県工NEWS
外部講師による先端技術講義を実施しました(オンライン講義)
「渋滞学」でおなじみの東京大学の西成活裕教授による先端技術講義を実施しました。
1.ね ら い
最先端の科学技術研究に触れることにより、先端科学技術への興味・関心を高める。
2.講 師
東京大学先端科学技術研究センター 数理創発システム分野 教授 西成活裕 氏
3.実施日時
令和3年12月17日(金)3、4限
4.対 象
電気科、電子情報科の1年生 (80名)
5.講義概要
テーマ:「応用数学による社会課題の解決」
現代は、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代(VUCA(ブーカ)時代)と言われるが、時代が変わっても変わらないものが数学である。数学は論理であり、不確実な中でもよりどころ(根拠)となり、社会課題の解決につながる。
「セルオートマトン(注)」という数学のモデルを使っての渋滞の説明は、とても分かりやすく、生徒はみな講義に引き込まれていきました。また、「成功の裏には多くの失敗がある。信念を持ってやり続けることが大切」、「研究はうまくいかないときがチャンス」、「皆が否定することに挑戦せよ」など、西成先生のお言葉から刺激をいただき、多くを学ぶことができました。
(注)セルオートマトンとは、格子状のセルと単純な規則による、離散的計算モデル(ウィキペディアより)
6.生徒の感想(原文のまま)
今日の西成先生の講義を聞いて、渋滞学の仕組みを理解することができました。また、先行き不透明で将来の予測が困難な「VUCAの時代」に、「数学」の「変わらないもの」の存在が背骨となって我々を支えてくれると知り、改めて数学の大切さがわかりました。それから、研究は勉強と大きく違っていて、「自分が世界に向かって主張する」ということが研究であり、「うまくいかない時がチャンス」という言葉に、僕はとても共感しました。僕は悲観的すぎるところがあるので、時には楽観的に考えてみようと思います。