日誌

2021年11月の記事一覧

保護者・地域の皆様のご厚情に感謝申し上げます

 10月27日にはマラソン大会、11月に入っての教育ウィーク期間(1日~7日)には金管鼓隊発表会(2日)、いしかわっ子駅伝交流大会(3日)、授業参観・学年懇談会・資源物回収(5日)、更にはタウンミーティング(7日)と10月の下旬から11月初旬にかけて、行事が続きました。マラソン大会では、どの子どもも自己ベストの更新を目指して粘り強く走りきることができました。金管鼓隊の発表ではマリンタウン陸上競技場での河井小学校との合同発表の後、海士町自治会館→いろは橋→住吉神社→上町通り→鳳至小学校のコースをパレードしましたが、たくさんの方々にマリンタウンまで足を運んでいただいたり、沿道に立って声を掛けていただいたりと本当に勇気をもらえました。お陰で、子ども達は力を出し切った最高の演奏をしてくれました。また、西部緑地公園陸上競技場で行われた駅伝交流大会では、競技場の大型スクリーンに力走する鳳至の子どもの姿が何度も映し出され、胸が熱くなりました。授業参観では、全ての子ども達が学習に使うことになったchromebook(クロ-ムブック=学習用ICT端末)を、保護者の皆様にも実際に操作してもらい、具体的にどんな場面で活用するのか、発達段階の子ども達にとって難しいことはどんなことか、保護者として気をつけなくてはいけないことは何かを感じて頂きました。

そして、これらの行事を通して、学校が保護者や地域の皆様のご協力とご支援に支えられていることを再認識できました。マラソン大会や金管鼓隊のパレードでは本番当日だけでなく練習期間も含めて“鳳至っ子見守り隊“の皆様に街頭での交通整理をしていただきました。漁協の皆さんには、演奏場所の確保や駐車場・トイレの手配をしていただきました。地域の皆様にもパレードコースでの駐車にご配慮いただくとともに、練習の度に声を掛けていただきました。また、資源物回収でも昨年を大幅に上回る収益を上げることができました。(この収益については、子ども達の教育活動や安全を守る手立てに利用させていただきます。)

学校の活動は保護者、地域の皆様のご理解とご協力があってこそと、心より感謝申し上げます。本当に、ありがとうございます。

 

子ども達を伸ばすために(人権教育の視点から)

話しは変わりますが、先日、門前東小学校の人権教育研究発表会に参加したおり、東大阪市で人権教育プログラムをすすめてきた、神野ちどり(元東大阪市立枚岡小学校校長)さんの講演を聴きました。その中で、現代の子ども達の実態として

 ・自尊感情が高まりにくい

 ・相手の気持ちを大切にすることを(わかってはいるが)行動に出せない

の、2つの問題点があることが挙げられました。実は、この2つの問題点は、鳳至小学校の子ども達を見ていても感じることです。では、これを解決するにはどうすれば良いのか、どの場面でどのように育てていけばいいのか?講師の神野さんからは、日常的に教師や周りの大人が気をつけること、教師の指導例について示していただきました。以下に気をつける点について、その要点を示します。

【子ども自身】

・(発達段階では)周りからしてもらうこと(かかわり)がたくさんあると

 自尊感情が育つ

  = 認めてもらう、良い評価をしてもらう、居場所が準備される  …

・達成感がある ( 自分で決めた目標をやりきる )と自尊感情が高まり、

 さらに頑張ろうとする

【子どもの周りの大人】

 ・人権感覚( = 相手の気持ちを想像して大切にすること )を高める

 ・「自分がここまでやっているのに、(子どもが)言うことを聞かないのは

  おかしい」というスタンスや態度をとらない

【子ども・大人とも】

 ・先入観や形式にとらわれず、事象の本質を考える

 ・コミュニケーションでは、まず、『聴くこと』を優先する

今後、ますます複雑化する社会を逞しく生き抜いていくため、子ども達には自信を持って生活できる力、相手の良さを認め協力し合う態度と行動力を身につけてもらいたいと考えます。学校としては、子どもたちが主体的に活動できるよう学習計画をすすめるとともに、先述した要点を職員一人一人が日常的に意識し、子ども達が自尊感情を高めたり人権感覚を磨いたりすることを図っていかなくてはなりません。保護者や地域の皆様におかれましても、重ねて、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

                      学校長 山 岸  茂 樹

 

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