日誌

2020年7月の記事一覧

自律型人材の育成のため、ご協力をお願いします。

 学校再開から約2ヶ月が経ちました。コロナ休校の影響で登校を嫌がる児童が全国各地で出てきている中、鳳至小学校では、病気等で通院・休養する以外は欠席がないことを頼もしく思います。現在、子ども達は本当に意欲的に、そして、元気に活動しています。中でも、市祭が中止となったため中断していた金管鼓笛は、マリンタウン陸上競技場で10月10日(雨天の場合は11日)に河井小と合同で発表することが決まり、6年生をリーダーに熱心に練習に取り組む姿が見られます。7月からは体育で水泳の授業も始まりましたが、雨が降っていても、「校長先生、今日はプールに入れるよね」と確認してくる児童がいるのは悩ましい限りです。

  さて、このコロナ禍の中で、在宅勤務やリモートワークと言う言葉をよく耳にしました。また「新しい生活様式」に自分たちの生活を見直すことも求められています。平成の後半から、科学技術の進歩は社会を大きく変え、その変化に対応できるよう子どもたちを育てていかなくてはならないと言われるようになりました。そして、教育界では、子どもたちを「自立」させる(=自分の力で独立させる)ことに加え、子どもたちそれぞれを、「自律」できる(=自分で自分を管理できる)大人へと育てていくことが求められるようになりました。この「自律」面を育てていくという考えは年々強まり、現在では「自立型人材」より「自律型人材」が求められているといった傾向が顕著です。では、子どもたちを「自律」した大人へと育てていくことができるのでしょう。「自律」のための条件を考えてみると、「能動的であること」「主体的であること」があげられます。

    能動的 : 周囲からの働きかけ等に関係なく、自分自身で考えて物事を行ったり、 他に働きかけたりする。

        → 受け身、指示待ちの反応する(受動的)の反対。

    主体的 : 自分の意志に基づいて行動する。自らの考えに基づいた意志・判断に よって行動を起こす。

        → 刺激に対して考えずに反応する(反応的)の反対。

  つまり、これからの社会を生きる子どもたちには「自分自身がよく考えた上での行動が求められる」ということになります。鳳至小学校では昨年度より、授業でも、子ども自身が「考える」ということを重視して教育活動を組み立ててきました。ここで、肝要なことが、子ども達に「考える」ということを楽しいと思わせること、粘り強く考えること、考えることで困難を克服出来たという経験や積ませることです。そして、その学習や活動のようすを保護者や地域の皆さんに評価してもらうことで、子どもたちは自信を深めたり、反省してより良い学びに改善したりすることができます。 コロナの影響で学校に足を運ぶことをためらわれている方も多いことと思いますが、マスクを着用することと消毒することをお守りいただき、子どもたちの活動の様子をご覧になっていただければと思います。7月末・8月初めには「1年生とふれあいの会」、9月には運動会、10月には金管鼓笛発表会と各種行事を予定しております。皆様のご来校とご感想をお待ちしております。

                       学校長   山 岸  茂 樹

 

 

 
 

 

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