな!」と

先頭にたって輪島市民を鼓舞されていて

その力強さに多くの人が支えられていました

地震で機械・道具・商品が被害を受けた工房も修理し整理して

さあこれからというとき

豪雨で浸水し再び打ちのめされてしまいました

 

そんなとき

泰一さんの同級生で高校の校長先生をされた方から

「あの泰一がな・・・

 『今度だけは助けてください・・・』

 ってテレビで言っとった・・・」

と教えていただきました

 

それを聞いて私も

「あの泰一さんが・・・まさか」

と力を落としてたんですが

 

廃棄されそうになった朱色の漆器を

透き溜という色に生まれ変わらせて

今の暮らしで使える表情にしたり

傷んだ器に漆絵や蒔絵を施して付加価値を高めたり

これまでの輪島塗になかった取り組みを

されているそうです

 

『一度死んでいる』と言っても

過言ではないほどの打撃を受けた輪島塗について

「素材や技法を守りながらも

 今の暮らしの中に入り込むような

 開発をする機会が来た」

と新機軸の商品展開に向けて

不死鳥のように立ち上がったようです

 

「星のシャワーに包まれて

 いま生まれ変わる

 心の空で呼ぶ声がする

 寂しさに立ち向かう

 勇気と響き合って

 一人じゃないよ

 思い出して

 燃える翼で 夜を翔けて 君は蘇る

 過去のヴェールを解き放って

 いま生まれ変わる

 あの日の涙 強さに変えて

 さあ限りない空へ

 もう一度

 未来を描こう」


【被災地に電気が灯るまで】第16回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 私にとっては懐かしの授業のつもりで

 最終的には東大の入試問題の解説まで進もう

 そう考えて連載しています

 ですので大学進学を目指す諸君はぜひとも理解しながら

 そこまで必要でない人は理解できる回だけ

 読み物を楽しむ感じで軽く読んでいただけると…

   今日は化学反応式について

 

第15回までに

原子から電子が出ていくと陽イオンに

電子が入ってくると陰イオンになることを学びました

 

ナトリウム原子から電子が1個出て行って

陽イオンになる様子を化学反応式で書くと

 Na → Na+ e-

e- は電子を表します

 

酸素原子に電子が2個入って来て

陰イオンになる様子は

 O + 2e- → O2-

入学おめでとう!

地震から 464 日目

豪雨から 200 日目

 

入学式へ向かう朝

のと里山海道からの風景です

大きく波打った道路の眼科に

幻想的な雲海が広がっています

 

 

 

 

 

 

タイトル「天空の地獄路」


「街プロ」の取り組み

一つずつひとつずつ身を結んでいます

 

桂木智哉くんが取り組んできた

子供の居場所づくりプロジェクト

いよいよイベントの開催が決まりました

20250408_バドミントン体験会.pdf

ぜひお越しください


今日は入学式

77名の入学生を迎えました

道路の寸断が解消され

より広い地域から集まってくれました

 

こんな挨拶しました

 

「年齢を3で割った数字が

 人生を一日に例えたときに

 その人が何時頃を生きているかを

 表す時間となります

 入学生のみなさんは15歳

 3で割って5

 今つまり朝の5時を生きています

 2年生は5時20分

 3年生は5時40分です

 

 3時頃コロナが襲ってきて

 ベッドから出るな!

 と無理矢理押し込められたり

 

 4時過ぎには地震で起こされ

 こっちのベッドはダメだから

 あっちの布団で寝ろ!

 大好きな家族と離ればなれになって

 集団移転しなければならなくなって

 

 本当にいろいろありました

 

 ともあれ今は朝の5時

 これからだんだん明るくなっていきます

 少しずつ温かくなってきます

 

 3時と4時に起こされたからといって

 二度寝しちゃダメですよ

 

 布団の中でスマホいじっていないで

 飛び起きて布団を蹴飛ばしましょう

 

 覚醒ホルモンつまり目覚めのホルモン

 というものがあります

 このホルモンは朝目が覚めると同時に分泌されます

 そして一日ぱっちり良い目覚めをもたらしてくれます

 ただし分泌されるのは目覚めてからの20分間だけ

 しかもその20分間に身体を動かさないと

 そのホルモンは分泌されません

 つまり目が覚めてから

 20分間布団の中でゴロゴロしていると

 日がな一日眠たい状態が続くのです

 

 朝の20分間つまりそれは今日からの1年間になります

 

 みんなの一日つまりみんなの人生は

 この瞬間からの1年間の過ごし方で変わってきます

 

 どうぞ布団から飛び出してください

 身体を動かしてください

 そして頭を使ってください」

 

今日の入学式にはまたまた

フラワースクールミュゲ主宰の水上詩子さんから

お花の飾り付けとコサージュの

プレゼントをいただきました

 

 

 

 

 

 

新入生の胸にはエアリーフローラのコサージュ

 

エアリーフローラは

石川県で8年の歳月をかけて開発した

フリージアの新品種です。

 

 

 

 

 

 

日本人の好みに合う中間色と

全国でも類を見ないカラーバリエーションの豊富さが

特徴です

2012年春に7色でデビューし

その後2017年に3色

2020年に1色

2024年に2色が追加され

現在13色となっています

キャッチフレーズは『旅立ちを祝う花」

花言葉は『希望』です

※ 以上「いしかわ百万石食鑑」より(写真も)

https://ishikawafood.com/foods/227/

 

能登の農家も積極的に栽培しています

東京の方が高く買い取ってくださるらしく

ほとんどが東京へ流通してしまうそうです

詩子さんはさらに高く買い取って準備してくださいました

本当にありがとうございます


青森県の伝法利高さんも来てくださいました

伝法さんは昨年日本一周の旅の途中

立ち寄った金沢で

春の大会を戦っている本校野球部の試合を観戦

感動されて以後応援してくださっています

詳しくは野球部インスタで

 https://www.instagram.com/wajima_hs_baseball?igsh=MXRheml4aDhhMnIzMA%3D%3D&utm_source=qr


【被災地に電気が灯るまで】第15回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第14回では

マイナスの電気を持った電子が出ていくと

残った原子はプラスの電気を持った

「陽イオン」になることを学びました

 

反対に電子が入ってくると

マイナスの電気を持った

「陰イオン」「マイナスイオン」になります

 

ところでこの「イオン」という言葉

「ion」と書きますが英語では「アイアン」と発音します

「イオン」というのはドイツ語読みです

 

「陰イオン」は「anion」

日本語では「アニオン」と発音しますが英語では「アナイアン」

不定冠詞をつけて「An anaion」「アナナイアン」

鉄が陰イオンになると「An iron anaion」「アナイアナナイアン」

鉄が陰イオンになることはほとんどないのでよかったです

明日は入学式

地震から 463 日目

豪雨から 199 日目

 

暖かくなり

電線の復旧工事も本格化してきました

 

 

 

 

 

 

とはいえほとんどの電柱は

まだ傾いたまま放置されています

 

こちらは輪島の桜の名所

一本松公園です

 

 

 

 

 

 

手前に写る傾いた電柱を尻目に

お花見用の提灯が下げられました

でもまだ蕾は固く

満開になるとこの山全体が桜色に染まるのですが

もう少し時間がかかりそうです

 

そんな桜前線の到来を心待ちにしている

輪島ではありますが

輪島高校の桜だけは

一足お先に満開となりました

 

 

 

 

 

 

まるで明日の入学式を

心待ちにしているかのようです


【被災地に電気が灯るまで】第14回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第13回では陽子や電子など

原子のつくりについて学びました

 

陽子の数によって原子の種類が決まります

そして陽子の数と電子の数は

どの原子でも同じです

例えば陽子を11個持つ原子はナトリウムですが

電子の数も11個です

 

陽子1個が持つプラスの電気の大きさと

電子1個が持つマイナスの電気の大きさは同じなので

原子全体としてはプラスマイナスが打ち消しあって

電気を帯びていない状況になっています

 

ところがなんらかの理由で

原子から電子が出ていくと

マイナスの電気が出ていってしまうので

原子全体としては

プラスの電気を帯びた状態になります

このような原子を

「陽イオン」「プラスイオン」

などといいます

 

実はこの電子の出入りこそ

電気が起こるしくみに関係があります

 

いよいよ発電の本質に迫ってきましたよ

 

では原子になんらかの理由で

電子が入ってきたとしたら 

どうなるでしょうか?

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月23日「群青のフェニックス」を読んで

 

「群青という曲がどういう意味でつくられたのか

 初めて知ることができました

 私も校長先生と同じで

 能登半島地震後に

 『群青』は東日本大震災後に

 子供たちが作った歌だということを知りました

 それから私は

 この曲は亡くなってしまった同級生が

 今でも天国から見守ってくれている

 そして今でもことを君を忘れないという

 そんな思いが込められた歌詞なのではないか

 と思いながら聞いていました

 しかし校長先生のブログで読み本当は

 離れ離れになった友達や同級生に向けて

 書かれたものだったと知り

 歌は聴く人によって

 いろいろな受け取り方ができるのだなと思いました

 そして本当はどういう意味で書かれたかを知ったとき

 その歌はより美しく聞こえるような風に思いました

 私は昔歌の歌詞などを考えながら聞いていませんでしたが

 歌に込められた意味を知る機会が増えたことで

 最近は歌を聴くとき毎回

 歌詞を検索したり見ながら聞くようになりました

 歌詞の意味を理解しながら歌を聞くことで

 心が引き込まれ

 今までよりずっと楽しみながら音楽を聴いている気がします

 昔の流行っていた歌やよく聞いていた歌を今聞き返すと

 その歌をよく聞いていた時に悩んでいたことや

 その時の気持ちや匂いみたいなものを思い出し

 いつも心がぎゅっと押しつぶされるような感覚になります

 でもその感覚は嫌なものではなく懐かしいみたいな感覚です」

 《匿名希望》

のと里山海道情報

地震から 462 日目

豪雨から 198 日目

 

今日はほぼ一年ぶりに

「のと里山海道」の復旧の様子を

お知らせします

 

「のと里山海道」は

金沢と能登半島とを直結する大動脈です

途中で能越自動車道が分岐し

七尾 高岡方面へ伸びています

 

たしか日本海博覧会が開催された頃

金沢-羽咋間が「能登海浜道路」として

開通しました

日本海博覧会の会場はその後

西部緑地公園として整備され

野球場や陸上競技場などの

複合施設として利用されています

 

昭和57年に穴水まで延伸

「能登有料道路」として全線開通し

通行料は全線片道 1,180 円

大型車になると数千円に跳ね上がるので

野球部で練習試合に出る時は

毎回通行料だけで一万円近く払っていました

 

その後平成25年に無料化され

『のと里山海道』として今に至ります

 

羽咋にある柳田インターを過ぎると

景色は一変します

 

 

 

 

 

 

2007年(平成19年)に発生した

能登半島沖地震の際にも大きく崩れ

長年かけて復旧していたのですが

 

 

 

 

 

 

今回の地震で再び崩れてしまいました

なんとか通れる箇所を活用し

迂回路をつけるなど

現在では全線通れる感じにはなっています

 

 

 

 

 

 

それでも悪路が続くので

車と運転手への負担は

並大抵のものではありません 

 

 

 

 

 

 

道路状況をよく知らない

金沢加賀地区にお住まいのみなさん 

「輪島高校の帰りに能登高校に

 これ届けて帰ってきて」などと

軽い気持ちでお遣いを頼むなどということは

決してしないでください

 

大袈裟な話ではなく

命懸けの運転を強いられているのです 


【被災地に電気が灯るまで】第13回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第12回では

電池の仕組みを知る上で必要な

原子について学び

説明文の中におかしなところがないか

問題提起しました

 

説明文を繰り返すと

「原子は

 プラスの電気を持った陽子がくっついた原子核のまわりを

 マイナスの電気を持った電子が飛び回っている

 異なる電気同士は引き合うので

 電子は原子核にひきつけられている

 一方同じ電気同士は反発し合うので

 電子はお互いに反発し合いながら飛び回っている」

 

いかがですか?

毎年この問いかけをすると

数人の思考力のある生徒が気づくのですが

 

「なぜ同じプラスの電気を持った陽子が集まった原子核は

 バラバラにならないのですか?」

 

日本で初めてノーベル物理学賞を受賞した

湯川秀樹博士もこのことについて気づき

「中間子」の理論にたどり着いたのです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「3月3日に先輩方の卒業式がありました

 正直自分が卒業しない卒業式は

 退屈なものだろうと構えていました

 案の定次から次へと先輩方の名前が呼ばれるたびに

 意図せずまぶたが落ちてきました

 この後も長い話が続くんだろうなと心の中で思っていたとき

 校長先生の式辞になりました

 するとみんなが少しざわざわしてきて

 どうしたんだろうと背伸びをして前の方を見てみると、

 校長先生がギターを持っていました

 校長先生にとって思い入れのギターだと言うことを知りました

 何を歌い出すのかなと思っていたら

 玉置浩二さんのメロディーを歌っていました

 校長先生の歌声や込めた思いは

 先輩方により伝わったと思います

 私もきっとあの瞬間を忘れる事はないと思います

 なんてったって歌を歌う校長先生に

 私は今までで会った事はなかったので

 その後の志田さんの答辞はすごく心に響きました

 高校生活の一瞬一瞬を心に刻みながら

 3年間歩んでこなければ出てこない言葉の数々でした

 私ももう高校3年生になりますが

 一緒一瞬を大切にしようと思いました」

 《匿名希望》

鉄砲伝来

地震から 461 日目

豪雨から 197 日目

 

ゴールデンウィークに計画している

ポルトガル教育視察

2名の2年生が行くことに決まりました

 

ポルトガルといえば

日本に鉄砲をもたらした国として知られます

 

1543年

インドから中国へ渡ろうとしていた西洋の船が

嵐にあって種子島に漂着します

乗り合わせた中国人を見つけた

種子島地頭の西村織部之丞は

咄嗟に砂浜に漢字を書いて

筆談を始めるのでした

そしてこの船はポルトガルから商売に来たことを

理解します

 

さっそく島主の種子島時堯に報告したところ

血気盛んな16歳の若き島主は

その持ち物の鉄砲に興味を示します

2挺の銃を2000両でお買い上げ

1両は今のお金に換算すると10万円なので

しめて2億円

なんというボンボン息子という気もしますが

日本の歴史を大きく変える買い物だったことを考えると

安いものかもしれません

現在年間2000億円ずつトランプに払い続けている

思いやり予算に比べると端金(はしたがね)ですね

 

買い上げた2挺のうち

1挺は藩主島津家を通して室町幕府へ献上

もう1挺は

刀鍛冶の八板金兵衛に渡しその複製を命じます

卓越した技術を持つ金兵衛は

たちまち複製に成功しますが

実際に撃ってみると暴発して使い物になりません

当時日本にその技術がなかった

「ネジ」に秘密があることまではわかるのですが

その製法がとんとわかりません

1年後再来日したポルトガル人に

その製法を尋ねたところ

教えてもいいが

代わりにお前の美しい娘を妻によこせという

1年間父親の苦しむ姿を見続けていた娘若狭は

自ら進んでポルトガルへ嫁ぐのでした

 

なんか大河ドラマになりそうな展開です


さて日本の歴史に欠かすことのできない種子島

科学的にも非常に重要な意味を持ちます

ご存じJAXAのロケット発車台がある場所でもあります

 

種子島には世界最大の〇〇として

ギネスブックに登録されている施設があります

それは「世界最大の一枚扉」です

 

 

 

 

 

https://www.khi.co.jp/rd/technologies/infra/infra2.html

ロケットを組み立てた後

発射台までそのまま運搬するために

必要な扉です

高さ67mあります

 

私はこの施設を見に

種子島を訪れたことがあります

夕食に入った料理屋で

地元の漁師と意気投合し

ひとしきり盛り上がりました

 

そこでトビウオの刺身を生まれて初めて食べたのですが

その美味しかったこと

地元の漁師曰く

種子島には独特のトビウオ漁があるそうです

漁師が甲板に仁王立ちになり

そのまま船を走らせる

すると飛び跳ねているトビウオが

仁王立ちの漁師の胸板に勝手にぶつかり

足元にボタボタと溜まるのだそう

 

酔っ払いの話なので

どこまで本当かわかりませんが 

 

ところでロケット発車台

どうして日本では種子島にあるのでしょう?

単に土地があるからではなく

科学的な理由があるのです

 

発射台は垂直に建てられているのではなく

少し東へ傾けて建てられています

それは地球の自転による遠心力を利用して

発射にかかるエネルギーを節約するためです

室伏選手のハンマー投げをイメージするとわかりやすいです

 

遠心力は赤道に近いほど大きくなります

なのでできるだけ南にある種子島に

発射台が設けられているのです

アメリカのNASAの発射台も

フロリダにありますしね

 

娘若狭の決断もあり

ネジを作る技術を手に入れた金兵衛は

やがて西欧の技術を上回る

高品質の国産鉄砲を作り出します

 

当時西欧では融点の低く脆い青銅でしか

鉄砲を作ることができなかったのですが

日本に古来から伝わる刀鍛冶の技術を生かし

西洋の鉄砲をはるかに技術的に上回る

鉄砲の製作に成功するのです

 

トランプが関税をかけてきやがっていますが

報復措置を考えるのではなく

高くても買いたくなる

高品質の製品をつくりつづけることが

日本の生きる道であり

そして使命であると

あさはかな素人考えを巡らせています

キワニスさんありがとうございます

地震から 460 日目

豪雨から 196 日目

 

いよいよグラウンドの整備が始まりました

今のところ4月いっぱいで

使えるようになる見込みです

 

 

 

 

 

 

グラウンドの3分の1ほどには

仮設の校舎が建つ予定で

いろいろ制限はありますが

待ちに待ったグラウンドでのプレイです

 

これまで色々ありました

行政には他に優先すべきことがありすぎて

自分たちで

不要になった人工芝を持ってきて

敷こうとしたけどとても重くてダメで

自分たちで石拾いから始めても

せいぜいキャッチボールができる程度の

スペースを確保するのがやっとで

日本航空高校さんのグラウンドをお借りしたり

ボールを使わなくてもできるトレーニングを工夫したり

 

単に自分達が野球をしたいだけじゃなくて

行き場をなくした子供たちに

遊び場を作ってあげたくて

身体を動かす機会を失った

お年寄りに動ける場所を提供したくて

一生懸命活動してきました

 

そんな選手達を応援してくださる方が

今日学校においでくださいました

 

金沢キワニスクラブ会長の石動博一様

同じく次期会長の松崎充意様です

 

キワニスは世界各地に広がる社会奉仕団体で

地域社会に貢献しています

子どもたちへの奉仕を目的としており

「Serving the Children of the World」

を合言葉としています

 

全国のキワニスクラブ様からいただいた

たくさんの支援金を持ってきてくださいました

 

 

 

 

 

 

グラウンドやネットなどの施設は

県の予算で今整えていただいているので

そのほかの設備の充実に活用させていただきます


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「街プロ発表会」を読んで

 

私が選んだブログは3月13日に投稿された記事です

震災が起こる前から輪島高校には

高校生が主体となって輪島市が直面している課題の解決に向けて取り組む

「WAJI 活」という授業があるということを姉から聞いていました

入学当初は楽で楽しいイベントしよう

友達と遊びながら行うことができる活動をしよう

と正直思っていました

しかし震災後「WAJI活」が

復興をメインとした「街プロ」となり

私のこれまでの考えもがらりと変わりました

復興の話を小学生をターゲットとして広げるために

自分ひとりで「カタリバ」さんにアポを取り

イベントを開催することができました

入学当初の私からは考えもつかない行動力でした

このおかげで高校生活で大きな成長を感じることができ

自己肯定感も上がりました

もし震災がなかったら

ひとりで行動してイベントを開催するという機会も

なかったと思います

なぜ先生が高校生の私たちに

「街プロ」をしようと声をかけてくれたのか

今なら理由がわかる気がします

自分のように震災があったけど成長できたこととか

自分を少しでも好きになれたこととか

震災の「せい」でではなく震災が「あっても」という

次のステップを示してくれた先生方には

とても感謝しています

輪島高校に入学できて

「街プロ」に参加できて

本当に良かったと改めて感じました

          《稲木茉那》

 

「みつばちプロジェクト」に取り組んでいる

以前にも紹介したまなちゃんです

てんやわんやって

地震から 459 日目

豪雨から 195 日目

 

4月3日

先生方は新年度の準備にてんやわんやです

 

 

 

 

 

 

てんやわんやって何?

不思議なことば

気になったので調べてみたら

「てんやわんや」の語源は

「手に手に」を意味する「てんでん」と

関西方言で「むちゃくちゃ」を意味する「わや」

が結合した言葉です

江戸時代からある言葉ですが

獅子文六の新聞小説によって

広く一般に使われるようになったそうです


昨年の文化祭の際に

軽トラ市でお世話になった

舩坂木工株式会社の代表取締役社長

舩坂 誠司 様が再び学校を訪れてくださり

たくさんの支援金をくださいました

生徒の「街プロ」の活動費として

有効に活用させていただきます

本当にありがとうございました

 

 


 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「人生を一日に例えると」

 

「自分の年齢を3で割った数が

 人生を1日に例えたときに

 何時ごろを生きているのかを表している

 と書かれた校長先生のブログを見ました

 私もやってみたところ今は17歳

 3で割ると5.66…なので

 大体午前5時半ごろを生きていることになります

 こう考えてみると

 私はまだ始まったばかりなんだなと思います

 これから時間が経つにつれ

 とうとう私にも受験といった

 人生が大きく変わるであろうイベントが近づいてきます

 その頃にはもう18歳なので

 1日に例えると午前6時

 まもなく目覚めようとしている時間です

 輝かしい気持ちで

 目覚めることができたらいいなと思います

 そのためにも受験までに自分にできることを精一杯やります

 今から始めても受験までは人生の1日にしたら

 あと30分もないので

 人生の1分1秒を大切に生きたいと思いました

 1日は24時間ですが

 私の人生は1日では収まりきらないくらい

 長生きして健康で充実した生活を送りたいです

 24 × 3 = 72 72歳

 時間が経つのはあっという間なので

 すぐにその時が来てしまうかもしれません

 良い体作りのためにもまず散歩でもしてみようかな」

 

私は60歳

3で割ると20つまり夜の8時

仕事を終えて帰ろうとしたけど

やり残したことがあって

学校に戻ってきた感じでしょうか

 

働き方改革でいうと

あまり推奨されませんが

未来を創る仕事のアディショナルタイムをいただき

多忙ではありますが多忙感は全くありません

 

大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次

賄賂政治のイメージがありますが

最近の研究ではその評価が変わりつつあります

 

大変仕事に熱心で

1ヶ月のうち20日間は

江戸城に泊まり込んで

仕事をしていたほど

身を粉にして江戸幕府の財政の立て直しに

奔走していたそうです

 

でも発災直後の能登地区の役場の方々は

それ以上でしたね


【被災地に電気が灯るまで】第12回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第11回までに

「ボルタの電堆」の発見の歴史について

説明しました

 

今日からしばらく

「ボルタの電堆」では何が起こっているのか

化学的に説明します

頑張って説明するので

化学嫌いのみんなもついてきてね

 

この世の全ての物質は原子からできています

原子は中心にある原子核と

その周りをうろちょろしている電子からなります

 

原子核の中には

プラスの電気を持つ「陽子」があります

「陽子」を何個持つかで

その原子の種類が決まります

 

たとえば陽子を1個持つ原子は水素原子

陽子を6個持つのが炭素原子という具合にです

 

原子核の周りをウロチョロしている電子は

マイナスの電気を持っています

 

電気的には「同じもの同士」は反発しあい

「違うもの同士は引き合います

 

マイナスの電気を持つ電子は

プラスの電気を持つ原子核に引きつけられています

と同時に同じマイナスの電気を持つ電子同士は

お互いに離れようとしながらウロチョロしています

 

さて今日の説明の中に

明らかにおかしい部分があるのですが

気づいた方いらっしゃいますか?

この指とまれにとまれない子

地震から 458 日目

豪雨から 194 日目

 

今日は石川県高等学校長協会の会議がありました

協会の会長は金沢泉丘高校の岡橋勇侍校長先生

岡橋先生の初任校は輪島高校

発災以来ずっと被災地に心を寄せてくださっています

とにかく話題が豊富な方で

いつも涙あり笑いありのご挨拶をくださいます

 

今日最も心に残ったのは

「この指とまれにとまれない子」

を大切にしようというお話

 

「この指とまれ」と言ったとき

輪に入れずにポツンといる子

 

私が教師を志した気持ちを思い出させてくれました

 

大学生の時

塾の講師のバイトをしていた頃の話です

いわゆる進学校を受験する中三生の担当は

優秀な医学生のバイト

私は勉強も部活も好きではない

親に言われてイヤイヤ来ているような

学校に行くのもイヤな

この指にとまれない子たちのクラスでした

それでも

「先生ちょっと勉強好きになったよ」

とか言ってくれるようになって

受験の2日前

「高校行ったら部活にも入ってみようかな」

「先生明日も塾来るね」

「最後まで教えてね」

と別れたのでした

ところがその子たちとは

二度と会うことができませんでした

あくる日塾へ行くと

「その子たちのクラスは今日は休みにしました」

家で勉強しなさいと帰したみたいです

受験前日はいわゆるトップクラスの子に

全勢力を注ぐのが塾の経営方針でした

それ以来

指にとまれない子のために何かしたい

教職の道を志すようになったのでした


【被災地に電気が灯るまで】第11回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第10回では

「ボルタの電堆」が人類初の電池であるとして

掲載している教科書があること

しかしそれには問題があるということを書きました

 

今日はどこに問題があるのか学んでいきましょう

 

「オーパーツ」

 

それは時代や文化に合わない

「場違いな遺物」や「人工物」のこと

 

たとえば

ボリビアのエルフェルテ遺跡にある

UFOの発射基地らしき遺跡

 

 

 

 

 

 

 https://corona.shin-dream-music.com/participation-alien/

実際には宗教施設ではないかと言われています

 

たとえばラスコー洞窟の壁画

 

 

 

 

 

 

https://newt.net/fra/mag-887644122960

壁画自体はこの時代にあったとしても

特段不思議はないのですが

謎その1は

洞窟の奥深く酸素の薄いところに描かれていること

酸素不足の朦朧とした状態で描いたから

これだけ芸術的な作品に仕上がったのだ

という説もありますが

謎その2は

洞窟の奥深く真っ暗な場所に描かれていること

すすが全くついてなくて

火を焚いた痕跡がないのです

電気でもあれば別ですが

いずれにせよ

外に出て狩りをしてなんぼの時代に

真っ暗な洞窟にこもってこの作品を仕上げた人は

人類初の引きこもりでは?とも言われています

「3年寝太郎」のように

大器晩成の物語もあることだし

同じ内容を同じ学年で学ぶ今の教育システム

見直してもいいんじゃないかなと

個人的には思っています

 

たとえばツタンカーメンの黄金のマスク

 

 

 

 

 

 

 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2318/

金箔を叩いて薄くして貼り付けたと思われますが

電気を使って金メッキしたような美しさです

この時代に電気があったはずもないし…

電気がないと無理なような

 

たとえばピラミッドの中から見つかったこれ!

 

 

 

 

 

 

陶器製の器に銅と亜鉛の棒が突っ込んであります

賢明なみなさんはお気づきですね

まさに「ボルタの電堆」ではありませんか 

でもテレビも冷蔵庫もない時代になぜ電池?

何に使うの?

 

あ!?

 

これがあれば

ツタンカーメンの謎も

ラスコー洞窟の謎も

一気に解けるではありませんか

 

これこそが「ボルタの電堆」が

人類初の電池ではないという根拠です

 

また

坪村 宏 大阪大学名誉教授は

「ボルタ電堆」は

実際には非常に複雑な現象を含むものであり

また安定した起電力を保つことも難しいものであるから

従来の教科書の「ボルタ電堆」の説明には誤りが多く

化学教育上必要のない末梢的な記述が多いとして

高校化学の教科書に掲載することに反対されています

 

ただ私は面白いので

今日の話を

電池の単元の導入に利用していました

野球が繋ぐ笑顔の輪

地震から 457 日目

豪雨から 193 日目

 

岡山から金光学園高校の野球部のみなさんが

来てくださいました

 

6月に岡山まで招待してくださり

それ以来の再会となります

 

 

 

 

 

 

被災地の様子を案内しました

 

 

 

 

 

 

保護者のみなさんが

肉まんをごちそうしてくださいました

 

 

 

 

 

 

明日は遊学館高校さんと星稜高校さんと練習試合

そしてあさって輪島高校と練習試合です


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「私は卒業式の時にこの話を聞いてとても感動しました

 東日本大震災で新一年生たちの新しいランドセルは

 一度も使うことなく津波に流されてしまって

 そんな一年生たちには新しいランドセルが贈られたのに

 お母さんが土砂の中から見つけた傷だらけのランドセルを

 六年間使い続けたこの子は

 本当に家族思いで純粋なんだと思いました

 私は正直地震なんて他人事にしていました

 自分たちのところには

 そんな大きな地震なんてこないだろうと思っていたし

 輪島は地震が少ない街ではないので

 少し位の揺れなんで何十回も経験してきて

 地震をなめている部分もありました

 でも実際に自分たちが経験して

 たくさんのものを失って

 自然災害の恐ろしさを知りました

 だからこそ

 ご飯が食べれる嬉しさや

 水が出るありがたさに気づけたんだと思います

 能登半島地震を経験していない私だったら

 ランドセルの話を聞いても

 ただ聞き流すだけだったと思います

 この地震を経験したからこそ

 この子の気持ちが本当にわかるし

 経験した人だけに得られるものもあると思うし

 この得たものが今後何かにつながっていくんじゃないかな

 と思いました

 これからももっと一日一日を大切にして

 過ごしていきたいと思いました」

 

卒業式の校長式辞

ちゃんと聴いていてくれたんですね

ほんとうに感想にも書いてあるように

地震を経験したからこそ得られた

心の成長ですね


【被災地に電気が灯るまで】第10回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第9回では人類がそもそもどのように

電気の存在を知り得たかという話をして

ガルバーニのカエルの実験の話をしました

  

今日はイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの話

彼が研究を始めた頃

人々は電気についてよくわかっておらず

動物の体の中にあるものと思われていました

ガルバーニの実験で

2種類の金属を繋いだものを死んだカエルに繋ぐと

電気が発生して筋肉が動いたからです

 

ボルタはカエルの代わりに鶏肉で試してみました

亜鉛の板と銅の板で鶏肉を挟み

ふたつの金属を線で繋ぐと

やはり電気が発生しました

 

ボルタは今度は自分の舌で試してみました

やはり結果は同じ

しかも金属が溶けたような味がしました

 

そこでボルタが考えたことは

動物ではなく金属が電気を起こす原因ではないか

ということです

 

今度は肉の代わりに塩水にひたした紙で試すと

やはり電気は起こりました

電気を起こすのは金属と塩などの成分だったのです

 

このことは「ボルタの電堆」として

教科書には世界初の電池として紹介されていますが

そのことに異を唱える学者さんも少なくありません

 

それはなぜか?

また次回

100日経っても死なないワニ

地震から 456 日目

豪雨から 192 日目

 

松本先生の国語の授業では

校長ブログ「おこらいえ」を読んでの課題作文に

取り組んでくださいました

 

提出された成果物を見ると

本当に一人ひとりいろんなことを考えていて

新しい気づきがたくさんあり

こちらのほうが驚かされます

 

「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉で

驚きなどを表す感嘆詞

「おこらいえ」の最上級は

「じょーおこらいえ」なので

新コーナー「じょーおこらいえ」として

紹介させていただきます

 

【今日のじょーおこらいえ】

「僕はこの『おこらいえ』を読んで

 あの地震から1年経ったんだなと改めて感じました

 “たくさんの方に支えられたことだけは

  決して忘れてはならないことです”

 と言う文章が心に残っており

 確かに自分も地震の時に

 親戚や近所の人そして家族に支えられており

 改めて支えられた感謝を忘れてはいけないなと

 気づかされました

 校長先生の『おこらいえ』には

 大切なことを改めて考えさせてもらえるような内容のほかに

 豆知識のようなことも書かれており

 とても見ていて面白いです

 たとえば灯油を入れるときのポンプの正式名称が

 『おしょうゆちゅるちゅる』だと紹介されていたので

 自分でも調べてみたところ

 本当に『おしょうゆちゅるちゅる』という名前で驚きました

 校長先生は今年で定年退職なさると言う事でしたが

 定年退職なされても『おこらいえ』を続けて欲しいなと思います

 親戚に“輪島高校に通っています”と話すと

 高確率で校長先生の『おこらいえ』楽しみにしている

 と言ってくれています

 僕も朝のホームルームで時間があるときは

 まとめて読んだりしていてとても楽しみにしています」

《匿名希望》

 

うれしい感想ほんとうにありがとう

 

そう本当は今日で退職の予定でした

 

12月22日のコラムに伏線張ってあったの

気づいた方いらっしゃいますか?

今日の最終回に向かっての構想もあったのですが

 

なんやかんやで来年もう一年

輪島高校の校長をすることになりました

 

どうぞご贔屓に

 

「贔屓」には4つも貝がありますね

 

「財」や「販」に「貯」など

貝編を部首に持つ漢字には

お金にまつわる字が多いのですが

「贔屓」してもらうには

どんだけお金がかかるんや?

って感じです

 

さて

「贔」のように同じ漢字を重ねて書く字を

「畳字」といいます

 

では問題です

畳字を思いつく限りあげてください

 

「品」「晶」「姦」

など思いついたでしょうか

他にも「焱」「淼」「鑫」「蟲」

などのほか

「龘」「鱻」「驫」「麤」

もう何がなんやらです

「木」には「林」「森」のような二畳字や三畳字のほか

五・六・八・九畳字も存在するようです  

 

褒められたので嬉しくなって豆知識を披露しました

あと2週間!!

地震から 455 日目

豪雨から 191 日目

 

大阪万博まで2週間!

オープニングのテーマは『銀河のMATSURI』

輪島高校の和太鼓部の生徒が

万博大屋根リングの中心の輪島塗の地球儀をめがけて

狼煙の灯台から

25時間太鼓を打ち始めます

 

首脳サミットG7が開催されたグランドプリンスホテル広島にて

『銀河のMATSURI』の決起祭が先日開催され

『太古の太陽の夜明け』が立ち上がりました

 

主催者の芸術家大志さんからLINEが届きました

 

「太古の太陽の夜明け

 グランドプリンスホテル Hiroshimaロビーにて

 銀河のMATSURIの決起祭が始まりました

 120年前のパリ万博の彫刻『太陽の輝き』の前で

 55年ぶりに大阪万博が蘇ることを宣言

   内なる太陽が、強く燃えた。

 岡本太郎が言っていた。

 『人間は太陽だった。

  本来の自分を取り戻すこと。

  それが祭りである』と。

 

 その後、広島の仲間達と、映像を見せながら、今回の万博の趣旨を伝えた。

 初めて、俺に会い、俺の話を聞いた、高校生達は、

 俺が何を始めたのかを、その真意をしっかりと掴んでいた。

 高校生達は、もうそこにいた。

 高校生達は、涙を流し、私も涙を流した。

 たくさんの仲間がもう待っててくれる。

 みんな、本当は知っている。」

https://www.uchu-matsuri.com/

https://www.youtube.com/watch?v=bmvQazjVFf8 銀河のMATSURIのプロモーション映像(開幕祭編) 


【被災地に電気が灯るまで】第9回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第8回までは発電装置の発見の歴史を辿ってきましたが

今回はもう一度時を遡って

そもそも人類が電気の存在そのものに

どうやって気付いたのか学びましょう

 

古代ギリシャのタレスは

紀元前600年頃

「琥珀(こはく)」を布などでこすると

糸くずなどを引きつけるようになる

ということを発見しました

いわゆる静電気です

「琥珀」は太古の木の樹液いわゆる樹脂の化石で

ギリシャ語で「エレクトロン」といいます

タレスはこの不思議な力を

「エレキトリック」と名づけました

 
1752年

アメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンは

雷の中で凧上げをする実験をしました

雷の正体を突き止める有名な実験です

「エレキトリック」が凧糸を伝わって

ビンの中に溜まることが観察されました

こうして

雷の正体が「エレキトリック」である

ということを突き止めたのです

 

1780年頃

イタリアの解剖学者ガルバーニは

死んだカエルの足に

2種類の金属を繋いだものをあてると

死んだカエルの筋肉が

まるで生きている時と同じように動くことを発見します

彼は「エレキトリック」は

もともと動物の体内にあるもので

それにより動いたのではないかと考えました

 

この考えは間違いだったのですが

数年後の電池の発明につながっていきます

その話はまた明日

ポルトガルへ行こう

地震から 454 日目

豪雨から 190 日目

 

私の壮大なる妄想

世界平和について

 

トランプ プーチン 習近平と

大国の指導者はどいつもこいつも自国のことしか考えず

こいつらの暴走を止めるには

今こそ唯一の被爆国である日本が中心となって

国際協働を推し進めるべきであると思います

 

ヨーロッパあるいは中近東

どの辺の国と友好関係を築くのが良いでしょうか

 

まずはトルコ

1890年に発生したエルトゥールル号事件で

日本人の救助活動によって69名の乗組員が救助されて以来

1985年イラン・イラク戦争での日本人脱出のための航空機提供

2011年東日本大震災への救援など

親日国として知られます

 

現在輪島高校ではOECDや東京学芸大の協力のもと

トルコの教育省との連携を深めています

今年トルコから高校生を招き

日本の科学技術を学ぶ教育旅行を計画しており

現在資金繰りに奔走中です

 

次に

江戸時代にも交流が盛んであったポルトガル

ポルトガルは国の戦略として

シティズンシップ教育に力を入れています

保・幼・小・中・高・特別支援が一体となり

過疎地域における地方創生や

公平性を確保した学校の自由裁量の在り方にも取り組むことで

学校を地域のハブとして機能させる

いわゆる学校クラスターを形成させています

 

輪島高校でも被災直後は

保・幼・小・中・高・病・隊が一体となった

学校クラスターを形成していました

 

今年のゴールデンウィークを利用して

ポルトガルへ研修旅行に出かけます

現在希望する生徒を募集中です

 

ポルトガルの「シティズンシップ教育」から

日本の「歴史総合」や「公民」といった教科横断的な学習

あるいは学年や校種を超えた教育エコシステムの改革など

そういったものを学びたいと考える

教育あるいは医療などで地域に貢献したいという生徒を募集します

 

申し込み方法など詳細については

保護者あて一斉メールにてお知らせしてあります


野球部が

宮城・新潟遠征に出かけています

昨日交流会を開いていただきました

本日は3試合を行います

 

第一試合 輪島対仙台育英

 

 

 

 

 

 

朝方は風も強く小雨でしたが

第一試合を終えました

0−2でノーヒットノーランを喫しました

試合序盤は表情も固く輪島らしさは隠れていましたが

中盤からは笑顔と勢いがありました。

 

12時 金沢桜丘対仙台育英

14時半 輪島桜丘合同チーム対仙台育英

の予定です


【被災地に電気が灯るまで】第8回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第7回では

鉄が塩酸に水素の泡を出しながら反応すること

銅は塩酸と何の反応も起こさないことを説明し

鉄と銅をいっしょに塩酸に浸けるとどうなるか?

問題提起をしました

 

答えは

 

鉄は塩酸に水素の泡を出しながら反応しやがて溶けてなくなり

銅は塩酸と何の反応も起こさない

です

 

ごめんなさい

当たり前ですね

 

ところがふたつの金属をくっつけて浸けると

今度は銅の周りに水素の泡が発生し始めます

そして鉄はやがて溶けてなくなります

 

何が起こったのでしょうか?

 

鉄を亜鉛という別の金属に変えても

全く同じことが起こります

 

ところでピラミッドの中から

不思議な遺物が発掘されたことがあります

陶器製の壺の中に銅と亜鉛の棒が

突っ込まれています

 

呪術的なものでしょうか?

それとも?

 

この正体はまた次回

不思議な出会い

地震から 453 日目

豪雨から 189 日目

 

Posttraumatic growth という言葉があります

大きな心の傷を負ったものは

その後大きな心の成長を遂げる

というものです

 

その中のひとつに

人智を超えた神秘的なものへの心の変化があります

私自身そういったものや人との出逢いを

数多く経験してきました

 

アナウンサーの原田幸子さんとの出逢い

彼女は東日本大震災で被災し

石川県へ避難して来られました

後ろ髪を引かれる思いで

福島の放送局をあとにしました

心無い言葉を投げつけられ

かなりつらい思いをされたそうです

 

話は変わって

私自身は初詣中に被災し

神社の裏山に駆け上がりました

朝市の火災を知り深夜に戻ろうとしたのですが

それを必死で止めたのが

いっしょにいた末娘です

翌朝帰り道で

土砂に埋もれたり

道路の裂け目に落ちたりした車を何台も見かけましたので

あのときの末娘の行動が私の命を救ったと思っています

 

その末娘

「輪島でみんながつらい中必死で頑張っているのに

 自分だけ金沢の大学で何の心配もなく

 勉強していていいんだろうか?」

相当悩み心を病むほどになっていました

 

そこで

同じようなご経験をされた原田アナに

娘の気持ちを聞いてあげてほしいとお願いしたところ

その後親身になって何度か逢ってくださいました

 

おかげで先日無事大学院を修了し

名古屋で就職することになりました

 

今日は引っ越しのため名古屋に向かっています

 

その原田アナが先日被災地を訪れてくださいましたので

隆起した海岸線

燃え尽くされた朝市などを案内して最後に

朝市通りにポツンと焼け残った我が家の中も

見ていただきました

 

家に入った瞬間足元にひらりと一枚の紙切れ

これです

 

 

 

 

 

 

末娘が高校生の時にもらった表彰状

地元の「北國新聞」の記事を読んでの

感想文コンクールの賞状です

 

今まで何度も出入りしていた玄関口

こんなものが落ちていたら絶対に気づくはずなのに

 

原田アナが来るのを待っていたかのように

しかも当時末娘が読んだ記事が

「石川と被災地をつなぐ」

東日本大震災の記事でしょう

何かに導かれるかのような

不思議な出会いでした


さて賞状をくださった北國新聞さん

そこが発行する「アクタス」という情報誌があります

今月号に大変興味深い記事を見つけました

養老孟司氏へのインタビューです

 

江戸幕府が倒れたのは

安政の地震への幕府の対応のまずさであるとし

ときの政権にとって天災対策が最も重要である

と語っていらっしゃいます

 

現在の日本において

原型復旧が基本で災害前より良くなっちゃあいけない

というケチな役人の考えを批判されています

 

よくぞ言ってくださいました

養老氏に心から拍手を送るとともに

よくぞ書いてくださいました

北國新聞さんにも感謝です

 

被災民から直接には言いづらいです

なにしろ奥ゆかしいもので

 

もし今度日本のどこかで同じことが起こったら

今度は自分も声を大にして叫んでやろうと思います


【被災地に電気が灯るまで】第7回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第6回では

人類がついに塩酸を手に入れたこと

そしてこの塩酸が電池の発見に

重要な意味を持っていることを説明しました

 

先日説明したように

塩酸に鉄を浸けると

鉄の表面に水素の泡がつくのが観察できます

 

一方銅は塩酸に浸けても泡はでませんし変化しません

 

では問題です

鉄と銅をいっしょに同じ酸に浸けるとどうなるでしょう?

答えは明日

新人さんいらっしゃい

地震から 452 日目

豪雨から 188 日目

 

新しく輪島高校へいらっしゃる先生方が

本日学校に集まってくださいました

 

大学出たての新規採用者が5人もいます

全教員数が30名足らずの小さな高校ですので

まさに6人にひとりが新採者という

高齢化社会においては稀有な存在です

 

しかしこれは本校に限ったことではありません

奥能登の高校はすべて同じ状況です

教員のなり手がいないのでしかたありません

 

それにしても今日の5人は

100キロ以上の波うった道のりを超えて

よく来てくださいました

 

いきなり縁もゆかりもない被災地への赴任

今おそらく日本一過酷な環境の職場

 

そんな5人にこんな話をしました

「あなた方は選ばれし5人です

 誰がこんな職場で働こうなんて思うでしょう

 どんな悲惨な環境の下でも

 あなた方なら教育への情熱を失うことがない

 県教委はそう判断したからこそ

 あなた方をここへ遣わしたのです

 どうか誇りを持ってください」

 

教員生活のスタートを

この学校で切れるということは

自ら考え自ら行動をおこす

主体的な教員になるための第一歩に

きっとなるはずです


さてもうひとつ困った問題が

英語の教員がどうしてもひとり足りません

講師の人材も不足しているので

どうしようもありません

 

こうした問題はこれから日本の各地で

いやもう既に始まっています

 

「できない言い訳考える暇があったら

 どうやったらできるか考えろ」

常にそう言い続けていますので

知恵の出しどころです

 

ピンチをチャンスに変える名案です

英語以外の教員が英語を担当するのです

 

教科を教えるのではなく

教科で教えるのです

 

教科の知識を伝えることではなく

生徒の学びの心に火をつけるのが

教師の本当の役割だとしたら

もちろん英語科の教師の方がいいに決まっているけれど

英語じゃなくてもできることはあるはずです

 

教科横断やSTEAM教育を一気に進める

チャンスであると思うようにします 


【被災地に電気が灯るまで】第6回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第5回までに

人類と金属との出会い

そして人類と酢の出会いについて説明しました

 

酢はラテン語で「酸っぱいもの」を意味する

「acetum」と呼ばれていました

現在でもイタリア語で酢のことを「aceto」といいます

やがて英語で「acid」 に変わり

中国でも同じようなものを

「酸」と呼んでいました

 

では金属と酢が出会うとどうなるのでしょう

長いこと金属を酢に漬けておくと金属が錆びます

そして金属の表面には水素の小さな泡がつきます

 

酢には金属を変化させる力がある!

このことを利用しようとしたのが錬金術師です

酢を使って鉄を金に変えられないかと考えたのです

 

ある錬金術師は

海水にミョウバンを混ぜたものに

不純物として銀を含む金を漬けると

緑色の煙を上げながら

不純物の銀が取り除かれ

美しい純金を得ることができることを

発見しました

 

そしてこの時残った液体に金属を漬けると

酢に漬けたときよりも早く

金属は泡を出しながら変化していくのです

つまりこの液体は強力な酢といえます

 

この液体は「hydrochloric asid」とのちに名付けられます

「hydro」は水素

「chloric」は緑色を表します

葉緑体の色素クロロフィルのクロロです 

そして中国では

海水つまり塩からできた酸

「塩酸」と名付けられました

 

人類はこの塩酸を手に入れることにより

さらに一歩前進したのでした

 

これがどのように電気に結びついていくのか

続きはまた明日

能登応援弁当

地震から 451 日目

豪雨から 187 日目

 

山梨から千葉へ「街プロ」ツアーに出かけている

生徒4人の様子を

山上佳織先生がお伝えくださいます

 

今日は朝4時に起床し

株式会社せんどう潤井戸プロセスセンターにやってきました

こちらは千葉県を中心に24店舗展開している

スーパーせんどうのお惣菜やお弁当の工場です

 

 

 

 

 

 

能登半島地震の際には1月7日に1000食分の食材を

輪島の避難所に届けてくださったそうです

その後は収益の一部を輪島の復興支援金とするための

能登応援弁当を販売しているとのこと

第一弾の輪島のふぐ唐揚げ弁当は6000食完売し

次の能登応援弁当のアイディア出しを

輪島高校の高校生もお手伝いすることになりました

 

 

 

 

 

 

地震から一年以上が経過しても

継続して能登を応援してくださっていることを知り

今私たちにできることは

お弁当がより良くなるように

せんどうさんといっしょに考えること

 

能登がもっと住みやすくなるよう

わたしたち自身も

努力し続けていきたいと思う旅となりました

 

 

 

 

 

 

まるごみ実行委員会及び関係者のみなさま

ハードスケジュールでしたが

とても楽しい学びの多いツアーをありがとうございました


さて先日鳥取県議会で国内初となる

「性的ディープフェイク」を禁止するなどとした

県青少年健全育成条例」が可決されました

 

「ディープフェイク」とは

AIを活用して作られた

フェイクの映像や音声を指します

 

トランプ大統領があたかも実際に喋っているような

動画の作成もできてしまいます

 

他人の顔写真を

ポルノ動画などに性的な目的で加工・悪用するものを

「性的ディープフェイク」といいます

SNSに投稿された顔写真が悪用されるケースもあります

これらの顔写真をもとにまずAIが

対象者の顔の特徴を学習します

そして既存のポルノ動画などから

動きや表情が合うものが選ばれ合成されます

その出来栄えは

生成された映像は被害者本人でさえ

「本当に自分なのでは」と思ってしまうほどだそうです

 

生徒のみなさんに注意してもらいたいこと

(1)面白半分で他人の写真を加工しない

  友人の顔を使った画像を作ることは

  重大な人権侵害問題です

(2)自分の顔写真を投稿しない

  「顔写真を投稿する=ネット上でコピーされ得る」

  という意識を持ちましょう

  このブログでも名前付きで顔写真を掲載するときは必ず

  誰か判別できないレベルに画質を落としています

(3)被害に遭ったら相談しましょう

  被害に遭った児童生徒等が最も怖れるのは

  誰にも言えないことです

  学校は安心して相談できる環境を整え

  被害者に寄り添います


【被災地に電気が灯るまで】第5回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第4回では

人類が偶然金属の作り方を手に入れた話をしました

そしてこの金属が電池や発電装置に

重要な意味を持つのですが

 

もうひとつ

電池や発電機に重要な意味を持つものがあります

今日はその発見の歴史を

 

狩猟生活から農耕生活へ

その日暮らしではなく

食べ物を貯蔵できるようになった我らが祖先

 

しっかりふたをして貯蔵していたブドウの実

ひさびさに開けてみるとなにやら香しい匂いが

 

匂いにつられて呑んでみると

おいしくて

なにやら楽しい気分にもなるではありませんか

そう

お酒との出逢いです

 

これはおいしいや

大事に呑もうとそのまま取っておくと

今度は変な匂いがしてきて

呑んでみると酸っぱくて呑めたものではありません

でもほんの少し料理に入れてみると

味の決め手となっておいしくいただけます

そう

酢との出逢いです

 

こうして金属と酢を手にした我らが祖先

いよいよここから電気との出逢いになっていくのですが

 

それはまた明日

淡路高校さんいらっしゃい

地震から 450 日目

豪雨から 186 日目

 

本日朝刊でご覧になれますが

次年度の石川県の教職員人事が発表されました

 

昨年の人事異動で被災地の教育のため自ら志願し

輪島高校に来てくださった坂下先生が

元の学校に戻られることとなりました

小さなお子さんにさみしい思いをさせながら

一年間本当に生徒のため尽くしてくださいました

 

本日HAB(北陸朝日放送)の「ふむふむ」で

坂下先生の奮闘ぶりが放送されます

時間は18:15~19:00の間です

心からの感謝を込めて拝見しようと思います

みなさんもぜひご覧ください


兵庫県立淡路高等学校から

4人の生徒さんが訪ねて来てくださり

本校生徒と交流を深めました

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校からは

「未成年の主張」を開催したグループ

   花火を打ち上げたグループ

「猫も人も食べれるお菓子」を開発したグループ

が発表しました

 

 

 

 

 

 

 

淡路高校さんからは

選択授業「防災と心のケア」で学んだことを

発表していただきました

 

 

 

 

 

 

淡路高校さんは

阪神淡路大震災の震源地から

最も近い高校なのだそう

「語り部活動」や「炊き出し訓練」など

震災を風化させないための

さまざまな取り組みをしていらっしゃいます

 

防災ポーチの作り方を教わりました

 

 

 

 

 

 

 

また全国でも珍しいパティシエコースがあります

生徒さんがつくったスイーツをいただきました

 

 

 

 

 

 

 

地震で隆起した海岸の観察に出かけました

 

 

 

 

 

 

無残に崩れ落ちた山肌と

隆起して新しくできた

まばゆいほどに真っ白なビーチ

地獄と天国が同居しているような風景です

 

被災した住宅の見学も行いました

 

 

 

 

 

 

被災地の生徒による

被災地の案内ツアーにも

次年度は力を入れていきます

ご希望の方はぜひ学校までご連絡ください


1年生4名が山梨県の武田神社を訪れています

 

 

 

 

 

 

 

 

都留興譲館高校

駿台甲府高校

山梨英和高校

まるごみ実行委員会や有志の皆様とともに

能登復興祈願竹灯籠作りに挑戦しました

 

 

 

 

 


その後皆さんと共に夕食を神社で食べました

その中に1年生が考案した

能登応援弁当「小学生に大人気 生姜くせ〜生姜焼き」

がありました

株式会社まもかーる様が調理してくだった生姜焼きは

豚肉が柔らかくほんのり甘い生姜焼きで

小学生に大人気間違いなしの美味しさでした

 

 

 

 

 

 

 


その他にもナンプラーの代わりに

いしる入りのグリーンカレーや

いしるを使ったイカと大根の煮物もありました

地元婦人会の創作メニューもたっぷり並び

皆でワイワイ食べました

 

 

 

 

 

フィナーレでは

12月に輪島高校に支援金を届けてくださった

都留興譲館高校PTA会長様が

涙ぐみながら「応援しています」

とエールを送ってくださり

皆様の暖かさにふれ感動と感謝の一日でした


【被災地に電気が灯るまで】第4回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第3回では

人類が火と出逢うことにより

「調理」という新たな技術を手に入れたこと

について説明しました

 

その辺の石ころを並べてかまどをつくり

今夜のごちそうをつくっていた我らが祖先

かまどを形作っていた石のひとつから

どろどろ

なにやら赤い物が流れてきます

「気色わる!」

「なにこれ??」

「そういえばこの石だけなんか赤っぽかったよね」

「なんか気味悪いから今夜はもう寝よ」

おひらきとあいなりました

 

たまたま拾った鉄鉱石を加熱することで

真っ赤に燃えたぎった鉄が流れてきたのです

 

翌朝

「やれやれ夕べの片付けしよ」

「なんか夕べ気味の悪い赤いどろどろあったよね」

「あれ???」

「夕べの赤いどろどろが!」

「なんだか黒いカチコチに!」

「これなんか見たことあるよね!」

そう隕鉄との再会です

 

かくして柔らかくて加工しやすい特別な石つまり金属を

自らつくる方法を見つけた我らが祖先

この不思議な石の発見が

このあとの人類の歴史を大きくかえることになろうとは

このときは知る由もないのでした

合格体験記

地震から 449 日目

豪雨から 185 日目

 

本校では

大学に合格した卒業生から下級生に向けて

合格体験記を書いてメッセージを送っています

 

そんなメッセージを紹介します

「1、2年生のうちは、ぜひ進んでたくさんのことを経験してほしいです。

 興味範囲を広げて食わず嫌いせずにいろんなことに挑戦してください。

 旅行したりゲームしたり楽器を始めてみたり、

 勉強とは関係ないことを進んでやってください。

 広い知識があれば勉強しているうちに出てくる様々な分野に対応できます。

 高校生にしかできないことを目一杯やってほしいです。

 もちろんその時期にも勉強もしてほしいです。

 ただその時期の勉強は受験のための勉強ではないと思います。 

 (コツコツやらないといけない英単語などは別ですが)

 1、2年生のうちの勉強は自分に合った勉強方法を見つけるため、

 勉強の習慣をつけるための勉強だと思います。

 多分すごく器用な人ならずっと遊んでても3年の1年間があれば充分です。

 勉強にもセンスがあるような気がします。

 だけど私は器用じゃなかったので時間が足りなくて3年生後半の勉強漬けの毎日はしんどかったです。

 まだたっぷり時間があるうちにいろいろな勉強方法を試して勉強を習慣付けるといいです。

 毎日少しの時間でいいので机に向かって集中する時間をとって下さい。

 そのために毎日ある小テストを利用してください。

 3年生になったら自分の体調管理に力を入れるといいと思います。

 でもそれは絶対に風邪をひかない頑丈な体を作るという感じではなく、

 もしもの時でも自分のいつもの力を出すためのトレーニングみたいな感じです。

 どんなに気をつけても急に体調を壊してしまうことが誰にでもあり得ます。

 3年生になって待ち受けているたくさんの模試は、

 自分の体調を調整する練習にはうってつけの機会です。

 私みたいに緊張ですぐお腹こわす人は

 薬を飲むタイミングだったりとかいろいろ実験してみればいいと思います。

 余談ですが、共通テスト会場では机の上に置けるものが決まっています。

 最初飲み薬は置くことができませんでしたが、

 試験監督の先生に相談すると許可が降りました。

 自分に必要だと思ったらすぐに相談しに行くといいと思います。

 これからまたいろいろな先生方にアドバイスをもらったり、

 受験についての情報が増えていきます。

 この合格体験記しかり、

 でもそれはひとつの失敗談または成功談にすぎないと私は思います。

 全部を吸収しようとしないで、

 自分に必要だと思うことをしっかり心に留めておくと良いと思います。

 私が書いているこの体験記も特に実践しなくてもいいです。

 ただ自分に何が必要なのかどう取捨選択していくか知るためには、

 やっぱりたくさんの情報と経験が必要です。

 たくさんの人の話を聞いて本を読んでください。

 高校生活では嫌でも多くの人の考え方に触れます。

 それを自分の経験値にしてください。

 冒頭にも書いたけれど興味範囲を広げて、

 自分の知らないことを貪欲に探して欲しいです。

 受験勉強を受かるためだけの勉強にするか、

 これからの生活のためのものにするかはその人次第だと思います。

 せっかくなら得た知識を財産にしてほしいです。

 無理はせずに自分の出せる力を存分に出し切ってください。

 応援しています。」

これを書いてくれた卒業生は今年

金沢大学大学院地球社会基盤学地球惑星科学コース

修士論文大会で専攻長賞を受賞しコースを修了しました


【被災地に電気が灯るまで】第3回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第2回では

我ら人類の祖先が隕石の中の隕鉄を

道具として利用し始めたこと

そしてあるものとの出会いにより

鉄を自分で作り出すことができるようになったこと

などを説明しました

 

そのあるものとは?

 

天然に存在する金属を道具として使うようになり

マンモスのような大きな獲物でも

容易に切り刻んで食べれるようになった我らが祖先は

食べ物に困ることなく豊かに暮らしていました

 

ところでマンモスの絶滅の理由のひとつとして

最近新たな発見があったそうです

それは長い鼻の化石の中に花粉が見つかったというものです

つまり花粉症による鼻詰まりという新説です

 

さて幸せに暮らしていた我らが祖先をある悲劇が襲います

火山の噴火です

流れる溶岩に全て焼き尽くされてしまいます

マンモスなどの獲物たちも真っ黒焦げ

 

ここからは勝手な想像ですが・・・

 

食べ物に困ったあるひとりがガブっ

空腹に耐えきれず焼けたマンモスに食らいつきました

「ウマっ!何これ?みんな食べてみ!」

「えっ!?ほんまや!」

かくして焼肉のうまさに気づいた我らが祖先は

火山に近づいてはたいまつのように火を持ち帰り

獲物を焼くという調理の技術を手に入れたのです

 

このように先史より悲惨な災害に襲われるたびに

人類は新しい技術を手に入れてきたのです

 

火との出会いがどのように製鉄の技術に結びついていくのか?

その物語はまた明日 

 

ちなみに焼肉と言えば

鶴橋の「空」が大好きです

春も夕暮いとをかし

地震から 448 日目

豪雨から 184 日目

 

一生懸命頑張っている人の元には

本気で頑張っている人の元には

自然と関係のある人の輪ができて

どんどんその輪が大きくなっていきます

 

「私たちの街は私たちが創る!」

本校の街づくりプロジェクト「街プロ」に

「みつばちプロジェクト」をひとりで頑張っている

稲木まなちゃんがいます

 

高校生が頑張ってつくった未来への花粉を

小学生にみつばちさんになってもらって

未来へ届けてもらおうという

世代を繋ぐ関係づくりのプロジェクトです

 

そんなまなちゃんの元に

今日はアナウンサーの原田 幸子さんと

「枠を超えてワクワク!」

絵本専門士の あかいけ えりこ さんが

尋ねてきてくださいました

 

 

 

 

 

 

絵本の読み聞かせなどを活用して

どんどんその輪が拡がっていくように

アイデアを出し合いました

夢がひろがっていきます


「春はあけぼの やうやうしろくなりゆく山ぎは」

などと申しますが

夕暮れのやうやうあかくなりゆく山ぎはも

いとをかしです

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第2回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第1回では

我ら人類の祖先が金・銀・銅などの

地球上にそのままの形で存在する金属

いわゆる貴金属に出会ったこと

 

そしてなぜかそのままの形では

地球上には存在できない「鉄」も

使っていた痕跡があることを説明しました

 

それではなぜ製鉄の技術を持たない

我らの祖先が「鉄」の存在を知り得たのか?

 

先ほどの「地球上には存在できない」

がヒントになっています

 

鉄は空気中で錆びてしまうからです

空気中の酸素と結びついて

サビ(酸化鉄)になってしまうからです

 

我らが祖先が最初に使った鉄は

空気のないところからやってきたもの

そう

隕石に含まれる隕鉄だったのです

 

しかし隕石なんてそうそうあるものではありません

 

我らが祖先は

あるものと出会うことにより

この不思議な「鉄」を

自ら作る方法を身につけることになります

 

さあそのあるものとは?

 

続きはまた明日

春の風

地震から 447 日目

豪雨から 183 日目

 

春の風が表通りを通り抜けていきます

 

陸上部のみんなは合宿です

飯田高校 能登高校 穴水高校といっしょに

奥能登の高校全ての陸上部が揃って

志賀町陸上競技場を駆け抜けています

 

 

 

 

 

 

いずれの学校もグラウンドを使えないので

みんなひさびさのトラック&フィールドです


以前インターネットコオロギの話題を取り上げましたが

その研究室からのもうひとつの法則

「ふだんつらくてたまにしあわせが一番」

 

コオロギを4つの環境で育てました

(1)常に充分な餌を与えた

   「いつも幸せコオロギ」

(2)充分な餌を与えつつたまに餌を抜く

   「いつも幸せたまに逆境コオロギ」

(3)いつもは餌控えめたまにご馳走を与える

   「いつもは我慢たまに幸せコオロギ」

(4)常に餌を充分もらえない

   「いつも我慢コオロギ」

この中で(3)たまに幸せコオロギが

一番生命力強く育つのだそうです

いつも与えられた環境の中で

できることを工夫しながら活動を続けながら

今日は思いっきり走れる

「いつもは我慢たまに幸せ陸上部」のみんな

今日は思いっきり走って跳んで 

 

練習計画や宿泊等のお世話をしてくださったのは

飯田高校の江波先生

ご本人曰く「志願兵」です

石川県教育委員会では昨年発災後

初めての人事異動の際に

「能登の学校の復興のために

 力を尽くしてくれる先生は

 どうぞ申し出てください」

という制度があって

その時ご自身の生活を犠牲にして

自ら被災地の学校への異動を

志願してくださった先生です

 

本当にありがたい話です

能登の生徒のために

トラックでご指導してくださる姿は

神々しくさえありました


【被災地に電気が灯るまで】第1回

 

新しい「街プロ」にエネルギー研究が多いことを受けて

電池や発電を学ぶコラムを始めます

先日の第0回では

電気には金属が何やら関係がありそうなこと

について触れました

まずは人類と金属の出会いについて学びましょう

 

猿から進化した我々の祖先は

石を割ったり削ったりして

道具を作ることを覚えました

 

石の中でも他とは少し様子が違うもの

を見つけます

他の石よりずっしり重く

叩いても割れたりせず

曲げたり伸ばしたりできる不思議な石です

 

金・銀・銅そして鉄との出会いです

これらの不思議な石は

他の石に比べて加工しやすく重宝しました

金・銀・銅は今でも天然に採掘できますが

鉄そのものは自然界には存在しません

ではなぜ我々の祖先は

天然の鉄を手にすることができたのでしょう?

 

その秘密はまた明日

どうぞググらずに自分なりの考えを

まとめておいてください

エネルギー問題

地震から 446 日目

豪雨から 半年

 

「街プロ」企画発表会が行われました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/070301e7560d8c90bf454db742a0627c?frame_id=210

 

昨年度は

子どもの居場所づくりやグラウンド整備など

とにかく今の状況を打破したい!

という活動が多かったのですが

少し生活も落ち着いてというか

言い方は適切ではないかもしれませんが

悲惨な状況が日常化してきたというか

とにかく未来を見つめる時間軸が伸びた気がします

少し遠いところを視座にした研究が目立ちました

 

特筆すべきは

エネルギー問題に関する研究が多くみられたこと

なかなか電気が復旧しない中で

困った暮らしがいつまでも続く中で

エネルギーをなんとかしたいという願いが

特に切実だったのでしょう

 

(1)小型火力発電 

  焚き火で発生した熱を電気に変換できる

  「キャンピングストーブ」は既に商品化されています

  薪などを燃焼室で燃やし 

  発生した熱を電気に変換するしくみです

  このグループの工夫は

  燃やす燃料に災害ゴミを利用しようと

  思いついたところです

 

(2)サボニウス型風車

  これまでのプロペラ型風力発電は

  1方向の風しかとらえることができません

  全方位の風しかも微弱な風もとらえることができます

  乱気流にも対応して継続的に発電できます

  音も静かで深夜でも利用できるなど

  これを一家に一台導入してはという提案です

 

(3)バイオガス発電

  食品廃棄物や家畜の排泄物などの

  有機性廃棄物を発酵させて発生させた

  メタンガスなどのバイオガスを燃料として

  発電する再生可能エネルギーです

  メタンガスはおならの主成分ですが

  それ自身は臭いがありません

  臭いのは硫化水素やスカトールなどの

  腸内悪玉菌のせいで発生するガスによります

  おならの臭いを薄めると温泉の匂いに

  さらに薄めるとゆでたまごのにおいに

  もっと薄めると焼肉の香りになります

  全て同じ硫化水素の匂いです

  濃度で感じ方がまるっきり変わるって

  おもしろいですね

 

(4)バイオディーゼル燃料

  使用済みの菜種油等の植物由来の食用油などを

  ディーゼルエンジンで利用できるようにした燃料です

  ガソリンを燃料にするエンジンに対して

  軽油を燃料とするのがディーゼルエンジンです

  ドイツ人ディーゼルが発明しました

  ガソリンエンジンは

  空気とガソリンを圧縮して

  プラグで火花を飛ばして点火します

  ディーゼルエンジンは

  圧縮して高温となった空気に

  軽油を吹きつけて自然発火させる方式です

  軽油には硫黄分などの不純物が多く含まれるため

  燃やすと黒い煙を吐きます

  トラックやバスのエンジンです

 

(5)積雪発電

  青森にあるIT企業「フォルテ」さんの技術

  雪から電気とお湯を生み出す仕組みです

  融雪にも活用できると期待されています

  「スターリングエンジン」という装置を使って行われます

  ガスなどで温めた熱源と

  エンジン内を通る冷媒(水や不凍液)の温度差で

  内部のピストンを動かして発電します

 

(6)流水発電

  水の流れているところなら

  どこにでも設置できる小型の水力発電機です

  以前課題研究に取り組んでいたグループで

  男子トイレの小便器に定期的に洗浄水を流す装置に

  この発電機を取り付けようと試みた生徒がいましたが

  残念ながら発電量が微弱すぎて

  使いものになりませんでした

  「流水発電はトイレの洗浄水では使えない」

  これも立派な研究成果です

  発明王エジソンも

  「私は失敗したことがない

  ただ一万通りの

  うまく行かない方法を見つけただけだ」

  と言っていますしね

 

(7)コンポスト発電

  2015年にオランダで「植物発電」が実用化されました

  水性植物の根から出る栄養分を

  微生物が分解するときに出す電気を利用するものです

  微生物の力で生ごみを分解する「コンポスト」で

  応用したのがこれです

 

ざっと7つのグループがエネルギーに関する研究です

ぜひ既存の発電機を活用するだけでなく

自分で新たな発電機や電池を

開発してもらいたいものだと思います

 

それには発電や電池の原理を学ぶ必要がありますね


これからこのブログで

電池のしくみを説明するコラムをシリーズ化します

エネルギーグループのみんな

ぜひ読んでください

 

今日は第0回

歯に金属を詰めている人

アルミホイルや金属のスプーンなどを噛んで

キーンって痛みが走ったことないですか?

これが電池の原理です

 

なぜこれが?

次回より少しずつ勉強していきましょう 

WAJIMA NIGHTから新たなステージへ

地震から 445 日目

豪雨から 181 日目

 

花火を打ち上げた輪高生が仕掛けるイベント

「WAJIMA NIGHT」が開催されました

 

会場近くの「キリコ会館」のシャッターには

被災前の賑わう輪島の写真で飾られた

大きなモザイク画が見応えたっぷりです

 

 

 

 

 

 

 

寒空の下

輪高生たちが駐車整理に活躍です

 

 

 

 

 

 

 

会場近くには多くの仮設住宅が建ち並び

騒音でご迷惑をおかけすることを

生徒たちが1軒1軒ビラを撒いて

ご挨拶に伺いました

会場となる駐車場にもご配慮願い

お車の移動をしていただきました

ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

「街プロ」猫も食べれる非常食班の

ブースもありました

 

 

 

 

 

 

 

MRO「絶好調W」でおなじみの

「エイトMAN」さんの迫力満点のステージ

パワーをいただきました

 

 

 

 

 

 

 

北陸キッチンカー協会のみなさまも

駆けつけてくださいました

 

文化祭にも来てくださった「Chanoki」さん

 

 

 

 

 

 

 

やきめしぎょうざの「アサヒ軒」さん

 

 

 

 

 

 

 

ボリュームたっぷりやきそばは「BuTaGoRi」さん

 

 

 

 

 

 

 

トルネードポテトが大人気「庵陽灯(あんやと)」さん

 

 

 

 

 

 

 

「SINCERE」さんはご自身も阪神淡路で被災されたそう

 

 

 

 

 

 

 

 韓国グルメあれこれ「グラグラ」さん

 

 

 

 

 

 

 おなかも心もあたたまりました

 

夕闇せまるころに

イルミネーションでライトアップ

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ野外映画の上映です

 

 

 

 

 

 

タイ出身のナタコーンくんが中心となって

たくさんの友達に協力してもらいながら

実現にこぎつけました

がんばったね!

 

さあ

こうして少しずつ生徒の夢が叶っている

「私たちの街は街は私たちがつくる」

街づくりプロジェクト「街プロ」は

新たなステージに入りました

1年生が秋から活動に参加しています

 

3月21日(金)

「企画発表会」が行われます

時間は9:40〜12:30

一般の方もぜひお越しください

生徒の輝く未来を応援していただければと思います

 

何を目指すのか?

どのようなしあわせを求めるのか

企画段階のものを発表し合います

 

昨秋の豪雨で壊滅的な被害を受けた町野地区

そこには町野を蘇らせるための

「町野復興プロジェクト」

同じ響きの「まちぷろ」があります

実行委員長の山下祐介様を

メンターとしてお迎えすることになっています

 

発表内容は

(1)火力発電で非常用電源を作る【エネルギー】

(2)被災地ツアー【起業】

(3)輪島の自然を取り戻そう!【その他】

(4)アップロジェクト【観光】

(5)観光地を復興しよう!!【観光】

(6)サポニウス型風車を作る【エネルギー】

(7)猫と人が食べれるおやつ【医療】

(8)米粉を使った料理【農業】

(9)スポーツで健康【起業】

(10)イゴボールでイベントを開く【イベント】

(11)バイオガス発電【エネルギー】

(12)朝市の復興に向けて【観光】

(13)地域医療【医療】

(14)バイオディーゼル燃料【エネルギー】

(15)空地を利用して風力発電【エネルギー】

(16)AI教材を高校生向けの学習支援として活用できないか【AI】

(17)スターリングエンジンに使う不凍液を冷やすために雪を使う【エネルギー】

(18)流氷を使って発電する【エネルギー】

(19)冬の輪島市運動会!【イベント】

(20)生ゴミをコンポストで発酵し発生した熱で発電【エネルギー】

(21)災害とペット【医療】

(22)スポーツ・イベントで小学校と交流【イベント】

(23)災害後の栄養について【栄養】 

 

昨年度は子どもの居場所づくりや

被災者の交流会など

心のケアに関するものが多かったのですが

内容的にも少しずつ復興に向かっている気がします

エネルギーや観光など

次の世代を見据えたものが増えてきています

(7)や(12)など

先輩の研究を引き継いだものもありますし

(16)のように

OECDとの共創を意識したものもあります

 

どうぞ専門家の方

タイトルをご覧になって

アドバイスいただけるようなものがありましたら

お待ちしています

ぜひよろしくお願いいたします

輪高生がつくるイベント

地震から 444 日目

豪雨から 180 日目

 

今日は石川県の公立高等学校の合格発表の日です

氷雨のぱらつく寒い日になりましたが

本校の玄関にも大勢の受験生と家族が集まり

番号を見つけて歓声をあげていました

 

 

 

 

 

 

普通科61名

普通科ビジネスコース16名の合格者がありました

定員割れをしていますが

輪島中の生徒はほぼ来てくれました

また通学のための道路も開通しましたので

近隣の門前中や東陽中からも来てくれました

金沢の中学校へ転学したけど

生活の目処がついて帰ってきた生徒も

「それでもここ輪島にいる」みなさん

高校生活のスタートに向けて

しっかり準備をしましょう


サイゼリアの元社長 堀埜 一成 氏が

コミュニケーションの大切さについて

語っていらっしゃいます

 

「部下の部下は部下じゃない」

2段飛ばしで指示をすると混乱を招く

ということです

現場でボソッと感想を言ったとしても

言われた部下の部下は命令と受け取ってしまい

見当違いの方向へ走り出してしまうのだそう

私も生徒との接し方に気を配ろうと

気づかされました

 

「技能を技術にしろ」

見様見真似で伝承されるのが「技能」

文字媒体を通して伝えるのが「技術」です

文章化やマニュアル化の重要性を

説いていらっしゃいます

 

「不可能限界くらいを目標に設定しろ」

トップが大きいことを言うと

ロマンを感じる人が出てきます

明るい未来を示す言葉を発するのが

リーダーの役割です

業界においては

現実的で達成可能な目標しか設定できない会社は

目標達成すると失速してしまうのだそう

「半島の最先端から

 めざせ世界の最先端!」

 

以上は「PHPビジネスTHE21」総力特集

できるリーダーは必ずやっている「言語化」

を参考にさせていただきました

 

ほかにも

言語化力を鍛える秘技

「ストラテジック・コスモス(戦略の宇宙)」

の紹介もありました

ぜひ取り入れてみようと思います


昨年東北復興ツアーでお世話になった

多賀城高校の小野敬弘校長先生から

久しぶりにご連絡がありました

当時の新聞記事を送ってくださいました

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20日(祝)

「WAJIMA NIGHT」が開催されます

花火を打ち上げた輪高生が

全国各地の学生さんと共催する

楽しいイベントです

 

(1)イルミネーション

  「街プロ」花火班が仕掛けます

  綺麗な光が輪島を包みます

(2)キッチンカー

  漂う香りに食欲そそる

  たくさんのキッチンカーが駆けつけてくれます

(3)体験ブース

  ものづくり体験ができます

  子どもから大人までどうぞお気軽に

(4)ステージ企画

  ダンス部の生徒たちの発表もあります

  県内で活躍中のバンドも

(5)野外シネマ

  「街プロ」映画班が  

  屋外の大型スクリーンで映画を上映します

  キッチンカーで買ったものを

  召し上がりながらどうぞ

 

場所はマリンタウン

時間は16:00より

入場料無料です

ぜひぜひお越しください

芸術は爆発だ!

地震から 443 日目

豪雨から 179 日目

 

「芸術は爆発だ!」

かつて岡本太郎さんはそう叫びました

 

岡本太郎さんといえば「太陽の塔」

1970年の大阪万博のシンボルです

 

 

 

 

 

「太陽の塔」(2025年3月18日 (火)18:00)『ウィキペディア日本語版』

 

過去・現在・未来を貫いて生成する

万物のエネルギーの象徴であり

その内部には

原生生物から人類に至るまでの

生命の進化の過程を表現した

「生命の樹」が飾られています

 

 

 

 

 

 

「吹田日和」https://suitabiyori.com/area/taiyounotou-expo70/

 

高さ約41mその最上部は現在を

地表面は地球が誕生した46億年前

を表します

 

そしてこれは自分も知りませんでしたが

地下奥深くには

120億年前の「太古の太陽」のモニュメントがあったそうです

 

 1970年の万博が終了したあと

「太古の太陽」の行方はわからなくなっていました

ところが

多くのゴミといっしょに棄てられたその場所が

最近明らかになったのです

それは大阪湾の「夢洲(ゆめしま)」

そう

なんと今回の万博の会場です

 

なんということでしょう

「アートは難解なものではなく

 誰もが自分自身を表現する手段だ」

「自分の内面に隠れている『爆発』の可能性を信じ

 一歩前に歩き出す勇気を持とう」

そんな思いを込めて創られたモニュメントが

半世紀の間大阪湾に眠っていたのです

 

そしてその場所から2025年

ふたたび「生命の樹」が空へ向かって

伸びていきます

 

2025大阪万博には

そのことをテーマとしたオープニングが開催されます

 

「太古の太陽は新時代の祭りの種となる」

全国各地の太鼓を25時間リレーで繋ぎ

大輪の花火が夢洲でフィナーレを飾ります

そのトップを切るのが輪島高校和太鼓部

今回の能登半島地震の震源地すぐそば

狼煙の灯台から復活の太鼓を打ち鳴らします

 

プロデュースしてくださっているのは

芸術家「大志」さん

動画が公開されましたのでぜひご覧ください 

https://www.youtube.com/watch?v=xOSp_DRgUik

AIと教師

地震から 442 日目

豪雨から 178 日目

 

エキュメノポリスさんの

AI英会話教材の開発に

生徒たちが関わらせていただいています

 

エキュメノポリスさんは

早大発の研究開発型スタートアップ企業

大学発ベンチャー表彰2024において

『科学技術振興機構(JST)理事長賞』を受賞

EdTech分野で世界から注目を集めています

 

現在AI技術を活用した英会話教材の開発に

携わっておられ

その教材を本校が活用しながら

改良のためのアイデアを出す

そういったお手伝いをしています

 

本日オンラインでミーティングが行われて

小津中学校の生徒の皆さんといっしょに

「AIと未来の教師のあり方」について

意見交換をしました

 

 

 

 

 

 

小津中学さんはかなり先進的な取組をしていらっしゃって

参考になることが多いです

 

本校は始めたばかりで

生徒達も話せる題材がほとんどありません

AIに対して「怖い」というイメージを持っています

それは教員がAIを取り入れた授業を

積極的にしていないからであって

生徒のせいではありません

学校の今後の努力が求められます

 

それでも自分達の考えをしっかり構築し

話し合いに参加していました

 

エキュメノポリスさんが開発した教材は

AIのアバターが英語で会話してくれるものです

人間相手だと文法的な間違いが恥ずかしいものですが

AI相手だとそれがありません

実際AIに

生徒の発話中の文法間違いを分析させると

学習が深まるほど

間違いが多くなってくるのだそうです

つまり間違いを恥ずかしがらずに

発話するようになっている証拠です

 

生徒に

「AI教材のいいところは?」

と尋ねると

「何を言っても不機嫌にならない!」

と答えてくれました

確かにAIは常に優しい笑顔で答えてくれます

 

でもものごごろのつかないうちから

それしか経験がないと

他人を傷つけてもわからない子が

育ってしまうのではないかと危惧します

 

人間かAIかという

二項対立ではなくて

両者のいいところを活かし合うような

使い方の研究が必要です

 

またある先生から

素晴らしいChat GPTの使い方を学びました

その先生は原稿を書いていて

構想に行き詰まったときに

「続き書いて」と

お願いするのだそうです

答えの文章はそのままでは使えませんが

「ああ!そういう視点もあるか!」

と突破口にはなるのだそうです

 

先日

テストの採点結果に納得いかない生徒が

Chat GPTに聞いた結果を持って

先生に申し入れにいったケースがありました

ところが

「それは Chat GPT の見解でしょ

 先生はあきらかに間違いだと思うよ」

納得いかない生徒は他の先生へ尋ねにいくのですが

やっぱりそれは間違い

ようやく納得のいったその子は

「Chat GPT が間違うことがあるんですね」

 

Chat GPT は正しい文章を作るツールではなくて

耳障りのいいなめらかな文章を作るツールであることを

しっかりと生徒に認識させる必要があるなと感じました

 

輪島でおすすめのグルメスポットを訊いてみました

 

以下AIくんからのお返事です 

「輪島には美味しいお食事処がたくさんあります

 以下はおすすめのいくつかのお店です

 1. **輪島市場** - 新鮮な海の幸が楽しめる市場内の食事処

  寿司や刺身焼き魚など多彩なメニューがあります

 2. **なまこや** - 地元の名物であるなまこ料理が楽しめるお店 

  独特の風味が楽しめるので興味があれば是非試してみてください

 3. **山本屋** - 輪島の伝統的な和食が楽しめるお店

  地元の食材を使用した心温まる料理が揃っています

 4. **とれとれ市場** - 新鮮な魚介類を使った料理や地元の特産物も販売しているお店

  ランチにぴったりのセットメニューも豊富です

 5. **寿司処たかしま** - 新鮮なネタを使った寿司が楽しめるお店

  カウンターで職人の技を楽しみながら食事できます

 これらのお店はどれも地元の素材を活かした料理を提供しているので

 訪れる際はぜひチェックしてみてください!」

 

残念ながらこれらのお店は輪島にはありません

(よく似た名前のお店が県内にある場合はあります)

 

東京大学の言語脳科学者 酒井 邦嘉 教授は

「生成AI」という呼称が誤解を生みやすいとし

「合成AI」と呼んでいらっしゃいます

AIには人間の脳のはたらきを再現することはできない

いわゆる「もどき」でしかないということです

 

生徒のみなさん

AIがやっていることは

新しいものを産み出すつまり「生成」ではなく

既存の文章や画像を組み合わせて

つまり「合成」して

それらしく見せているだけなんですよ

 

10年以上昔の話になりますが

生徒の探究活動で

「モーツァルトの音楽を再現する」

をテーマに研究したグループがありました

彼らがやったことは

モーツァルトの音楽を徹底的に解析して

たとえば「ド」の音の次に続く音のデータを数値化する

「レ」の次にはどの音に移るパターンが多いか

「ミ」の次は?

そのデータに基づいてランダムに音を並べたら

あら不思議

モーツァルトぽく聞こえたのです

驚くべき研究でした

10年前の日本の高校生が

今の「生成AI」を先駆けて

同じ事をやっていたのですね

 

先生方

AIを授業に使うか使わないか

二項対立ではなく

どの場面でどういうふうに使うのか考えながら使う

このことがAIにはできない人間の仕事です

 

ちなみに

今回参加した生徒たちに

「AIにはない人間の先生の魅力とは?」と尋ねたら

「あたたかさ!」

という答えが圧倒的に多く返ってきました

能登探究・マイプロジェクト2025

地震から 441 日目

豪雨から 177 日目

 

能登探究・マイプロジェクト2025が開催されました

マイプロジェクトとは

認定NPO法人カタリバさんが

連携協力団体さんと協力して

日本全国の高校生に拡げるべく

実施されているとりくみです

高校生が「主体性」を持って

つくりたい未来に向かう

学びのプロセスです

 

 

 

 

 

 

このプロジェクトでは

正解がない中で試行錯誤し探究するプロセスを体験し

自分自身の興味関心を発見し

他者との協働

社会の価値発見

創造に向かうスキルを身につけます

 

 

 

 

 

 

このことは不確かな時代の中でこそ必要な

未来への想像力につながります

 

会場はのと里山空港内の奥能登行政センター

 

宮城県からお越しの

一般社団法人まるオフィス

マイプロ経験の高校生大学生が

アイスブレイクをしてくださいました

 

グループで丸く輪になって手を繋ぎます

 

ファシリテーターが「前!」と言ったら

全員で「前!」と言いながら前へ一歩ジャンプします

「言うこと一緒やること逆!右!」と言ったら

「右!」と言いながら左へジャンプ

「言うこと逆やること一緒!後ろ!」

で「前!」と言いながら後ろへジャンプ

ワイワイやりながらすっかり仲良しに

 

「悪魔の聞き方・天使の聞き方」

ふたりペアでお題に沿ってトークをします

話し手と聞き手に分かれます

聞き手はあるときは悪魔になって

腕組みしたり足組んだりふんぞり帰って目も見ずに

思いっきり感じの悪い聞き方をします

そしてあるときは天使になって

笑顔で目を見つめ頷きながら

心を込めて聞きます

感じの良い聴き方を体験したところで

今日のテーマに入っていきます

 

本校「街プロ」からは

「輪島の子どもたちの遊び場復活」

「輪島にジムをつくろう!」

「災害とペット」

「朝市復興」

のグループが発表し

さまざまな立場の方からアドバイスをいただきました

 

浅野大介石川県副知事もご参加され

力強いメッセージをくださいました


先日

金沢大学のボランティアグループ「ボラさぽ」さんが

学校周辺の瓦礫撤去に来てくださいました

 

 

 

 

 

 

発災以来何度も足を運んでくださっています

本当にありがとうございます


それから遊学館高校の吹奏楽部のみなさんが

「春の訪れを吹奏楽の響きにのせて」

輪島中学校の体育館で演奏会をしてくださいました

 

 

 

 

 

 

マーチングで全国大会出場を果たす名門の

50名の部員のみなさんの

被災者に演奏で元気を届けたいという願いを

今回実現してくださいました

 

 

 

 

 

 

輪島中学校の吹奏楽部のみなさんも加わり

一緒に素敵な音楽を奏でてくださいました

ミライシコウ金沢

地震から 440 日目

豪雨から 176 日目

 

金沢大学が主催する

第3回ミライシコウ金沢

高校生探究成果発表会および高校生国際会議

が開催されました

 

金沢大学は旧制第四高等学校

「しこう」と呼ばれていました

一高は現在の東京大学

二高は東北大学

三高は京都大学です

「未来志向」「未来思考」「未来至高」「未来四高」

きっとさまざまな意味が込められているのだろうなと

 

北陸の高校以外にも仙台や東京などから

海外からもシンガポールの高校生が集まり

互いの研究成果を発表しあい

国際社会が抱える諸問題について

理解を深めました

 

①文化・芸能・歴史

②家庭・衣食住・経済

③地域課題・観光

④教育

⑤国際会議

⑥保健・多様性・共生

⑦環境・防災

⑧化学・生物

⑨物理・ものづくり

⑩数学・情報

の10分野に分かれます

本校が参加したのは⑤国際会議

英語のみで行われるセクションです

OECDパリサミットに参加した

2年生7名が発表しました

地震がきっかけでできた

海外の高校生との縁

さまざまな交流を通しておこった

故郷輪島への思いの変化を発表しました

「パリへはどんなことを期待して渡ったのですか?」

との質問にも堂々と答えていました

 

いっしょに参加した1年生7名も

いろんなセクションの発表を見てまわりました

 

金沢大学附属高校さんからは

輪島塗の保全や輪島の復興に関する発表も行われました

以前発表会でお見かけしてお声かけし

いっしょにOECDのサミットに

オンラインで参加もしてもらっているグループです

 

同じく金沢大学附属高校さん

物理分野で

「二階から目薬を成功させる極意と効果に関する研究」

の発表がありました

「二階から目薬」とは

思うようにいかずもどかしいこと

回りくどくて効果がないことのたとえです

この諺の真偽を物理的に検証する研究です

私も以前同様の研究を指導していたことがあって

いろいろ計算と実験を繰り返していたなと

懐かしく思い出していました

国語と物理

学際的な研究ですね

 

金沢錦丘高校さんからは

「災害時にも使える手軽な小水力発電機構の提案」

水が流れる場所であれば

どこにでも設置できる発電機を開発しました

これまた同様の研究を以前指導していたことがあり

男子トイレで定期的に流れる洗浄用の水

あれを発電に利用できないか考えたアイデアでした


野球部は高岡商業で練習試合です

今年の開幕戦

土のグラウンドで全く練習できていなかった選手たちは

生き生きとプレイしていました

 

 

 

 

 

 

敗れはしたものの 

野球ができる喜びを体全身に漲らせ

本当に楽しそうです

相手の素晴らしいプレイには

敵味方なく「ナイスプレイ!」

これが高校野球本来の姿なのだろうと

嬉しくなりました

 

富山県は高校野球人気が高く

練習試合には近所のおじいちゃんが

大勢ネット裏に集まる土地柄です

帰り際におじいちゃんから

「輪島ようやった!また来られ!のう!」

と声をかけていただいていました

「HAB」で紹介されました

地震から 438 日目

豪雨から 174 日目

 

先日の「街プロ」発表会

北陸朝日放送で紹介されました

https://www.youtube.com/watch?v=OLPvNkYNW8s&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=15

 

社会応援ネットワークの

高比良 美穂 様 高坂 健彦 様

そして防災教育学会会長の諏訪 清二 先生が

訪ねてきてくださいました

 

諏訪先生は全国で初めて

防災に関する学科が設置された

兵庫県立舞子高等学校で

環境防災科の初代科長を務められた方で

現在でも複数の大学で講義を担当されているほか

全国でご講演などなさって

防災教育にご尽力していらっしゃいます

 

いろいろインタビューをしに来てくださったのですが

防災教育の大先輩からは

実に多くのことを学ばせていただきました

 

社会応援ネットワークさんからは

さまざまな出版物もいただきました

 

 

 

 

 

 


先日高校入試も終わり

現在先生方は採点作業に取りかかっています

 

石川県には

簡易提供制度というのがあって

受験生が教科別の得点と合計点の情報を

口頭で知ることができます

 

以前この係をしていたことがあります

不合格の生徒にも知る権利があります

そのときの伝える側のつらいこと

結果を聞きそのメモをとり

うつむいてじっと涙をこらえ

15歳にしておそらく初めての挫折の経験

そんな生徒でも

終わったあとは

「ありがとうございました」

って頭を下げていくのです

 

「ありがたくなんかないやろ」って

後ろ姿を見送りながら

「もしこの子の答案を自分が採点ミスしていたら・・・

 正解なのにペケをつけていたら・・・

 その一問のために不合格になっていたのだとしたら・・・」

とてつもなく恐ろしい気持ちになるのでした

 

ひとりの人間の将来を変えてしまうかもしれない

入試の採点にはそんな大きな意味があるのです

 

ですので先生方は1問1問丁寧に

決して間違いのないよう

15年間その子が歩んできた人生を思いながら

採点をしています

おさんぽメガネ振り返り

地震から 437 日目

豪雨から 173 日目

 

本日は入試の2日目です

受験生たちは今日もがんばりました

 

校内放送の係の先生が

放送室からこんなものを発掘してきました

 

 

 

 

 

 

原田真二さんの「シャドーボクサー」

フォーリーブスさんの「ヘイベイビー」

吹奏楽部顧問の高森まどか先生は

「これが噂のLPというものですか!」

違います

これはシングルレコードといって

LPはもっと大きいです

世代間ギャップをまざまざと感じました


先日本校で実施された

「街プロ」発表会

先生方には教科のメガネで発表を見ていただきました

総合的な探究の時間を中心として

いかに各教科の内容を有機的に結びつけていくか

今本校の教育における最も大きな課題です

 

先生方からのレポートをまとめました

 

 おさんぽメガネふりかえり.pdf

 

生徒が興味関心を持って進めている探究活動から

どう教科の学習につなげていくのか

アイデアが満載です


これまた先日大阪城で実施された

OECD「おさんぽメガネ」ワークショップ

能登半島からは輪島高校(能登スクール)

東京都からは特別支援学校の立川学園(立川チーム)

大阪府からは小津中学校が参加しています

 

以下引率の山上佳織先生からのレポートです

 

「2日目は能登スクールメンバーからの

 立川チームともっと対話したい!というリクエストにより

 オープンニング前に自由参加による朝活からスタートしました

 

 

 

 

 

 

 ラジオ体操をした後

 手話クイズで交流を深めます

 実は能登スクールメンバーは

 初日から自主的に手話の下調べをしていました

 先生から調べてと言われたからではなく

 交流したいから調べていました

 なんとそれは

 2日目の朝活が終わってからも続いていました

 

 

 

 

 

 

 おさんぽメガネワークショップ手話チーム振り返りでは

 立川メンバーから

 手話を「教え甲斐があった」

 という意見の付箋があり胸が熱くなりました

 その後の2年生の街プロ発表では

 なんと4人で手話で登場です

 

 

 

 

 

 立場や年齢だけでなく

 様々な壁を超えてつながろうとする

 生徒たちの目は輝いていました

 教師、生徒ともに充実した2日間でした」


本校の卒業生で

現在上越教育大学4年生の浦野結太さんから

卒業論文が届きました

 

 

 

 

 

 

「震災後における著名人の慰問が

 子どもたちの自身の将来展望に与える影響」

本校生徒達へのアンケートをインタビューが

まとめ上げられています

 

「誰よりもつらい思いをしたみんなは

 きっと誰よりも強くなれる」

の言葉をくださった本田圭佑さん

 

サプライズライブを決行してくださった

ゆずさん

 

本校も舞台となった「まれ」で主演

役柄上はみんなの先輩にあたる土屋太鳳さん

 

みなさんがきてくださったときの

生徒の心の動きに関するものです

 

調査期間中ではないとき

たとえば卒業式のスマイルアップさん

たとえば大晦日の坂本冬美さんなどは

今回の調査には含まれていません

 

著名人の慰問により前向きになった生徒が62%

「嬉しくて前向きになるエネルギーをもらった」

など被災民の心のケアに

大きな役割を果たしていることがわかりました

やるっきゃない

地震から 436 日目

豪雨から 172 日目

東日本大震災から14年目

 

今日は3月11日

日本人にとって忘れられない日です

 

本日高校入試が行われている本校でも

金色の国旗玉を黒い布で覆い隠した弔旗で

お亡くなりになった方のご冥福をお祈りしています

 

 

 

 

 

 

新聞各紙にも「東日本大震災14年」の記事が

 

14年たっても3万人近くの方が

避難生活をされているようです

 

読売新聞では

汚染土の受け入れ意向に関する調査を行っています

それによると条件附きで受け入れるとした県が5県

容認できないとする県が5県

石川県は無回答でした

容認できないとする沖縄県知事は

「電力供給されている受益者間で解決する問題」

と説明されています

米軍基地を自県だけで抱えておられますので

当然の見解であろうと思います

放射能汚染土の問題も

沖縄の米軍基地の問題も

ひとつの県に押しつけるのではなく

日本全体で考えていくべき問題です

 

北陸中日新聞では

能登半島にある志賀原発の再稼働について

論じていました


本日午後8時よりNHK「うたコン」にて

おおみそかに坂本冬美さんが

本校で歌ってくださった模様が

放送されました

 

曲は「風に立つ」

思い出しました

「そうさ人生やるっきゃないさ」

この歌詞に力づけられたこと

でも「きゃ」って何?

気になって調べてみました

どうも方言の一つ

東京弁のようです

やるしかない→やるしきゃない→やるっきゃない

促音化するのは東京弁によく見られる特徴です

かっこいいですね

べらんめえ

 

もともとは土井たか子氏が

女性初の社会党委員長に就任した時に発した言葉で

1986年の日本新語・流行語だそうです

 

実は我が家でも

毎年「平野家の流行語大賞」を選出していて

例えば2002年は「モキモキ!」でした

これは母親が落ち込んでいるときに

3歳くらいの娘が

慰めようと抱きしめながら発した言葉です

以来

娘たちが泣いている時には

「モキモキ!」と言って抱きしめてやると

不思議と泣き止むのでした

 

赤ちゃんが泣き止まないときに

「ふーっ」て顔に息を吹きかけてやると

ピタリと泣き止む

て言うのを昔

「伊藤家の食卓」と言う番組でやっていましたが

我が家の娘らにも効果がありました

 

「我が家の流行語大賞」

20年分くらい記録に残してあったのですが

今回の震災でどっか行っちゃいました

小さいお子様のいるご家庭の皆さん

これ楽しくて思い出に残るのでオススメです

 

昔「スチュワーデス物語」で

堀ちえみさんが

「やるっきゃない!やるっきゃない!」

「教官!」

ってやってましたね

今なら

「キャビンアテンダント物語」ですね

スチュワーデスという言葉も

使われなくなって久しいです

 

先日のブログで

「保母」って書いたら

三女から

「今は保育士って書かないと!」

とお叱りをうけました

 

もうひとつ次女から聞いた「保育園あるある」ネタ

「どこの保育園にも『社長』の異名をとる

 大物感を漂わせる園児がいる」

もしかして「関西の保育園あるある」かもしれません

それでも正解のある問い

地震から 435 日目

豪雨から 171 日目

 

今朝は学校の電話が繋がらなくて

各方面にはご迷惑をおかけしました

なんでもNTT側の電圧が下がったのが原因らしく

そんなこともあるんですね

 

明日から入試が始まります

「何が起こるかわからないぞ

 高校入試に向けて

 一生懸命勉強してきた子らの努力が

 正当に評価できるよう細心の注意で臨め」

という神様からの忠告と捉え

職員一同緊張感を持って臨みます

 

試験中に余震が襲って来る可能性もあります

試験続行が不可能なくらい

すなわち元日レベルの余震に襲われたら

原則として直ちに輪島中学校に全員を避難させ

そこでお子様の引き渡しを行います

輪島中学校以外の受験生につきましても

高校職員が責任を持って

輪島中学校まで誘導いたします


さて

正解のない問いに立ち向かう力

これが現在の学校教育で重要視されていますが

全ての問いに正解がないわけではない

歴然とした正解のある問いも存在する

という認識は持つ必要があります

 

「当行は1+1=2であるとは限りません

 たとえば預金する際には

 1+1=1になったりしますし

 お引き出しになる際には

 2ー1=0になったりします」

こんな銀行イヤですよね

 

創造性豊かな人材が歓迎されない職場もあります

医療現場です

医療の世界は

経験による確実な臨床実験の上に成り立っており

「この薬とこの薬をいっしょに飲めば

 なんだか治るような気がする!」

なんて医者は迷惑この上ないのです

以前あるお医者様から伺った話です

 

最近SNSでこんな投稿が話題になっていました

 

「ごんぎつね」の感想にまつわる25年前の思い出の投稿

 

忘れた方のためにあらすじを振り返ると

イタズラ狐「ごん」と村の青年「兵十」の物語

ごんはある日イタズラ心で兵十のウナギを盗みます

そのウナギは兵十が病気の母親のために獲ったものだと

母親の葬儀を目にしたごんが気づきます

申し訳なく思ったごんは

栗やマツタケを兵十の家にこっそり届けるように

ある日そんなごんの姿をみつけた兵十は

恨みを込めて撃ち殺してしまいます

倒れたごんのそばに栗やマツタケが落ちているのを見た兵十は

届けていたのがごんだと気づきます

筒口からは青く細い煙が…

という物語です

 

この時の兵十の気持ちについて投稿者は

「殺さなければもっと栗やマツタケを食べれたのに」

 

これに対して先生のコメントが

「がっかりです

 もっとしっかり読みなさい」

 

これに対して

「小学生の感想なんだから自由に書かせろ」

「これだと国語嫌いになる」

「凝り固まった頭の先生だ」

などと一気に炎上

 

多くは正解のない国語の教材の中でも

この作品は明確な正解のある作品だと

私は思いますがいかがですか

 

先生を批判された方に言いたいのは

あなたが亡くなる時に

あなたの子どもが

「もっと生きたらもっと小遣いをくれたのに」

って思ったとしたら

あなたはどんな気持ちがしますか

あなたはそんな子ども育てたいですか

ってことです

 

私の次女は保育士をしています

そんな娘から聞いた興味深い話

いい子だった子が

突然友達を叩いたり噛みついたりを

繰り返すようになることがあるそうです

そんな時決まって数日後に

お母さんの妊娠が明らかになるのだそうです

不思議ですね

宿ったばかりの妹や弟に

おかあさんを取られるような気がするのでしょうか

 

実はごんぎつねの投稿者さんも

この時おかあさんの妊娠がわかって

さみしくてわざとあんな感想を書いたのだと

明らかにしています

そして先生とは信頼関係があったということも

 

教員は生徒のことを考えてコメントしています

表面だけ見て直ちに批判することは

是非やめていただきたいと思います

 

「あの場面は絶対スクイズやろ!」

監督の采配を批判する方がいらっしゃいます

直前の練習試合の大事な場面でスクイズ失敗して

心に傷を持ったまま試合に臨んでいる選手に

スクイズのサインを出せない時もあるのです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は11月21日「卒業」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

「私はまだ卒業はしないけど今の3年生を見ていたら

 高校の3年間なんて

 あっという間に終わってしまうのだと思いました

 私たち2年生から3年生を見るともう大人だなと思います

 自分のやりたいことを見つけ一生懸命頑張っている

 3年生は私たち後輩の良い見本であるそう思います

 災害で環境が不安定な中でも必死に登っている

 3年生はすごく頑張っているなと思います

 話は変わりますけど

 私の友達にとりあえず短大へ行く人がいます

 何をしに行くのか聞きますけど

 全然理由になっていない答えが返ってきたりするので

 この人は時間とお金を無駄にするなと思いました」

大仏の呪い

地震から 434 日目

豪雨から 170 日目

 

OECDワークショップ in 大阪

2日めのアクティビティーです


「タイムマシン・メガネ」

〜AI時代の寺子屋へようこそ〜

未来の教育を考える際に

日本の風土で育った

日本ならではの教育を

見直してみることは効果的です

 

寺子屋のシステムに学びましょう

 

寺子屋の歴史は室町時代に遡ります

寺院でおこなわれていた師弟教育が始まりです

当時は寺に寝泊まりする形で勉強していました

江戸時代に最も盛んにおこなわれるようになりました

大都市だけでなく農村部にも寺子屋が増えました

全国各地で呼び名は異なっていたといわれています

明治政府の「学制」に伴う小学校建設により

寺子屋は姿を消しましたが

その直前には1万以上の寺子屋が存在していたようです

当時の日本の人口は3,400万人

現在の4分の1程度ですが

全国の公立小学校数は2万校程度なので

いかに普及していたかがわかります

 

制度的には現代の小学校に似ていて

早い子では5歳ごろ

一般的には7〜8歳で通い始め

6年ほどで卒業します

登校時間は午前8時ごろ

下校は午後2時ごろです

午後2時は昔の呼び方で「八ツ時」

寺子屋から帰ってはらぺこの子らが食べるのが

「御八ツ」のはじまりです

 

農民の子どもには「百姓往来」

商人の子どもには「商人往来」

職人の子どもには「番匠往来」など

それぞれ教科書「往来物」が用いられ

個別最適な学びが実践されていました

 

また

一方的に教師の授業を聞くのではなく

同じ教室にいる仲間たちに

年齢を超えて教えてもらったり教えたりしながら

生徒たちは主体的で対話的な学びを行なってきました

 

こうした学びが功を奏し

幕末には成人男性の識字率は70%を超えました

当時ロンドンでは20%

パリでは10%未満であったことを考えると

寺子屋の果たした役割は大きかったといえます

 

親に甘やかされ育った筆子(生徒)に対して

師匠が礼の教育やしつけに苦闘していた

という記述も残っています

ある寺子屋の校訓は「余力学文」

『論語』の「行有余力、則以学文」

(行いて余力あらば、すなわちもって文を学べ)

礼儀作法を心得たものでないと

学ぶ資格はないとしています

 

細かくは

着座畳に手をつき額をさげて心静に礼いたし席ニ先々よりすわり可申事
(正座して畳に手をついて額をさげ、心静かに一礼して来た順に着席しなさい)

客入来之内ニはものよみ高声無之様ニ可為事
(来客中は大声で素読しないようしなさい)

大小便壱人宛限り可出事
(大便・小便を催した時は、ぞろぞろと行かないで一人ずつ行きなさい)

今の高校生にも言いたいようなこと

 

またモンスターペアレンツには

喧嘩口論ハ皆自分之悪ゆへ内々親々取上ざる事

(筆子同士のけんか口論は皆本人が悪いから起きるので、親はいちいち取り上げてはならない)

とバッサリ


そして続いては

教科のメガネでお散歩する

「おさんぽメガネ」ワークショップ

 

例えばエストニアでの教育実践

事なる教科の先生といっしょに

森の中を散歩する授業があります

教師はありとあらゆるものから

教科の問題を組み立てます

数学「このままの速さで歩き続けると

   あと何分で目的地に着くかな?」

歴史「今は森だけど昔は沼地だった

   どうして変化したかわかる?」

美術「緑は何色あると思う?」

物理「森の中で声を出すと

   どんなふうに広がっていくかな?」

 

今日はこの大阪城バージョンです

私も化学のメガネで参加しました

「大阪城の屋根は緑色だけど何でできていると思う?」

「瓦!」「トタン!」「プラスチック!」

「ブー 銅でした 10円玉といっしょです」

「でも色が違う…化学変化したの?」

「そう!空気中の水と二酸化炭素に反応したよ

 炭酸水酸化二銅に変わったよ

 緑青ともいうんだ

 奈良の大仏さんも同じだよ

 ところで奈良に都があったのは

 710年から784年

 わずか74年でせっかく作った都を捨てています

 これはなぜですか?社会の先生」

「ひとつには寺院勢力を排除するためといわれています」

「理科の目で見るともうひとついわれている

 呪い説も信憑を増してきます

 奈良時代後半に流行した疫病によるものです

 ところで電気のない時代にどうやって

 大仏に銅のメッキを施したと思いますか?

 唯一液体の金属である水銀に銅を溶かします

 そして大仏にポッキーのようにコーティングします

 やがて水銀が蒸発して

 銅だけがメッキとして残るのです

 ところで再び社会の先生

 水銀が蒸発して都を包むとどうなりますか?」

「水俣病のような公害病が発生します」

「そう!奈良時代後半に起こった疫病とは

 水銀中毒であると考えられます」

北陸新幹線の悲しい調べ

地震から 433 日目

豪雨から 169 日目

 

昨日

東京学芸大学の

鉄矢悦朗研究室のみなさんと

お会いしました

 

鉄矢教授はデンマーク王立美術院などで学び

都市計画から店舗インテリアの現場まで

幅広く企画・設計などをされながら

「都市と建築の再生」や「市民参加のまちづくり」

について研究なさいました

「モノづくりコトづくりバづくり」をキーワードに

立体・空間デザイン/デザイン教育/ものづくり教育の

研究と実践を行い

「あそびは最高の学び」をモットーに

教育・研究活動をさらに面白く深めていらっしゃいます

 

1時間にも満たないわずかな出会いでしたが

学生さんたちのユニークな研究についても

ご紹介していただき

研究室の魅力をしっかりと伝えていただきました

 

「街プロ」にも参考になりそうなお話を

たっぷりとお聞きすることができ

ぜひ本校の探究活動にも

伴走していただきたいと思いました

 

研究室を現在休学し

氷見市地域おこし協力隊でご活躍中の

佐藤栞さんもご紹介していただきました

(AKB48 の佐藤栞さんではありませんし 

 モデルの佐藤栞里さんでもありません)

氷見の子どもたちを海外と繋いだり

とっても魅力的な活動をなさっています


明けて今日私は

OECDワークショップに参加するため

大阪へ向かう北陸新幹線に乗っています

北陸新幹線には

物悲しい車内メロディーが流れます

旅のワクワク感とはちょっと違いますが

これは北陸本線サンダーバードでも流れている

谷村新司さんと仲間由紀恵さんが歌う

「北陸ロマン」という曲です

 https://www.youtube.com/watch?v=3aGfGqlaX2g

冬の日本海の旅にぴったりですね

 

敦賀までしか延伸していないので

大阪へ行く時はここで乗り換えです

「ほんとに不便になったね」

「新幹線延びなきゃよかった」

みなさん不満タラタラで乗り換えます

乗り換えが必要な上に

値段まで高くなっているんだから当然ですね

以前駅員さんに食ってかかる人も見受けました

大阪まで伸びるまでの辛抱です


さてさて大阪では

「未来のカリキュラム」を

「散歩という日常」と「教科のメガネ」から問い直す

「おさんぽメガネワークショップ」の開催です

 

本校から10名の生徒が参加です

 

初日の今日は

「なんでやねんすごろく」で

虹色エージェンシーを体験です

 

 

 

 

 

 

すごろくを楽しみながら

「子どもの権利条約」を学びます

 

「なんでやねん」マスに止まったら

子どもが普段感じる理不尽あるあるを読み上げ

みんなで

「なんでやねん!」

 

 

 

 

 

 

このすごろくは

子どもの権利条約関西ネットワークの

子どもたちとおとなが開発したものです

西成のしなやかで強い芯を柱に

地域丸ごと子育ちと子育てを

見守っていらっしゃるみなさんのマインドを

学ぶことができました

 

 

 

 

 

 

本校からは4人の先生

中でも岡本先生は赤ちゃんを連れての参加です

(写真真ん中)

赤ちゃんがいても頑張ってお仕事する

おかあさんの姿を

若いみんなに見てもらいたくて

子育てがキャリアアップの妨げになるような

古いしきたりやシステムは

これっきりにしたくて

というのがねらいです

 

私は自校の先生が産休に入ったら

産休期間中に一度赤ちゃんを連れて

職員室に来るように伝えています

先生方が赤ちゃんと実際に触れ合うことで

その先生が職場復帰後に

子どもの病気で学校を休むときに

他の先生方が

「あっあの子か!がんばれ」

って休みやすいんです

 

最後にみんなで記念撮影

 

 

 

 

 

 


先日行われた

輪島市の成人式の模様が

公開されました

 

昨年震災で開催できなかった

今年21歳を迎えるみなさん

そして今年20歳を迎えるみなさん

それぞれを2日間に分けて行いました

 

プリンセスプリンセスのドラマー富田京子さん

TUBE のベーシスト角野秀行さんを迎え

輪島吹奏楽団の方々と一緒に

本校吹奏楽部がお祝い演奏をしました

https://www.youtube.com/watch?v=G0GvYbm4_7E

本校の卒業生も何人もいます

おめでとうございます 

半島の最先端から世界の最先端へ

地震から 432 日目

豪雨から 168 日目

 

 

 

 

いきなりの世界地図

しかもいつもの見慣れたものとはちょっと違う

しかしヨーロッパ諸国ではこれがスタンダード

日本はヨーロッパから見ると

世界のはじっこ

辺境の地なんですね

 

 

 

 

 

 

そして我々の住む能登半島

かつて高度成長期時代には

裏日本などとも呼ばれる日本海側に位置し

今回のような災害時には

道路が寸断され陸の孤島となるような場所です

 

この「裏日本」という表現は

戦前・戦後・高度成長期には普通に使われていました

「差別的な表現」とされ今は使われません

 

近代日本が発展する過程で

太平洋岸ベルト地帯と呼ばれる

京浜 東海 京阪神 瀬戸内 北九州地区が

政治・経済の中心となりました

これは貿易の中心が太平洋側に移ったことと

日本海の対岸の大国が社会主義国となり

貿易が激減したことによります

 

かつては日本海側の都市も海運でけっこう栄え

1877年には石川県の人口はグッと上がって

181万人と日本一になりました

このときの2位は新潟県で150万人

裏日本が当時の表日本でした

 

経済面で見ても 

日本銀行金融研究所のデータによると

年収ランキング歴代日本一は

徳川吉宗第8代江戸幕府将軍の1294億円ですが

それに次ぐ第2位は加賀前田藩の1135億円です

 

現代においてはトランプ大統領が170億円らしいので

加賀藩もなかなかのものです

馳知事の年収がトランプの7倍ってことですもんね

 

世界の辺境の地日本

そのさいはての半島の先っちょ

かねてより少子高齢化に悩むこの土地で今

度重なる災害において

さまざまな社会課題が浮き彫りになっています

 

しかしこれは災害によって起こった新たな問題ではなく

日本全国で実際に直面している問題

さらには今後世界のあちこちで起こる問題です

少子高齢化で世界のトップランナーである

この地の高校生たちが

地域課題の解決のために立ち向かっています

 

本日「街プロ」発表会が開催されます

飯田高校 能登高校 門前高校からも参加があり

お互いの探究成果を発表しあいます

 

いつの時代も新しい芽吹きは

枝の先端から始まります

 

 

 

 

 

 

世界のはじっこ日本の先っちょ

この半島の最先端から

世界の最先端へとはばたく第一歩です


ところでさっきの地球儀の写真

撮影するときにALTのマイケル先生がいたので

『地球儀』って英語で何っていうの?

って尋ねたら

『glove』

と教えてくださいました

「いやいや『glove』 って地球でしょ

 自分が知りたいのは『地球儀』の英語!」

って返したら怪訝な顔を・・・

よくよく聞いてみると

『地球儀』なんてものは

そもそも学校教育では使わないとのこと

なので概念そのものがないんですね

 

さらに『earth』と『glove』はどう違うの?

と尋ねると

『earth』は土でできたものというイメージで

『glove』は丸いものというイメージらしいです

母なる大地としての地球と

母なる星としての地球といったイメージでしょうか

Sun moon Mars と同列として使うのが『earth』

Sun moon Mars なども含めて使うのが『glove』なんだそうです

 

さらにもっと広義に球体を表す

『sphere』なんて言葉もあるよ

って教えてくれました

なるほど

気体を表すギリシャ語であり

気圧を表す単位ともなっている atm がついて

『atmosphere』

大気や雰囲気という言葉になったのですね

 

英単語も単なる暗記ではなく

語源や歴史も絡めて覚えると

さらに理解が深まります 

 

教科を超えて知識をつなげ

既習事項としっかりと結びつける

新たな時代を生きる力を身につける

「街プロ」発表会でした

 

 

 

 

 

 

輪島高校以外の高校の発表です

(2)獅子舞で門前を活性化[門前高校]

  地域の伝統芸能を自ら舞うだけでなく

  ちびっ子向けのイベントも開催

     地域の方の喜びの声も大きく

  ついには同好会を発足させたそうです

(3)農業で門前を活性化[門前高校]

  地元企業や農家に直接インタビュー

  自分たちで野菜を直接育て販売しました

  余った野菜の使い道を工夫して

  トマトソースを作って調理販売しました

(4)商品開発で門前を活性化[門前高校]

  震災で作られなくなった伝統のお菓子「ごらいくん」

  みんなの笑顔が見たくて復興させることに

  金太郎飴を作って全国展開しました

  イベントでどら焼きも完売しました

(7)能登のみんなを音楽で元気づけるには?[飯田高校]

  自分たちで楽器を演奏して作曲しました

  作曲家 詩人 プロの演奏者の協力を得て

  曲を完成させました

  3月に石川県立音楽堂でコンサートを行います 

(8)スポーツでのとげんき!![能登高校]

  震災前と同じようにスポーツをしてみたい

  こどもたちとの交流イベントのほか

  ソフトテニスやバレーボールイベントも行いました

  先生対象の卓球イベントも開催したそうです

(9)お店を活性化させるためには?[能登高校]

  能登町のお店の活性化に取り組みました

  校内の購買に出店することで店の知名度を上げます

  購買の仕組みに工夫を加え持続可能性を探りました

  困難にぶつかっても諦めない素晴らしい姿勢です  

(10)地域デザイン〜仕事〜[能登高校]

  能登町「仕事図鑑」を作りました

  地元にどんな仕事があるか知ってもらうためです

  現代の蔦重みたいですね「能登細見」

  中学校や行政への配布も視野に入れています  

ひさびさの調理実習

地震から 431 日目

豪雨から 167 日目

 

1年生の調理実習が行われました

水が出るようになった調理室は

午前、午後フル回転です

 

 

 

 

 

 

地震でミシンが割れてしまったので

手縫いで仕上げたエプロンを着用して調理しました 

今回は炊き出しで大人気の豚汁作りにチャレンジです

 

 

 

 

 

 

なんとこんにゃくがハートになってました

愛情たっぷりの豚汁に心身ともにあたたまりました

 

以上家庭科の山上佳織先生からの報告でした


3月7日(金)本校を会場に

「ぼくらのまちはぼくらがつくる」

『街プロ』発表会が開催されます

今回被災した奥能登から3校をお迎えして

それぞれの街で取り組んでいる

被災地復興の取り組みを発表し合います

 

日程は以下のとおりです

10:00 受付

10:30 開会式

10:40 ステージ発表

12:20 昼食

13:20 ポスターセッション

14:20 閉会式

 

発表の内容がまとまりましたのでお知らせします

1 「朝市復興計画~新しいスタイルの多世代朝市~」輪島高校

2 「獅子舞で門前を活性化」門前高校

3 「農業で門前を活性化」門前高校

4 「商品開発で門前を活性化」門前高校

5 「人も猫も食べれるお菓子」輪島高校

6 「みつばちプロジェクト」輪島高校

7 「能登のみんなを音楽で元気づけるには?」飯田高校

8 「能登健康増進プロジェクト~スポーツでのとげんき!!~」能登高校

9 「能登町のお店を活性化させるためには」能登高校

10 「地域デザイン~仕事~」能登高校

11 「輪島の『楽しい』をつくる」輪島高校

12 「震災を超えて響く花火の音~花火復興プロジェクト~」輪島高校

13 「海辺で映画を見よう」輪島高校

どの学校も工夫を凝らしたアイデアですね

楽しみです

どうぞお越しください

企業様とも繋がってアイデアが現実化することを

願っています


昨日の朝日新聞に

沖縄尚学野球部 比嘉公也 監督の記事を見つけました

 

監督は

テストで赤点を取った部員には

練習参加を認めずずっと草むしりをさせるそうです

 

そんなに難しい問題はつくっていない

ふつうにちょっと努力をすればできるのに

点数がとれないということは

やらなくてもいいとか

いやなことから逃げるとか

そういう要素があると

おっしゃっています

 

沖縄尚学の強さはそんなところにあります

 

人としての強さというのは

練習以外の

日常生活のあらゆる場面で

培うことができるのです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は3月21日「春が来て君は綺麗になった」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

彼は震災により

2年生の途中から本校へ転学してきた生徒です

面接でサッカーが好きと言っていたので

入学前だけど

3月21日にいいことあるから

一度学校においでと伝えてあった生徒です

 

๒0๒๔年0๓月๒๑日地震から๔๑日目

季節外れの雪が降りました

この日僕ははじめて輪島高校に入りました

いつも学校の前を通ってますが

一度も入ったことがなかったのでドキドキしました

先生に呼ばれただけだったので

どこへ行けば良いかわからず

とりあえず知っている友達を探しました

久しぶりに会う友達がいっぱいいて懐かしい匂いがしました

小中学校以来はじめての全校集会を体験しました

人が多かったですがとてもワクワクしました

そそそそそしてなんと本田圭祐さんが来てくれました

まじで神すぎる

名前を聞いた瞬間興奮しました

昔から憧れお手本にしてきた選手

つい朝までYouTubeで見ていたプロサッカー選手が

目の前にいるので震えが止まりませんでした

そして彼は地震で心が病んでしまった輪島の人々に

「つらいことを体験したみんなだから

 日本中の誰よりも強くなれるよ」

と激励の言葉をくれました

しびれるねぇ

この経験を糧に変えて強くなります

              《左手 ナタコーン》

怖い話

地震から 430 日目

豪雨から 166 日目

 

震災直後から

さまざまな支援のお声かけをいただいています

 

発災直後にあったこんなお話

 

「被災地の子供たちに贈り物がある

 せひ全生徒に配付してほしい

 さらなる支援も考えている

 一家庭あたり〇〇万円を

 全生徒にお配りしたい」

あるところにはあるもんだと感心しきり

 

「贈り物の中に連絡先を書いておく

 希望する家庭は

 それぞれで直接申し込んでもらう

 我々は指定された金融機関に直接振り込む

 学校には一切負担をかけない」

そんなことまでしていただけるのかと

細かい心配りに感謝

 

もともと人を疑うことを知らない脳天気な性格に加え

発災直後で混乱状態になっていた私は

「これはありがたい!即申し込もう!」

 

実は奥能登の他の高校にも申し入れがあったようで

ある学校の教頭先生が

「これちょっとおかしくないですか?」

 

冷静になって考えると確かに・・・

口座番号も含めた個人情報をこんなに無防備に・・・

 

そこで支援先に対して

「学校が責任持って全生徒に配付するので

 一括して学校の講座に入金してほしい」

と申し入れをしたところ

それ以来連絡がありません

 

この支援先について調べてみたところ

その母体は・・・

怖くて書けません

 

気づいた教頭先生は部活動でならした先生

数々の修羅場をくぐり抜け身につけた

危機を察知する

その動物的カンはさすがです

 

そして発災後このように

各学校が教育委員会を中心にして

情報を共有しながら前へ進んでいます


一昨日行われた卒業式で

輪高新聞が配られました

次のようにメッセージを残しました

 

「誰よりもつらい思いをしたみんなはきっと誰よりも強くなれる」

 サッカー界のレジェンド本田圭佑さんが

 本校に訪れみんなに投げかけてくださった言葉です。

 PTG(心的外傷後成長:Posttraumatic Grouth)という言葉があります。

(1)「他者との関係」他者を思いやる気持ちが強くなります。

   そしてつらいときには誰かに頼ってもいいんだと思えるようになります。

(2)「新たな可能性」が生まれます

   それまで描いていた人生の道筋とは異なる方向性を余儀なくされます

   だからこそ新しい可能性が開けてきます

(3)「人間としての強さ」が芽生えます

   つらいことに見舞われてそれでも今まだ自分は生きている

   自分が思う以上に自分は強いと実感できます

(4)「精神性的な変容」が訪れます

   人間の存在を超えた現象や事柄に向き合うことで

   生き方や魂について思いをめぐらせるようになります

(5)「人生に対する感謝」の気持ちが溢れてきます

   これまで当たり前と思っていたことが実は奇跡

   変わらない平凡な毎日にこそ感謝の気持ちを強く感じるようになります

 例えば野球部の生徒たち

 無惨に砕かれたグラウンドを目にして自分たちのグラウンドを元通りにしたい

 行政にかけあってもそれよりも優先すべきことがありなかなか前には進めません

 ついには自分たちでグラウンド整備から始めました

 どれだけ石ころを拾っても拾ってもきりがありません

 それでもいつかプレイのできる日を夢見て力を合わせます

 野球部は練習の前後にグラウンドに挨拶します

 それは誰に?野球に神様?それって誰?本当にいるの?

 今なら確信を持って答えることができるでしょう

 これまで普通に野球ができていたこと

 これは本当は奇跡的なことであって

 そこに辿り着くまでに多くの方の力があってのことだと

 身を持って感じることができたはずです

 君たちの子供らが将来挨拶する野球の神様

 それは間違いなく君たち自身なのです。

『街プロ』発表会のお知らせ

地震から 429 日目

豪雨から 165 日目

 

昨日行われた卒業式で

PTA会報「青桐」が配付されました

 

例年PTA役員の方々に

執筆をお願いしているのですが

今年は役員を選出せず

「全員が役員!

 楽しいことだけやりましょう」

をモットーに活動してきましたので

原稿も一般公募して

「ぜひお子様に残したいメッセージを」

としました

例年に増して心のこもったものになりました

 

私も次のようにメッセージを書きました

 

「東日本大震災が起こった日は入学式の行われる少し前の日でした

 新しいランドセルは手を通されることもなく津波に流されました

 土砂の中からそんなランドセルを見つけたお母さんがいました

 水道が来ていないので溜め水で懸命に洗いましたがきれいにはなりませんでした

 悲しみの新1年生たちには新しいランドセルが贈られ

 入学式を迎えることができました

 でもその子が入学式の翌日から6年間背負い続けたのは

 お母さんが洗ってくれた傷だらけのランドセルだったのです。

 

 能登半島地震が起こったあと初めて高校に生徒が集まる日のことです

 水道が来ていないので洗濯ができないことから私服登校を認めました

 ただひとり制服で登校した生徒がいました

 聞くとお母さんがその制服を持って逃げてくれたのだそうです

 他にも大切なものはたくさんあったはずなのに

 お母さんが真っ先に心配したのが娘の学校のことだったのです

 その話を聞いて生徒と保護者の学校に対する想いを実感し

 学校の責任の重さをあらためて考えさせられました

 今日はその制服を着る最後の日ですね」


「ぼくらのまちはぼくらがつくる」

輪高生のまちづくりプロジェクト『街プロ』

成果発表会を行います

一般公開いたします

お誘い合わせの上ぜひお越しください

 

今年1年間

生徒達がとりくんできた

まちづくりの成果を

ステージ発表と

ポスターセッションで披露します

 

3月7日(金)より

本校の第一体育館で行います

地震で壁はひび割れ

床が窪んだ悲惨な状況の場所ではありますが

危険立入区域には指定されていませんので

その被災状況も合わせて

ごらんになっていただきます

 

日程は以下のとおりです

10:00 受付

10:30 開会式

10:40 ステージ発表

12:20 昼食

13:20 ポスターセッション

14:20 閉会式

 

どなたでも参観できます

正面玄関よりお入りください

 

駐車スペースはございません

あらかじめご了承願います

 

ステージ発表の際には

質疑応答の時間は設けません

発表グループは

午後のポスターセッションでも

発表しますので

その際に直接ご質問ご意見をお寄せください

 

なお今回は奥能登の公立高校より

飯田高校(午前中のみ)

能登高校

門前高校

からも参加してもらいます

高校間を超えた交流も予定しています

それぞれの学校が

それぞれの場所で

生まれたまちを甦らせるために

がんばっています

 

お待ちしています

ぜひお越しください


【今週のありがとう】

 

東大阪ロータリークラブのみなさま

貴重な備品ありがとうございます 大切に使わせていただきます

 

谷村誠会長はじめ神戸市立保育園連盟のみなさま

おいしいお米ありがとうございます ご家庭に配付しました

 

岐阜県 関商工高校 鷲見椿さんとおともだち

「能登新聞」で被災地の状況を伝えてくれてありがとう!

 

広島県立芦品まなび学園高等学校 祝迫直子先生

ようこそお越しくださいました そして災害支援ありがとうございます

 

公益財団法人 旭硝子財団のみなさま

奨学金ありがとうございます 未来へ歩き出す大きな支えです

 

※このコーナーでは

 これまでご支援いただいた方々を

 順に紹介させていただいています

未来へ向かって飛び立つきみへ

地震から 428 日目

豪雨から 164 日目

 

卒業式が行われました

 

会場をお花で飾ってくださったのは

FlowerSchool Muguet の

水上 詩子 さま

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の音楽堂での卒業式

今年の入学式に続いて

3回目になります

金沢でフラワースクールを主宰されています

 

卒業生が胸にあしらう

すずらんとアイビーのコサージュも

全員分を手作りしてくださいました

 

 

 

 

 

 

スズランの花言葉は「幸福の再来」

ヨーロッパでは聖母マリアの花とされます

葉の影に隠れてしまいそうな小さな花が

被災地から立ち上がる小さな希望のようです

 

またアイビーの花言葉は「友情」「永遠」

アイビーが持つ強い生命力と

しっかりと絡みつくツタの性質が

力強く未来に向かって伸びていく姿を想像させます

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業生一人ひとりに

エアリーフローラが手渡されました


名古屋市立西陵高等学校の

昨年度の2年5組のみなさんからも

お祝いメッセージカードが届きました

昨年発災後まっさきに

ハンカチとかコスメとか

女子高生ならではのアイデアの

支援をしてくださったクラスのみなさんからです

カードはこちら

20250219.pdf


仙台育英高校の野球部のみなさんからも

豪華な花の贈り物です

 

 

 

 

 

 


卒業式はどうやら雪の特異日のようでして

北陸では毎年不思議と雪がちらつきます

今朝も早くから係の先生方で駐車場の整理

 

 

 

 

 

 

思い出に残る卒業式にしようと

裏方さんもみんなで力を合わせます

 

会場である体育館への通路は

未だ崩れたまま

ブルーシートで覆われた通路を通ります

 

 

 

 

 

 

ゆがんだ通路をくぐると

みんなで仕上げた立派な式場へ

 

 

 

 

 

 

 

夜の体育祭にお招きくださった

福岡第一高等学校の校長先生や

 

 

 

 

 

 

 

 

本校にお勤めくださった

春木先生 大坪先生 矢知先生 松村先生 玉置先生

からお祝いのメッセージをいただきました

 

 

 

 

 

 

全校生徒で行う卒業式は

6年ぶりです

つまり今回の卒業生にとっては

中学高校を通して初めての経験です

 

 

 

 

 

 

どうですか?

思い出に残るものになりましたか?

小学校の卒業式に比べると

高校の卒業式は

味気なく感じたかもしれませんね


公費解体を待つだけの我が家の

タンスの下敷きになっていたギター

 

 

 

 

 

 

 

 

坂崎幸之助さんに憧れて

高校卒業のときに買った

6弦と12弦のダブルネックのアコギ

この思い出のギターで

卒業生の門出をお祝いしようと

秘密裡に練習してきました

挨拶が下手な私はお歌で勝負です

 

「あんなにも

 すきだった

 きみがいた

 このまちに・・・」

 

選んだ曲は玉置浩二さんのメロディー

 

「あのころは

 なにもなくて

 それだって

 楽しくやったよ」

 

下手にグダグダしゃべるより

よっぽど気持ちが伝わりそうな気がして

 

「メロディー

 泣きながら

 ぼくたちは

 しあわせを

 見つめてたよ」

 

のつもりでした

 

ギターを持ち上げたとたんに

カランカラン

弦にはさんでおいたピックを

ギターの穴に落としてしまいました

しっとりと6弦のフィンガリングで

静かに始まり

サビはピックで12弦のストローク

劇的なアレンジをしたつもりが

始まってもいないのに早くも破綻です

 

頭の中が動揺したまんま

止めるわけに行かず

 

案の定いきなり歌詞を間違えました

もうあとは思いついた歌詞を

適当に繋げグダグダでした

 

このプレッシャーに弱い性格は

どうにもなりませんね

 

それにくらべ

在校生代表の邑田達紀さんの送辞

卒業生代表の志田心湖(ここ)さんの答辞は

とても立派で心うつものでした

 

 

 

 

 

 

ここちゃんの答辞の中で

心に残ったのは

「嫌われてもいいからと

 それでも厳しく指導してくださった先生

 ありがとう」

のフレーズです

先生だって人間だから

生徒に嫌われたくはないんですよね

でも信念を持って生徒に接してくださった先生

生徒にはちゃんと伝わっています

私が見ていないところで

若い先生方はこのようにして

生徒に接していてくださったんだなと

思わず教員席の方を見てうるうるしました

 

式辞の最後に

卒業生みんなに向けて

ここちゃんにちなんだ言葉を贈りました

輪島に残るみんなへ

「それでもここ輪島にいる」

一旦輪島を離れるみんなへ

「それでもこころは輪島にある」

 

こちらもどうぞご覧ください

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/e54d6cf605868386a329026965dee8d4?frame_id=210 

だがしの日イベントin能登

地震から 427 日目

豪雨から 163 日目

 

今日は「だがしの日」

バレンタイン

ハロウイン

海外発祥のお菓子にちなんだイベント数ある中に

唯一日本が発祥のお菓子イベントです

「DAGASHIで世界を笑顔にする会」

のみなさんが訪ねてくださり

こどもたちを笑顔にしてくださいました

 

 

 

 

 

 

本校からもJRC部と野球部の生徒が参加して

運動会や紙芝居など

こどもたちを笑顔にしてきました


輪島高校では3年に一度

生徒会誌「潮鳴」を発行しています

3年間の部活動の活躍など

生徒会がまとめあげます

今年はその発行の年にあたります

巻頭言に次のように書きました

 

東日本大震災を経験された方からこんな手記が届きました。

 『こんな時に産んでごめん』『笑顔のお母さんでいられなくてごめん』ニュースを見ては心をえぐるような情報が入ってきて、心に余裕がなくなり子供にきつく当たってしまい、泣き叫ぶ子供から逃げるようにトイレに逃げ込む日でした。「今が一番いい時よ~」0歳と2歳の娘といると時折そう言われました。『こんなにも苦しくて泣いたり怒ったりしてばかりなのにこの日々が一番いいときなの?じゃあこれからはもっと苦しくなるの?』今でも子どもたちには申し訳なかったなと思います。確かに今思えば本当にかわいい時期だったのです。でも私にとっては一番苦しい時期でした。間違いなく一番苦しい時期でした。

 あのとき私が聞きたかった未来の自分からのメッセージを書きます。

「よく毎日をすごしてるね。とりあえずご飯を食べさせて、寝させて、大きな怪我がないように大きな病気にならないように。がんばって守ってるね。部屋はぐちゃぐちゃだし、ご飯もちゃんと作れてないし、今日も怒っちゃったろうね。でもね、毎日ぐじゃぐじゃだけど生きてきてくれたから今があるよ。ありがとう。ギリギリな感じだけどよく乗り越えてるよ。大丈夫。子供たち大きくなったよ。いっぱいいっぱい心配したけど、ちゃんと成長したよ。思っていたよりもいいことたくさんあったよ。出逢いもいろいろあったよ。いつか子供たちがね、大きくなってくるとあなたも余裕が出てくるよ。そうするとね、今はできないこともできるようになるよ。子供もあなたも家族も状況もどんどん変わっていくよ。子供たちが逆に励ましてくれたりするよ。だから、もうちょっと肩の力を抜いても大丈夫。今かなり苦しいと思うから、そんなときになんとかしなくちゃって焦って思わないで。いいタイミングが来るよ。いい出会いに助けられることもあるよ。叱らなきゃ、ちゃんとさせなきゃって思わないでも大丈夫だよ。いいところたくさん見つけてあげて。そして自分もよくやってるねって思ってあげて。あんまり思えないだろうけど思ってあげて。自分が思っているより周りの人はあなたのこと「よくやってるなー」って思ってるからね。がんばってくれてありがとう。子供たちを守ってくれてありがとう。あなたの毎日が今の力になってるよ。ありがとう!」

 みなさんには、未来の自分から今の自分にどんなメッセージが届くのでしょうか?

 

明日は卒業式です

どちらにつこうかな?

地震から 426 日目

豪雨から 162 日目

 

地震そして洪水に襲われた輪島ですが

少しずつお店も戻ってきて

スーパーなどで買い物をすることも

できるようになってきました

 

とはいえ夜の7時に閉まってしまうので

先生方の買い物も大変です

 

部活動の練習は7時近くまで

その後職員室で残務や次の日の準備

そんな生活が日常化していましたが

それでは店が閉まってしまうので

退校時刻が早くなっているような気がします

 

先生方には

「遅くまで残ってお仕事している先生を

 熱心な先生だと評価する時代は終わりました

 私は

 夜遅くまで学校に残る教員を

 時間内に仕事を終えるための

 タイムスケジュールのできない無能教師

 と評価します」

と伝えてあります

 

かなり乱暴な言い方ではありますが

教員の命を守るためと

教員の成り手不足を解消するため

あえてそのように伝えてあります

 

以下の話は耳にしたことのある方も

多いと思います

 

 

 

 

 

 

この図はアメリカ軍が作った図です

帰還した戦闘機のどこに被弾しているかを

プロットしたものです

赤丸が被弾した部分です

このデータを元に

航空機の強化のために補強します

とはいえ機体はできるだけ軽量にする必要があるので

補強部分は最低限にとどめる必要があります

さて

どの部分を補強すればよいでしょうか?

 

軍が補強したのは

コクピットや主翼の付け根

つまり真っ白な部分です

 

たくさん被弾した真っ赤な部分ではありません

 

なぜか?

白い部分は被弾していないわけではありません

被弾した戦闘機は撃墜されて

帰還できなかったのです

 

私自身若い頃

日付が変わる頃まで仕事に追われ

翌朝は4時くらいに起きて出勤するという

今考えるとなんともバカバカしいことをしていました

 

帰宅途中に気がついたら

信号機のある交差点のど真ん中に

車を停めて寝ていたり

 

家に着いたと思って車を降りたら

全く見たこともない山奥だったり

 

たまたま被弾したのが

翼の先っちょの真っ赤な部分だっただけで

今こうして生きているのは

運良くコクピットを撃たれなかっただけの話です

 

ですので

今輪島のまちは

午後7時を過ぎると買い物ができない

だから仕方なく教員は早くに退校する

いい流れになっています

 

とはいえ閉店間際のスーパーのレジは

ごった返しています

 

生まれつきギャンブルに弱い私は

レジの選び方も本当に下手くそです

 

並ぶレジ並ぶレジなぜか回転が遅く

「レジどこに並ぶ?」問題に

直面しています

 

まず基本は

ついている人数の少ないレジに並びます

そんな時に限って前の人が

カートの下にもカゴを積んでいて

わんさか買い物をしていたりします

 

人数だけではなく

列についている人のカゴの中身も

チェックしなければならないことを学びました

 

列の人数とカゴの中身

双方をチェックした後に最適なレジに並んでも

なぜか自分の列だけ進みが遅い

ようやく自分の番が来て

レジの方の名札を見たら「見習い中」

 

やはりベテランレジの列に並ばなければ…

新たな学びです

列の長さとカゴの中身そしてベテランのいるレジへ

あとひとりで自分の番

そのとき前の客と店員が顔馴染みだったらしく

事もあろうに世間話を始めてしまいました

「無駄話をせずに仕事しろ」と言えない

気の弱い私は一緒に相槌を打っていたり

 

列の人数とカゴの中身ベテラン店員に

列の前におしゃべりそうなおばちゃんがいないこと

今度は完璧です

ことのほかスムーズに進み

よしよしとほくそ笑んでいると

前のお客さんのカゴの中に

バーコードのついていない品があったらしく

「ちょっと確認してきます」

あれあれ店員がどっか行っちゃいました

 

そうこうしているうちに

遠くのレジでは

「お次お待ちのお客様こちらどうぞ!」の声が

空きレジにヘルプが入ったようです

 

次回は空きレジの隣に並んでみようと思います

 

闘いはまだまだ続きそうです

Build back better

地震から 425 日目

豪雨から 161 日目

 

こちらは石川県教委が準備してくださった

住む家をなくした能登地区の教員のための住宅です

 

 

 

 

 

 

小中学校の先生方16名が入居しています

廃校となった中学校の跡地に立っています

私は正直退職まで校長室に寝泊まりする

覚悟でいたのですが

おかげで風呂に入れる生活ができています

本当に感謝です

 

湿気がひどくてすぐ壁に青かびが生えます

ペニシリンでも作って商売しようかと考えています

 

写真手前が駐車場なのですが

田んぼのようなぬかるみ状態

 

そこで先生方は自然発生的に新しい駐車場を

定め利用するようになりました

 

 

 

 

 

 

 

隣には新たな棟の建設が始まっています

 

もともと能登地区には

アパートが不足しており

飯田高校の先生がようやく見つけたのが

輪島のアパートで

輪島高校の先生がようやく見つけたのが

飯田のアパート

60kmほど離れた学校に

お互い1時間以上かけて通勤するなど

相当お間抜けな状態が日常化していたので

その解決策にもなるのかなと思います


春になると仮設校舎の建設が始まり

早ければ秋からの運用を考えています

 

こちらは旧職員室

最も傾きの激しい2号棟にあります

写真が曲がっているのではありません

部屋がもうゆがんでいるのがわかると思います

 

 

 

 

 

 

先生方がいっせいにこの部屋に入り

仮設校舎へ運ぶべき荷物の

整理を始めました


このブログを読んでくださった

国連開発計画(UNDP)シリア事務所等で活躍された方から

お便りが届きました

”Build back better”という

国連機関の災害復旧支援の合言葉を

教えていただきました

ハード面で被災前より良い施設や生活基盤を作ろう

というのが本来の意味です

「災害復旧は現場復帰が基本

 それ以上にする贅沢は許されない」

とする日本の行政のあり方は改めるべきです!

とはいえ金が無尽に湧いて来るわけではないですからね

難しい問題です

 

もうひとつこの言葉には

「被災した個人やコミュニティが

 その経験を共有することが

 他の地域の人たちにとって深い学びになる」

という意味も込められているそうです

このブログが他の地域への経験の共有という意味で

役に立てばいいなと

背中を押していただいた思いです


以前本校に勤めていた玉置先生が

赤ちゃんを連れて遊びにきてくれました

玉置先生のご実家は

珠洲で珪藻土の七輪の切り出しをされていて

以前の地震で工場が全壊

復旧して再開していたのですが今回また…

元気な赤ちゃんは現在8ヶ月

被災して避難生活が続く中で

それでもこの世に生を受けました

「珠洲の海で生きる」と書いて

生珠(うみ)ちゃん

とっても素敵な名前です

ココスクとPTO

地震から 424 日目

豪雨から 160 日目

 

学年末考査3日目

教室では生徒が残って黒板を使って

自主的に教え合いの学習会を開いています

 

 

 

 

 

 


こちらもマンツーマンでの指導

英検の練習です

 

 

 

 

 

 


稲舟地区の危険区域立入禁止の指定がはずれました

発災以来初めて立ち寄ってみました

 

 

 

 

 

 

以前あった道路の脇に

新しく登る道路を建設中です

 

 

 

 

 

 

坂道から見下ろすと

全く手つかずの家がそのまま残っています

 

 

 

 

 

 

坂の上にある輪島市営野球場は

まったく使いものになりません

 

稲舟地区にはかつて輪島実業高校があり

閉校後は野球部がグラウンドを活用していました

 

 

 

 

 

 

野球部が使っていたグラウンドは

崩落こそしているものの

中央部は使えそうです

 

 

 

 

 

 

稲舟校舎(旧輪島実業校舎)は

亀裂が走り建物が傾き窓も割れていました

 

 

 

 

 

 

こちらは輪島市総合体育館

使えそうもないですね

 

子供たちが思いきり運動できる場所が

ことごとく壊されています

輪島高校の施設で使えるものがあったら

お貸ししたいと考えています


さて被災した状況で

これまでどおりのPTA活動なんかムリ!

というわけで

「楽しいことだけやろう」

「できる人だけでできることだけやろう」

昨年1年間こんな感じで

PTA活動をやってまいりました

 

一部の役員が苦労して電話して仲間を募り

無理矢理組織していた各種委員会

これも廃止する

次年度はそんな方針で臨みます

 

PTAは本来

学校と保護者が協力して

子供たちの健やかな成長を見守り

よりよい学校生活のために

活動すべきもの

 

それがいつしか

無理矢理役員を引き受けてもらって

一部の役員だけが苦労して

前例踏襲のためだけに

漫然と続けている

そんな組織になっていました

 

全国を見ても

PTA活動の見直しを進めている学校が

ちらほら見られます

 

まずは兵庫県川西市の保護者グループ

「ココスクール(Connecting Community School)」

1つの中学校と3つの小学校で編成しました

ニックネームは「ココスク」

こどもたちをココでスクすく育てる

という意味が込められているそうです

 

役員はなし

参加資格は全保護者と全教職員

 

活動の方針は

「子どもの命や安全に関わること」

「学校が必要とするときに繋がれること」

のふたつのみだそうです

 

ただ個人の声だと届かないことが

組織のだとしかるべきところに届く

なのでなくすることだけは避けました

なくなることで

子どもたちにしわ寄せが行くことだけは

避けなければなりません

 

また東京都のある小学校の

「PTO(Parents Teacher Organization)」

Oには「応援団」という意味もあるそう

「できるときに

 できる人が

 できることだけやる」

会員が好きな活動を

好きな時に手伝うボランティア制です

 

これらの先進校の事例を参考に

本校もPTA活動のあり方を

見直していきます

 

保護者と教職員全員が会員です

「やってくれてありがとう」で済まさず

全員が会員である思いを持った

組織になればいいなと思います

 

「それでも輪島にいる」

みなさんへのお願いです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は2月7日「能登の我慢を日本の前提にするな」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

 自分達の学ぶための場所がなくなるのは嫌ですが、市民のためとなると仕方ないような気もしてきます。でも教育長さんたちがなるべくグラウンドのスペースが空くようにしてくださっているのがとてもありがたいです。地震が起きてから関わってくださる人や起きる前から関わってきた人、皆に感謝して受けた恩を忘れずに日々生きていきたいです。やる気があれば工夫のしかた次第でどうにでもなる。《尾崎 煕》

卒業制作ができました

地震から 423 日目

豪雨から 159 日目

 

学年末考査の2日目

生徒が熱心に質問に訪ねてきます

 

 

 

 

 

 

部屋もないので

寒い廊下で質問対応です


「動物と共生するまちづくりの会」

の石津佐智子さまより

お便りをいただきました

 

この会は

災害発生時のペット同室避難について活動なさっており

今回

「避難情報発令時、全市民が徒歩で行ける範囲に

 最低一か所の『ペット同室避難』可能なスペースを

 確保することを求める署名」

4,835筆を明石市に提出されたそうです

 

議会本会議のあと議長に請願書を提出され

全会派の推薦を得られたとのことです

市長に署名簿を提出し

防災担当部長 環境局長 教育委員会課長にも

訴えかけられたそうです

ここから第一歩を踏み出されることとなりました


大成建設さんとコラボして進めてきた

「転生プロジェクト」

災害ゴミに新たな命を吹き込むプロジェクトです

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースの3年生が

卒業制作として取り組んでいたベンチ

完成して校庭に設置されました

 

 

 

 

 

 

被災地の瓦や漁網などを転生させました

表面の網目模様が漁網です

 

 

 

 

 

 

 

 

これから校庭でみんなを見守っていきます


【今週のありがとう】

 金沢大学 上原 爽世花 さま

「能登写真展」成功裏に終わったことと思います

 

福田圭一監督はじめ遊学館男バレのみなさん

横断幕ありがとう!これからもよろしく!

 

For Michael Blayde's Mom

Thank you for the christmas card.Your son is doing well.

 

石川教育公務員弘済会のみなさま

助成事業への採択ありがとうございます

 

作曲家 弓削田 健介 様

「フェニックス」素敵な曲ありがとうございます

 

※このコーナーでは

 これまでご支援いただいた方々を紹介させていただいています

それでも輪島にいる!

地震から 422 日目

豪雨から 158 日目

 

「ぼくらの街はぼくらがつくる」

輪島高校では生徒が

街づくりプロジェクト「街プロ」

に取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

先週

一年生4名と三年生3名が

鳥羽市にあるプラスチック再生工場を

見学してきました

 

 

 

 

 

 

今のプラスチックの状況や廃棄物処理の方法など

詳しくみっちり見学させてもらいました

 

 

 

 

 

 

 

 

特にまるでアートのようなアップサイクルプラが

分別された破材から高温圧縮で加工される様を

興味津々でみてきました

 

 

 

 

 

 

輪島漁業組合から分けてもらった

廃棄扱いだった漁網が

どんな色合いで生まれ変わるか楽しみです


また先日小松大谷高校で練習試合をした

男子バレーボール部が

横断幕をいただいてきました

これは県内高校のバレーボール部が

春高バレーに出場する小松大谷高校さんに贈った

心をひとつにしたメッセージです

今回被災地のために想いを繋いでくださり

本校へとバトンリレーしてくださいました

 

 

 

 

 

 

このもようは

26日(水)夕方

石川テレビの

「石川さんパレット」で放送されます


今日から学年末考査が始まっています

みんな真剣に取り組んでいます

 

 

 

 

 

 


それからサプライズなお客様

 

 

 

 

 

 

五年前に本校に留学生として通っていた

キーガン君が訪ねてくれました

すっかりたくましく成長された彼は

現在カナダの大学で心理学を学んでいます

本校在学時代

一生懸命勉強していた図書室や

お琴の練習に励んでいた和室など

懐かしそうに見学していきました


それから本日は学校評議員会が開催されました

 

 

 

 

 

 

委員長の橋田宏幸先生より

「それでも輪島にいる」

こどもたちのために

高校ができることは何か

しっかり考えながら

教育活動を行ってほしいとの

お言葉をいただきました

 

橋田先生は

輪島女子ミニバスチーム

「レッドイーグルス」を率いて

能登から日本一の偉業を成し遂げるなど

その功績が認められて

先日

「いしかわ中日体育賞」を受賞なさいました

 

「それでも輪島にいる!」

このことばを

これからの輪島高校の

キャッチコピーとさせていただきます


さて国土交通省は

航空大学校において

入学用件に定める158cm の身長制限を

撤廃する方針を固めたそうです

 

国内の操縦士の約4割を輩出している

航空大学校では

女性パイロットを増やすことを

検討しています

 

身長が158cm未満でも

操縦装置に手足が届けば問題ない

とのことです

 

昔身体計測で座高を測っていましたが

それも戦時中にパイロットになれるかどうかを

判断する基準だったと聞いたことがありますが

実際どうだったのでしょう?

 

一般的な説明としては

内臓が十分発育すれば

胴が長くなる

すなわち胴長短足は順調な成長の証

と言われていましたが

その割に私は

すぐに腹をこわしますので

胴の長さのわりには

内臓が充分に発育していないようです

 

現在学校の名簿は男女混合ですが

21世紀初頭までは

男女別名簿を使用していました

男子がさきで女子があと

ジェンダー問題から

今の形に落ち着きましたが

当時はその是非について

よく議論されていました

 

さらに昔は

50音順ではなく生まれ順

つまり生年月日の順に並んでいました

4月26日生まれの私は

いつも3番か4番でした

これはなぜか調べてみましたが

明確な答えが見つかりませんでした

私はこれは

戦時中の徴兵順ではないかと考えています

早く成人した男子から徴兵するためです

 

どなたかご存じの方教えてください

 

ところでうちの孫娘のうーちゃんは

身長制限により遊園地の乗り物にまだ乗れません

3連休も終わりですね

地震から 421 日目

豪雨から 157 日目

 

3日間まるごと豪雪に翻弄され

挙げ句の果てには朝早く余震が来るなど

退屈しない連休ではありました

 

全国的に見ると

さまざまなイベントが行われているようで

平和でいいなと羨ましくも微笑ましい3日間でした

 

北海道では「昭和新山国際雪合戦」が開催され

全国から127チームおよそ1200人が参加しました

雪合戦の聖地で熱い戦いが繰り広げられました

また温泉のまち静岡県伊東市では「枕投げ大会」が開催され

全国から集まった48チームが浴衣姿で戦いました

 

こういったおまぬけなことを真剣にやることが大好きな私は

いつか輪島高校でチームを編成して

挑戦させたいと考えています

 

こういうおまぬけな大会は世界的にもたくさんあって

教育大国フィンランドにおいて

その傾向は顕著です

 

まずは「世界ヘビメタ編み物選手権大会」

フィンランドで特に人気のある

ヘビーメタルのライブをバックに

これまたフィンランドで人気の編み物をするという

訳のわからない大会です

そしてなんと第1回大会の優勝者は

日本人だそうで

なかなか日本も教育大国という意味では

負けていません

 

それから「蚊叩き選手権」

蚊が多い地方で

蚊をやっつけることを大会にして

村おこしをしちゃったという事例です

 

これらのフィンランドネタは

大好きなポッドキャスト番組

「そんない雑貨店」からの引用です

とっても面白いのでぜひ聴いてみてください

 

さて先日亡くなられた森永卓郎さんが

週刊誌に連載していたコラムの最終回を

読ませていただきました

 

命を削って書かれた最期のコラムには

このように書かれていました

 

「今後は定型的な仕事は

 どんどんAIに置き換わる

 数多の職業が淘汰される中

 最後まで残る仕事とは何か?

 それは『アート』だ

 職場で新規授業を生み出す創意工夫をはじめ

 『創造力』を源にした仕事は全てアートだ」

 

先述の「枕投げ大会」は

地元の高校生の発想が元になっていますし

 

「ヘビメタ編み物大会」は

一見無関係なものを組み合わせて

新しい価値を生み出したもの

 

「蚊叩き大会」は

弱みを強みに変えた好事例です

 

いずれも見事な「アート」です

屋根の上に軽四7台!

地震から 420 日目

豪雨から 156 日目

 

ひとしきり雪が激しくなってきました

輪島では単位時間あたりの積雪量

観測史上一位タイを記録しました

 

 

 

 

 

 

雪の重みによる家屋の倒壊が気になります

雪の重さはどれくらいでしょう

さっそく実験してみました

 

 

 

 

 

 

踏み固められていない庭の一角から

30cm四方の穴を開け

その中の雪を採取しました

深さも30cmでした

 

 

 

 

 

 

これを持って体重計に乗りました

 

 

 

 

 

 

ただいまの記録 80.3kg  

雪を降ろして再び体重計に

 

 

 

 

 

 

74.3kg(衣服含む)

雪の重さは

80.3 − 74.3 = 6.0 kg 

 

体積も測ってみました

採ってきた雪を溶かして

4Lの梅干し瓶で測ると1本半

 

 

 

 

 

 

つまり6L

水の比重は1

1Lの水の重さが 1.0 kg なので

6Lで 6.0 kg 

さきほどの測定の正確性が確認できました

 

L は ℓ のこと

ある年齢以上のみなさん

今学校ではリットルをLと表記するんですよ

ヤングのみなさん

昔リットルは ℓ と表記していたんですよ

 

今回は

面積 30 × 30 = 900cm2

大雑把に見繕って

0.1 m あたり6kg

1mあたり 60 kg

の積雪があったと

見積もっておきます

 

ところで

取り出した雪片は

1辺 30cm の立方体です

体積は 30 × 30 × 30 = 27000 cm = 27L

これが溶けて6Lの水になったので

凍ることと

空気を含むことにより 4.5 倍に

体積が膨らんでいたことになります

 

水は凍ると体積が増すという

特殊な性質を持っています

この性質を持つ物質は

水以外には

アンチモンやビスマスぐらいしかありません

 

そして水は 4℃で密度が最大に

つまり一番重くなります

氷河期の海底や湖底には

4℃の水が安定的に存在していて

陸地がどんなに冷えても

その水に生物が守られて

氷河期でも絶滅せず生き延びたと

考えられています

 

さあいよいよ家屋の上に

どのくらいの重さの雪があるか

求めてみます

 

 

 

 

 

 

Google マップで屋根の面積を計算です

ふたつの長方形に分けて

12 × 7 + 7 × 6 = 84 +42 = 126 m

 

屋根の上の雪は

60 × 126 = 7560 kg ≒ 7.5 t!

 

以前リフォーム会社の方が

「軽四自動車7台分

 7tの重みがかかりますよ」

って言っていたのと

一致しました

 

今回の雪は比較的

パウダースノーに近い

サラサラの雪でしたが

いつもの北陸地方の雪は

もっと水分を含んだ重い雪なので

さらに注意が必要です

 

豪雪対策で最も効果的なのは

瓦を軽いものに替えることだそうです

全国から入る復旧支援の方は

まず屋根が真っ黒なのに驚かれます

生まれてこの方

これが普通と思っていましたが

言われてはじめて気づきました

 

昔ながらの能登瓦は

水田の土を使い

山の薪を燃料に焼成され

漆黒の釉薬で覆われており

真っ黒でずっしり重く

耐寒性に優れます

 

海に向かって斜面が続く能登半島の海岸線で

高台から集落を隔てて海を見下ろすと

艶やかに光り輝く瓦の表面と

青い海のコントラストに心が奪われます

この光景はNHK朝のテレビ小説「まれ」の

オープニングでも流れていました

 

おそらく雪が溶けやすいように黒く

日本海から吹き付ける冬の季節風に飛ばされないよう重く

進化してきたものと思われます

 

今回の地震でも

昔ながらの製法で焼かれたものは

限りなく強く決して割れなかったそうです

 

伝統をとるか

安全性をとるか

難しい選択です

尊い仕事に就くみなさんへ

地震から 419 日目

豪雨から 155 日目

 

発災以来長きにわたって

自衛隊の方々のご活躍の場面を

ずっと目の当たりにしてきました

 

床が歪み

壁がひび割れ

すきま風が入り込む

凍てつくような

傾いた体育館の中で

足の踏み場もないほどに

敷き詰められた

狭い簡易ベッドで

ひととき身を休めながら

ずっと人命救助に

当たってこられた

自衛隊員の姿を見てきたのは

生徒も同じでした

 

この尊い仕事に自分も携わりたい

と決意したふたりの生徒が

自衛隊に入隊します

 

石川県自衛隊入隊入校予定者激励会に

参列してまいりました

 

自衛隊さんにご支援をいただいて以来

イベントには極力参加して

お礼を申し上げることにしています

 

今日は入隊予定者が

ひとりずつ壇上に上がり紹介されました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主催者である石川県防衛協会の

副会長の里谷光弘様は

本校の建設にもずっと関わってくださっていて

そのご挨拶の中で

「被災民は自衛隊の車が通ると

 ずっと手を合わせている」

とおっしゃっていました

 

先輩隊員からの激励の中に

「自衛隊は掛け算の組織である」

とのお言葉がありました

一人ひとりの力が集まると

単なる足し算ではなく

大きく広がっていくんですね

そして掛け算の怖いところは

ひとりでもゼロがいたら

全てがゼロになってしまうこと

誰ひとりゼロを許してはいけない

厳しい組織でもあります

 

中部航空音楽隊による激励演奏

フィナーレを飾ったのは

「星条旗よ永遠なれ」

尊い仕事に着くみなさんを送り出しました

 

憲法九条に関係し

自衛隊のあり方について述べるのは

難しいものがあります

 

あれは湾岸戦争が激しくなってきた頃の話

自衛隊に入隊したがっている息子を止めて欲しいと

担任をしていた生徒のお母さんにお願いされ

「お母さんは君を人殺しにするために

 苦労して育ててくれたんじゃないと思うよ」

と今思えばとんでもないことを口にした思い出があります

何も知らない当時は

自衛隊イコール軍隊イコール戦争と

短絡に結びつけていました

 

自衛隊の方々の献身的な支援の姿を

ずっと見続けてきて

今では自衛隊の車に手を合わせているひとりとして

自衛隊は国家と国民を守る

本当に尊いお仕事であるとの強い想いを抱き

今日の若者の凛々しい姿を見て

式典のあいだずっと涙を堪えていたのでした

 

アメリカ軍が行ったある調査があります

帰ってきた兵士の銃を調べました

すると実際に銃を撃った形跡は

ほとんどないのだそうです

隊長が「撃て!」

と命令しているのに関わらずです

実際に撃った形跡があるのは

命令をした隊長のすぐ近くに陣取っていた 

ごく少数の兵士の銃だけなのです

戦争という極限状態の中でも

誰も人を殺したくなんかないようです

朝市通りどんなにする?

地震から 418 日目

豪雨から 154 日目

 

思考力を高める問題が満載の

ダイヤモンド社の「論理的思考問題」

という本にはまっています

 

その中から1問紹介します

 

【問題】です

「25頭の競走馬がいます

 レースをさせて最速の3頭を決めます

 1回のレースで走れるのは5頭までです

 タイム計測はできないので

 目視で順位を決めます

 最低何回のレースをする必要がありますか?」

このあとヒントを小出しに出していきます


本日

「輪島市本町周辺地区まちづくり協議会」

が行われました

本町周辺地区は

地震の際に火災により焼き尽くされた地区で

日本三大朝市のひとつ

輪島朝市がもともと建っていたところです

公費解体もほぼ終わり更地となっています

 

 

 

 

地区住民 高齢者 子育て世代 高校生

様々な年代の方が集まって

アイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

あらかじめ3つの案が示されました

 

 

 

 

 

 

A案:「滞在時間の倍増計画」

 昼夜問わず買い物や飲食を地元の子供や家族連れが楽しめるようにする

 近県の顧客が食文化自然を一日通して楽しめるようにする

 全国からの観光客やインバウンドも楽しめるようにする

 

 B案:「風の人と土の人の拠り所」

 風の人とは外から来た人 土の人とは地元の人

 お互いに関わり合いながら里山里海の豊かな風土を楽しむ

 修学旅行や研修旅行を誘致し文化体験を通して復興を学ぶ

 

C案:「わふうどづくり」

 輪島の風土 + 輪島フード + 和風がコンセプト

 ものづくりとひとづくりを通して懐かしさと美味しさの街を作る

 新規移住者が相談しやすく全体では女性が活躍できる街

 

どれも素晴らしい案です

ただし今日はこの中から選ぶとか

ブラッシュアップするとかではありません

今日のメンバーで新しい案を作り出します

 

本校からも生徒10名が参加しました

大人たちに混じって

自分の案を積極的に発信していました


さて冒頭の問題の【第1ヒント】です

まず5つのグループA~Eに分けて

5回の予選レースをします

A~Eのグループ内の順位をつけて

 A1 A2 A3 A4 A5

 B1 B2 B3 B4 B5

 C1 C2 C3 C4 C5

 D1 D2 D3 D4 D5

 E1 E2 E3 E4 E5

 

では次以降のレースは

どのように走らせたらよいでしょうか?

 

【第2ヒント】です

次に5つのレースの1位の5頭で走らせます

ところが

このレースの上位3頭が全体のトップ3とは限りません

なぜなら偶然3頭が同じ予選レースを

走っていた可能性もあるからです

このレースでトップ3に入らない馬を

絞り込むことはできます

仮に

1位A1 2位B1 3位C1 4位D1 5位E1

であったとしましょう

D1とE1ははずれますし

同時にD2以下とE2以下もはずれます

残った候補は

 A1 A2 A3

 B1 B2 B3

 C1 C2 C3

さああと何回走らせればトップ3がわかるでしょうか?

 

【第3ヒント】です

実はあと1回のレースでトップ3がわかります

走らせる馬をどのように選べばいいでしょうか?


【今週の活動性を高める授業づくり】

 

このコーナーは

久留米大学の安永悟教授に学んだ

授業づくりのポイントを

お伝えするものです

 

生徒の聞く姿勢と話す技術を高めつつ

知識の着実な定着も図る方法です

 

まずは講義型の授業で知識の伝達を図ります

時間にして10分未満程度の講義です

その後4人のグループ内で

全員が学んだことを自分の言葉で語ります

話す順番は

あらかじめメンバーに1から4の番号を振っておいて

「3番から時計回り」

というふうに先生がその都度指示をします

 

これを繰り返します

 

生徒は

必ず自分がしゃべらなければならない

ことをわかっているので

話を真剣に聞きます

そしてアウトプットすることにより

知識が定着するのです

 

一斉講義型の授業では

常にアウトプットしている教師が

実は生徒よりも学んでいる

というおかしなことが起きているのです


クイズの【答え】です

候補として絞られた9頭のうち

A1はトップ決定です

B3はそれよりも早い馬が3頭いるので外れます

C2C3も同様です

最後のレースは

A2 A3 B1 B2 C1の5頭を

走らせればよいのです

 

ここまでが本に載っていた答え

でもこれにはある問題があります

それは何でしょう

 

B1とC1が3回目の疾走となり

不公平であるということです

 

このように答えが見つかったとしても

それで良いのか問いかける

批判的思考力を高めることも

今の教育で求められているものであります

OECDオンラインミーティング実況中継

地震から 417 日目

豪雨から 153 日目

 

OECDの

オンラインミーティングに参加しています

今日の「おこらいえ」は

いつもと雰囲気を変えて

ミーティングの内容をリアルタイムで

書いていきます

 

なんと3時間にも及ぶ

長時間ミーティング

生まれて初めてです

9分ほどしかない金魚レベルの集中力の私にとって

未知の領域です

どうなるのでしょう?


まずは

次期学習指導要領の改訂について

文科省の方からの報告です

 

少子高齢化が進むこれからの日本において

マルチステージの人生が進みます

変化が激しい世界において

テクノロジーを使って

人生を勝ち取るむしろチャンスです

新学習指導要領は

その世界を見据えています

受験知識が抜け落ちたあとで

何が残るかを重視しています

 

コロナで多くの国の学力が低下した中

日本だけが学力が低下しなかったそうです

それは学習指導要領に沿って

全国で同質な教育が施されたからにほかなりません

ただし教員の過度な働きに支えられた

という側面もあります

 

今の学習指導要領は

知識技能に支えられた思考力

というイメージが強いです

 

ところが新しい学習指導要領では

複雑な課題に取り組む中で

知識を身につけることを重視しています

 

また子どもが

自分で学びを自己調整できるよう考えています

そのために学年を分けること

あるいは授業時間を定めることにも

メスが入る可能性があります

 

また教師や生徒の負担をどのように減らすか

という視点でも進められているそうです

 

(1)自分なりの「意味・目的」の大切さ

(2)多様な子供たちの可能性の開花

(3)教師の成長過程のビルトイン

以上3つが実際に改訂を進めている方が

目指しているものだそうです


次に生徒部会からのレポートです

 

まずは教育課程が作られていく過程を

実際に見学した大学生からです

 

教育課程の柔軟性が一番気になりました

教育課程に柔軟性があると

余裕のある教育につながります

学校の外での学びにもつながります

では学校は行かなくていいのか?

そうではなくて学校でしかできないこともある

被災した輪島高校では

学校に行って友達にあうという

大きな意味がありました

 

次に「おさんぽメガネワークショップ」を

主催した大学生からです

 

教科書の中からでなく日常から学びを生み出す

「おさんぽめがねワークショップ」

特に苦手な教科において

単にドリルを繰り返すよりも

日常生活との結びつきを見つけると

その教科を学ぼうとする

内発的動機付けにつながります

 

輪島高校でのワークショップも紹介されました

被災地でのおさんぽから

さまざまな学びを体験できたようです

 

「正解」を前提としない問いかけが

新たな問いを生み出します

教科と教科を繋ぐ力が生まれます

たとえば日本史の知識によると

皇居は桜田門外の変があった場所

これを不動産業に繋げるとなんと

「皇居は事故物件だ・・・」


続いてOECDのMIHOさんから

世界の教育についての報告です

 

「見方考え方」と「教科横断」

このことは全世界で注目されています

ただしカリキュラムが変わったとしても

実践はなかなか難しいです

 

イギリスでは問い立ての重要性が議論されています

「なぜ空は青い?」

「動物にも同じように見える?」

 

エストニアでは「環境と持続可能な開発」がテーマです

学校の自由裁量のもと

おさんぽめがねのような

取り組みが行われています

さまざまな教科の先生といっしょに

お散歩して問いを見つけます

 

これら他国の例から見えた「教科横断」の落とし穴は

(1)見方考え方を教えてしまう

(2)問い自体を教師が作ってしまう

(3)先生同士の相性が悪いと困る

の3つです

 

さきほどカリキュラムの自由裁量が必要という

提言がされましたが

実は日本のカリキュラムは

世界的に見ても自由裁量が大きいです 

教科書も他の国ではもっと分厚いです


そして「対話の時間」です

対話のルールは次のとおり

(1)あいづちやうなずきで話しやすい雰囲気をつくる

(2)あせって結論をだそうとしない

(3)キーワードにとらわれず自分の言葉で話す

(4)大人に忖度して話してほしいだろうと思われることを云わない

 

5人のブレイクルームに分かれて

「こんな授業があったらいいな」

をテーマに話し合いました

 

各グループで出された意見では

授業と授業の合間に休む場所がほしい

どんな授業がいいか話し合う授業がいい

自分が何を学んだか語れるプロセスがある授業がいい


次は「カリキュラム・オーバーロード」の話

(1)Curriculum Expansion

(2)Content Overload

(3)Perceeived Overload

(4)Curriculum Inbalance

の4つの論点があります

うーん 

むずかしい・・・

ここで挫折・・・

 

脳にはキャパがある

必要以上に詰め込んでも意味が無い

ちょうど今の自分にぴったりな話題が

されだしたので復活

 

香港では宿題オーバーロード

宿題の出し過ぎが問題になったそうです


【泉大津市立小津中学校の事例】

「先生と生徒のワクワクで乗り越える

 カリキュラムオーバーロード」

積み上がった書類と

「やらないといけない」という意識から

抜け出して軽やかになりました

 

4月1日に学校の経営ビジョンを

なんと生徒が先生にプレゼンします

 

生徒自身が学校の目指す姿を作り上げました

「自芯を持つ

 認め合う

 やわらかさで0から1をつくる」

生徒の希望から50分の授業を45分に短縮しました

かえって集中力が増しました

 

授業も5限で終わったり6限で終わったり

 

生徒の願いをもとにして

教員が授業の形を決めました

生徒達が自分達で

学ぶスペースを創ったりもします

 

職員室もフリースペースです

 

「ワクワクしながら

 たくさん話し合って

 解消していくもの」

それがカリキュラム・オーバーロードの解決方法です

 

Q:教科横断に相性のいい教科は?

A:国語はどの教科とも繋がる

  英語も同様です

 

Q:高校入試のための学力保障は?

A:経年変化を見ると成績は伸びてきている

  長時間やれば成績が伸びる訳ではない

  先生が教えた ≓ 生徒が学んだ


【福島県立郡山高校の事例】

「既存の教科でプラスする

 データサイエンスコース構想」

 

今のカリキュラムの弱点は

(1)知識を使う場がない

(2)教科がばらばらで繋がりを学ぶ機会が無い

(3)クリティカルシンキングの鍛え方が弱い

 

これらの課題を解決するために

新教科を作ると教員の負担が大きくなるので

既存の教科を活かしたクロスカリキュラムを

考えました

 

(1)新しいコンテンツを作る系

(2)一部を別教科で深掘り系

(3)1年間を通じた連携系

 

ウクライナからの中学生が

数学の中点を求める問題で

「なぜ中点を求めるの?」

と日本の先生に尋ねたところ

言葉につまりました

この中学生は

数学コンテストで優勝するほどの生徒です

なぜ学ぶのかを理解して学ぶので

深い学びにつながるのです

 

しかしながら

協力的ではない教員もいらっしゃいます

原因は

① 変化を拒む免疫システム

② 専門外のことを教える不安

③ 教科書を終わらせないといけない不安

④ そもそも効果あるの?問題

⑤ 新しいことしたくない問題

 

大事なのは

松下幸之助さんの

「やってみなはれ!」


次回の学習要領改訂では

教科横断が大きなテーマとなりそうです

キーワードは「おさんぽメガネ」

教員には

日常生活のあらゆるものを

教科に結びつける力が

求められることになりそうです

 

先生方は

机に座って仕事ばかりしていないで

外にでていろんなものを見てきましょう

遊べ!

 

このブログも

机の上だけで書いているものよりも

出張先から書いているものの方が

おもしろいでしょ


さてさて

3時間にもおよぶ

長時間ミーティング

そろそろ終わりです

 

自分でアウトプットしながらだと

なんとか

もつもんですね

 

今日は本校から

山上先生(家庭)

山下先生(保健体育)

栃木先生(養護)

も参加してくださいました

熱心な先生方です

お疲れ様でした

仮校舎はどうなる?

地震から 416 日目

豪雨から 152 日目

 

現在3棟ある建物のうち

危険判定のため2棟が使用できず

1棟の建物に無理矢理詰め込んで

授業をしている状況です

 

この状況を早期に打破するため

仮設校舎の建築計画が進められています

 

本日は保護者説明会を開催し

現時点でお伝えできること

現時点で要望していること

について理解を求めました

 

 

 

 

 

仮校舎は同じ敷地内

グラウンドに建設の予定です

春に竣工

早ければ秋より運用可能です

 

現在全学年で使用している旧校舎3号棟は

そのまま3年生が3階を

定時制が1階を使用します

 

仮校舎は2階建てで

真ん中に廊下を設置し

両側に教室を配置するコンパクトなつくりとし

グラウンドを使用する面積を

最小にする配慮がなされています

 

このことは

北野喜樹石川県教育長が

「生徒が運動する場所をできるだけ奪うな」

との指示を出してくださっているとのことです

コロナの時に健康福祉部長を務められていた方で

毎日のようにテレビで説明されていたので

ご存じの方も多いかと思います

さすが緊急時の対応に力を発揮くださっています

 

仮設校舎には

1・2年生が入ることになり

実験室や実習室も設置されています

 

ただしパソコン室はふたつとも旧校舎3号棟にあるので

もしかすると

旧校舎3号棟をビジネスコースが

仮設校舎を普通コースが使うことになるかもしれません

これについては時間割など諸条件を鑑み

最も最適な使い方を考えていきます

 

グラウンドを使用せずに

グラウンド脇のアスファルト部分への建設を

要望したのですが

まず寸法が足りませんでした

部室やブルペンを壊してもいいからと要望しましたが

建設に関する法律があって

仮設校舎は現存の校舎から

10m 離して建てなければならないそうです

 

以上の理由より図に示された

グラウンドの校舎側に建てることとなりました

 

第一体育館と第二体育館はそのまま使用し

接続する仮設廊下を設置します

旧校舎3号棟への接続も同様です

 

以下

質疑応答の様子です

Q1:工事の間の部活動は?

A1:工事は必要最低限のスペースでやってもらいます

   並行してグラウンドでの部活動はできます

 

Q2:本校舎の復旧見通しは?

A2:損壊した基礎の横に新たに基礎を打ち

   ジャッキアップする計画ですが

   工期など詳細については未定です

 

Q3:もう決定か?変更は無理か?

A3:できないことはないかもしれませんが

   再調査などで工期が大幅に遅れます

   得策ではありません

 

Q4:稲舟校舎(旧輪実)を使用することはできないか?

A4:校舎は使い物にはなりませんが

   危険立入禁止区域指定が外れたと聞きます

   グラウンド使用要望の余地はあるかもしれません

 

Q5:体育館の使用は?

A5:今のところ使用禁止命令は出ていません

   多少床の歪み等はありますが

   なんとか使用できる状態です

 

Q6:学ぶ場を確保するため子どもたちの意見を聞いてほしい

A6:同様のご意見を

   小学校の運動場に仮設校舎を建てた後で聞きました

   「あなたたちは一度でも子どもたちの意見を聞いてくれましたか!」

   もう決まってしまって仕方ないことであったとしても

   子どもたちに説明する義務は大人にあると考えます

   そうすることにより

   自分の力で社会は変えられると考える若者が

   世界一低いという現実を変える

   第一歩になると思います

   このブログを読んで

   言いたいことを校長室まで言いにくるよう

   明日の朝生徒に伝えます

 

Q7:学校以外での部活動への移動費の負担が大きいが?

A7:今年度は県より補助をいただいています

   引き続き要望してまいります

 

Q8:習熟度別授業はどうなる?

A8:問題ありません

   これまで通りの習熟度をかけることのできる

   教室数を確保できます

   これまで通りきめ細かな指導ができそうです

 

Q9:工事の際の騒音は?

A9:時間をずらすなどの要望はしますが

   ある程度の騒音はやむを得ません

   逆にどんな悪環境でも集中力を発揮できる

   生徒の育成を目指します

 

最後に

「現在輪島市内で唯一使用できる

 屋外体育施設が輪島高校グラウンドである

 だから自校の体育や部活動のことだけでなく

 輪島市民みんなが使用できる手立てを

 県と市の枠組みを超えて進めていくべきである」

とのご意見をいただきました

 

このことについては

まず手始めに

テニスコートを全面人工芝にして

部活動以外の時間帯に

ゲートボール場として

高齢者に提供できないか

市に申入れをしてみようと思います

いんのこまきのおもいで

地震から 415 日目

豪雨から 151 日目

 

 

 

 

 

 

 

こんなに猛吹雪の中それでも復旧工事は

手を休めることなく進んでいます 

本当に頭の下がる思いです

ありがとうございます


現在

神奈川より

スクールカウンセラーの平野先生に

定期的に来ていただいています

生徒だけでなく保護者の方のカウンセリングも

していただけることとなりました

明日第1回目を開催します

 

おかあさん方

そっと打ち明けるだけで

気持ちが軽くなりますよ

予約は不要です

どうぞふらっと立ち寄ってください

生徒とは会うことのないよう

場所は配慮してあります

詳しくはこちら

0219_自由相談日のご案内.pdf


輪島の冬の風物詩

曹洞宗のお寺において

「いんのこまき」が行われました

本校で書道を教えてくださっている

川口先生のご実家がお寺で

記念に学校へ持ってきてくださいました

 

 

 

 

 

 

今日は涅槃会

お釈迦様の亡くなられた日の

法要が執り行われました

仏教の三大年中行事のひとつとされます

 

曹洞宗のお寺では「涅槃団子」が撒かれます

五色に色づけされたこの団子は

地水火風空を表しているとのこと

生きとし生けるもの全てを表し

食べると無病息災

持つと功徳を受けられるとも伝えられています

 

北信越地方で見られる風習です

 

お釈迦さまの舎利つまり遺骨を模したもので

その形は地域によって異なります

たとえば富山の涅槃団子は丸い団子ですが

輪島では動物を形どった団子が撒かれます

お釈迦様の涅槃に駆けつけた動物です

干支の動物と言った方が

ピンとくるかと思います

写真左から

へび いぬ とり です

中でもいぬを形どったものが多く撒かれるので

いんのこ(犬の子)まきと言われます

 

お米でできているそうです

食べられるのか尋ねたら大丈夫なようです

炙って食べる方もいるようですが

多くはお守りとして持ち歩きます

やがて乾燥して粉々になると海に流します

 

低温湿潤な条件で大事にしていると

崩れずにそのまま小さくなっていくそうです

 

今回お持ちくださった

聖光寺さま(しょうこっさま)は

漁師町のお寺さんで

「いんのこ」をかたち作るのは女房衆

最後の色付けは漁師の長の仕事と決まっていて

なんぴとたりとも

手を出してはならない領域のようです

 

赤黄緑の食紅で絵付けをします

 

緑というといつも思い出すのが

なぜ絵の具の緑はビリジアンなのか問題です

 

学年にひとりくらい

「私のことキャサリンって呼んで!」

ってのたまうぶっ飛んだ女の子がいるもんですが

そのぐらい異彩を放つビリジアンちゃんです

あなた帰国子女?

って言いたくなるくらいです

どう見ても「みどりちゃん」やろ

でも本人はビリジアンと言い張っています


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は昨年9月7日「春の選抜に向けて」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

 高校野球秋の大会が始まり、大事な初戦となりました。相手はまさかの飯田高校でした。飯田高校も地震に襲われ、なかなか練習ができない日々が続いていました。すると、仙台育英高校さんが輪島高校と飯田高校を仙台へ招待してくれました。その時に掲げた「ONE TEAM」をモットーに頑張ってきました。震災から一緒に頑張ってきた飯田高校と初戦で対戦するのは複雑な気持ちでした。野球というスポーツの大会はトーナメントで負けたら終わりです。だから、お互いにスポーツマンとして最後まで全力で闘い、招待してくださった仙台育成高校さんや輪島市民のみなさん、珠洲市民のみなさんのひとりでも多くの人が笑顔になるように感謝の気持ちをとどけることができたらなと思いました。

 この大会は春の選抜に繋がる大事な試合でした。この大会でベスト8に入って21世紀枠を狙っていましたがベスト16で終わってしまいました。今度の夏は必ず甲子園の切符を掴み取ります。《匿名希望》

馳浩知事の決断に思う

地震から 414 日目

豪雨から 150 日目

 

教室の掲示物を見ると

担任の教育方針や取り組む姿勢がわかります

 

 

 

 

 

 

曲がって張られた掲示物に違和感を持たないようでは

ちょっとした生徒の変化に気づかないでしょうし

期限の過ぎた奨学金の案内などを

いつまでも貼っているようでは

大事なことが先延ばしになってしまいます

 

心理テストです

コタツを片付けるときあなたはどんなパターンですか?

スパッと片付けますか?

それともズルズルといつまでも出しておきますか?

あるいは一度片付けたものを後からもう一度出すタイプ?

 

これって恋人と別れた時のパターンと一緒なんだそうです

 

こたつや恋人はどうあれ

不要な掲示物はスパッとはずす

「掲示物を風景にしない」

このことが大事です

誰も見向きもしないようになった掲示物は

情報ではなく風景です

そこにはもはや意味などありません

 

さて馳浩石川県知事が

防災服着用をやめると宣言されました

新聞によると

金沢以南の県民からは

「いつまで着てるんだ?気が滅入る」

などの声があるそうです

何事もなく平穏な暮らしをされている方にしてみたら

そう感じるのは仕方ないのか

という気持ちになります

 

一方で能登の県民にしてみたら

「忘れ去られてしまうのか」

との懸念があるようです

 

しかし私は逆に

いつまでも防災服を着ていたら

やがてそれが風景となってしまうことに

心配を抱きます

 

単に

「能登のことを忘れてはいませんよ」

というポーズのためだけに着るのをやめ

スーツを着ていても

「心は常に能登にありますよ」

という知事の強い決意の現れであろうと

私は思っています

 

先日も馳知事は

タウンミーティングのために輪島までお越しくださり

被災者約20人からの質問に

一つひとつ回答してくださいました

「能登は日本の未来そのもの

 本当に困っている人を軸にして

 物事を積み上げていく必要がある」

と語ってくださったそうです

 

また別の報道では

発災時の初期対応について

「フルパワーではなかった」

との見解を明らかにしたとありました

 

石川県の県職員規定には

「震度〇以上の地震が発生した場合

 〇〇職以上の職員は〇時間以内に〇〇へ参集」

などが定められています

にもかかわらず県職員の出勤率が低い

という指摘でしたが

被災した現場から言わせてもらうと

そもそも出勤したくてもできない状況なので

正直やむを得ないと思います

 

私も発災後まっさきにやった仕事は

「学校に参集するな

 自分と家族の命を守れ!」

と規定とは真逆のことを

職員に一斉メールすることでした

当時の道路状況等を今思い出しても

その決断は間違いではなかったと

確信しています

 

参集したくても参集できない

参集によって命を落とす危険もあった

これが被災地の現実でした

 

対応の遅れをしばしば指摘されてもいますが

県庁でずっと取材をしている新聞記者によると

知事は被災地のために

いろんなアイデアを出してくださっている

だけど実務レベルにおいて潰されている

のだそうです

 

学校で必要なものを要望しても

「なぜ必要なのか?」

「どうしても必要なのか?」

をいちいち事細かに説明しなければならない

というのが現実です

 

「ボランティアが能登に入るのを控えるように」

と知事が発言したことが復興を遅らせた

という指摘もありますが

現場の者に言わせると

これも的外れな指摘です

あの日あの現場に

民間ボランティアが殺到すると

助からない命が

間違いなく増えていました

 

輪島高校の避難所には

食料の炊きだし支援がなかなか来ず

お風呂の支援もありませんでした

 

そんな中

このブログを見た多くの方が

「支援に行きたくても行政に止められて行けない」

と直接学校へ電話してきてくださいました

 

これまた私は即座に

「検問など突破して来てくれ!」

と行政とは真逆のことを言いました

おかげで民間のボランティアの方に

大きく助けられてきました

 

ですので

今回のように

行政は大きな視点で「被災地に入るな」と

そして実際には

現場の人間が個々に判断して最善の動きをする

というのが被災地での最適な動きであると思います


カタリバさんによる未来トークが行われました

 

 

 

 

 

 

詳しくはこちら

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/b50bb0993463f720ffec311c2844d8c0?frame_id=210


【今週のありがとう】

 

動物と共生するまちづくりの会 石津 佐智子さま

ますますご活躍のことと思います

 

藤本育英財団 藤本 由紀子さま

受験生への多大なるご支援本当にありがとうございます

 

群馬県立沼田高校JRC部のみなさん

温かいご支援忘れないよ もう進路決まった人もいるかな?

 

国際文化フォーラムの長江春子さま

楽しい本送ってくださりありがとうございました

 

中村 哲夫様はじめ石川コミュニティーセンターのみなさま

被災地訪問どうもありがとうございました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 紹介させていただいています
 

自然は不思議の宝箱

地震から 413 日目

豪雨から 149 日目

 

豪雪からほっと一息

 

「氷が溶けると水になります

 では雪が解けると何になるでしょう?」

「答えは春です」

こんなお侠(おきゃん)ななぞなぞがありますが

今日は雪解けお散歩ワークショップです

 

雪解けをいろいろ科学の目で見てみましょう

 

まずはこんな不思議

雪は植物の周りから溶けていきます

 

 

 

 

 

 

植物は水を吸うから?

根の周りの水分がなくなると

その上の雪が溶けて吸い込まれていくから?

 

では植物以外ではどうでしょう?

 

 

 

 

 

 

仮説は否定されました

無生物の電柱の周りから溶けています

 

 

 

 

 

 

日差しを浴びた電柱がその熱を伝えるから?

 

植物にも体温があるということでしょうか?

 

ここで昔「美味しんぼ」で読んだ知識を思い出します

トマトに関する話

トマトの原産地はアンデスです

アンデスの気候に近づけてやると

本来持っていた生きる力を取り戻して

美味しいトマトができるのだそう

夏が旬のような気がしますが

日本で育てるには

冷涼なアンデスの気候に近い冬の方がよくて

乾燥した環境に近づけるため

水は極限まで与えない

そうすると茎や葉に細かい産毛が生えてきて

空気中の水分を吸うようになる

産毛には体温調節の機能もあって

健康なトマトの幹の周りは

ひんやりと空気が冷えているのだとか

 

雪国の植物は

自分の周りを温めて雪を溶かす力を

持っているのかもしれません

 

次はこんな不思議

 

 

 

 

 

 

凍ったままの雪は真っ白なのに

溶けかかった雪はグレーです

ということは?

 

 

 

 

 

 

空に浮かぶ雲の

真っ白い部分はしっかり凍っていて

グレーの部分は溶けかかっている

 

溶けたグレーの部分が

雨粒になって落ちてくると考えると

雨雲がグレーであることにも

納得がいきます

無駄な役職廃止!

地震から 412 日目

豪雨から 148 日目

 

神戸市私立保育園連盟(谷村 誠 会長)様から

生徒一人ひとりにお米が送られました

 

当連盟のみなさまは

豪雨の際に浸水家屋の復旧作業に参加してくださり

今回は

市内の小中高と幼稚園と保育園に通う子ら全員に

お米を贈ってくださりました

本当にありがとうございます


先日PTA役員会が行われました 

みなさんご自分の生活すらままならない中

それでも役員を引き受けてくださり

本当にありがとうございました

 

特に会長さんには

金沢に生活拠点があるのに

無理にお名前だけでもとお願いし

引き受けていただきました

 

昨年一年間は

「楽しいことだけやりましょう」

をモットーに

炊き出しなどの活動に力をお借りしました

 

子供たちのために集まっていただきました

本来のPTA活動ってこうなんだろうなと

子供たちとお母さん方の笑顔を目にして

そう思いました

 

来年度もこの活動を継続します

一部の役員の方だけが

無理にお仕事をやりくりして

朝早く挨拶運動などに立たなければならないなどの

形骸化した活動は一切やりません

 

全員が役員で

子どものためにやりたい!

とみなさんの中から湧き上がった活動だけを

無理せずその都度できる方だけで

やっていきます

 

そのため会則も改めます

書記 会計 理事 評議員 母親代表 監事 顧問など

無駄に多い役職を一掃しシンプルにまとめます

正式には来年度の総会で決定します


北陸地域最大級の

公安系公務員の合同説明会へ行ってきました

 

 

 

 

 

 

自衛隊 警察官 刑務官 海上保安庁 消防

我々の安全な生活を守ってくださっている

尊い職業

その担い手となる高校生に

正しく理解をしてもらいたいと思います

 

 

 

 

 

 

金沢刑務所では受刑者の

所内での号令をかけながらの行進式移動を廃止

また呼び捨てからさん付けへと変わっています

運動会や球技大会などもあるそうです

 

震災の際にお世話になった方々ばかりです

お礼とご挨拶を兼ねて行ってまいりました

 

 

 

 

 

 

3月11日(消防・自衛隊・刑務)

12日(海上保安庁・自衛隊・警察)には

石川県では初開催となる

職場見学ツアーも企画されています 


鳥羽に研修旅行に行っていた生徒たち

無事金沢駅に到着しました

 

 

 

 

 

 

お伊勢参りの旅

地震から 411 日目

豪雨から 147 日目

 

今日から何人かの生徒が

伊勢へ研修旅行に出かけます

 

朝の4時半出発

大雪のため道路状況が心配なので

念のため前もって下見をしてきました

 

 

 

 

 

 

朝の3時なのに災害復旧現場には

灯りが煌々とついていました

そのおかげかどうかわかりませんが

除雪車も早くに入ってくれていました

安心して出発できそうです

 

 

 

 

 

 

参加したのは

1年生

浦 勇誠 さん 小町 優真 さん 

小住 優太 さん 森下 正幸 さん

3年生

出坂 舞 さん 森田 心優さん 福久 凪 さん

の7名です

 

大成建設さんのお力添えで

三重県にある(株)REMAREさんを訪れます

廃棄する漁網を甦正させて

さまざまなものを造る会社です

 

参加する3年生の中には

大学に進学して

建築や街づくりについて学ぶ予定の生徒もいます

 

1年生の中には

被災地を巡るツアーを企画運営する会社を立ち上げたい

という夢を持つ生徒も

ぜひ実現させてほしいと思います

卒業してからと言わず

在学中にぜひ

 

おとなりの飯田高校に

在学中に起業した女子高生2人組がいます

彼女らの目のつけどころがすばらしかったです

 

日焼けして売り物にならないカボチャが

畑にゴロゴロしているのを目にして

何とかならないかと考えました

おばあちゃんに聞いてみると

金沢の業者に卸すとき

売り物にならないのは買ってもらえないとのこと

ホテルやレストランに掛け合ってみると

下ごしらえ済みの野菜を

金沢の業者から購入しているとのこと

 

彼女らは気づきます

せっかく作ったかぼちゃのうち

きれいなものだけを安く買い叩かれて

切って洗っただけのものを

高く売りつけられていることに

 

課題は

珠洲に一次調理施設がないことだ

じゃあ私たちでそれをやろう!

これが起業へのきっかけでした

 

やがて彼女らは大学へ進学し

平日は大学で学び

休日は珠洲に戻って会社経営

そんな道を歩むのでした

震災後どうなっているのでしょう?

 

現役女子大生による

地元の限界地域を救う挑戦的企業

株式会社ABOBORA(アボボラ)です

カボチャエキスを使った

身体と環境にやさしいネイルオイルなども

開発しています

ぜひ応援してください

 

輪島高校の1年生たちにも

ぜひがんばってほしいです

 

研修旅行のほうは

今日の午後会社を視察して

明日は伊勢神宮を訪れ

夜の8時頃に帰ってきます


石川県商業生徒発表会に

ビジネスコースの3年生が出場しました

 

 

 

 

 

 

浦野奏太さん 北濱一斗さん

木村麗人さん 林 祐樹さんが

自分たちが考えた修学旅行誘致プランを

発表しました

能登を元気にするオリジナル弁当!

地震から 410 日目

豪雨から 146 日目

 

家庭科の山上先生からの報告です

今日は山梨県より「目指せ!!日本まるごとゴミ拾い 特定非営利活動法人 まるごみ」DJ KOUSAKUさんをお招きして特別授業を行っていただきました
生徒は事前に考案したお弁当のおかずを今日の授業のなかでグループ内共有しグループ内でNO.1を選出しました
”小学生に大人気!生姜くせぇ生姜焼き弁当”
”濃厚クリームとろ~り!能登産カニクリームコロッケ”
”能登地鶏の辛みチキン”
どれも美味しそうなだけでなくネーミングセンスも抜群でこのほかにも多くのアイディアが出ました
DJ KOUSAKUさんは生徒たちが上手にchromebookを活用して授業をしている様子に驚かれていました
今後生徒たちが考案したオリジナル弁当が商品化されるのが楽しみです

見てください この表情 
きっとお互いに忘れられない学びになったのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 


パリで行われた

OECD教師生徒サミットに参加した生徒たちが

門前中学校さんで

その様子を発表してきました

 

全校生徒42名が聞いてくださいました

 

参加したのは

長井彩綺さん 三中そらさん

上野緋子さん 谷内友優さん

辻 姫花さん 山下明日凪さん

前名拓実さん 宮腰大地さん

 

 

 

 

 

 

世界各国のお友達ができたこと

お互いの文化を理解できたこと

震災を経験したからこその出逢い

そして未来への希望

世界って意外と近いんだなってこと

半島の先っちょに住んでたって

いくらでも世界と繋がることができること

 

たくさんのことを学んできました

そのことを

自分たちの言葉で伝えてきました

 

OECDの「おさんぽめがねワークショップ」の

こともお話ししてきました

 

夏休みに輪島高校でもやったアクティビティ

 

お散歩しながら

街の景色を教科のめがねで観ます

 

 

 

 

 

 

たとえば今日のこの会場

教科のめがねで見るとどう見えるかな?

 

図書館って英語でどういうのかな?

Library 

じゃあ本棚は?

Shelf

引き出しは?

Drawer

英語のめがねで見てみました

 

本棚があるよ

どんな木でできているのかな?

ナラとかオークが多いよ

日本やロシアで採れるものをナラ

北米で採れるものをオークと呼ぶんだって

耐久性に優れ硬くて重く家具作りに向いているよ

乾燥に弱いから

エアコンの風が常に当たるような場所に

置いたらダメらしいよ

生物のめがねで見てみました

 

「オークの原産ってどこかな?」

「カナダ南部からアメリカらしいよ

 南北に広く分布しているから

 産地によって木材の特徴が違うみたい」

「温暖な南部で育ったオークは成長スピードが早くて

 木目が大きいんだって」

「うちのお父さん大工してるけど

 地元の木材使うとその地方に合った家ができるって

「そうか南国の柔らかい木で雪国に家建てても

 重さに耐えれないんだね」

「地産地消ってそういうことか」

地理のめがねで見てみました

 

「このホール丸いね」

「体積計算できるね」

「半径どれくらいかな?」

野球部の生徒が口をはさみます

「20mくらいじゃないかな?」

「どうして?」

「塁間の27mよりちょっと短い気がするから」

体育のめがねが加わり

「じゃあ底面積は半径×半径×円周率だから

 20×20×3.14=1,256㎡

 高さが10m ほどだから体積は

 1,256 ✕ 10 = 12,560㎥」

「リットルに直すと 12,560,000Lか」

数学のめがねで見てみました

 

「この中の空気ってどのくらいの重さかな?」

「1mol は22.4Lだからモルに直すと

 12,560,000 ÷ 22.4 ≓ 560,000 mol」

「空気1mol は22.8gだから

 560,000 ✕ 22.8 ≓ 12,800,000 g

 つまり約13t!」

 化学のめがねで見てみました

 

ふたたび生物のめがねで

「象1頭の体重は約6tだから

 ほぼ象2頭分か!」

 「そんなに重いの?」

 

「もし今この瞬間全員が

 ここに生き埋めになったら

 どれだけの時間

 酸素がもつんだろう?」・・・

 

こうして

自分で新たな問いを見つける力

そしてさまざまな教科で身につけた知識

それを総動員して考える力

そんな力を身につけた人が

災害が起こったときに

中心となってみんなを救うことのできる人です

 

そして未来を創造できる人です

 

そんな人を育てることが

教科横断型教育やSTEAM教育の狙いです


【今日の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は昨年2月27日「卒業おめでとう」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

 去年1月1日に地震があり、今まであたりまえに通っていた学校に通えなくなってしまい、皆が落ち込んでいるときに、輪島高校に勤めている先生方はすぐに行動に移し、私たちの学習できるスペースを確保してくださいました。そのおかげで去年の3年生たちは十分に学習ができたと聞いています。私も羽咋工業高校さんの練習に参加させていただき、新しい出会いもありました。 

 3年生はとっても大変な時期が多かった年代ですが、それを感じさせないほどの元気よさが、今の私達を元気でいさせてくれました。そんな3年生の卒業式に出れてとてもうれしかったです。校長先生がおっしゃっていた「輪島に残るみんな一緒に新しい街創ろう。一旦輪島を離れるみんな、きっといつか帰っておいで。みんなが驚くような街創ってまっとるし。」の言葉で会場にいた皆が一致団結したと感じました。これからもこの輪島をよりよいものにしていきたいと思います。《池壱心》

フラットアースの根拠

地震から 409 日目

豪雨から 145 日目

 

輪島と金沢の二拠点生活が続いています

休日は金沢で過ごし

今朝4時に起きて学校へと向かいますと

いろいろ幻想的な風景に出逢います

 

こちらは雪原にひろがる朝もや

 

 

 

 

 

 

見渡す限り白の世界です

 

そしてこれは七尾湾からの日の出

 

 

 

 

 

 

水平線上に見えるのは

左側が能登半島

右側が能登島

そして能登島の向こうに

うっすらと見えるのが

なんと立山連峰です

年に数回

条件があったときにだけ見える

奇跡の瞬間です

 

よく見ると

能登半島と能登島の間の水道

その先にも山並みが見えます

 

地図で確認すると

 

 

 

 

 

 

長岡から会津の山々

距離にして200km 以上離れたところを見ています

 

200km 離れた場所の山が果たして見えるのか

気になったので

数学の宮下琢磨先生に計算してもらいました

その結果がこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

地球を半径6400kmの球と考えると

200km 離れた地点のものは

3126.2mの高さがないと見えない

という結論が導かれました

 

となると3000m 級の山々の頂上だけが

かろうじて見えるはずで

写真のように堂々とは見えないと思うのですが

どうなんでしょう?

 

一部でささやかれている

「フラットアース説」

(地球は球でなく平面とする説)

を裏付けるものでしょうか?

 

それともでっかい蜃気楼でしょうか?

 

蜃気楼は高低による空気の温度差によって

遠くの景色が曲がって目に届く現象です

七尾湾は和倉温泉が湧いている

比較的温かな海で

上空に冷えた空気が入り込むと

よく蜃気楼の見える場所です

富山湾越しに魚津から見る蜃気楼が有名ですが

実は反対側の能登半島からも

規模は小さいですが割と頻繁に見られます

今回の写真でも

左右の半島と島の先っぽが

浮かび上がって写っているのですが

確認できますか?

 

それにしても

謎はまずます深まるばかりです


ビジネスコースの2年生が

このブログを読んでコメントを書くという課題に

「国語表現」の授業で取り組んでくれました

 

毎日少しずつ紹介していきます

題して【今日の生徒の叫び】

 

 地震が起こった1日後の1月2日の学校の状況を今写真で初めて見ました。先生たちの部屋の様子を見て改めて残酷なことだなと思いました。今こうして学校に友達と来れている。そして、みんなで昼休みに友達と弁当を食べているなんてそのときは想像もできなかったことが、今楽しく生活できていることに本当に感謝しかないし、幸せなことだと思いました。

 今でもグラウンドはなく体育館での練習をしていますが、こうして練習ができているということだけでも、とても幸せです。これからシーズンインしていく中で、グラウンドがないということを言い訳にせず、自分たち野球部の目標である春大「北信越出場」夏大「甲子園出場」を達成して、どんな状況や環境でもできるということを全国の人たち、そして家族、今まで支援をしてくださった方々に見せて恩返しします。

 今、野球ができているのは、親、先生、支援してくれた人たち、応援してくれている人たちのおかげという感謝の気持ちを忘れず、あと1年を切った高校野球を、全力で愉しんでやりたいと思います。《濱田勢生》

 

「全力で愉しむ」いい言葉ですね!

いろいろの沈黙

地震から 408 日目

豪雨から 144 日目

 

サッカー部がフットサルの交流戦をしています

 

 

 

 

 

 

飯田高校

七尾高校

羽咋工業

が志賀高校に集まりました

 

 

 

 

 

 

冷凍庫の中みたいな体育館の中で

熱い闘いです


主体的・対話的で深い学び

このことを意識して

教育活動を行ってください

と先生方には日頃お伝えしてはいますが

なにせ

一を聞いて十を誤解する私にとって

対話は何よりも苦手とするところであり

もし今の授業に生徒として参加しろと言われたら

間違いなく保健室登校になっているか

主体的で対話的に振る舞う術だけを身に付けた

ずる賢い生徒に成長していると思います

 

ですので、対話を重視したグループ活動に

うまく加わることができずにいる生徒を見ると

痛いほどその気持ちがわかるのであります

 

そこで対話の中の沈黙について考察してみます

沈黙には理由があります

どのように対話の輪から外れていくか

順を追って振り返ってみます

 

(1)熟考のための沈黙

対話の中に何か引っかかるものがあって

頭の中で整理をしている段階です

この沈黙はむしろ歓迎すべき沈黙で

逆に無理に口を開かせようとしないことが大切です

この辺のさじ加減は

髙橋教頭先生がまことに上手です

校長に判断を求めるため説明する時

私が考え出すと

何も言わなくても即座に話を止め

考えがまとまるのを待ってくださるのです

何か後ろめたいことがある先生だと

(例えば自分が楽をしたいためだけの行事削減の提案)

ここで畳み掛けるように説明してきます

教頭先生はきっと熟考を重ね

ご自分なりの根拠と自信を持って

ご提案をしてくださっている証拠です

 

(2)置き去りになった沈黙

本当は言いたいことがあったのに

他の人がどんどん話してしまって

話題が違う方向に行ってしまい

話すタイミングを失ってしまった状態です

ファシリテーターを務める先生は

生徒をよく観察し

話を元に戻すとか

その生徒に話を振るなどの

フォローが大切になってきます

 

(3)対話迷子による沈黙

置き去りの生徒をそのままにしておくと

迷子になってしまいます

何の話をしているかわからず

どう発言して良いか分からず

とりあえず黙っています

この生徒は

ニコニコと笑っているのが特徴です

グループ自体の対話が盛り上がっていても

こんな生徒が増えてくると

やがて収束に向かいます

一旦振り返りをさせるなどの

ファシリテートが必要です

 

(4)しゃべってはいけない空気が支配する

「これを言うとバカにされるんじゃ?」

「そんなことも知らないの? 

 とマウント取られそう」

こうならないために

ここは何を行っても安全な場所だということを

ファシリテーターは徹底する必要があります

今共創しているOECDのミーティングでは

このことが徹底されていて

参加する生徒が

思うことを全て話すことができています

 

教師は対話の時間に沈黙があると

ついつい間を埋めるために

話をしがちです

その沈黙が何のための沈黙なのか見極め

適切な介入をする必要があります

来年はひのえうま

地震から 407 日目

豪雨から 143 日目

 

連日の大雪で

学校の駐車場も大わらわです

例年ですと

地元の土建会社にお願いして

除雪車に入ってもらっているのですが

被災地復興で出払っているので

お願いするわけにもいきません

 

そこで朝早くから先生方が総出で除雪作業です

誰もお願いしたわけでもないのに

自然にみなさんで助け合います

 

 

 

 

 

 

今から5年前の教頭時代

朝早くから除雪作業をしているのを横目に

「ごくろうさまでーす!」

と知らん顔で校舎に入っていく若手教員に

「手伝おうという気はないのか!」

と説教していたのにくらべると

これも震災のおかげでしょうか

自然と共助の気持ちが生まれてきている気がします


戸田 尊文 様はじめ

東大阪東ロータリークラブのみなさんが

学校に見えられました

発災当初からずっと寄り添ってくださり

大型スクリーンなど

多くの備品をご支援くださっています

 

 

 

 

 

 

このスクリーンは3月7日の

「街プロ」発表会でも使わせて頂く予定です

 

 

 

 

 

 

どうもありがとうございました


被災地への寄り添いというと

稲垣吾郎さん 草彅剛さん 香取慎吾さんらと

日本財団が共同で運営する基金

「LOVE POCKET FUND」さんが

輪島市に交流施設を建設する費用として

約1億3千万円を支援してくださるとの

新聞発表がありました

ありがとうございます


大阪大学の吉川徹教授より

書籍の寄贈がありました

 

吉川教授は

地方から都会への学生の流出

に関する研究をなさっています

 

半島の先端の過疎地にありながら

例年国公立大学へ一定数の合格者を輩出する

飯田高校と輪島高校に関心を持たれ

数年前に両校の卒業生を対象に

調査研究をなさったという経緯もあります

 

その際に

5年後の自分に宛てた手紙プロジェクトを

企画してくださいました

うちの末娘がちょうどその学年で

つい先日その手紙が5年の時を経て配達され

「こんなことを考えていたんだ」

と感慨深げでした

 

今回吉川教授にいただいた著作は

「ひのえうま」

 

 

 

 

 

 

2026年は「ひのえうま」にあたります

 

暦の十干十二支

 

十二支はご存じ

ね・うし・とら・う・たつ・・・

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

しちゅういんぼうしんしごびしんゆうじゅつがい

とも読みます

 

十二支は日本のほか

中国や韓国などアジアを中心に

15ケ国で使われており

ベトナムなどでは

ウサギの代わりに猫が入っていたりします

 

一方十干は

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸

(こうおつへいていぼきこうしんじんき)

日を10日のまとまりで数えるための呼び名で

10日ごとに「一旬(いちじゅん)」と呼びます

上旬・中旬・下旬と呼ぶのは

このことに由来しています

 

それぞれ

甲(きのえ・木の兄)

乙(きのと・木の弟)

丙(ひのえ・火の兄)

丁(ひのと・火の弟)

戊己(土の・・・)庚辛(金の・・・)壬癸(水の・・・)

とも読みます

 

十干と十二支を組み合わせて

甲子(きのえね)

乙丑(きのとうし)・・・

といった具合に

それぞれの年に呼び名がつきます

 

甲子園球場は

大正13年 甲子(きのえね)の年にできたので

その名がついています

 

今年は乙巳(きのとみ)の年です

 

ということは来年は丙午(ひのえうま)

 

前回の「ひのえうま」は昭和41年

この年に生まれた赤ちゃんの数は

その前後の年に比べると

4分の3しかいないそうです

 

その理由は

ひのえうま生まれの女は

気性が激しく男を不幸にするだの

現代ならば即アウトの差別思考で

子どもをつくるのを控えたことによるものです

 

著書はこの歴史について深く考察しています

 

この迷信のルーツは

1666年(寛文のひのえうま)にあるそうです

 

この年に生まれた八百屋お七は

江戸の町を火事で焼け出され

避難所でいっしょになった男に恋心を抱きます

再び火事になれば男と再開できると目論んだお七は

江戸の町に火をつけ

その罪で火あぶりの刑に処せられます

 

紅白歌合戦で本校に来てくださった

坂本冬美さんが歌われた

「夜桜お七」

で有名な話です

 

しかもなんと

冬美さんは昭和41年生まれ

まさに「ひのえうまの女」なのだそうです

 

実際にお逢いした冬美さんは

気性が荒いどころか

避難民一人ひとりに寄り添ってくださり

そして一緒になって涙を流してくださるなど

本当に心やさしい方でしたので

「ひのえうま」は怒りを禁じ得ない

人権問題レベルの迷信といえます

 

本書には

このような「ひのえうま」にまつわる

興味深い話題が満載ですので

ぜひご覧ください


【今週のありがとう】

 

埼玉県の書家 光田 紀美代 さま

私の言葉を素敵な書にしたためていただきありがとうございます

 

山梨県立都留興譲館高校のみなさま

支援ありがとう!いっしょにがんばろうね!

 

まるごみJAPAN代表 DJ KOUSAKU 様 

能登応援弁当楽しみにしています!!

 

わじまミラクルずの ガッキーさま

「こども縁日」開催ありがとうございました』

 

ブルックリン日本語学園 ガルシア奈津子先生

遠くニューヨークでの募金活動ありがとうございました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

ゆでたまごを科学する

地震から 406 日目

豪雨から 142 日目

 

ゆでたまごの最適なつくりかたが

科学的に解明されたとの

画期的な発表が

イタリアの研究チームからなされました

 

これにつきましては

わたしもかねてより研究を進めていたところであり

先を越されてしまったことに

口惜しい思いを禁じえないとともに

同じ研究者として

心から敬意を表します

 

これまでの研究の歴史を振り返ってみますと

時間を計測している最中に

電話がかかってきたり

待ちきれず途中で食べてしまったり

一所懸命計測して作ったものよりも

晴れ女が何も考えず作ったもののほうが

はるかに美味しかったり

厳しい研究の繰り返しでした

 

卵は白身と黄身で固まる温度が違います

白身は60℃で固まり始め

65℃くらいで流動性がなくなり

80℃ほどで完全に固まります

一方黄身はおよそ65℃で固まりだし

70℃で完全に固まります

 

70℃のお湯で30分間加熱すると

白身は完全には固まらず黄身だけ固まった

「温泉たまご」ができあがります

 

100℃近いお湯で加熱すると

白身は完全に固まります

このとき5分ほどで取り出すと

黄身まで熱が伝わらず固まっていない

「半熟たまご」になります

 

今回のイタリアチームのつくりかたは

100℃の熱湯と30度のぬるま湯に

交互に2分ずつ16回浸すというものです

 

実験する前に

温度の伝わりかたを

コンピュータでシミュレーションするなど

かなり本気で研究していて

人類の発展に大きく寄与した研究といえます

 

しかもこの研究リーダーは

「私は卵料理は嫌いだ」と

おっしゃっています

だから途中で食べたくなる

衝動に駆られることがなかったんですね

 

なるほど

好きなことを研究するのではなく

好きでもないことを

無理やりやらされる中で

真実に辿り着く研究もあるのですね

モコモコ自販機

地震から 405 日目

豪雨から 141 日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一面雪と氷の世界です

 

ところでヘブライ語で

氷(コーリ)のことを(ケーラ)といいます

 

ヘブライ語はユダヤ人が話す言語です

ユダヤ人はヘブライ人とも呼ばれていました

ヘブライ語が最も活発に使われていたのは

紀元前13世紀から紀元前2世紀頃

旧約聖書が編纂(へんさん)された時代のことです

それまでは日常生活で使われていました

 

ところが紀元前2世紀の始め以降

ユダヤ人は徐々に激しい迫害を受けるようになり

ヨーロッパ各地への移住を余儀なくされ

ヘブライ語は歴史から姿を消すことになります

 

それでも「聖書の民」と呼ばれるユダヤ人は

聖書を読むためにヘブライ語を学び続け

宗教的慣習を通して書き言葉として残ってはいました

 

そこで19世紀

世界に散らばっていたユダヤ人たちは

自らの祖先の輝かしい過去を通して

希望を見出す手段として

ヘブライ語に注目しようという

新たな運動が起こりました

 

ヘブライ語が歴史の舞台に復活しておよそ150年

現在ではイスラエルを中心に

話者が世界中で約900万人いるとされ

この言葉を通じて

希望や望みを伝え合っています

 

おもしろいことに

日本語とヘブライ語で

意味が共通している単語が3000語以上あり

日本人とユダヤ人の祖先が

同じではないかという説があります

日ユ同祖論といいます

 

例えば

ニクム カバウ ユルス コマル スム
ツモル コオル スワル アルク ハカル

などの動詞はそのまんま同じ意味ですし

ヤケド ニオイ ワラベ ヤマト サムライ

など名詞にも見られます

 

アリ・ガドが「私にとって幸福です」という意味だったり

ヤッホーは「神様」

ヨイショは「神のご加護を」

など意味不明の言葉をヘブライ語で発音すると

意味のある言葉だったりします

ハッケ「撃て」ヨイ「倒せ」ノコッタ「打ち破れ」

ジャン「隠して」ケン「用意」ポン「ドン」

ワッショイ!「神が来た」

 

このワッショイ!

お神輿を担ぐときの掛け声ですが

昔は「ワッ」のときに神輿を威勢よく

天に向かって放り上げ

「ショイ」で降ろす

「ワッ」↑「ショイ」↓「ワッ」↑「ショイ」↓

とゆっくり大きく上下しながら練り歩いていたのが

電線が張り巡らされて

それができなくなると上下運動がなくなり

ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→

テンポが速くなり

ワッショイワッショイワッショイ

言い回しも変わって

ヤッソイヤッソイヤッソイ

下町のお祭りの掛け声

「ソイヤ」「ソイヤ」になったんだそうです

 

もうすぐ卒業式

そのときに歌われる「君が代」

これもヘブライ語として聞くと

興味深い意味が浮かび上がるそうです

クム・ガ・ヨワ 「立ち上がり神を讃えよ」
チヨニ 「選ばれし民」
ヤ・チヨニ「神に選ばれし民」
ササレー・イシィノ 「喜べ残された民よ 救われん」
イワオト・ナリタ 「神の印は成就した」
コカノ・ムーシュマッテ 「全地に語れ」

 

ナニャードヤレー 「聖前に主を讃えよ」

ナニャドナサレデア 「聖前に主は逆賊を掃討したまえり」

これは青森県新郷村に伝わる盆踊り歌を

ヘブライ語に訳したものです

 

新郷村の旧名は戸来(へらい)村

「ヘブライ」という言葉から来ているとされています

この村には日本人とユダヤ人の関係を裏付ける風習が

◯赤ちゃんが初めて外へ出るとき

 額に墨で十字架を書いて魔除けをする

◯足がしびれた時につばをつけて

 額に十字を3回書くと治るという習慣がある

◯この地方の方言のアダ(父親)アバ(母親)

 これらはアダムとエバが訛ったものと考えられる

現在輪島高校が国際交流を進めている

トルコのすぐ近くにイスラエルはあり

今なおガザ地区の紛争に苦しんでいます

災害支援や人災支援のために

何ができるのか

しっかり考えていきたいと思います

能登の我慢を日本の前提にするな!

地震から 404 日目

豪雨から 140 日目

 

輪島朝市感謝祭のお知らせです

 

2月9日(日)

ワイプラザの入口前で

鍋が振る舞われます

輪島市朝市組合さんの主催です

時間は11時~13時

限定500食

無くなり次第終了です

 

日頃応援してくださっている市民の皆様

復興にご支援くださっている皆様に

感謝を込めてふぐ鍋の振る舞いです

温かい服装でおこしください

 

本校からも

JRC(ボランティア)部と

吹奏楽部の生徒がお手伝いします

 

ぜひお越しください

お待ちしています


昨日

仮設校舎建設に向けての

打ち合わせが行われました

 

今後詳細について

調整しながら進めてまいりますが

現時点での予定をお知らせします

 

今春竣工予定で

早ければ秋より運用開始となります

 

場所は輪島高校グラウンド

校舎に近い方

現在の野球部の三塁線上です

 

グラウンドではなく

その上のアスファルト広場での建設を

要望したのですが

寸法が足りないことと

仮設校舎と旧校舎の間は

10mの距離を取らなくてはならない

法律上の問題があって

叶いませんでした

 

しかしながら

北野喜樹教育長が

できる限り運動できるスペースを残すようにと

お達しを出してくださっていたおかげで

少々狭くはなりますが

体育や部活道ができるスペースは

確保できそうです

工夫しながら頑張りましょう

 

昨年夏の甲子園で優勝した

京都国際高校は

左翼方向70メートル

右翼方向60メートルほどしかない

校庭のようなグラウンドで

練習試合はおろか

フリーバッティングもできません

そんな環境でも

工夫と努力で栄冠は勝ち取れるのです

 

できない言い訳考える暇があったら

どうしたらできるか考えろ!

 

仮設校舎には

旧校舎の1・2年生の教室があった棟と

生徒玄関があった棟

にあったほぼ全ての部屋が作られます

 

2階建てで

 

1階には職員室をはじめ

事務室・会議室・保健室・相談室のほか

調理室や売店などが置かれます

 

2階には1・2年生の教室を始め

物化実験室・生地実験室・音楽室のほか

講義室や生徒会室が置かれます

 

真ん中に廊下を配置し

その両側に教室を配置した

コンパクトながら

できるだけ多くの部屋を配置できるよう

工夫されたつくりになっています

 

階段は2ヶ所

トイレは1階と2階にそれぞれあります

職員来客トイレは別にあります

温水清浄機付きトイレにするよう

要望していますが

国の政策では現状復帰

つまり災害復旧の場合

もともとあったものよりも

少しでも贅沢なものにしてはいけない

という決まりがあるそうで

なかなか難しいです

とはいえ

「金のことは考えるな!

 できることは全てやれ!」

と岸田元総理が馳浩石川県知事に

電話で要請されているはずですので

柔軟な対応を求めていきたいと考えています

 

島根県の丸山達也知事が

今後他の地域で災害が起こったときに

「能登の時はこうだった」という

前提になることに懸念をされています

 

朝日新聞にはこう書かれています

「今の能登の対応が正しいという前提に立たれると

 他の地域だって同じような扱いを受けるものだと

 宣言されているようなもの

 よその地域のことだからって黙っていられない」

 

このブログには暗い話題は書くまい

そう決めてきたから

呑気にアホ話も書いていますが

本当はやり場のない怒りでいっぱいです

はらわたの煮えくり返るような思いを

たくさんしています

 

被災民が黙って我慢することが

日本の前提とならないよう

言うべきことは言わないといけない

そう思いました

 

立ち退きを余儀なくされた

野球部の練習場所については

テニスコート脇に黒土のダイヤモンド

バックネットと防球用の電柱とネット

ブルペンの設置を要望しています

 

3年生と定時制の教室はじめ

進路指導室と定時制職員室

及び図書室やPC室・美術室については

従来のものをそのまま使用します

ただしビジネスコースが

PC室に近い方が都合がよいようなら

教室の変更もありえます

時間割と相談して決めます 

 

自分が何も努力しないで

支援がないと文句言うのは大嫌いだけど

文句がないからと

他人事のようにないがしろにされるのを

黙っているほどお人好しでもありません

 

でもどうしても要望が通らなかったとしても

そこでなんとかしていこう!

生命の起源

地震から 403 日目

豪雨から 139 日目

 

積もりましたね

 

お車でお子様を送迎の方にお願いです

普段から学校正門前の道路での昇降は

交通の妨げになるので

ご遠慮いただいているところですが

豪雪により状況が悪化しています

 

ご面倒でも

ふらっとホームなど

学校から離れた場所への送迎に

ご協力ください

 

苦情の電話が学校にあります

改善されない場合は

「学校に火をつける」

とおっしゃってます

 

学校が燃えてしまいますと

たいへん困りますので

ぜひともご協力をお願いします


3年生の進路決定者の特別授業

 

 

 

 

 

 

ボランティアのため除雪作業に出ました

 

 

 

 

 

 

なぜか途中から雪だるまづくりや

かまくらづくりになってしまいました

 

 

 

 

 

 

私が子どもの頃は

冬の間ずっとこんな光景だったんですけどね

最近ではめったに見られなくなった雪に

みんな大はしゃぎです


本校和太鼓部でご指導してくださっている

今井昴さんが

「横浜太鼓祭」で優勝を果たすとともに

文部科学大臣賞を受賞しました

おめでとうございます

昴さんが活躍する

「輪島・和太鼓 虎之助」さんには

本校和太鼓部の生徒も所属し

小さいときから

ばちさばきのご指導をしていただいています

今後とも被災地の子どもたちに

夢を与え続けていただきたいと思います 


さて先日

小惑星ベンヌに「アミノ酸」や「核酸塩基」が

含まれていることがわかったとの論文が

英科学誌に掲載されました

 

それがどうした?

という方のために

長くなりますがご説明します

 

我々生物のからだは

主に水とタンパク質からできています

タンパク質とはアミノ酸がつながったものです

 

タンパク質を構成するアミノ酸には20種類あります

アミノ酸の構造を考えるには

メタンからスタートするとわかりやすいです

 

メタンは炭素の周りに4つの水素が結合しています

 

4つの水素のうち

1個はそのまま

1個をアミノ基(アンモニアみたいなもの)

1個をカルボキシ機(二酸化炭素に水素がくっついたもの)

に変えたものが全てのアミノ酸の

基本構造です

4つの水素のうち最後の1個の代わりに

何がついているかによって

20種類の違いが生まれます

 

ところで

地球は空気に覆われています

現在の空気は

80%の窒素と

20%の酸素からできています

 

ところが生まれてまもない頃の地球の空気は

メタンとアンモニアと二酸化炭素と水素から

できていたようです

 

「なんでそんなことわかるん?

 見たんかい!」

という君

いい質問です

見たんです

 

その答えは南極の氷にあります

南極の氷のずっとずっと下の方には

地球が氷河期になる前の空気が

閉じ込められているのです

 

さてそんなふうに突き止められた

氷河期直前の地球大気の組成は

メタン・アンモニア・二酸化炭素・水素

 

これら4つの気体を混合させて

電気をかける実験をします

つまり古代地球において

雷が鳴り響いた時の様子を再現します

 

するとなんと

最も簡単な構造のアミノ酸である

グリシンが合成されたのです

 

このようにして地球に誕生したグリシンは

その後さまざまなアミノ酸に形を変えます

 

アミノ酸のカルボキシ基は酸性

アミノ基はアルカリ性の性質を持つので

中和反応をおこしながら

アミノ酸同士が次々と繋がり

生命の源タンパク質が作られた

とするのがその説です

 

もう一つの説は

我々の祖先が

宇宙からやってきたとする説です

 

その説を裏付けるものとなり得るのが

今回の発見です

 

太古の地球には

小惑星や隕石が降り注ぎ

生命に不可欠な物質が運ばれてきた

という説です

つまり我々の祖先は

宇宙からやってきた

というわけです

 

今回アミノ酸の他に

「核酸塩基」も発見されています

アデニン・グアニン・チミン・シトシン・ウラシル

遺伝子を形作るDNAやRNAの成分です

 

生物の体はたくさんの細胞からできており

1個の細胞には通常1個の核が存在します

(赤血球や筋細胞など例外はあります)

その核の中にDNAが含まれていて

からだをつくる設計図の役割を果たしています

 

核酸塩基のうちアデニンとグアニンを

プリン体といいます

このプリン体が分解されると

尿酸ができ

それが血管内で結晶化すると痛風を起こします

 

痛風で悩む方は

プリン体の摂取を控えなければなりません

 

さて問題です

次のお寿司のうち痛風に最も悪いのはどれ?

①卵

②イクラ

③白身魚

 

プリン体が細胞の核内に含まれていることを考えると

核の数つまり細胞の数が多いものほど

プリン体が多いことになります

 

なんとなく白身魚は健康によさそうで

イクラなんかは悪そうな気がしますが

細胞数を比較してみましょう

 

①卵は白身も黄身も細胞ではなくて

 単なる栄養分です

 細胞は黄身の表面に小さく見える

 白いまん丸い胚という部分だけなので

 卵に含まれるプリン体は

 せいぜい細胞1個分です

 

②イクラも一粒に1個の細胞しかないので

 一貫食べたとしてもせいぜい

 数えきれる程度の細胞しかありません

 

ところでイクラってロシア語って知ってましたか?

ロシア人に「イクラ!」っていうと通じます

 

もうひとつついでに

お笑い芸人「ですよ。」さんのネタで

こんなんありましたね

「ですよ。ですよ。そうなんですYo!

 最近『はい』としか言えない日本人に

 『No』と言うように教えてあげたんですYo!

 そしたら・・・

 そう・・・

 イクラちゃんだったんですYo!

 あーいとぅいまてーん」

 

③白身魚はなんか健康によさそうな気がしますが

 細胞数は数え切れないので

 含まれるプリン体も無限大です

 

したがって一番痛風に悪いのは

③白身魚です

 

これは昔定期テストに出題した問題です

 

単なる三択ではなくて

リード文を読めば解けるようになっています

 

現代社会において

莫大な情報を読み解いて

不要な情報を棄てて

必要な情報だけを選び出す力が求められます

 

そのことを意識しての出題でした 

生徒からの授業評価

地震から 402 日目

豪雨から 138 日目

 

大学入試共通テストの結果を受けて

出願する大学も決まり

いよいよ目標に向けて

最後の追い込みにかかっています

 

被災地のしかも豪雪の中頑張る受験生を応援するため

一般財団法人 藤本育英財団(理事長 藤本 由紀子 さま)より

 

受験生一人ひとりにたくさんの支援金をいただきました 

 

輪島高校だけでなく

奥能登全ての高校からの受験生を支援してくださっています

本当にありがとうございます

 

自分の目標とする学校に合格することが

一番の恩返しです

受験生頑張れ

みんなが応援してくれているぞ!


輪島高校では生徒による授業評価を

年2回実施しています

 

時間は経ってしまいましたが

2学期末に実施したものについて

自由記述の内容を

ご紹介します

 

〇国語表現の授業は満足度が高い(2年ビジネスコース)

〇簿記の授業で判断力が身についた(以下2ビ)

〇矢田先生のペアワークが最高!(2ビ)

〇山元先生に1質問すると10返してくれる(2ビ)

〇マーケティングのディベートがよかった(2ビ)

〇奥野先生は笑いをはさみつつよくまとまっている(2年普通コース)

〇坂下先生は説明と問題のバランスがよい(以下2普)

〇普段の悩みを聞いてくれる先生の授業はやる気が出る(2普)

〇千雅先生の授業は雰囲気がよくてとても楽しい(2普)

〇矢田先生の授業はおもしろくわかりやすい(2普)

〇高森先生の教え方や空気が好き(2普)

〇昭子先生の授業は難しいけど入試に役に立つ(2普)

〇宮下先生は納得いくまで説明してくれる(2普)

〇通先生の丁寧な授業のおかげで意欲が高まった(3年普通コース)

〇伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をしている(以下3普)

〇今田先生は可能な限り自分たちで解かせようとしてくれる(3普)

〇最近先生に言われる「がんばれ」が心に響く(3普)

〇化学はペア学習がいっぱいあって教え合えるのが楽しい(3普)

などなど

 

一方教員が改めるべきものも

〇課題が多すぎる先生がいる

 →これについては「はいそうですか減らします」

  という訳にはいきません

  課題が足りないという生徒もいるのです

  生徒が自分で選べる課題にすると

  いいかもしれませんね

  課題がなくても勉強できるようになるのが理想です

  ただし教員側も中身の吟味が必要で

  単なる作業で終わるような課題は論外です

〇わかりづらい先生がいる

 →校長への報告や相談を聞いていると

  本当に簡潔にわかりやすく

  説明してくださる先生がいます

  そんな先生は

  生徒からの授業評価も高いです

〇声が大きすぎる先生がいる

 →突然大きな声出されると

  ビクッとしますよね

  わかります

  校長室前の廊下を通る時に

  突然奇声を上げる生徒がいて

  ビクってなります

  お互い気をつけましょうね

〇授業の進度の遅い先生がいる

 →シラバスに沿って授業をしているはずですが…

  確認してもらいます

〇わかる人だけで進めようとする先生がいる

 →わかる人の仲間入りする裏ワザを教えます

  正確にいうと

  わかる人でなくても

  先生があなた中心に授業を進めてくれるようになる裏技です

  先生の説明がわかった瞬間

  大きく頷くのです

  先生が「いいですか?」

  と問いかけた瞬間大きく頷くのです

  これを繰り返して

  この子はわかった時に頷く子だと

  刷り込むのです

  そうすると先生はあなたを中心に

  授業をするようになります

  あなたがわからないときは

  ちょっと首をかしげてみてください

  先生は

  今の説明はわかりにくかったかなと

  もう一度説明してくれるようになります

〇ペアワークは楽しいけど定期的に席替えをして欲しい

 →伝えておきますね

〇ひたすらノートに書くだけの授業がある

 →これでは昭和の授業ですね

  世界に先駆けて

  教育のIT化を推し進めたフィンランドでは

  書くことの教育効果を見直して

  アナログ回帰しているようなので

  場面に応じて

  デジタルとアナログを使い分ける

  バランスが大事なのかなと思います

〇ペア活動だけだと限界があるので先生の解説がほしい

 →ペア活動の時は

  教員は喋らないのが基本です

  ヒントを出したくてウズウズしているのですが

  あえて口をつぐんでいるのです

  自分たちでたどり着けそうなペアもあるのに

  それを邪魔してしまうからです

  でも行き詰まるペアもありますよね

  先生方

  わからないペアだけ集めて

  ヒントを与えるとか

  わからないペアはわかるペアのところに

  訊きに行かせるとか

  何も授業中ずっと座っていなければいけないという

  ルールなんてありません

  あるいはヒントカードを準備しておいて

  そのグループに与えるとか

  さまざまな工夫をしてみてください

〇なんでこんなのわからないの?と言われるとやる気なくす

 →そうですね

  先生の一言の影響は大きいですね

  このブログを読んでいる先生は

  もう言わないはずです

愉快な仲間たち

地震から 401 日目

豪雨から 137 日目

 

久しぶりに

輪島高校の愉快な先生を紹介するコーナー

 

今日は春木先生の巻です

 

発災以来ずっと

避難所としての輪島高校の秩序を保つため

ご尽力してくださっていました

 

現在は退職なさって

別の場所で働いていらっしゃいます

 

発災以来

毎朝早く

ホウキを持って玄関に立ってくださり

綺麗に清めてくださっていました

あの劣悪な環境の中

伝染病など蔓延せずに

皆が健康に過ごせたのは

春木先生のおかげと言って

過言ではありません

 

その姿はレレレのおじさんのようでありました

 

あまり知られてはいませんが

レレレのおじさんのモデルは

お釈迦さまのお弟子です

「おでかけですかー?レレレのレー♪」

その名はチューダ

 

チューダはある時申し出ます

「お釈迦さま、私はあまりにも愚かです」と

するとお釈迦さまは

「自らを愚かだと知っている者のことを

 どうして愚か者と言えるだろう

 自分を賢いと思い上がっている者こそ

 本当の愚か者ではないだろうか

 これからは毎日掃除をするがよい」

と一本のほうきを渡します

 

チューダは毎日無心で掃除をする中で

お釈迦様の言葉の本当の意味に気付き

ついには悟りを得ることができるのでした
 

時折やってくる不審者を追い払う先生は

近衛兵のようでもありました

 

それゆえ

来校者には

怖い人という印象を与えていたようです

 

でも春木先生は

むしろ紳士的でユーモアあふれる方です

NHKのFさん

春木先生は怖くないですよ

 

その証拠に

春木先生に習ったうちの娘は

大ファンなんです

授業のノートを一度見せてもらいました

そこには教科の内容はほとんどなく

授業中に春木先生が放った

クオリティーの高いハイセンスな

ギャグのオンパレードでした

 

私が最も大好きなネタは

「さすが春木先生!すごいですね!」

と大絶賛すると必ず

「いえいえ

 ほんの氷山の一角です」

と尊大に謙遜なさるところです 

 

さて

そんな春木先生の専門は生物です

先日このブログで書いた

ヒトデのくだりについて

異議申し立てのお電話がありました

 

私はあいにく不在でしたが

輪島高校のさかなクンこと伊奈岡先生と

話題に花が咲いたようです

 

このブログに書かれている内容は

ほとんど曖昧な記憶によって書かれているので

出典が明らかではありませんレベルのものです

日によっては

10のうち12が嘘という日もあります

 

嘘かホントかギリギリのところを狙う

ということは

私が授業を組み立てる際に

意識していたところではあります

 

聞いている方にとっては

そのラインが最も面白く聞けるラインであって

100%真実だけという授業は

教科書に任せておけばいいのです

 

そうでもないですね

教科書に平然と矛盾が書かれていることがあります

 

例えば私の専門

化学では

①一酸化炭素は極性分子である

②極性分子は水に溶ける

③一酸化炭素は水に溶けない

ということが平然と教科書に書かれています

 

明らかに矛盾しています

このことに疑問を持った生徒が

質問してきた時に

「例外もある 覚えておけ」

と言ってしまうと

たちまちその子は

化学が嫌いになってしまうでしょう

 

このことに徹底的に説明できる力と

深い教材理解が

教師には求められます

 

気になった化学の先生のために種明かしすると

一酸化炭素の電子式を描かせると理解できます

炭素と酸素の結合は三重結合

よく見ると2本の共有結合と

1本の配位結合からできています

つまり

電気陰性度の差により

電子を引き付けていた酸素原子が

配位結合によって電子をお返ししているのです

そのことにより無極性分子のような

ふるまいをしていると考えられます

 

本来であれば双極子モーメントを用いて

説明するべきところでしょうが

高校で習うことがらを用いて

いかにわかりやすく説明するか

そして既存の知識とどう結びつけるか

 

そうすることにより

生徒たちは学ぶことの楽しさを知っていくのです

 

さて春木先生の

ハイセンスギャグコーナーも

このブログに作りたいので

春木先生

よろしければ楽しいネタ教えてください

光陰矢の如し

地震から 400 日目

もう400日ですか

 

月日の経つのは疾いもので

今年も残すところ11ヶ月となりました

年越しの準備にはまだ早いですかね

今年の10大ニュースはもうお決まりですか?

私にとっての昨年は

一日目にしてトップニュースが決まるという

極めて特殊な一年でありました

今年は何事もなく

この何事もなくということに

幸せをかみしめています

 

このブログも398回目

途中嫌になってサボった2回を除いて

毎日更新です

人生で二日までしか日記が続いたことのない

飽きっぽい性格なのですが

自分でも驚いています

 

それもこれも

「読んだよ」って言ってくださる方あってのものです

ありがとうございます

 

思い起こせば

まだ火の手の燻る

火災現場の近くにある

街中の電気が点かない漆黒の校舎で

教頭先生とふたり泊まり込み

 

余震が怖くて石油ストーブも着けれない中

警備も兼ねて玄関先で毛布にくるまって

何かしていないと気が狂いそうで

タブレットで思いを書き綴ったのが最初でした

 

充電切れが怖いので

頭の中で組み立てては

まとまったら一気に書いて

充電が切れたら車で充電

でもガソリンにも限りがあるし

恐怖と闘いながらの執筆でした

 

最初は生徒に対して呼びかけました

電波が届かないところにる生徒がほとんどで

何人が読めるかわからないけど

一緒に頑張ろうと呼びかけました

 

保護者の方への情報提供も意図しました

とにかく情報がないと不安です

学校の様子を逐一報告するつもりで書きました

 

一日の閲覧件数が最も多かったのは修学旅行中です

やはりお子さんが旅先でどうしているか

親御さんの気になるポイントのようです

 

それでも保護者アンケートによると

学校のホームページを

「ほとんど見ない」

「全く見ない」

と回答される方が4割ほどいて

まだまだダメだなと軽く凹んでいます

 

最近「無断アルバイト」が問題化しています

本校では原則アルバイトは禁止

本分である学習に集中してもらうためです

経済的に困っている家庭に限り許可

でも試験で赤点をとると許可取り消し

という方針で指導してきました

 

震災後は

家庭の状況それから飲食店の状況が大きく変わったので

従来の規制を撤廃し

申し出のあったものについては

今のところ全て許可しています

 

そこで保護者の方にお願いです

アルバイトをする場合は申請するよう

お伝えください

 

これまでに無断アルバイトが発覚したケースでは

保護者が

「どうせお前の成績なら許可されんから黙ってやれ」

と言っているようです

 

認識が間違っています!

学校はアルバイトを認める方向で指導しています

親がルールを破ることを

子どもに教えてどうするんですか!

 

このくらいルールを破ってもいいだろうが日常化し

そしてルールを破っても咎められる経験のなかった若者が

自分の心にブレーキをかける術を知らず

スシローの醤油を舐めて償い切れないほどの賠償を求められたり

闇バイトの危険性に気づかず手を染めたりするのです

 

こんな校長の思いを

保護者のみなさまに伝える手段としても

このブログは力を発揮するようになりました

 

今このブログを読んでくださっている

6割の保護者の中に

「黙ってやれ」派はいないはずですので

どうかアルバイトをしている生徒がいたら

許可を取っているか確認しあって

4割の方に伝えていただきたいと思います

 

先生方に話したいことも書いたりします

おかげで職員会議前の校長挨拶は時短でき

毎朝の職員朝礼も必要ありません

 

娘が

「お父さん今までの教員生活で得たもん

 全て書こうと思とるやろ」

さすがよく見ています

その通りです

 

昔は飲み会なんかで

先輩教員の話を若手教員がじっくり聴く

なんてことが日常的に行われ

私もその席で

本当に多くのものを学ばせていただきました

 

コロナ以降その場面もめっきり少なくなったので

若い先生方にぜひ伝えたいということも

盛り込んだりしています

 

実際の飲み会の席だと

ウザがられてしまうような内容であっても

ことばを選びながら書けるし

ウッカリ失言していたら

何度も読み返し削除したりしています


【今週のありがとう】

 

全日本書道教育研究会 髙橋 邦夫 理事長はじめみなさま

素晴らしい書と義援金ありがとうございました

 

里みちこ さま

素敵な字葉書ありがとうございました

 

国際ロータリー第2610地区の皆様

希望の翼奨学金のお申し入れありがとうござうます

 

小坂小学校の久野恭子先生

ストリートピアノ演奏と子供たちの歌声ありがとうございます

 

北陸電力教育振興財団 山田 外史 様はじめみなさま

液晶テレビ大切に使わせていただいております

 

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

おくの寄り道

地震から 399 日目

豪雨から 135 日目

 

昔から繰り返し夢に出てくる

不思議な風景が3つあって

 

行ったことはないのに

なぜか懐かしいような

詳しく思い出そうとすると

フッと頭から消えていく

そんな儚い風景です

 

ひとつめは駅のプラットホーム

ホームを出るとすぐにトンネルがある風景です

 

ふたつめは丘の上の真っ白な住宅街

網目のように整備された道をたどって丘を登ると

一面同じ建物の並ぶ

そんなありそうでなさそうな風景

 

女川原発が見える丘の上に立っています

 

 

 

 

 

 

 3月11日付の朝日新聞「天声人語」

「女川町を見下ろす丘の上で、

 これを書いています。

 いかがお過ごしですか?

 あの日と同じように、

 さっきまで小雪が風に舞っていました。

 あなたたちを忘れぬようにという

 空からのメッセージでしょう。」

 この記事を書いた方と同じ場所でしょうか?

 

 

 

 

 

 

夜が白々と明けてきました

目の前の光景を見て

ハッと息を飲みました

 

ずっと夢で見ていたのは

まさにこの風景です

坂の勾配も

曲がりくねった道の細さも

このまんま

 

 

 

 

 

 

不思議なことに

ずっとこの風景を見続けていたのか

 

今思い出したけど

大きなビルが倒れる夢や

アスファルトの下に大きな穴が空いて

道路が崩れる夢も

そういえば何度か夢に見ていました

 

みなさんそんなものなのでしょうか?

 

丘を降りて女川駅に降り立ちました

 

 

 

 

 

 

JR石巻線の終着駅の女川には

線路が一本

 

 

 

 

 

 

かつて能登半島の終着駅の輪島駅も

こんな感じでした

 

東北の新聞記者の方に

教えていただきました

女川が他の東北の沿岸部の町と違うのは

復興計画を立てる際に

「60過ぎたら口出しするな!」

を合言葉にしたことです

 

若いアイデアで自分たちのまちを

つくりあげたのだそうです

 

駅からまっすぐに港に向かって

道が降りています

 

 

 

 

 

 

他のまちに見られるような

海の見えないような防波堤は

一切ありません

 

 

 

 

 

 

海岸ギリギリまで

素敵な店が軒を連ね

開店前なのにピアノのBGMが流れています

 

 

 

 

 

 

堤防を作らなかったのは

住宅は全て高台に新築して

海岸には商業施設しか

作らなかったからです

店は流されてもまた作ればいい

というコンセプトのようです

 

輪島の朝市も

既存の道路をそのまま活かして

商業施設と生活空間を棲み分けして

などとチマチマやってないで

このくらい思い切ってやればいいのに

ひとつの大きな複合施設にして

ディズニーリゾートに

ファンタジーランドや

トゥモローランドがあるように

輪島塗界隈

朝市界隈

図書館を中心にした学びスペース

マリンタウンをそのまま生かしてスポーツランド

ナタくんの海辺の映画館

観光客も市民も一緒に楽しめるそんな・・・

おっと私は60歳を過ぎていました

黙っています

 

でもこれだけは提案させてください

 

 

 

 

 

 

こちらはトレーラーハウスを利用した

ホテルです

トレーラーハウスとは思えない

おしゃれなつくりになっています

まちの復興を待たずに

これなら今からでも観光客を呼べます

いいアイデアだと思いませんか?


さて一方こちらは高台を築いて

町ごと嵩上げした場所

 

 

 

 

 

 

そしてこれが防波堤です

 

 

 

 

 

 

ベルリンの壁って

こんな感じだったのでしょうか?

 

壁の内側には

住宅はおろか商業施設すらなく

ガランと空き地が広がるだけ

 

 

 

 

 

 

この壁は一体何を一所懸命

守っているのでしょうか


多くのこどもたちが犠牲となった

大川小学校跡に行ってみました

 

 

 

 

 

 

北上川を津波が遡上してきて

学校を呑み込んだのです

 

 

 

 

 

 

 2011年3月11日

いつもと同じ朝でした

「行ってきます」の後ろ姿を見送ったあの日

「寒かったでしょう」とあたたかい手で抱きしめてあげたい

 

 

 

 

 

 

あの日は校長先生が出張で

教頭先生がその指示を待つ間に…

と記憶しています

 

この教訓は今回の震災対応において

私の判断の大きな拠り所となるものでした

とにかく校長は上からの指示を待っていてはいけない

そしていざという時教頭が自分で判断できるよう

普段からコミュニケーションをとらなくてはならない 

 

学芸員の方に訊ねられました

「東日本の教訓は

 今回能登のお役に立てたのでしょうか?」

「はい そのおかげでこうして生きていられます」

とお答えしました


門脇小学校にも行ってみました

 

こちらも津波に襲われて

教室が真っ黒焦げになっていました

 

なぜ津波で火事に?

ここには経験した方ではないとわからない

驚くべき事実があるのです

 

 

 

 

 

 

火事になった家が

燃えながら津波で流されて

学校に火がついてしまったのです

 

学芸員の方はおっしゃっていました

「津波が来たら近くの高い建物に逃げると言うのは

 あくまでも時間がない時の最後の手段

 基本は山に逃げないといけない」


慶長大津波の2年後

仙台藩復興のために遣欧使節を送った

伊達政宗公の御霊を祀った「瑞鳳殿」

 

 

 

 

 

 

政宗自身が遺言でこの地に決めたそうです

 

そして政宗が建立した大崎八幡宮

 

 

 

 

 

 

金彩や色鮮やかな彫刻が施された黒漆塗り

当時輪島塗の職人が

駆り出されたりしてなかったかな?

なんだかワクワクします

全国にはそういう例が見られますので

可能性ゼロではありませんよね

 

政宗公による

慶長大津波からの仙台藩の復興を

見習って

自分ができることをやっていく

そうお誓いしました

「あたりまえ」の反対の言葉は?

地震から 398 日目

豪雨から 134 日目

 

宮城県多賀城高校での

「3.11メモリアル“Re-Dit”ミーティング」

2日目

 

今日はポスターセッションが行われました

北は北海道

南は鹿児島まで

全国から集まった高校生からの発表です

 

 

 

 

 

 

 

北海道室蘭栄高校さんは

津波浸水をコンピュータシミュレーションしました

 

 

 

 

 

 

 

北海道函館西高校さんは

形骸化した避難訓練からの脱却を考えました

 

 

 

 

 

 

 

北海道釧路湖陵高校さんは

建造物の配置と津波による被害の関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

青森県立大湊高校さんは

下北BOUSAIネットワークに取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

 

青森県立名久井農業高校さんは

農村の防災リーダーとなっています

 

 

 

 

 

 

 

青森県立八戸中央高校さんは

東日本未経験世代に向けたポスターを作りました

 

 

 

 

 

 

 

秋田県立由利高等学校さんは

高校での避難所運営について考えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福島県立白河高校さんは

福島県の風評被害の現在について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

福島県立磐城高校さんは

「今」を伝えるをテーマに発表しました

 

福島県立相馬総合高校さんは

震災を風化させない取り組みをしています

 

 

 

 

 

 

 

さいたま市立大宮国際中等教育学校さんは

災害と食や発電との関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

横浜緑ケ丘高校さんの発表は

「東日本大震災は本当に終わったのか」

 

 

 

 

 

 

 

桜美林高校さんは

災害時に必要な情報について過去から学びました

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校にも支援に来てくださった

大阪府立高石高校さんは

その視察で学んだ防災減災について発表しました

 

 

 

 

 

 

簡易トイレキットをみなさんにお配りしていました

公式キャラクター「トイレ小僧」のイラスト入りです

 

 

 

 

 

 

 

大阪府立富田林高校さんは

鋼球免震と心柱制度について検証しました

 

 

 

 

 

 

 

神戸大学附属中等教育学校さんは

継続的な防災学習の必要性について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県立舞子高校さんは

「みて学ぶ 防災パズル」を作りました

 

 

 

 

 

 

 

高知県立大方高校さんは

「未来を守るために」を考えました

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島情報高校さんは

「国際交流を通して学ぶ創造的復興」です

 

 

 

 

 

 

 

宮城県内の高校からも

涌谷高校さん

石巻市弘文館高校さん

 

 

 

 

 

 

 

仙台第三高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気仙沼高校さん

 

 

 

 

 

 

 

古川黎明高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

からの発表がありました


午後からは

津波伝承まち歩きスタディツアーです

災害科学科の2年生のみなさんが

ご案内してくださいました

 

 

 

 

 

 

関西の高校生と多賀城の高校生が

文化交流をしていました

「ミスド↗︎ ↘︎」か「ミスド→→」か

「スタバ↗︎↘︎」か「スタバ→→」か

喧々諤々楽しそうです

私も百均のダイソーは

「太陽↗︎↘︎」のように「ダイソー↗︎↘︎」か

「代走→→」のように「ダイソー→→」か

ずっと悩んでいます

 

関東では「マック」といいますが

関西では「マクド」と略します

フランスでも「マクド」と略すそうなので

関西はフランス文化圏ですね

 

多賀城の「おはよう靴下」という

言葉も教えていただきました

親指に穴の空いた靴下のことだそうです

 

イオン多賀城店です

店内にも津波が押し寄せ

大変な状況になったそうです

波の到達点を示す表示がありました

 

 

 

 

 

 

電柱には津波の到達点を示すシールを

多賀城高校の生徒さんが貼っったそうです

行政の許可をとったり

住民の理解を得るのに大変だったらしいです

 

 

 

 

 

 

 

駐車場の壁の白い横の筋は

津波によって付けられた傷です

この高さまで波が来たことを示しましす 

 

 

 

 

 

 

 「君をおきて あだし心を わがもたば

 すゑの松山 波もこえなむ」

と歌われたすゑの松山です

(あなたを差しおいて

 他の人に心を移すようなことが

 もしあったとしたら

 波が超えるはずがないといわれている

 末の松山でさえ

 浪が越すことでしょう)

という意味です

東日本大震災の時も

多くの方がこのすゑの松山に

避難されたそうです

 

 

 

 

 

 

 

 発災時に津波が俎上してきた川です

 

 

 

 

 

 

 

最後は祈念モニュメントに手を合わせました

 

 

 

 

 

 

 

多賀城高校の防災科学科のみなさん

どうもありがとうございました

いろいろと勉強になりました

 

多賀城ではこうして次の世代への伝承が

確実に行われています

 

「あたりまえ」

そこにあるのが普通であること

そうじゃなくてそこにあること自体が奇跡的

つまり有り難きこと

それが「ありがとう」です

さとく、ゆたかに、たくましく

地震から 397 日目

豪雨から 133 日目

 

タイトルのことばは

宮城県多賀城高等学校の教育目標です

 

東日本大震災の被災地にある学校として

全国でも2校しかない防災系学科を持ち

防災を学ぶカリキュラムを取り入れています

またユネスコスクールやSSHにも指定され

生徒が主体的に学ぶことのできる

さまざまな教育を実践されています

 

昨年度本校生徒が

東北復興研修旅行で訪れた際は

お別れの時に

全校生徒で見送って激励してくださり

生徒にとって

一生忘れることのできない光景となりました

 

私は今日「3.11メモリアル“Re-Dit"」

に参加するため

そして生徒の皆さんに

直接顔を見てお礼を申し上げるために

多賀城高校を訪れます

 

3.11の順序を変えた1.31に開催されるのは

何か意図のあってのことでしょうか

 

今の高校生にとって2011年は

もしかすると記憶にない

覚えていたとしても

なんとなくいつもとは違う幼稚園の風景

あるいは誰かがが覆い被さって守ってくれた

そのくらいでしょう

 

こうして災害の記憶を後世に残すため

生徒のみなさんが活動し続けています

この姿は

能登の高校がこれから見習っていくべき姿です

 

我々に何ができるかしっかり学んで帰ります

 

冬の日本海とは打って変わって

雲ひとつない関東平野の冬の風景

富士山を車窓から望みます

 

 

 

 

 

 


基調講演では

国土交通省の日野口 厳 様から

「『公助』から考える自助・共助」

と題してお話をいただきました

 

東日本大震災の際は

津波警報が発令されていたにも関わらず

沿岸部にまだ助かる命がたくさんあるとして

出動命令が出されたそうです

 

さらに発災翌日から

「くしの歯」作戦を決行します

とにかく車が通れるだけのルートを

くしの歯のように切り啓く作戦です

余震や津波の再襲来の危険がある中

建設会社の現場責任者と道路管理者は

使命感と地域を思いやる心から

この命懸けの作戦を実行しました

ご遺体の措置に当たった

自衛隊や警察など関係機関との連携により

早期に決行できたそうです

 

非常時には通常のルールを超えた

現場の責任者の決断が求められます


私は以前

のとはやさしや土までも

地震さえやさしくて

子供が親と一緒にいる時間に起こってくれる

とこのブログで書きました

平成19年春休み中

令和5年GW中

令和6年元日

 

ところが

能登半島だけでなく

実は平成になって

日本に起こった震度6以上の地震は

全てそうなんだそうです

 

平成15年宮城県沖土曜日未明

平成15年新潟沖土曜日夕方

平成15年中越沖祝日

平成20年宮城沖土曜日朝

平成23年東日本の余震は全て深夜または未明

平成28年熊本地震は余震も含め全て夜

ほかにもありますが

起こったのは全て深夜または未明です

 

唯一平日の昼間に起こったのが

東日本大震災の本震なのだそう

 

これだけ一致すると

なんだか気味悪いですね

 

さらには地震の後に

洪水に立て続けに襲われるなんて

なんて運の悪いことと思っていたのですが

 

東日本大震災の時も

熊本地震の時も

やはり半年ほどして

洪水に襲われているそうです

 

後世に伝えていく責任を

ひしひしと感じます

Momojiro

地震から 396 日目

豪雨から 132 日目

 

総合英語の授業で幼稚園(保育園)に出向き

園児さんたちと交流を行っています

第1・2弾は英語の絵本の読み聞かせをしましたが

今回は第3弾

桃太郎のオリジナルストーリー(英語劇)を披露しました

 

 

 

 

 

 

以下に生徒からのPRを掲載します

 

私たちは先日、総合英語の授業で海の星幼稚園へ行きました

幼稚園では誰もが知っている「桃太郎」の劇を英語版で演じました


私たちがこの活動を通して目的としていることはなんだと思いますか?


それは

「楽しく英語にふれてほしい」「輪島高校って楽しそう」

と思ってもらうことです

 

私たちはこの日のために限られた練習時間の中で

園児も一緒に楽しめるよう熱心に練習に励みました

 

迎えた当日、私たちは海の星幼稚園へ出発しました

園に着くと子どもたちの元気な声が聞こえてきました

その声を聞いて

私たちも楽しんでもらえるように頑張ろうという気持ちになりました

 

劇の中には園児も参加できる工夫がされており

高校生が作ったトンネルの中を桃次郎と桃子と一緒に歩き

鬼ヶ島へ向かったり

 

 

 

 

 

 

桃次郎・桃子・犬・猿・キジと協力してボールを投げて鬼退治をし

奪われた宝箱を取り返してくれました

 

 

 

 

 


そして最後には協力してくれた園児のみんなに

生徒手作りメダルを首にかけました

笑顔で大きな声で「ありがとう」と言ってくれて

とても嬉しい気持ちになった


帰る際には

園児とハイタッチをし「see you」と言って帰りました

 

 

 

 

 

 

次回は和光幼稚園での発表なので

今回の反省点を活かして

より良い演技ができるように努力したいです

 
〜生徒の感想〜

桃次郎役(中山さん)
私は一生懸命セリフを覚えたり、それに加えて動きをつけたりなどをして園児を楽しませることが出来ました。桃子と声を合わせて言うところは何回練習したのか覚えてないくらい大変でした。そのおかげで本番ではミスなく言えることが出来ました。それでもセリフに合わせた動きなどがスムーズに行かないことが多々あったので次の発表では一連の流れとして進めることが出来たらいいと考えています。

 桃子役(谷内さん)
園児の皆さんを楽しませるために自分も楽しんで演技ができるよう努めました。練習のときにうまく言うことが出来なかったり、振る舞うことが出来なかったりしたけれど、本番では桃子らしく振る舞うことが出来たと思っています。次の幼稚園でも、桃子らしさを忘れずに園児の皆さんを楽しませられるように頑張ります!!

 鬼代表(岩波さん)
私たち鬼役は園児のみんなが楽しく劇を見てもらうために様々な工夫をしました。鬼を倒すときに高校生だけで戦うのではなく、園児も一緒に戦えるように新聞紙でボールを作ったり、一人一人鬼のお面を書き、新聞紙でハリセンを手作りして鬼だと分かりやすいように工夫しました。園児のみんなが楽しんでもらえるように工夫をする時間はとても楽しかったし、自分の成長にも繋がりました。

次の幼稚園では、恥ずかしがらずに演技をしたいです!

 
次回は来週5日に和光幼稚園に伺う予定です

輪島の走り嘘

地震から 395 日目

豪雨から 131 日目

 

昨晩「マツコの知らない世界」で

 「チェーン店朝食は

 主婦たちの救世主(メシア)」

の特集をしていました

 

日本経済新聞によると

2023年の朝食にかかる費用は402円で

自炊でもこれだけかかるのなら

外食の方が

と考える方が増えています

 

「なか卯」さんの

「こだわり卵定食」に

「鶏小鉢」をトッピングする

NEO親子丼が紹介されていました

 

早速今朝「なか卯」さんに直行です

「今朝はそのメニューを注文する方ばかりなんですよ」

と店員さんに笑われてしまいました

みなさん同じようなことを考えているようで

新しもん好きの

輪島市民性丸出しで

自分でも笑ってしまいました

 

「輪島の走り嘘」という名物があるくらい

輪島の人間は噂が大好きです

しかも大袈裟に話を盛って伝えるので

誰かが朝くしゃみをしたら

夕方には入院していることになってたりします

 

あるとき東大に合格した方がいて

「あんたんとこの息子さん東大受かってんて?

 できるねー

 何食べたらそんな頭いいなるが?」

「そやねーネギや好きやったかねー」

あくる日朝市のネギが売り切れました


先日

日本の「TOKKATSU」教育のおかげで

阪神淡路大震災の時に秩序が保たれていた

と書いたら

それを読んだ阪神淡路経験者から

情報が届きました

「報道されへんかったけど

 強盗ようさんおったで

 そのかわり地元のヤンキーが

 みんなでボコボコにしとったわ」 

だそうです

ヤンキーも正義感を学んでいるようです

恐るべし日本の「TOKKATSU」


ところで

NEO親子丼

めっちゃおいしかったですよ

ヒトデと星の不思議な関係

地震から 394 日目

豪雨から 130 日目

 

二枚貝の殻に

時折小さなまんまるい穴が空いているのを

見かけたことはありませんか?

 

あれはヒトデが貝を食べたあとです

貝にしがみついて

ザラザラの舌で1週間ほどかけて削り続け

開けた穴からエキスを吸うのだそうです

 

そこまでして食いたいか?

笑ってしまいますがヒトデにしてみたら

たぶん真剣そのものなんだと思います


私たちは

いつどうやって日本人になったのか?

6歳児は世界のどこでも同じようだけれど

12歳になる頃には

日本の子どもは“日本人”になっている

 

山崎エマ監督の

「小学校〜それは小さな社会〜」

という映画が

教育大国フィンランドで拡大公開されたのをはじめ

世界各国で注目されています

 

イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は

アメリカの大学へ進学した後

ニューヨークに暮らしながら

自身の“強み”はすべて

日本の公立小学校時代に学んだ

“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに

気づきます

 

一年間のべ4000時間に及ぶ

小学校での密着撮影と

その後一年間をかけて編集された

ドキュメンタリー映画です

 

日本の小学校では

児童自らが学校生活を運営する

さまざまな役割を担います

その役割を全うすることで

集団生活における協調性を身につけます

 

教室の掃除や給食の配膳などを

子どもたちでする

私たち日本人にとっては当たり前の風景が

世界の国から見ると驚きの光景なのです

 

以前NHK「クローズアップ現代」でも

「TOKKATSU」として

世界に広がりを見せつつあることが

特集されていました

 

アメリカからは

「掃除の教育は『自分のことは自分でする』

 ことを学ぶための最高の見本だ」と

 

ドイツからは

「小さい頃から周りと協力する意識が

 自然と身についてくる」と

 

ギリシャからは

「子どもたちの責任感

 そして信頼する先生の姿がすごい」と

 

映画のホームページには

各国からの称賛の声が

 

阪神淡路大震災の際に

あの悲惨な状況の中

殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪が

ほとんどなかったことが

多くの海外メディアの間で

絶賛されました

 

このことは知らず知らずのうちに

「TOKKATSU」で身についたものなのです

 

今回の能登半島地震でも見られました

「自分よりももっと困った人がいる」

多くの方が口々にそうおっしゃって

ものや支援を分け合いました

 

一方で

 

私の家は火災のあった朝市地区の

一番端っこでポツンと燃え残りましたが

1週間ほどして潜入していると

お正月用に準備していた

ビールやお酒が全て飲み干され

床に空き缶空き瓶が散乱しているのでした

 

どうやら

「TOKKATSU」を学んでいない

ヒトデが潜入して

1週間かけて飲み干したようです

そうまでして呑みたいか?


ところで

ヒトデがクルッとまるまって

つまりパーがグーになって

周りにトゲが生えたのが

ウニです

その証拠に

ウニには精巣や卵巣が5つあって

口は五角形をしています

 

ウニのトゲが抜けて

ヒョロヒョロと長くなったのがナマコです

その証拠に

輪切りにしたときに

中心の穴は五角形をしています

能登半島の内浦

七尾湾ではナマコからつくられる

コノワタやクチコが名物ですが

震災後どうなっているのでしょう?

 

ナマコが陸に上がって

光合成を始めたのがオクラです

私説ですが学術的根拠はありません

 

この5という数字は

生物学的に非常に意味のある数字です

 

1,2,3,5,8,13,21・・・

フィボナッチ数列といって

前のふたつの数字の和を順に並べたものです

自然界に存在するものは

ほとんどがこの数字に当てはまります

 

4本足の獣?

2本の手足です

 

6本足の昆虫?

2組の3種類の足です

 

10本足のイカ?

8本の足と2本の生殖器です

 

パイナップルの皮の網目

8本と13本の渦からできています

 

ひまわりの種の数と模様もこの法則に

したがっています

 

なぜそうなるかというと

どうやら細胞の分裂と成長に

関係があるようです

 

1時間毎に分裂し

生まれたばかりの細胞が

分裂できるようになるまでに1時間かかる

そんな細胞があったとしましょう

 

1時間目

細胞Aが分裂し新しい細胞Bが生まれます

2時間目

Aが分裂しCが生まれ

Bは分裂能力を持たずそのままです

3時間目

ABが分裂し新しい細胞DEが生まれます

Cは成長のため分裂できません

4時間目

ABCが分裂し新たな細胞FGHを

DEはそのまま

・・・

このようにして

この不思議な数列ができあがるのです

 

ヒトデが空に昇って輝き出したのが

お星様です

これは本当です

昔洞窟に壁画を描くときに

ヒトデを貼り付けて

星を表現したのだそうです


【今週のありがとう】

 

大浦運輸株式会社様

うちのピアノ運び出してくれてありがとうございました

 

MPCピアノメンテナンスのみなさま

そのピアノの調律ありがとうございました

 

高知県教育委員会のみなさま

遠いところようこそ視察に来てくださいました

 

日本教育公務員共済会石川支部様

助成金と高圧水洗スプレーとても役立っています

 

高知県「こうて屋」矢野逸子さま

見事な生姜 体も心も温まりました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

麻雀は人生だ!

地震から 393 日目

豪雨から 129 日目

 

麻雀ほどその人の

人となりが現れるものはなくて

打ち方を見ると

その人の人生までが見えるようで

だからこそハマる人が多い訳で

 

かく言う私は

ことのほか麻雀が弱いです

人生の成功者とは程遠い打ち方をします

 

コンピュータ相手ならそこそこ戦えますが

対人間となると

たちまち弱点を露呈してしまいます

 

理由はふたつあります

 

まずは

気が小さくて「ロン!」と言えない問題

 

誰かが当たり牌を切っても

「ここでそれを切るとは

 勝負に来たな

 かなりいい手なんだろうな

 索子で染めてるな

 混一色あるいは清一色

 もしかして緑一色もあるな

 それに引き換え

 自分は断么平和

 なんてしょぼい

 こんな手で上がったら

 気を悪くするだろうな」

うだうだ考えているうちに

次の人がサッサとツモりだし

「あ…上がれなかった」

 

もうひとつは

手を広げすぎ問題

 

昔から目の前に転がるチャンスには

なんでも飛びつくタイプで

回転寿司では

流れてくる寿司を全て食べたくなります

最近では回転寿司でも

タッチパネルで注文するシステムなので

重宝しております

 

なので気がつくと

三色一通二盃口を本気で狙って

結局上がれないパターンがいつもです

 

熟考の上スパッと決断するのが

麻雀の猛者であるなら

何も考えずに決断して

あとからグジグジ考える私は

限りなくギャンブルには向いていない人間です

 

「石橋を叩いて渡る人」

入念な準備をして

決断したら思い切って行動する

こうありたいものです

 

「石橋を叩いても渡らない人」

諦める勇気を持っている人です

ときにはこんな決断も大事です

 

「石橋を叩きすぎて壊す人」

何にでも否定的な意見を言う人

ちょっと苦手なタイプです

 

「石橋を壊して造る人」

既存のものをぶっ壊して

自分で新しいものを造る人

何人かこんな校長先生にお仕えしてきましたが

自分は到底その域に達することはできません

 

私は

「石橋に気づかず泳ぐ」

タイプです

石橋があるか確認もせずに

勝手に泳ぎ出して

あとから

「あ!?あんないい石橋あったんや」

 

向こう岸まで辿り着いていればいいのですが

大概は流れに戻され元の場所にいる

なんのために泳いだんや?

こんな感じです

 

でも自分で決断して泳ぎ出して

そんな中でいろんな困難にぶつかって

たとえ元の場所に戻されても

流されている間に

ぶつかってきた

ゴツゴツの岩や流木のことは

決して忘れません

 

新しい学習指導要領で重視されている

「探究」の狙いはこんなところに

あると思っています

 

先日講演をしていただいた

三谷産業様から提案がありました

 

質疑応答の際に質問をしたふたつのグループ

ひとつめは

「ジムを造りたい」

ふたつめは

「再生可能なエネルギーでまちを照らしたい」

 

今日その解決策のアイデアをいただきました

「ジム」でのトレーニングの運動エネルギーを

電気エネルギーに変換することを考えては?

 

全く異質のふたつを組み合わせるだけで

新しいイノベーションを生み出すことができる 

素晴らしい発想です

日本ちゃちゃちゃ

地震から 392 日目

豪雨から 128 日目

 

MUFG ALL STAR GAMES 2024-25

バレーボールのオールスター戦が

石川県を会場に開催されました

 

 

 

 

 

 

会場は「かほく市総合体育館」

通称「とり野菜みそ BLUECATS ARENA」

とり野菜は石川県のソウルフード

ちなみに「とり野菜」の「とり」は

「鶏」でも「鳥」でもありません

野菜や栄養をたっぷり摂るという意味

つまり「摂り野菜」なのだそうです

 

かほく市のまつやさんの製品で

江戸時代に北前船の廻船問屋を営んでいた

初代当主が船上食として考案した鍋みそがルーツです

 

そしてこのアリーナは

バレーボール女子Vリーグディビジョン1の

「PFUブルーキャッツ石川かほく」の

ホームアリーナとしても使用されています

 

 

 

 

 

 

昨年度体育館が使えない本校の

球技大会の会場としてお借りした場所でもあります

 

 

 

 

 

 

会場内にはスモークが焚かれ

ボルテージは最高潮に

 

 

 

 

 

 

本校男子バレーボール部員が

大会運営のお手伝いをしました

 

 

 

 

 

 

そして顧問の宮下先生が

なんとラインズマンを務めました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生で見たオールスター選手は

空を飛んでいるように見えました

 

チャレンジも生まれて初めて生で見ました

 

チャレンジと聞くとどうしても

悔やみきれない思い出があります

 

地震による建物被害認定の

チャレンジ制度の思い出です

 

今回の能登半島地震では

被害の大きい方から

「全壊」

「大規模半壊」

「中規模半壊」

「半壊」

「準半壊」

「一部損壊」

の6段階で判定されました

 

判定によって

義援金や補助金の額が

大きく変わります

 

迅速に判定しなければいけないので

判定士の方がとりあえず外見で判断していきます

ところが見た目は大丈夫でも中に入ると

被害がとてつもなく大きいケースがあります

 

そのときにチャレンジするのです

 

そうすると建物内部に入り込んでの

再検査になります

 

チャレンジ成功すると

段階が引き上げられます

ただし再検査にはかなりの時間を要します

 

チャレンジ失敗して

段階引き下げのケースもあるので

何でもかんでも

チャレンジすればいいものではありません

 

我が両親の家は「半壊」の基準を受けました

ただし内部はポッキリと二つに割れ

四方の壁も割れて

どう見ても「全壊」状態でした

 

ただし隣の家に一部寄りかかった状態でしたので

隣人からは一刻も早い解体を迫られていました

それで泣く泣くチャレンジを諦め

早期公費解体したのでした

 

解体した家には

価値のある昭和32年発行の十円玉があったはずで

せめてそれだけでも潜り込んで拾っておけばよかったと

昨日放送されていた高価な硬貨に関する番組を見て

思い出しました

 

みなさん

令和に発行された一円玉は

一個3000円で取引されるそうですよ

お財布の中チェックしてみては?

戦後と被災後のサツマイモ畑

地震から 391 日目

豪雨から 127 日目

 

日本航空高校石川さんが

春の選抜出場を果たしました

おめでとうございます

 

お祝いを申し上げに

グラウンドを訪ねました

こんなに雪深い地です

さまざまなハンデを乗り越え

勝ち取った栄冠です

本当におめでとうございます

被災地を元気づけるプレイ期待しています

 

 

 

 

 

 

今日は

徳島の独立リーグで

プロ野球選手を何人も輩出しているコーチを招いて

講演会をしていました

輪島高校からも投手陣が参加していました

 

19世紀のイギリス

パブリックスクールで

ラグビーを通した

自治の精神と自己規律化を目指した教育が行われ

スポーツが娯楽から教育活動に引き上げられました

 

このような内容を含め

まずは心の持ちよう

人としてのあり方について

じっくりとお話をなさっていました


JRC部の3人がこども食堂のボランティアをしました

JRCとは青少年赤十字(Junior Red Cross )

いのちと健康を大切にし

地域社会や世界のために

奉仕することを目的に活動しています

 

 

 

 

 

 

今日はサツマイモを使ってのスイーツです

これは毎年老人ホーム慰問に

持って行っているものです

サツマイモは

地震によってヒビが入ったり傾いたりした校庭で

自分たちが育てたものです

 

場所はふれあい健康センター

火災のあった朝市地域の我が家に

最も近い避難所のあった場所です

私の両親も足の踏み場もないこの場所で

しばらくお世話になっていたなと

 

すっかり綺麗に片付いた部屋を見ると

遠い過去のような

現実と夢の狭間を行ったり来たりしていたような

不思議な感覚です

 

一昨年本校は創立百周年を迎えました

その際いろいろ歴史を調べたのですが

戦時中

グラウンドをサツマイモ畑にして

地域の人のために役立てていたそうです

 

およそ80年の時を超え

同じようなことをしていることに

なんだか感慨深いものがあります


おもしろい早口言葉を見つけましたよ

「蛸が鷹と闘ったが(たこがたかとたたかったが)
 蛸が勝ったか(たこがかったか)
 鷹が勝ったか(たかがかったか)
 わからなかった中(わからなかったなか)
 歯がガタガタな方が(はががたがたなかたが)
 鷹が勝ったと(たかがかったと)
 片言で語った(かたことでかたった)」

「脳に効く早口言葉」(サンマーク出版)より

 

「東京特許許可局から
 京都特許許可局へ来た客は
 よく柿食う客だ」

「坊主が屏風に上手にボーっとしたポーズの
 ヌードの坊主の絵を描いた」

こんなのも昔ありましたね


I think that that that that that boy wrote is wrong.

(あの少年が書いたあの that は間違っていると思う)

花火三部作

地震から 390 日目

豪雨から 126 日目

 

昨日紹介した作曲家 弓削田健介さんの

合唱曲「フェニックス」

動画が届きましたので

みなさまにも共有させていただきます

https://youtu.be/5sJy0mpps_g

 

「フェニックス」は

長岡と輪島の小学生の言葉を紡いで

つくられた詩に曲がつけられたものです

長岡の日本一の花火と

輪島高校生が打ち上げた復興の花火

そんなご縁もあります

 

弓削田健介さんは「能登地震」を受け

3曲の合唱曲を作曲しました

「フェニックス」「ゆめはなび」「HANABI」

https://yugemusic.com/special-hanabi/

 

珠洲でも夏祭りに花火を打ち上げたそうです

そのとき地震で亡くなった方への

メッセージを書いた紙を貼り付けて

夜空に大輪の花を手向けたのだそうです

真っ暗な夜空に光る花火の真ん中が

なんだか

大切な人のいる向こうの世界への入口にも見え


「僕らのまちは僕らでつくる」街プロ

当初から活動している2年生に1年生が加わり

新たな展開を見せています

 

様々な企業様からの援助もいただいています

たとえば大成建設様の支援を受けて進めている

「転生プロジェクト」

被災地の瓦礫に新たな命を吹き込むプロジェクト

当初は何をしていいかわからず

右往左往しているかに見えましたが

今では1年生や3年生も巻き込んで

卒業制作にまで広がっています

 

未来のお花を咲かせるために

世代を超えて花粉を運ぶ

ミツバチプロジェクト

これまでたったひとりで頑張ってきましたが

MROの原田幸子アナが

絵本でつながろうと寄り添ってくださることに

頑張る人のもとには

人が集まってくるんですね

これが探究活動の醍醐味です

 

さて今日も新たな企業様が

学校にいらっしゃいました

生徒たちの思いと

企業様の思いの

シナジー効果に期待します

 

 

 

 

 

 

まずは会社の概要を説明していただきました

この会社ではどのようなことをやっているか

そしてどのように未来に繋がっていくのか

生徒たちは真剣に耳を傾けていました

 

 

 

 

 

 

自分たちの活動において

どういった部分にご支援いただけるか

あるいはどのように共創できるか

生徒から活発な質問がされました

 

「僕たちは

 ジムを作りたいんです

 被災民が元気になるための

 力になりたいんです

 何かアドバイスをいただけますか?」

 

「私はジムが嫌いです

 あんな狭いところで走って何が楽しいのか

 外で走った方がよっぽどいい」

とガツン!

 

地震で壊された道路は危険で

とても走れる状況ではありません

だからこそ室内で走れる施設をつくりたい

それなのに…

 

被災地の状況が正しく伝わっていない

新たな社会課題に生徒は気づきます

 

さらには

自分たちがジムを作れば

みんなが喜んでくれると思っていたけど

そうじゃない人もいる

これも新たな視点です

 

じゃあそんな人を巻き込んでいくにはどうすればいいか?

それを考えるのが探究活動の狙いです

決して目に見える結果だけで評価してはいけません

 

「僕たちはエネルギー問題に取り組んでいます

 今輪島のまちは街灯が全て倒れ

 夕方5時を過ぎたら真っ暗です

 太陽光パネルで

 まちを明るくしたいんです

 何かアドバイスをいただきたいです」

 

「太陽光パネルには耐用年数があって

 今運用しているのは寿命がきていて

 その処分に困っている

 だからただ作ればいいというものではない」

とふたたびガツン!

 

処分しなくていい太陽光パネルを作ればいい!

あるいは不要になったパネルを活用できないか

誰もできていないのならチャンス!

生徒のみんなにはそう考えて欲しいのです

 

そんなさまざまな気づきのある

とても有意義な時間でした

群青のフェニックス

地震から 389 日目

豪雨から 125 日目

 

その曲との出逢いは

確か教頭として輪島高校に赴任した年だったような

  

「ああ 

 あの街で生まれて君と出会い

 たくさんの想い抱いて

 一緒に時を過ごしたね」

 

合唱大会で3年生が歌ってくれました

 

「今旅立つ日

 見える景色は違っても

 遠い場所で 君も同じ空

 きっと見上げてるはず」

 

歌詞を気に留めることもなく

美しく懐かしい旋律に

引き込まれていきました

 

「またねと手を振るけど

 明日も会えるのかな

 遠ざかる

 君の笑顔今でも忘れない」

 

あとで調べてみたら曲名は「群青」

 

「あの日見た夕日

 あの日見た花火

 いつでも君がいたね

 当たり前が幸せと知った」

 

東日本大震災の時に作られた曲と知りました

 

「自転車をこいで

 君と行った海

 鮮やかな記憶が

 目を閉じれば

 群青に染まる」

 

そう思って聴きかえすと

歌詞のひと言一言が

胸に突き刺さってきます

 

「あれから二年の日が

 僕らの中を過ぎて

 三月の風に吹かれ

 君を今でも想う」


この曲が生まれたのは、福島第一原子力発電所から半径20km圏内にある福島県南相馬市。

南相馬の子どもたちが東日本大震災によって離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、 書き留めた言葉を、小高中学校の小田美樹先生がまとめて、曲をつけた作品だそうです。

震災後、全国に避難していった友だちが原発事故で小高に戻れないなど、たくさんの不安が生徒たちにのしかかり、わずか6、7名の2年生も、心を痛め、音楽の授業では歌が歌えなくなっていたそうです。音楽の小田美樹先生も・・・。

ある日、小高中を離れた生徒がどこにいるのか、大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けながら、子どもたちが「遠いね」「でも、この地図の上の空はつながってるね」など話しながら、詩づくりが始まったそうです。子どもたちの思いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりから、小田先生は子どもたちの想いを書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」ができあがったそうです。

(以上、合唱作曲家弓削田健介さんのブログより)

 

「響けこの歌声

 響け遠くまでも

 あの空の彼方へも

 大切な全てに届け」

 

子どもたちが

離ればなれになったともだちを思って

作られた曲だったんですね

 

「涙のあとにも

 見上げた夜空に

 希望が光ってるよ

 僕らを待つ群青の街で」

 

曲のクライマックスでは

感情が

例えは悪いかもしれませんが

津波のように押し寄せてきます


「ああー

 きっとまた会おう

 あの街で会おう

 僕らの約束は

 消えはしない

 群青の絆」

 

群青はスクールカラーだそうです

 

「また

 会おう

 群青の街で」

 

 

 

弓削田健介さんが先日学校にいらっしゃって

生徒の気持ちを

生徒の想いを

訊いていってくださいました

 

その言葉を一つひとつ紡いだ

新しい合唱曲ができあがりました

 

「フェニックス」

 

地震に叩きのめされ

洪水に打ちひしがれ

それでも立ち上がる

今の自分たちを象徴する

そんな曲に仕上がっています

 

「ほしのシャワーにつつまれて

 きみはよみがえる

 こころのそらで

 よぶこえがする

 さみしさにたちむかう

 ゆうきとひびきあって

 ひとりじゃないよ

 おもいだして…」

CSH研究発表会

地震から 388 日目

豪雨から 124 日目

 

SSH・NSH研究発表会が行われました

 

SSHとはスーパーサイエンスハイスクール

理数教育に特化した高校で

文部科学省から指定されています

石川県では

金沢泉丘・七尾・小松の3校が指定されています

 

NSHとはニュースーパーハイスクール

国際的に活躍する人材の育成を目指して

石川県教育委員会から指定された高校で

SSH3校に

金沢二水・金沢桜丘を加えた5校です

 

今日の発表会は

全国の中学・高校の先生方をお招きし

合同でその成果を発表しあうものでした

 

今回はそこに

クリエイティブリカバリースーパーハイスクールCSH

(勝手に名付けました)

輪島高校からも「街プロ」代表の生徒が

特別に参加して発表しました

 

代表生徒は2年生の宮腰さんと邑田さん

「高校生観光大使&都会留学」

のアイデアについて発表しました

 

 

 

 

 

 

現在「地域みらい留学」

という枠組みは既に存在します

 

130校を超える

日本各地にある魅力的な公立高校から

住んでいる都道府県の枠を超えて

自分の興味関心にあった高校を選択し

高校3年間をその地域で過ごす

国内進学プログラムです

 

美しい自然や豊かな文化に溢れた魅力ある地域で

立場や世代を超えた多様な人々に囲まれながら

高校生活を過ごします

 

少人数かつ地域に開かれた教育の中

多様な経験と挑戦の機会があることで

高校生ひとりひとりの個性と自立心が

育まれるプログラムです

 

現在能登高校がこのシステムを利用して

全国からの入学生を受け入れています

 

今回ふたりが提案した「都会留学」は

この逆の発想です

 

能登の高校生が都会の高校生活を体験し

地域と都会の交流を深め

漠然とした都会への憧れを

明確にする狙いがあります

 

都会で活躍する場を見つける生徒もいるだろうし

あるいはもっと世界へ羽ばたく生徒もいる

生まれ故郷の良さを再認識し戻ってくる生徒

あらゆる可能性を広げるプログラムです

 

ふたりが

スポンサーとなり得る地元企業への

ヒアリング調査を行なったところ

「都会留学に賛同する

 一口◯◯万円出す

 見返りは必要ないので

 将来地域のために還元してほしい」など

6割以上の賛同が得られました

 

数値計画として

3名採択された場合の

交通費・宿泊費・広告費・通信費など

◯◯◯◯万円の必要経費を試算し

そのための資金繰り計画

賛同企業からの出資や

テレビ局制作企画料など

具体的にまとめ上げました

 

同じ会場では

七尾高校さんから

能登半島地震による海底隆起の影響で増えた

ウニを利用した炭の開発の発表がありました

 

ウニが増えるんなら

美味しいウニをたくさん食べれていい

と考えるのは早計です

ウニはそのへんの海藻を食べ尽くし

いわゆる磯焼けという現象を起こす

実は厄介ものです

磯焼けを起こすとサザエやアワビが姿を消します

 

しかも増えるのはほとんどがムラサキウニ

さほど美味しくないウニです

ムラサキウニ100匹に1匹の割合で

バフンウニが取れますが

これが美味しいんです

さらにさらに

バフンウニ100匹に1匹の割合で

あかがぜが取れますが

これがたとえようのないくらい

最高の味です

 

がぜというのは方言でウニのこと

つまりあかがぜは赤ウニのこと

能登半島だけでなく日本各地の半島に残る方言です

 

言葉は中心部から地方へと

時間をかけて

まるで池の真ん中に石を投げ入れると

その波紋が周りに広がっていくように

伝わっていきます

 

だから日本の半島の先端の言葉を調べると

昔の京言葉がわかります

 

たとえば能登半島の先端

珠洲の方言「げっさんな」

一度聞くと「ゲスの穴」に聞こえて

なんだか汚い言葉に感じますが

本来の意味は感嘆の言葉

「げに さ あらんや」という雅言葉です

 

輪島の海士町では

「おしっこをする」ことを

「ションベンまる」といいます

「おまる」の語源がここに見られます

 

また海士町の言葉には鼻濁音がありません

鼻濁音とは鼻に抜ける「がぎぐげご」

通常の「ガギグゲゴ」とは違い

nga ngi ngu nge ngo って感じで発音します

「午後」と発音してみてください

最初の「ゴ(go)」が鼻濁音じゃないほう

続く「ご(ngo)」が鼻濁音です

 

日本語では一般的に

語頭の「ゴ」は鼻濁音じゃない方で

たとえば「五円玉」の「ゴ」

 

語中の「ご」は鼻濁音

たとえば「仕事」の「ご」

 

と使い分けています

 

九州弁には鼻濁音がありません

海士町の祖先は九州から来られた方なので

その言葉を受け継いでいるものと思われます

 

さてさて話をあかがぜに戻して

 

私は一度だけあかがぜをいただいたことがあります

 

ご主人自ら漁もされ

採れたばかりの美味いもんを食べさせてくれる

輪島の「連」という居酒屋での経験です

 

おすすめの店です

今は工房長屋の仮店舗でやっています

全国の皆さん

是非是非お越しください

 

金沢二水高校さんからは

色弱者に配慮した授業の工夫について

発表がありました

 

聴衆の高校生からの質疑応答も

大変しっかりしていました

 

県立工業・大聖寺・野々市明倫・羽咋からも

ポスターセッション発表がありました

 

どの学校もしっかりした発表で

各校の探究学習の成果があらわれています

日本の未来は明るいです!

とちあいか

地震から 387 日目

豪雨から 123 日目

 

見てください

この驚きの大きさのいちご

 

 

  

 

 

 

とちぎの「とちあいか」

500円玉と比べて見てください!

こどもの拳ほどの大きさがあります

 

送ってくださったのは

栃木県の「ひとみいちご農園」の

人見(旧姓石田)峰洋様

 

彼は私が七尾高校に勤めていた頃

3年間担任をさせてもらった生徒です

進学校での指導経験がなく

右往左往する頼りない担任でしたが

担任が誰だろうが関係なく

自分達でしっかりと考えて行動する

なんともたくましいクラスで

その中心となって活躍してくれた生徒です

 

「街プロ」の生徒とコラボして

何かできないかなと考えています


本日NHKの「うたコン」で

紅白歌合戦で

坂本冬美さんが

輪島から歌ってくださったときの

舞台裏をお見せします

19:57 からの放送です

ぜひご覧になってください


おかげさまでこのブログ

多くの方にご覧になっていただけるようになりました

 

輪島高校では多くの先生方が

自らの生活を犠牲にしてまで

生徒のためにはたらいてくれています

 

そんな先生方の奮闘ぶりを

シリーズでお伝えしていきます

 

第1回は家庭科の山上佳織先生

自らお子さんを守りながら

学校の中心となって奮闘してくださっています

なぜ被災地で働くのか 山上佳織.pdf


夏に花火を打ち上げた「街プロ」グループ

おばあちゃんが涙して喜んでくれたりしました

まだまだみんなを元気づけたいと

新たな計画をしました

 

イルミネーションイベントを企画しています

生徒からの話をご覧になってください

 

「輪島高校二年生の花火グループです。8月に打ち上げた花火に続き、私達は、3月20日輪島マリンタウンでイルミネーションイベントを開催します。

 今回のイベントは他の「街プロ」やBEYOND the BORDERSとのコラボイベントとなっています。

 そこで資金調達のために現在クラウドファンディングを行っていますが、目標金額にはまだまだ届いていないのが現状です。

もう一度、ふるさと輪島を照らし、明るくするために是非クラウドファンディングのご支援やこの活動の拡散をお願いします。

クラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/812485/view?list=search_result_projects_popular

インスタグラム

https://www.instagram.com/wajima_hanabi_project?igsh=MTBiNGQwZDQydWc3Zw%3D%3%20D&utm_source=qr

今回のイベントには

海辺の映画館を企画しているナタくんも

コラボしています

新幹線の秘密

地震から 386 日目

豪雨から 122 日目

 

新幹線の座席は

2席のシートと3席のシートが並んでいます

これはあらゆる人数の団体客が

まとまって座れるようにしてあるそうです

4人=2席+2席

5人=2席+3席 つまり横並びに1列

6人=3席+3席

7人=2席+2席+3席

というふうにです

細かい心配りですね

 

3席シートの真ん中の席が

他のシートより広くなっている気がしたので

計ってみたら

両側席が45cm に対して50cm と

確かに5cm広くなっていました

こちらも細かい心配りですね

 

 

 

 

 

 

3席シートのドリンクホルダーの位置は

左側のシートから順に

右右左と1ヶ所だけ逆になっています

これはなぜでしょう?

ちなみに2席シートは右左です

つまり両席の内側についています

おそらく終着駅で

進行方向に座席を反転させる時に

つっかえないように

内側につけてあるのでは?

私の仮説です

 

座席番号に関する私の仮説に

もうひとつあって

飛行機に座席に関するものです

例えば7席シートの場合

AC DEG HK

と謎の飛び飛びアルファベット問題です

 

これは飛行機にはいろいろな大きさがあり

例えば1番小さな4人掛けだと

AC HK

大きさによって

座席の位置が変わるとややこしいので

一番大きなジャンボジェットの

ABC DEFG HJK

を基準にし

機体が小さくなるにつれ

不要な席番号を抜くことによって

例えば

C席は進行方向左通路側

K席は進行方向右窓側

というふうに固定させているのでは?

と飛行機に乗るたびひとり納得しています

Iがないのは数字の1と混同しないためです 

たぶん・・・

 

生活のいろんなところに

探究の「ネタ」はころがっています

何でも無い日常に深い観察眼を持って

見て欲しいと生徒には語っています

ちなみに「ネタ」というのは

「種」をひっくり返した言葉なんだそうです

福男福女

地震から 385 日目

豪雨から 121 日目

 

大学入試共通テストの2日目です

 

 

 

 

 

 

全員体調もよく控室で開始を待ちます

 

 

 

 

 

 

被災地の劣悪な環境の中

頑張ってきた生徒たちだから

きっと落ち着いて力を発揮できると信じています

 

 

 

 

 

 


私は昨日

西宮神社でみんなの合格祈願をしました

 

1月10日の午前6時に大太鼓が鳴り響き

「赤門(あかもん)」が開かれると同時に

本殿を目指して走り出す参拝者たちが報道される

あの神社です

 

こちらがスタートとなる赤門

 

 

 

 

 

 

 そしてゴールの本殿

 

 

 

 

 

 

受験生のみんな

福男福女目指して駆け抜けろ!


阪神・淡路大震災30年

NVNAD被災地交流会に参加しました

 

 

 

 

 

 

阪神・淡路大震災や東日本大震災のほか

中国四川地震 などを通して繋がってきた

ボランティアの方々のシンポジウムです

 

主催者の大阪大学大学院 渥美公秀 教授は

能登半島地震の現状について

新聞社のインタビューで語っていらっしゃいます

「石川県は当初

 受け入れ態勢が整っていないとして

 来県の自粛を呼びかけ

 春になっても取り下げなかった

 ボランティアの力を信じていないのか

 活動を制限し

 単なる労働力として統括しようとした

 個人ボランティアが行きにくい状況が長く続き

 人手不足は継続している

 行政は行政の仕事に専念するためにも

 市民の力を信じてほしい」

 

さらには

これまでに築き上げてきた

かつての被災地が現在苦しんでいる被災地を救援する

「被災地のリレー」

今回の能登半島地震のボランティア不足により

途切れることを危惧なさっています

 

「東日本大震災の被災地で

 津波で流された写真を拾い

 きれいにして返すボランティアがいた

 こうした活動は

 行政や企業ではできない

 行政はボランティアをルールで縛りつけるのではなく

 自由に活動できる環境を整えるべきである」

と結んでいらっしゃいます

 

全く同感です

 

今回輪島高校の避難所には

パンの配給だけと言う状況が長く続き

自衛隊の炊き出しが入るまでに

かなりの日数を要しました

その間民間のボランティアによる

炊き出しが活躍してくださいました

その多くが

行政を通しても行けないから

直接行っていいかと

学校に申し出をしてくださった方々です

許されることではないかもしれませんが

「輪島高校の校長の要請だと言って

 検問を突破して来てくれ!」

とお願いをしました

 

そうやって力づくで来てくださった

ボランティアの力に

輪島高校避難所は支えられていたのです

 

風呂も同じです

自衛隊のお風呂が設置されない

輪島高校を支えてくださったのは

ドラム缶風呂やシャワーを用意してくださった

民間のボランティアの方々なのです

 

東日本大震災を経験された方が

こうおっしゃっていました

「一回きりの物資の支援はボランティアじゃない

 長い間住民のそばにいてくれて

 一緒になってずっとオロオロしてくれる

 それが本当のボランティアだ」


提案です

 

ボランティア団体には

真のプロと言えるような団体が存在します

そんな方々の力を

行政の都合で活用しないのは

本当にもったいないです

 

そこでボランティア団体を

被災地の関係者が評価するのです

ミシュランのように星をつけます

 

三つ星ボランティアには

緊急車両の通行証を付与するのです

 

本当に実力のあるボランティア団体は

煩雑な手続きなしに

即座に被災地に入れる仕組みづくりです


ボランティアに関する問題点についても

赤裸々な報告がありました

 

丹波水害では

カレーの炊き出しが

雨で中止になったとき

食材を買い取るよう被災者に迫る

ボランティアがいたそうです

 

東日本大震災の野田村では

さらにその奥地の現場に届けられるべき支援物資が

この先へは行けないという理由で

置き去りにされたそうです 

 

中国の四川大地震のときは

80,000人の方が亡くなり

今でも30,000人の方が行方不明なんだそうです

規模が違いますね

あれから30年

地震から 384 日目

豪雨から 120 日目

 

30年のタイムスリップ

震災で壊滅的被害を受けた地が

30年後にどんな世界になるのか

見にきました

 

もし私が90歳まで生きたとして

そのとき輪島のまちは

どこまでこの光景に近づいているのか

 

西宮で開催されるシンポジウム

NVNAD2025プロジェクトに

招待していただきました

日本災害救援ボランティアネットワーク

NVNADさんが主催です

阪神・淡路大震災をきっかけに発足した

西宮ボランティアネットワーク(NVN)を前身に

日本全国の災害現場で

支援活動をなさっています

 

まず今日は慰霊碑などを視察させていただきました

 

 

 

 

 

 

「厳寒の暁 地鳴りとともに

  大地は震え 街を沈めました

  こよなく愛された西宮を

  安心して暮らせるまちに

  希望に満ちた美しいまちに

  再び築き上げることを

      お誓いいたします」

の言葉が

 

 

 

 

 

 

亡くなられた多くの方のお名前

「不思議なことにここにたくさんいた

 外国人のお名前はひとつもないんですよ」

と教えてくださる方がいらっしゃいました

 

そういえば関東大震災のときも

多くの朝鮮人が

「井戸に毒を入れた」

などの根も葉もないデマのせいで

虐殺される事件が起こりました

 

普段くすぶっている差別や偏見が

被災に起因するストレスによって

顕在化することがあります

 

このへんにいらっしゃった

在日外国人の方々は

当時身の危険から

警察署の中の避難所に匿われたそうです

 

 

 

 

 

 


傍らには

「火垂るの墓」誕生の地の碑もありました

 

 

 

 

 

 

舞台がここ西宮なんですね

 

「火垂るの墓」のこのポスター

 

 

 

 

 

 

 

 

宙を舞う光

全てが蛍の光ではないこと

ご存知でしたか

よく見ると光の形が2種類

ぼんやりまんまるなのが蛍

少し細長いのは実は焼夷弾です

その証拠に真っ暗な空に目を移し

よくよく目を凝らすと

そこには爆撃機B29の機影が

うっすら描かれているのです

 

だから「蛍」の墓ではなく

「火垂る」の墓なのですね

 

昔は終戦記念日の頃には

毎年のようにテレビ放映されていましたが

今では地上波では放送できないそうです

劇中登場するサクマ式ドロップ

その登録商標に絡む問題が原因のようです


大学入試共通テスト

今日の結果はどうだったかな?

 

こちらは前日の様子

 

 

 

 

 

 

栄養たっぷりつけて

体調も万全のようです

 

 

 

 

 

 

夕食後もラウンジに集まって

最後の勉強会をしたようです

 

 

 

 

 

 

 

こちらはおそらく会場の金沢学院大学

3年生学年主任の奥野先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国際サミットの昼食場みたいな感じです

 

2日目も落ち着いて頑張れよ

30年前のこの日

地震から 383 日目

豪雨から 119 日目

そして阪神淡路大震災から30年目

 

当たる確率がそれぞれ20%と60%の占い師

あなたならどちらに診てもらいたいですか?

私なら20%の占い師を選びます

 

私には化学教員として誇るべきスキルがあって

大学入学共通テストの直前に

出題される問題を夢に見るというものです

しかもかなり詳細かつ具体的に見えるのです

ただし驚くべきことに

それが当たったためしは

未だかつて一度もありません

 

私はそれを逆手に取り

「今年はこの問題は出ないよ」

という予言に使って絶大な信頼を得ていました

 

20%の占い師の言うことの逆をすれば

80%の確率で当たりです

 

いよいよ明日から

共通テストが始まります

本校からの受験生は

みんな揃って今日バスで出発し

片道2時間以上かけて 

会場のある金沢市へ向かい

ホテルで宿泊します

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/75e1ed120d5bf4b4a1f9353d3ff01b94?frame_id=210

 

思えば昨年度は

緊急車両扱いの通行証を

教育委員会を通じて発行してもらい

それで何とか受験できたのでした

 

みんな頑張れ!


今週の【活動性を高める授業づくり】

 

このコーナーは

久留米大学の安永悟教授に学んだ

授業づくりのポイントを

お伝えするものです

 

生徒の活動主体の授業に欠かせないのが

生徒同士の対話の時間です

 

ところがありがちなのが

生徒のグループでの議論が白熱し

教員が一言コメントをしたくても

だれも話をやめない

そんなパターンです

しびれを切らして話を始めても

話を聞いてない生徒が何人もいて

あとで、もう一度同じ話をする羽目になる

そんな悪循環です

こんな経験ありませんか

私は何度もあります

 

こんな時

一瞬で教員の話に集中させるためのテクニックです

 

最初にこんな決まり事を作っておきます。

①先生が喋りたいときには黙って手を挙げるので

 気づいた人は話を止めてを手を挙げて

 先生の方を向いて座り直すこと

 ②誰かが手を挙げているのに気づいたら

 やはり手を挙げて

 その人と同じ方向を向いて座り直すこと

 

こうすると

大きな声で指示を出さなくても

一瞬のうちに生徒の聞く姿勢が整います

 

アルフィーのファン

いわゆるアルフィー中毒(アル中)の

決まり事にもあります

「ノルときはノル 聞くときは聞く」

 

やはり話すときと聞くときの

けじめが大切です

 

私はかつて授業中に

「パフ」って鳴るラッパ

(笑点のテーマソングの最後に鳴る)

あるいは

「チン」って鳴るベル

(ホンマでっか!?TVで使っている)

を採用していましたが

それよりも「お手挙げ作戦」の方が

徹底できそうです

高校生ガイドの話

地震から 382 日目

豪雨から 118 日目

 

年の初めには

県立学校の校長全員が集まる会議が開かれます

今日はその会議に出席しました

教育次長からは

次のようなお話がありました

 

昨年度のこの会議は震災の関係で

一部オンラインで行われたこと

その席上で地震からの復興に向けて

教育委員会は全力で取り組むつもりでいること

そして被災していない学校の校長も

全力でサポートするよう指示したこと

そしてそれは今年も全く変わらないこと

 

私はその会議にオンラインで出席しているはずですが

実はそのことを今思い出そうとしても

正直全く思い出せません

本当に参加したのかも定かではないほどです

 

でもこんなお話をしてくださっていたのですね

全ての高校の校長先生が

生徒の転学や一時通学に対して

本当に親身になって受け入れてくださったのは

こんなお話があってのことだったのだと

あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました


ビジネスコースの3年生が

高校生ガイド交流会に参加しました

現在石川県では

高校生によるツアーガイド活動を推進しています

今年度は輪島でのツアーガイドはできませんが

今後は被災地見学や防災教育に特化した

ツアーなども高校生が主体となって計画していきます

 

 

 

 

 

 

今日は松任高校の生徒さんたちと

交流会を実施しました

パリサミット報告会

地震から 381 日目

豪雨から 117 日目

 

報告会に先立って

未来を創る会社EQUMENOPOLISさんを訪問しました

 

 

 

 

 

 

12ヶ国からの方によるグローバル企業です

AIを活用した英会話教材を開発されています

輪島高校では今後授業の中に取り入れていくことで

その技術開発に積極的に協力していく予定でいます

 

 

 

 

 

 

パンダさん オガケンさん モモさんが

フレンドリーにお世話してくださいました

 

EQUMENOさんが開発している

AI英会話教材はLANGXといいます

1 能力を引き出す対話インタラクション技術

2 人の成長を促す診断技術

3 対話シナリオパーソナライゼーション技術

をコンセプトとしています

 

まずはグループに分かれて

LANGXのキャラクターであるインテラさんと

実際にお話ししてみました

 

インテラさんは積極的に質問してくれて

その回答を聞くことで

生徒の英会話レベルを即時に判断し

次の質問のレベルを調整してくれます

 

 

 

 

 

 

 こちらのグループはカフェスタイルで

 

 

 

 

 

 

AI技術を活用すれば

今後英語の授業は

どのように変わっていく可能性があるか

アイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

グループごとの話し合いの結果を

シェアしあいました

 

 

 

 

 

 

英語以外の言語も開発してほしい

「ゆっくり話して」に対応してくれたり

自分好みにアバターを変化できるといい

など開発への希望を出し合いました


引き続き

「令和6年能登半島地震から1年

 阪神淡路大震災から30年に想いを馳せる会」

 

 

 

 

 

 

ご挨拶をさせていただきました

「あの日からもう1年が経ちました

 7階建のビルが倒れるような揺れと

 関東大震災をはるかに超える地面の隆起

 5mを超える津波

 そして街を焼き尽くす炎に

 私たちは大切な家族

 かけがえのない思い出を

 奪われました

 

 終戦後の焼け野原に子供達を集めて

 教科書も筆記用具も何ない中

 それでも学ぶことを止めてはならないと

 授業をし続けた先生がいらっしゃいます

 その姿を目標に

 我々教員の戦いが始まりました

 数ヶ月間は私は学校に泊まり込み

 今日いらしゃっている山崎先生は

 ずっと車の中で寝泊まりしてお仕事をされました

 

 災害現場には

 その場で判断のできる責任者を派遣する

 そしてできることは全てやれと指示する

 仮にそれが法に触れるようなことであれば

 法改正する

 それが一国の首相の責任

 このようなことが東日本大震災の際に言われました

 

 この言葉の通り

 支援を待つだけでは何も進まない

 自分たちで行動を起こさないといけない

 そう思って今日まで歩いてきました

 

  『上から降ってくる復興計画には

  そのまま乗っかるな  

  自分たちの街は自分たちで創る

  そんな気持ちを持て』

 生徒たちにはそう語りかけています

 

 今被災地ではさまざまな教育の課題が

 浮き彫りになっています

 教育格差の問題であったり

 教員不足の問題であったり

 しかしこれは何も災害が原因で起こったことではなく

 日本全体さらには世界全体に

 潜在している問題です

 

 これらの課題に主体的に取り組む生徒の育成に

 今一番力を入れています

 その中の柱と言える取り組みが

 OECDとの共創なのです」 

 

そのあと

2年生の長井さんが

「これからの輪島に思うこと」

同じく上野さんが

「OECD国際サミットの報告」

岡本先生が「未来へ向かう想い」

について報告をしました

能登はいるわいね

地震から 380 日目

豪雨から 116 日目

 

紅白歌合戦で輪島から歌ってくださった

坂本冬美さんからお便りが届きました

 

  

 

 

 

 

心のこもった

たいへん美しい文字でしたためられています

みなさまにもご披露申し上げます

 

「地元の皆様にも大勢お集まり頂き

 温かい拍手で盛り上げてくださいましたこと

 心より感謝申し上げます

 度重なる困難を乗り越えられた

 力強い握手と

 何事にも挫けない笑顔に触れ 

 逆に私の方が希望や勇気を頂きました

 さらには御陣乗太鼓保存会の皆様の

 魂のこもった素晴らしい演奏で

 『能登はいらんかいね』を

 全国の皆様にお届けすることが出来

 私にとりましても

 忘れられない紅白となりました

  ・・・

 三十四年前

 ミュージックビデオ撮影で

 輪島から珠洲の町を歩かせて頂き

 その素晴らしい風景や

 町の皆様の温かさに感動したことが

 鮮明に思い出され

 改めて目を覆うような光景に

 地震の凄まじさ

 水害の恐ろしさ

 自然の脅威を痛感致しました

  ・・・

 それではまた

 輪島で歌わせて頂けます日まで

 私も精進を重ねて参ります」

 

素晴らしい歌声と

その優しいお人柄に魅了されたこと

思い出しました

 

放送のあとに歌っていただいた「風に立つ」

冬美さん自身

悲しくてつらくてどうしようもないときに

つくっていただいた大切な曲だそうです

「朔風が吹いても 

 向かい風吹こうとも

 たじろがずくじけずに

 前だけ見つめ行くがいい

 泥にまみれて涙流しても

 こころに錦の花をもて

 そうさ人生やるっきゃないさ」

 

以前このブログで

演歌は好きになれない

みたいなこと書きましたが

とんでもない

心に響きました

音楽にはジャンルなどない

すばらしいものはすばらしい

心からそう感じた瞬間でした

 

外では

御陣乗太鼓を思わせる

冬の雷が鳴り響いています


今日の【商売ことはじめ】

昭和23年

戦災で焼け野原となった博多の街に

小さな食料品店が生まれました

お店の名前は「ふくや」

戦時中の幼少期を韓国で過ごした店主は

そこでの庶民の食べ物「たらこのキムチ漬」

その味が忘れられず

味を再現し売り出します

 

なんだか祖国タイで見た

海辺の映画館が忘れられなくて

被災地の皆に見せてあげたいと

がんばっているナタ君みたいです

 

タラコとはすけとうだらの卵

中国が明(みん)と呼ばれていた頃

その近海でよく獲れたことから

すけとうだらのことを

「明鯛(みんたい)」

と呼んでいました

「明鯛」と書いて「すけそう」とも読みます

もう漢検一級レベルですね

 

こうやって作られた「明鯛子」

店主は細々と商売をしながら

その製法を惜しみなく

博多の人々に伝えました

 

昭和50年

新幹線が博多まで延伸されることになったとき

博多名物として何を置こう?

そうだ!明太子だ!

こうして爆発的なヒット商品となるのでした

 

逆境の中でこそ新しいものが生まれます

今「街プロ」で生徒たちが作り出しているもの

この先どんな進化を遂げるか楽しみです

商売ことはじめ

地震から 379 日目

豪雨から 115 日目

 

NHK大河ドラマ「べらぼう」

昨日は蔦屋重三郎と平賀源内の

出会いのシーンが描かれていました

 

平賀源内といえば

エレキテルを作った人と

学生時代に学びましたが

そもそもエレキテルが何かもわからず

ピップエレキバンみたいなものだろうと

勝手に解釈していました

 

当時は今みたいに

Google先生とかYahoo先生がいないので

自分で調べる術もなく

 

そこで40年以上ぶりに調べてみると

なるほど発電機なのですね

しかも源内オリジナルではなく

西洋にその原型がありました

しかも西洋では

電気治療機として使用されていたとか

エレキバンもあながち

間違いではないなと

 

エレキテルを現在の生活で使っている方は

皆無かと心得ますが

源内が始めたことで

現在もなお続いているものがあります

 

あるお店の店主から相談を受けます

「こんなに暑くちゃ商売あがってりでぃ」

「じゃあよ こうするのはどうだい?

 昔から丑の日にゃ「う」のつくもんを喰うと

 からだにいいって云うじゃねえか

 そしたらよ

 土用の丑の日に「ウナギ」を喰えば精がつくって

 世間に宣伝すりゃいいんだよ

 べらぼうめ」

 

源内は江戸時代にすでに現代の

「恵方巻き」商戦や

「ブラックフライデー」商戦のようなものを

仕掛けていたんですね 

 

源内のアイデアで始まった

土用の丑の日のウナギ喰いの習慣

今でも脈々と続いています

 

このように今は当たり前であっても

その発祥を調べてみると

意外な物語が流れていたりします

 

「街プロ」の参考にもなるので

これから少しずつ紹介してみようと思います

調理室に水が来た!

地震から 378 日目

豪雨から 114 日目

 

先日一年ぶりに調理室が通水しました

 

家庭科の山上先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

水が出た瞬間「おおーぉ〜」という歓声があがりました

当たり前のことができる喜びを生徒たちと分かち合いました

 

 

 

 

 

 

 

 

この間いろいろ工夫して調理した経験は

彼らにとって生きる力になると信じています

授業後「先生〜ありがとう〜」と笑顔に去る後ろ姿に

教職のやりがいを感じました

 

これまで長い間調整してくださった

教育委員会の方々

本当にありがとうございました


今日は成人式2日目

今年成人になられた方々です

 

私が校長になって

初めて卒業証書を手渡した生徒たちです

教頭時代1年生の時に授業を担当しました

明るくて元気で楽しい学年でした

2年生になる時に転勤となりますがその時

「校長になって来年帰って来てね」

と言ってくれた生徒たちです

約束どおり卒業式の日に

送り出すことができたのです

 

 

 

 

 

 

みんな凛々しいイケメンですね

「先生俺約束守ってます」

と声かけしてくれた生徒が…

彼は卒業時に

「俺ユーチューバーになります!」

頑張ってます

「時事ネタれいれい」で検索を

 

輪島高校の当時の担任の担任の先生方からの

ビデオメッセージも流れました

 

 

 

 

 

 

みんなとっても綺麗です

 

今日も昨日に引き続き

プリプリの京子ちゃんと

TUBEの角野さんと一緒に演奏です

 

 

 

 

 

 

演奏前に京子ちゃんから

「頑張ろうね」ってメンバーにガッツポーズ

 

被災地に来てくださる著名人の方は

どの方も偉ぶったところが全くなく

皆さん本当に優しくお声をかけてくださいます