校長室より「おこらいえ」

被災地に 響け織りなす 箏の調べ

146日目

 

本校の格技場に

今も避難生活を続けている方のために

箏曲部の生徒が

お琴の演奏を届けました

 

本校箏曲部は

4名の3年生と5名の2年生で

活動しています

  

 

 

 

 

 

 

ところで

昔から思っているのですが

「琴」という漢字

『ほっと一息ついている人の顔』

に見えませんか?

一度そのように見えると

次からそのようにしか見えなくなる

呪いにかかったようです

 

ほかにも

「益」という漢字も

『酸っぱい顔』

に見えてくるので

おもしろいです

 

同じ呪いに

カーネルサンダースおじさんネタもあります

 

 

 

 

 

 

 

『顔の下のリボンは実は手足・・・』

どうです?

そのようにしか見えなくなりませんか? 

 

先日

中国のネット左翼の間で

「茶」という漢字は

『靖国神社の拝殿』にみえる

と騒ぎになりました

そう言われてみると

見えなくもないけど

 

中国も北朝鮮も韓国もロシアも

みんな仲良くできる

平和な世界が来ないかなと

神様に祈りたくなります

 

神様といえば

「汁」という字が

『十字架が光り輝いているよう』

に見えるとのことで

海外の日本通キリスト教信者の方に

人気があるそうです

 

最後に今日出逢った素敵な言葉

 

なぜか運のいい人の特徴は

「クシャクシャの笑顔」

「言葉が綺麗」

「程よくテキトー」

輪島高等女学校からの縁

145日目

 

本校は昨年度

創立100周年を迎えました

 

前身の輪島高等女学校からの歴史も

数えてのものです

 

本日

都築学園グループ総長 都築 仁子さま

福岡第一高等学校及び

第一薬科大学付属高等学校の青沼 聡一郎 教頭先生

生徒会役員の福島 心愛さんと宮岡 祐太さんが

遠くから震災のお見舞いにお越しくださいました

 

寒い中

何度も何度も福岡市内に立って集めてくださった

たくさんの支援金を持って来てくださいました

 

 

 

 

 

 

福岡のみなさん

ほんとうにありがとうございました

 

学校法人 都築学園グループの

創始者でいらっしゃる

都築 貞枝さまが

最初に教鞭をとられたのが

輪島高等女学校だったそうです

そんな縁から本日の訪問となりました

 

生徒会役員のおふたりから

本校の生徒会役員が受け取りました

 

 

 

 

 

 

学園の母 貞枝さまの足跡を記した書籍

「和して流れず」もいただきました

できたばかりの輪島高女に

東京からひとり赴任されたこと

強制的に入れられた寮の中で

それでも毎日を楽しく過ごされたこと

ご結婚を機に輪島を去られた日のこと

20年ぶりに輪島を訪れた時に

ノボリを立てて当時の教え子に

迎えられたことなど

その足跡が生き生きと

描かれていました

 

きっとそんな頃の苦労に比べたら

今の復興は

いろんな方に支えられながら進んでいるし

ほんとうに幸せだなと感じます

 

それから

能登応援コーラスプロジェクトが行われました

仕掛け人は早稲田大学の金山光一教授

事前に動画を提出し

当日は編集した動画を皆で見た後

皆でコメントしあいました

 

 

 

 

 

 

参加者は呼びかけ人の金山教授

アシスタントの秋山さん

輪島高校和太鼓部

輪島市内の小学校5校

神奈川県相模原市若草小学校

ロンドン大学日本語科教授

ロンドン日本人学校の先生

オーストラリアのモナシュ大学の

バオバンドの方等です

 

編集された動画鑑賞では

小学生の歌声に癒され

海外からの歌声に勇気づけられました

ほかにも

韓国 中国 アメリカ タンザニア

からのメッセージや

相模原市長のコメントもいただきました

 

生徒たちは

世界中から応援されていることを実感でき

英語で突然話を振られても

しっかり対応できていました

たいへん良い経験となりました

炊き出しの思い出

144日目

 

全国校長会があって

1泊2日で

大宮まで来ています

 

昨夜は天ぷら周平さんへ行ってきました

発災後真っ先に

炊き出しに駆けつけてくださいました

直接お会いして

お礼が言いたくて

 

 

 

 

 

 

思い出せばあの時

1日1枚の食パンが食べれればいい方で

そんな中温かい天丼を作っていただいて

みなさん大喜びだったのを思い出します

 

全国各地から取り寄せた

厳選された素材を

目の前で一つひとつ揚げてくださいました

 

 

 

 

 

 

揚げたてを美味しいうちにいただくので

皿の上には常に天ぷらひとつ

美味しい天ぷら屋さんで

インスタ映えする写真を撮るのと

おいしくいただくことの両立には

無理がありました

 

花陽浴(はなあび)というお酒も

紹介していただきました

パイナップルの香りがする日本酒

ウソやろと思いながらいただくと

ほんとに

しかもしっかり日本酒の味わい

何これ?と思いながら

絶対お土産に買って行こうと思ったら

滅多に手に入らない逸品とのこと

 

あの時の感謝を込めて

おいしくいただきました

 

肝心の校長会の方はというと

北海道函館西高等学校の

古御堂 徹 校長先生が

〜学校経営における防災のあり方〜

と題して発表されました

 

昨年2023年は北海道南西沖地震から

30年目の節目の年でした

あの時も奥尻島を中心に

大きな津波の被害がありました

 

その地震の際かどうか忘れましたが

確かトンネル崩落事故も

あったように記憶しています

崩落したトンネルのあった場所

アイヌ語で「もろい岩」という意味だと聞いて

ゾッとしたものです

 

地名の語源を調べると

防災に役立つとの研究もなされています

例えば大阪の「梅田」

田んぼを埋め立てて造ったので

「埋め田」が由来です

いざ地震がおこれば

脆いことが予測されます

注意が必要です

 

今回の古御堂先生のご発表によると

北海道内のいくつかの高校が連携して

既存の避難訓練の見直しや

防災教育の体系化などされているそうです

 

2019年には

「世界津波の日」高校生サミットが

北海道で開催されました

今年度は熊本で開催されますが

本校からも参加する予定です

 

みなさんからいただいている

お見舞いや義援金を

その旅費など生徒の学びのために

充てさせていただきます

壊れた備品の修理や買い替えに

使う方法もありますが

レーガン元大統領の言葉を借りて

「教育は我が国最大の天然資源です」

 

私自身被災してから

物欲が全くなくなった

ということもあります

今までは新しいものが出るたび

真っ先に飛びついていたのですが

今では何か買おうとしたときに

どうせ地震が起こったら

姿形なくなるし

そんなことにお金を使いたくないな

と二の足を踏みます

 

でも

人を育てることに使ったら

それは確実に次の世代に何かを

残してくれる

こんな有意義な使い道はありません

 

北海道の高校さんからは

たくさんのことを

学ぶことができそうです

ぜひ交流させていただきたいと

考えています

よろしくお願いいたします

ダルビッシュ選手の逸話

143日目

 

パドレスのダルビッシュ有選手が

日米通算200勝を達成しました

おめでとうございます

 

ダルビッシュ選手の逸話で

私がちょこちょこ生徒に話しているものがあります

 

それは

 

20歳の時

不甲斐ない登板の後

ホテルで落ち込んで

40歳になった自分がホームレスになって

お金もない

ご飯も食べられない状況を

想像した話です

 

その時

神様がいきなり現れて

『20歳の時のことを覚えてるか? 

 あの頃に戻りたいか? 

 1回だけチャンスやる

 その代わり

 できること全部やらなかったら

 またここに戻すぞ』

 
それ以来

自分は神様のお陰で

未来から戻って来たことに

そして

その時自分がやらなければならないことを

全てやるようになったのだそうです

 

その気持ちが

今回の偉業に繋がっているのですね

 

WBCに時に見せた

若手を惹きつけるリーダーシップも

手本にすべきものでした

 

スケールの小さな話にはなりますが

私自身このことを実行しています

 

例えば夏休みに入る前

一旦夏休みの最後の日を

想像するのです

「あれもすべきだった

 これもできなかった

 あーあ

 明日から夏休みにならないかな

 夏休みの初日に戻りたいな」

ふと現実に帰ると

実際に夏休みの初日!

目の前がパッと薔薇色に

 

でもまた同じことを繰り返して

結局本当の最後の日に

さらに落ち込むことには

なるのですが

 

ここがダルビッシュ選手とは違うところです

 

でもまあ

今日という日は

これからの人生の中で

一番若くてなんでもできる日です

毎日そう言い聞かせて

できることを精一杯やっています

 

被災地のみなさん

何かひとつできたら

その日の自分を

褒めましょうね

県の復興計画

142日目

 

能登半島地震からの復興計画が

県により示されました

 

「能登が示す、ふるさとの未来」

をスローガンに

「創造的復興の実現に向けた羅針盤」

と位置付けられています

 

「創造的復興」とは

「単に被災前の姿に復元するのではなく

 元々あった課題を踏まえ

 未来思考に立って

 以前よりも良い状態へ持っていく」

こと

 

13の分野で

プロジェクトが立ち上げられましたが

そのうちのひとつ

「能登に誇りと愛着が持てるような

 『学び』の場づくり」

に着目しました

 

国内外の生徒と課題解決型学習を進める

創造的復興計画の推進を目指します

 

まさに「街プロ」で取り組んでいるもので

今後一層前向きに進んでいく

大きな支えとなりそうです

 

東日本大震災の復興計画では

結果的に被災地から都市部へ出た人たちを

復興の主体として巻き込めなかった

という反省があるそうです

 

私が卒業式でいつか帰って来いと呼びかけた

「一旦輪島を離れるみんな」の

力が必要なようです

 

復興プランには

関係人口の拡大を視野に

「都市と地方を行き来する

 2地域居住の推進」

なども盛り込まれています

 

今日は

避難訓練を行いました

例年だと

時刻や被災箇所を直前まで知らさずに行うなど

より実際を想定した訓練を

目指していましたが

今年はそんなリアルは追及しませんでした

何よりも自分達自身

イヤというほど体験しているし

悲しいことを思い出すかもしれない

形通り避難場所の確認に留めました

 

 

 

 

 

 

とはいえ

余震の心配はまだまだ続くし

学校の危険箇所の修繕も進んでいません

一人ひとりが自分の命を守る

意識が必要です

 

最後にいいお話

先日3年生の岸野望さんが

崖の下に倒れていた方を発見

動けなくなっていたところを

助け上げて避難所まで

連れて行ってあげたそうです

崖に落ちて2時間以上経過

警察犬も出動準備しており

倒れた方も

このまま誰にも見つけられずに…

との思いもあったそうです

 

元気になられた今日

お礼に学校までお越しくださいました

 

 

 

 

おかえり!まれちゃん

141日目

 

高校総体総文の壮行式を行いました

 

 

 

 

 

 

練習場所もままならぬ中

それぞれの部活動で

工夫を凝らしながら

練習を重ねて来ました

 

運動部で出場するのは

陸上 男子バレー 男子バスケ

ソフトテニス サッカー 卓球

バドミントン 剣道

です

 

 

 

 

 

 

一方文化部は

吹奏楽 美術 箏曲 和太鼓

アントレプレナー同好会の

みなさんです

 

 

 

 

 

 

それぞれに力を発揮して来てください

 

野球部が力強いエールを送ってくれました

 

 

 

 

 

 

 

そしてなんと

そんなみんなの激励に

今日はドラマの設定では本校卒業生

まれちゃんがかけつけて下さいました

 

お姉さんの土屋炎伽さん

弟さんで声優の土屋神葉さん

といっしょに

3人姉弟でおこしくださいました

ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

質問に丁寧にお答えくださり

握手してもらった男子生徒はメロメロ

女子生徒も「かわいい~」の連発でした

 

まれちゃんはドラマの設定では

祭り好きで太鼓の名手

和太鼓部の生徒といっしょに

見事なばちさばきを披露してくれました

 

 

 

 

 

 

話題のフォトブック「たおリズム」に

メッセージを書いて

贈ってくださいました

正面玄関に

大切に飾らせていただきます

 

 

 

 

 

 

昨年誕生した赤ちゃんも

連れてきてくださいました

さすが大物の片鱗です

可愛い笑い声で

女子高生たちを

とりこにしていました

 

選手たちは大きな力をいただきました

きっと活躍してくれることと思います

世界農業遺産千枚田の田植えです

140日目

 

爽やかな風そよぐ5月

透き通るような日本海を背に

JRC部の生徒たちが

田植えボランティアに参加しました

 

 

 

 

 

 

JRC部とは

Junior Red Cross(青少年赤十字)

地域のボランティア活動に

積極的に参加しています

 

千枚田は

奥能登で一番高い山

高州山の地滑りによってできた

特殊な地形を利用して作った

美しい棚田で

一枚の平均が1.6坪と

非常に小さな田んぼの集まりです

 

こんな逸話が残っています

ある若者が本当に千枚あるか

数えてみたそうな

起伏が激しく

汗だくになってきたので

途中で着ていた蓑を

脱ぎ捨てたんじゃと

実際に数えると999枚で1枚足らない

何度数えても1枚足らない

日も暮れてきたので

あきらめて帰ろうと

途中で脱ぎ捨てた蓑を拾い上げると

なんとその下に1枚の田んぼが

隠れておったんじゃ

 

そのくらい1枚1枚が小さな田んぼです

地震直前には実際1,004枚の

田んぼがあったそうです

地震で崩れたところもあるかも

私が子供の頃は2,146枚あったと記憶しています

 

震災後初めて千枚田に足を運びました

途中凄惨な地震の爪痕を目の当たりに

道路が大きく波打っています

こんな大きいまんまるい石

どっから来たんだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水平線に見えるのは

「観音崎」という岬です

観音様が仰向けに横たわっている

その横顔に見えることから

「観音崎」という名前なのですが

地震ですっかり崩れてしまって

観音様には見えません

青酸カリの話

139日目

 

とある大学で青酸カリが紛失

もしくは記載漏れとの報道がありました

 

今日のブログには

「死」に関する記述があります

嫌な人は読まないでください

 

また私の記憶を頼りに書いたもので

実際に実験した訳ではありませんし

出典が明らかではない情報も多いです

話のネタ程度に読んでいただけると

 

私も大学の頃

青酸カリを日常的に使用する

研究室にいましたので

多少の知識があります

 

報道によると

紛失した総量は50g

160人分の致死量に相当するのだとか

あれあれ?

青酸カリの致死量はたしか0.1g

500人分では?と思い

いろいろ調べてみると

文献によって

0.1gから0.3g

うーん開きがあるのですね

 

0.1gで耳かき半分くらいだったから

0.3gだと耳かき山盛りか

 

青酸カリを用いたミステリーには

いろいろありますが

口紅に忍ばせておいて

塗った瞬間

ウッてなるパターン

でもこれはありえません

 

耳かき山盛の白い粉に塗れた口紅

見ればおかしいって気づくでしょ

 

万が一慌てていてきづかなかったにしても

耳かき山盛りって

どんな口のデカさですか

オバQか

 

そう考えると

コーヒーカップのふちに…

これも実際にはありえませんね

 

そもそも

青酸カリ中毒のメカニズムを知れば

皮膚についたくらいでは

死なないことがわかります

 

青酸カリ中毒の死因は

窒息です

えっ?

薬を飲んでどうして窒息?

 

青酸カリが胃に入ると

シアン化水素というガスが発生します

コーラを飲むと

シュワシュワと炭酸ガスが発生して

ゲップが出るのと同じしくみです

化学的には「弱酸の遊離」といいます

 

発生したシアン化水素ガスが

肺に入り赤血球のヘモグロビンに

ピタッとくっつきます

ヘモグロビンは

酸素を全身に送る役割をしていますが

それができなくなるわけです

つまり窒息死

即死ではなく

苦しむ時間が長いと予測されます

 

青酸カリを飲まされた被害者が

口から血をタラリ

窒息死ならこれもないでしょ

いえいえ

これはあり得るのだそうです

酸素不足を感知した脳が

肺に向かって

「酸素が足らん!もっと吸え!」

肺は

「ちゃんと吸ってますけど」

「嘘つけ!サボるな!」

「サボってませんて」

こんなやりとりがあるかどうかは

わかりませんが

やがて理不尽な要求に肺胞が破裂

 

私の研究室の冷蔵庫には

生卵が常備されていました

胃で発生したシアン化水素を

吸収する性質があるそうで

青酸中毒が疑われる場合は

直ちに飲ませろと

言い伝えられていました

 

あと研究室には

いつもほんのり

アーモンドの香りが漂っていました

そう

アーモンドの香りの素は

微量に含まれている青酸

 

救急救命する際に

口元からアーモンド臭がしたら

人工呼吸はやめて

心臓マッサージだけにするそうです

もしも青酸中毒だった場合

いっしょにシアン化水素を

吸ってしまう恐れがあるからです

 

そんなこんなの青酸カリ

あと解毒剤の話とか

コアラの大好きなユーカリの話とか

まだまだ授業のネタとしては

事欠きませんが

 

今回の件

盗まれたのではなく

処分したのを記載漏れした

であることをお祈りします

震災が結ぶ絆

137日目

 

令和9年

石川県を会場に

全国高等学校総合文化祭が

開催されます

 

生徒準備委員による活動も開始されました

https://ishikawa-koubunren.jp/news/entry-10917.html

 

現在

県内の高校で分担して

日本全国各都道府県を形どった灯篭を製作して

全国からの高校生のみなさんを

おもてなしする準備をすすめています

 

輪島高校が担当するのは

何かの縁でしょうか

阪神淡路大震災を経験された兵庫県

今回も多くの方から支援をいただいております

 

 

 

 

 

 

淡路島も作っています

 

今回被害の大きかった

美術室に置かれていましたが

崩れたものの下敷きになりながらも

なんとか原型を留めていましたので

少々骨組みを組み直しました

 

全国の高校の文化部のみなさん

お待ちしています

お楽しみに 

 

今日も内灘高校へ生徒が集まって来ます

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースの3年生で

テストが行われました

 

 

 

 

 

 

本校では昨年度より

中間テストを廃止しましたが

科目によっては

必要に応じてテストを実施しています

 

輪島高校から先生が問題用紙を運び

内灘高校でも本校と同じ緊張感です

輪島高校の2人の同級生

136日目

 

5月15日

今日は創立記念日

生徒はお休みです

 

大正12年に

産声をあげた本校は

昨年100周年記念式典を

挙行いたしました

 

大正12年は関東大震災があった年です

つまり輪島高校と関東大震災は同級生

その日台風が日本近海を通過していて

強風に煽られ火が燃え広がった

いわゆる複合災害だったそうです

 

今回の輪島の被災も

火災発生時に

津波の引き潮により

川の水が干上がり

消火が叶わなかった複合災害です

 

地盤隆起でいうと

関東大震災の2mの2倍の4m

この規模の地殻変動は

6000年ぶりなんだそうです

 

そう考えると

地質学上においても

とんでもない歴史に立ち会えたんだなと

 

もっとも隕石の衝突で滅んだ

恐竜さんにはかないませんが

 

人類の歴史でいうと

天災が原因で滅んだ文明は

ポンペイたったひとつしか

ないんだそうですね

人災が原因で滅んだ文明は

山ほどあるのに

 

そう考えるとなんだか悲しくなります

 

と同時に

関東大震災の年に生まれて

100年を経て

新たな100年の始まりを

能登半島地震でスタートした

本校ではありますが

再び立ち上がる勇気が湧いてきます

 

もうひとり輪島高校の同級生がいます

それはプラネタリウムくんです

世界初の近代的な

光学式のプラネタリウムは

同年ドイツで誕生しています

 

一昨日

能登半島でオーロラが見られたそうです

能登半島唯一のプラネタリウムを持つ天文台

「満天星」でも観測されました

 

天文台「満天星」は

「まんてんぼし」と読みますが

漢字検定準1級試験では

「どうだんつつじ」と読みます

 

私は退職したら

オーロラを見に行く旅行を

夢見ていたのですが

北欧やカナダまで行かなくても

生まれたこの場所で

見ることができるんですね

驚きです

チャレンジウォークの頃

135日目

 

例年でしたらこの頃

本校の伝統行事

チャレンジウォークを開催しています

 

心地よい初夏の風を感じながら

世界農業遺産である千枚田までの

海辺の道を歩きます

 

それぞれの力に合わせて

千枚田を超えて先を目指す生徒もいます

なのでチャレンジウォークです

 

チャレンジウォークについて

過去の生徒が

後輩に向けて書いた

作文があります

 

「チャレンジウォークとは

 ずばり自己目標達成の練習です

 この先

 いろんなことで悩んだり

 つらい思いをして

 自分の目標を叶えるため

 努力しなければいけないことが

 増えてきます

 『歩く』ことでそのことを練習するのです

 ただそういう難しいことは

 頭の隅に置いて

 楽しく歩けばいいと思います

 〈中略〉

 コースを歩いているうちに

 おもしろいものを見つけたら

 友達と一緒に笑ってください

 『あんなものもあったね』

 3年生になっても覚えているかも

 しれません

 こんなふうに考えるだけでも

 たのしいことがいっぱいあります」

 

この作文を書いてくれた彼女は

現在小説家として活躍しています

このころからその片鱗が

垣間見えますね

 

ところでこのチャレンジウォークは

私が高校3年生のときに

始まりました

 

当時は「夜間歩行」といって

懐中電灯の灯りだけを頼りに

一晩かけて50kmほどの行程を

ひたすら歩き続けるものでした

 

そのハードさゆえに反対する声もあり

校庭の銅像に

「夜間歩行反対!」という

プラカードをかける輩まで

出てくる始末

 

後で聞いた話ですが

先生方は

「こんなことをするのは

 平野に違いない!」

と噂していたそう

 

名誉のために行っておきますが

決してそのようなことはしていません

なぜなら

「夜間歩行」が大好きだったからです

 

その証拠に

当日みんなを盛り上げようと

懐中電灯ではなく

わざわざ「御用提灯」を仕立てて

持っていったくらいですから

 

 

 

 

 

 

 

みんなは大爆笑で喜んでくれました

 

ただこのあと

恐ろしい試練が待っていようとは

このときは知る由もありませんでした

 

この重い提灯を

50km運ばなければならない現実

しかも蝋燭が消えないようにそっと

 

はじめ喜んでくれたみんなも

そのうち見向きもしないようになりました

 

このことまで考えが及びませんでした

 

このとき得た人生の教訓は

「後先考えずに一瞬のウケを狙ってはいけない」 

進学について考える

134日目

 

Benesseさんから

大学入試に関するお話を聞きました

 

最近では

「年内入試」というシステムを使って

大学へ進学する生徒が増えています

 

これは従来推薦入試とかAO入試とか

呼ばれていたもので

12月までに合格を決めてしまうものです

 

2000年頃には3割程度だった

推薦入試での大学入学生は

一昨年以降一般入試生を上回り

今では半数以上の大学生が

「年内入試」で合格を勝ち取った方です

 

詳しくは

2023年3月頃のこのコラムで

特集しましたので

生徒や保護者の皆さんは

ぜひご一読ください

 

ただそこで評価される力は

従来の推薦入試などとは異なります

 

例えば「年内入試」のひとつ

「総合型選抜」で求められるのは

◯大学で何を学びたいかという明確な意識

◯グループディスカッションをする力

◯協調性やコミュニケーション能力

◯目標を達成するためのプロセス

などです

 

さて それらの力を育むためのプロセスは

①経験

 探究活動や行事を通じ

 視野をより広げる

②内省

 心が動いたことや

 なぜ心が動いたのか振り返る

③展望

 より深く自分を知り

 よりよい生き方を考える

 

さらにある大学教授は

次のように語っています

「探究学習などについては

 入試を意識して綺麗な結論にこだわり過ぎた取り組みは

 必ずしもよい評価とはなりません

 結果・成果だけではなく

 何に関心があり

 問題解決のためにどのように試行錯誤をし

 失敗も含めてそこから何を学び

 それを踏まえて大学で何をしたいかを

 明確に言語化することが必要です」

 

いかがですか?

いま「街プロ」で取り組んでいること

そのものではありませんか?

 

「街プロ」は

大学入試のためにやっているものでは

決してありません

 

そして

高校の3年間で完結するものでもありません

 

「街プロ」でやったことに魅力を感じ

大学でさらに学んで深めたいと実感した生徒は

大学合格後にさらに伸びます 

「学びウィーク」って何?

132日目

 

巷では中間テストが行われている頃

でも本校には中間テストがありません

昨年度廃止しました

 

その期間中設定したのが「学びウィーク」

 

「学びウィーク」では

午前中4時間授業を行ったあと

午後は各自で必要な学習を自学します

昨年度は3回実施しました

5月と10月と12月

1年生の保護者の皆さんは

「そんなんで大丈夫?」

と不安になるでしょう

このブログでも

その時の様子を紹介していますので

ぜひご覧ください

 

「学びウイーク」の大きな目的は

次の2つです

 

(1)「やらされる勉強」からの脱却

 「学びウィーク」では各自で

  学習する教科をコーディネートします

  あるクラスでは 

  やりたい教科ではなく

  やらなければならない教科を選べ

  と指導しています

  教員に質問しに行ってもいいけど

  教員は質問に直接は答えません

  あくまで学ぶ方法を教えます

 

(2)「テストがあるから勉強する」からの脱却

  昨年の「学びウィーク」の後

  前年度との家庭学習時間を比較しました

  すると驚くべき結果が見られました

  特に1年生において顕著で

  中間テスト中(昨年度)は平均4時間

  学びウィーク中(今年度)は2時間

  これは致し方ありませんが

  注目すべきはその後です

  昨年、中間テストが終わったら1時間に激減

  テストが終わったら途端に学習しなくなりました

  ところが今年「学びウィーク」が終わった後は

  2時間半と逆に微増しているのです

  学び方が身についた

  効果を実感できました

 

また、Benesseのスタディーサポート

(学びのためのアンケート調査)

の結果においても、

授業の予習復習および宿題以外の

学習時間が増えているとの分析がなされました

わずかずつですが

自分で学ぶ姿勢が身についてきていました

 

「中間テストがなくなって勉強しなくなるのでは?」

「自学の制度は輪高生には時期尚早では?」

との不安の声を一部の保護者からいただいていますが

そうならないよう指導してまいりますので

ご理解をお願いします

また、ご家庭での学習状況を

お知らせいただけると改善に繋がります

よろしくお願いします

 

そのほか

大学教授等による特別講義や

有名塾講師等による講演など

「学ぶ心に火をつける」

さまざまな仕掛けを用意しています

 

「学びウイーク」は明日から始まります

青葉の頃

131日目

 

青葉フィルハーモニー管弦楽団さんより

音楽活動に使ってほしいと

義援金のお申し入れがありました

 

青葉フィルさんは

東急田園都市線・青葉台を拠点に

活動していらっしゃる

アマチュア管弦楽団です

 

来る7月15日(月)14時より

横浜市青葉区民文化センター フィリアホール

において定期演奏会を開催されるそうで

その収益金を送ってくださるそうです

ありがとうございます

 

今回ご連絡をくださった

角谷 陽児さんは

6歳の頃からバイオリンを始めて60年

途中バイオリンを

お猪口に持ち替えた期間が長かったそうです

その分味のある

大人にしか出せない演奏が楽しめるのでは

と期待しています

 

詳しくはこちら

http://aoba-philharmoniker.jp/

大地の子

130日目

 

内灘高校には

今朝も金沢近郊に避難している生徒たちが

通って来ています

 

ひとりまたひとりと輪島に帰り

今では20人くらい

この後も

仮設住宅などの環境が整い次第

生徒たちは帰って来ます

 

私の父方の祖父は昭和の初め

中国は青島(チンタオ)にあった

日本人学校の校長をしていました

 

多くの日本人が暮らし

豊かな生活を送っていたようです

祖父も

父を含めた5人の子と妻で

幸せに暮らしていました

 

ところが状況が一変します

ソ連が宣戦布告し

侵攻を開始したのです 

 

ひとりまたひとりと日本へ帰り

生徒が減っていきます

 

最後に全校の生徒が

父の兄弟5人だけとなったところで

学校を閉じることとなりました

 

「ここは危険だから

 お前たちは先に北京に向かい

 そこで待ちなさい

 私は残務が終わり次第追いかける」

 

祖母は5人の子を連れて

一旦北京駅に降り立ちますが

「死ぬなら一緒に」

思い直して

もう一度折り返しの列車に

乗り込んだのです

 

そのときです

天皇陛下の玉音放送が流れたのは

 

一瞬の判断で乗り込んだ列車が

北京から青島へ向かう

最後の列車となりました

 

もしその時一瞬の躊躇があったら

家族が再び逢うことがなかったし

日本に帰れることはなかった

父は残留孤児として過ごすことに

だとすれば

今私はこの世に存在していません

 

映画のような

でも実際にあった話です

 

じいちゃん

あの時あなたはどんな気持ちで

子供たちを日本へ送り返していたのですか

 

あなたの孫は

全く逆の立場で

引き上げてくる子供達を

待っています

 

 

 

 

 

   青島日本中学校校舎 

 

 

 

 

 

 

 

 

 青島日本中学校校歌

 

 

遠くに行くには?

129日目

 

「早く行きたかったらひとりで行きなさい

 遠くへ行きたかったらみんなで行きなさい」

というアフリカのことわざがあります

 

はるか昔アフリカで生まれた我々の祖先は

みんなで遠くへ向かって歩き出し

子孫を増やしながら

世界中へと拡がっていきました

 

「鳴かぬなら自分で鳴くわホトトギス」

私は昔から他人の話を

全く聞かないタイプの人間でした

 

でも今

みんなで行くことの大切さを

この年になってはじめて

しみじみと感じています

 

他の人の意見を聞くのは

時間がかかります

反対意見が出てきたら

説得するためにさらに時間がかかります

まして反対に説得されることばかりです

 

だから

ひとりでする方がはるかに早いです

 

以前

尊敬する先輩の先生から

「一番間違いなく確実な

 仕事のやり方を教えてやる」

と云われたことがあります

 

それは

「誰にも頼らずひとりでやれ」

 

以来

大事な仕事は誰にも頼らず

ひとりでやっていたつもりでしたが

結局誰かが尻拭いをしてくれ

結果として迷惑をかけることが

多かったような気がします

 

いろんな人の意見を聞けば

いろんな角度から検討できますし

よりよいやり方が見つかったりもするし

だからこそ

遠くへ遠くへ行けそうな気がします

 

木曜日の7限目は「街プロ」の時間

みんなで話し合って

遠くへ遠くへ行きましょう

 

2年生は多くの生徒が

自分が取り組む

まちづくりのテーマを決め

動き出しています

 

 

 

 

 

 

近いうちにグループごとに

活動資金調達のための

コンペを行う予定でいます

 

多くの皆さまからいただいた

貴重なお見舞い金は

この活動に使わせていただきます

差し当たって必要なモノを買うより

「人づくり」

長岡藩の「米百俵」の精神です 

 

1年生はオリエンテーションです

 

 

 

 

 

 

これから1年間どんな活動をしていくのか

イメージを膨らませました

 

話し合いにポジティブな生徒もいれば

ネガティブな生徒もいます

 

数学者マルシャル・ロサダは

「3対1の法則」を提唱しています

ビジネスチームに成功をもたらすためには

「メンバー間の

 ポジティブな相互作用と

 ネガティブな相互作用の比率」が

最低でも「2.9013:1」でなければならない

というものです

 

一つのネガティブな意見や行動の

悪影響を打ち消すのに、

3倍の量のポジティブな

意見や行動が必要になるそうです

 

ポジティブとネガティブの割合が

このラインを下回ると

チームの仕事ぶりは急速に落ち込みます

 

上機嫌を周囲に振りまいて

みんなの機嫌を良くしてくれる人には

感謝をしましょう

 

逆に自分の感情のままに

不機嫌やイライラを振りまいている人は

チームに対して

大きなマイナスを及ぼしています

 

ネガティブとまではいかなくても

辛くて悲しくて

まだ動き出す気になれない

という人もいるでしょう

そんな人は

無理しなくていいよ

ゆっくり

自分と向き合う時間にしてください

太鼓の絆とお笑いと

128日目

 

帝京安積高校の和太鼓部の先生から

励ましのお便りをいただきました

 

毎年夏に御殿場で行われている

全国高校和太鼓選手権で

同じステージに

立たせていただいている仲です

 

学校のある郡山市は

東日本大震災のとき

建物の倒壊だけでなく

放射能汚染にも苦しめられたそうです

 

ほぼ全壊した校舎から

先の見えない中での

活動再開

 

瓦礫の撤去などをしながらの活動

そんな中で出演依頼を全て引き受け

日本一の栄冠を勝ち取るまでの頑張り

震災をきっかけとして

大きく飛躍した歴史が

綴られていました

 

 

 

 

 

 

輝かしいまでの笑顔

自分たちにとって

大きな励みとなります

 

坂本 雄一 先生

部員の皆さん

夏にお逢いできることを

楽しみにしています

 

もう一件

大阪の高校生からの支援の申出が・・・

「今 不足しているものは何ですか?」

と訊かれたので

「笑い」

と答えたら

即座に

「ほな笑かしに行きますわ!」

と夏休みに漫才しに来てくれるのだそう

ほんま大阪の高校生はおもろいです

インターネットコオロギの謎?

127日目

 

今日は内灘高校に来ています

金沢近郊に2次避難している生徒の

オンライン授業の場として

校舎の一部を使わせていただいています

 

 

 

 

 

 

オンライン授業なら

避難先でもできるのですが

やはり友人どうし

直接顔を合わせることが大切です

 

 

 

 

 

 

こんな研究があります

金沢工業大学での

コオロギに関する研究です

 

そこで飼育されているコオロギは

1匹ずつ透明なケースの中で

育てられています

 

餌が充分に与えられ栄養状態がよく

運動する空間が限られているため

運動不足になりがちで

自然界のコオロギに比べて

体が肥大化し

その分力も強いそうです

 

1匹ずつ隔離されているので

直接の交流はありませんが

ガラス越しにお互いの姿と声を

確認することができます

その生活環境がSNSでの

交流と似ているので

「インターネットコオロギ」と

呼ばれるようになりました

 

インターネットコオロギは

野生のコオロギには見られない

独特の特徴を持ちます 

 

(1) ケンカにおいて手加減ができない

 オスどうしの縄張りで

 野性のコオロギは

 相手が縄張りを出て行ったら

 そこで攻撃の手を止めますが

 インターネットコオロギは

 どこで攻撃の手を止めてよいのかわからず

 執拗に攻撃し続けて

 相手を喰い殺してしまうのだそうです

 

(2) 恋愛においての引き際がわからない

 オスからメスへの求愛で

 野性のコオロギは

 何度かアプローチしてもダメな場合

 次のメスを探し出しますが

 インターネットコオロギは

 自分が嫌われていることを理解できず

 執拗に求愛し続けて

 それでも相手が

 自分の思いどおりにならないと豹変し

 相手を喰い殺してしまうのだそうです

 

やはり直接会う機会を

積極的に設定することが

学校に求められているようです 

 

 

 

 

 

 

 

また今日は

輪島漆芸技術研修所の卒業式が

行われました

 

本来3月に行われるはずだった式

本日ようやく

金沢市のしいのき迎賓館で

挙行されました

 

輪島には帰れないということで

卒業製作を断念した方も

いらっしゃいます

 

そんな中

卒業製作を仕上げられた

14名の漆人(うるしびと)が

飛び立っていかれました

 

「綺麗な姿で卒業していきなさい」と

小森邦博所長が集められたお見舞いで

お着物をしつらえてくださったそうです

 

 

 

 

 

 

送辞で送り出した余門さん

答辞を述べられた日野さんは

ともに私の近所で

火災で大切なお宅を失った方です

同じく近所には

人間国宝の前大峰先生 前史雄先生のお宅もあり

多くの貴重な宝物が焼失しました

 

しかし

困難の中で

卒業を迎えられた卒業生をはじめ

若い職人の方々が

この文化と伝統を

きっと後世に伝えてくれるものと

信じています

カ行で生きる

124日目

 

ゴールデンウイークまっただ中

例年妻の実家の田植えをしていますが

珠洲市にある実家と田んぼも被災したので

今年の田植えはなしです

 

日本海を見下ろす高台にある田んぼで

お昼に食べるおにぎりのおいしいこと

ウグイスの声も聞こえるんです

GWのはじめの頃は

たどたどしく鳴いていますが

終わりの頃には

上手に鳴けるようになっています

 

復興したら

田植えとおにぎり体験ツアーを

企画してみたいです

全国のみなさんにもぜひ

体験していただきたいです

 

さて学校では

学務員の谷川毅さんが

校庭にニゲラの苗を植えてくださいました

 

 

 

 

 

 

根付くことができれば

6月頃に青い花を咲かせてくれるそう

楽しみです

 

ニゲラの花言葉は「未来」

なんだか今にぴったりですね

 

谷川さんからは

懇意にしていらっしゃるという

星 みちこ さんの詩も

紹介していただきました

 

カ行で生きる 

 かざらず

 かまえず

 かたよらず

 

 きばらず

 きどらず

 きめつけず

 

 くさらず

 くじけず

 くるしまず

 

 けろけろ

 いまの

 

 こころを

 生きる

 

 ・・・カ行の日あり

   苦行の日あり

 

でこぼこのグラウンドでは

野球部が練習

 

 

 

 

 

 

教室では

受験生が学習に

それぞれ励んでいます

 

 

 

 

 

 

避難所では落ち着いて

学習できないだろうし

学習塾もやっていないし

 

でも与えられた環境で

今できることを精一杯やれば

きっと結果はついてくる

がんばれ!

 

今夜はNHKで19:30からゆずさんも

歌でエールを送ってくださいます

「ライブエール」お楽しみに!

転生したら風鈴だった件

123日目

 

僕らの街は僕らが創る

毎週木曜は「街プロ」の日です

 

今日は東京から大成建設さんを迎え

街づくりのヒントをいただきました

体育館に集まりワークショップです

 

 

 

 

 

 

リサイクルとアップサイクル

能登地震の災害ゴミは現時点で

体育館 2,700棟分と

試算されているそうです

 

捨てられる資源を

再利用するのがリサイクル

今よりさらに有用なものに

生まれ変わらせるのが

アップサイクルの考え方です

 

「街プロ」では

観光、教育、漁業、スポーツなど

10のグループに分かれて

それぞれ興味ある分野から

街づくりにアプローチしています

 

 

 

 

 

 

一人ひとりが4コマ漫画を描く

今日のワークショップ

 

1コマ目は

「転生させたいモノを決めよう」

 

2コマ目は

「そのモノの気持ちになって

 どんな転生をしたいか考えよう」

 

3コマ目は

「そのモノの転生した姿を

 描いてみよう」

 

4コマ目は

「転生したモノが

 どんなふうに過ごしているかを

 想像しよう」

 

 

 

 

 

 

生徒から出たアイデアは

倒木でキリコや太鼓

 あるいは公園の遊具

瓦で道路

倒壊家屋でサッカーゴール

 

素敵だなと思ったのは

焼け跡で焼け残った

茶碗を集めて崩して成形し

風鈴に蘇らせるいうアイデア

被災地の思いを

「音」で残したいのだそう

 

大成建設さんの技術で

形になるのであれば

素晴らしいことだと思います

 

みなさんは

災害ゴミを生まれ変わらせるとしたら

どんなアイデアがありますか?

 

さて明日から4連休

輪島高校では

4日とも学校を開放して

学習場所として

生徒の皆さんに活用してもらう

準備をしています

 

昨年度は

教員の多忙化改善の視点から

土日祝日は

学校を閉めていました

 

今年度は

未だ避難所生活を

余儀なくされている

生徒もいる中

少しでも落ち着いた学習環境を

提供したいとの

先生方の熱い思いから

特別に実現に至ったものです

 

ですので

他の高校の生徒さんや保護者の方は

「輪島高校がやっているのだからぜひうちも」

と思わないでいただきたいし

本校においても

これからずっと続くとは

思わないでいただきたいです

 

花壇の花が満開です

震災前にちょこっと植えた苗が

花壇いっぱいに…

名前は忘れました 

 

 

 

 

 

 

 

避難所にも

筍の芽をあしらった

おしゃれなオブジェが… 

 

 

 

 

 

 

 

今日のワークショップで学びました

Learning by Doing

オランダの教育方針です

令和の五者とは?

122日目

 

NHK「クローズアップ現代」で

生徒の様子が放送されました

地震から4ケ月

この間生徒が何を考え

そしてどうあろうとしたか

何人かの生徒にクローズアップ

少しずつ前を向いていく様子が

頼もしく感じました

 

また、先日行われた入学式の模様が 

1日(水)18:10よりNHKの福井ローカルで

2日(木)朝5:00台に「おはよう日本」全国版で

放送される予定です

 

 

さて、昔から「教師は五者たれ」

という言葉があります

「学者のように学べ」

「医者のように生徒を診よ」

「役者のように生徒を魅了せよ」

「易者のように生徒の未来を見よ」

「芸者のように生徒に寄り添え」

というものです

 

このような先生方の

献身的な努力に支えられて

世界的にも類を見ない高い水準の

令和の日本型教育が

展開されている反面

 

授業以外の業務が

教員に大きくのしかかっています

 

教師を授業に集中させるため

その他の業務を外部委託している

諸外国に比べて

教師の成り手不足を招いていますし

 

最近では五者に加え

カウンセラーやロイヤーなど

かつてなかった役割まで

求められるようになっており

事態は深刻になっています

 

とはいえ

教師は未来を創る仕事である

ということは変わらない事実であり

その思いに支えられ

つらい日々もしあわせな日々に

 

「辛い」という漢字に

一本書き加えるだけで

「幸せ」になるように

 

先述の五者はいささか昭和の匂いがしますが

それでも永劫変わることのない

教育の「不易」であると思います

 

令和の教員はどんな五者であるべきか

教育の「流行」について

私は普段こんなこと心がけています

 

教師たる者

1.Collector であれ

  身の回りの様々な素材から

  教材をつくりだせ

  そのためにアンテナ高く

  あらゆるデータを吸収しまくる

  教師たる者 コレクターであれ

2.Coordinator であれ

  生徒の学ぶ意欲をかき立てるのは

  教師の学ぶ意欲

  吸収した素材を分析

  創造へと編み上げる

  教師たる者 コーディネーターであれ

3.Creator であれ

  二度と同じ授業はしない

  毎回必ずひとつは

  新しい何かを携えて教室へ

  新しいものを創造し続ける

  教師たる者 クリエイターであれ

4.Presenter であれ

  シンプルで強くわかりやすく

  オリジナリティーに溢れた発信

  生徒の表現力を高めるには

  教師のプレゼン能力を高めろ

  教師たる者 プレゼンターであれ

5.Planner であれ

  授業中生徒が寝るのは

  面白くない教師が悪い

  自己反省の厳しい者だけが

  よりよい次のプランを可能に

  教師たる者 プランナーであれ

 

吸収→分析→創造→発信→反省→

この3C2Pのサイクルを

常に意識してやってきました

5月4日をお楽しみに!

121日目

 

以前も来てくださった

心のケアアドバイザーの

冨永良喜 先生にお越しいただき

1年生と3年生を対象に

「自分のストレスを知り対処法を学ぼう」

の特別授業をしていただきました

 

 

 

 

 

 

今回は

日本心理臨床学会元理事長の

 鶴 光代 様

立命館大学のカウンセラー

 桝蔵 美智子 様

同じく立命館大学 大学院教員の

 前原 寛子 様

にも同行いただき

気になる生徒の観察をお願いしました

 

 

 

 

 

 

中には最初から最後まで

突っ伏して寝ている生徒も

きっとまだそんな話を聴く

精神状態ではなかったんですね

辛かったら参加しなくていいよ

と声かけすべきでした

配慮が足りませんでした

 

 

 

 

 

 

今日のチェックリストの結果分析は

今後の指導に活かしていきます

 

先日

「ゆず」のおふたりが学校へ来て

ライブをしてくださいました

115日目の配信で

「もうひとつサプライズがあったけど

 それはまた後日」

と書いた件です

情報解禁されるまで書くなと

止められていましたので…

まあタイトルで気づく人も

いらっしゃったでしょうけど

 

被災地の生徒へ歌でエールをと

 

NHKの

「君の声が聴きたい」

とのコラボ企画です

 

5時間目の授業が始まったことにして

しばらくしてゆずさんによる

放送室乗っ取りアナウンスで

コンサートを知らせると

「えー!!」と校舎から大きな歓声が

生徒全員ライブ会場の体育館へ駆けつけます

内灘に避難している生徒にも

オンラインで見えるようにしておきました

 

何人かの生徒が

ゆずさんに当時の様子や思いを語りました

 

そのあと「友〜旅立ちの時〜」を

歌っていただきました

と収録はここまで

 

そのあとは

「夏色」を全員で大合唱

「栄光の架橋」で涙する生徒も

忘れられない思い出になりました

 

今回の様子は

5月4日(土)午後7:30より

NHK総合 BSP4K BS8K 

「君の声が聴きたい presents

 ライブ・エール2024」

で放送されます

ぜひご覧ください

 

詳しくは

https://nhk.jp/music 

高校野球 春の大会です

119日目

 

初夏を思わせる心地よい風

 

高校野球の春の大会に来ています

 

一冬超えて一層たくましくなり

はち切れんばかりのユニフォーム

 

先発のマウンドは濱田くん

 

 

 

 

 

 

安定のピッチングを見せています

6回までピシャリ0点に

 

 

 

 

 

 

6回の裏

宮下くんのタイムリーで

1点先制すると

続く濱田くんの内野ゴロの間に

2点目です

 

 

 

 

 

 

続く7回には

森高くん 平くんの連打のあと

田屋くんがきっちりスクイズを決めます

 

 

 

 

 

 

お母さん方の応援にも熱が入ります

 

 

 

 

 

 

守備の乱れから失点したものの

濱田くんの球威は

最後まで衰えず

3ー1で初戦を飾ることができました

 

 

 

 

 

 

 

今回出場している選手のうちふたりが

避難先から別の高校の野球部に通い

練習に参加させていただいています

 

ご理解をしてくださっている

関係高校の校長先生 監督さんはじめ

多くの先生方

ありがとうございます

 

選手のみんなも

一緒に練習させてもらって

本当にありがとう

今日久しぶりに仲間と一緒に

プレイすることができました

 

そのうちのひとり秋田くんは

1月4日の本ブログで紹介した

配給場所を回っていろんな人に

パンを配っていた彼です

今日お母さんにお会いしました

その当時

もう自分は

野球なんてやっている場合じゃないと

諦めていたそうです

 

諦めないで本当によかったな

 

3月に招待してくださった

仙台育英高校のみなさんからの

励ましのメッセージを

保護者会の方が

わざわざ届けてくださいました

 

 

 

 

 

 

仙台育英高校も

今日は春の大会を戦っているみたいです

公務員としての誇り

117日目

 

本校は今年度

金融教育の研究指定校になっています

 

被災したこんな状況で

辞退してはとの声もある中

「こんなときだからこそ

 できることがきっとある」

と研究主任の山上佳織先生の

力強いお言葉

 

今日は

金沢市長を勤められた山野 之義 氏をお迎えし

1年生全員を対象に

「まちづくりへの挑戦

 〜輪島復興に向けて〜」

と題して講話をいただきました

 

山野氏からの問いかけに

生徒の徳野さんが

すかさず手を挙げて答えます

山野氏からは

「大勢の中で

 真っ先に手を挙げて発言できる君は

 きっとみんなをリードできる人になれる」

 

 

 

 

 

 

 

山野氏は市長時代

金沢市の中高生に対して次のように

おっしゃっていたそう

「環境さえ許せば

 どうぞ金沢を出て行ってください

 環境さえ許せば

 どうぞ日本を出て行ってください

 そしていつの日か

 金沢に戻って来てください

 どうしても戻って来れなくても

 金沢を思い続けてください」

なんだか今の輪島の生徒たちに

伝えたいことそのもの

 

「素敵な街づくりのために

 高校生ができることは何だろう?」

生徒が答えます

「ゴミ拾い」

山野氏はここからも話を広げます

「ある有名企業の創業者の逸話

 毎日せっせとひとりでゴミ拾いを

 していたところ

 周囲の人はそんなたくさんのゴミ

 ひとりで拾っていても仕方ないだろう

 今の被災地のゴミも同じ状況

 でもその人は云いました

 『ひとつ拾えばひとつ綺麗になる』」

その話題の豊富さに

生徒もどんどん引き込まれます

 

一緒に小坂小学校の

久野 恭子先生も

ボランティア休暇で

来てくださいました

 

小坂先生のご専門は音楽

校内の清掃や

災害ゴミの撤去など

献身的に働いてくださった他に 

ストリートピアノで

即興ライブです

生徒からのリクエストに

何でも弾いてくださり

一緒に歌う生徒も

 

 

 

 

 

 

私もギターとカホンで加わり

セッションしました 

 

おふたりには放課後にも

若手教員研修をしていただきました

石川県では優秀な若手教員を育成すべく

若手教員育成プロジェクト

(通称若プロ)を展開しており

その一環です

 

若手教員の

心の悩みを聴いていただき

それぞれのお立場から

適切なアドバイスを

いただきました 

 

 

 

 

 

 

実家が金沢で単身赴任の

山崎裕貴先生

今回帰省し損ねて輪島で被災

翌日からずっと車中泊で

学校再開に向けて

力を尽くしてくれていた先生です

「正直心折れていました

 公務員だからという誇りだけで

 踏ん張ってきました

 市長として心折れそうな時

 支えとなったものは

 何ですか?」

 

山野氏からは一言

「家族です」

思わず目頭が熱くなりました

 

同時に

その家族すら失った方の

気持ちを思うと

 

なんともやるせない気持ちに  

花いちりん描く会

116日目

 

毎週木曜日の7限目は

総合的な探究の時間

 

「WAJI活(街プロ)」

僕らのまちは僕らが創る

をコンセプトに

今被災地のために

今の自分に何ができるか?

一人ひとり自分なりの

課題を探しています

 

 

 

 

 

 

本日別の会議で本校を訪れていた

文科省の方やNPOカタリバさんも

活動をご覧になり

一人残らず真剣に自分ごととして

取り組んでいると

驚いていらっしゃいました

 

 

 

 

 

 

 

神戸の「花いちりん描く会」代表の

立岡佐智央さまより

お花のカレンダーと

手記「花と百字文」を

届けていただきました

 

 

 

 

 

 

立岡さま曰く

「花いちりん描く会」は

阪神淡路大震災を超えて

大地に咲いた野の花のような

いわば震災を超えてしぶとく

生き残った花だそうです

 

「花と百字文」は

会員の方が手作りで編まれた体験談

 

カレンダーと手記は

無料で追加発送してくださるそうで

希望の方は学校までご連絡ください

とりまとめてお願いしたいと思います

 

また 元県職員でいらっしゃる

宅美 克基 様からは

「能登半島地震による隆起状況写真」

を送っていただきました

圧巻なのは全ての撮影地で

震災前の写真との比較ができること

 

 

 

 

 

 

学術的にも非常に価値の高いものです

ウルトラマンと栄光の架け橋と

115日目

 

2人のウルトラマンが

炊き出しに来てくださいました

 

ウルトラマンダイナのつるの剛士さん

ウルトラマンガイアの吉岡毅志さんです

 

自分はウルトラセブンから

帰ってきたウルトラマン

ウルトラマンエース

の世代ですが

そのあといろんなウルトラマンが

登場しているのですね

 

保護者の方が繋いでくださりました

他にも多くの方に来ていただき

一緒に牛丼を振る舞ってくださいました

 

食後にはギターで歌のプレゼントも

 

詳しくは本校HP

「輪高生の活動記録ブログ」

をご覧ください

 

このブログを今年度担当してくださるのは

山崎瑞稀さん

以前本校に勤めていらっしゃった方です

しばらく別のお仕事をされていたのですが

震災を機に戻ってきてくださいました

地元のことをよくご存知で

頼りになる方です

ブログの更新も迅速かつ正確です

ぜひご覧ください

 

今日はもうひとつ

サプライズがあったのですが

そちらの紹介はまた今度 

 

世界は意外に単純で

心配事には心配事が

笑顔には笑顔が

感謝には感謝が

集まるようになっているそうです

 

今日もそんな1日でした

たくさんの笑顔と感謝

元気と希望と夢が集まってきました

たのしみは

113日目

  

北陸は福井に生きた

幕末の国学者橘曙覧

「たのしみは…」で始まり「…とき」で終わる

52の短歌を収めた「独楽吟」

その中で

「たのしみはまれに魚烹て児ら皆が

    うましうましと言いて食う時」

と詠んでいます

 

児らに限らず

自分が作ったものを

おいしいおいしいと食べてもらうことは

本当にうれしいものです

 

 

 

 

 

 

 

 

全日本司厨士協会北陸地方本部のみなさんが

今日のお昼に生徒全員に

フレンチの炊き出しをしてくださり

生徒ら皆が

うましうましといただきました

 

 

 

 

 

 

メニューは

「オードブルバリエ」

「野菜のポタージュスープ」

「ハンバーグステーキ

 能登牛ホホ肉赤ワイン煮込み添え」

「パン」

「苺のムース」

 

 

 

 

 

 

学校で味わえる本格フレンチに感動

元気をいただきました

 

グループリーダーを務めてくれたのが

私の幼馴染の「ゆうじろう」

金沢の「VICTORIA GROVE」で

料理長を務めています

子どもの頃から

女の子にモテモテだった

イケメンシェフです

 

そんなゆうじろうに縁のあるみなさんが

集まってくださいました

 

 

 

 

 

 

ゆうじろうが料理のイロハを叩き込まれ

親父と慕う元浦安ブライトンホテル料理長

堀内進様

 

田辺稔様は

珠州ビーチホテル再建のご経験もお持ちで

現在ANAクラウンプラザホテル金沢で

料理長を務めていらっしゃいます

 

金沢製菓調理専門学校の

小石 幸一郎 教頭先生

 

遠く福井県からも

グラン・シェフ クーゼーの 久世 康史 様

キッチン・オーの 大崎 新仁 様

クッキングスタジオ おかじまの 岡島 周二 様

 

金沢から

アニバーサリークラブ フラワーガーデンの

吉田 貴也 様と 長松寿宗 様

国際ホテルの元料理長 山口 進 様

町屋cafe くりの樹の 小鍛治 裕樹 様

旬菜焼はざまのオーナーシェフ 狭間 新一 様

 
いずれもいつか行ってみたい

素敵なお店のみなさんです

 

 

 

 

 

 

多くの方に支えられ

豊かなランチタイムになりました

 

次回は24日(水)

PTAのみなさんによる牛丼です

配膳などのお手伝いをしてくださる方を

募集しています

今年の輪島高校PTAのコンセプトは

「楽しいことだけやろう!」

メールでもご案内しておりますので

お手伝いしてくださる方は

フォームよりお知らせ願います

オール金沢大学で被災地支援

112日目

 

発災以降

金沢大学さんが

さまざまな支援活動 調査活動を

してくださっています

 

「里山里海創造WG」

創造的復興に向けた構想の立案を行います

 

「合同調査チームKUD」

文理医融合のチームから情報発信を行います

 

「こころのケアKEYPAT」

心の不調を心理面から支援します

 

「医療支援」

被災者の健康維持に中長期的視野から行います

 

「教育・ひとづくり」

学習環境の整備と帰還期復興期の地域再生を行います

本校もずっとお世話になっています

 

「被災地支援」

学生や職員によるボランティア派遣を行います

 

今日はその報告会にお邪魔しました

 

(1)震災遺構

今回の地震は複合災害であり

全ての現象が一度に見られた

まれに見るケースです

地盤隆起 地盤沈下 液状化 

津波 断層変異 大火災

地盤災害 盛土崩壊 強振動

これらのものを震災遺構として残し

後世への災害教育の教材として

活用する取り組みがあります

 

(2)津波痕跡

今回の津波は

近い津波で早い津波でした

その割に失われた命が少なかったのは

普段からの避難訓練の

賜物なのだそうです

 

 (3)心のケアKEYPAT

被災民の心のケアと精神医療を行うチームです

「同僚に言葉に傷ついた」

「職場での配慮がない」

などの悩みが多かったそうです

 

(4)学びの支援

ずっと本校もお世話になってきた

文教会館での学習環境整備

学生さんによる学習支援

食事の提供もいただきました

 

学生さんによるボランティア支援

「ボラさぽ」の発表もありました

 

学内のさまざまな部局・組織が連携して

オール金沢大学で

我々に寄り添ってくださり

震災からの復旧・復興及び支援に

全力を尽くしてくださっています

 

本当にありがとうございます 

恩返し、恩送り

110日目

 

岩手県の盛岡商業高等学校のみなさんから

あたたかいご支援をいただきました

 

 

 

 

 

 

13年前の東日本大震災の際に

全国の皆様からいただいた励ましに

心強い思いをしたからとのこと

本当にありがとうございます

 

盛岡商業高校さんとは

平成30年の「朝市全国サミット」で

ご一緒させていただきました

 

 

 

 

 

 

盛岡には神子田朝市があり

ゆるきゃらの「あさどりくん」とも

記念写真を撮りました

 

 

 

 

 

 

東日本大震災から

どのように復興しているのか

ぜひ見せていただきたいです

 

 

 

 

 

 

 

本校には、毎朝の読書タイムがあります

落ち着いた雰囲気で1限目を

迎えることが出来ます

 

今年度は

避難先から通って

オンラインで授業を受けている

内灘高校と時程をそろえるため

1限目のはじまりが遅くなっています

そのため例年よりも

じっくりと読書をすることが

できています

 

 

 

 

 

 

若いうちにいっぱい本を読んでおくのだぞ

自分も若い頃よく言われたものですが

この歳になって

その理由がわかりました 

 

まず目を凝らさないと字が見えない

薄暗いところでは全く読めない

2ページ前に登場した人物を忘れる

その度に戻って確かめる

だから若い頃の5倍は時間がかかる

座って読むと腰が痛い

寝転がって読むと首が痛い

 

あと言語を理解するときに

分泌されるホルモンには

その副作用として

ある年齢までは覚醒作用

ある年齢を超えると誘眠作用

があるそうです

だから小学生は本を読むと

目がらんらんとしてくるのですが

高校生くらいになって

教科書を読むと

眠くなるんですね

 

この情報は昔ある本で読んだのですが

出典が明らかではありません

妙に納得できる説ではあります

 

3ページ目には大概寝てます

 

とかく読書には体力が要るのでした

子どもも大人も一緒に前を向いて

109日目

 

アメリカから

アリゾナ日本企業懇話会の

ビバリー・ワシャチェック

ディーン・ワシャチェックご夫妻が

お見えになりました

 

何かお手伝いがしたいということだったので

それなら生徒の話し相手になってくださいと

お願いしました

 

 

 

 

 

 

3年生の「総合英語」の授業

内灘高校ともオンラインで繋いで

生徒から今回の地震について

プレゼンテーションしました

 

 

 

 

 

 

 

2年生の「WAJI活(街プロ)」の時間

この時間では

「僕らのまちは、僕らがつくる」

をテーマに

輪島の再生について取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

輪島市高校魅力化プロジェクトの

藤川恵里さんの

ファシリテーションにより

ワールドカフェの手法を用いて

話し合いました

 

 

 

 

 

 

「観光」「教育」「漁業・農業」「スポーツ」

「祭」「医療」「輪島塗」「子育て」

など10のカテゴリーに分かれて

自分の興味ある

街の再生に取り組みます

 

毎週木曜日の2:55から3:40

保護者や地域の方もぜひ

ご自由にお越しください

専門のお立場から

アドバイスくださってもよし

高校生からぜひ行政に働きかけてほしい

といった要望でもよし

 

先日来てくださった

震災学の専門家から教えていただきました

学校を中心とした地域の方々が

話し合える場所というのは

心のリハビリ

ショックから立ち直るのに

とても有効なのだそうです

未来が見えないという方

ぜひ高校生とお話をしに来ませんか

一緒に入って

ウンウンって頷いているだけでも

ぼーっと聞いているだけでも

リフレッシュになりますよ

明日に向かう勇気になりますよ

ぜひお気軽に

 

子どもがこうして

しっかりと前を見つめて

歩き出している逞しい姿を

ぜひ保護者の方にも

見ていただきたい

そう思います

 

夜にはPTAの役員会をしました

例年なら

会長はじめ役員を選出して

役員が伝を辿って電話して仲間を募り

専門委員会を組織して

年間行事を決めて…

という具合ですが

 

今日決めたことは

「みんなで楽しいことしよう!」

それだけ!

 

朝の街頭指導や自転車マナー指導

祭礼時の見回りなども一切なし!

 

子供が喜ぶこと

大人が楽しいこと

それだけ!

 

専門委員会組織もなし

一部の役員だけ苦労するPTAにはしない

一応名前だけの会長はこのあと決めるけど

みんなが被災者こんな状態だから

みんなが会長

行事や会議の案内は全員に送りますが

参加は自由

いつでもどなたでも

来たい時だけ来て

楽しいことだけ参加して

少しずつ仲間の輪が広がれば

PTA本来の活動を

取り戻せる気がします

今年はチャイムを鳴らしません

108日目

 

今年度の新しい取り組みとして

チャイムを鳴らさないこととしました

 

自分で時間管理をする力を

つけさせるためです

震災を経験して

待つだけでは物事が進まないことを

実感できた今だからこそ

一気に意識改革が進むと判断しました

 

時間通りに授業を開始するために

まず教員の職員室を出る時間が

早くなりました

 

チャイムが鳴ってから

「きりーーつ、れーー、ちゃくせーーき」と

けだるそうに始まる雰囲気がなくなりました

 

時間通りに授業を始めることを

生徒に求める以上

時間通りに終わることを

生徒は求めます

教員の移動時間も必要です

授業の組み立ても

当然変わります 

 

良い授業の直後には

生徒がたくさん質問に来ます

質問の数は

それだけ生徒の意欲を高めたという

バロメーターです

ですので質問対応の時間との兼ね合いが

課題です

 

生徒に応じて

この生徒はモヤモヤさせておいて

自分で考えさせた方が効果的なのか

あるいは即座に答えておかないと

意欲が一気に低下するタイプなのかを

見極める力が

教員に求められます

 

心理学には

「ツァイガルニク効果」

という法則があります

終えてしまった事柄よりも

途中で中断された事柄の方が

より記憶に残るというものです

 

授業の最後には綺麗にまとめをしなければ

というのは

案外教員側のみの

自己満足に過ぎないというのが

私の持論です

 

授業の様子をお伝えします

 

1年生の地理総合です

担当は寺田知絵先生 

国土地理院のデータにアクセスして

災害マップや避難経路を学びます

自らの経験と照らし合わせて

より実践的な授業となりました

 

 

 

 

 

 

ストリートビューには

被災前の風景が映し出されます

失ってしまった我が家を見つめ

「まだ建っとる!」

意外と笑顔です

この生徒は現実を受け入れ

次に向かってのあゆみを

始めているのでしょう

 

 

 

 

 

 

ハザードマップを調べて

「やっぱりな、ここ危なかったもん」

避難経路を調べて

「嘘やこれ!全然使えんかったし」

想定された経路が

実際には全く使えなかった

想定と現実を複合的に捉えることで

ハザードマップ作成に新たな視点を

加えることのできる

実践的な教材です

 

1年生ビジネスコースの体育です

担当は中野智貴先生と山下友子先生

「ともともコンビ」です

被災による一家転住の影響を

最も大きく受けたクラスで

わずか13人しかいませんが

その人数でできること

工夫を凝らしてやっています

今日は大縄跳びと8の字飛び

 

 

 

 

 

 

 思いっきり飛び跳ねていました 

いろんなこと

107日目

 

不便な被災地生活をしていると

いろんな生活の知恵に出会います

 

水道が満足に使えないと

ウエットティッシュに

お世話になることしきりです

 

ただ

1枚だけ欲しいのに

次の1枚もついて来て

「イー〜っ#」

ってなることがしばしばです

 

 

 

 

 

 

 

そんな時そんな日は

あらかじめ輪ゴムを巻いておくと

次の1枚がくっついて来なくなります

 

 

 

 

 

 

お試しあれ

 

今日、ニューヨークにある

ブルックリン日本語学園の

ガルシア奈津子先生より

お便りが届きました

 

ブルックリン日本語学園には

日本にルーツを持つ子どもたち

幼稚部から高等部まで

およそ180人が通っています

 

今回そのうち初等部の4、5年生が

能登半島地震の被災者のために

何かしようと

ニューヨークで募金活動を

してくださっているようです

 

 

 

 

 

 

遠い国から

本当にありがとうございます

 

この様子は

16日(火)朝の

石川テレビで放送されるそうです

 

北陸放送の原田幸子アナからも

素敵なお便りをいただきました

「今日、すごい命に出会いました!!
 カタツムリです。
 カタツムリは長距離移動することができないので、
 その地域ごとに固有種が存在することになります。

 石川県で見られる「ノトマイマイ」。

 雨あがりの青空に向かって、グッと
 首を持ち上げました。
 その姿が、未来に向かって道を切り拓こうとする
 そんな風に見えたのです。」

 

 

 

 

 

 

 

へー、この地方のカタツムリに

ノトマイマイって名前がついているんですね

カタツムリは日本全国同じだと思っていました

 

そういえば

シンガポールへ行ったとき

むこうで見かけたカタツムリは

さきっぽがとんがっていて

まるでバイ貝が這っているようでした

 

でもたぶんおいしくはないんだろうな

たまにグラウンドの水たまりでみかける

わかめのようなやつ

あれもおいしくはないそうですね

 

I’d rather be a sparrow than a snail

サイモンとガーファンクルは

地べたを這うカタツムリよりも

空を舞うスズメになりたいと唄いますが

青空に向かってクビを持ち上げる

カタツムリもいいですね

 

なんだか

「井の中の蛙大海を知らず」

のことわざには実は続きがあって・・・

というくだりを思い出しました

「井の中の蛙大海を知らず

 されど空の青さを知る」

 

カタツムリでさらに思い出したのですが

昔ナメクジが空を飛んでいるのを

見かけたことがあります

 

正確にいうと

粘液をまるで蜘蛛の糸のように使って

風に乗って木から木へと移動していたのです

 

蜘蛛でさらに思い出したのですが

今回同じく被災した飯田高校の

窓に巣を張るある種の蜘蛛は

夕方になると

毎日せっせと店じまいをするのです

巣の糸を1本ずつ外して

くるくると器用に丸めてポイ

そのしぐさがなんともユーモラス

きれいに片付けて

翌朝律儀に新たな巣を張るのでした

震災でどうなったかな?

元気かな?

 

娘が小さい頃持った疑問

「どうしてクモって自分の巣に

 かからないのかな?」

 

そう言われてみると???

気になって調べてみたら

縦糸って粘着性がないんですね

横糸だけがねばねばしています

なるほど

よく観察してみると

蜘蛛は自分の巣を歩くとき

たしかに縦糸の上しか歩いていません

 

そのとき娘が

自分で編み出した答えは

「わかった!

 心の足で歩いているからだ!」

アンパンマン見過ぎの娘でした

なんや?心の足って?

 

でも すぐさまネットで調べた父親に比べて

自分で答えを見つけた娘

こどもって偉いですね

 

話をナメクジに戻して

 

ナメクジに関係した

「三すくみ」という言葉があります

ナメクジは食われるから蛙を恐がり

蛙は食われるから蛇を怖がり

蛇はナメクジを畏れる

三者が揃うととお互いにすくんで

身動きがとれなくなることを表します

 

それにしてもなぜ蛇がナメクジを???

そこには私の専門

化学が関係しているのです

 

蛇の皮膚はビオレで洗ったように弱酸性です

一方ナメクジは

空を飛ぶ原動力ともなった

皮膚の粘液がアルカリ性

 

酸とアルカリが反応して水ができる

いわゆる中和反応は発熱反応です

1モルあたり57キロジュールの

大きな熱を発生させます

 

簡単にいうとナメクジの粘液が皮膚に触れると

蛇はやけどをしてしまうのです

そのことを経験的に知っている蛇は

ナメクジの姿を見ると逃げ出すのでした

 

なんか久々に授業したくなったな

「みる」の5段活用

106日目

 

今年度は年度当初から

通常ではありえない業務に奔走し

今日ようやく

生徒の授業を

みにいくことができました

 

生徒を「みる」ときには

5段活用を意識しています

「見る」朝一番に生徒玄関で

   挨拶しながらぼんやりと

   全体を大きく捉えて

「視る」朝の朝礼では

   気になる生徒を探しながら

   一人ひとり細やかに

「観る」授業では育てたいイメージを持ち

   変化や成長を感じながら

   そして良い面を探しながら

「診る」問題を起こしそうな生徒を

   その原因を探りながら

「看る」調子の悪そうな生徒に  

   その回復を促しながら

 

そういえば去年は

生徒全員への個人面談も

この時期始めていたな

 

ひとりずつ校長室へ呼んで

 

エレベータートークを活用して

一人ひとり自己PRさせていたっけ

エレベータートークというのは

たまたまエレベーターで乗り合わせたときの

平均時間が15秒

その15秒で自分をPRするトークスキルです

シリコンバレーで実際にあった

サクセスストーリーから生まれた言葉です

 

優れたホテルマンは顧客の名前を

全て頭に入れていて

常に名前を添えて挨拶するそうですね

自分もそうあらねばと思いながら

生徒の名前を覚えるのが

特に最近苦手です

 

「あれ?きみのなまえ 何だっけ?」

「田中ですけど・・・」

「いやいや、そうじゃなくって下の名前

 田中くんなのはもちろん知っているよ」

とせこい技を駆使しながら

 

生徒会役員の認証式を校長室で行いました

生徒会長 平 匠 さんをはじめ

当選者全員にひとりずつ

認証状を手渡しました

 

 

 

 

 

 

まだまだ日常にはほど遠い現状ですが

一歩ずつ前進していくための

原動力となってくれるメンバーです

心強い限りです

 

今日はグラウンド改修のための

測量が入りました

発災当初から

自衛隊車両の駐屯基地となって

液状化していたものを

元に戻す必要があります

 

現在市内の小中学校のグラウンドには

仮設住宅の建設が進んでおり

本校のグラウンド改修が済めば

小中学生の体育などにも

開放しようと考えています

 

輪島中学校のテニスコートも

使用できない状況なので

高校のテニスコートを

供用していく予定です

 

しばらく休部していた剣道部においては

技術指導に中学校の先生のお力をお借りし

地域の方のお力をお借りしながら道場を探し

復活の道を辿っています

 

これまで遅々として進まなかった

中高連携や

部活動の地域移行が

この震災を機に

一気に進みそうな予感がします

夢とうつつのはざまで

105日目

 

平日は

瓦礫の中の学校での教育活動

週末は家族の避難先でのお風呂など

という生活が続いています

おそらくこの先ずっと続きます

 

水が使えたり

いろんなお店が遅くまで開いていたりと

夢のような週末を過ごし

日曜日の昼食の後

学校へ戻ります

 

夢とうつつのはざまを

行ったり来たり

 

のと里山海道

昔は能登海浜道路といっていましたが

それすらなかった私の若い頃は

車で金沢まで3時間半かかっていたし

夜遅くまでやってるコンビニなんて

もちろんなかったし

その頃に戻ったと思えば

正直どうってことないのですが

若い先生方

特に金沢加賀地区から赴任された方は

きっととても辛い日々を

送っているんだろうなと

 

金沢から輪島への道中

窓からの風景を眺めていると

だんだん現実に引き戻され

同時に「よし!やるぞ!」

と戦闘モードに入ってきます

 

輪島市街地に入るほんの手前に

手弱女桜(たおやめざくら)が

見事な花を咲かせています

 

平安時代にこの地に赴任した地頭の随士が

京都の伏見稲荷に赴いた際に

持ち帰った幼苗が根付いたものだそうです

 

 

 

 

 

 

まんが日本昔ばなしのようなこの風景

ご覧ください

桃源郷ってこんなところをいうのかな

 

まんが日本昔ばなしといえば

その主題歌

「お尻を出した子一等賞」の歌詞に

いろんな解釈がなされていますが

自分が一番好きなのは

「競争社会において

 周囲の同調圧力に屈せず

 恥をかくことを畏れずに

 人前でお尻を露出するくらい

 大胆で抜きん出た発想と

 度胸と行動力を持つ者は

 集団を牽引する存在になる!」

というものです

 

この桜は夜になると

ライトアップされますが

妖しいまでに艶めかしい姿となります

 

これまた昔

「桜の花がパッと咲いた美しさを

 歌うのがAKB

 その花が散る美しさを

 歌うのが乃木坂

 その花が綺麗なのは下に死体が

 埋まっているからという美しさを

 歌うのが欅坂」

と例えていたコピーライターさんが

いらっしゃいましたが

この桜にはまさに

欅坂が歌う美しさがあります

 

桜って風が吹くと

はかなく散りそうなイメージですが

実は咲き始めて1週間

次の世代を残す営みが終わるまでは

どんな強い風にも

決して散らないそうですね

そんな強さと

散る時は一斉に散っていく

そんな潔さが

多くの日本人に愛される所以です

 

この手弱女桜

違った角度から撮影すると

 

 

 

 

 

 

 夢とうつつが一枚の写真に

 

「さまざまのこと思ひ出す桜かな」

思いはかなう

102日目

 

「この世は

 思ったとおりになるのだそうで

 『思ったとおりにならないよ』

 と思っている人が

 思ったとおりにならなかった場合

 思ったとおりになっているので

 やっぱりそれは

 思ったとおりになっているのだそうで」

ワンピースの作者

尾田栄一郎先生が

コミックの後書きに

書いていらっしゃいます

 

「思いは叶う」

このことを「WAJI活」の中で

体験してもらいたいと考えています

 

「WAJI活」

WAJIMAの魅力を再発見

「総合的な探究の時間」の中で

これまで取り組んでいました

 

今年は

自分たちの思いを

直接まちづくりに活かせる

絶好の機会であると捉えています

 

僕らの街は僕らが創る

「街プロ」

 

今日は

「どんなまちにしたいか?

 どんなまちなら帰って来たいと思うか?

 どんなまちなら人が集まるか?」

みんなでアイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

 

自分がやりたいこと

見つかった人は

「医療・福祉」

「農業・漁業」

「教育・こども」…

などカテゴリーごとに

グループづくりです

 

 

 

 

 

 

 

走り出せる生徒は走り出せ

まだそんな気になれない生徒は

ゆっくりでいいよ

それぞれのペースで

それぞれの未来を

思い描こう

 

失敗したってかまわない

「努力して成功すると自信になる

 努力しないで結果が出ると驕りになる

 努力しないで結果が出ないと後悔が残る

 努力して結果が出なくても経験が残る」

これは山里亮太さんのお母さんの言葉です

安心、絆、チャレンジ

101日目

 

「自分は〇〇がトラウマなんですよ」

この言い方は間違っているそうです

なぜなら原因がわかっているのは

トラウマとは言わないから

 

今日は

トラウマからの回復と

トラウマからの成長について学び

実践しました

 

あの日から3ヶ月が過ぎ

自分から見ると

生徒たちはとても元気で強くて

教員の方が元気づけられているような

でも元気な行動に隠された心の傷や

元気な生徒が目立つだけで

静かに耐えているだけの生徒もいる

そんな小さいことを見落としてはならない

 

富永 良喜先生をお招きし

大災害と子どもの心のケアにどう向き合うべきか

いっしょに学びました

 

 

 

 

 

 

先生は阪神淡路大震災での心のケアを皮切りに

神戸児童連続殺傷事件では

「心のキャッチボール」を実践され

東日本大震災の時にも

多くの方が心の傷から立ち直るための

支えをなさってこられた方です

 

私自身

最近になり急に

地震や火事の夢で起こされるようになり

これはフラッシュバックで

心が壊れる前触れなのか

それとも立ち直るまでの

正常なステップのひとつなのか

とても気にはなっていたので

興味深く聞かせていただきました

 

まず今の状況に向き合います

「眠れないときどんな工夫をしているか?」

グループで話し合い 全体の前で発表しました

ちなみに「ゲームをする」というのだけは

逆効果で全くお薦めできないそうです

 

 

 

 

 

 

そのあと ストレスへの向き合い方について学びました

 

ストレスに対応するには

安心→絆→チャレンジ

の段階があるそうです

 

(1)安心

災害直後に感じていた恐怖や

大切なものを失った喪失感

時間の経過とともに薄らいでいます

特に発災後数日間のことは

思い出そうとしても

思い出せないくらいです

どうやって生き延びたのか?

何を食べていたのか?

それすら記憶はあいまいです

「忘れる力」ってありがたいと実感

 

(2)絆

こうして

トラウマ反応や喪失反応が

軽減されてくると

代わりに

不自由な生活が長引くことによる

生活ストレス反応が大きくなってきます

そのことに向き合うためには

安心して語れる場をつくり

被災体験に直接触れないテーマの表現を行うことが

重要になってきます

今この段階に来ています

 

(3)チャレンジ

避けようとしていることに

少しずつ向き合うことで

思い出として肯定的に整理される

「どうしたらトラウマから立ち直るか?」

この問いに対して「好きなことをしまくる」

と答えた生徒がいました

 

 

 

 

 

 

このような段階を経て

震災のショックから立ち直ることができます

 

11日(木)7限目には

僕らの街は僕らが創る「街プロ」を始めています

奇しくも震災のトラウマからの脱却を図るための

プログラムになっているということを

今日のお話を聞いて確信できました

 

先日の「のと未来トーク」では

学校を中心とした地域住民が語り合える場

の重要性が指摘されました

「街プロ」をまさにそんな場にしたい

保護者のみなさま

地域のみなさま

ぜひ学校にお越しください

一緒に討論に入っても結構ですし

生徒たちの活動を見守るといった参加でも結構です

 

カタリバさんが

全日本チームが直接着ていたという

グラウンドコートを

サッカー部に贈ってくださいました

できることからできる場所で

100日目

新年度が始まって2日目

 

生徒会の執行部の生徒たちが

朝早くから玄関に立ち

挨拶運動を始めました

 

 

 

 

 

 

さすが学校を変えたいと

進んで立候補してくれたメンバーです

大きな声で爽やかに声掛けをしていました

 

午前は実力テストを行いました

 

 

 

 

 

 

避難所の中めげずに勉強してきた

成果を試します

 

新しいオンラインシステムを導入して

金沢近郊への避難者の登校する

内灘高校ともつなぎます

 

 

 

 

 

 

その頃 内灘高校では

 

 

 

 

 

 

久しぶりに学校に通う生徒たちが

一生懸命です

 

午後には

先輩が新入生を迎える対面式が行われ

新入生代表として田上遥(たがみはる)さんが

ご挨拶をしました

 

 

 

 

 

 

 

放課後は部活道

 

仮設住宅建設中の陸上競技場の代わりに

陸上部は廊下をひたすら走ります

 

 

 

 

 

 

 

卓球場が避難所になっているので

卓球台を視聴覚室に運び入れて

 

 

 

 

 

 

 

同じく練習場が避難所になっている和太鼓部も

まとまった場所が必要なのでこちらは音楽室で

 

 

 

 

 

 

 

代わりに吹奏楽部が教室へ移動

場所を譲り合って使っています

 

 

 

 

 

 

 

避難所のナースステーションとなっていた

和室に箏曲部が戻って来れました

 

 

 

 

 

 

 

傾きが少なく唯一かろうじて使用できる

第二体育館は

バレー、バスケ、サッカーなど

いろんな部でローテション組んでます

今日はバドミントン部と野球部

 

 

 

 

 

 

 

できる場所を探して

できることを探して

けなげに取り組んでいます

自分たちは決して

かわいそうな子なんかじゃない!

そんな声が聞こえてくるような

 

体育館入り口には

避難民の方が新入生に

寄せ書きしてくださった

横断幕が

心のこもった贈り物ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

 

シンガポールのゴメス真理子先生から

励ましのお便りをいただきました

 

 

 

 

 

 

以前シンガポールから高校生を連れて

輪島の街に来てくださった時

朝市などを案内したのですが…

当時の高校生たち

街がこんな姿になってるなんて

想像すらできないでしょうね

 

僕らの街は僕らが創る!プロジェクト

「街プロ」

(響き的には

 町野町の方が始めた「町プロ」と

 被っちゃいました)

今週木曜日にスタートします

 

先日の「のと未来トーク」のとき

高校生と地域の大人が

いっしょに語り合う場が必要だという

強い意見がありました

 

毎週木曜日の7限目

そんな時間にしたいと考えています

地域の未来について

高校生と語り合いたいという方

高校生が何を感じ

何を求めているのか知りたいという方

そんな難しいこと考えてないけど

ふらっと覗いてみたい方

ゆる〜い感じでまずはスタートします

ぜひお越しください

性別、年齢一切不問です

どんどんお越しください 

未来からの留学生たちへ

今日は99日目

 

ご存じでしたか?

今年は昭和99年です

 

昨年創立100周年を迎えた輪島高校に

101年の歴史の中で最も少ない

76人の入学生を本日迎えました

 

輪島高校を選んでくれた

入学生のみなさん

輪島高校を信頼して送り出してくださった

保護者のみなさま

おめでとうございます

そしてありがとうございます

 

学校の様子をご覧ください

ほんとうにズタズタです

でもこれでも先生方先輩方が

みんなを迎えるために

一生懸命片付けをして

今日の日を

準備してくださいました

 

さてみなさんは

日本で一番過酷な環境で

高校入試に備え準備をしてきました

 

去る1月17日

白山市の施設へ集団避難避難する

みなさんを乗せたバスを見送る

お母さん方の涙を

テレビで拝見しました

 

生まれて初めてこんなに長い時間

親子バラバラに過ごす

お互いにさぞ不安なことだったと思います

 

でもそんな中でしっかりと

前を見つめ

努力を重ねて

たくましくなって今日の日を迎えました

 

輪島高校では

そんなみんなのことを

未来の世界からやってきた留学生

と考えています

 

今 たまたまタイムスリップして

この悲惨な世界に

辿り着いてしまいました

でも帰って行くべき

輝かしい未来の世界があります

 

未来の世界はどんな世界でしたか?

 

いつの日かその未来の世界へと帰っていくのです

 

その時が来るまで

今できることを

精一杯やっていきましょう

 

未来を生きるために必要なことを

輪島高校で3年間しっかりと学んでください

 

最近夢を見るようになりました

地震の夢

火事の夢

そしてもう帰ることのできないはずの

元の家に帰って行く夢

そんな夢で夜中に何度も

目が覚めるようになりました

 

これまで夢を見ることもできないくらい

毎日疲れ果てていたのに

少し前に進んだ証しだと思います

止まっていた時間が動き始めた

なんだかそんな気がします

 

これから暖かくなってきます

復興もこれから一気に進んでいくでしょう

 

「自分の未来は自分で決めよう」

 

今日の入学式にあたり

式場を花で飾ってくださったのは

卒業式にも来てくださった

フラワースクールミュゲの

水上詩子さん

今回はいっぱいの青い胡蝶蘭を

あしらってくださいました

青い胡蝶蘭の花言葉は

希少、尊敬、愛情

誰にも経験できない希少な悲しみの中でも

尊敬と愛情をとの思いを込めてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

それから本校卒業生で

平昌オリンピックのスケルトン競技に出場された小口貴子さんが

入学生全員にバームクーヘンを贈ってくださいました

 

また式後には

ガルガンチュア音楽祭のアンサンブルメンバーによる

演奏のプレゼントをいただきました

ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3重奏です

リトアニア語の「ありがとう」を教えてもらいました

「アチュー!」

 

 

 

 

 

 

のと未来トーク in 輪島

98日目

 

これからの能登をどうしていくか

 

まちに住む皆でかんがえるイベント

「のと未来トーク」が

NPO法人「カタリバ」さんの主催で

本校を会場に行われました

 

 

 

 

 

 

石川県創造的復興プラン骨子案にもとづき

高校生からシニアの方まで

100名近い参加者で

おおいに話し合いました

 

 

 

 

 

 

それぞれの立場からさまざまな意見が・・・

 

いくつかをご紹介します

 

(1)なりわいの再建と仕事

〇他へ避難している人が少しでも早く帰ってこれる体制を

〇従来なんとなく存在する輪島門前町野という心の壁を取っ払っていきたい

〇水道と山水の活用というダブルスタンダード

 

(2)暮らしやインフラ

〇こんな環境だからこそ見直された物々交換の魅力

〇不便なところに価値がある

 

(3)地域文化の継承

〇溜池、お祭り、輪島塗、食文化、芸術、今ある全てのものが財産

〇輪島塗に価値があるというよりそれを育んだ環境に価値がある

 

(4)学校や子どもの居場所

〇子供を真ん中に置いていない企画はダメ

〇我慢をさせない未来を作るよと子どもたちに約束を

〇卒業後輪島を出る高校生の帰る場所として

〇地域も学校もズタズタな今こそ学校を拠点とした地域と話し合う場を

  

(5)安全安心な地域づくり

〇平時では想像できない団結力を今回見せた

〇輪島市民はみんなが防災のセミプロ

 

(6)創造的復興リーディングプロジェクトの創出

〇避難所と輪島での2拠点居住支援の施策を

〇伊丹からの飛行機誘致

〇既存のシステムを破壊する勇気

 

視点を未来に向けるために

お越しいただいたアドバイザーの方からは

次のような元気の出るメッセージを

いただきました

 

 

 

 

 

 

宇宙ロケット開発に何度も失敗している現場で

こんな意見が出された

「開発者を乗せたらいい」

つまり当事者意識がないとプロジェクトは成功しない

上から降ってきた復興計画に乗っかるだけでは

自分たちが望まぬ町になってしまう

自分の心を整理するだけで精一杯な今

一人ひとりの置かれた環境を整えるだけで精一杯な今だからこそ

うしろ髪ひかれ街を去った仲間を再び迎えるために

住民からの意思表示をする力が必要である

 

自分はフランスの三つ星レストランでの修業時代

「輪島は負けてない

 山もあり海もある

 大嫌いで一度飛び出したふるさとだけど

 世界中から人を呼べる街にできる」

と思った

そして戻ってきたこの町で

ミシュランレストランを創り上げた

今ミシュランの星を返上してでも

キッチンカーからでも立ち上がる!

 

のと里山空港を世界の玄関口にしたい

能登の最寄りのマックは羽田空港

伊丹からも航空機の誘致を

 

創造的復興を果たし能登全体を聖地に

この街にあるクラフト輪島塗は世界の最高峰

シンプルな美しさを追い求める総持寺もある

日本中の全デザイナーが助けたいと思っている街

山村漁村の不便な暮らしが

逆に魅力になる可能性に満ちた町

  

3人の子どもをこの町で育てながら

実は苦しさを感じていた

それは変化に乏しく一発逆転しにくい環境

今回の地震で子どもたちが4割減った

今まで苦しんでいたことからの脱却をもう一度

街の再生を子どもと一緒にやっていく

 

自然と文化の共生が世界のテーマである今

そのことを従来行ってきたこの地は

周回遅れから世界のトップランナーへなれる

そのために

この街で出しゃばる人をつぶさない

褒めて伸ばす土壌作りが

この街の課題である

 

 

 

 

 

 

今回の意見は次回の県の会議に提出されます

97日目

 

1月11日のブログで紹介した

胡蝶蘭の鉢植え

 

昨年迎えた創立100周年記念で贈られたもの

今回の被災で倒れてきた棚の下敷きになって

傷だらけになったもの

 

今朝蕾を見つけました

命の尊さ

どんな場面であっても

精一杯花を咲かそうとする

そのけなげな姿に

勇気づけられます

静かな被災地では

93日目

 

金沢方面へ避難している生徒の

学習環境を確保するため

内灘高校の施設の一部を

お借りできることとなりました

 

内灘高校では

被災した能登地区の高校から生徒が集まり

それぞれの学校からの

オンライン授業を受けるほか

体育の授業や部活動にも

参加できます

 

内灘高校では

退職された校長先生方が

寄り添ってくださることとなり

安全面が確保されるほか

学習面でもご指導いただけ

心強い限りです

 

金沢駅からのスクールバスの運行や

公共交通機関の交通費負担の

準備も進められています

 

石川県教育委員会が全力をあげ

バックアップしてくださっています

 

新学期からは

町野や門前方面からのバスも

ルートを変えながらではありますが

運行できるとの話も聞いています

 

東日本大震災の際には

2ヶ月で20万人動員された

全国からのボランティアも

今回は7000人

「静かな被災地」と例えられるほど

遅々として進まぬ復興ではありますが

現場の人間は

できることから工夫を凝らし

着実に前へ進んでいます

 

オンライン授業に対応するための

新しいオンラインシステムを

県教委が準備してくださいました

 

今日は先生方への研修会です

これまでのオンラインでは

黒板の字が見えにくかったり

先生の声が聞きとりにくかったり

 

 

 

 

 

 

今回導入したのは

先生を自動追尾しながら

黒板のアップもしてくれたりする

最新のデバイスです

 

コロナのときは

全国的に一気にオンライン授業が

すすみましたが

今回も同じです

全国に先駆けた

いろんなチャレンジができそうで

逆にチャンスです!

 

また午後には

新入生オリエンテーションを行いました

みなさん親元を離れ

集団避難所での受験勉強を

乗り越えて入学してきた

逞しい

そして凛々しい顔をしていました

 

 

 

 

 

 

 

校長挨拶では

先日来て下さった Keisuke Honda の

サインボールを見せ

「辛い思いをした者は

 きっと誰よりも強くなれる」

のことばをそのまま伝えました

そのときの Keisuke Honda の様子はこちら

https://sportsbull.jp/p/1773817/

杉原千畝 命のビザ

92日目

 

杉原 千畝は

第二次世界大戦中のリトアニアに赴任していた

日本領事館領事代理で

 

ナチスドイツに迫害されていた

ユダヤ人を救うため

大量のビザを発行したことで知られます

 

ユダヤ人が脱出するルートは

日本を経由して第三国に航るしかない状況下でしたが

日本政府はそれを認めていませんでした

 

助けを求めて押しかける大量のユダヤ人

千畝は自らのクビをかけて

独断で6,000通ものビザを書き続けたのでした

 

今日は発災からちょうど3ヶ月

そして新年度の始まりの日です

 

現時点でおよそ30名の生徒が

転学の手続きを提出しています

全校生徒のおよそ15%にあたります

住む場所を失い

転学を余儀なくされた生徒たち

 

教務主任の橋場将之先生を中心に

1月からずっとその書類作成に追われていました

 

今回は震災という特殊な状況下のもと

本来ならば認められにくい公立高校どうしの転学について

柔軟な対応を迫られています

 

高校を転学するには

(1)在籍校に転学希望を申し出る

(2)高校は教委に打診する

(3)教委は転学先の高校について定員やカリキュラムを調べ

   条件がそろっていれば

(4)転学先高校と在籍校に話を進めるよう指示する

(5)当該校の校長同士で協議し

(6)在籍校は成績等の資料を転学先へ送付する

(7)転学先は成績やこれまでの履修科目を調べ

   卒業の可能性があるか判断する

   特に未履修にならないか慎重に調べ上げる

(8)転学試験を課す場合もある

(9)転学が認められたらさまざまな書類作成

(10)健康診断票や制服や体操服の手配なども

 

このような手順で一人ひとり丁寧に手続きをします

多くの生徒は4月1日付けで転学します

 

現在 そろそろ日をまたごうとしています

 

一人ひとりの書類に

最後のはんこを

たった今捺し終えました

「新しい学校でうまくやっていけるかな?」

「友達できるかな?」

「みんなに受け入れてもらえるかな?」

一人ひとりの顔を思い浮かべながら

一枚捺すごとにさみしさがこみ上げます

 

杉原千畝もきっと

ユダヤ人の避難先での幸せを祈りながら

一枚一枚ビザを書き続けたのだろうな

そんなことふと考えました

部活道の3つのA

90日目

 

輪島高校では部活を部活道といいます

単に技術やスキルを身につけるだけでなく

人として大切なことを身につける場所

を目指しています

元校長先生である赤田英明先生の命名です

 

「3つのA」

 あいさつのできる

 あきらめない

 あいされる

をモットーに日々自分磨きです

 

できることからひとつずつ

始めています

そしていろんな方々から

支援の手を差し伸べていただいています

 

サッカー部は

金沢医科大学高松球技場で

卒業生の引退試合を行いました

結果は5ー0で現役チームの勝ち

サッカーを続ける卒業生もいます

思い出に残る一日となりました

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

県立工業高校で

能登地区の被災した学校が集まり

合同練習会です

県高体連バドミントン専門部が企画

筑波大学バドミントン部のみなさんが

来てくださいました

竹原慧監督はじめ

アクアバドミントンの漆崎真子コーチ

一流の方々から直接ご指導をしていただきました

 

 

 

 

 

 

 

野球部は

仙台育英高校さんが

本校と飯田高校を招待してくださり

27日〜29日の日程で

ホームステイしながら

合同練習や練習試合をしました

ほんとうにありがとうございます

 

道具がない 場所がない 集まれない

でもあきらめない

男子バレーボール部は

クラウドファンディングで

資金集めを始めました

支援されるのを待つだけでなく

自分たちで行動を起こしました

おばあちゃんと一緒に

倒壊した家の下敷きになった部員が

自力でノコギリで脱出する一部始終を撮影した

生々しい動画もアップされています 

https://camp-fire.jp/projects/view/749046

 

第二体育館の照明の修繕も始まりました

4月から部活動で活用できます

実はありがたいこと

89日目

 

春の嵐です

春先には突然こんな日が訪れます

被災地にとって

この世の終わりかと思うくらい

こたえます

 

やがてあれから3ヶ月

新しい仕事に就くと

3日 3ヶ月 3年目に

辞めたい時期が来る

なんて言われますが

 

このブログ

できるだけ暗い話はやめて

明るい未来を語るようにしてきた

つもりではいるのですが

正直…

 

なんてこと考えているうちに

TikTok で素敵な投稿を見つけました

 

実はありがたいこと

①ご飯が食べられること

②帰る場所があること

③体が元気に動いてくれること

④仕事ができる状態があること

⑤愛してくれる人がいること

⑥選べる選択肢があること

⑦生活できるお金があること

⑧安心して暮らせる場所があること

⑨今生きていること

 

ありがたいこと

 

有り難いこと

 

こうして見てみると

発災当時は

⑤と⑨しか無かったな

 

それに比べたら

①や③や④

ほんとは有り難いことが

今は有り易い

 

教育委員会のお力で

4月から②も解消されます

 

登山の途中

ふと来た山道を振り返ると

雄大な景色が目の前に現れ

もうこんなに登ったんだ

そんな思いになることがあります

 

このことをふと思い出させてくれる

TikTok あさひさんの投稿でした 

僕らの街は僕らが創る「街プロ」

88日目

 

金沢地区へ2次避難しているみなさん

学習環境の確保ができました

かほく・津幡~野々市・白山地区に

避難している生徒は

4月以降当面の間 内灘高校へ通うことになります

詳しい内容につきましては

一斉メールでお伝えしますのでご確認ください

 

高校魅力化プロジェクトの皆さんが来校し

次年度の探究学習の目玉

未来の向けて輪島を創造しよう

輪高生による街づくりプロジェクト

『街プロ』について

作戦会議を行いました

 

 

 

 

 

 

プロジェクトメンバー 教員それぞれにとっても

生徒同様探究活動です

 

まずNPO法人「じっくらーと」代表小浦様より

先日生徒が参加した

「マイプロジェクト」全国サミットの

報告がありました

優れた発表に触れて

生徒の心に火がついたようです

 

新年度に入ったら

福祉 交通 教育 …

それぞれ自分がやってみたい

カテゴリーに分かれ

興味関心のある街づくりに取り組みます

 

仲のいい友達同士だとすぐ行き詰まるので

学年をまたいで交流したり

他校の生徒とオンラインで繋いだりします

さまざまなコンテストへの出場や

大学入試総合型選抜も視野に入れます

アイデアがどんどん膨らみます

未来のことを考えると

なんだかワクワクしてきます

 

自分のこれまでの経験からの知見を以下に

 

(1)似たものが3人寄っても文殊の知恵にはならない

 「3人寄れば文殊の知恵」といいますが

  3人いれば誰かがアイデアを出すだろう

  という人任せな態度ではダメだし

  3人いるからといって

  1人が何かを思いつく確率が上がるわけでもない

  誰かの考えに2人が無批判に追従するだけでは

  単なる1人の思いつきに過ぎず…

  特に本校生徒は

  幼小中と固定された人間関係の中で育っており

  仲良しグループの中では

  意見を言う者と追従する者の関係が

  できあがってしまっています

  そんな中で話し合いをしたところで

  インブリーディングを繰り返して

  衰退していったメディチ家のようになるだけ

  敢えてこれまで話したことのないメンバー同士の

  グルーピングが求められます

 

(2)最初に会議ありきでは必ず失敗する

  自分は昔から

  長い会議 長い挨拶 長い説明

  が大嫌いで

  若い頃 職員会議を無くそうとして

  立ち上がったことがあります

  多くの賛同者を得てこれからというとき

 「会議をなくすためにどうしたらいいか

  会議をしますので…」

  と言ったら全員離れていきました

  絵に描いたようなバカですね

  まずは走り出すこと

 

(3)「夢」を「志」へ

  自分の「夢」のためだけに動いているとき

  困難な場面で多くは簡単に辞めてしまいます

 「夢」に

  他者に対する役立ちや

  社会貢献の要素が加わると

  ちょっとやそっとでは諦めない

 「志」に変わります

花は咲く

87日目

 

今日は一日お休みをもらい

輪島吹奏楽団に加えていただいて

クラリネットを抱え

避難所を廻って演奏活動をしてきました

輪島中学校

河井小学校

大屋小学校

穴水彩光苑の4カ所です

 

 

 

 

 

 

みなさん暖かく迎えてくださいました

 

最初の曲は「希空〜まれぞら」

土屋太鳳さんでお馴染みの

NHKテレビ小説「まれ」の主題歌です

 

今日は三寒四温でいう温の一日目

春の足音がきこえます

2曲目は「春の童謡メドレー」

♩春が来た春が来たどこに来た

♫春の小川はさらさらゆくよ

♬春のうららの隅田川

 

東日本大震災の復興支援ソング 

3曲目は「花は咲く」

あのときは東北の復興を願って

よく演奏しましたが

今回は自分たちの復興を祈りながら

 

夜 被災した街に立つと

灯りもなく漆黒の闇に吸い込まれます

そのかわり上を向くと

満天の星空に包まれます

最後の曲は「上を向いて歩こう」

 

会場のひとつ河井小学校は被害が激しく

現在学校活動を行うことができません

その惨状を目の当たりにしました

 

 

 

 

 

 

校舎は裂けそして傾き

 

 

 

 

 

 

 

教室の床がこんもりと

 

 

 

 

 

 

 

運動場では仮設校舎の建設が始まっています

 

 

 

 

 

 

 

そんな中 被災前に植えたという

チューリップの球根が

花を咲かせる準備をしていました

 

以前に炊き出しで

焼き芋を振る舞ってくださった

横浜の有限会社カイトさんが

先日再び来てくださいました

首都圏では

「ほとんど放送されなくなったので

 復旧が進んでいるのかと思ったけど

 全く進んでいないんですね」

とのお言葉

 

そうか

現地以外では

もう過去のことになっているのか

空に風 桜もようと 能登の風

86日目

 

新学期の学校の運営について

石川県教育委員会と

奥能登5高校で会議が持たれました

 

 

 

 

 

 

生徒 保護者の皆さんは不安でしょうから

だいたいの内容について速報します

 

基本的には対面とオンラインの

ハイブリッドで授業を展開します

金沢近辺に避難している生徒が集合して

オンライン授業を受ける仮校舎を

確保できる見込みです

またそこまでの交通機関も

確保できそうです

 

金沢へ通うことも難しい生徒は

基本的には避難所で

オンライン授業を受けてもらいますが

近くの高校へ通える生徒が

複数いる場合は

その高校に場所提供をお願いしてみます

ただし現時点での確約はできません

 

輪島高校及び仮校舎では

体育の授業もできる見込みです

 

さまざまな制約の中での

高校生活のスタートとなりそうですが

その中で真の学力

本当の強さを身につけてほしいと思います

 

できない言い訳を考えることは

誰にでもできます

どうやったらできるかを

みんなで追求しましょう

 

今年の3年生は

どん底ともいえる学習環境の中

しっかりと現実と向き合い

奇跡の逆転合格を勝ち取った生徒が

何人もいます 

 

きっとできる

信じています

 

北海道で

通訳をしながら学生をしていらっしゃる

信岡 晴美さまより

「論文とエッセーの中間」

を送っていただきました

 

 

 

 

 

 

通訳なるものは

英語を日本語に

日本語を英語

翻訳する事だけでなく

「さっぽろ雪まつりについて説明してください」

と外国人に言われて

外国語で説明できる人の事

とのこと

 

自分も普段同じようなことを考えていて

英語でケンカができて

英語で仲直りできる

そんな力が欲しいなと

 

詩人の伊藤比呂美さんは

インタビューの中で

自ら実践された興味深い授業について

お話をされています

中原中也の詩を英訳する課題です

お題は「サーカス」

〈ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん〉

をどう訳すか?

ブランコの揺れる様子をイメージして

「Swing Swung Swinging」

素敵なのは

「You Your Yours」

(あなた あなたの あなたのもの)

 

沖縄の古倉小学校の皆川志保先生より

素敵なお便りをいただきました

 

 

 

 

 

 

「輪島の方々は春に桜が見たいだろうな」

と桜を散りばめた

子どもたちと一つひとつ

心を込めて作ってくださったカードです

先日志賀町へ支援に行かれた際に

ご自身で作られた曲を

みんなで歌ったそうです

志賀町防災ボランティアセンターの

Facebook をご覧ください

 

今日のタイトルは

皆川先生が送ってくださった

封筒に書かれていたものです  

若鮎跳ねて甲子園

85日目

 

とにかく新年度に向けてスタートです

時は待ってはくれません

 

これまで小中学校に利用していた校舎を

高校用に復元です

 

先生だけではどうしようもないので

生徒のみなさんに声をかけて

ボランティアに来てもらいました

 

30人くらいが集まってくれました

自分たちの学ぶ環境を

自分たちで整えます

 

昔野球部の顧問をしていた頃に

和歌山県の日高中津分校へ

練習試合にお邪魔したことがあります

唯一分校で甲子園を果たした学校です

 

和歌山県は日高川のほとりにある

小さな分校の

甲子園までの道のりを記した

「若鮎跳ねて甲子園」

という冊子をその時いただきました

 

そこには

赴任されたばかりの垣内監督が

何にもない環境の中

河原の石拾いから始めて

グラウンドを創り上げたことが

記されていました

 

まさに今の自分たちは

そんな感じです

ゼロどころかマイナスからのスタートですが

みんなで力を合わせて「一歩前進」です

 

まずは生徒玄関の整頓です

ロッカーが倒れ中の履き物が散乱です

ひとり分ずつ袋に入れてあげました

まるで神経衰弱か貝合わせでもしているよう

 ペアが見つかると「あったー!」

3か月ぶりにペアとなった靴たちも嬉しそう

 

 

 

 

 

 

 

それから体育館に駐屯している自衛隊さんに

少し空けていただき

入学式に使う椅子などを運び出しました

 

 

 

 

 

 

入学式は4月8日(月)

本校の第二体育館で行います

電灯が落ちかかっていますが

3月28日(木)修繕を入れます

床はホコリで真っ白

こすってもこすってもとれませんが

1年生を気持ちよくお迎えするために

みんなで力を合わせて綺麗にしています

 

お昼には

「ラトリエ・ドゥ・ノト」さんらの

支援者用炊き出しを

振る舞ってあげました

これは被災者に遠慮して

満足に食事をとることのできない

ボランティアの方々のために

ワンコインで美味しい料理を提供しようと

始められたものです

「少しばかりのお金を払っているのだから

 支援の方も遠慮なく食べてくださいね」

という発想が素晴らしいですね

今日はカキフライ

終業式の日を迎えました

82日目

 

今年度最後の日を迎えました

 

【終業式】

卒業式を終えたあとで

こんなこと言ってくれた卒業生がいます

「誰も経験できないような辛い思いをしたけど

 一生逢うこともなかっただろう人に

 逢うことができた』

 

昨日の本田圭佑選手もそのひとりです

「誰よりも辛い思いをしたみんなは

 きっと誰よりも強くなれる」

そうおっしゃってくださいました

 

一歩ずつ一歩ずつ進もう

走り疲れたら歩けばいいし

歩き疲れたら休めばいい

やがて休み疲れたら

どうせまた走りたくなる

 

だから

昨日よりも一歩でも進んだら

自分を褒めてあげよう

 

【生徒指導より】

「地震にあったことは不運だったけど

 決して不幸じゃない!

 自分の生き方は自分で決めろ!」

力強いエールが送られました

 

【離任式】

被災直後から

自分の生活もありながら

学校のために

尽くしてくださっている先生のうち

8名の先生が転勤されることとなりました

4分の1の先生が変わることとなります

今回の石川県立高校の

特に能登地区の人事は

災害復興と職員の通勤の確保

が最優先課題となっています

 

発災直後から

自分と一緒に学校に寝泊まりして

陣頭指揮をとってくださっていた

大坪克哉教頭先生も

家から通える学校へ

「夜明けの来ない夜はない」

生徒へ語りかけてくださいました

 

【小中学校もさようなら】

高校校舎での最後の授業が終わりました

元気いっぱいの声を

学校中に響かせてくれてありがとう

先生と輪島市の方が一緒に

ちっちゃな机と椅子を運び出しました