2023年9月の記事一覧
「草花」・「園芸デザイン」の授業で取り木を行いました‼ ~vol.1~
ここ数日、雨が降り、気温が少し落ち着いてきましたね。
今日は、最高気温も26℃と、大変涼しく感じました。
さて、授業で「取り木」という作業を行いましたので、ご紹介いたします。
「取り木」というのは、栄養繁殖方法のひとつです。
観葉植物など樹木が大きくなってきたとき、枝などの一部分を傷つけることで新たな根を発生させ、新しい個体として分離し繁殖する方法です。
増やしたいとき、樹勢を整えたいときに活用します。
手順をご紹介すいますので、挑戦されてはいかがでしょうか?
ゴムの木などの観葉植物を購入し、栽培を始め数年が経過すると大きく成長し、背丈を超えるようになってきます。
ひょろっと大きくなっても邪魔になってきますよね。
そこで、「取り木」を兼ねて、木の形を整えます。
まず、枝の樹皮をカッターなどで削り取ります。
樹液が出てきますので、水できれいに洗い流します。
次に、水を含ませた「ミズゴケ」などで傷口を包み込みます。
「ミズゴケ」は園芸店で購入できますが、ペーパータオルやスポンジでも代用できます。
10枚ほどのペーパータオルを水にぬらし、傷口を包み込みます。
くちゃくちゃとしたものを6枚ほど被せ、そのうえに4枚ほどで包み込みます。
その後は、ビニール袋で包み込み、上下をビニールひもで結びます。
ビニールひもを2回ほど巻きながら、きつく縛ります。
これは水分が逃げていかないようにするためです。
これがポイントです‼
傷口が湿っていると、傷口に新しくできた細胞(カルスと呼ばれる癒合細胞)が根に進化していきます。
再分化と呼ばれる再生能力(分化全能性と呼ばれています)です。
1週間に一度、ペーパータオルの湿り具合を確認し、必要なら水を補給します。
水を補給するときは、上のひもを解きます。
そのために、ビニールひもで結ぶときは蝶々結びにしましょう。
1か月ほどで根の発生が確認でき、2か月ほどでしっかりとした根が何本も生えてきます。
「取り木」を行った下でチョキンと切り離し、鉢植えにします。
今回は、ゴムの木とカポック(シェフレラ)で行ってみました。
次回は、発根し「鉢上げ」を行うときにご報告します。
お楽しみに~‼
1年生、稲刈りしたよ!
9月13日(水)、1年次生が、
稲刈り(手刈り)の実習をしました。
コンバインで稲刈りすることがほとんどですが、
今回は1年生全員で2枚の田んぼを稲刈りしました!
収穫したコシヒカリは麻ひもでしばり、はざ干しします。
この後は太陽の力を借りて、ゆっくりと乾燥させます。
その後、籾摺りと精米を行い、一年生のもとに届きます。
楽しみに待っていてください!
14Hのみんなで
先生方もお疲れさまでした!
オープンハイスクールin翠星
体験入学に続き、8月30日(水)、9月9日(土)の2回にわたり
オープン ハイスクール in 翠星を実施いたしました。
体験入学に来れなかった方、参加したがもっと深くコースのことについて知りたいという中学3年生が対象で、合わせて21名の参加がありました。
食品科学コース「高校生と作ろう!ジャーショートケーキ」
焼き上がったスポンジケーキと本校特製イチゴジャムや生クリームで仕上げたジャーケーキ。とても美味しそうに仕上がりました!
生物資源コース「高校生と学ぼう、語ろう!農業体験実習」
高校生と農作業をしながら、翠星高校生のこと、学校生活のこと、たくさん話を聞くことができました。温室でお花の寄せ植えも体験しました。
環境科学コース環境設計分野「農業土木のものづくりを体験してみよう!」
小型車両系建設機械の操作体験を予定していましたが、今回は参加希望がありませんでした。
環境科学コース造園分野「ミニチュア庭園づくりに挑戦してみよう!」
造園分野についての説明を聞いてから、それぞれ気に入った石、苔や苗木などを選び、枠の中に小さな庭の世界をつくりました。
「生物活用」・「園芸デザイン」の授業でフラワーアレンジメントを作っています‼ ~vol.3~
第3報の今回は、生徒の作品をご紹介します。
フラワーアレンジメント作成後、メッセージカードを作りアレンジメントに差し込んだ上、各教室前に並べました。
全校生徒向けに、元気が出るメッセージ付きです!
今回は、生物資源コース園芸福祉分野3年生の作品です。
次回は、生物資源コース農学分野3年生の作品をご紹介します。
「生物活用」・「園芸デザイン」の授業でフラワーアレンジメントを作っています‼ ~vol.2~
それでは、第2報です。
今回は、フラワーアレンジメントの作り方です。
まず、「フローラルフォーム」と「コップ」を準備します。
「フローラルフォーム」は、「オアシス」とも呼ばれていますが、園芸店をはじめ、100円ショップでも販売されています。1つで3回分(3人分)取れますので、お得です。
「コップ」は、ご自宅にあるもので十分です。
水が抜けないように、穴のない容器が必要となります。
生徒には、これも100円ショップで購入してきたコップを好みに合わせて、選んでもらいました。
実は、材料費はこれだけです。
お花は学校に咲いているものを使いますので、タダです。
なんと、生徒は「アレチハナガサ」などいわゆる雑草も上手に使いながら、フラワーアレンジメントを作っていました!
素晴らしい~‼
では、作り方をご紹介します。
箱を開くと緑色のスポンジ状のものが入っています。
これをカッターで3等分にします。
バケツに水を入れ、その上に放り込みます。
下からどんどん水を吸い込み、完全に水没します。これでオッケーです。
無理に沈めようとはせず、自然にまかせ、ゆっくりと沈ませ給水するのを待ちましょう。
水の中に手で押し込むと表面しか水を吸わず、花もちが悪くなりますので、あくまでもゆっくりと水没するのを待ちましょう。わずか、30秒ほどです。
次の作業です。何をしているのかというと…。
コップを軽く押し当て、跡をつけます。
この跡に従って、「フローラルフォーム」をカットします。
まずは、コップの上の部分から、まっすぐ下に向かってカッターを入れます。
こんな感じになります。
次に、「フローラルフォーム」をひっくり返します。
今度は、コップ下の跡からコップ上の縁にあたるところに向けて、カッターを入れていきます。
今度は、斜めに切り組んでいくようなイメージです。
コップの形状に合わせ、少し大きめを意識しながらカットしていきます。
きれいに削るとこのようになります。
これを、コップに押し込みます。
少し大きいようだと、ぶつかったところを少し削ります。
小さくするとガバガバになるので削りすぎには注意しましょう。
最後まで、押し込みます。
次に上部のカットです。
まず、コップの大きさにあわせ正方形に跡をつけます。
次に、この位置から斜め45度にカットしていきます。
花を挿しやすいような形状にカットします。
次に、四隅をカットし、八角形にします。
昔のサッカーボールのイメージです。
これで、ベースの出来上がりです。
削り取った「フローラルフォーム」はにぎって水分を切り、ゴミとして出しましょう。
地域によっては、不燃ごみ扱いになります。
ベースを作った後、生徒は花を求めて農場へ。
今回は、ここまでです。
次回は、生徒の作品をご紹介いたします。