校長室より「おこらいえ」
とやまPCAMP2024発表会の告知
223日目です
まずはお知らせ
11日(日)富山市オーバードホールで
PCAMP2024が開催されます
公益財団法人 国際文化フォーラム (TJF)主催
10:30 開場
11:00 開演です
これは
日本で暮らすさまざまな
バックグラウンドの中高生たちが
演劇やダンスなどの表現活動を通じて
交流するプログラムです
今回は韓国からも
ふたりの高校生が参加しています
本校からもダンス部の生徒
ふたりが参加しています
初日には花火大会などで
国際交流を深めました
【初日の夜は花火大会】
写真はTJF提供(以下同じ)
【留学生と交流】
3日間の合宿生活を通じて
みんなでステージを創り上げました
【ダンスの練習】
【作品創りの説明を聞く】
本番を明日に控え
今日はステージで最終リハを行いました
【ステージでリハ】
明日は思う存分パフォーマンスしてください
舞台芸術に興味をお持ちの方
教育関係者
中高生の表現活動に関心のある方
国際交流や多文化共生に従事していらっしゃる方
多くの皆様のご来場をお待ちしています
さて今度は神奈川県で大地震です
過日の九州といい
昨日の神奈川といい
ご支援くださった方が
多くいらっしゃいますので
気が気ではありません
今回の被災で
「ほおっておくやさしさ」
もあるのだということを
知りましたので
とりあえず今は
さてさて胸にカードをぶら下げた小学生に
毎朝出会う季節となりました
2028年
ラジオ体操は100周年を迎えるそうです
ラジオ体操には第一と第二がありますが
指先までピーンッと真剣に本気でやると
汗だくになるし相当効きます
昭和14年には
お国を護る強靭な国民づくりを目指して
ラジオ体操第三が始められますが
あまりにハードだったため
その後廃止されています
非公式ではありますが
ラジオ体操第四もあります
こちらはさらに難度が高いです
Youtube でご覧になれますので
体力に自信のある方はぜひ挑戦を
小学生が夏休みに行うようになったのは
神田のあるお巡りさんの発想です
昭和30年の夏休み
子どもたちに早起きをさせるにはどうしたらいいか
署の近くの空き地で始めたそうです
その空き地近く佐久間公園には
「ラジオ体操会発祥の地」の石碑が残ります
模範演技のお姉さん方は
「私の後輩の体操部の娘たちのバイトだよ」
とある体育大学出身の先生が
昔おっしゃってましたけど
今はどうなんでしょう?
私が子供の頃の町内会では
8月1日から10日まで
ラジオ体操が行われ
最終日にはさらに早起きして
3時頃から海辺へと歩く
「あかつき遠足」が行われていました
行き先の鴨ケ浦海岸は
今は地面が隆起して
見る影もありませんが
いい思い出です
思い出をさらに美しく彩るのが
その時見た満天の流れ星です
大人になってわかったのですが
ペルセウス座流星群です
と
ここまで書いて今日は力尽きました
続きはあした
地震お見舞い
222日目
日向灘を震源とする地震がありました
日向灘では
およそ30年から35年の周期で
繰り返し大きな地震が起きています
今回もいわゆるこの『日向灘地震』の1つではないかと
専門家は見ていますが
南海トラフとの関係も懸念され
何とも気掛かりではあります
多くの方からいただいた
「ご恩」を今こそ送る時
まさに「恩送り」の時と
心得てはいるのですが
残念ながら自分のことで精一杯で
今はまだ恩を送る余力はありません
能登半島の場合は道路事情により
行政から「来ないで」という
規制がありましたが
今回はどうなんでしょう
いずれにしても
地震列島に住んでいる以上
日頃からの備えが必要です
今回の被災を通じて
何より大事だと痛感したのは
とにかく命を守ること
そのために
家具が倒れないよう固定すること
物が落ちてこないようにすること
できれば二階で寝ること
備蓄品はその後です
100Lの水を用意したとしても
大容量の自家発電機を用意しても
その前に命を亡くしていては
何にもなりません
阪神淡路大震災の時は
亡くなった方の8割以上の方が
発災15分以内に亡くなっています
つまり15分間さえ何とか生き延びれば
生きる確率が格段に上がるのです
15分間を生き抜いたら
最初の2日間を
自力で生き抜くために必要なものです
極論言えば水と防寒具さえあれば
生きられます
食料は正直要りません
二日ぐらい何も食べなくても死にませんし
そもそも空腹すら感じません
三日目には食料が届きます
こんな道路事情の悪い
奥能登にさえ届いたのだから
きっと大丈夫です
あった方がいいもの第1位は
携帯電話とモバイルバッテリー
でも電波事情により
使えないことも多いです
そんな時力を発揮したのが伝言板
紙とマジックとテープがあるといいです
あったほうがいいもの第2位は
眼鏡またはコンタクトそして洗浄液です
あったほうがいいもの第3位は
車のガソリン
ガソリンスタンドの復旧には
時間がかかります
「ガソリン切れで動けなくなったら」
への恐怖は相当のものです
モバイルバッテリーとしても使えます
日頃からガソリンは満タン近くにしておく
習慣をつけておくとよろしいかと
今日は流れ星の話をするつもりでしたが
急きょ地震ネタです
九州のみなさま
心よりお見舞い申し上げます
つくつくぼうしのサビ
221日目
つくつくぼうしのなく一本松公園の中に
ちびっ子たちの集う海の星幼稚園があります
吹奏楽部が輪島中学校と合同で
演奏会に訪れました
くまさんの顔に見える切り株が迎えてくれます
つくつくぼうしって
「ツクツクボーシ」と歌うAメロ
「ツクツピーヨー」のサビを3回リフレインして
「ツクツピー」とエンディングを迎えます
なかなか歌心ありますね
ところでピヨで思い出しましたが
横断歩道に流れるピヨは
南北方向に渡る 横断歩道に流れます
東西方向はカッコウです
カッコウは
卵を産んだばかりの他の鳥の巣に
自分の卵を産みつけて
その鳥に温めさせるという
なんともあつかましい子育てをします
まあ騙される方もどうかと思い
調べてみると
驚くべき巧妙な仕掛けがあることが
わかりました
まずカッコウは
留守を見計らって卵を産みます
自分が産んだ卵と同じ数の
家主の卵を落として割ります
そして巣の近くに身を潜め
家主が帰ってきたら
鷹の鳴き真似をするのです
かくしてパニック状態になった家主は
卵がすり替えられたことに
気づかないという訳です
さて演奏会の方はというと
ゾウさん カエルの歌 きらきら星など
園児たちのお馴染みの曲で
楽器紹介をしたあと
ドラえもんと
ジャンボリーミッキーを演奏しました
きらきら星で思い出しました
流れ星にまつわる
おもしろい話があるのですが
長くなりそうなので
明日にします
逆境は優れたリーダーを創る
220日目
作家の橘玲氏は
著書『事実VS本能 目を背けたいファクトにも理由がある』の中で
【1】日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)
【2】日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
【3】パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない
という驚くべき調査を発表して話題になりました。
この「日本語が読めない日本人」という現実は
広告業界では20年以上前から話題になっているそうです
この結果を見て驚くあなたは富裕層だそうです
最愛の親との離別であったり
虐待を受けていたり
父親から母親へのDV
さまざまな理由で
辛い思いをしている子供達
そんな子供たちもいます
子供たちには何の罪もありません
そんな子供たちに優しく寄り添う団体があります
ビヨンドトゥモロー
一般財団法人教育支援グローバル基金さんが運営する
人材育成事業です
そのビヨンドトゥモローさんが本校を訪れ
自身のつらい生い立ちを乗り越えて
前に進もうとしている全国の高校生や大学生と
今回の震災を乗り越えて
歩き出そうとしている本校の生徒との
交流の場を設定してくださいました
ビヨンドさんは
〜逆境は優れたリーダーを創る〜
を理念に
次世代を担う人材輩出に向けて
さまざまな取り組みをされています
まずは被害を受けた本校の様子を
見ていただきました
生徒同士の交流では
僕らの街は僕らが創る
「街プロ」で取り組んでいる内容を
紹介し新たな視点でのアドバイスなどを
いただきました
以下に生徒たちの感想を記します
まずは「海辺で映画を流したい」グループ
「聞けば聞くほどおもしろそうで映えそう」
「最初の想いを大事にして達成してほしい」
次に「復興の花火をあげたい!」グループ
「できないかもしれないでなくとにかくやってみよう
その考え方が素晴らしい!」
「熱いパッションが見えて刺激をもらいました!」
「自分たちでクラファンしているとかすごい!」
クラウドファンディング募集中です
よろしくお願いします
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
次のグループ
「どれだけ人を巻き込めるかが勝負なので頼って!」
「 横浜と違って時間の流れがゆっくり感じた
人の表情が豊かに感じた
窓から差し込む光が輝かしく感じた」
素敵な感性をお持ちですね
そして「子供の交流場所を増やす!」グループ
「プロジェクトの斬新さを感じました」
いろんな立場からの意見を聞くことができ
全てのグループが
これからの活動の勇気をもらったと感じました
ありがとうございます
最後に一緒にお昼を食べました
生成AIを学びました
219日目
「生成AIにおける日本の教育現場の今とこれから」
Google For Education の日本総括 小出 泰久 氏から
お話を聞く機会をいただきました
変動性 不確実性 複雑性 曖昧性 の時代を生き抜くための
力強いご講演をいただきました
続いて活用支援をしていらっしゃる上原 玲 氏から
AIとは?
人間の知能を模倣するよう訓練されたコンピュータ
AIは第一世代から順に
「考えるのが早いAI」
「ものしりなAI」
「データから学習するAI」
と進化してきたそうです
今では全国の学校でも教育に取り入れられ
例えば
カリスマきゅうり農家ばあちゃんの
きゅうりの等級分けに活用したり
呑んだアルコール量を測定して
じいちゃんが飲みすぎないようにしたり
開いたページに合わせたBGMが流れる
図書館を作ったり
生徒たちの様々なアイデアを具現化する
多くの取り組みがなされています
現在Googleでは
生成AIツール「Gemini」の提供を始めています
しょーもない質問には
テキトーな回答しか返ってこないけど
活用の仕方によっては
無限大に可能性の拡がるツールです
Google には
AIの活用に求められる
①学習データ
②データを検索するエンジン
③生成AIモデル
④生成AIを動かす端末
⑤データを処理するプロセッサ
の5つの要素を全て自社で準備することができる
という強みがあります
さらには
①社会にとって有益であること
②不公平なバイアスの発生、助長を防ぐ
③安全性を念頭においた開発と試験
④・・・
など7つの理念に則った開発が推進されています
今後教育の場面で活用するとしたら
①議論やまとめの過程で足りない視点を見つけ議論を深める場面で
②英会話の相手やより自然な英語表現の改善を図る
③自ら作成した文章をよりよいものへ昇華させる目的で
が主として考えられるものです
質の高い回答を得るには
①ペルソナ
②タスク
③フォーマットトーン
④コンテキスト
⑤例
を意識するとよいそうです
今回被災して困ったことで
最新テクノロジーでこんなことができたら
助かったのに
ということが少なくありません
創造的復興にどう活かしていくかを追求しながら
長期的展望に立った
未来の教育への提案を被災地からできればな
と思います
岐阜総文レポート(2)
218日目
岐阜の中心部を
自動運転のライドシェアバスが
実装実験をしています
オンラインで予約して乗ります
窓の横のモニターに
周辺の交通事情が映し出されます
乗客はこのタッチパネルで
行き先バス停を選びます
家庭用ゲーム機と同じコントローラーで
操縦することもできます
自動車会社ではなく
フランスのITベンチャー企業による
製品だそうです
岐阜市では
自動運転レベル4
ドライバーフリーでの
特定条件下完全自動運転を目指しています
生まれ変わる輪島市での
新しい市民の足としても活用できそうです
和太鼓部が土岐市文化ホールで行われた
全国大会に出場しました
輪島大祭のキリコ太鼓を
ステージ用にアレンジした曲です
最優秀賞 優秀賞に次ぐ
優良賞をいただきました
お客様からも
一段と大きな拍手をいただいていました
岐阜総文レポート(1)
217日目
2027年
第51回全国高等学校総合文化祭が
石川県を舞台に開催されます
3年後に迫った大会の準備を
石川県の高文連で進めています
その下見のために
「清流の国ぎふ」文化祭に来ています
まずは関ヶ原古戦場の巡見をして来ました
関ヶ原の戦いとは
豊臣家を守りたい石田三成軍と
新しい世を創りたい徳川家康軍との戦い
天下分け目の戦いと言われるほどの
日本の歴史において大きな意味を持つ戦いです
それほどの戦いであるなら
何ヶ月何年にも及ぶ戦いであるような印象を
勝手に持っていましたが
意外や意外わずか6時間で勝敗の決した戦です
勝敗を決するには
3人の武将の心の葛藤があったということを
今回学びました
ひとりめは小早川秀秋
三成軍の小早川秀秋は
合戦が始まって4時間後
突然家康軍に寝返りました
秀秋は秀吉の養子
かつては秀吉の後継者として
将来を嘱望されていたのですが
秀吉に待望のお世継ぎ秀頼が産まれてからは
ないがしろにされて
挙句の果ては小早川家に
養子に出されてしまいます
こうして見ると裏切りというより
寝返るには余りある理由があるなという気がします
人の心は時代を超えても変わりません
ふたりめは島津義弘
義弘は合戦前夜
奇襲を仕掛けるよう三成に進言します
ところが三成は
その作戦をけんもほろろに相手にしないどころか
義弘を罵倒します
結果翌朝合戦が始まっても
義弘軍は動こうともせず三成の指示に従いませんでした
このことは現代にも通じるものがあると思います
部下がいろいろ考えて提案したことに対し
どんな稚拙な提案であっても
決して頭ごなしに否定してはいけません
動かない義弘軍は結局
他の軍が壊滅状態になって孤立し
撤退を余儀なくされます
そのとき単に逃げるのではなく
敵の真ん中を突っ切って逃げます
つまり敵陣を正面突破して退却します
これは後に戦法「捨て奸」(すてがまり)とよばれる
味方を犠牲にして追撃隊を食い止める壮絶な策でした
3人目は毛利秀元
家康軍の背後に位置された秀元軍
元々は家康軍に動きがあった時に
挟み撃ちにするための軍でした
ところが家康軍が最初の陣から
三成軍に攻めに入っても
一向に動きがありません
秀元が動かなかったのを見て
小早川が寝返ったというのが
最新の学説だそうです
秀元が動かなかったのは
その前に陣を敷いていた吉川広家が
動かなかったのも一因です
秀元が広家に出陣命令を出しても
「今お昼食べてるから!」と
ほんわかした理由で断ったそうです
かくして天下分け目の戦いは
わずか6時間で幕を下ろしたのでした
ここで登場した秀秋 秀元 広家は
毛利元就「三矢の訓え(おしえ)」の
3人の息子のそれぞれ息子です
関ヶ原で家康が勝利したのは
毛利元就の
「3本の矢が束なれば決して折れない」
との訓えがあったからにほかなりません
しかし毛利一族の功績はさほど家康から
取り立てられることはありませんでした
250年の時を経て
一族の末裔の長州藩が
討幕を企てたことを考えると
人の恨みの恐ろしさ
人の評価の大切さを
しみじみと考えさせられます
復興絵巻その2
216日目
早起きして街の様子を見に行きました
河井小学校の運動場に
仮設の校舎が建ちました
小学生は2学期からここで勉強できます
大町から朝市方向を望みます
輪島の朝市は奈良時代の末期
神社で始まった物々交換が
その起源といわれます
つまり千年以上の
歴史があることになります
「勝浦朝市」
「飛騨高山朝市」
と並んで日本三大朝市と呼ばれます
明治43年の大火で
一度焼け落ちてしまいましたが
そこから蘇っていますので
今回ここで終わるわけにはいきません
朝市通りの突き当たりにある重蔵神社は
1300年の歴史を持つ
大国主命をお祀りした神社です
このブログのタイトル
「おこらいえ」は輪島の海女の方言です
輪島の海女の先祖は
その昔福岡県宗像市から渡って来ました
宗像には
沖ノ島に沖津宮 筑前大島に中津宮 宗像に辺津宮
の三社があり
渡って来た輪島にも
その位置関係を模して
舳倉(へぐら)島に奥津比咩 七ッ島に中津比咩 輪島に重蔵
の神社をそれぞれ置いたそうです
舳倉島は昔「重蔵島」とも書かれ
重蔵神社もへぐら神社と呼んでいたそうです
これらは重蔵神社の公式HPからの引用です
興味深いのでぜひご覧ください
春の祭に曳く山車です
収納庫が崩壊したため
シートを被せて屋外に置いてあります
重蔵神社をはさんで朝市の反対側には
観音町があります
昔遊郭があったいわゆる赤線地帯で
現代でも震災前には多くの呑み屋が並んでいました
広い道路の真ん中に立つ
提灯型の街灯がなんともいい風情です
ご先祖さまが心配で墓地にも行ってみました
案の定倒れてしまっていて
ブルーシートを被ったお墓もチラホラ
自分たちが生きることで精一杯で
ご先祖さままでとても手が回らず
申し訳ない気持ちでいっぱいです
こんな様子では今回の地震で亡くなっても
まだお墓に入れない方も
きっといらっしゃるでしょう
近所の民家には
お墓参りに訪れる人に
「水道自由に使ってください」
となんとも大らかな貼り紙が
今日の街巡りの終着は馬場崎
この地域は比較的建物の被害が少ないです
新しい建物が多いからか
あるいはここは昔の駅前通り
馬場という地名にもある通り
もっと昔から交通の要所であった可能性が
だとすると地盤の
しっかりしたところなのかもしれません
雲図鑑と復興絵巻
215日
初夏の空には不思議な雲がいっぱい
写真では確認しづらいですが
真ん中やや右に彩雲
太陽との角度によって見える
虹色に輝く雲です
左下には鉤状雲
釣り針のように曲がった雲
上空の風が大きく曲がっていることが
わかります
こちらは蜂の巣状雲
上空の狭い範囲で
上昇気流と下降気流が
渦巻いています
周囲には天使の羽のような
毛状雲
右上には肋骨雲
飛行機雲が
上空の風に散らされて
魚の骨のようになっています
左下には変わった形
どうしてこんな形になるんだろう
勝手に四分休符雲と名付けます
雲ウォッチャーの私にとって
梅雨明けの空は
興味の尽きない研究対象です
手術後久しぶりに
街の様子を見に行きました
学校のすぐ近くにあった傾いたビル
すっかり撤去されました
小学生も安心して通学できます
お世話になっているティーンラボの建物
中がグチャグチャになっていたそうですが
今では多くの生徒のサードプレイス
ブルーシートで覆われた家
痛々しくもしっかりと
街のために商売再開しています
小路に入れば未だ手つかずの家も
火災のあった街並みです
公費解体が始まってしばらく経ちました
中央通り付近からいろは橋が見えます
間を遮る建物がすっかりなくなりました
高州山の中腹に大きく崩れた
岩肌が痛々しいです
他にもたくさんの
崩れたまま手つかずの家の
生々しい写真を撮ってきたのですが
おうちの方の心情を考えると
とても掲載する気にはなれませんでした
「街プロ」花火グループへのご支援も
引き続きよろしくお願いします
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
見える喜びを被災地に
214日目
私事ですが
白内障の手術を受けてきました
夜運転をしていると
対向車のヘッドライトに
目の前が真っ白になるので
怖くなり決心しました
執刀してくださったのは
金沢医科大学の佐々木洋先生
白内障の研究と治療で
日本をリードする第一人者である先生は
東日本大震災翌年の2012年から
月に一度週末を利用して釜石のぞみ病院を訪れ
白内障を患った患者を治療し続けていらっしゃいます
今年で13年目になります
近くの大槌町や山田町からも患者が訪れ
今でも多くの方が先生を待っています
これまでに5,000人になんなんとする方に
希望の光をくださっています
当時白内障手術のできる施設も被災し
眼科の治療を受けることが困難だった中
最新の医療を提供し続けた先生は
まさに現代の「JIN-仁-」
当時被災地では
避難生活や不自由な仮設住宅での暮らしが
人々の健康に大きな影響を及ぼしていました
白内障は加齢とともに
目のレンズが白く濁る病気です
目がぼやけたまま仮設で暮らしていると
認知機能が衰え認知症が進みます
手術によって目の輝きが変わると
みなさん元気になるそうです
手術は日帰りでもできます
濁ったレンズの内部を取りのぞき
新しいレンズを入れて固定します
スタッフがレーザーを照射したあと
先生の待つ手術台へ
痛みは全くありません
目の前に幻想的な光が輝いています
美しいな
別世界へのトリップを楽しんでいる間に終了
時間にしておそらく10分かかっていません
被災地で将来への希望の光が見えなくなっている方
もしかして白内障かも
こんな身近に「神の手」があるなんて
ゴッドハンドを頼ってみては?
花火を打ち上げたい!!!
213日目
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
花火グループからのメッセージ
はじめまして、僕たちは輪島高校の二年生です。
僕たちは地震で活気を失った輪島市を復興させるために、今年の8月23日に花火を打ち上げたいと思っています。
そこで、資金調達のために募金活動やクラウドファンディングも行っているのですが目標金額にはまだまだ届いていません。輪島を元気にしたいと思い僕ら全力で活動していますので、是非クラウドファンディングなどのご支援やこの活動の拡散をお願いします。
クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
インスタグラム
https://www.instagram.com/wajima_hanabi_project?igsh=MTBiNGQwZDQydWc3Zw%3D%3 D&utm_source=qr
X
https://x.com/wajima_hanabi?s=21&t=TV7AaXRMZDWcbxC5hrIulQ
Tiktok
https://www.tiktok.com/@wajima_hanabi_project?is_from_webapp=1&sender_device=pc
夏休みの街プロ
212日目
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
まずは
渋谷区立宮下公園 MIYASHITA PARK
の視察
宮下公園は風通しのいい開放的な空間で
ショッピングや食べ歩き スポーツまでできる
“4階建ての公園”カルチャースポットです
空を横切る芝生ひろばは
自由気ままにくつろげる憩いの場として
街に溶け込んでいます
帰って来たくなる街づくりへの
たくさんのヒントをもらって来ました
そしてハーバリウムイベント
岩地さん 出村さん 松谷さん 森さん 上平さんが
テーインズラボのスタッフさんと
一緒に行いました
ハーバリウムとは
ガラスの可愛い小瓶に
お花をオイル漬けしたものです
インテリアフラワーとして大人気です
20人ほどの小学生が来てくれて
一緒に作りました
フルーツ飴も作って
振る舞ってあげました
家で何度も作って練習したそうです
とっても美味しくできました
諸々の禍事(まがごと)罪穢れ有らむをば
211日目
10月は神無月といいます
全国の神様が出雲に集まるため
出雲以外は神様不在となるためです
逆に出雲では10月を神在月といいます
今日は石川県の校長無日
県内の校長先生が集まって研修を受ける日でした
北陸は教育に熱心な土地柄です
石川県は全国に誇れる
教員資質向上のための研修が充実しています
今日の校長研修もその一環です
教員総合研修センターから依頼を受け
全県の校長先生に
学校が避難所になったらどうするか?
というテーマで
お話をさせていただく機会をいただきました
昔
学校の授業はどれくらいの価値があるのだろう
試算してみたことがあります
教員の給料を時給に換算してみて
必要となる教室の借用費
電気代
冷暖房費
あらゆる必要経費を生徒数で割ってみると
1時間の授業に生徒ひとり約1,000円を
支払っている計算になることがわかりました
40人学級だと1時間の授業に4万円
1時間4万円の価値のある授業を提供しないと
その思いで教材研究に取り組んできた
つもりではあります
今日の校長研修には
どれくらいの費用がかかっているのでしょうか
それに見合うだけの話をしないと
そのプレッシャーで押しつぶされそうな
依頼を受けてからの4ヶ月間でした
一生懸命準備したにも関わらず
授業を離れて2年以上経つ
ブランクによるプレゼン力の衰えは
いかんともしがたく
いいたいことの9分の1も伝わらない
なんとも情けない講話となりました
明日は自己嫌悪で
昼も眠れない日になりそうです
本日は
一粒万倍日
この日蒔いた一粒の種がやがて一万倍に実を結ぶ日
天赦日
諸々の禍事罪穢れを天が赦してくださる日
大安吉日
ご存じのとおり
みっつが重なったまことにおめでたい日でした
しかも7月29日
七福(729)神の日でもありました
かしこみかしこみ
この佳き日に
校長先生方に少しでも心に残る話をと
意気込みだけはよかったのですが
以前 Posttraumatic Growth
心の傷を負ったものはその後大きく成長できる
という話をこのブログで書いたものの
今回の心の傷は大きく
口で言うほどGrowthは簡単なものではなさそうです
Posttraumatic Growth のひとつに
「精神性的変容」があります
人間の理解を超えた大きな力を目の前にして
生、命、死について
深く考えるようになるのです
部活動のはじめに「お願いします」
おわりに「ありがとうございました」
これはなんのため?
たとえば野球部に尋ねると
「野球の神様に」
と答えます
「じゃ野球の神様って誰?」
これまで明確に答える生徒はいませんでした
今
選手たちは活動できる場所がないため
自分たちでグラウンドの整備を始めました
輪島市民の命を守るため派遣された自衛隊
活動の拠点として入ったグラウンドで
液状化のため一時立ち往生していた時に撒いた
バラス(石ころ)が全面を覆っています
来る日も来る日も
その石ころを拾っては棄て
活動できる範囲を自分たちで拡げています
心も徐々に変わってきます
これまで当たり前のように
グラウンドで野球をしていたけれど
それは決して当たり前ではない
こうしてグラウンドひとつ作るにも
多くの人々の力が必要であること
そのことに気づきはじめるのです
「神様って誰?」
その問いに今では明確な答えを持っています
当たり前でないことを当たり前にしてくださった
そのために力を尽くしてくださった多くの人たち
当然挨拶の仕方ひとつ
変わってきます
心のこもったものとなるのです
何十年後かに
球児が挨拶する神様は
まぎれもなく
今一歩踏み出そうとしている
君たちなのです
富士山麓太鼓鳴く
209日目
和太鼓部が
「富士山太鼓まつり」で演奏するため
御殿場は富士山樹空の森へ来ています
富士の麓 御殿場市は市制70周年
記念に行われた富士山太鼓まつりは
今年で第37回を迎えます
第1回は五合目で行われたそうです
全国から集まった若い太鼓打ちたちが
熱いバトルを繰り広げました
大阪高校さんは私たちのために
義援金を届けて下さいました
演奏の方も一糸乱れぬバチ捌きで
圧巻のステージでした
目標としているのが
東日本大震災から見事に立ち上がり
一昨年全国一に輝いている
帝京安積高校さんです
これまでの演奏活動で
集めてくださった義援金を
届けて下さいました
内訳は
活動報告会
根本石油マルイチグループイベント
開成山公園リニューアル記念イベント
大町商店街おおまち笑show商イベント
ふくしま県の物産展イベント
郡山自動車学校創業祭イベント
福島県中小企業家同友会イベント
福島県守成クラブ商談会イベント
実にたくさんのイベントをこなされ
地域にとってなくてはならない
和太鼓部になっているんですね
みなさまのお気持ち
確かに届けていただきました
帝京安積高校さんのここまでの復活は
たったひとりの部員から始まったのだそうです
津波で何もかもさらわれた中で
「先生 みんな太鼓の音に涙していたよ
自分も太鼓でみんなを元気にしたい!」
後輩たちが
しっかりとその思いを受け継いでいます
御殿場市からも
いっぱい食べて元気づけてくださいと
コシヒカリ1俵をいただきました
ありがとうございます
さてさて肝心の輪島高校和太鼓部はといえば
昨夜ホテル入りした時に
「ドアはオートロック
キーカードを持たずに出ると入れません
去年やらかした人がいます」
と注意喚起したその直後S君が
「先生、キーカード部屋に忘れて入れません」
「お前、何聞いとったんや!」
と注意したK君が翌朝朝食券を忘れて
「お前こそ、何聞いとったんや!」
とやり返されているのを見て
コソコソと部屋に戻っていく I さんを
見逃しませんでした
I さんも忘れてきたのでしょう
実は校長もそのあと部屋に取りに
さらには同宿の他校の女の子に
キトキトになって
(これ方言です意味はご想像に)
「黄色いTシャツのコ可愛い!」
でも声を掛けれないシャイな男子に
「ここに可愛いコいるのに」
とでも言いたげな女子
先述のK君はジュースを4本も買って
全部ホテルの冷蔵庫に忘れてくるわの
新喜劇状態です
テレレレッテレ テレレレッテレ テレレレッテレ テ
ホンワカワッカ ホンワカ ホンワカ ホンワカホンワカワ
でも半被を着てバチを握ればキリリ
「今年輪島で祭りができるかわかりません
でも今日は輪島の祭りの賑わいを
全国の皆さんに届けたくて
今できる演奏を精一杯します」
これがあのドタバタ新喜劇か?
と思わせるカッコよさ
なんと3等賞をいただきました
自分たちの思いが
聞いてくださった方に届いたんだと
うれしい気持ちになりました
その他の学校の演奏も
本当に素晴らしいものでした
明日に向かって歩く
大きな元気をいただきました
命と時間
208日目
昔
全ての動物の寿命は30年でした
ある日人間が寿命の神様を訪ね
「子どもが心配で死ねません
なんとか寿命を延ばしてください」
神様は馬を呼び
「人間がこんなことを言っている
お前の寿命を分けてやってくれんか?」
と言うと馬は
「いいですよ
30年もこき使われるのはまっぴらです
20年あげてください」
それ以来馬の寿命は10年となりました
人間がまたまた神様の元に
「孫の顔が見たいです
なんとかなりませんか?」
神様は犬を呼び同じことを言うと
「主人に仕えて泥棒の番をするなんて
夜もおちおち眠れません
15年で結構です」
それ以来犬の寿命は15年になりました
またまた人間が
「孫が大きくなるのを見たいです」
今度は猿を呼ぶと
「こんなしわくちゃな顔はもういいです
20年で十分です。」
そんな訳で人間は75年の寿命をもらいました
だから最初の30年は気楽な人生ですが
馬にもらった次の20年は馬車馬のように
犬にもらった次の15年は犬のように用心深く
猿にもらった最後の10年はしわくちゃの顔で
暮らすのだそうです
いつかお坊さんから聴いた話です
アニメ作家の宮崎駿先生は
「どうして雨の中を飛ぶミツバチは
雨に打たれて落ちないのでしょうか?」
という疑問を提起しています
ミツバチにとっての雨粒は
人間に例えるとおそらく
バスタブ1杯ほどの水量になります
そんな雨粒が次から次へと落ちてくる中
確かに不思議です
アニメーションでは
1秒を24枚の絵で表すそうですが
人間の子どもが歩く姿を
それらしく見せるには
一歩を12枚の絵で
つまり1秒で2歩歩くように見せると
よいそうです
それに対して象の歩く姿は
1歩を48枚の絵で
つまり2秒で1歩歩くように見せます
普段から
こんなコマ割りの仕事をされているうちに
「虫に比べたら人は百倍長生きする
虫は人間の1秒を100秒に感じている」
と思いついたそうです
「ゾウの時間、ネズミの時間」
生物学者の本川達雄先生が
お書きになった本があります
この本によると
鼓動の速さは
体重の1/4乗に比例するそうです
つまり
体重が重いほど
心臓はゆっくりとドックンドックンします
そして哺乳類の心臓は
種類によらず
ほぼ一生に20億回鼓動します
そしてこれも種類によらず
4回鼓動するたびに1回呼吸をします
ということは小さい生き物ほど一生が短く
その短い一生を我々の一生と同じくらいに
感じているとしたら
先ほどの
「虫は人間の1秒を100秒に感じている」
という話も納得のいく話となります
ただし人間だけは
医療の発達で
この原則には当てはまらないのだそうです
話を戻して
宮崎駿監督はミツバチのくだりについて
「我々を1秒を100秒に感じる
ミツバチの目に雨粒は
ゆっくりホニョホニョ
落ちてくるように見えるはずだ」
と確信を持ちます
今日の後半のミツバチの話と
ゾウの時間の話は
私が校長就任の年に
先輩の校長先生から紹介いただいた
小栗洋先生の「ことのは」という
講話集に載っていたものです
先生は既存の知識に
新たな知識を重ね合わせて
新しい発見をなさっています
まさに現在の探究活動の基本となる
物の捉え方をされています
校長の話は退屈なもの
というこれまでの私の概念を
根底から覆してくれた1冊です
和太鼓部の
「全国高校生太鼓甲子園」
が明日富士山の麓
御殿場で行われます
英語の迷宮
207日目
中学3年生向けの体験入学を実施しました
中でも英語の授業が
中3生に大人気だったのでご紹介します
English Dungeon
〜英語の迷宮から抜け出そう〜
最初の部屋に通されると
優しい先生だと思っていた人が
実は異世界の第一のボス
ボスからの謎を解くと
次の場所への指示が
指定された場所に行くと
そこには第二のボス
謎を解いて秘密のアイテムをゲット
そして最後はラスボスの待つ第三の部屋へ
ー
これまでに集めたアイテムを組み合わせて
ついにラスボスを倒します
このゲームは
松本千雅先生が考案されたもので
英語を話すようになりたいと思わせる
さまざまな仕掛けが
楽しみながら英語を学びました
教室を示す看板は
高校生の手作りです
「街プロ」ゆるキャラグループがつくった
「ふぐ郎」と「わじねこ」が
デザインされています
その他の授業の様子はこちら
至急!お詫び
本日の体験入学について
申し込み受付について
中学校からと高校からの案内に
齟齬がありましたので
至急確認してお詫び申し上げます
今年度の申し込みは個人からオンラインで
直接高校へすることとしてあります
ところが高校からその案内を出す前に
中学校から
輪島高校への申し込みは
中学校から一括でという
案内が出されていたことが判明しました
確認不足のため
混乱させてしまいご迷惑をおかけしました
お詫び申し上げます
オンライン受付をしていない生徒さんにつきましても
本日受け付けますのでその旨おっしゃってください
ではお待ちしています
梅雨と雷と鬼伝説
206日目
昨日までの猛暑とはうって変わり
今朝から雷をともなう大雨
雷がなると梅雨明け間近
などと昔から言われます
梅雨明けしたと思ったけど
どうもまだのようです
梅雨には陰性梅雨と陽性梅雨
そして蝦夷梅雨があります
梅雨は
オホーツク海高気圧と太平洋高気圧が
ぶつかるところで発生します
オホーツク海高気圧の影響を大きく受け
東日本や北日本に多いタイプの陰性梅雨は
気温が低く弱い雨や曇りの日が続きます
蝦夷梅雨は毎年あるものではなく
正式な定義でもないのですが
北海道でまれに見られる
日差しがなくなる梅雨です
例年の能登半島は
この両者の中間といったところでしょうか
そして
太平洋高気圧の影響を大きく受け
西日本によく見られる陽性梅雨は
強い雨が降ったと思えば晴れの日もある
変化の激しい梅雨です
まさに昨日から今日に見られる気候です
太平洋高気圧の影響を受ける
梅雨前線の南端には
急激な上昇気流が発生し
雷がなります
太平洋高気圧が
オホーツク海高気圧を押し上げて
梅雨明けとなりますので
言い伝え通り
雷は梅雨明けの前兆なのです
ところで
雷の多い年はお米が豊作
という言い伝えを知っていますか?
雷の放電により
空気中の窒素が
アンモニウムイオンとなり
土の中に多く溶け込みます
窒素、リン、カリウムは
植物の3大栄養素といって
これらが豊富に含まれる土では
植物がよく育ちます
このようなしくみにより
雷が多い年は稲がよく育ち
豊作となるのです
雷の光や音を
稲光 稲妻と呼ぶのは
このことに由来していますし
注連縄(しめなわ)の下に垂らした
紙垂(しで)も
雷を象った(かたどった)ものです
北陸地方は
世界的に見ても類を見ない雷の産地です
それも冬に多いという特殊な場所です
しかも北陸の冬の雷は
他の雷とは全く異なる特徴を持ちます
空気が急激に暖められると
激しい上昇気流となります
昇って行く過程で
湿った空気が分子同士で衝突し
静電気を生じます
これが雷のもとで
積乱雲(雷雲)の雲底
つまり地面に近いところには
マイナスの電気がたまります
この電気が地表に向かって落ちていくのが落雷です
ところが北陸の積乱雲は
大陸からの強い季節風によって
上下がひっくり返ります
つまり雲底にはプラスの電気がたまっています
これに向かって地面のマイナスの電気が
昇っていくのが北陸の雷です
つまり北陸の冬の雷は
落ちるのでなく昇るのです
実際にそれを捉えた写真もあります
また青白い稲光が特徴で
それゆえに北陸地方には
赤鬼伝説よりも青鬼伝説や白鬼伝説が多く残ります
そして雲頂にたまったマイナスの電気は
宇宙に向かって昇っていく
「スプライト」と呼ばれる雷となります
太平洋側にお住まいのみなさん
冬の天気のいい夜に
北の空を見上げて見て下さい
運がよければ
北陸から宇宙へ昇っていく雷を観測できますよ
学校では今
夏期補習を行っています
インターンシップに出かけている生徒もいます
お世話くださっている企業のみなさま
ありがとうございます
明日は中学生向けの
体験入学が行われます
夏本番
205日目
焼けつく日差しが夏本番を思わせます
熱中症にはくれぐれも
お気をつけください
屋外に車を停めておくと
瞬く間に灼熱地獄となります
短時間だからといって
決してお子さまやペットを
車内に残さないように
ただダニを死滅させるには
いいらしいですよ
ぬいぐるみなんかを
入れておくと効果的だそうです
あと熱くなった車内の温度を
一気に下げる裏ワザがこちら
まず助手席側の前後の窓を開けます
運転席側の窓は閉めたまま
2枚のドアを勢いよく
バタンバタンと数回開閉
これで車内の熱い空気が
一気に入れ替わります
金沢方面へ2時避難している生徒が
1学期の間通い続けた内灘高校
学期の終わりということで
今日掃除に行ってきました
寒さに凍える中通い始めた
海辺に立つ学び舎には今
初夏の風が吹いてきます
ガランとした教室
思い出がよぎります
寂しい思いをさせたくない
遠い道のりを何度も通ってくれた
先生がいます
何もかも嫌になって
途中来れなくなっていた生徒もいます
それぞれの想いの詰まったこの校舎
お世話になった
内灘高校の先生そして生徒のみなさん
これまでご不便をおかけしました
学習場所の確保から
通学手段の手立てまでご尽力くださった
教育委員会のみなさん
金沢大学のみなさん
心から感謝申し上げます
一歩ずつ一歩ずつ
新しいステージに向けて歩んでいます
夏休みの思い出
204日目
夏休みの2日目
いろんな方から
教職を目指した理由なんかを尋ねられることがあり
そのたびにもっともらしい答えをしてはいるものの
正直なところ
「夏休みがあるから!」です
私が教員に採用されたころ
正直夏休み中一度も学校に来ない先生もいて
夏休みは教員にとって
貴重な自己研鑽の場であったわけです
ところがあるときから
教員の自主研修権の取得が難しくなり
今では
授業がなくても教員は毎日出勤
授業のある日以上の膨大な
書類処理に忙殺される毎日です
とはいったものの
私自身
初任1年目だけ
夏休みの恩恵にあずかりました
夏休みまるごと
県教委主催の英語科教員海外研修に
理科の教員でありながら
ずうずうしく参加し
アメリカ各地の学校をてんてんと
視察に行ってきたのです
渡航費等はもちろん自腹ですが
その分貪欲に学ぶことができました
さまざまなルーツを持つ生徒に
教員がそれぞれの接し方をします
その様子を見て
これからくるグローバル化を予感したものです
帰ってからは
世界中の人と話がしたい!
と外国語の勉強に励みました
日本人は
Do you speak English?
と問いかけられると
私の英語レベルなんてとても
と謙遜し
No,I can't.
と答えがちですが
実はそれは
「あなたと英語でコミュニケーションとりたくありません」
という限りなく失礼な意味に
なるということもそのとき学びました
今ではぬけぬけと
「私は13ヶ国語話せます」
と言ってまわっています
中には
「キートス(ありがとう)」しか知らない
フィンランド語も含まれています
Do you have some question?
疑問文では any を使うんですよ
としか学んで来なかった私にとって
これも目から鱗でした
any を使うと
「まさか質問ないよね?先行くよ」
という印象を与えるので
「どんな質問でも Welcome ですよ」
という印象の some を使うのだそうです
先日OECD(経済協力開発機構)の
シュライヒャー局長が来校されました
OECDは
世界38ヶ国の加盟国によって構成され
「世界最大のシンクタンク」として
さまざまな分野の政策調整などを行っています
教育分野においても
PISA(学力到達度調査)などの調査活動を行い
教育改革の推進や教育水準の向上に寄与しています
局長様はドイツ人
同行された奥様はイタリア人ということで
ドイツ語とイタリア語でご挨拶したところ
いたく気に入ってくださり
その後の対談でも
復興に向けて全面的にバックアップする
との約束をしてくださいました
こう考えると
挨拶って本当に大切ですね
そしてさらに言えば
教員1年目の夏休みの研修の成果が
およそ40年の時を超えて
まさかこんなところで実を結ぶとは
教員には自分を磨く時間が必要です
なんとか先生方の負担を減らそうと
いう思いだけはあるのですが
Posttraumatic Growth に向け
新たな取り組みをどんどん仕掛けて
負担を増大させていることに
心を痛めています
夜中の9時10時まで机に向かって
教材研究をしている姿を見ると
自分の力不足を思い知らされます
全国的に教員のなり手が不足しています
その対応策のひとつが
夏休みの自主研修権の復活です
教育公務員特例法に
「絶えず研究と修養に努めなければならない」
と定められている以上
その時間を保証するしくみが必要です
人が学ぶのは
(1)人
(2)旅
(3)本
といわれます
魅力ある教員を育てるためには
旅に出て
いろんな人と出会い
ゆっくりと本を読む
そのための時間が必要です
「街プロ」のあるグループが
夏休みを利用して視察旅行に出かけます
引率を若い先生にお願いしました
生徒とともにいろんなものに出逢い
これからの教員生活へ向けた心の糧となるような
豊かな経験を積んできて欲しいと思っています