校長先生のブログ

校長室より

地域・保護者の皆様に見守られながらベストをつくす河井っ子

  10月11日に学校関係者評価委員会が行われました。前古孝人評価委員長の司会のもとで藤山壱史学校評議員、泉原隆司学校評議員、山吹允PTA会長、西中亜紀PTA副会長(母親代表)の皆さんより学校運営に対するご意見を伺いました。先月行われた運動会や児童の挨拶、そして日頃の教職員の指導について評価していただきました。そして次のような意見がありました。

・コロナ禍であるが行事等は、児童の育つ場であり可能な限り実施してほしい。

・働き方改革を進めて先生の負担を減らしてほしい、そのために夜の電話連絡も6時以降はしないなどの策が必要でなないか。

・学校だよりの写真が見にくいので、写真をなくして文字だけにする。写真はHP等に見られるようにすればどうか。

・学校評価を小中連携して取り組んでいく必要があるのではないか。

・クロムブックの活用を進めるために外部人材の活用すればどうか。

どのご意見も、学校・児童・職員の視点で考えて下さっていました。ご意見を伺っている間、終始学校へエールをいただいている気持ちになり、改めて河井小学校は地域の方々に支えられていることを実感いたしました。今後ご意見を学校で検討し、PTA役員の皆様のご意見を伺いながら学校運営に反映させていきます。  

 

10月21日(金)に鳳至小・河井小学校合唱交流会が行われ、5年生55名が参加しました。両小学校ともに持ち味を発揮して、素晴らしい会となりました。笑顔で歌う表情や真剣なまなざしとともにその歌声は聴いている人の心に感動を伴いしっかりと届きました。このような歌を歌うことができたのは、河井小、鳳至小の5年生の皆さんが「負けたくない」「自分たちらしさを出し切る」とお互いを良い意味で意識したからだと思います。これから5年生は6年生からいろいろな面で学校のリーダーとして引継ぎが行われていきます。今後も交流会の合唱のように、良い意味でお互いを意識してリーダーとしてよりよい河井小、鳳至小にするように高め合っていってほしいと思いました。両校の合唱やその後の代表による感想発表を聴いて、必ず期待に応えてくれると思いました。

5年生の皆さんは、合唱だけでなく話聞くときに相手に身体を向ける、靴を揃える、など普段行っていることを交流会でも実施できました。どんな場面でもできてこそ本物の力です。確かな成長を感じ、とてもうれしかったです。

 

10月27日はマラソン大会があります。マリンタウン陸上競技場が工事中で使えない箇所があるので、例年とコースは違いますので、学年ごとに下見に行って確認して覚えているところです。大会では運動会の個人走のように自分のベストをつくして走り抜き、最後まで頑張り抜く皆さんを応援する姿を期待しています。運動会での学びをマラソン大会につなげていけるように働きかけていきたいと思います。保護者や地域の方々には、今後とも子どもたちへの応援並びに学校経営へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 

どんな状況でも全力で挑戦する姿に感動! 河井小学校大運動会                             

 

 9月17日(土)に本校運動会が無事に終了いたしました。保護者の皆様には、感染予防対策や午後開催及び後片付けについてご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。午前中に運動場で集団演技の最終練習を行い、午後からの運動会に入場制限で入れないご家族の方に呼び掛けたところ50名以上の方の参観がありました。このような発表の機会を設けることができたのは、ご理解いただいた皆様のおかげだと心から感謝しております。またPTA役員の皆様には、事前のテント設営や当日朝の準備、入場受付等、本当にお世話になり、ありがとうございました。本来なら開閉会式の言葉で役員の皆様のことを紹介し、お礼を述べるべきところですが、熱中症対策のために割愛しましたことをお詫び申し上げます。

皆様の目には運動会での子どもたちの様子はどのように映ったでしょうか。私は「正々堂々真剣勝負~一人ひとりが全力で挑戦し最高の思い出をつくろう」のスローガンどおりの運動会だったと自負しています。

私が河井小学校の運動会を初めて見て思ったことは、応援合戦、綱引き、ダンス「ブラザービートでシェー」、集団演技「よさこい河井ソーラン2022」でたくさんの児童が声を揃え、気持ちをそろえることの迫力が素晴らしかったということです。

そして個人走やリレーではどんな状況になっても最後まであきらめずに走り切る姿に感動しました。応援しながら胸が熱くなる瞬間がたくさんありました。出し切った本人への拍手はもちろんですが、周りの温かなまなざしがあるからこそ、安心してベストをつくすことができます。このチーム河井の雰囲気に大きな拍手を送りたいと思います。そしてこの雰囲気をつくってくれたのは6年生のみなさんです。夏休みから計画、準備し、よさこいの心構えの発信や練習する姿でその雰囲気をくれたことに本当に感謝しています。

どんな状況でも「ベストをつくす」ことは「レジリエンス」を育むことにつながります。「レジリエンス」とは「心の回復力」です。早期の離職率の高さ等で現代の若者の課題ではないかと話題になっています。人はショックな出来事や苦しい状況に直面することがあります。そして落ち込んだり、時には絶望したりすることがあると思います。「レジリエンス」は、心が傷ついたり挫折したりした時に、心を通常状態に戻す力です。

「レジリエンス」を高めるには、自分に対するプラスの感情に気付くことが有効だといわれています。そして、そのようにプラスの感情が自分の中に蓄積されていくと、気持ちが落ち込んだ時に役に立つそうです。

今回の運動会で河井小の皆さんが困難にもめげずに「ベストをつくす」姿を見せてくれました。「仲間の良さを見つけよう」は他者からの言葉で自分のいいところに気付くことが目的です。よさとして他者から認められることで更に学びとして実感できるようにしていきたいと思います。「最高の思い出」から「最高の学び」へ、今後とも職員一同ベストをつくしていきますので保護者の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

                                      校 長 六田 茂行

2学期も「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を合言葉に!

 本日から2学期が始まりました。学校に主役の子どもの声が帰ってきました。令和4年の2学期も引き続き、コロナ禍でのスタートとなります。改めて今までの感染予防対策を徹底していきます。

今夏は市内でも大雨が続きました。被害を被った方に心よりお見舞いを申し上げます。今後も天候不順が危惧されますので、ぜひ在宅時の災害の対応や行動についてお子様と確認をお願いいたします。

また長い夏休みが明けで、何か心配な事や不安なことがあれば、担任の先生はもちろん、相談しやすい河井小学校の他の先生、スクールカウンセラーの先生に相談してほしいと考えています。児童にも伝えますが、保護者の方からも話していただきたきますようお願いいたします。

 

 さて私は高校野球を見るのが好きで、毎年、必ず感動する場面に出会います。今年は奈良県の地方大会決勝の出来事がそんな場面でした。天理高校と生駒高校が戦い、21対0のスコアで天理高校が夏の甲子園出場を決めました。通常であれば出場選手、ベンチ、スタンドが喜びを爆発させる瞬間です。

しかし試合後、天理ナインはマウンドに集まって優勝を喜ぶことをしませんでした。相手校の生駒に体調不良の選手が続出し、ベストメンバーで臨めなかった事情に配慮したのです。9回2死、あと一人で優勝の場面で選手だけでタイムを取ってマウンドに集合し、主将が「試合後に喜ぶのはやめておこう」と提案し、ナインも受け入れたそうです。試合終了後すぐに整列して、試合後の礼を交わしました。

私は、自分たちが3年間全てを打ち込んできたことが甲子園出場として夢がかなった場面で相手をリスペクトする行動ができたこと、そして監督の指示でなく自分たちで、決めて行動したことが本当に素晴らしいと思います。私は毎年このように高校野球で感動する場面に出会い、大切なことに気付かせてもらっています。

 

 本校ではこんな場面がありました。6年生の松村結太さんは、県陸上大会の練習の補助として準備や練習の手伝いをしてくれました。そして県陸上に出場するみんなに宛てて自分から手紙を書いてくれました。次の内容です。

 

県陸に行くみなさんへ

いよいよ県陸の本番ですね。

練習のことを本番で生かして優勝して、

全校集会で賞状をもらってください。

あと、ぼくは見に行けないけど

MG(マネージャー)がいなくてもがんばってください。

本当にがんばれー!       

 

私は県の陸上大会の会場でこの手紙を読ませてもらい、本当にうれしく思いました。そしてこのように自ら相手のために行動できる子がいる河井小学校を改めて誇りに思いました。

 2学期はすぐに運動会があります。9月17日(土)の本番はもちろんのこと、その練習でベストをつくす姿や準備の過程で松村さんのような素晴らしい場面がたくさん見られると思います。先生たちもみなさんが気付かない「よさ」について教えたり、気付かせてくれたりします。チーム河井が、お互いに仲間のよさを見つけて学び合い、さらにパワーアップできる2学期にしましょう。

1学期の「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を児童の言葉でふりかえる

「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を職員と児童の合言葉としてきた1学期も本日が最終日となります。そこで児童の文から合言葉をどのようにとらえていたかをふりかえります。

●ベストをつくそう

先月号でも河井小金管鼓隊2022の皆さんが、河井小学校の伝統とプライドを受け継いだことをお伝えしました。6年生の振り返りの作文を読むと、全員がしっかりと合言葉を意識して練習や本番に臨んだこと分かります。その中から二人の作文を紹介します。二人の共通点は、ベストをつくした姿を具体的なめあてとして、更にしっかりとできたかどうかをふり返っている点です。


「ベストをつくした金管」            田中美緒              

 今年の金管の目標は、「輪島市に笑顔を届けられるようにベストをつくし、迫力のある金管の伝統を受けつごう。」です。金管のパレードが始まったとき、結団式で私が言った「列をそろえて進んだり、止まったりすることを意識してがんばろう。」の通り、同じ列の5年生に合わせてパレードすることができたのでよかったです。競技場について演奏する時に、自分の場所のコーンを見て、ぴしっと止まって演奏できました。

最後の解散式では、満足して終わることができてよかったし、これで最後の演奏が終わったのでさみしい感じがしました。下校の時に地域の人に「河井の金管よかったよ。」といってもらえたのでうれしかったです。輪島に笑顔を届けられたのかなと思いました。

 

「ベストをつくすことができて満足することができた金管~2022~」 卯木悠惺

私は市祭で金管の発表をしました。そこで私は金管のスローガンを達成するためにいろいろな工夫をしました。まずは返事です。先生が話をした後には返事をするなどです。もう一つはやる気です。やる気があってスローガンを達成するのと、やる気をなくしてスローガンを達成するのでは全く違うので、やる気について工夫しました。演奏している時はしっかり声を出したり、楽器の音を大きくしたりと、金管ができるのが最後だったのでできることは全て出し切りました。演奏している時は、楽しく明るく演奏することができたので良かったです。市祭で、もう金管をすることがないので少し悲しいですが、満足して金管を解散させることができたのでよかったです。最後まで集中して、金管をすることができたのでよかったです。

 
 ベストをつくすとは、自分ができることをしっかりやり切ることで、終わった後で悔いを残さない、このことがしっかりと書かれています。

 

●仲間のよさを見つけよう

全校で「輝く河井っ子」の取組を行っています。たくさんの児童のいいところを見つけてくれていて読むとほっこりとうれしい気持ちになります。その中から2点を紹介します。

 
・5年海組 江岸さん 輝いていたよ

 授業で積極的に手を挙げているし、ペア・グループ活動でもよく意見をいっていていいね。

                                    5年海組 九尾より

・5年空組 伊吹さん 輝いていたよ

 いつもみんなにやさしい言葉を使ったり、元気よく遊んでいていいね。

                                    5年空組 山岸莉より

 
 友だちのよい点を見つけられる人はそれを自分の力にできます。そしてよいと思う点も成長するにつれて増えていきます。様々なよさを見つけられる人は成長している証拠とも言えます。

 これから長い夏休みが始まります。自分が夏休みにベストをつくす姿を具体的にして、ぜひ自力でやりとげてほしいと考えています。そして新たな仲間のよさを見つけられるよう成長した姿が見られることを楽しみにしています。

 

コロナ感染予防対策の一層の徹底を!

 各地域で3年ぶりの祭礼などのイベントが実施されて日常が戻りつつあります。それ自体は喜ばしいことですが、人の移動が増加することにより感染リスクが増加することが懸念されます。本校でも、濃厚接触者として自宅待機中に陽性となる例も見られます。また、報道によりますと感染された方の多くが無症状であるということです。誰もが症状がなくても感染しているかもしれないとの意識をもって生活することが重要となります。改めまして、家庭でも手洗いや手指消毒など感染予防対策の徹底をお願いします。

                                         学校長  六田 茂行

河井小学校金管鼓隊の伝統とプライドを受け継ぐ

 本校では毎年卒業制作で輪島塗の作品を作り、校内に掲示しています。令和3年度の作品でちょうど40作品となります。その中の20作品に金管鼓隊が描かれています。今までの先輩たちにとって金管鼓隊の演奏が小学校生活の大きな思い出であったことがわかります。

河井小学校金管鼓隊2022のスローガンは「輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくし迫力のある金管の伝統を受け継ごう」でした。その言葉通り3年ぶりに実施された輪島市民まつりで最高の演奏を披露してくれました。

当たり前のことですが全ての行事は児童の成長のためにあります。子どもたちは金管鼓隊の練習から市祭での演奏を通して大きく成長したと思います。その一場面を紹介すると、市祭直前の結団式のことです。指導してきた先生たちやパートリーダーが本番に向けて思いを伝えてくれました。その言葉を聴いてから行った次の練習では明らかに変わりました。今までで一番の演奏と動きでした。先生やパートリーダーの言葉だけでなく気持ちもしっかりと受け取ることができる「聴く心」をもったさらに良いチームになった瞬間です。練習を始めた昨年度からこのような場面がたくさんあったことでしょう。

 4日は輪島市に笑顔を届けるためにベストをつくして演奏する姿がありました。2年間の練習の成果を出し切った6年生は、金管鼓隊終了後に全員が満足をしたと振り返ったそうです。

 市祭ではたくさんの下級生が演奏を見ていました。その姿から、演奏だけでなく、真剣な表情や雰囲気から伝統を引き継ぐプライドをしっかりと感じ取ったことでしょう。そして自分たちも迫力ある演奏をしたいと思ったことでしょう。昭和40年から行われている金管鼓隊の伝統とプライドが次の世代へ受け継がれた日となりました。

 最後に河井小学校金管鼓隊2022の皆さんが学校経営ビジョンの具体的取組⑩の「輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。」を自分たちで具現化してくれたことに、本当に感謝します。

                               学校長 六田 茂行 

学校経営ビジョンの実現に向けて

 学校便りの第1号で学校経営ビジョンとは学校づくりの設計図であると皆さんにお伝えしました。そこで学校経営ビジョン「具体的な取り組み」の5項目について現在の学校の取り組みや児童の状況をお知らせします。

※学校便り第1号でお知らせした時点では「具体的取り組み」は9項目でしたが、「輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。」を加えて10項目としました。(学校HPに掲載しています。)

 

①「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を学校生活全般で具現化

 ベストをつくす場面としては運動などが思いつきますが、日常生活の中でも数多くあります。4年生は、1年生を迎える会の出し物を行った後で、自分はベストをつくせたと振り返っていました。6年生はテストで無回答を0にすることがベストをつくすこととして取り組んでいました。

 写真は1年生が、2年生の学習の様子の映像からよさを見つけているところです。1年生は2年生の動きが素早い、かっこいい、などの感想を述べていました。

私たちはコミュニケーションの手段として言葉、文字だけでなく、表情や雰囲気でお互いに伝え合っています。だからこそ対面で仲間の姿から、感じて学ぶことが重要なのです。  

 

②児童と取り組み内容を共有した学力向上プランの共通実践

 学力向上プランとは、学校全体で河井小の児童に付けたい力を明らかにして、共通な取り組みを行うためのプランです。本校ではその内容を児童にも伝えて取り組んでいきます。写真はぐんぐんミートの写真です。4月に行ったテストの結果や目標を示すために行ったオンラインの集会です。児童玄関にある「ま・ナビボード」でも同じ内容を掲示しています。

③語彙を豊かにし、できる喜びを育む音読 暗唱

 人は言葉を使って考えます。良い言葉をたくさん知ること、つまり語彙を豊富にすることが大切です。語彙を豊かにするために各学年で音読、暗唱に挑戦しています。

 

⑥活動の方向性を示し、適度な競争意識を与え、評価し意欲の向上を図る

 挨拶チャンピオンの取り組みは、代表委員会が企画してくれた取り組みです。各学年で元気な挨拶をした人をチャンピオンとする取り組みです。チャンピオンになりたいという思いで、明らかに大きな声で挨拶する児童が増えました。健全な競争意識による効果だと考えています。

⑦児童のがんばりを見える化する掲示の工夫

 自学ノートで努力した児童をかしこワールドで紹介します。また⑥で紹介した挨拶チャンピオンも写真を掲示し紹介して、努力の成果が見えるようにしています。

 

 取り組みは相互につながりがあります。③、⑥、⑦の取り組みにより「自分はやればできる。」という気持ちも育みたいと考えています。今後も学校ビジョンに実現に向けて取り組んでいきます。

 

 

話す言葉 聴く心

校長から全校の皆さんに伝えたい大切なことです。「話す言葉」とは授業中はもちろん、常に相手に話す言葉遣いに気をつけてほしいのです。人は言葉で考えます。正しい言葉を使えば正しく考えることができます。また「聞いた言葉で心がつくられる」という言葉があるように、周りからの言葉が人の心に大きな影響を与えるので、言葉使いに気をつけてほしいのです。「聴く心」とは聞くときは心を話す相手に向けないとしっかりと内容や気持ちもわかりません。ぜひ聞こうとする心をもっていることが話す相手に伝わる聴き方を身に付けて欲しいと思います。

 安全・安心な学校づくりをめざして 

令和4年度が始まり2週間が経ちました。大人も子どもも慣れてきてそろそろ疲れが出てきていることではないでしょうか。気温の乱高下もあり、体調を崩す懸念もありますので、しっかりと睡眠をとって生活リズムを整えたいものです。

 さてコロナ感染拡大防止のために4月22日に予定されていた授業参観、PTA総会、各委員会を中止とさせていただきました。大変ご迷惑をおかけし、保護者の皆様のご協力に感謝いたします。今後もどのようにしたら児童の活動がより安全に実施できるか、知恵を絞りながら学校運営を進めていきたいと考えています。今後もご理解とご協力よろしくお願いいたします。

【いじめを見逃さない学校づくり】

私たちが「それはいじめだよ。」「いじめはよくないよ。」と口にする「いじめ」についてどのようなイメージをおもちでしょうか。文部科学省では次のようにいじめを定義しています。「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と定義しています。そして具体的には次のような例をあげています。

いじめの態様(令和3年度 問題行動・不登校等調査の例)

・冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。

・仲間はずれ,集団による無視をされる。

・軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。

・ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。

・金品をたかられる。

・金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。

・嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。

・パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。

いじめの重大事態

・生命、心身又は財産に(対する)重大な被害

・相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態
 
 
  文科省では、学校にはいじめが必ず起こりうるものとして対処すること、そしていじめを見つけて、認知(学校でいじめと判断すること)して適切に対応することを強く求めています。いじめを見逃さず指導し、重大事態に陥らないようにすることが重要だとしています。本校でも毎年、数件のいじめを認知し、教育委員会に報告し、継続的に指導や見守りを行っております。

 
今年度の本校のいじめを見逃さないための取り組みは以下の通りです。

※担任だけでなく全員で児童の様子を見取るために

・児童理解の会で児童の様子を共通理解する。   

・終礼時に、児童のどんな行動に対しどんな指導をしたかを情報共有する。

※児童からの訴えを見逃さないために

・毎月のいじめアンケートの実施と聞き取りを行う。

・学級の居心地などを質問するQUアンケートの実施と分析をする。

※お互いを認め合い、支え合う気持ちを育てる

・児童と教師の「よさを見る目」を育む「かがやく河井っ子」の取組を行う。

・認め合う気持ちを育む挨拶運動を行う。

・縦割り班活動の(特に事後指導)を実する。

※外部との連携

・スクールカウンセラーとの教育相談(木曜日)を行う。

・いじめ対応アドバイザー(年2回)による学校のいじめの対応の点検・評価・助言を受ける

 いじめを見逃さないために、児童の様子の変化に気づく教員の感性が重要です。しかし感性は経験などにより差があることも事実です。そのため組織として複数の目で児童の様子を観察して情報を共有していきます。また何か悩みがあればどの教員でも相談するように働きかけていただければと思います。

1番大切なのはいうまでもなく未然防止です。令和4年度の合言葉の「仲間のよさを見つけよう」を具現化する象徴的な活動の「かがやく河井っ子」に取り組み、児童同士や教職員の「よさを見る目」を育んでいきます。そしてその子なりの全力を周りが温かく応援する雰囲気を作っていきたいと思います。

 近年急増しているSNS上の書き込みによるトラブルを把握するには保護者の方々のご協力が不可欠です。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

 

令和4年度の河井小学校学校経営ビジョンをお知らせします

 4月7日(木)に54名の新入生を迎え、全校児童303名で令和4年度の河井小学校がスタートしました。この度松山真由美校長の後任として、六田茂行が校長を務めることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

今年度の本校の学校経営ビジョンを紹介します。学校経営ビジョンとは、簡単にいうと学校の児童をこのように育てるという学校の決意表明です。学校教育目標を実現するシナリオともいえます。本校では「学校教育目標」「教育方針」「学校づくりの基本理念」「目指す児童像」「目指す教師像」「具体的取組」で構成しています。

基本的には令和3年度を引き継いでいきますが、次の2点を変更しました。

1点目は教育方針を子どもの姿で表したことです。2点目は、具体的な取組の項目を精選したことです。それでは学校経営ビジョンについて紹介します。

1     学校教育目標  心豊かに、たくましく生きる子の育成        

2  教育方針   ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう

         ~令和4年度チーム河井の合言葉~

 
☆「教育方針」は学校教育目標を達成するために、求めたい児童の具体的な姿とし、学校行事などで常に念頭において取り組む教師と児童の合言葉としました。 

 人と比べるのでなく、今の自分の最高の力を出し切ることを続けると、昨日より今日、今日より明日と少しずつ成長していきます。「それがベストをつくす」ことです。「仲間のよさを見つけよう」は友だちの姿を見て学ぶことです。素晴らしいことやすごいこと、苦手なことも頑張る姿などを見つけることです。仲間のよさに気付く人は、その良さを自分の力に変えることができます。たくさんの児童がいる河井小学校ではたくさんチャンスがあります。

 自分は最善をつくして取り組み、なかまの成果や努力を認めたり、応援したりする、そのような児童の姿をたくさん増やしていきたいと考えています。

 

3 学校づくりの基本理念

・学校は、子どもたちにとって「学んだことが身につく場」である。

・学校は、子どもたちにとって「人としての生き方を学ぶ場」である。

・学校は、地域の中にあって「家庭と地域と連携して子どもたちを育てる場」である。

 

4 目指す児童像

【明るくたくましい子】【よく考えやりとげる子】【協力し進んでやる子】

 

5 目指す教師像

 ・率先垂範により範を示す教師

 ・学び合い、高め合う教師

 ・教育公務員として自覚ある言動を行う教師

 ・適切なコミュニケーションにより、他者と信頼関係を築くことができる教師

 ・確実に共通実践できる教師

 
☆学校として具体的に取り組む内容は以下の通りです。今年度は、学校の様々な場面で指導するためには、常に職員が意識できる量にしたいと考えて、すでに達成できていることやどの学校でも必ずやるべき内容は省くなど10個に数を厳選しました。また何をするのか、実施したかしなかったのかがわかる具体的な内容にしました。

6 具体的取組

・「ベストをつくそう 仲間のよさを見つけよう」を学校生活全般で具現化
・児童と取り組み内容を共有した学力向上プランの共通実践
・語彙を豊かにし、できる喜びを育む音読暗唱
・「話を聴く」「納得」による信頼関係に基づいた学習規律
・家庭学習の習慣化を図り、学習習慣を定着させる
・適切な声量(授業 あいさつ 歌)挨拶№1の河井小学校へ
・児童のがんばりを見える化する掲示の工夫
・活動の方向性を示し、適度な競争意識を与え、評価し意欲の向上を図る
・「事実の確認」に基づいた生徒指導及び保護者対応
・輪島や河井小学校の伝統と文化を理解させ、誇りをもたせる。
 

上記のビジョンの達成をめざし、教職員一同、新たな気持ちで頑張ります。また令和4年度もコロナ禍の中でのスタートとなりました。保護者・地域の方々には、本校の教育活動及び今後の感染予防対策についてご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

                                                                                                       校長 六田 茂行

令和3年度 第67回卒業証書授与式を終えて

 令和4年3月18日(金)、河井小学校第67回卒業証書授与式が無事挙行されました。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の流行の中での開催となりましたが、無事開催できましたことを大変有難く思っています。ありがとうございます。

 本日晴れて卒業式を迎えた38名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。6年間よく学び、よく遊び、心と体を鍛え、たくましく成長した姿を見て、職員一同嬉しさで一杯であると同時に、この伝統ある河井小学校からこんなに立派に成長した子どもたちを送り出せることを誇りに思っています。今年度もまた成長した子どもたちの姿をみて、子どもたちの成長に関われる教員という仕事に幸せを感じています。
 卒業式では、卒業生に大切にして欲しい三つの心を、はなむけの言葉として贈りました。
 一つ目は、「人との出会いを大切にする心」です。これからの人生、多くの出会いがあり、その出会いが卒業生の生き方を豊かにしてくれます。人との出会いを大切にし、他人を思いやる優しさ、他人の教えを受け止めることのできる素直で柔軟な心を持つことを忘れず、多くの方々からたくさんのことを学んで欲しいと思います。
 二つ目は、「夢・目標・希望を持つ心」です。新たな自分づくりの途中には、乗り越えがたい多くの壁にぶつかります。そんな時は、壁の向こうに、自分の夢や希望を投げ込み、それを超えて行くという強い意志が自分の人生を切り拓いてくれます。夢、目標、希望はどれも生きていく上での大きな活力になるはずです。
 三つ目は、「感謝の心」です。大切に育ててくれた家族に、熱心に勉強を教えてくれた先生方や支援員さんに、一緒に笑い喜び、競い励まし合ってきた仲間に、毎日おいしい給食を作ってくださった調理員さんに、陰で環境整備をしてくださった校務士さんに、登校を見守ってくださった見守り隊の皆さんに、学校行事等でお世話になった皆様に、直接「ありがとう」の言葉を伝えて欲しいと思います。
 そして人間は健康であってこそ様々なことができます。命が何よりも大切です。卒業生の皆さんには、心と身体を大切にし、充実した中学校生活を過ごすことを願っています。新しい世界に向かって出発する卒業生の前途が光輝くことを心よりお祈りいたします。

 最後になりましたが、今年度の教育活動において至らぬ点も多々あったと思いますが、保護者の皆様・地域の皆様からは多大なるご理解とあたたかいご支援を賜りましたことに心より感謝申し上げます。今後も河井小学校の子どもたちのために、職員一同誠心誠意努力して参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

                                                                                                                    学校長 松山 真由美

北京オリンピック ~カーリング日本女子チーム ロコ・ソラーレから学んだこと~

 2022年が始まってもう2ヶ月が過ぎようとしています。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と言われるように時の流れの早さに驚くばかりです。昨年の2月23日は、校長室からグラウンドでサッカーを楽しむ児童の姿を見ながら、学校だよりの原稿を書いていたことを思い出しました。今日は金沢市を中心に大雪警報が出され、20センチ近くの積雪を記録しています。今年はやはり大雪の年となったようです。しかしながら、県内でも春一番が吹き、校庭の梅の花も咲き始めています。春はもうすぐそこまで来ています。トルストイの言葉でSpring is the time of plans and projects.(春は企画と計画の時期である)というのがあります。今、子供たちは、出発の春に向けて、先生方と一緒に進級の準備を進めているところです。

 さて、夢と感動と勇気を与えてくれた北京オリンピックが2月20日をもって終了しました。冬季五輪の中では最多のメダル数を獲得した日本人アスリートの活躍ぶりには本当に感動しましたし、同じ日本人としてその姿は誇りに思えました。

 多くの感動場面がある中、私が最も興味をもったのはカーリング日本女子チームです。その訳は、メデイア等でもしきりに伝えられていた彼女たちの笑顔とコミュニケーション力はもちろん、そこから生まれる主体性、協働性、課題解決力、持続性などが学校教育で求められる児童生徒の姿に大変似ているなと思ったからです。

 彼女たちは勝つために多くの情報(氷を読む)を一人ひとりが提供し(主体性)、それを全員が共有した上で、メンバー全員で最善の方法を考え抜き(協働性)、実行する(課題解決力)。失敗しても笑顔で「ナイス」と言って励まし合い、次への解決策を考える。しかもカーリングは一試合が約2時間半もかかり高い持続性も求められます。普段から時間をかけ地道に練習を繰り返さなければ持続性も身に付きません。そして何よりも魅力的なのは、彼女たちはとても楽しそうに試合に臨んでいる姿です。

 先に述べたことを児童の学習活動に置き換えてみると以下のようになります。

 与えられた学習課題を解決するために、主体的に自分の考えや意見を述べ、全員がそれらを共有し、その意見や考えを基に、協働で解決策を考え、解いてみたり実行してみたりする。その時課題が解決できなくても、「大丈夫、他の解決策を考えてみよう」と笑顔で話し合い、また考える。学習への持続性は、授業や家庭学習に時間をかけ地道にコツコツと努力することで身に付きます。そして何よりも魅力的なのは、難題にぶつかっても子供たちが楽しそうに学んでいる姿です。こんな風になるかなと思います。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像もできないくらい社会情勢は大きく変化しています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。正にオリンピックで見せてくれたロコ・ソラーレの姿がそれに似ています。私達教員はカーリング日本女子チームの姿を参考にしながら、授業改善を図っていく必要があると感じています。そのためにも、子供たちと教師が確かな信頼関係で結ばれ、互いが笑顔でコミュニケーションができる、そんな雰囲気を大切にしていきたいと思います。

 3学期も残りわずかとなりましたが、引き続き本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

                                              

                                     学校長 松山 真由美

休校期間中における保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます

 1月28日(金)から30日(日)までの休校期間中、そして4年生はさらに2月1日(火)までの休校期間中、お子様の自宅待機、4年生はPCR検査の実施にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、2月2日より無事学校を再開することができました。
 再開にあたりまして、2月2日(水)の朝、子供たちへ以下のメッセージを伝えました。
 まずは、子供たちが昨年度からこれまで感染対策を頑張って続けてきたことを褒めました。それでも、今世界中で猛威を振るっているオミクロン株は感染力が強く、どこでだれがかかってもおかしくない状況であることを伝え、過度に恐れることなく、医師の言うことをよく聞いて、栄養のあるものを食べ、十分な休養をとることで治る病気であることを伝えました。
 そして私からは、子供たちに二つのお願いをしました。
 一つ目は、感染者や感染予防のために休んでいる人に対する偏見や差別を絶対許さないということ。噂話、間違った情報、ばい菌扱いなどの行為は絶対許さないということ。そんな行為を見たら注意して欲しいし、もし言えない場合は先生に教えて欲しい。先生方は絶対許さないということを力強く伝えたつもりです。
 二つ目は、感染対策をさらにしっかり行っていこうということで、児童に以下の10の質問をし、感染対策への意識を高めさせました。全部の項目で「はい」と答えられれば、感染は最小限で抑えられるはずということを伝えました。
 ①鼻マスクになっていませんか。
 ②登下校時も(スクールバスの中でも)マスクを着用していますか。
 ③鼻水をかんだティッシュは蓋付きゴミ箱に捨てていますか。
 ④長休みの後、トイレの後、給食の前などしっかりと手洗いをしていますか。
 ⑤給食の準備中は静かに待っていますか。
 ⑥黙って給食を食べていますか。 
 ⑦学年で決められた場所で歯磨きやトイレをしていますか。
 ⑧距離をとらず友達とくっついて廊下を歩いていませんか。
 ⑨寒いからと言って教室の換気を嫌がっていませんか。
 ⑩更衣室などで着替える時、マスクを外しておしゃべりしていませんか。
 

 最後に、2学期に各クラスで作成した「コロナガイドライン」を学級のみんなで確認しあうこと、今後もみんなで安心できる声かけをしあいながら、全校みんなでこの厳しい状況を乗り越えましょうと声かけをしました。

本校の感染対策について
 学校では1月25日(火)より、これまでの基本的な感染症対策①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い、④毎朝自宅で検温し、発熱等の症状がある場合は休む、⑤十分な換気、に加え、以下の感染対策を再度開始しました。

 ⑥縦割りの「掃除をやめて、学級単位とし,学年間の交流を減らす。
 ⑦6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行う。
 ⑧感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行わない。
   ※リコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱、金管練習など
 ⑨長休み後、給食前の手洗いをさらに徹底する。
 ⑩正しくマスクを着用できるよう指導する。
  ※できれば不織布のマスクを着用させてください。予備のマスクを持たせてください。
 

 以上、ご家庭でもご協力をお願いいたします。
                                                                      学校長 松山真由美

新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。

 新年明けましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様に助けられて充実した学校運営をすることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2022年がスタートしました。今年は寅年。昔から虎は活力に満ち、勇気と果敢の象徴として、また魔除けのお守りとして、人々の暮らしの中で広く親しまれてきた動物だと言われています。子供たちも、虎のように勇猛果敢に困難に立ち向かっていける強い人になってもらいたいと願います。  

 そして学校では1月11日より令和3年度3学期がスタートしました。3学期は登校日数が6年生で47日、1~5年生で50日ととても短い学期となりますが、1年間のまとめと新年度に向けての準備をする大切な学期となります。子供たちにもそのことを意識して欲しいと思い、始業式では以下の3点について話をしました。 

 1点目は3学期はこれまで習ってきたことの復習をして、習ったことをしっかりと自分の知識として身に付けること、そうすることが4月からの新しい学年の良いスタートにつながるということを、桜の花の準備を例にして話してみました。低学年の子供たちにも分かってもらえたと思います。

 2点目は3学期は1年で最も大事な学校行事「卒業式」があるということです。送られる側の6年生は、自分たちのこれまでの頑張りを足跡としてしっかり残し、後輩達が「あんな6年生になりたい」という憧れの気持ちを抱かせるほど、最後まで最高学年としてのプライドをもって行動して欲しいと伝えました。また、送る側の1~5年生に対しては、6年生を送る会と卒業式に向けての練習を心を込めて行って欲しいとお願いしました。

 3点目は、2学期の終業式でも子供たちには伝えたことです。8月6日の平和学習から学んだこと「平和であるために自分たちが今できることは、喧嘩をしない、友達と仲良くする、いじめをしないこと」を思い出させ、校長の私が目指す学校もみんなと同じで、みんが居心地よく過ごせる学校、みんなが安心して勉強ができ、休み時間を楽しめるそんな学校だということを再度伝え、そんな学校を一緒に目指そうとお願いしました。

 そして、オミクロン株の感染拡大が全国で急速に拡大しているので、これまで同様感染対策(身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い、換気、密を避けた活動等)をしっかりととっていくことも確認しました。保護者の皆様におかれましても、細心の注意を払っていただかれると幸いです。

 最後に1年前にも申し上げましたが、私の学校経営ビジョンの中で大切にしている基本的なことをお伝えいたします。

           ・挨拶  ・時間厳守  ・整理整頓(自分の持ち物管理を含む)  

 ご家庭で少し意識していただけると教育効果もさらに上がるのではないかと思われます。職員にも意識した指導を行わせますので、どうかご理解・ご協力をお願いしたいと思います。

 

                                                                     学校長 松山 真由美

感謝申し上げます そしてよいお年をお迎えください

 8月30日から始まった2学期も本日をもって無事終了いたしました。この間、命に関わるような大きな事故・怪我等もなく、286名の児童が元気にこの日を迎えられましたことに安堵しております。これも皆、保護者の皆様がお子様の健康について十分留意していただいたお陰と思っております。本当にありがとうございました。

 さて、大きな飛躍が期待される2学期。子供たちは私の予想をはるかに超えて大きく成長してくれました。運動会や持久走大会、縦割り班での8の字跳び大会、バス遠足や親子ふれあい活動など、様々な学校行事や体験活動が子供たちの成長のエネルギー源となりました。

 全校児童が本気で戦った応援合戦には何度も鳥肌がたち、小学生でもここまでできるのかと感心させられました。3年生から6年生までの全児童が披露した「よさこい河井ソーラン2021」の見事な統一感には何度見ても涙があふれてきました。運動会という集団行動にしか生まれない感動を私達に与えてくれた児童の無限の可能性に驚くばかりでした。また、持久走大会では、どの子も自分との闘いに逃げることなく走りきり、自己新をマークする児童が続出しました。ここでもまた子供たちの大きな成長を感じました。しかし、運動会や持久走大会などは、運動が得意な子にとっては、自分が活躍できる絶好の場であり高い意欲をもって取り組めますが、運動が苦手な子にとっては苦痛でしかない1日であったはずです。それでも嫌なことや苦手なことに勇気をもって挑戦してくれた子どもたちには「また一つ心が強くなったね」と改めて褒めてあげたいと思います。

 ある保護者からこんなお話を聞きました。「うちの子は、運動オンチで運動会は苦手なんですが、よさこいは大好きなのでここで娘は頑張ると言ってました」と。苦手な中にも自分を輝かせる部分を見つけて、それに一生懸命打ち込むことで自分の良さを発揮する、そして充実感を得る、なんて素晴らしい生き方なんだろうと思いました。踊り終えた彼女の姿はとてもキラキラと輝いていたことを思い出します。学習面でも生活面でも、こんな生き方ができれば素晴らしいですね。

 学校では、通知表渡しを通して、子供たちの頑張りを精一杯お伝えしたいと思っております。ご家庭でも是非お子様と一緒に2学期の振り返りをしてみてください。そして、お子様が新しい年を迎えるに当たり、「今年はこんな自分になりたい」といった理想のイメージ像を描かせ、その実現に向けてお子様を支えていただければと思います。

 最後になりましたが、2学期は保護者の皆様、地域の皆様から様々なご支援をいただきましたお陰で、本校の教育活動がより充実したものとなりました。子供たちに夢を与えようと大切なオリンピックの聖火リレートーチを本校に貸して下さった松本様、野菜やサツマイモ植えのご支援をしていただきました輪島公民館様、子供たちの登校を温かく見守っていただきました見守り隊の皆様、田植え体験のお世話をいただいた表先生をはじめとした輪島公民館の皆様、楽しい読み聞かせを続けて下さっている図書ボランティアの皆様、人権集会でお世話になった小﨑先生と倉田先生、知的・発達障害の啓発キャラバン隊「ぴーすのたね」の皆様、そしてスクールカウンセラーの中田先生、愉快なお話会をしていただいた岩山様、道徳授業で貴重な体験談をお話いただいた輪島高校ボランティア部の皆様など12名のゲストティーチャーの皆様、親子ふれあい活動でお世話いただいた輪島市蒔絵組合の皆様、小松サイエンスヒルズの貝田先生、3年生の防災教育の講師となっていただいた田上先生と輪島市防災対策課の皆様、5年生の親子ふれあい活動でお世話いただいた市スポーツ推進委員協議会の皆様、6年生の卒業制作でご指導いただいた前古様と輪島市沈金組合の皆様、学校コンサートで素晴らしい歌声と演奏を披露して下さった仲谷様、フルート奏者多田様、ピアニスト山田様、宿泊体験学習やバス遠足等でお世話になった各種施設の皆様、薬物乱用防止教室で講師を務めていただいた星野様、金管鼓隊合同発表会でお力を貸していただきました市民祭り実行委員会の皆様、社会科見学でお世話になった輪島消防署やワイプラザの皆様、学校と共に児童の健全な育成にご尽力いただきましたスポーツ少年団の皆様と児童クラブの皆様、そして授業参観、学校行事、親子ふれあい活動等、お忙しい中にも足を運んでいただきました保護者の皆様、本校はこんなに多くの方々に支えてられていることを改めて知り、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

 3学期も「地域から愛される学校づくり」~みんなで育てよう~を合い言葉に、職員一同力を合わせ、286名の子供たちが河井小学校をもっともっと好きになるよう努力して参りますので、今後も変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 冬休みは2週間と短いですが、オミクロン株の広がりが懸念されますので、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時記をご家族皆様で楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                          学校長 松山 真由美

 

河井小金管鼓隊2021「元気」「感動」「感謝」

   「地域に元気と感動を与えて、みんなが楽しめる最高の金管を創造しよう」のスローガンのもと、河井小金管鼓隊2021はスタートしました。

 1学期は新型コロナの感染拡大により思うように練習ができませんでした。2学期に入ってからは運動会練習に力を注ぎました。そして運動会が終わり、ほぼ2週間という大変短い期間を使って集中してドリル練習を重ねてきました。昼休みも使い、1日2時間続きの練習もあり、かなりハードなスケジュールだったと思います。それでも、誰一人として途中で投げ出してしまう人はいませんでした。発表会に向け、常に完成度の高い金管鼓隊を目指して一人ひとりがよく努力してくれました。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管鼓隊に取り組む姿勢から知ることができました。50年以上続く、伝統ある河井小の金管鼓隊を、今年度もしっかりと引き継いでくれたことに感謝の気持ちで一杯になりました。

  

 金管鼓隊合同発表会は、これまでの演奏の中で最高のものとなりました。声を合わせ、音を合わせ、そして心を合わせ、これまでに熱心に指導してくださった先生方や温かく見守ってくださった保護者の皆様、そして地域の方々への感謝の気持ちを、心を込めた演奏で表現してくれたと思います。沿道や会場となったマリンタウンには、たくさんの人が詰めかけ、子供たちを応援してくれましたが、きっと元気と感動をお届けできたのではないか思います。子どもたちの高い意識と集中力、そして、これまで支えていただいたみなさんへの感謝の思いに胸が熱くなりました。

 河井小金管鼓隊2021は金管鼓隊の歴史に新たなページを刻み、生涯忘れることのない素晴らしい思い出を共に創造することができました。子どもたちの頑張りはもちろんですが、温かく見守り、ご支援いただいた保護者の皆様や地域の方々のおかげです。沿道からの温かい笑顔や大きな拍手は子どもたちの大きな励みとなりました。そして、自分だけのためではなく、周囲の人々のためにも精一杯努力し、人々から認め励ましていただくことの素晴らしさや有難さを感じることができたと思います。心より感謝いたします。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちの育成を目指し、職員一同努力してまいります。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

 

運動会のご参観・温かいご声援に感謝申し上げます

 10月9日(土)すばらしい秋晴れのもと、令和3年度の運動会が行われました。今年度は幼稚園の運動会と重なったため、午後開催とさせていただきました。初めての午後開催のため少々戸惑ったものの、午前中の3年生から6年生の「よさこい河井ソーラン」や低学年の「ダンス」のリハーサルを多くの保護者や地域の方々にも見ていただくことができ、午後開催の良さを発見することができました。また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人数制限を設けての開催といたしました。これにつきましてもご家族の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。大変申し訳ございませんでした。来年こそは従来通り、ご家族皆様がそろって参観できますようコロナウイルスの収束を祈るばかりです。

 
 

 今年度の運動会練習の開始にあたって、職員に「運動会を通して育てて欲しい力」をお願いしました。一つ目は「集団行動力」。二つ目は「勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方」。三つ目は「高学年の心の育成」。そして最後に児童の姿を通した学校力の発信です。
 皆様の目からご覧になられてどうだったでしょうか。
 一つ目の集団行動力として取り組ませたのは①時間を守る②あたたかな聴き方③駆け足で素早く移動するの3点です。効率よく練習を進める上ではどれも大切な行動となりますが、低学年の子どもたちにとってはどれも難しい行動でもあります。しかしながら、授業前の先生方の声掛けと授業後の評価により、子どもたちは確実にできるようになってきました。身に付いた集団行動力は授業に求められる規律ある態度、協力性、集中力につながると考えます。
 二つ目の「勝敗へのこだわり」については、縦割りの応援練習に特に顕著に表れていました。何回か練習を重ね、いよいよお互いの応援を見合う場面がやってきた時のことです。普段の授業ではほぼ見られない光景でした。低学年でさえ、微動だにせずじっと相手チームの応援を見いる姿に鳥肌がたちました。「これは本気だ。すごい」と。何がここまで子どもたちを真剣にさせるのかと考えたら、やはりその源は高学年の真剣な姿にあったと思います。毎日の練習に手を抜くことなく、これでもかと思うほど声を出し切り、全体をまとめようと必死に頑張ってきた高学年の姿を見てきたからです。河井小のすばらしい伝統・校風を伝えるために頑張ってくれた高学年の力はとても大きなものでした。運動会が終わった後、6年生の教室では記念撮影が行われていました。同じクラスでいながら、紅組、白組に分かれなければならない6年生ではありますが、互いの健闘を讃えあったからこそ、あの写真の一人ひとりの充実した笑顔が生まれたのだと思います。 
 三つ目の「高学年の心の成長」については、言うまでもありません。6年生には準備にも運営にも後片付けにも関わってもらいました。これらの活動を通して、言われて動くのではなく、自ら仕事を見付けて動ける6年生になってきました。競技中は応援を続け、後輩たちのやる気をアップさせてくれました。もちろんどの競技にも本気で踊り、本気で走り、本気で取り組むすばらしさ、カッコよさを見せてくれました。また、4年生以上の子どもたちの働きも立派でした。競技中の低学年の面倒を見ることは大変だったでしょう。でも高学年のリードがあったから低学年の子どもたちもスムーズに動くことができたと思います。放送もしっかりと練習をして、運動会を盛り上げる放送ができました。

  
 

 このように2週間ほどの運動会練習を通して、子どもたちにはいろいろな力が身に付きました。本気で取り組む力、根気強く取り組む力、自分を表現する力、心を揃えて動く力、友だちと一緒に頑張る団結力、助け合う協調性、同じ目標に向かって努力する連帯感などです。このような力が今後の学校生活にも十分生かされるよう、指導の継続を図ってまいりたいと思います。
 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、地域の皆様、最後まで子どもたちに温かいご声援を送っていただきましたことに感謝申し上げます。皆様からのご声援が子どもたちの大きな励みとなり、最後まで全力でやり遂げることができました。また、後片付けに際しましてもご協力いただき大変助かりました。後片付け後の皆様からの拍手が心に染み、「また、頑張ろう」と私自身も励まされました。ありがとうございました。今後も充実感・達成感で一杯の子どもたちの笑顔を求めて、全職員で力を合わせ学校運営をして参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 
                                                                          学校長 松山 真由美

今も昔も変わらない大切なこと

 本校では子供たちの自主性を育むために、自主学習ノートに取り組ませています。いわゆる自学ノートと呼ばれているものです。自学ノートが1冊終了すると、校長の私に提出され、大きなシールが貼られるとオリンピアンとして「かしこオリンピック」に参加する資格が与えられます。そのオリンピアンになろうと、子供たちは漢字や計算など基本的な学習や自分の興味関心のある勉強、あるいは苦手な勉強等をそのノートに自分なりに工夫をしながら書いてきます。2学期に入ってから、その提出が一気に増えてきました。

 
 

 提出される自学ノートを見ると、どの子もよくしてくるのが漢字・計算練習です。今の世の中は合理化されていますが、漢字や計算などの基本事項は瞬時に覚えたり、正しく計算できたりしません。何度も何度も繰り返し書いて練習する、ミスがないか一回一回チェックして忘れやすい箇所、間違えやすい箇所は見やすいように間違わないように書き出すなど、時間のかかる学習も必要になってきます。確かに面倒な取組かもしれませんが、基本を身に付けるには反復練習は欠かすことのできない活動だと思っています。英語が好きだった私も、何度も何度も書いて覚えた英単語は、今でも手が覚えていて書いてみると思い出すことがよくあります。
 新学習指導要領が始まってから、自ら課題を見つけ、その解決策を友達との対話を通して見つけたり、さらに学びを深めたり、広げたりする活動を行っています。その活動を円滑に進める上でも、基礎的・基本的な学習事項の定着は必須です。労を惜しまず地道に毎日コツコツと練習して頭にインプットしていく習慣は今も昔も変わらない大切なことです。今後も是非続けて欲しいと思います。そして学習したことをテストで試すことはもちろんですが、それ以上に今学習していることが、自分の将来の夢実現につながると信じて学習を継続してもらいたいと思います。私自身もペンだこができるまでコツコツと英単語練習を重ねたことが、私の将来の夢英語教師の実現につながりました。だから、子供たちにはこう言ってあげてください。「今、君が一生懸命やっていることのどれかが、今はどれかはわからないけど、将来の夢実現につながっているんだよ」と。
 テストのための勉強ではなく、夢実現のための楽しい勉強になるよう、興味関心のあることに取り組めるような自学ノートの取組を考えていきたいと思います。自分の将来についてはまだまだイメージできない子どもの方が多いかとは思いますが、だからこそ幅広い知識をたくさん蓄え、自分の夢実現に必要な引き出しを多くつくってあげたいものです。
                                                                       

                                       学校長 松山 真由美

保護者の皆様のご協力に感謝申し上げます。

 9月9日(木)から12日(日)の休校期間中、お子さんの自宅待機、PCR検査の実施にご協力をいただき誠にありがとうございました。保護者及び関係機関の皆様のご協力のおかげで、無事学校を再開することができましたことに心より感謝申し上げます。
 

 本日は児童の登校後、私の方から全校児童に向けて以下の2点について話をしました。
 1点目は、今日登校したくてもできない友達がいること。その友だちのことについて間違った情報を流したりうわさ話などをして、その友達の心を痛めることのないようにして欲しいということ。もししてしまった自分に気付いたらただちに止めること。している友だちがいたら注意すること。注意しても聞かなければ先生に教えること、そういう人を先生方は絶対許さないし、みんなも注意できる子どもになって欲しい、そして休んでいた友達が登校した時は温かく迎えて声をかけて欲しいとお願いをしました。
 2点目は、これまで行ってきた感染対策をさらに強化すること。朝の検温と健康観察、正しいマスクの着用、手洗いと消毒をこまめにすること。給食時の黙食と口を結んでの歯磨き、友だちとの距離をとること、などについてお願いをしました。
 最後にお互いに安心できる声かけをしあいながら、コロナ対策を続けていきましょうと伝えました。  
 

 学校といたしましては、9月13日(月)から2週間、感染予防のために以下のことについて変更と徹底を図ります。
 ①6年教室を3階集会室「光」に移動します。児童と児童の間隔をこれまで以上とるためです。
 ②掃除は縦割りをやめて、学級単位とし、学年間の交流を減らします。
 ③6年生が行っていた1年生の給食の準備を職員が行います。
 ④歯磨きをする場所を学年ごとに分けます。
 ⑤教室の自分の机を1日2回除菌シートで拭きます。
    ⑥感染対策を行ってもなお感染リスクの高い学習活動は行いません。
    (音楽におけるリコーダーのや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏、朝の歌唱など)
 ⑦鼻水やつばのついたティッシュやマスクは蓋つきごみ箱にいれることを徹底します。
 ⑧中休み後の手洗いをさらに徹底します。(中休み終了5分前の放送と確認)
    ⑨正しくマスクを着用できるよう声掛けを継続します。(マスクの予備をお願いします)
    ⑩教室換気は換気扇及びサーキュレーター(扇風機)で十分換気を行います。

 学校行事について
  運動会の延期・・・10月9日(土) 雨天の場合は10日(日)
   ※開催時刻に関しては後ほど連絡いたします。午後開催もあり得ます。       
           ※10月中はサンアリーナは使えませんので、本校グランド実施となります。9日・10日
    両日とも開催できない場合は、別日にダンス等の発表を行いたいと考えております。
    その際は平日となります。できるだけ早く開催日をお伝えいたします。
  保護者の皆様には行事等の変更でご迷惑をおかけすることとなりますが、ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
                                                                                         

                                                                                                                                       学校長 松山 真由美

飛躍の2学期がいよいよスタート

 1年のうちで最も心も体も大きく飛躍する2学期がいよいよスタートしました。2学期はご存知の通り運動会に始まり、遠足、マラソン大会、2年生は芋ほり体験、3年生は親子行事、4年生は稲刈り体験、5年生は合唱の集い、4~6年生は金管鼓隊発表会など、学校行事が目白押しとなります。
 学校では、それらの行事を行う際、その一つ一つの行事の目的を確認しながら、自分の目標を定め、その目標達成のために自分は何をしなければならないのかを考え、そして実行し、終わった後は振り返る、そういった流れを大切にして、自分を客観的に見る力、自分を評価する力、周囲への関わり方などの力を付けさせています。そうすることで、人の役に立てた自分に気づき、次もみんなのために、河井小のために頑張ろうという気持ちや感謝の心が育っていくものと思います。そこに外部からの評価が加わるとさらに子どもたちの自己評価は高まり、つながる学校行事がすべてうまくいく場合が大いにあります。是非保護者の皆様におかれましては、各行事ごとに本人が頑張ったことや努力したことの話には耳を傾け、その頑張りを評価してあげてください。
 

 そういった意味で2学期最初の運動会は、2学期の行事の成功・失敗を左右する大事な行事となると言えます。そこで、職員とは「運動会とその練習」を通して育てて欲しい心についてお願いをしました。
 一つ目は、身に付けさせたい集団行動として、①時間(集合)を守る②「あたたかい聴き方」をする③駆け足で素早く移動する、この3点を守るよう指導すること。これができればとても効率的な練習ができると思います。そして1日の練習終了後にはその3点について評価するようにお願いしました。
 二つ目は、勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方についてです。昨年度1年生の女児児童が負けたことが悔しくて泣いている姿を見ました。この子は1年生であっても勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、一生懸命練習し、本番では本気で走り、本気で踊り、全てを本気で取り組めたのだと思います。だから負けた時には涙が出たのでしょう。本気になるためには、本気にさせる仕掛けが必要です。先生方には勝敗にこだわらせ、本気で取り組ませるようにお願いをしました。そして勝敗が決まってしまえば、その結果を素直に受け入れ、互いを讃え合う姿勢も教えてあげて欲しいとお願いしました。
 三つ目は、高学年の心を育てることです。高学年の子どもたちは自分の種目出場はもちろんですが、会場準備や後片付け、競技の運営なども任されます。彼らはその仕事を責任をもって成し遂げることで、高学年としての自覚をより確かなものにしていきます。教室での学習以上に学校行事がその力を育ててくれます。そして私たち教師の任務の一つは、一人ひとりの責任ある行動をよく観察し、褒めることです。ご家族の皆様も是非、競技の結果のみならずお子様の仕事ぶりについてもよく見てあげ、そのことについても褒めてあげてください。
 2学期も1学期同様、保護者や地域の皆様、各種団体の皆様からご協力をいただきながら学校行事を進めて参りたいと思います。どうぞお力を貸してください。お願いいたします。
 

 最後になりますが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。これまで以上に感染対策の徹底を図って参ります。ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

                                  学校長 松山 真由美

身体も心も育った1学期が終わりました

 

 本日をもって令和3年度1学期が無事終了しました。昨年度はコロナ感染症対策としてとられた休校措置により、1週間というとても短い夏休みとなりましたが、今年度は保護者の皆様と子供たちの努力、地域の方々のご支援により、例年どおりの夏休みを282名の児童と共に迎えられることをとても嬉しく思っております。特に見守り隊の皆様方には、毎週月曜日、朝早くから子供たちの登校を見守っていただき誠にありがとうございました。
 4月には授業参観とPTA総会、6月には学校公開・授業参観と講演会、各学年親子行事(1・2・5年)、そして全校集会では2年生の学年発表等、感染対策をとりながらたくさんの保護者の皆様にご参観いただきました。また、公民館さんのご支援をいただき、2年生は野菜・芋植え、4年生は田植え等の貴重な体験も行うことができました。さらに、昨年度できなかったスポーツフェスタでは、ほとんどの子供たちが自己記録を更新しました。またチビッコオリンピックにもたくさんの子どもたちが積極的に参加してくれました。このように学校内外でさまざまな活動が行えたのも、保護者や地域の皆様及び関係団体の皆様のおかげと思っております。心より感謝申し上げます。
 さて、1学期の子供たちの様子は、保護者の皆さんの目にはどのように映ったでしょうか。
1学期、子供たちは71日間学校に通いました。どの子も本当によく頑張って通ったと思います。担任から事前に見せてもらった通知表には、学習面の頑張りのみならず、生活面での思いやりのある行動や優しい行動など心の成長に対するコメントがたくさん書かれてありました。身体の成長はもちろんですが、心の成長は大変喜ばしいものです。通知表を囲んでお子さんの身体と心の両方の成長を共に感じ、お子さんを多いに褒めてあげてください。保護者の「褒め言葉のシャワー」は子供たちの明日からのやる気・本気につながるはずです。

 子供たちが待ちに待った夏休みは7月21日から8月29日までの40日間となります。1年生にとってはもちろんですが、2年生にとっても初めての長期間の夏休みとなります。学校生活はチャイムで始まりチャイムで終わる時間割に沿ってみんなで生活しています。そのため自分で時間を決めて何かしようと思ってもできないことが多いです。でも夏休みは違います。生活の中心は家庭となり、自分で時間を決めていろいろな行動をすることができます。長い夏休みをどのように過ごすのか、どのように過ごしたらよいのか、お子さんと一緒に考え、計画を立て実行できるよう声かけや点検をお願いします。毎日コツコツと勉強したり、読書をしたり、お手伝いをしたり、スポーツをしたり、お友達と遊んだり、とやることは山のようにあります。40日後のイメージをもたせながら頑張らせてください。また、夏休み中には、スポーツの祭典と呼ばれるオリンピックやパラリンピックが開催されますので、親子でスポーツ観戦というのもいいと思います。スポーツには人を感動させる力がありますから、テレビの前で一緒に感動の涙を流すのもいいのではないでしょうか。
どうぞ親子で楽しい夏休みをお過ごしください。夏休み明けには、さらに成長した子供たちと会えることを楽しみにしています。
 最後になりましたが、コロナ感染拡大が再び懸念されております。夏休み中と言えども、感染対策をしっかりと行い、できるだけ不要不急の外出は避けられますようお願い申し上げます。
                        
                                     学校長 松山 真由美