日誌

学校日記

2月4日の2年生の「総合的な探究の時間」活動報告会に向けて

 2年生は、この1年間「総持寺通り商店街の復興」をテーマに、それぞれの分野で取組を進めてきました。その活動報告会を明日13:10より、門前町公民館3階大ホールで実施します。9グループが商店街のマルシェでの活動や、仮設住宅での活動などを報告します。

 年明けの2年生の総合的な探究の様子をご紹介します。

 

1月9日(木)総合的な探究の時間(公民館での様子)

 

門前高校は年明けから学業の場を公民館へと移動しました。沢山の方々のご協力のもとで引っ越しの作業もスムーズに行うことができ、始業式以来、新しい「学校」で勉強をしています。

この日は今年初めての総探の授業。生徒達はいつも通りわきあいあいとグループで作業をしていました。ほとんどの生徒が活動報告会に向けて、黙々と準備を進めていました。一部、週末のマルシェに挑むため、バタバタしていました。

 

1月12日(日)総持寺通り商店街マルシェに参加!

 

年明け早々のマルシェに、祭班・商品開発班・農業班が参加し、獅子舞の披露やめった汁の販売をしました!

震災から1年。厄除けや無病息災を願い舞う、威勢のいい高校生の獅子舞に、思わず地域の方々からの笑みもこぼれました。また、オリジナルの「めっためたおいしいめった汁」はちょっと甘めで、ゴボウや、人参、サツマイモ、鶏肉、刻み葱など入ってなんとも美味!!1杯150円で100杯以上も売り上げました。地域の方々の体も心も温める一品でした♡「七味サービス」も好評で、「ストップ!」というまで生徒が七味をかけ、そこで会話がはずみ、お客さんにも喜んでいただけました。

 

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1月26(日) ふれあいコンサート2025ゲスト出演

1月26日(日)、本校吹奏楽部員が第34回石川県警察音楽隊定期演奏会「ふれあいコンサート2025」にゲストとして出演させていただきました。昨年7月と11月の合同演奏がご縁となり、共演が実現しました。

 本校吹奏楽部顧問指揮の「コパカバーナ」、本校卒業生でソプラノ歌手の廣野美由紀さんの独唱と共演した「いのちの歌」など、計5曲を合同で演奏しました。「いのちの歌」には「この星の片隅でめぐり会えた奇跡は どんな宝石よりもたいせつな宝物」という歌詞があります。門前町で生まれた縁、演奏会が繋げた縁、震災がもたらした縁など、一つひとつのめぐり会いが今の「門前高校吹奏楽部」を形作っています。これからもご縁を大切に、部長が話すような「みんなを笑顔にできる音楽」を奏でてほしいと思います。

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1月15(水) 図書館講座

 1月15日(水)、図書館講座を実施しました。先生の読書体験を聴き、生徒の読書意欲向上に繋げることを目的として毎年実施している本講座。今年度のテーマは「活字の苦手な私と本の前向きな付き合い方」。講師は辻口先生です。

小学生時代は図書室に通い詰め、お馴染みの「かいけつゾロリ」や「ひみつシリーズ」などで育った辻口先生。中学校に上がると部活や勉強で忙殺され、図書室から足が遠のいてしまいます。そして、高校では正解を求められる読み方に疑問をもち、自由に読めないプレッシャーから活字への苦手意識がだんだんと強まってしまいました。同じ道をたどっている人は辻口先生だけではないはず。そんな辻口先生ですが、現在は読書家!マイ本棚にはお気に入りの本がズラッと並んでいるそうです。どのように読書のきっかけをつかみ、本と向き合っているのかを体験談とともにお話ししてくださいました。

 

辻口先生の本との付き合い方は次の5つ。①自分の好きに従って本を選ぶ、②言葉を知るための「聖書」とする、③形から入るときの足がかりにする、④しおりを使いたいがために読む、⑤積読を見てうっとりする。詳細が気になる人は辻口先生まで。
新しいことに挑戦してみようとする人の顔は輝いて見えます。講座終了後の生徒の表情はキラキラ。手元にある図書カードを有意義に使ってもらえたらと思います。人生に彩りを加える読書の世界への踏み出し方を教えてくださった辻口先生、ありがとうございました!


最後は質問タイム↑

 

 

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1月12日(日) 1年総探 餅つき大会のお手伝い

 1月12日(日)、総合的な探究の時間の活動(探究活動)の一環として、1年生が餅つき大会のお手伝いをさせていただきました。「よいしょー!」と掛け声をしながらお餅をついたり、あんこやきなこを均等にお餅につけたり、できあがったお餅を配ったり……周りを見ながら自分がするべきことを判断していました。また、餅つき大会には地域の方がたくさんいらっしゃっており、昨年の探究活動でお世話になった方に挨拶する生徒も!1年間掲げてきた「門前町の一員になる」という目標の達成は近いのかもしれません。

  

 

今回の行事参加の目的はもう一つ。それは「2年生が探究活動を実践する姿を見て、来年度の活動内容を決定する際の参考にする」というもの。2年生が自分たちで育てた野菜で作った「門前未来めった汁」の販売が気になっている生徒もいれば、獅子舞を演じる姿に魅入っている生徒もいました。来年度、自分たちが探究活動をする姿と重なったのではないでしょうか。

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1月9日(木)「Delivery図書」開始!

 3学期より門前公民館での教育活動がスタート!残念ながら図書室はありません……そこで、Delivery図書サービスを開始してみることにしました。

 校舎の図書室は生徒立入禁止エリアです。しかし、12月の読書タイムで読んだ本の続きが気になっている生徒、11月にリクエストした本を借りたい生徒など、図書室を利用したい生徒は多数。本棚に並ぶ本を眺めたり、手に取った本をパラパラめくったりしながら本を選ぶという楽しみは味わえないのですが、本が手元に届くまで中身を見られないというワクワク感はあるようです。

 借りたい本、読みたい本がある場合はGoogleフォームに入力。図書室に該当の本があれば、司書が生徒の手元まで届けてくれます。該当の本がなければリクエスト本扱いとなります。早速、生徒がDelivery図書サービスを利用してくれました!生徒から要望を聞き、改善していきます。

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令和7年1月7日(火) 令和6年度 3学期始業式

【新しい環境での学び】
2025年最初の始業式は仮校舎となった門前公民館で行いました。県教育委員会の迅速な対応、輪島市、野球部員やその保護者の皆さん、門前中学校出身の生徒や保護者の皆さんの協力により、新しい環境で無事にスタートを切ることができました。生徒たちは、新しい環境でも積極的に学び合い、支え合う姿勢を見せてくれています。

このように、多くの支援を受けて新しいスタートを切ることができたのは、生徒一人ひとりが日々の学びに真摯に取り組んできたからこそとも感じています。今後も、今回のことを「あたりまえ」と思わず、感謝の気持ちを持って、門前公民館を大切に使わせていただきながら、成長を続けていきましょう。

中澤賢校長の式辞から、始業式の様子をお伝えいたします。

 

【新しい年を迎えて】
あけましておめでとうございます。今年の初めに、門前高等学校の生徒たちが選んだ「2024年の門前高校を表す漢字一字」として、非常に多くの生徒が「災」という漢字を選びました。その理由には、昨年の地震や豪雨などによる災害の影響を受けつつも、多くの人々の支えによって、こうして新しい年を迎え、学校生活を続けられているという思いが込められています。

「災い転じて福となす」という言葉にあるように、私たちも過去の困難を力に変え、2025年には多くの幸福を感じられるように前進していきましょう。

 

【移転に関する感謝と学び】
令和6年度の第三学期が始まりましたが、昨年12月に学校の校舎に基礎破損が確認され、現在は仮の校舎として門前公民館を利用しています。この移転に関して、多くの方々の協力と支援を受けました。県教育委員会や輪島市、門前町の皆さん、そして門前高校を応援してくださる地域の方々に感謝の気持ちを忘れず、大切にこの場所を利用していきましょう。

特に、今年度の学校移転に際して、後期生徒会会長を中心に生徒の皆さんが積極的に意見を出してくれたことに感動しました。生徒たちが当事者意識を持ち、学校の移転に真剣に向き合っている姿に、成長を感じました。

また、移転作業をサポートしてくださった170名もの多くのボランティアの方々、特に野球部員や保護者、そして門前中学校出身の生徒や保護者の皆さんに心から感謝します。このような支え合いの中で、門前高校は多くの人々に応援されています。今後も、この思いを胸に、新しい学期を進んでいきましょう。

【新学期のスタート】
今年の第三学期は、各生徒がこれまで努力してきた成果を形にする時間です。特に3年生は進路実現に向けた最後の努力を、1・2年生は次年度へ向けてステップアップする時期となります。

私たちがこれから向かう先に待っているのは、単なる結果だけではなく、どれだけ真剣に取り組み、努力したかという過程です。前学期にお話しした武田信玄の格言「真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり。」を胸に、最後まで全力で取り組んでください。

さらに、松岡ハリス佑子さんの言葉を皆さんに送ります。「物事の成功の度合いは、かけた時間に比例する。何事も努力し、ぎりぎりまで人事を尽くしたときに『魔法』がかかる。」この言葉のように、皆さんが本気で努力すれば、必ず成果がついてくるはずです。

私たち全員がワンランク上の成長を遂げることを楽しみにしています。

これからの課題と期待
私たちは、困難な状況に直面する中でも支え合い、前向きに歩み続けています。これからも、皆さん一人ひとりが成長できるような環境を整え、進んでいきます。どんな困難も乗り越えられるという自信を持ち、2025年を「魔法のかかった」素晴らしい年にしていきましょう。

門前高校の生徒として、地域の皆様への感謝を忘れず、力強く歩んでいきます。

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12月17日(火) 福島西高等学校との交流会開催!!

 能登半島地震の甚大な被害に心を痛め、同じく東日本大震災という大きな災害を経験した福島県より、福島西高校デザイン科学科VDコース2年生5名と引率の先生1名が、12月17日の午後に門前町を訪問され、本校の生徒6名と門前公民館で交流を行いました。
 最初に本校の2名の保健委員が、防災について地震に対する備えや色々な対策を発表。その後、福島西高校の生徒が『震災から現在まで』というテーマで、福島県の復興状況と復興に向けた高校生の取り組みについて発表されました。
 お互いの発表後に交流会に移り、福島西高校よりVDコースの生徒達が作成した作品集のプレゼント、それからゲーム形式でお互いに楽しく質問し合うなど、初対面とは思えないほどすっかり和んで仲良くなっていました。

本校の保健委員の発表

 本校の保健委員の発表

福島西高校の発表

 福島西高校の発表

デザイン学科科の生徒達で作成した作品集の贈呈

 デザイン科学科の生徒達で作成した作品集の贈呈

その作品集を見ながら説明や感想を交換

その作品集を見ながら説明や感想を交換

最後は全員で記念撮影

 最後は全員で記念撮影

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2年生総合的な探究の時間 10~12月活動の一コマ紹介

2年生の総探の活動もグループごとに様々な動きを見せています。その一部である、食を通して地域の催しに参加させて頂いているグループの活動を一挙ご紹介します!

・「もんちゃん焼き」という大判焼きに、初めて挑戦する生徒達。はじめはうまくいかず、苦戦を強いられていましたが、得意のチームワークで乗り切っていました。焼き色も徐々にカラメル色になり…おいしそうな見た目になりました!

・「エモ唐」という数年前の門前高校生発案の唐揚げに挑戦する生徒達。この日は鶏肉の下準備中。下味をしみ込ませるために黙々と鶏肉をもみこんでいました…。

・「豚汁」の試作をしている生徒たち。自作のサツマイモや小松菜などを入れて販売する予定とのこと。当日はきっと寒いでしょうから、暖かい豚汁はきっと皆さんに喜んでもらえるはず!と試作をする生徒たちの様子もほくほく♡

 

どのグループも自然に役割分担を決め、多くを語らずとも意思疎通をしながら作業を進めている様子でした。普段からコミュニケーションができているからこそできるこの連携は、大人でもなかなかまねできない絶妙のチームワークです。

 

 

 

そして迎えた12月の「門前マルシェ」。高校生の元気な声が門前の町中に響きました。(すべての出店班の画像を載せられずに申し訳ありません…!)

2学期も地震の爪痕や豪雨などに悩まされましたが、これからも門前高校は、門前町とともに歩みます。

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令和6年12月15日(日)表彰伝達式および2学期終業式

12月15日(日)、本校では「表彰伝達式」と「2学期終業式」を行いました。今年の成果を振り返るとともに、新たな学期に向けた決意を固める充実した式典となりました。

表彰伝達式

はじめに、2学期中に輝かしい成果を挙げた生徒たちの表彰が行われました。各分野での活躍は以下の通りです。

運動部活動

・令和6年度 石川県高等学校新人大会
 女子ソフトボール競技 第3位
・高校野球
 石川県優秀選手 塩士 暖(31H)
 能登地区優秀選手 前川 知貴(31H)


文化活動

・アントレプレナーシップ教育推進事業
 審査員特別賞「釣りレジャー班」
・生徒保健推進講習会
 優秀賞


国語科表彰

・「小さな親切」はがきキャンペーン
 入選 塩士 禅「能登半島地震を経験して」
・「新聞を読んで」感想文コンクール
 優秀学校賞 本校代表 川原 和也
・青少年読書感想文コンクール(石川県予選)て生きる」
 郷土の部 優秀賞 伊藤 秀「花を咲かせる 土として生きる」
 自由読書の部 優良賞 浜辺 蒼介、國守 伶美香
・石川県児童・生徒俳句大会
 特選 石田 煌峨「甲子園 熱い戦い 頂点へ」
 入選 大豊 瑠侍、見神 遼馬、國守 伶美香、高橋 穂夏、皆川 花葉、森下 愛

 


生徒一人ひとりが見せてくれた努力の成果に、心から拍手を送ります。

 

 

2学期終業式

続いて、2学期終業式が行われました。
中澤 賢 校長先生は式辞で、2024年を振り返りながら、未来への希望を語りました。今年の世相を表す漢字「金」を引き合いに、部活動や学業、学校行事を通じて生徒たちが「自分を研ぎ続けた」成果を讃えました。

校長先生が選んだ2024年を表す漢字は「安」。理由として、能登半島地震を乗り越えた一年の中での「不安」と、次年度への「安心」への願いを挙げられました。また、生徒たちにも「門前高校の2024年を表す漢字」を考える宿題が出され、3学期始業式で発表される予定です。

 

 

冬休み、そして新たな学期へ

最後に、中澤校長先生は武田信玄のものとされる下の格言を紹介しながら、3学期に向けた熱いエールを送りました。特に3年生には、新しい世界に羽ばたく準備をしっかり整えるよう呼びかけがありました。

実力の差は努力の差。

実績の差は責任感の差。

人格の差は苦労の差。

判断力の差は情報の差。

真剣だと知恵が出る。

中途半端だと愚痴が出る。

いい加減だと言い訳ばかり。

本気でするから大抵のことはできる。

本気でするからなんでも面白い。

本気でいるから誰かが助けてくれる。

 

冬休み明けからは、令和6年度最後の学期が始まります。生徒の皆さん、冬休みの間もしっかり自分を「研ぎ続け」、新たな目標に向かって進んでいきましょう!

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12月9日(月)〜13日(金)門高読書タイム週間(発信編)

門高読書タイム週間が終了しました。読書週間は「自分の思いをアウトプット(発信)し、思考力・表現力を高める」ことを目的の一つとしています。前回の読書タイムは「本を読む」だけで満足する生徒が多く、「発信(アウトプット)による思考力・表現力の向上」を実感する生徒が少なめだったのが事実。目的を達成すべく、ちょっとしたしかけを3つ用意しました!

 

①      生徒による「表現リスト」の作成

読書週間前、表現や言い換えについて学ぶ国語の授業のなかで少し時間をとり、各クラスで「表現リスト」を作成しました。感想でよく使う言葉をピックアップし、その言葉の関連語や言い換え語を思いつくだけあげるという活動を行いました。できあがったものを一部ご紹介します。


②      「表現リスト」をフル活用した「読書の記録」の記入

読書週間中、生徒たちは毎朝「読書の記録」を記入しました。「いつも同じ言葉で終わっちゃう……」という単調感想派も、「しっくりくる言葉がなかなか見つからない……」という言葉迷子派も、リストのおかげで前回よりワンランク上の感想が書けたようです。読書の記録もご紹介します。

 

♡最初は人を愛していた神様が、人に祀られなくなって自分の価値はない、人とも関わらないと思っていたのが心苦しかった。でも人の気持ちを理解し、自分と向き合うことで本来の力を取り戻したことに心を動かされた。(浅葉なつ「神様の御用人」)

♡痛みに鈍感なエピソードがとても面白かった。また、私も雨栗さんのように自分が好きな自分でいれるようにしたいと感じた。辛いときや失敗したときにそれを受け入れられるようにしたい。(雨栗「雨に降られたとしても」)

♡夢を持つことは恥ずかしいことじゃないということを聞いて元気づけられた。(水野敬也「夢を叶えるゾウ0」)

♡技術だけでなく人間性も良くないとうまくならない 人間性も変えていかなければならないと考えさせれた。(田中辰治「人間性も野球も日本一」)

♡成功の過程には協力してくれる人がいるということを知った。だから成功したいと思ったら誰かに協力をお願いできるようになりたいです。(辻芳樹「料理の仕事がしたい」)

 

③      「読書の記録」の発信

せっかく言語化した自分の想いを発信しないのはもったいない!というわけで、「読書の記録」共有タイムをとってみました。発信し合うことで想いの共有だけではなく、互いの表現力を磨き合える貴重な時間にもなりました。


 生徒たちがこれからも読書や想いの発信を楽しみ続けてくれることが、「門高読書タイム」の何よりの成果です。来年度の読書タイム週間も楽しみです。

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