校長室より「おこらいえ」

明日のフェニックス

地震から 499 日目

豪雨から 235 日目

 

3つある建物のうち

現在2つが危険判定を受けていて

残りの1つの建物に

3学年が集まって授業をしています

 

図書室を利用したり

パソコン室を普通教室に転用したり

工夫を凝らしてやっています

 

 

 

 

 

 

こちらは

1つの教室を2つに区切って

利用しています

狭いですが

生徒たちは集中して頑張っています

 

震災後

生徒たちの授業に取り組む姿勢は

驚くほどに変わってきています

 

居眠りしたり

ボーッとしていたり

そんな生徒はまずいません

 

数年前は

授業中じっと座っていることができず

廊下に飛び出す生徒が相当数いたのですが

全く見ぬ光景となりました

 

特に1年生は受験の時期の集団避難により

落ち着いて学習できなかった経験がありますが

その分伸び代は未知数です

乾いたスポンジほど水をよく吸います

どんどん知識を吸収していきましょう


合唱作曲家

弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

つくってくださった合唱曲「フェニックス」

いよいよ明日

お披露目会を行います

 

輪島の小学生たちも一緒に

全国のお友達ともオンラインで繋いで

 

今日はその最終リハーサルがありました

 

 

 

 

 

 

昨年の音楽堂での卒業式で

歌のプレゼントをしてくださった

ソプラノ歌手の仲谷響子さん

炊き出しで牛丼を振る舞ってくださった

保護者の崖ご夫妻にもご指導いただき

感動的な歌声となりました

 

明日は13;15より始まります

ぜひお越しください!


【被災地に電気が灯るまで】第34回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回はダニエル電池の仕組みを学びました

 

 

 

 

 

 

 

 

中央を仕切った容器の

片方には

硫酸亜鉛水溶液に金属亜鉛を浸し

もう一方には

硫酸銅水溶液に金属銅を浸し

亜鉛と銅を導線でつなぐ

すると

金属亜鉛 Zn が溶け出し

その時生じた電子が導線を伝って銅へ

溶液中の銅イオンがそれを受け取って

銅に変わる

 

ではこの電池をパワーアップするには

どうしたらいいか?

というのが宿題でした

 

(1)硫酸銅水溶液についてはどうでしょう?

  溶液中の銅イオンが無くなった時点で

  電池は寿命ですから

  答えは濃い方が良い

 

(2)硫酸亜鉛水溶液についてはどうでしょう?

  金属亜鉛が溶け出すので

  初めから亜鉛イオンがたくさんあったのでは

  溶ける勢いが弱まるので

  答えは薄い方が良い

 

(3)電極の種類については

  ふたつの金属の

  イオン化傾向の差が大きいほど

  反応が起こりやすいです

  イオン化傾向は

  Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag

  なので

  例えば亜鉛 Zn を アルミニウム Al に変える

  銅 Cu を銀 Ag に変えるなどです

 

さて今日の宿題です

この電池の弱点は?

改良を加えるにはどうする?

 

今日の宿題は化学の知識は必要ありません

例えばこの電池がケータイの電池だとしたら

困ることは何?

という日常生活レベルの宿題です 

 

ぜひチャレンジを

 

このブログを読んで

考える力を養って欲しいので

解けた人にポルトガルのお土産をあげましょう

答えを紙に書いて

校長室前の封筒に入れておいてください

締切は明日の午後4時です

ポルトガルの思い出

地震から 498 日目

豪雨から 234 日目

 

石川県の高等学校の校長会が行われ

その席で

今回のポルトガルツアーの報告をしました

 

「輪島高校は震災を機にOECDと共創しています

 OECD(経済協力開発機構)は

 ヨーロッパ諸国を中心に

 日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟

 国際経済や貿易そして開発援助など

 加盟国間の分析・検討を行い

 さまざまな提言を行っている

 パリに本部を置く国際機関です

 

 

 

 

 

 

 PISAという学力テストの結果を踏まえ

 日本の子供は数的リテラシーは高いが

 読解力が低いとか

 各国の子どもたちの学力をもとに

 教育施策についての提言も行なっています 

 

 今被災地では

 多くの教育課題が浮き彫りになっています

 しかしこれらは地震によって起こったものではなく

 地震の前から潜在していたもので

 奥能登に限らず日本全国で

 さらには今後世界中に広がってくる

 大きな課題です

 

 例えば少子化

 今の小学校1年生は奥能登全区域で200名弱

 4クラスから5クラス分の子どもしかいません

 馳浩石川県知事は

 奥能登5公立高校を全て残す方針を

 打ち出されていますので

 何らかの方策が必要です

 

 それから教員不足の問題

 能登地区の教員の中には

 住むところを失い

 金沢加賀地区へ異動を余儀なくされた方が

 多くいらっしゃいます

 代わりに転勤してくる教員を確保することも難しく

 新規採用の先生方が

 その役目を担ってくださっています

 

 そういった課題をOECDに相談したところ

 ポルトガルの小さな街にそのヒントがある

 そういう助言をいただき

 今回の研修旅行に繋がったわけです

 

 

 

 

 

 

 ポルトガルのモメンタ・ダ・ベイラ

 首都リスボンから車で4時間以上揺られる

 地方の小さな街

 そこでは幼小中高特支が一体となり

 地域のHUBとして機能していました

 

 

 

 

 

 

(1)シチズンシップ教育

 単なる主権者教育といった枠組みでなく

 教科横断型の学習で地域課題の解決を目指します

 日本の次期教育課程に盛り込まれることになりそうです

 

 

 

 

 

 

(2)スクールクラスター

 幼小中高支の垣根がありません

 小学生が中学校で学んだり

 高校の先生が中学校で教えたり

 さらには高校生が小学生に教えたり

 校長室はひとつの部屋に

 全校種の校長先生が在室し

 情報の共有と

 迅速な意思決定を図ります

 

 

 

 

 

 

(3)ウエルビーイング

 職員室は教員の休憩の場として徹底しています

 バーカウンターとエスプレッソマシン

 そしてソファーが設置されていて

 授業から帰ってきた先生が一堂に会し

 雑談しながら情報共有する場として

 機能しています

 考えてみるとそうですよね

 教員の仕事場は本来

 教室でありグラウンドであるはずで

 職員室にこもってパソコンに向かうことが

 教師の本務ではないはずです


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月23日「綿密用意周到派と行き当たりばったり派」を読んで

 

「地震や洪水などのつらかった記憶や

 学校行事やイベントなどの楽しい思い出を

 思い出しました

 人生史上最も強烈な一年でした

 本当に苦しい思いをした一年だったけど

 一番楽しい一年でもありました

 日常生活のありがたさや

 友達の大切さを見に沁みて実感しました

 僕たちは「街プロ」で花火を打ち上げました

 この日のブログを読むと

 とても懐かしく感じたり

 昨日のことのように感じたりします

 あの時は

 花火を打ち上げるためにお金を集めたり

 広報することに必死でした

 当日を迎えて

 打ち上がった花火を見て

 頑張ってきてよかったという達成感と

 成功してよかったという安堵の気持ちが

 こみあげてきてとても感動しました

 去年を振り返ってぼくは

 最高の一年にすることができたと感じます」

        《匿名希望》

熱烈ファンからの「喝!」

地震から 497 日目

豪雨から 233 日目

 

野球部が富山県へ練習試合に出ています

 

発災時から本校に寄り添ってくださって

定期的にご自分で焙煎したコーヒー豆を

先生方のためにと届けてくださっている

富山県にお住まいの北島嘉孝様が

観戦に駆けつけてくださったようです

 

お便りをいただきましたので

ご紹介させていただきます

 

 

 

 

 

 

 

 

「輪島高校野球部を生で拝見させて頂きました

 試合前後の監督さんの

 高校球児張りの挨拶そして相手や味方選手への声掛け

 などなど

 この監督のもと高校時代過ごせる選手達

 幸せだなと感じました

 また女子マネさんのノック

 とてもかっこよかったです

 監督さんやコーチがするノックと

 同じ気持ちで捕球していない選手数名居たのは

 喝!ですが(^_^;)

 観戦中に選手の家族さん同士の

 仮設住宅に住む近況報告を耳にして

 選手達の元気な姿を見て

 野球ができる事が当たり前でなく有難き事

 改めて感じました

 一日ひと時大切に過ごしたいと思いました

 皆様の健康と共に

 輪島高校野球部三年生が

 一日でも長く高校野球生活送れるよう

 夏の大会勝ち進む事を祈願致します」

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます

これからも応援よろしくお願いします

 

選手の何人かに「喝!」があったぞ

しっかりやれ!


【被災地に電気が灯るまで】第33回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

金属には電子を与えやすい順番

すなわちイオン化傾向があること

Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag

さらに

銅と亜鉛を導線で繋ぎ酸に浸けると

亜鉛から銅に向かって電子が流れること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただしこれでは

水素の泡が銅を覆ってしまい

すぐ寿命が尽きること

 

それを解決するために

液を希硫酸から硫酸銅水溶液に変えて

水素の発生をなくすアイデアがあること

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし今度は

銅イオンが直接亜鉛から

電子を受け取るようになり

電子の流れが生じなくなることを説明し

 

この問題を解決する方法を

宿題としました

 

生徒のみなさん

いかがですか?

いいアイデアはありましたか?

 

ひとつの答えです

銅イオンが亜鉛の方へ

行けないようにすれば良いのです

銅と亜鉛の間を仕切って

銅側にだけ硫酸銅を入れます

 

 

 

 

 

 

 

 

亜鉛側はとりあえず電極に合わせて

硫酸亜鉛でも溶かしておきましょう

 

こうすることによって銅イオン Cu2+

亜鉛版に近づくことを防ぎます

 

この電池の仕組みを説明するとこうです

(1)イオン化傾向の大きな亜鉛が

         電子を失って陽イオンとなる

    Zn → Zn2+ + 2e

(2)電子が導線を伝って銅へ流れる

(3)銅イオンが電子を受け取って

   金属の銅に変わって銅板に付着する

    Cu2+ + 2e → Cu  

(4)銅には水素の泡が発生しないため

   電子が流れ続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この電池をダニエル電池と言います

では今日の問題です

この電池のパワーをアップする

あるいは寿命を伸ばすには

どんな方法が考えられますか?

3つあげてみましょう

 

ヒントは

①硫酸銅水溶液の濃度について

②硫酸亜鉛水溶液の濃度について

③電極となっている金属について

EARTHからD−ESTへ

地震から 496 日目

豪雨から 232 日目

 

輪島沖浮体式洋上風力発電の特集番組が

5月10日(土)20:54~

テレビ朝日/サタデーステーションで放映されます

21時15分~25分または

21時40分~50分のいずれか10分程度

となりそうです

輪島の復興のひとつ

浮体式洋上風力発電に焦点を当てた内容です

 

 

 

 

 

 

https://www.nedo.go.jp/fuusha/haikei.html 

この方式だと

地震が起こったときにも

安定した電気の供給が期待できるとともに

新たな雇用の創出にも繋がりそうです

 

それに向けて本校では

電験技師の資格取得に向けての

特別講座も開始しています

その様子も報道されるかもしれません

 

是非ごらんください


昨日

兵庫県立学校の校長会のお招きを受け

「EARTHからD−ESTへ」と題して

講演をさせていただきました

 

「傷ついた神戸を

 元の姿に戻そう

 支え合う心と

 明日への希望を胸に

 響き渡れ僕たちの歌

 生まれ変わる神戸の街に

 届けたい私たちの歌

 幸せ運べるように」

今年1月17日

この地を訪れた時に初めて耳にした

阪神・淡路大震災の時につくられ

今なお歌い継がれているこの歌を

最初に歌わせていただきました

 

あの時亡くなった方々が

ご自分の命と引き換えに

残してくださった多くの教訓と

 

あの時生き延びた方々が

今なお差し伸べてくださる

温かい手

 

そのお陰でこうして

今なお私は生きている

 

このことは発災以来

片時も忘れたことがありません

その感謝の思いを込めて

お話をさせていただきました

 

EARTHというのは

Emergency And Rescue Team Hyogo 

被災地における学校の早期再開と

子どもたちの心のケアを支援する

兵庫県教育委員会の組織です

今回の能登半島地震においても

発災後すぐに珠洲市に入り

被災地に寄り添った支援を

してくださいました

 

一方で避難所にもなった本校には

発災後すぐに

災害派遣医療チーム

DMAT(ディーマット)さん

Disaster Medical Assistance Team

が入ってくださいました

医師や看護師そして業務調整員で構成され

大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に派遣される

専門的な訓練を受けた医療チームです

阪神・淡路大震災で

災害医療について多くの課題が浮き彫りとなり

平成17年4月に発足した組織です

 

今回本校にも

およそ3週間のサイクルで

全国の医療関係者が

入れ替わり立ち替わり入ってくださり

本校校舎内に

輪島市全避難所内で罹患した

コロナやインフルなどの患者を

一手に収容する病棟をいち早く設置し

あの劣悪な環境の下で

日の罹患者総数が20名を超えることがないという

奇跡的な医療行為を実践されています

 

それを日々目にしていた私は

教育にもこのような全国的組織があれば

との思いから

DEAT(ディート)

Disaster Educational Assistance Team の設立を

東北大学さんを通して提言させていただきました

それを受けて動き出したのが

D−EST(ディーエスト)

(Disaster Education Support Team)です

 

EARTHさんのようなチームを

全都道府県で設立し

連携を図りながら

災害があった際には

協力して被災地の教育的支援を行います

いわゆるEARTHの全国展開です

現在EARTHさんのような組織は

兵庫県の他に熊本県など5つの県で

組織されています

南海トラフのような

広範囲において被害が想定される地震においても

子どもたちの学びを止めないために

こうした枠組みづくりが急務です


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで

 

「地震から一年が過ぎ

 能登半島地震のことを取り上げるニュースが

 今ではほとんどありません

 ニュースで取り上げて欲しいわけではありませんが

 復興のための何か力が欲しいと思っています

 そんなとき「おこらいえ」で

 「半島の最先端から世界の最先端へ」

 と言う記事を見つけました

 「新しい芽吹きはいつでも枝の先端から始まる」

 といった内容のもので

 素敵な考え方だなと感銘を受けました

 これまでは自然災害の影響で

 自分たちで何か行動を起こさなくても

 話題性がありましたが

 これからは自分たちで新しい芽吹きを

 作っていただければならない

 それが今の輪島に求められている

 ということを考える

 良いきっかけとなりました」

       《匿名希望》

 

自芯を持つ

地震から 495 日目

豪雨から 231 日目

 

大阪の小津中学校さんへ

学校訪問させていただきました

 

 

 

 

 

 

OECDの2030ティーチングコンパス策定に向け

共創しており

先日のポルトガル研修旅行も

ご一緒させていただきました


とっても魅力的な教育活動をされていて

生徒も先生も生き生きと

輝いていたので

ぜひ紹介させていただきます

 

まず最上位の方針「学校のコンパス」

に沿って教育活動が行われています

 

 

 

 

 

 

これは生徒が中心になって決めたものです

校長先生やリーダーとなる先生が

異動して方針が変わることのないよう

『仕組み』を作ろうということが

きっかけとなったようです

 

年度はじめの職員会議では

ふつう校長の挨拶から始まるものですが

ここでは

生徒代表が

「学校のコンパス」つまり

基本方針を説明するのだそうです

学校評価において

「学校の方針を理解している」

と回答される先生が100%です

 

「学校のコンパス」に沿って

「先生のコンパス」などがつくられます

 

 

 

 

 

 

このほかにも教科ごとにつくられる

「教科のコンパス」もあります

 

こちらは「先生がワクワクすると木」

生徒から見て先生がワクワクしているとき

先生が実際にワクワクしているとき

 

 

 

 

 

 

このようにして

生徒と教師がわかりあえる

そんなしくみがあります

 

学校のレイアウトも生徒が考えます

 

 

 

 

 

 

こちらは図書室

落ち着いて学習のできる雰囲気が

 

 

 

 

 

 

個別にくつろげるスペースもあります

 

 

 

 

 

 

漫画コーナーがあったり

熱帯魚が泳いでいたり

これも生徒の探究グループが

地元の業者さんの支援を受けながら

自分たちで設置したものだそうです

 

職員室は真ん中を廊下が横切り

生徒が訪れやすくなるような

工夫がなされています

 

 

 

 

 

 

そしてフリーアドレス制です

先生方は朝来たら荷物を各自のロッカーに入れ

代わりにパソコンを持って

思い思いの席に着きます

その日の日程によって

関係の先生が集まって座ることができます

 

 

 

 

 

 

「床に物を置かない」など

最低限のルールが守られており

仕事のしやすい空間が実現されています

机の上にものが積み上げてあるのを目にするだけで

忙しそうな気がして気が滅入りますもんね

 

こちらはもともと職員室でしたが

壁を取っ払って

学習空間に転用した場所です

 

 

 

 

 

 

ストリートピアノが何気なく置いてある教室で

今授業中です 

グループで話し合ったり個人で集中したり

それぞれのスタイルに合った

学習空間が実現されています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第32回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回から時間が経ちました

これまで学んだことの復習をしましょう

 

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸すと

亜鉛が陽イオンになって溶け出して

そのとき放出した電子が

導線を伝わって銅へ流れ出すh

これが電池の原型である

ボルタの電堆という装置である

 

ところがこの装置では

銅へ流れてきた電子を

溶液中の水素イオンが受け取って

水素の泡が銅にくっついてしまい

すぐに寿命が尽きてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ溶液中から水素イオンをなくしちゃえ!

ということで

溶液を希硫酸 H2SO4 から

硫酸銅水溶液 CuSO4 に変えるといい

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があって

それはどういう問題でしょうか?

というのが前回の宿題でした

 

生徒のみなさん

このコーナーでは思考力がつくように

問題を出しているので

飛ばし読みしないでぜひ考えてみてくださいね

 

そして

「えっ本当に?」

といった疑いの目を持って

読んでくださいね

 

この装置の困ったところ

 

それは銅イオンが

直接亜鉛から電子を受け取ってしまい

電子が流れないということです

 

 

 

 

 

 

 

 

 Zn → Zn2+ +2e

 Cu2+ + 2e → Cu 

 

この問題をどう解決したらよいか

考えてみてください


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月16日「もうすぐ学校に来れるよ!」を読んで

 

「私は『おこらいえ』を

 2024年の1月3日から読み続けています

 私たちは県外や外国の方を含め

 様々な支援を受けていたことを改めて知り

 輪島に住み学校に通えていることに

 よりいっそう感謝をしようと思いました

 支援してくださった方々へ

 感謝の気持ちを伝えたり

 何か恩返しできるようにしたいです

 この日のブログには

 18日の登校日に向けて準備していることが

 書かれていました

 震災後少し連絡ができていても

 対面で友達と会えなかった時間は

 すごく寂しかったです

 先生方は生徒が学校に通えるように

 片付けをして机椅子などを並べて

 準備を進めてくれたのには感謝しかありません

 久々に友達に会えた感動を忘れられません

 スクールカウンセラーの浅井先生と

 話した生徒の話も載っていました

 一人ひとりの生徒の話を読むと

 前向きな気持ちになれました

 進路実現まで残り1年もないので

 ここに載っていたみんなのように

 前向きに勉強したいと思います

 一年経った今は

 倒壊した家も解体され少なくなり

 新しい家が立つようになってきたり

 道路も整備されてきたことで

 いろんな人々に支えられていると実感しています

 今後いろいろなことに感謝し

 恩返しできるような大人になりたいと思います

          《匿名希望》

 

本当にその通りですね

私も最近は

支援の車両に頭を下げたり

道を譲ったりしています

これくらいしかできませんが

感謝の思いを伝えたいと思っています

イヤーワームが…!

地震から 494 日目

豪雨から 230 日目

 

おんなじ音楽が

ずっと頭の中をグルグルする現象を

ear(耳)worm(虫)現象といいます

ずっと虫がゴソゴソいる感じです

 

何にでも名前がついているもんですね

 

他にも…

 

《ファントム・バイブ・シンドローム》

 幻想振動症候群ともいいます

 携帯のバイブがなったので

 着信かな?

 と思って見ても

 あれ?かかってない?

 これもあるあるですね

 

《シミュラクラ現象》

 3つの点が集まった図形が

 人の顔に見える現象です

 (∵)←これが顔に見える

 

《セルフ・ハンディキャッピング》

 テスト勉強中に部屋の大掃除をしたくなる

 しまいには部屋の模様替えまで始める現象です

 万一成果を出せないときに備えて

 前もってハンディをつけておくことで

 心理的安心を図ろうとしているのだそうです

 私もこの歳になっても

 何か重大な決断を迫られている時に限って

 無駄に掃除をしています

 

さて今回のイヤーワームは

「My Heart Will Go On」

パリからの帰りの便で見た

「タイタニック」のテーマ曲です

 

今にも落ちそうなほどに揺れる

飛行機の中で見たので

恋愛感情に似たドキドキ感で

心に残っているのでしょうか

これも「吊り橋効果」と名前がついています

 

ところでタイタニック沈没には

会社ぐるみの保険金詐欺事件という

見方があります

 

タイタニック号沈没にはさまざまな

不自然な点があります

 

事故のあった処女航海時に

(1)氷山があるのに

   かなり高速で航行していたこと

(2)出航直前にオーナー始め関係者が

   突如下船していること

(3)出港前に緊急救助要請をしていたこと

(4)燃料である石炭を

   予定航行日をはるかに下回る7日分しか

   搭載していなかったこと

   しかもリンや硫黄の不純物を含む

   粗悪石炭であったこと

(5)報告されている氷山との衝突箇所が

   潜水調査結果と齟齬があること

(6)出航直前に多額の保険に加入していること

 

ところでタイタニック号には

姿かたちのそっくりな姉妹船

オリンピック号があります

 

このオリンピック号

タイタニック号に先駆けて

運行を開始していたのですが

数回事故を起こしていて

もう使い物にならないくらいでした

衝突事故も起こしていて

その衝突箇所が

沈没している

タイタニック号と言われている船の

傷跡と一致しているのです

 

これらのことを総合して考えられることは

タイタニック号出航の直前に

オリンピック号とすり替えて

初めから氷山に衝突して沈没させるつもりで

航行したということです

 

これならば

定員をはるかに下回る人数分しか

用意されていなかった

救命ボートに

船長が我先に乗った理由もわかります

 

ただ唯一の誤算は

要請していた救助隊の到着が

4時間もかかってしまったことでした

 

ただ

乗客に支払う補償金の額

この後運行会社が倒産していること

などを考えると

あまり信憑性のない説である

とは言われています

 

とはいえ

興味深いストーリーではあります


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

「震災が起きたときに

 いろんな方法でお金を騙し取ろう

 としている人がいることが恐ろしいです

 去年の地震が起きたときにも

 不審な人物を見かけたと言う情報がありました

 なぜ地震が起きて

 被災地の方は困っているのに

 助けてあげようという気持ちではなく

 人を騙そうとするのかがわかりません

 どんな情報でも鵜呑みにするのではなく

 少しでも疑いを持つことが大事だと

 改めて気づきました

 そして発災後

 各学校が教育委員会を中心にして

 情報共有していたこともわかりました

 これを真似することも大事だと思いました

 例えば地域住民で小さなコミュニティーを作って

 そのコミュニティーをどんどん大きくして

 震災が起きた際には

 不審者などの情報を

 全体で共有していくことが

 これからは必要になっていくと思います

 普段から地域住民とコミニケーションを取ったり

 地域の行事に参加したりする事が

 災害時には役立つと思うの

 地域の方に挨拶することから始めてみようと思います

         《立野 一樹》

雲ひとつない五月晴れ

地震から 493 日目

豪雨から 229 日目

 

改修の終わったグラウンドで

思いっきり体育の授業ができるようになりました

 

今日はハンドボール投げの測定です

 

 

 

 

 

 

震災でボロボロになっていた中庭も

少しずつ整備されてきています

 

 

 

 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は令和6年1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで

 

「地震当初電波がつながらなくて

 それまで学校の状況がわからず心配でした

 3日にようやくスマホが見れるようになり

 友達と連絡を取り合い「おこらいえ」を読みました

 その時初めて学校の状態を知って

 現状と酷さに絶句しました

 輪島全体がそんなことになったかと思うと

 悲しく言葉が出ませんでした

 私は3月半ばまで学校に行けず

 金沢で過ごしていたので

 学校の状況が全然わからず

 この先が不安でしたが

 「おこらいえ」を通して知ることができ

 とても助かりました

 1月3日の投稿では

 「生徒の皆さんは学校再会のその日まで

 自分で学び続けてください」

 という言葉がありとても印象に残りました

 初めてこんなに長い期間学校に行けず

 勉強を自分でやらなければならない

 という状態になって

 学び続けることが

 気持ちの面などで難しくなった時期がありました

 その時にこのブログの中の

 「決して学ぶことを止めてはならない

 自分で学び続ける」

 と言う言葉を思い出しました

 地震が起きて自由な時間が増え

 だからこそ勉強することが億劫になり

 学習することを怠っていましたが

 この言葉を見て勉強しようと思えるようになりました

 高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど

 その当たり前のことや

 日常がなくなったとき勉強しようと思えたことが

 良かったと感じています

 どんな状況の中でも

 自分のやるべきことを見つけ

 実行することが大切だと思えた瞬間でもあります

 地震が起きて

 私たちの日常は大きく変わって

 これまでのようにいかないことが

 本当にたくさんできました

 でもこれからもいつも通りに

 勉強して生活していきたいと思います

        《浜谷 美耶》

グラウンドが帰ってきました

地震から 492 日目

豪雨から 228 日目

 

グラウンドの改修工事が終わり

野球部の練習が再開されました

関係の方々に心からお礼申し上げます

 

 

 

 

 

 

私が研修旅行中に行われていた

春の北信越大会

星稜高校さん相手に8回まで2−1でリードしながら

最後逆転負けしてしまいました

その後星稜高校さんは

強豪校をコールドで破るなど快進撃を続け

夏のシード権を獲得しています

 

練習場所がなくても

工夫しながらできることをしっかりやれば

ここまで戦えるということを

身をもって証明してくれました

 

最後にひっくり返された

自分たちの弱さがどこにあったのか

夏に向けてしっかりと考えて

帰って来たグラウンドへ感謝の心を持ち続け

戦って欲しいと思います

 

実はこれからが本当の厳しい戦いです

夏の大会で不甲斐ない戦いをしようもんなら

あの改修は何だったんだ?

世間の風は一気に逆向きに吹いてくるでしょう

 

帰国してから聞いた話では

星稜−輪島戦に関して

新聞報道は

「星稜本調子出せず!」

といった書きぶりだったそうですね

たかだか地方大会の2回戦なので

取材バリューはさほど高くはないでしょうが

結果のみで論ずることなく

調子が出なかったのではなく

調子を出させなかった要因は何だったのか

そのあたりをしっかりと取材していただけると

新聞社への信頼度が一層高まります

飛行場の4つのライト

地震から 491 日目

豪雨から 227 日目

 

何回も飛行機に乗っていた1週間を過ぎ

飛行機に関して

おもしろい小ネタを思い出したので

 

この写真中央右寄りに映る

4つの紅白の丸いあかり

 

 

 

 

 

 

これ何かわかりますか?

飛行機の安全な着陸に欠かせないものです

 

これは上から見るか下から見るかによって

見える色が変わるライトを

微妙に角度を変えながら4つ設置してあります

着陸の際に進入する角度によって

赤く見えるライトと白く見えるライトの数が

異なって見えます

適切な角度で進入すると

赤と白が2個ずつ見えるようになっています

 

今度モニターのついている旅客機に乗った際に

確認してみてください

赤いライトが0個から4個の間で変化します

そしてちょうど2個になる角度を探しながら

着陸する様子を見ることができます


ところでポルトガルに起こった大停電の影響で

アムステルダム経由になったことを長女に話したら

「じゃあお父さん大麻体験してきた?

 オランダは大麻合法らしいよ」

いらん知識だけは本当に豊富な娘です

食べ物の中に盛られていなくてよかったです


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月29日「輪島の走り嘘」を読んで

 

「私も地震のあと会食に行く回数が増えて

 いろいろなところに食べに行きました

 『なか卯』さんも何回か食べ

 いつも親子丼に

 卵をトッピングして食べていたけれど

 『NEO親子丼」があることを初めて知りました

 私自身も

 新しいコンビニやお店に行っても

 『期間限定』『数量限定』『新作』

 というポップを見るだけで

 気になって足を止めてしまうので

 いつも家族からも笑われています

 輪島の人たちが噂が大好きだと聞いて

 納得しました

 出所がわからない噂に流されたり

 どうしてもそんなことが噂になっているのか

 輪島の人たちの日常には噂が溢れています

 例えば何年か前に

 『8番ラーメン』さんが潰れる

 と言う噂が流れていました

 ラーメンを作る人がいなくなったなど

 信憑性のある噂だったので

 多くの人に知れ渡っていたと思います

 潰れた後は空き地に新しいお店ができるなど

 いろいろな噂が流れていて

 正直どれが本当かわかりませんでした

 結局『8番ラーメン』さんは潰れず

 地震後も大盛況です

 他にも他人の恋愛事情を親が知っていたりと

 噂は一度出てしまったら

 流れる速度も早くて少し怖いです

 輪島の『走り嘘』に気をつけて

 これからを過ごしていきたいです

        《匿名希望》

羽田へ帰国

5月4日(日)18:00

 

14時間のフライトを終え

日本に帰ってきました

 

常に学ぶ姿勢の我々旅行隊は

帰りの航空機の中でも

「お散歩メガネ」です

日常のあらゆる場面に転がっている

学びの種を

教科のメガネで見て掘り起こします

非日常の場面だと種はさらに拡がります

 

往路つまり羽田からパリへ向かう便は

北極を通ったのに

帰りは中国を横切るように飛びました

これはなぜでしょう?

 

おそらく偏西風を避けるあるいは

利用するためではないでしょうか

 

往きは逆風となる偏西風を避けるように

しかも

これもおそらくロシア上空を避けるように

ベーリング海峡上空を飛びました

 

帰りは偏西風に乗って飛ぶために

中国上空を通ります

速度を見ても

往きは平均時速数百キロだったのに対し

帰りは時速千キロを超えていたので

ある程度当たっていると思います

 

ただ女性機長が離陸前に

「出発が1時間遅れたけど

 飛ばしていくから大丈夫よ!」

とアナウンスしていたので

もしかして本気を出して

飛んできたのかもしれません

ただフランス語のアナウンスだったので

聞き間違いの可能性は大いにあります

 

いずれにせよ偏西風に揺られながらの

高速飛行だったので

揺れること揺れること

 

機内で「タイタニック」の映画を

見ていた私にとっては

シーンに合わせて座席が前後左右上下に揺れる

「4DX」最新の体感型上映システム体験でした

しかも乗客全員が氷の海に投げ出され

亡骸が静かに漂うシーンになると

揺れがぴたりと止む念の入れよう

 

実は私がタイタニックを見るのは初めてでした

映画館で見れずビデオそれもVHSを買ったものの

当時忙しかった私は定年になったら見ようと

そのまま置きっぱなし

それが地震で倒壊した家の下敷きになり

もう観ることはないのかなと

思っていた今日この頃

本来定年になっていたはずのこの日に

偶然に乗った飛行機の中で

観ることになろうとは

 

地震の中を生かされてきた私にとって

一つひとつのシーンが痛いほど心に突き刺さり

まさに今の自分でないと感じることのなかったであろう

不思議な感覚で映画の世界に入って行くのでした


羽田空港に能登半島地震への

自動寄付自販機が

 

 

 

 

 

 

ありがたい話だなと

純粋に感謝の気持ちで見てみましたが

輪島市だけ寄付先からは

外れていました

設置責任者を見てなるほどと思いました

パリでトランジット

日本時間 3日(土)5:00

フランス時間 2日(金)22:00

 

シャルル・ド・ゴール空港で

トランジットです

 

 

 

 

 

 

 

 

着陸前の機窓から

エッフェル塔が見えました

 

 

 

 

 

 

これから13時間のフライトです

 

夜の10時なのにこの明るさ

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパの地下鉄は

乗客が乗り込もうとしようがしまいが

容赦なく閉まります

扉に挟まれること4回

ギネス記録を更新した私は

出発直前にもやらかします

パスポートと搭乗券がない!?

おかしい?

絶対今まであったのに??

 

「俺のことはいいからお前らだけでも

 親の待つ日本へ帰れ!」

そんなシナリオが頭の中を駆け巡りながら

カバンの中をひっくり返したり

トイレに探しに走ったり

 

搭乗が終わりそうです

あとふたり

あとひとり

 

その時です

一番最初に探したはずにポケットに

パスポートが戻ってきたのは…

ポルトガル発

日本時間 2日(金)23:55

ポルトガル時間 15:55

 

ポルトガルを発ちます

 

 

 

 

 

 


 

リスボンの港にて

日本時間 2日(金)17:00

ポルトガル時間 9:00

 

モメンタ・ダ・ベイラからリスボンへ

航空機の出発までの時間

リスボンの港町を散策しました

 

 

 

 

 

 

パリとはまた違ったたたずまい

 

 

 

 

 

 

 汐の香りが漂います

 

 

 

 

 

 

 どこをみても映画を観ているようです

ありがとうございました

日本時間 2日(金)1:00

ポルトガル時間 1日(木)17:00

 

お世話になった先生方に感謝のお別れ

 

 

 

 

 

 

ハグ文化っていいですね

 

 

 

中世のお城を訪ねて

日本時間 2日(金)2:00

ポルトガル時間 1日(木)18:00

 

 

 

 

 

 

 

中世の町

Castelo de Penedono(ペネドノ城)

を訪ねました

 

 

 

 

 

 

10世紀に建てられたものを

15世紀にリノベイトしたものだそうです

 

 

 

 

 

 

タイムスリップしたような不思議な感覚

 

 

 

 

 

 


関係者の方へご連絡です

現在私は研修旅行中です

「binbin@…」へのメールは

海外では開けない設定になっているようです

お急ぎの場合は「satobin77@…」

または学校代表メールまで

ご面倒でもご連絡をお願いします

ドウロ渓谷クルーズ

日本時間 2日(金)0:00

ポルトガル時間 1日(木)16:00

 

スペインとポルトガルを結んで流れるドウロ河

川沿いに整然と整えられた葡萄畑は

世界遺産に認定されています

 

 

 

 

 

 

今日はクルーズに出かけました

 

 

 

 

 

 

周囲の緑が映り込んだ河の色は

吸い込まれるほどの深い緑色ですが

実際に組み上げてみると

限りなく透明です

 

 

 

 

 

 

天空のホテル

日本時間 1日(木)14:00

ポルトガル時間 6:00

 

緑のホテル HOTEL VERDEAL の朝です

 

 

 

 

 

 

 眼下にラピュタの世界が

 

 

 

 

 

 

シータとパズーが堕ちて壊した家も

 

 

 

 

 

 

本当にここが舞台だったような

大停電の原因

先日の

スペインポルトガルを襲った

大停電

 

その原因についてフランスの人たちは

「俺らがスペインとポルトガルに

 電気売ってやってんねん

 途中に山火事起こして

 電気止めたったわ」

 

なんか滋賀県の人が

京都府民や大阪府民に向かって言っている

「琵琶湖の水止めたろか」

にそっくりです

 

やっぱりフランスは関西文化圏です

おにぎりパリりん

シャルル・ド・ゴール空港の売店で

おにぎりを売っているのを見つけました

海苔はなく表面に胡麻がふってあります

お値段は驚きの9ユーロおよそ1500円です

パリではおにぎりが大人気だそうです

 

こちらは別のルートで入手したおにぎり

 

 

 

 

 

 

カップに入っています

こんなふうに作ります

 

 

 

 

 

食べる直前にむすぶので

具もふんわりしていて

パリだけに海苔もパリパリ

正直日本のコンビニおにぎりより

美味しかったです

とっても良いアイディアです

日本でも高級おにぎりとして

けっこういいお値段取れそうです

ホストファミリーとご対面

日本時間 1日(木)6:00

ポルトガル時間 30日(水)22:00

 

パリを出て13時間後

日本を出て4日後

ようやく目的地に入りました

パーティーでお迎えをしていただきました

 

 

 

 

 

 

ダンスで盛り上がります

 

 

 

 

 

 

バンドネオンの生演奏と歌で

 

 

 

 

 

 

 ホストファミリーが迎えにきてくださいました

 

 

 

 

 

 

地中海性気候

日本時間 1日(木)1:30

ポルトガル時間 30日(水)17:30

 

リスボンから車でモイメンタまで

 

 

 

 

 

 

見渡す限りのオリーブ畑が広がっています

 

なだらかな丘陵地帯をひたすら行きます

 

 

 

 

 

 

 

石灰岩質の岩肌が続きます

 

 

 

 

 

 

この岩質が与える水はけの良さこそ

美味しいポートワインになる

良質のぶどうを育みます

と昔漫画で読んだことがあります 

 

石畳の道が姿をあらわし

いよいよモイメンタ到着です

 

 

空路リスボンへ

日本時間 1日(木)0:30

ポルトガル時間 30日(水)16:20

 

航空機から窓を覗きました

 

 

 

 

 

 

オランダは運河と風車の国

見事に張り巡らされた運河です

伝統的風車は見つけられませんでしたが

風力発電の風車ならありました

 

フランス上空を横断します

 

 

 

 

 

 

さすが農業の国

モザイク画のように区画された

農地が地平線まで拡がっています

 

いよいよポルトガル上空へ

 

 

 

 

 

 

海岸段丘がくっきりと見えます

 

海辺の小さな街

なんて街かは分かりませんが

ポルトガルに来たなという感じです

 

 

 

 

 

 

「魔女の宅急便」の舞台

もしかしてここでは?

調べてみると実際には

スウェーデンのウィズウィーが

舞台なんだそうです


いよいよリスボンに到着しました

これからタクシーで

目的地モイメンタ・ダ・ベイラに向かいます

4時間かかります

まだスキポール空港にて

日本時間 30日(水)20:20

オランダ時間 13:20

 

出発時刻を1時間過ぎたのに

未だ出発する気配がありません

 

また何かあったのでしょうか?

 

スキポール空港にて

日本時間 30日(水)19:20

オランダ時間 12:20

 

窓の外にはオランダの田園風景 

 

 

 

 

 

 

 

 

国土の4分の1が海面より低いところにあり

水路や運河が多く

堤防やダムを使って

水とうまく付き合いながら生活をしています

風車とチューリップが思い浮かびますね

 

Amsterdam Airport Schiphol でトランジット

 

 

 

 

 

 

もともとトランジット時間が

40分程度しかない上に

一番後部座席

間に合うかハラハラドキドキでした

 

 

この飛行機誰んだ?

日本時間 30日(水)17:10

フランス時間 10:10

 

 いよいよパリを発ちます

 

 

 

 

 

 

登場するのは KLMオランダ航空

エールフランスの系列です

 

 

 

 

 

 

パイロットさんが手を振ってくれました

 

 

 

さといの大冒険

日本時間 30日(水)16:40

フランス時間 9:40

 

さといちゃんは

マカロンをお買い上げ

 

 

 

 

 

 

そのあとスタバで抹茶フラペチーノを嗜み

すっかりパリジェンヌしてきました

法の網をすり抜ける男

日本時間 30日(水)16:30

フランス時間 9:30

 

フランスでは

16歳でお酒が買えるということを知った彼は

本当かどうか試してみました

 

 

 

 

 

 

どうやらゲットできたようです

(ちなみにこれは飲んだフリ

 実際にはお土産に持って帰りました)

さらばパリの灯

日本時間 30日(水)15:30

フランス時間 8:30

 
航空機の予約がようやくとれ

これからアムステルダム経由で

リスボンへ向かいます

 

 

 

 

 

 

自分でチェックイン!

 

停電のおかげで

期せずして

オランダにも

立ち寄れることとなりました

OECDでオンライン

日本時間 29日(火)23:00

パリ時間 16:00

 

予定では今日はポルトガルにいる予定でしたが

ヨーロッパを襲った大規模停電の影響で

パリに留まっています

 

OECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎ

交流を深めます

 

まずはOECD本部内を

見学させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

加盟国の国旗が出迎えてくれます

現在加盟国は38カ国だそうです

 

 

 

 

 

 

 

 まずは主要スタッフの皆さんにご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

続いて災害復興の建築関係部署の方と懇談

開放的なオフィスでゆったり会議ができます 

 

 

 

 

 

 

クリエイティブなアイデアが

湧いてくるような空間です

 

 

 

 

 

 

 

国際会議場にも入らせていただきました

 

 

 

 

 

 

 

来賓をお招きする応接室です

お城の中のようです

 

東日本大震災で残った桜の木

 

 

 

 

 

 

根のついた植物の輸出入は

禁止されているため

枝を持ってきて桜科の植物の根に

接木をしたそうです

40本ほど持ってきた中で

1本だけ根付いたんだそうです

 

午後からオンラインで繋いで

ポルトガルの高校生と交流する予定でしたが

現地はまだ混乱しているようで繋がりません

 

 

 

 

 

 

こちらでZoom会議を立ち上げ

録画して後日見てもらうことにしました

災い転じて福と為す

日本時間 29日(火)19:00

フランス時間 12:00 

 

リスボンに向かう便が明日しか取れず

今日はパリのOECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎます

 

時間ができたので

パリの街に繰り出しました

 

 

 

 

 

 

大都会だけど緑の多い街です

 

 

 

 

 

 

すべての建物が統一された建築様式で

街全体が芸術作品のようです

 

 

 

 

 

 

 「Arc de triomphe de l'Étoile」

この凱旋門を中心に

Champs-Élysées(シャンゼリゼ)をはじめ

12本の通りが放射状に延びています

その形が地図上で光り輝く

「星=étoile」のように見えることから

この名称で呼ばれています

シャンゼリゼ通りの地下入口から

地下道をくぐって広場に入ります

この広場は「Place Charles-de-Gaulle」

シャルル・ド・ゴール広場と呼ばれます

Charles-de-Gaulle は

1940年5月のナチス侵攻を受けた後

自由フランスを樹立して最初の首相となり

後に最初の大統領に就任した

絶大な尊崇を集める救国の英雄です

パリ空港も彼の名をとって

シャルル・ド・ゴール空港と呼ばれます

 

 

 

 

 

 

Métro (地下鉄)を乗り継いで

Musée du Louvre(ルーブル美術館)へ

 

 

 

 

 

 

ルーヴル美術館はルーブル宮殿を活用した美術館で

フランス王フィリップ2世が

12世紀に要塞として建築したものです

幾度となく増改築が繰り返されて

現在の建物となっています

歴代フランス王の王宮として使用されていましたが

1682年ルイ14世が

自身の王宮にヴェルサイユ宮殿を選んだことから

王室美術品コレクションの収蔵場所となりました

 

 

 

 

 

 

 

次に向かったのは

(エッフェル塔)

マックを「マクド」と略したり

エスカレーターでは右側に立ったり

上沼恵美子さんのようなジェンヌがいらっしゃったり

しまいに通天閣みたいなんがあったりと

ほんま大阪の街に似ておます 

 

クイズです

 

 

 

 

 

 

ここはどこでしょう

どなたかが亡くなった場所です

 

有名な方です

 

そんなに大昔の話ではありません

 

原因は自動車事故です

 

最終ヒント「パパラッチ」

 

答えは

 

「ダイアナ妃」でした

緊急時こそみんなで知恵を

日本時間 4月29日(火)13:00

フランス 6:00

 

ご心配をおかけしています

 

少し落ち着きました

ことの顛末を

 

昨日OECDパリ本部への訪問を終え

リスボン行きの航空機へ搭乗しました

 

タラップには何人もの Police de Paris が

「誰か護送でもするんですかね」

と同行のオギーさんこと

東京学芸大学 荻上健太郎 先生と笑いながら搭乗

 

ところが定刻になっても

一向に飛び立つ気配もなく

よく見るとコックピットのドアが開いたまま

操縦席が丸見えです

 

生徒とお散歩メガネ

「何が起こっていると思う?」

「機長が寝坊したとか」

「急にお腹痛くなったとか」

「副操縦士が喧嘩して出て行ったとか」

少々時間が遅れても楽しみ方はあります

想像が膨らみます

 

やがてキャビンアテンダントが

何やら叫びながら客席をウロチョロ

「何言ってると思う?」

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

「お客様の中に看護師さんは?」

「医学生の方は?」

「お医者さんになりたかった人は?」

「お医者さんごっこが好きな人は?」

「それなら先生手挙げよかな」

この時点ではまだ笑っていられました

 

やがで数人の乗客が

荷物を持って降りて行きます

預かりラゲージも

機体のお腹から取り出しています

 

その時です

緊急ニュース

スペインとポルトガルで大規模停電

交通が麻痺

サイバーテロの可能性も

 

別便で先に

リスボン入りしているパーティーからも

空港で足止めを食らっていると連絡

 

時間が1時間2時間と過ぎて行きます

オギーさんに相談です

「今リスボンに向かっても

 電気も来ないところに

 生徒を連れて行くことになります

 今日はキャンセルして

 パリに泊まりましょう」

「今キャンセルすると

 何の保証もありません

 航空機会社からの

 キャンセルアナウンスがあるまで

 待ちましょう」

冷静な判断です

 

生徒にその旨告げると

「自分達は行きたい

 自分達は電気も水道もない中

 それでも何ヶ月も生きてきた

 だからこそ伝えられるものがある

 みんなを勇気づけたい」

なんてたくましい子たちでしょう

逃げようとしていた自分が

恥ずかしくなりました

 

日本にいる保護者にも連絡を入れます

私のレンタルWiFiも

繋がりにくくなっています

唯一繋がったのが崖くんの

Docomo海外通信プラン

今回のようなケースを考えると

そちらの契約の方が良いかもしれません

 

崖くんのお母さんから返信が

「うちの子は

 電気や水道のありがたさを

 痛いほど知っています

 なくても何とか生きていく術も

 知っています

 サバイバルな生活を

 不自由な生活を

 彼は楽しんでいました

 他の場所への避難の道を選ばず

 家族と共に家に残り

 傷ついた自分の故郷を

 この目で見続けていくんだと

 山から水を汲むことも

 彼の仕事でした

 炊き出しも喜んで楽しんで

 やってくれました

 彼の存在は

 私たちの生きる希望でした」

予定変更

日本 1:30

パリ18:30

 

航空機が飛べなくなりました

Air France が用意してくれたホテルに泊まります

慌ててキャンセルした客にはその保証がないので

落ち着いて待って正解でした

サイバー攻撃の可能性は低い

日本23:30

パリ16:30

 

動きはありません

様子を見ています

生徒の体調管理だけ気をつけて

とにかく今は待つしかありません

 

こんなときは慌てて動いても

いいことはありません

シャルル・ド・ゴール空港で足止め

日本時間 28日(月)20:15

 

ポルトガルとスペインで大規模停電

現在パリにて様子を見ています

 

私のWiFiもつながりにくくなっています

小刻みに情報発信します

OECD本部訪問

日本時間 28日(月)16:30

フランス時間 9:30

 

OECD(経済協力開発機構)の

パリ本部を訪ねてきました

 

 

シャルル・ド・ゴール空港着

日本時間 28日(月)13:00

フランス時間 6:00

  

エールフランス便でパリに着きました

 

 

 

 

 


飛行機の中のウィーフィーは

(Wi-Fi をフランス語でこう読みます)

すぐ繋がってくれるくせに

全く役に立ちません

なんでも安請け合いして

それでいて成果の出ない

まるで自分自身を見ているようで

身につまされます

 

キャビンアテンダントさんも当然フランス人

さあお飲み物の提供にまわってきましたよ

 
(よしフランス語の力を試そう!

 どんな飲み物があるのかな?)

「Quest que vous avez?」

『#¥&*’!%/+』

(うーん何言っとるか聞き取れん…とりあえず…)

「Je voudrais du jus d’orange,s’il vous plaît」

『€§? ne ¥”,=/ pas 』

(ne pas と言ったぞ否定文だ

 オレンジジュースないんか)

「Du jus de pomme,s’il vous plaît」

『*…%^_^@/?』

(わーもっと早口になってきた

 もう一回聞いてみよう)

「Vous pouvez répété,s’il vous plaît?」

『*…%^_^@/?』

(やっぱりわからん

 ゆっくり言ってもらおう)

「Vous pouvez parler plus lentement s’il vous plaît?」

『* …  % ^  _ ^ @ / ?』

(ダメだゆっくり聞いてもわからん

 でも出てこないところを見ると

 リンゴジュースもないのかな?

 しかたないワインのボトルがあるから)

「Du vin rouge,s’il vous plâit」

『ëi=%¥“』

(わー通じない…もうヤケクソで知ってる単語総動員)

「Du vin blanc,s’il vous plaît 」

「Un caffe, s’il vous plaît 」

『£§^~\”』

(もうわからないって正直言おう)

「Je ne comprends pas.」

 
めちゃくちゃ凹んでいると

私が言っていたことは通じていたらしく

テーブルに

オレンジジュース

リンゴジュース

赤ワイン

白ワイン

コーヒー

とずらり勢揃い

カオスな状態になるのでした

 
きっと

『そんなにお飲みになるんですか?』

『大丈夫ですか?』

と訊いていたんでしょうね

 
このぐだぐだ感が旅の醍醐味です

 
次のお客さんは英語で対応

耳を立てていると

「Chicken or Pasta?」

(なんや食べたいもん訊いてたんか)

 
牛肉や豚肉ならわかったんですけど

今度は鶏肉も勉強しとこ

 
牛は英語で cow フランス語で bœuf

豚は英語で pig フランス語で porc

日本では

生きていれば英語

お亡くなりになったあと

つまり戒名であるビーフやポークは

フランス語を使ってるんですよね

さすがグルメの国フランス

でも鶏さんの戒名であるチキンだけは英語由来

ここが盲点でした 

羽田を発ちます

日本時間 27日(日)22:05

 

いよいよ日本を発ちます 

 

 

 

 

 

 

ふたりとも元気です

 

 

 

 

 

 

シャワーも浴びてリフレッシュ

 

 

 

 

 

 

税関も無事通過しました

 

 

 

 

 

 

これから14時間のフライトです

飛行機の中では

発表の準備をして過ごします

 

 

 

 

 

 

羽田空港に着きました

日本時間 27日(日)11:45

 

お昼は日本を離れる前に名残の和食の

出汁茶漬け

普段食べるかといえば

そうでもないくせに

日本を離れるとなると食べたくなるのはなぜ?

 

 

 

 

 

 


東京で時間ができたので

東京都復興記念館へ行ってみました

 

 

 

 

 

 

関東大震災そして東京空襲から

いかに人々が立ち上がってきたのか

 

 

 

 

 

 

復興への険しい道のりと

それでもその向こうにある希望と

 

 

 

 

 

 


さらに近くにある北斎美術館にも

足を運びました

 

 

 

 

 

 

大河ドラマ「べらぼう」でお馴染み

蔦屋重三郎ゆかりの人物

「富嶽三十六景」で知られる

葛飾北斎にまつわる美術館です

 

 

 

 

 

 

蔦屋重三郎は稀代のプロデューサーで

瀕死の吉原を

持ち前のポジティブ思考とアイデアで

復興させていくその様は

被災地の中で工夫を凝らしてやっている

先生方や生徒のみんなの姿と

どうしても重なって見えます

 

 

 

 

 

 

「べらぼう」といえば

最初の頃に出ていた絵の上手な子ども

川に落ちて亡くなったかのようですが

私は絶対に「◯◯」だと思っています


野球部が星稜を相手に

8回まで2−1でリードしている

との情報を聞き心躍っています

ポルトガルへ行ってきます

日本時間 27日(日)10:40

 

旅をすると

これまで教科書で

ちょこっと読んだことしかなかった程度の知識が

壮大なストーリーとなって

心の中で渦巻きはじめます

 

今日からポルトガルへ研修旅行

生徒ふたりを連れて行ってきます

 

ポルトガルの北のはずれ

モイメンタ・ダ・ベイラという小さな町に

スクール・クラスターがあります

 

これは学校をハブとして

地域を有機的に結びつけたものです

 

思えば震災から数ヶ月後

輪島高校の中に

幼稚園・小学校・中学校・高校・病院

そして避難所と

あらゆる施設が集まって

クラスターを形成していました

 

少子高齢化と過疎化が進む地域においては

このような考え方がこれから

大切になってくると思います

 

震災からの復興

地域創生に向けて

いろんなものを見て学んできます

 

 

 

 

 

 

この青い空が

ポルトガルまで繋がっているんだなと

ワクワクしてきます

 

 

 

 

 

 

地震の後の能登半島を

初めて上空から見ました

傷だらけの岩肌が痛々しいです

 

 

 

 

 

 

春高バレー

地震から 482 日目

豪雨から 218 日目

 

男子バレー部が春の大会に臨んでいます

3つのA

Aきらめない

Aいさつのできる

Aいされる

のバレー部

 

 

 

 

 

 

OBたちもたくさん応援に来てくれました

被災した時に県内の仲間からもらった

横断幕も掲げてます

 

 

 

 

 

 

敗れてしまいましたが

少ないメンバーでしかも

高校から始めたメンバーばかりなのに

実に堂々とした闘いぶりでした

 

思いっきり練習できる環境を

整えてあげることのできない

校長の責任をひしひしと感じました

 

明日は野球部が星稜戦に挑みます


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで

 

「私は地震当初電波がつながらなくて

 1月3日にようやくスマホが見れるようになりました

 それまで周りの状況や学校がどうなるのか心配でした

 周りの人と連絡を取り合い

 「おこらいえ」を読みました

 その時に初めて学校の状態を知って

 私もこの現状や酷さに絶句しました

 輪島全体がこんなことになっているのかと思うと

 悲しく言葉が出ませんでした

 私は3月半ば頃まで学校に行けず

 金沢で過ごしていたので

 学校の状況が特にわからず

 この先が不安でしたが

 「おこらいえ」を通して知ることができ

 とても助かりました

 この日の投稿の中で

 「生徒の皆さんは学校再開のその日まで

 自分で学び続けてください」

 という言葉があり

 とても印象に残りました

 初めてこんなに長い期間が学校に行けず

 勉強を自分でやらなければならない

 という状態になって

 気持ちの面などで難しくなった時期がありました

 その時にこのブログの中の

 「決して学ぶことを止めてはならない

 自分で学び続ける」

 という言葉を思い出しました

 地震が起きて何もできない時間が増え

 かえって勉強することが億劫になり

 学習することを怠っていましたが

 この言葉を見て勉強しようと思うようになりました

 高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど

 その当たり前のことや日常がなくなったとき

 勉強しようと思えたことが良かったと感じています

 どんな状況の中でも自分のやるべきことを見つけ

 実行することが大切だと思えた瞬間でもあります

 地震が起きてから私たちの日常は大きく変わって

 これまでのようにはいかないことが

 本当にたくさんできたけど

 これからもいつも通りに勉強して

 生活して行けたらいいなと思いました」

          《浜谷 美耶》 

フェニックス練習始めたよ

地震から 481 日目

豪雨から 217 日目

 

合唱作曲家の弓削田健介さんが

能登半島地震で傷ついた子どもたちの

声を紡いで作ってくださった

合唱曲「フェニックス」

5月14日(水)の大合唱に向けて

練習を始めました

 

ソプラノ・アルト・バスの3部に分かれて

パート練習です

 

先に歌えるようになっている

吹奏楽部と野球部の生徒が引っ張ってくれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


教員生活を長くやっていると

この時期にはこんなことが起こりがち

問題行動についてサイクルがあることが

わかってきます

 

ゴールデンウィーク明けから1学期中間テストの頃

盗難事件が起こりがちです

特に1年生に多いです

4月からの緊張が緩んでくること

入学お祝いを使い果たした子とまだ持っている子

人間関係が変わり

大事な友達の持ち物という意識がまだ低いこと

さまざまな要素が引き金となります

 

ご家庭におかれましても

不要なお金を学校に持っていかないよう

また部活動等で集金があるときは

登校してすぐに提出するよう

貴重品の管理はしっかりするよう

ご指導いただけると幸いです

 

学校は警察ではありませんので

万が一盗られても捜査や取り調べはできません


【被災地に電気が灯るまで】第31回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回までに

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸したボルタ電池

希硫酸の水素イオンが電子を受け取ってしまうため

すぐに寿命が尽きてしまうことを説明しました

 

これを防ぐには

水素よりも電子を受け取る力の強いもの

を加えてやりましょう

イオン化傾向

つまり電子を与える力の順番というと

 H > Cu > Hg > Ag ・・・

とりあえず Cu イオンを加えてみましょう

希硫酸の代わりに硫酸銅 CuSO4 水溶液を用います

溶液中には H のかわりに Cu2+ が存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があります

それはどういうことでしょうか?

何が問題なのでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月11日「いろいろの沈黙」を読んで

 

「主体的で対話的な学びの実現には

 学びの活動を円滑に進める役割を受け持つ人

 が必要だと感じました

 『熟考のための沈黙』と言う部分を読み

 授業中の対話活動の中で

 私も話しながら考えていないか気をつけよう

 と思いました

 対話は構成論的な活動であるからか

 言葉に喋らされているようなことになりがちだな

 と言うことを私も感じたことがあります

 沈黙の中にも対話の助けとなるものと

 未然に防ぐべきものがあることに

 このブログを読んで気づくことができました

 沈黙するという事は

 対話に参加していないということではなく

 むしろしっかり考えながら話している

 ということであるとわかりました

 対話中に限らず人に何かを伝えるときには

 しっかりと責任を持ち慎重にならなければなりません

 そこで熟考のための沈黙がとても大切になります

 根拠と自信を持って発言し

 周りの人が話しやすいように

 日頃の対話的な学習から

 意識していきたいと思いました」

           《天野 匠》

初任研レポート

地震から 480 日目

豪雨から 216 日目

 

木曜日は初任者研修の日です

 

 

 

 

 

 

本校には初任者が5名

 

 

 

 

 

 

金沢にある教員総合研修センターで

 

 

 

 

 

 

各教科ごとに師範授業を試聴しました

 

 

 

 

 

 

5人全員が採用前は金沢での生活

久々に金沢に帰って

人々が何事もなく

普通の生活を送っていることに

きっと驚いていることと思います

 

「なぜ自分だけこんな境遇に…」

そんな思いになっても不思議じゃない環境です

輪島に戻る時に気分が滅入ることでしょう

 

「ただただ生徒のために」

そんなことしか言えないので心苦しいのですが

今日学んだことをきっと活かして

生徒のために頑張ってくれるものと信じています


【被災地に電気が灯るまで】第30回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回はボルタ電池は寿命の短い電池であること

その原因は水素の泡が銅にくっついて

電子のやり取りができなくなってしまうこと

であることを学びました

そしてそれを解決するにはどんな方法があるか

宿題としました

 

いかがでしょう?

 

発生した泡を取り除けばいいですね

 

でもどうやって?

 

誰かつきっきりになりますか?

あまり現実的ではありません

 

銅を自動的に振動できるようにして

泡がつかないようにしますか?

でもそれには別の電池が要りますね

ダメか?

 

アイデアに行き詰まったら

そもそも論に戻るといいです

 

そもそも水素が発生するからいけないんです

そもそも水素イオンが電子を受け取るからいけないんです

 

では水素イオンが電子を受け取らないようにする

にはどうすればいいか?

 

水素イオンよりも電子を受け取る力の強いものを

投入すればよいのです

 

当時の人はいろいろな薬品を試してみました

そして二クロム酸カリウムという物質が

有効であることを突きとめました

「分極」を防ぐこのような物質を

「減極剤」といいます

 

でもみなさん

「電子を受け取る力の強いもの」

といえば何かピンときませんか?

以前に電子を与える力の強い順番を学びましたね

そう

電子を与える力の強い順番

「イオン化傾向」です

 

「減極剤」を使わなくても

「分極」を防ぐ方法がありそうです

 

さあ

新しい電池の発明です

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで

 

「ヨーロッパ諸国の地図で見ると日本は世界の端っこで

 能登半島は

 かつて高度成長時代には裏日本と呼ばれた日本海側に位置し

 今回のような災害時には道路が存在され

 陸の孤島となるような場所という言葉に共感しました

 地震の時私は輪島にいなくて

 家に帰りたかったけど道がなくて帰ることができませんでした

 道路が寸断されてしまうと

 能登半島は孤立してしまうなと思いました

 日本海側がかつて海運で栄え1877年に

 加賀藩の人口が日本一になっていたことと

 年収ランキングの歴代日本二位が加賀藩前田家であり

 現在に例えると馳知事が

 トランプ大統領の7倍貰っている計算になることに驚きました

 

 『街プロ』の発表会では

 門前高校の商品開発チームがいいなと思いました

 震災で作られなくなったお菓子

 『ごらいくん』を復活させて全国展開して

 イベントでも完売させていたのですごいなと思いました

 発表の時どら焼きの写真が出てきて食べたくなりました

 ポスターセッションは少し緊張したけど

 他の学校の人たちが何をしているのか

 知ることができてよかったです」

                 《匿名希望》


実は今日の電池の話

一昔前の教科書に記載されていた内容であり

現在の研究では

実はもっと複雑な反応が起こっている

ということが明らかになっていて

参考程度の記載に留める

という教科書が増えています

 

歴史の教科書でも同様なことがあり

新しい発見があるたびに

教科書の内容はアップデートされています

 

ただ私は

当時の科学者の思考過程を追体験することも重要であり

そのことにより

新しい時代を創りだす力が育まれる

と考えています

 

「化学を教える」ではなく

「化学で教える」を意識してきました

全員を化学者にしたいわけではないからです

 

「事実はひとつしかないけど

 真実は人の数だけある」

『ミステリと言う勿れ』の中で

久能整さんが確かおっしゃっていました

 

ボルタの電池で本当は

一体何がおこっているのか?

気になる人はぜひ自分で調べてみてください

ティーチングからコーチングへ

地震から 479 日目

豪雨から 215 日目

 

県高体連の研修会が行われ

流通経済大学ラグビー部アドバイザーの

松井 英幸 氏のお話を聴く機会をいただきました

 

松井氏は全国大会の花園に

21年連続23回出場を果たしたラグビー部を育てられた

名監督です

 

2019年ワールドカップ躍進の

基礎をつくられた方でもあります

 

しかしながら選手の成長を願うが上に

選手の心を傷つけた経験を持ち

その経験を

「パワハラで人生をしくじった

 元名監督に学ぶ変わる勇気」

に著していらっしゃいます

 

「怒り」「不安」「虚しさ」

どん底から立ち上がったお話は

鬼気迫るものでした

 

日本にいられなくなり

渡ったニュージーランドで

「ボス」と「リーダー」の違いについて学び

これまで正しいと思っていたものが

そうではないことに気づかれたそうです

 

正しいと思い込んでいることのぶつかり合いで

コミュニケーションのズレが生じます

自分が正しいと思っている方向に

質問 詰問 誘導していないか

見つめ直す必要があります

 

チームの中で一番合わないと感じる人

その人との価値観の違いを確認する

スキルも教えていただきました

 

「他人を変えることはできない

 だけど関わり方を変えることはできる」

これこそが

ティーチングからコーチングへの実践です

 

ティーチングとコーチングは両輪です

ティーチングは答えを伝えるアプローチ

コーチングは相手が持つ答えを引き出すアプローチです

そして相手の自発的行動を促進させる技術です

ティーチング7:コーチング3から始め

ティーチング3:コーチング7へ進むのが理想です

 

コーチングに必要なのは

「洞察」「傾聴」「質問」「承認」です

 

「聴」は

耳+目と心です

 

Goal → Reality → Options → Will 

頭文字をとって「GROWモデル」といいます

 

成功と失敗の共通点は?

それは「挑戦」です

 

「気づき」の語源は

「傷つき」だそうです

失敗からこそ学ぶべきことがある

 

たくさんのことを学ばせていただきました 


【被災地に電気が灯るまで】第29回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

今日から電池の開発者になったつもりで

考えながら読んでください

 

亜鉛と銅を導線で結んで希硫酸 H2SOに浸けます

希硫酸の中には水素イオン Hが存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

「イオン化傾向」の大小つまり

陽イオンのなりやすさすなわち

電子を他に与える強さは

 Zn > H > Cu 

です

 

大阪のおばちゃんに例えると

亜鉛おばちゃんは

「あんたあめちゃんあげるわ持って行き」

銅おばちゃんは

「せっかくの自分のあめちゃん誰にもあげたないわ

 別に他の人の欲しいとも思わんけど」

こんな感じでしょうか

 

亜鉛おばちゃんは

「水素ちゃん電子あげるわ持って行き」

 Zn → Zn2+ + 2e

「ほなおばちゃんここに電子置いて泳いで帰るからな」

亜鉛イオンになって泳ぎだすのでした

 

ところが水素ちゃんが電子をもらおうとしても

泳ぎだすおばちゃんが邪魔で近づけません

 

そうこうしているうちに

たまった電子は導線を伝わって

銅の方に流れるのでした

この電子の流れこそが

電気の正体です

 

導線の途中を

めっちゃ細くしたり

クルクルにして電子を通りにくくすると

とうせんぼされた電子がイライラして

熱を放ったり光りだしたり

 

そんなこんなで

銅にたどり着いた電子を見つけた水素ちゃんは

「なんやこっちに電子あるやん」

と近づきそこで電子を受け取ります

 2H+ + 2e → H2

水素の泡となるのでした

人魚姫みたいですな

 

さてここで困った問題が

今度は水素の泡が邪魔で

それ以上水素イオンが近づけなくなるのです

この現象を「分極」といいます 

 

この間数秒から数分

(文献によって数時間とするのもあります)

かくのごとくこの電池は実は

寿命が限りなく短いポンコツ電池なのでした

 

さあ開発者のみなさん

この課題を解決するには

どうしたらいいでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

 

「自分ひとりで判断するのではなく

 周りと情報を共有することの大切さを知った

 災害に限った話ではないが

 世の中には人の弱みにつけこみ

 悪事をはたらく人がいる

 普段は慎重に情報を判断できていても

 危機的状況に立っているときには

 正しい判断ができなくなり

 不安を紛らわせるために

 誰かに頼ってしまう

 この心理を利用されるのを防ぐためには

 自分が自分自身を客観視することが必要だ

 私自身客観視すると見えてくるのは

 人を素直に信用してしまうことだ

 自分の性格がわかると

 自分なりの対処法を見つけることができる

 私が発見した自分なりの対処法は

 まず人に相談することだ

 ブログには

 発災後情報を共有しながら前へ進んでいる

 と記載してあったが

 地震があったにかかわらず

 情報共有する事は大変大切だと感じた

 自分を自分で分析し見つめて

 価値観が異なる周りとの意見交換により

 自分自身変容し良い刺激を受けていくのも面白い」

            《匿名希望》

あいさつの達人

地震から 478 日目

豪雨から 214 日目

 

輪島高校の朝は

いつも元気な挨拶で始まります

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!」

「ありがとうございます!」

「はい!」

クラスみんなで大きな声を揃えて

唱和します

もう何年も前から続いています

 

 

 

 

 

 

今年の1年生は例年にも増して元気です

大きな声が学校中に響き渡ります

 

挨拶日本一というスローガンは

いろんな学校で聞きますので

とりあえず

「日本の挨拶百選」

を目指しましょう


【被災地に電気が灯るまで】第28回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第27回では

これまで学んだことに関する

大学入試問題に挑戦してもらいました

 

リチウムイオン電池の電解液に

水ではなく有機溶媒を使うのはなぜか?

という問題でした

 

有機溶媒という専門用語が飛び出しましたが

これは水と混じり合わない

簡単にいえば油だと思ってもらっていいです

問題はそこではなく

なぜ水を使ってはいけないかということですが

 

昨日の説明文の中にありましたね

イオン化傾向が Li 〜 Na の金属は

水と激しく爆発的に反応すると

 

つまりリチウムイオン電池に

水を使用すると爆発するのです

 

この問題

どこの大学だと思いますか?

 

東京大学です

 

単に

「水と爆発的に反応する金属を答えよ」

とか

「リチウムと水はどう反応するか」

と問うのではなく

日常生活や研究に

どう応用できるかを問うてきます

 

こと理科に関しては

私は若い先生に

受験する生徒がいなくても

必ず東大と京大の入試問題は解いてみろ

と薦めています

 

国の事業に関わっていらっしゃる方が多く

両校の入試問題を見ると

数年後の科学技術施策を

ある程度垣間見ることができるからです 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

「最近はAIに仕事を取られたり

 イラストをAIに描かせたりしているけど

 人間でもAIに負けないことがあることを知って驚きました

 でもそれよりも

 将棋の名人が2017年にAIに敗れていた

 ことの方が驚きでしたが…

 たくさんの対局をしてきた名人が

 ほぼ新参のAIに負けるとは

 AIが凄さがわかります

 どうやってAIが学んでいるかわからないけれど

 ちょっとうらやましいです

 小学生の頃児童クラブで友達と将棋をしていましたが

 私がAIと戦ったら即ボロ負けで

 泣いていたと思います

 敵陣に入った「歩」が「と金」にならない事は

 今までの私にはあり得なかったことなので

 同じように「不成の手」を使われて

 脳がバグったボロ負けしているだろうな

 と思いました

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いものだそうですが

 「不成の手」を経験してしまったAIは

 もう誰も負けない

 最強のものではないかと気になりました

 もしそうならAIすごすぎます

 教育現場でAIを導入する際

 最も力を発揮できるのが

 知識を注入する場面ということですが

 想定外や未経験のことに立ち向かう人間の教員が

 AIと協力したらすごいことになると思います

 この最強なコンビを

 社会の課題解決に結びつけていけると楽しみにしています」

                 《匿名希望》

地震予報のむずかしさ

地震から 477 日目

豪雨から 213 日目

 

興味深い資料を見つけました

2006年度

今から19年前の資料です

30年以内に震度6弱以上の

揺れに見舞われる確率を示しています

これによると

奥能登は

最も低い 0.1% 未満となっています

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのころは

輪島に地震7の地震が起こるなどとは

夢にも思っていませんでした

 

地震安全地帯と信じ切っていて

首都圏の主要な施設を能登半島に

移転すべきとまで本気で考えていましたので

愚かなものです

 

長年地震が起こっていない土地は

地震が起こらない場所ではなくて

逆にひずみが溜まっている場所

と理解した方がよさそうです


【被災地に電気が灯るまで】第27回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

人類と

金属や酸そして火との出逢い

一件無関係に見えるこの3つが

「電子」をキーワードに

全て結びついていることを学んできました

 

長くなりましたが

これらの本質を理解することが

エネルギー問題の解決に深く関わってくるのです

 

今日は第19回で学んだ

「金属のイオン化傾向」について

もう少し詳しく見てみましょう

 

金属にはイオンになりやすい順番があります

金属がイオンになるときには

電子を放出するので

電子を放出しやすい順番と言い換えることができます

 

ごくごく代表的な金属を

「イオン化傾向」の順に並べると

Li > K > Ca > Na >Zn > Fe > Cu > Ag

これは反応の激しさを表したものでもあります

 

たとえば

Li ~ Fe までは酸と反応して水素を発生しますが

Cu ~ Ag は全く反応しません

 

Li ~ Na は単なる水とでも

爆発するほど激しく反応するのです

 

さてこのコーナーでは

大学入試に使える化学の知識にまで

高めたいいうことは先日お知らせしたとおりですが

 

このへんで一回大学入試問題にチャレンジしてみましょう

 

次の文章を読んで問いに答えなさい

リチウム電池は、リチウムを一方の電極とし、

その酸化還元反応を利用する電池である。

リチウム電池では、電解質として LiBF4 などの塩が用いられ

(ア)電解質溶媒には、ある種の有機溶媒が用いられる。

一般にリチウム電池の起電力はマンガン電池の起電力よりも大きい。

問い:下線部(ア) について、電解質として水を使えないのはなぜか?

 

いかがでしょう?

おわかりになりましたか

 

答えは明日 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2023年10月31日

「授業にお邪魔します」を読んで

 

「冨水先生の授業にお邪魔をして

 その授業の内容を伝えるブログを読みました

 輪島高校の先生方の

 『ここだけは何も負けないという授業を

 まずはひとつつくろう』

 と言う合言葉を見たときに

 先生方一人ひとりの授業の中で

 他の先生にはない特徴

 (たとえば生徒間でのコミニュケーションを大切にする)

 があるのはこの合言葉があるからだと感じました。

 授業力日本一を目指していることは

 日々先生方が一生懸命教えてくださる姿勢を見ると

 どれだけ本気で向き合ってるのかが伝わります

 私は意思が弱く

 やる気もそこまでないような人間なのですが

 自分で大きな目標を立てて

 その達成のためにはどうすればよいのか

 教えてほしいです」

      《匿名希望》

ずっと見つめていられるもの

地震から 476 日目

豪雨から 212 日目

 

ずっと見ていて飽きないもの

いつまでもぼーっと見つめていられるものに

「火」「水の流れ」「子どもの寝顔」

があるといわれます

 

今日はぼーっと音楽を聴きに

石川県吹奏楽連盟

フレンドシップコンサート2025へ

行ってきました

 

 

 

 

 

 

本校の吹奏楽部も参加しました

といっても奥能登5校の合同楽団です

どの学校も生徒減が激しく

部員はそれぞれ数名のみ

5校合わせても金沢の高校1校より少ないです

それでも心のこもった演奏を届けました


【被災地に電気が灯るまで】第26回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

シュタールのフロギストン説

ラボアジエの酸素結合説などの

「火」に関する研究の歴史を紹介し

しかしそれ以降研究が行き詰まったこと

をお話ししました

 

ラボアジエの発表の1783年から100年以上経った1897年

トマソンが電子を発見します

発見の歴史については私は詳しくないので

物理の先生に聞いてください

 

ともかくこのような新たな知識の目で

過去に解決できなかった問題を見つめると

新たな発見があるものです

 

これまでの「燃焼」に関わる

事実や実験結果

それらを電子のメガネで見てみると

全て綺麗に説明がつくではありませんか

 

マグネシウムが空気中で燃える時は

それまでマグネシウムの中にあった電子が

空気中の酸素に移っています

 

酸素のない塩素ガスの中で銅が燃える時は

それまで銅の中にあった電子が

塩素に移っています

 

二酸化炭素中のマグネシウムの燃焼も同様です

 

一度止まった「燃焼」に関する研究が

百年ぶりに再び動き始めた瞬間でした

 

さてこのように新たな知識を

一見無関係に見える別のものに結びつけて考えること

実はこれこそがAIにはできない

人間にしかできないことです

なぜならAIは過去に誰かが結びつけた事例を

頻出の多い順に並べるだけのツールだからです

 

さあ「燃焼」つまり

ものが燃えるというのはどういうことだったのか

まとめてみましょう

 

ものが燃える時には

必ず電子の移動が起こっています

つまり「火」とは

電子がそれまで暮らしてきた故郷を離れ

新たな場所へ旅立つ時の心の叫びであるといえます

 

だからひとは「火」を見つめると

奮い立たされたり

あるいはせつなくなったり

いつまでもずっと

見つめていられるのかもしれません


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月31日「さとく ゆたかに たくましく」を読んで

 

「私は輪島高校に入学してから震災があるまで

 校長ブログを読んだことがありませんでした

 たまに輪島高校のホームページを見るときに

 タイトルを見るくらいで

 校長先生が書いているんだな

 くらいにしか思っていませんでした

 能登半島地震があったとき

 最初に津波が来ると言うニュースを見て

 とにかく逃げることに必死で

 周りを見ていませんでした

 被害の大きさがわからず

 またすぐに元の生活に戻るだろうと思っていました

 今思えばそう思っていた自分が馬鹿すぎます

 日を追うごとにもう前の生活には戻れないと分かり

 この先の未来が不安で仕方なかったときに

 母が「おこらいえ」を見せてくれました

 私が初めて見た「おこらいえ」は

 「落ちない赤本」でした

 少し明るい話題だったので勇気をもらいました

 それから母は毎日「おこらいえ」を見ていて

 私も時々母と一緒に見ていました

 とある学校の校長先生のブログが

 被害者を勇気づけています

 毎日の励みになっていたので感謝しています

 だからこのブログをもっと他県の人や

 いろんな世代の人に見て欲しいです」

         《干場ひなた》

いろんな部活道

地震から 475 日目

豪雨から 211 日目

 

小松商業高校の野球部の生徒さんが

自家用車で田んぼに転落した方を助けた

という新聞記事を目にしました

人として成長できるよう心がけて

これまで野球の練習に励んでこられたとのこと

選手そしてご指導されている監督さんともども

素晴らしいなと

気持ちのいい朝になりました


輪島高校でも人として成長できるよう

熱心に部活“道”の練習に励んでいます

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部です

現在3年生部員が0です

少ないながら

音楽大好きな子が集まって楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

今年は1年生が5人入ってきてくれました

20日(日)正午より

金沢歌劇座で演奏会があります

ぜひお越しください

 

男子バレーボール部は

七尾高校さんに来ていただき練習試合です

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

小学校の体育館をお借りしての練習です

こちらは全校生徒数の割に部員が多く

活気ある練習をしていました

 

 

 

 

 

 

シャトルランをしています

バドミントンのゲーム中に必要な

いろんな動きを組み合わせて走っていました

いろんな練習があるものですね


練習場が隆起して使えない卓球部は

視聴覚室に卓球台を運び込んでの練習です

工夫を凝らしてできることをやっています

 

 

 

 

 

 


野球部のダイヤモンドに黒土が入りました

待ちに待ったグラウンドでの練習が

もうすぐできます

 

 

 

 

 

 

仮設校舎を建設する関係で

ダイヤモンドの位置が変わります

 

実はこれまでのダイヤモンドは

県予選が行われる

石川県立野球場や金沢市民野球場に

方角を合わせて作られていました

 

たとえば第一試合では

セカンドとライトの真正面に太陽が来るなど

大会直前では試合時間に合わせて

本番さながらの練習ができていたのですが

それができなくなります

 

とはいえ贅沢も言っていられないので

関係の方々に感謝です

 

ちなみに

公認野球規則2.01では野球場の方角について

「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は

 東北東に向かっていることを理想とする」

と規定されています

これはバッターにとって

西陽が目に入らないように配慮してのことです


【被災地に電気が灯るまで】第25回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回

「火」の正体は物が酸素と結びつく時に出る

光と熱だとするラボアジエの説を紹介しました

 

ところがそれを覆すような事実が見つかります

塩素ガスの中に加熱した銅を入れると

銅が燃えるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=SsfNzaGmA0s

 

さらには

火をつけたマグネシウムを

二酸化炭素の中に入れると

なんと燃え続けるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=uYattEoxhfk

 

「ラボアジエさん燃えてますけど」

「酸素ないですよね」

「これおかしいでしょ」

当時の科学者たちは多分こう言ったはずです

 

「ほな塩素と結びつくのも燃焼ってことにしよう」

「えっ?じゃあ二酸化炭素は?」

「うん!それも燃焼っちゅうことで」

「なんでもありですやん そんなんあかん」

(ラボアジエさんはフランス人で

 大阪人もフランス人も

 マクドナルドを「マック」でなく

 「マクド」と省略するので

 大阪弁に訳してあります)

 

「なんやめんどくさなってきたわ」

「酸素でも塩素でもええやん」

「なんや燃えとるっちゅうことにしとこ」

 

こんな経緯で燃焼に関する議論は

当時の科学者の研究対象から外れるのでした

 

そのおよそ100年後

あるものが発見されるまでは

 

さあそのあるものとは?

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月27日「麻雀は人生だ!」を読んで

 

「私はこの記事を読んで校長先生の考えに共感した

 私もたまに遊びで麻雀をするが

 安い手で上がってもしょうがないと思い

 大きい役を狙って上がれず毎回負けてしまう

 そして終わってから後悔する

 私は古典の授業で

 「なんぞ必ずしも利と言はん」

 と言う話を読んだ

 その話に書かれていたのは

 「目先の利益に飛びつくのはよくない」

 と言う内容だったが

 ときには何も考えずにやったほうが

 うまくいくこともあるので

 勝負の世界は難しいと思った

 しかしそうは言っても

 物事を俯瞰して考える事は大事なので

 そのような力を身につけたいと思う

 たとえそのようにして決断した結果

 失敗してもその失敗を次に生かすことができ

 そのサイクルを繰り返すことで

 今までになかった新たなものが生み出されるので

 私は考えて行動できる人間になりたいと思う」

             《匿名希望》

 

何か高校生とは思えない

人生を達観された方の文章みたいですな

運命が用意してくれた大切なレッスン

地震から 474 日目

豪雨から 210 日目

 

奥能登の入口にある穴水

元向洋中学校の跡地に建てられた

教員仮設住居での暮らしが続いています

 

生活の目処がつかず転出する教員が多く

新たに来る先生は新採の先生がほとんどです

 

そんな先生方のために新たな棟が建てられ

今では60部屋となりました

 

 

 

 

 

 

我々住むところを失った者にしてみたら

寝るところがあるだけで感謝なのですが

新たに来られる先生方にとっては

慣れない暮らしを強いられることとなっています

 

昨年度

ずっと車中泊をしていた本校の若い先生が

「教師としての誇りだけで耐えていました」

と言ったように

 

一年我慢してすぐにでも金沢への異動を希望していた先生が

「被災地で頑張っている生徒の姿を見て

 もっと自分にできることがあるはず!」

と残留を希望してくれるようになったように

 

きっとこの苦しい教員一年目の体験は

将来素晴らしい教員になるための

運命が用意してくれた

大切なレッスンになるはずです


生徒が登校してきます

登校に合わせて

合唱作曲家 弓削田健介さんがつくってくださった

「フェニックス」をBGMに流しています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第24回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

ちょっと本題からそれて

「火」の正体について考えています

第23回では

「火」の正体はフロギストンであるという

シュタールの説を紹介し

そこには明らかな矛盾があることを説明しました

 

フロギストン説に変わる理論を打ち立てたのが

ラボアジエです

化学の教科書に載っているので

ヒゲを描いたりちょんまげにしたり

いたずら描きした人も多いかと思います

 

 

 

 

 

 https://clickmica.fundaciondescubre.es/conoce/nombres-propios/antoine-lavoisier/

 

彼はルイ15世の元

徴税請負人の仕事をしながら

週に1回大好きな化学の実験をしていました

もれなく税金を取り立てるには

パリから人の出入りをなくせばいいと

日頃考えていた彼は

その考えを化学にも応用します

すなわち

外部との出入りがなければ

全体の重さが変わることはないという

「質量保存の法則」を確立するのです

 

物が燃えたときに重さが増えるのは

空気中のある物質がくっつくからであるとし

その物質が酸素であると考えました

 

その後酸素と呼吸の関係にまで

実験を深めていった彼ではありますが

やがて仕事柄パリ民衆の怒りの的となり

マリーアントワネットとともに

ギロチンにかけられるのでした

 

処刑が決まっても最期まで科学者でした

「ギロチンでクビを落とされても

 できる限り瞬きをするから

 その様子を記録にとどめるように」

と弟子達に言い残し

実際に瞬きし続けたとの伝説が残っています

 

彼の

「燃焼は酸素との結合である」

という説は現在でもある程度正しいのですが

実はこのあと

彼の説を覆すような事実が見つかるのです

 

続きはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月11 日「やるっきゃない」を読んで

 

「私にとって15年の間3月11日は

 東日本大震災があった日でしかありませんでした

 その当時私は2歳でした 

 なのでお母さんからは

 『あなたが2歳だったとき急にでかい地震が来て

 公民館に段ボールで生活していたんだよ

 ほんとに怖かったの

 ももはまだ小さいから泣いたりして大変だったの

 あんな思いははもうしたくない』

 と言われたけどあまりピンと来てはいませんでした

 2024年1月1日に震度7の能登半島地震が来て

 私は地震の怖さを実感しました

 2027年3月11日黙祷の時

 これまで以上に犠牲者のことを思いながら

 ご冥福をお祈りしました

 こんなことがもうないように

 今は祈ることしかできません

 東日本大震災から14年経っても

 30,000人近くの人が避難生活をしていると知り

 私も今後何か力になれるように

 自分自身を力をつけれるようがんばります

 日本全体の問題も

 『誰かが考えればいいでしょ』

 としか思っていませんでしたが

 自分も日本に住んでいるから

 みんなで考えていこうという気持ちになりました」

           《白崎萌々子》

能登半島はアルファベットの "F" の文字

地震から 473 日目

豪雨から 209 日目

 

ポルトガル研修旅行のための

パスポート取得に

パスポートセンターを訪れました

松任谷由美さんからのメッセージボードが

飾られていました

 

 

 

 

 

 

 能登半島はアルファベットの"F"の文字

    Forever,Friends,Furusato

  目に見える姿形はたとえ失われたとしても、

  心に刻まれたふるさとや大切な人を、

   何ものも奪うことはできない。

 

     今はどんなに苦しくても、

あなたを育てたその場所は、やさしく美しい風土

      であるのを忘れないで。

 

                  私も決して忘れないから。

 

                             松任谷由美


3年生の卒業アルバム用の写真を撮影しました

 

 

 

 

 

 

バックの桜は散り始め

葉桜となりはじめています

 

「ソメイヨシノ」は花が散ってから

葉が茂ってきますが

花の盛りがやや遅い山桜は

葉の方が先に茂ってきます

「山桜 花より葉がさき出でにけり」

 

鼻よりも歯がさきに出ている馬の肉を

「桜肉」と呼ぶのは

このことに由来しているそうです


今年迎えた5人の新採の先生方

毎週木曜日は初任者研修の日です

会場である金沢までの道が危険であるため

オンラインで受講できるよう

県教委に配慮していただいています

 

 

 

 

 

 

フレッシュな今年の職場の平均年齢は34歳

昨年の37歳に比べ3歳も若返りました

 

以下新採の先生方の今日の感想です

 

加藤 幹陽 先生(英語)

We learned a lot about this job.

I'd like to improve my teaching skills

through this seminor.

 

濵田 雅大 先生(国語)

カメラが追いつけない教師になります

 

岡田 成満 先生(理科)

相手の反応をしっかり見た上で

対話するように授業を行い

授業に対する生徒の興味のベクトルが

正であり続けるようにしたいです

 

竹田 悠月 先生(地歴)

話すより伝える

伝えるより態度で示す

態度で示すより生徒の心に火をつける

教師を目指します

 

櫻庭 雅明 先生(英語)

教師は児童・生徒に「安全・安心」と「夢」

を与えることのできる職業だと学びました

「夢」を与えるとはもはやサンタの領域

研修を通じて

「夢」や「知識」というプレゼントを

与えられる教師を目指します


【被災地に電気が灯るまで】第23回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第22回では「フロギストン」が登場しました

これはドイツの医師シュタールの理論です

「フロギストン」は「燃素」と訳されていますが

「原神」というゲームのアイテム名として

ゲーム好きの人は聞いたことあるかもしれませんね

 

当時シュタールは「燃える土」の中には

燃焼をつかさどる元素としてフロギストンが含まれ

それが勢いよく出て行く時に

炎となって見えるのだとしました

 

ところがマグネシウムのように

燃えた後重くなる物質もあるのです

 

これに対して

「フロギストンは負の質量を持つのだ」

と苦し紛れに言うもんだから

「適当なこと言うな!」とばかりに

一気に炎上するのでした

 

このことをを踏まえて

「燃焼」の定義として

新しいものができるのですが

それについてはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月23日「屋根の上に軽四7台」を読んで

 

雪の重みで家屋が倒壊してしまうこともあることから

実際に実験をするのがおもしろいと思いました

計算方法を見てみると結構難しくて

あまりわからなかったけれど

今年降った積雪量が

屋根の上に軽四自動車7台分

7トンの重みがかかっていることを知りました

そしてまだ解体していない家が

7トンの重さに耐えたのかと思い驚きました

今年は雪での転落事故や窒息などで

亡くなってしまう方が多かったように感じます

私は雪が降って嬉しいとが楽しいと思うけど

結構危険なんだと改めて実感しました

私も以前県外の方から

「屋根が真っ黒で驚いた」

と言われました

そこで初めて伝統的なものだったと知りました

伝統の真っ黒で重たい瓦を使うのか

雪や自然災害から身をを守るために

軽い瓦を使うのか

私だったら真っ黒で軽め瓦を使うかなと思いました

           《匿名希望》

夢を託して

地震から 472 日目

豪雨から 208 日目

 

生徒会役員の新旧引き継ぎの会が行われました

 

昨年の生徒会の役員たちは

本当によく頑張ってくれました

様々な制限ある中

自分たちで工夫を凝らしてやり遂げました

 

学校の施設も

市内の施設全てが使えない中

かほく市の体育館での

球技大会を企画・開催しました

 

グラウンドが使えない中

日本航空高校石川さんにお願いして

グランドを借り体育祭を開催しました

日本航空高校の生徒さんにも参加していただき

交流を深めることができました

 

水道が復旧していなくて

学校での調理ができない中

文化祭にキッチンカーを招いて

ご馳走を振る舞ってもらいました

 

「震災があったせいでできない」

ではなく

「震災があっても工夫を凝らす」

このことを身をもって示してくれた

生徒会の皆さんでした

 

 

 

 

 

 

そんな旧生徒会の役員の夢と思いを

新役員に託しました

 

「誰かがやらなければいけないけど

 できれば誰もやりたくないこと

 でも誰かがやらなければ

 誰もが困ること」

そんな仕事に自ら身を置いてくれた

生徒会に立候補してくれたみんなには

本当に頭の下がる思いです 


【被災地に電気が灯るまで】第22回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第21回から「火」について考えています

ギリシャ時代に考えられていた

この世のものを形作る4元素

「土 」「水 」「火 」「風」

このうち「風」

今で言うところの気体には

さまざまなものがあることが知られてきました

 

ブラックは

当時薬や漂白剤さらには壁材として使われていた

石灰石の性質を調べました

石灰石を焼くと泡が出て重さが40%も減ります

石灰石に酸をかけても同じことがおきます

ところが石灰石を焼いたあとの物質に

酸をかけても発泡しません

ブラックはこれを

石灰石の中に固定されていた「風」が

加熱や酸によって放出されるからと考えました

この「風」は木炭の燃焼や発酵から得られる「風」と同じであり

石灰水を白濁する性質があることも見つけました

今でいうところの二酸化炭素ですね

 

この

燃やすとなにかが出て行って

元の物質は軽くなる

この発見がフロギストンという考えに繋がります

 

フロギストンって何でしょう?

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月28日「ヒトデと星の不思議な関係」を読んで

 

「日本人の協調性や責任感について考えました

 これらが身に付くからくりは

 私たちが知らずに受けている

 日本の教育に組み込まれた

 特別活動(TOKKATSU)にあります

 特別活動とは

 学校行事や委員会活動など

 協調性や課題解決力を育むことを目的にしたものです

 しかし特活による学びを得ていない人がいるのは

 確かであると感じます

 特活によって得られる力は近年

 より重要視されています

 総合的な探究など様々な視点から学ぶことで

 社会はより良い方向へ動き出すと考えました」

               《邑田達紀》

 

ウクライナに隣接するモルドバ共和国では

「BUNKASAI」という学校行事が

大きな教育的効果をもたらしているそうです

言わずと知れた日本の「文化祭」です

このように日本の優れた教育実践は

世界に広がりつつあります