県工NEWS

専門高校等における産学連携人材育成事業の本校取組を実施しました(9/27)

  927()に本校多目的ホールにて、専門高校等における産学連携人材育成事業の取組として「新素材(炭素繊維)についての講義」を実施しました。材料化学科1年生40名とテキスタイル工学科1年生40名を対象に金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター 所長 鵜澤 潔 様から特別講義をしていただきました。


  講義では、炭素繊維複合材料(CFRP)の特徴やそれを利用した身近な製品から船舶や航空機、土木建築や海洋エネルギー分野など多岐にわたる用途をたくさんのスライドで紹介していただきました。また、CFRPの実物の試験片を手に取り、強度や曲がりにくさを体験することができました。


  CFRPは炭素繊維とプラスチックの複合体であり、繊維はテキスタイル工学科の分野、プラスチックは材料化学科の分野で、それらが組み合わさると2倍以上の特性を発揮する材料になる。CFRPは、さびない・腐らない、軽くて強い、自由な形を連続的に一体で作れる等の特徴があり、誕生してまだ50年の新しい材料であるが、将来、社会を変える可能性をもった優れた材料である。そのような新しい材料をどう使うかを新しく自由な発想、前向きな姿勢で考え続けてほしい。と、ご講義いただきました。



  講義後の質疑応答では、生徒から「CFRPの耐熱温度はどのくらいあるのですか?」や「炭素繊維は衣服には使えないのですか?」などの質問があり、生徒は疑問を持ちながら聞いていたことが伺えました。新素材(炭素繊維)について興味・関心を深めることができました。

校内研究事業による工芸科の取り組み

9月25日(火)校内研究事業による工芸科・造形コース(3年10名)で、金属工芸作家(本校工芸科卒業生)の前田真知子先生による授業が行われました。

工芸科の造形コースでは、コースでの共通課題として金属工芸に取り組んでいます。
昨年度、前田先生には、石川県の伝統工芸である「加賀象嵌」の技法指導をしていただき、鏨(たがね)を使って金属を嵌め込む装飾技法・切り嵌め象嵌・ロウ付けの接合などの技法を使ったアクセサリーを制作しました。

今回の授業では、昨年度に学んだ知識を生かした「卒業制作作品」のエスキース発表をし、前田先生より助言をいただきました。造形に対する基本的な話、技術指導、作品制作の進め方等、多くのアドバイスを得ることができました。今後の卒業制作の実制作に向け、作品作りの向上につなげていきたいと思います。

◇発表の様子

◇一人ひとりへの指導の様子

校内研究事業による取り組みが行われました

 9月21日(金)、校内研究事業による取り組みとして、金沢美術工芸大学製品デザイン専攻の河崎教授による授業の3回目が、デザイン科3年プロダクトデザインコースで行われました。
 授業内容は、授業の1回目で行われたプレゼンテーションをより改善し、改めてプレゼンテーションを行います。

    
授業で「たまご」をテーマにデザインした製品モデルをプレゼンテーションしています。
製品を実演してみせるなど、生徒がそれぞれ工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。

     
プレゼンテーションの後、発表した生徒の良かった点や意見、製品に関する質問を発言しています。

     
生徒が意見を発言した後、河崎教授によるプレゼンテーションの講評が行われました。
最後、全体講評を行い、3回にわたる河崎教授による授業が終了しました。
この授業を通して、生徒のコミュニケーション力、思考力の向上につなげることができました。

専門高校等における産学連携人材育成の本校取組(9/19)を実施しました。

9月19日(水)に、本校多目的ホールで、専門高校等における産学連携人材育成事業の本校取組として「プログラミング的思考についての講義②」を実施し、今回は機械システム科1年生80名を対象に金沢工業大学 基礎教育部 古屋准教授と宮田講師から特別講義をしていただきました。

  

宮田講師からは組込みシステムの構成と事例紹介について、古屋准教授からはプログラミング的思考と機械系への活用について、講義をしていただき、生徒は熱心に講義を受けていました。

  

今回も講義の最後には、質疑応答と振り返りの時間をいただき、生徒からの質問に答えていただきました。