子どもたちのようす

10年目の3.11

今週のお昼の放送は、東日本大震災がテーマでした。震災の被害にあった人たちの作文を先生方が毎日朗読して子どもたちに聞かせていました。

家族がいなくなってから改めて感じた家族のやさしさを表した作文。

震災で亡くなったお父さんの最後のメールを題材にした作文。

そして、震災の日の朝、登校前にお母さんとけんかしたことが最後の思い出になってしまった子の作文。

今日は、10年前に東日本大震災が発生した日でした。学校の職員玄関には、哀悼の意を表すための弔旗が掲がっています。そして、今日のお昼の放送は、南相馬市立小高(おだか)中学校の音楽の先生が作った合唱曲「群青」の紹介でした。その当時の生徒たちの言葉をつなげ、音楽の先生が1つの作品としてまとめた曲です。その歌詞を、今日の朗読担当の先生が紹介したあと、校内には、曲が流れました。歌詞の内容は言葉が難しい部分はあるけれど、1年生の教室をのぞいてみると静かに曲に合わせて体を揺らす子、テレビの画面をじっと見つめている子がいました。4年生の教室でも静かに画面を見つめています。

 

 

放送の最後は、放送委員の子が自分の言葉で締めくくっていました。「今まで当たり前だった日々が、東日本大震災で奪われてしまって・・・ぼくたちは幸せですね。1日1日を大切に過ごしましょう。」当たり前に過ごせることが実は幸せであることに気付いた思いを素直に表しているメッセージでした。

今日、学校では、震災発生時の午後2時46分に震災で亡くなられた方へのご冥福と被災地の復興を祈って1分間の黙祷を行いました。