diary

2025年8月の記事一覧

県外研修(人文科学コース)

 R7.8.22-23

 8月21日(木)~22日(金)の2日間、2年人文・自然科学コースの生徒が県外研修に参加しました。

 本研修は、日本を支える企業や施設・研究機関を訪問し、実践的な知識や技術に触れることで、21世紀の社会を支えるグローバル人材としての資質・能力の向上を図ることを目的としています。

 人文科学コース1日目は、東京国立博物館とJICA地球広場を訪問しました。東京国立博物館は、歴史の資料集などで目にする貴重な文化財を目の前に、先人の営みに思いを馳せる貴重なひとときとなりました。その後、各自で昼食をとり、JICA地球広場を訪問しました。体験コーナーで様々な国の慣習などについて学んだ後、バングラデシュに青年海外協力隊で派遣された方のお話しを伺いました。バングラデシュにはファストファッションの工場が多く、かつてその劣悪な環境が大災害につながったそうです。我々も無関係ではありません。多くのエピソードは大変興味深く、多文化共生のヒントも多く学びました。

 人文科学コース2日目は、東大赤門で記念撮影をした後、東京新聞を訪問しました。社内見学後、「インタビュー術」「ファクトチェック」について、現役の記者の方からお話しを伺いました。インタビューで重要なのは「①事前準備②臨機応変③すぐ書く」の3点であり、また、取材先に対する敬意を持つことが大切であると教えていただきました。また、フェイクニュースとまではいかずとも昨今話題の「ミスリードな言説」のどこがまずいのかについて、具体例をいくつか提示してくださり、深く納得することができました。その後の質疑応答では、30分間、生徒からの質問が途切れることはありませんでした。ここできいたお話をしっかりと胸に刻んだ生徒は、午後、課題研究の一環として、各々のフィールドワーク先を訪問、インタビュー等を行いました。

 それぞれの訪問先で専門家からいただいたお話は、細部にわたって実感がこもっているため重みがあり、大変聴きごたえのあるものでした。首都圏を訪問したからこそ可能であった出会いです。この学びをいかし、学業の充実や将来の進路選択につなげていってほしいと思います。