学校日誌
一学期期末考査(6月25日~7月1日)
一学期の期末考査(期末テスト)が始まりました!
日 程:6月25日(水)~7月1日(火)
特に三年生にとっては、就職や進学の際のデータとなる重要な
テストです。日頃の学習の成果が出せるよう頑張りましょう!
保護者の皆様におかれましては、お子様への家庭学習に対する
ご支援・ご指導のほど、よろしくお願いします。
引き戸の外から、邪魔にならないよう
そお~っと写しました。
笑顔で夏休みを迎えられるよう頑張ろう!
ヤングイーグル隊活動
本日、一年生によるヤングイーグル隊の活動を行いました。
最近は朝でも気温が高く、活動中も水分補給や、日差しを調節できる場所に移動するなどして活動を行いました。
また、自転車の交通マナーや、歩きスマホにも積極的に声掛けを行っている様子が見られました。
本校生徒や関係者だけでなく、地域の方々に愛されるような学校づくりを目指して活動していきたいですね!
暑い中お疲れさまでした!
名札が動く「学びの共同体」【1年 生物基礎】
生物基礎では、期末試験を前に、問題演習を行いました。
教室の前方に貼られたのは、生徒一人ひとりの「名札」。
そして机の上には6枚の問題プリント。
これが、この日の授業のスタートです。
ルールは簡単。
1枚の問題を解いたら、教員に見せに来る。
正解すれば、自分の名札を1つ前へ進め、次の問題を取りに行く。
これを繰り返すことで、各自の進み具合が一目でわかるようになります。
黒板の名札を見れば、どの生徒が順調に進んでいるのか、どの生徒がつまずいているのか、教員だけでなく生徒同士も把握することができます。
また、あえてICTではなく「名札を自分で動かす」というアナログ方式により、生徒は席を立ってリフレッシュし、眠気防止にもなるという一石二鳥のメリットがあります。
この取り組みでは基本はグループごとに取り組みますが、移動も相談も自由なルール。
すると自然と、「できた人が、困っている人に教える」という学び合いの姿が生まれました。
教室内では、次第に生徒同士のやりとりが活発になり、クラス全体が「学びの共同体」として動き始めました。
1人で黙々と取り組む学習は家でもできますが、仲間と一緒に学び合うことは教室でしかできません。
ポケモンの進化は進化じゃない!?【2年 生物】
生物の授業では、誰もが一度は聞いたことのあるテーマ、「進化」について学びました。
進化と聞いて真っ先に思い浮かべたのは、やっぱりポケモン!
「ピカチュウがライチュウに進化する」という例に、多くの生徒がうなずきましたが…
実はそれ、生物学的には「進化」ではなく「変態」なんです!
この驚きの事実をきっかけに、生物学的な「進化」とは何かについて学び直しました。
その後の授業では、進化の具体的な例としてペンギンの進化のしくみを探究しました。
もともとペンギンの祖先は、他の鳥たちと同じように空を飛んでいたと考えられています。
しかし、生活する環境が変化し、飛ぶ必要がなくなったため、泳ぎに適した体へと変化していきました。
ただし、ペンギンがどのように進化してきたのかは、まだまだ謎が残されています。
また、進化は何百年、何千年という時間をかけて起こるため、直接その変化を観察することはできません。
そこで今回は、「もしペンギンの進化のストーリーを見える形にしたらどうなるか?」というアイディアから、オリジナルの9コマ漫画を作成!
生徒たちは、この進化ストーリーのコマがバラバラに並んだ状態で受け取り、どの順番が正しい進化の流れか?を並び替える活動を行いました。
楽しく頭を使いながら、進化の流れを体感し、「考える生物」の時間となりました。
その流れから、進化を引き起こす主な要因である、①突然変異、②遺伝的浮動、③自然選択、④隔離のキーワードも押さえました。
こうした要因が複雑に絡み合いながら、生物たちは長い時間をかけて少しずつ姿を変えていくのです。
ポケモンから始まった進化の学びは、やがてペンギンを通してリアルな進化のメカニズムにたどり着きました。
空想と科学がつながることで、進化という難しいテーマも、ぐっと身近に感じられるようになった授業でした。
証拠から導く「遺伝子の正体」【1年 生物基礎】
生物基礎の授業。
今回は、名探偵コナンの推理の仕方をヒントにしながら、「遺伝子の本体は何か?」を追う資料学習ミステリーに挑戦しました!
名探偵コナンが犯人を追いつめるように、証拠=根拠をもとに結論を導き出すという推理の流れは、実は科学的な思考とそっくり。
「教科書に答えが書いてあるから覚える」のではなく、今回はあえて教科書やクロムブックは使わず、研究者たちが実際に行った実験資料だけを使って、生徒自身が「考察」する授業スタイルに挑戦しました。
登場するのは、かつて「遺伝子の正体」を追い求めた科学者たち
①グリフィス ②エイブリー ③ハーシーとチェイス
それぞれの実験結果を読み取り、どんなことが言えるのかを、生徒たちはグループごとにじっくり議論。
ホワイトボードに推理(=考察)を書き出しながら、アナログな方法で共有しました。
最終的には、決定的な証拠をもとに、過去の科学者たちと同じように「遺伝子の本体はDNAである」という結論にたどり着くことができました!
科学とは、「答えを知ること」ではなく、「どうしてその答えになるのかを自分の頭で考えること」。
そんな探究の醍醐味を存分に味わった、1年生の名探偵たちの挑戦でした。
鶏の脳の解剖【3年 生物】
生物の授業で、「鳥の脳のつくりとしくみ」を学ぶ一環として、鶏の脳の解剖実験を行いました。
使ったのはなんと―
ホームセンターやネット通販で手に入る、ドッグフード用の鶏頭水煮。
ピンセットだけで簡単に解剖できる上、大脳・中脳・小脳・延髄・視神経までしっかり観察できる、実は教材としてとても優秀な一品なのです。
授業では、教科書で学んだ「鳥は空を飛ぶためにバランス感覚が重要で、バランスを司る小脳が大きい」という知識を、実物を見て確認。
写真や図ではわかりにくい構造を、立体的に実感することができました。
正直、「私は生々しくてあまり好きではないのですが……」
生徒たちは興味津々!
「これが大脳?」「意外と柔らかい!」などと、ワイワイ楽しそうに取り組んでいました。
授業で得た知識を、自分の目で確かめ、手で触れることで、より深く理解する。
そんな探究心と驚きに満ちた、実験らしい実験となりました。
〈生徒の感想〉
「鳥の解剖ではどれが大脳なのかどれが、小脳なのかなど実際に目で見て判断することができた。ま」
「鳥類は、小脳が大脳に対して大きいので、バランスを取り、空を飛ぶことができるとわかりました。このように鶏の特徴には、からだの作りが大きく関わっていることがわかりました。他の動物にも、そのからだの作りだからこそもっている特徴があるのだろうな、と思いました。面白いな、と思いました。」
雲って水蒸気じゃないの!?【3年 地学基礎】
地学基礎の授業で、「雲はなぜできるのか?」という素朴だけど奥深いテーマに迫る実験を行いました。
雲の正体を「水蒸気」と思っている生徒がたくさん。
でも本当は、水蒸気ではなく「水の粒=液体の水」だということを、自分たちの目で確かめました。
まずは「潜熱」のしくみを体で感じる実験からスタート!
熱湯に浸したタオルを取り出し、思いきりブンブン振り回す。
すると―
「冷たくなってる!?なんで!?」
そう、これこそが潜熱の魔法。
水が水蒸気に変わるとき、大量の熱(潜熱)が大気中に移動することで、タオルの温度が下がったのです。
理屈じゃなくて、実際に冷たくなる感覚を体験できたことで、生徒たちの理解も深まりました。
続いては、「ペットボトルで雲を作ろう!」実験にもチャレンジ!
ペットボトルに少量のお湯と線香の煙を入れ、しっかりフタを閉めてから手で圧力をかけ、そして一気に解放!
すると――
「真っ白!」「ほんとに雲ができた!」
ペットボトルの中にふわっと広がる白い雲。
目の前で雲ができる瞬間を見た生徒たちは、大興奮。
この雲ができる原理はこうです。
水蒸気を含んだ空気が冷やされると、見えない水蒸気が水滴になり、空気中の小さな粒(チリや煙)にくっついて、雲ができます。
ペットボトルの中でも、気圧の変化で空気が冷やされ、同じ現象が起こりました。
日常の中では当たり前すぎて気にもとめない「雲」ですが、自分の五感で確かめることで、地学の面白さを感じた実験授業となりました。
吸ってるんじゃない!?大気圧の力を体感!【3年 地学基礎】
地学基礎の授業で、ポートフォリオに記入された「他の大気を使った実験を知りたい。」という生徒の素朴な思いに応える実験をしました。
日常生活で何気なく使っているストロー。
ジュースをストローで飲むとき、ついつい「吸っている」と思いがちですが、実はジュースを押し上げているのは“大気の圧力”なんです。
この原理を知識として覚えるだけでなく、実際に体感しよう!ということで、ちょっと無茶な(?)チャレンジに挑みました。
今回、生徒たちは校舎の3階から1階に置いたジュースを、なんと9.5mの透明チューブを使って飲むという実験を実施!
挑戦中は、まわりの生徒から「がんばれ!」「もうちょっと!」と応援や歓声が飛び交い、ジュースが上がってくる瞬間には大きな拍手が沸き起こるなど、アツい時間となりました。
結果は――6人中3人が見事ジュースを飲むことに成功!
残念ながら3人は途中で力尽きましたが、その分「大気圧のすごさ」と「理論上チューブで吸い上げられる限界が約10m」という事実を、体で学ぶことができました。
飲み物の種類によって粘性などの影響もあり、思ったより難しかったようです。
「ストローで飲む」という当たり前の裏側にある科学原理を実感した1日となりました。
〈生徒の感想〉
「想像以上に上まで吸えていて驚いた。ストローで飲み物が上がる原理を理解することができた。」
「ストローで10mもジュースを持ち上げられることにとても驚いた。こういった体験はあまりできないからとても良かった。」
【1学年】「産業社会と人間」 学校・企業見学
6月12日(木)、「産業社会と人間」の授業内で学校・企業見学を実施し、県内の企業様・学校様を見学させていただきました。
午前の企業見学では、企業の担当者様から会社概要や製品などの説明をしていただいたほか、工場見学や若手社員の方との懇談もさせていただきました。
午後の大学・短大見学では、学校の担当者様から学校概要や学びの特色などの説明をしていただいたほか、キャンパス見学や学食の利用体験もさせていただきました。
実際の企業・学校を見学させていただいたことで、生徒たちの職業や進学に対する意識が高まり、今後の進路を選択するうえでこの上ない機会となりました。ご協力いただいた企業様・学校様に心より感謝申し上げます。
以下、ご協力いただいた企業様・学校様です。
11H
SWS西日本株式会社 様
金沢学院大学・金沢学院短期大学 様
12H
株式会社石野製作所 様
金城大学・金城大学短期大学部 様
13H
株式会社金沢村田製作所 様
金沢工業大学 様
14H
第一電機工業株式会社 様
金沢星稜大学・金沢星稜大学女子短期大学部 様
今後は、7月の「学校・企業見学 発表会」に向けて、発表資料の作成や発表練習を行っていきます。
各クラスが見学先で学んだことを発表し合い、1年生全体でより学びを深めていきましょう!
防犯・薬物乱用防止教室を行いました
6月4日(水)金沢東警察署 生活安全課の職員の方をお招きし、「防犯・薬物乱用防止教室」の講演を行いました。一言「犯罪」といっても幅広く、今回は高校生でも気づかないうちに加害者になっている場合や、素直な気持ちを悪用され被害者になってしまうような事例を説明してくださいました。
身近な例としてはSNSの取り扱いです。友達間での楽しい写真も一度インターネットに載せてしまうと完全に消し去ることは出来ません。楽しい写真ならまだしも、いたずら半分で撮った写真も例外ではありません。もし、その写真に写っている友達が本当は嫌な気持ちだったとしたら、撮影者は加害者になってしまうかもしれません。
他にも、SNSを通して、闇バイトや薬物購入サイトなどの犯罪に引き込もうとする人もいます。
そのような人達から自分の身を守ることができるのは、このような事例が「犯罪」につながることを知っているという知識なのかもしれません。
今では誰もが当たり前に持っていて誰とでも繋がることのできるスマートフォンですが、便利なものだからこそ安全に使いこなしたいですね!
見えない「気圧」を感じる【3年 地学基礎】
地学基礎で、「気圧とは何か」を体感的に学ぶ実験授業を行いました。
気圧は私たちの周りに常に存在しているにもかかわらず、普段その存在を意識することはほとんどありません。
そこで、生徒たちは身近な道具を使った3つの実験を通して、見えないけれど確かに存在する「空気の重さ」や「圧力」を実感しました。
【実験1:新聞紙で割り箸を叩き割る】
机の上に割り箸を置き、その上から新聞紙をかぶせ、手刀で一気にバシッ!
なんと、あっけなく割り箸が真っ二つに!
これは、新聞紙を上から大気が押さえつけているためです。
力に自信のない女子生徒でも見事に割り箸を折ることができ、大盛り上がり。
【実験2:ペットボトルつぶし】
空のペットボトルに熱湯を入れて振り振り…
そのあと冷水で一気に冷やすと、ボゴッ!という音とともにペットボトルがぺしゃんこに!
気圧が全方向からかかっていることを実感。
【実験3:ペットボトルシャワー】
ペットボトルに小さな穴をあけ、水を満タンにしてフタを閉めると…
あれ?水が出ない!
でも、フタを開けた瞬間、一気にシャーッと水が噴き出す!
気圧が水の流れを左右していることを実感しました。
この仕組みは、キャンプやBBQなど水道のない場面で応用可能で、科学の知識が生活に役立つことも学びました。
これらの体験を通して、生徒たちは気圧の存在を感覚的に捉え、科学的な見方・考え方を深めることができました。
今後の授業では、大気の構造や気象の変化についても学びを深めていきます。
<生徒の振り返り>
「女の子でも簡単に割ることができて、見えないだけで空気の負荷があるんだとわかりました。」
「どれだけ高いところまで行けばポテチは爆発するのか気になった」
味噌作りに挑戦しました!【3年 フードデザイン】
先週、今週とフードデザインの授業では「味噌」を仕込みました!
発酵食講師の岩井先生をお招きし、豆から味噌になるまでを説明頂き、実際に体験しました。
体験の様子をご覧下さい^^
~フードデザイン2(木曜日クラス)バージョン~
麹を計ったり・・・
豆を手でつぶしたり・・・
丸めたり・・・
~フードデザイン1(火曜日クラス)バージョン~
こねこねこねこね…無心でみんな豆をつぶします。
袋に名前を書いて・・・
できたものは箱に詰めます。
完成!!!!
楽しく、麹菌の働きや、みそができるまでの工程を理解することができました!
できあがるのは12月、美味しい味噌になりますように^^
岩井先生、ありがとうございました!
アーティファクトの創造【1年 生物基礎】
生物基礎の授業において、生徒たちが自らの学びを深めるための探究活動に取り組んでいます。
その一環として、授業の締めくくりに「アーティファクト」の創造を行いました。
「アーティファクト」とは、授業で得た知識や、自分なりに考えたことをもとにして、学習を駆動する質問(駆動質問)に対する自分なりの答えをスライドにまとめた成果物です。
1章の駆動質問は「生物とは何か? 生物をどのように定義するか?」です。
一般に、「生物とは◯◯である」といった明確な定義は存在しません。
そのため、生徒たちはこれまで学んできた内容をもとに、生物の共通性や多様性、細胞の仕組みなどに着目しながら、それぞれの視点から生物とは何かをじっくり考えました。
この活動の過程で、生徒は授業ごとに記録してきたポートフォリオを見返しながら、自分の思考の流れを振り返るとともに、クラス全員のポートフォリオをAIに読み込ませて作成したクラス全体の「概念地図」(Miroを使用)も活用しました。
「概念地図」には、クラス全体としてどんな知識や関心が広がっているのかが可視化され、知識がバラバラでなく「まとまった概念」として整理されています。
「概念地図」は、自分の考えを組み立てるうえでのヒントとなりました。
このような探究活動を通して、生徒たちは単なる知識の習得にとどまらず、「学んだことを使って、自分の考えを創造する」という学びの本質にふれる経験をしています。
眼球の解剖【3年 生物】
生物の授業で、豚の眼球の解剖を行いました。
豚の眼球はヒトの眼とよく似た構造をしており、教科書で学んだ内容を実際に観察することで理解を深めることができます。
実習中には、「こんなんなっとるんやー!」「すごっ!」といった驚きの声があがり、生徒たちは興味津々の様子で取り組んでいました。
黒くなくなる黒目(瞳孔)や真っ黒な眼球内部、きれいな水晶体など、一つひとつを自分の目で確かめながら、眼球の精巧さをリアルに感じていました。
水晶体で文字が拡大される様子
命をいただいて学ぶことの意味を考えるよい機会ともなりました。
〈生徒の振り返り〉
目の解剖では水晶体の機能や黒目の正体についてなど、ただ教科書を読んでいるだけでは知り得なかった目の触覚などを知るいい機会となりました
神経の反応と「全か無かの法則」を体感的に学ぶ【3年 生物】
生物の授業で、神経の働きについて学びました。
humanbenchmarkという反応速度測定ツールを使って、自分の反応速度を測定しました。
画面が赤から緑に変わる瞬間に素早くタッチすることで、「見てから反応するまでの時間」を測定できます。
この活動を通して、生徒たちは「眼で見て、脳で判断し、筋肉を動かす」という一連の神経の働きを、時間という具体的な数値で実感しました。
続いて、「同じ速さで、できるだけ優しくタッチする」という課題に取り組みました。
これは全員が失敗。
この結果から、「なぜ反応の強さをコントロールできないのか?」という問いが生まれました。
ここで学んだのが、「全か無かの法則」です。
神経細胞は、一定の強さ(閾値)を超える刺激が加わると、興奮が最大で発生しますが、それ以下の刺激には全く反応しません。
つまり、神経の興奮には「加減」がありません。
では、「すべて同じ強さの興奮でしか反応できない」神経が、どうやって刺激の強さの違いを伝えているのでしょうか?
この疑問に答えるために、Googleが提供するモールス信号シミュレーターでの活動を行いました。
たとえ一つ一つの音(信号)が同じでも、その打つ回数や間隔を変えることで、複雑な情報を伝えることができます。
同じように、神経も興奮の頻度を変化させることで、刺激の強弱を伝えていることを体感的に学びました。
<生徒の振り返り>
「ニューロンの興奮のところで、刺激の大きさと興奮の大きさが比例しないということが、とても大事だとわかりました。興奮はゼロかマックスで、強弱の表現は頻度でしていると知って驚きました。」
「一度に何個でも興奮は伝えられるんですか?」
生徒たちは、体験を通して「反応の速さ」だけでなく、神経の仕組みそのものに対する理解を深めていきました。
繊維の正体を見破れ!【2年 科学と人間生活】
日常生活でもなじみ深い「繊維」には、実は種類ごとに明確な違いがあります。
科学と人間生活の授業で、8種類の繊維(綿、絹、毛、ポリエステル、ナイロン、アクリル、レーヨン、アセテート)を使い、染色実験と燃焼実験を行いました。
使用したのは、複数の種類の繊維が織り交ぜられた「多繊交織布」。
この布に1〜8の番号をふります。
どの番号がどの繊維かは生徒は知らされていません。
生徒たちは、事前に配布された繊維ごとの発色や燃え方の資料を読み、以下の2つの実験に挑みました。
①染色実験
「繊維識別試薬」を用いて布を染色し、各番号の部分がどんな色に発色するかを観察します。
②燃焼実験
各繊維をピンセットでつまんで、ろうそくの火で燃やし、燃え方、におい、燃え残りの違いを観察しました。
天然繊維は焦げた髪の毛や紙のようなにおいがする一方、化学繊維はプラスチックが焦げたようなにおいを出しながら溶けていくのが印象的でした。
実験結果と資料をもとに、班ごとに予想を立て、Googleスライドにまとめて共有しました。
最終的に6班のうち、1班だけが全問正解!
実験から得た多くの情報を、しっかり観察・整理・議論する力が問われる活動でした。
<生徒の振り返り>
「いつも着ている服でも繊維が違うと燃え方や残るもの、そして匂いが違い、一つ一つの繊維にちゃんとした特徴があることがわかった。」
「消防士などは火に突っ込む仕事なので、火に強い繊維を使っているのか疑問に思った。」
実験結果を自分なりに再解釈する生徒もいれば、日常生活や社会と関連付け新たな疑問を見出す生徒もいました。
この実験を通して、生徒たちは身近な「服」の奥にある科学的な世界に触れ、素材に込められた技術や特性を体感することができました。
見えない場所が教えてくれる「見る」の不思議【3年 生物】
生物の授業で、「眼のはたらき」をテーマに、自分の目で確かめる実験を通して、「見る」という感覚の奥深さに迫りました。
まず取り組んだのは、「盲班」という眼の構造を確かめる実験です。
盲班とは、網膜の中で視神経が集まっている場所で、光を感じる細胞が存在しない“見えていない”場所です。
特定の点をじっと見つめると、突然その隣にあるはずの印が“消える”瞬間を体験できます。「えっ、見えなくなった!?」という驚きの声があちこちから上がりました。
この実験をさらに発展させ、色や形、背景を変えた模様を試していくうちに、「ただ見えなくなるのではない」ことに気づきました。
ときには背景に溶け込むように消えたり、存在しない模様が浮かんできたり…。
「なぜこんなふうに見えるんだろう?」という疑問をもとに考察を深めていくと、私たちの「視覚」は眼だけで完結しているのではなく、脳が情報を補正し、全体を“つじつまが合うように”見せているという事実にたどりつきました。
生徒の振り返りより
「片目を閉じて遠ざけると黒い点は見えなくなったけど消えたところは白になると思ったのに周りの色と同じ色になっていて驚いた。不思議だなと思った。」
「目でなく、脳が処理をしていて、片目だけで見たときに脳が勝手に補正をかけることが印象に残りました。」
「聞こえる」しくみに迫る!【3年 生物】
生物の授業で、「耳の構造とはたらき」について学びました。
まずは音叉を使った実験からスタート。
音を耳で聞くだけでなく、実際に音叉を振動させ、その波を水面に伝えることで、「音は空気の振動である」ことを目で見て感じ取ることができました。
その後、同じ音の音叉同士でしか共鳴しないことを実験で確かめ、共鳴という現象を実感。
続いて、日本科学未来館が提供するデジタル教材「サトウの達人」に挑戦。
このゲームは、加齢によって高い音が聞こえにくくなる現象を体験的に学べる内容で、生徒たちは「サトウさん」「カトウさん」「アトウさん」の声の違いを聞き分けながら、聴覚の変化に挑みました。
実際に高音が聞こえにくいバージョンを体験した後は、なぜ年をとると高音が聞こえにくくなるのかというしくみについて学習。
音の高さによって共鳴する(=感知する)位置が違うことや、耳の中の「聴細胞」が年齢とともにダメージを受けることなど、教科書だけでは分かりにくい内容も実感を伴って理解することができました。
生徒のふり返りより
「実験で、同じ音じゃないと共鳴できないことがわかった。高い音は短く、低い音は長く振動するって、ピアノも同じ原理なのかなと思った。」
「補聴器は耳のどこを補助しているのかが気になった。」
授業で学んだことを日常生活と関連付け、新たな気づきや疑問が生まれていました。
今回の授業は、「音とは何か」「耳はどうやって音を感じているのか」だけでなく、「年を重ねると聞こえ方がどう変化するのか」までを、実感と疑問を持ちながら学ぶことができる探究的な学びとなりました。
DNAを取り出そう!【1年 生物基礎】
生物基礎の授業で「DNAの抽出実験」に挑戦しました。
使用したのは、バナナとブロッコリー!
どちらも筋トレと相性抜群な食材のためもったいないですが、理科の教員として職務に専念。
操作に苦戦しながらも、楽しく取り組む生徒たち。
最後には、白くふわふわとした繊維状の物体がビーカーの中に現れました!
これが、生命の設計図「DNA」。
普段は目に見えないほど小さな分子が、こうして自分の目で見える形になる。
その瞬間の驚きと感動は、教科書では味わえない特別なものです。
生徒の振り返りより
「DNAの取り出し方はこうやるんだなと思ったのと、実際にDNAを取り出してみたら、白いモワモワっとしたものが浮かんでいてびっくりしました!」
「今日やったDNAを顕微鏡などで覗いてみたら、アニメとかに出てくるくるっとした形が見えるのかなって、すごく気になりました!」
ヤングイーグル隊活動
本日、朝早くからヤングイーグル隊が金沢東警察署の方々とともに活動しました。
この日は自転車のマナーアップキャンペーンも同時に行われていたので、自転車通学者に対しての呼びかけが主な活動内容でした。
先日、本校で行われた交通安全教室のおかげか、交通ルールに対しての理解度が深まっていると思いました。
また隊員は、本校生徒だけでなく一般の方々にも元気な挨拶をしており、とても活気のある通学路になっていると感じました。
早朝にもかかわらず遅れずに集まってくれた生徒、金沢東警察署の方々、本当にありがとうございました!
石川県金沢市吉原町ワ21番地