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学校日誌

錦高日記11月5日(金)~株式の模擬売買を通して、経済や社会の仕組みを学ぶ~

 1年の家庭科・家庭経済の授業です。将来、家計を管理していく時、株式会社や経済の知識は必要不可欠になります。そこで実際の株式の取引をインターネットを活用した株式学習ゲームを通して、経済や社会の仕組みを学びます。

 Chromebookでゲームにログインし、最初に各チームに元手となる仮想所持金1,000万円が割り当てられ、このお金で企業の株式を買うことからスタートします。売買対象は東京証券取引所の上場銘柄。生徒は配られた「売買対象企業一覧」を参考に、チームで協議して企業を選びます。「売買対象企業一覧」には東洋経済新報社の「会社四季報」から300社が抜粋されており、記事や業績等をもとにどのチームも真剣に議論していました。

 いくつかの企業を選び、画面の中の『東京証券取引所の株価検索』をクリックして、今日の株価を確認します。今日の購入ノルマは1つ以上。すんなり企業が決まったチームもありましたが、ほとんどはなかなか決まりませんでした。注文を入力できるのは平日の8時30分~22時まで。

 家庭科の授業で扱うのは、1回だけですが、今日からチームで株式の仮想売買を続け、最終は2月。1年生の80チームの中から取引上手だったチームは最後に表彰もされます。この学習を通して、いままで、あまり身近ではなかった経済や金融、政治などのニュースに耳を傾けるようになることも増えるでしょう。たくさんの企業を知ることは自分の将来の職業を決める一助にもなります。この学習はみなさんの将来に確実に役立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほりほりの部屋Vol.84 「『必ず起業する』~学部選びの大切さ~」

 皆さん、こんにちは。堀です。石川県のコロナ陽性者ゼロ×6日間連続!すごいね~!いいね~!このままいって欲しいね~!県内のコロナワクチン接種率も8割越えとか。いいじゃな~い!集団免疫ってやつ??でも、医学的にはまだまだ不明なことも多いとのこと・・・これからも~油断せずに~、GAT!手指消毒・マスク着用!!

 今年の「関西大学 学校案内2022」の表紙とその5ページ目(ホームページにて閲覧可能)です。各大学が発行する、公式の「大学案内」の構成として、冒頭の数ページに、各学部を代表する学生を、その成長した姿と共に紹介する、っていうのがよくあるパターンです。関大は超マンモス大学なので、この「大学案内」に掲載されるっていうのは、極めて珍しい・難しいことなのです。諸君の中から、近い将来、専門学校でも、短大でも、大学でも、あるいは、就職先でも、宣伝・広告に写真付きで選ばれたら、必ず教えてね!その学校案内、贈ってね!堀は誇りに思います。生涯、記念に取っておきます。や・く・そ・く!

 この5ページ目の青年、堀の甥っ子です。弟の長男。関西大学商学部生を代表して、案内に抜擢されてました。小さい頃から、ウチのこどもら(いとこ同士)とよく遊んでました。立派になって・・・中学生の頃から『必ず起業する!』って言ってましたっけ・・・ 高校時代は(厳密には、幼少期からずっと)、バドミントン一色の生活で、京都府代表として、全国インターハイ出場も果たしたりしてました。

 大学に入学したての頃、電話がかかってきて、「おじちゃん、1年留学しようと思う。英語はいいとして、もう1つ、スペイン語やろうと思う。しゃべっとる人多いし。どこの留学斡旋会社、いいん?オススメとかある?」「ミッチー(まさみち、という名前から)ちょっと待て。民間の斡旋会社は、良心的なとこもあるけど、悪徳業者もはびこっとるのが現実なんや。日本政府がやっとる『トビタテJAPAN』っていうシステム、知っとるか?ちょっと調べてみんか。まだ、申し込み、間に合うハズや。試験とか面接とか、上手くいけば、公費留学の可能性あるんやぞ。」「え?そうなん?わかった。調べてみるわ!ありがとう、おじちゃん!」みたいなやりとり、ありましたね~。

 結果的には、公費留学を勝ち取り、メキシコのベンチャー企業にて、1年を過ごし、スペイン語のみならず、起業に必要な人間関係を、世界レベルで、まさに、globalに獲得して帰国。さらに、東京にて、1年、尊敬する起業家さんの元で、実地演習を積み、今年、故郷滋賀県にて、地元の有志と共に、学生起業家としてデビューを果たした次第です。関大商学部は、そんな旺盛なベンチャー精神を認め、代表に指名したのでしょう。

 この1発目の起業が成功するかどうか、それはまだまだ未知数です。が、「なりたい自分」に向けて、全くぶれずに、夢実現のための「ルート」を、親に頼らず、自力で開発していったことだけは間違いありません。これは、彼にとっては、ゴールではなく、スタートに過ぎません。諸君!君たちもできるのです!「なりたい自分」への「ルート」探しをしっかり考えよう!大学は幅広く考え、学部・学科は絞っていく、徐々に。A学部もいいけど、B学部もいい、そんな感覚で。定まらない人!!おマネーの勉強いいぞ~、おもろいぞ~!ミッチーみたいに、商学部どうや~。(経済・経営も可)ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

錦高日記11月4日(木)~理論を裏づけるのは体験~

いよいよ石川教育ウィークも明日を残すのみとなりました。本校では、この期間に、保護者への学校公開と並んで、教員同士の授業参観「互見授業」を行い、授業改善に取り組んでいます。今日はさらに、金沢大学大学院教職実践研究科から17名の大学院生が参観に訪れました。

 そんな中で、ひときわ目を引いたのが地学の授業で行われていた実験です。3年生は、このところ問題演習が増えてきた中で、久しぶりの体験を伴った授業だったようです。実際に採取してきた海水の性質を調べるといったもので、どのグループも慣れない手つきながらも制限時間の中で協力しながら一生懸命取り組んでいたのが印象的でした。

 海水の塩分濃度は、ネットで調べればわかるのかもしれない。でも、自分たちで実験器具を使いながら明らかにすることで生きた知識となるはずです。

 海水に含まれているイオンの種類も、すでに学んでいることかもしれない。でも、それを実際に化学のイオン反応等の知識を活用して、実験で確かめることで実感を伴った理解となるはずです。

 新しい時代の中で「生きて働く知識・技能」を習得するためには、自然科学だけではなくあらゆる分野で、この科目がどのように実際の社会や生活につながっているのかを考えることは大切なことでしょう。そういう意味でも、これから「実験」や「体験」は、ますます重要になってくるのだと思います。

 

錦高日記11月3日(水)②~清水先生の色紙~

 今日のにしき日和に掲載されている清水展人先生が書いてくださった色紙を2階の講義室Aの前に飾りました。中学生のみなさんも見やすいようにと、アドバイスを受けての設定です。「あなたはあなたの心の声を大切にすれば大丈夫」「あなたに素晴らしい命輝かせて」清水先生からのメッセージ、ぜひ見てください。

 

にしき日和11月3日(水)~自分らしさを大切に、自分らしく生きる~

 本日の教育講演会では、講師に清水展人先生をお迎えし、「男らしく、女らしくより自分らしく」~性と生の多様性について~という演題でお話をいただきました。先生は幼いころから性別に違和感を覚えたまま、学生時代を過ごしてきました。その間心無い言葉を受けて傷つくこともあったそうですが、だれにも相談しないまま過ごしたそうです。しかし18歳の時に両親、家族にカミングアウトし、病院にて性同一性障害と診断されました。2006年に手術を受け、戸籍・名前を変更したのち厳しい就職活動を経て医療専門学校に通い、猛勉強の末国家試験に挑戦しました。その後、精神科病院へ勤務し、いのちの電話などで自分と同じような境遇の人などの相談にのったり毎年300回ほどの講演を行ったりなどしています。講演の中で清水先生は、「自分らしさを大切にし、自分らしく生きること、そして見た目でわからない性に関して決めつけず、性に関して悩んでいる人は側にいるという感覚や意識をもつことが大切だ」とおっしゃっており、清水先生の穏やかな語り口と力強いメッセージに、みな聴き入っていました。想像力を働かせることで差別行為や偏見をなくし、皆が住みやすい地域、および社会を作っていく必要性について考えることができ、実りある講演会となりました。