2015年7月の記事一覧
明日から夏休みです!
たったひとつの この「いのち」
たったひとつの かけがえのないものを
それは
わたしたちはもらった
わたしたちの力で生かしていくものだから
そして
花や木にも 動物たちにも わたしにも
多くのものに支えられているものだから
だれにも平等に たったひとつだけ
何よりも大切にしたい
この いのち
(文科省 心のノートより)
職員室前に掲示してあるこの詩。皆さんは何を感じますか?きっと一人一人感じ方も違うし、とらえ方も違うかもしれません。しかし確かなのは、「たったひとつの かけがえのない いのち を大切にする」ということですね。
今年度、鳳至小学校では、道徳教育を基にして「生命尊重」をテーマに、子どもたちにいろいろなことを考えさせています。そして私たちは、子どもたちからいろいろなことを教えてもらっています。今後も、いろいろな機会をとらえ、子どもたちには自己の生き方を見つめ直しよりよい生き方を考えさせていきます。そして、自他のいのちを大切にする心を育んでいきたいと思っています。
さて、私が鳳至小に赴任して、はや3ヶ月半が過ぎました。本日で一学期が終わります。まずは、子どもたち及び職員に大きな怪我や病気もなく一学期が無事に終えたことを喜びたいと思います。
この一学期、本校の教育活動に関わり、多くの保護者や地域の方々から温かい言葉を沢山いただきました。本当にありがとうございました。また、子どもたちの明るい笑顔にも沢山出会うことができました。これらは私自身にとって大きな励ましとエネルギーになっています。改めて鳳至小学校に来て良かったと感じていますし感謝しています。
明日から45日間の長い夏休みが始まります。子どもたちは、学校中心の生活から家庭・地域での生活になります。私たちは、全ての子どもたちが、健康で安全な楽しい夏休みになって欲しいと願っています。そこで、次の五つのことを夏休みにできるよう、子どもたちと話し合ってみてください。
①自分の「いのち」は自分で守る。(交通事故・水難事故・犯罪などには絶対に合わない)
②規則正しい生活をする。(早寝・早起き・朝ご飯の習慣化)
③決まった時間に学習をする。(宿題・バリ勉・作品応募への挑戦・読書・新聞読書など)
④一日一善(お手伝い・地域行事への貢献・元気のよいあいさつ・物を大切にするなど)
⑤ルールに基づいたSNS機器などの使い方(使いすぎ及び21時以降は親に預けるなど)
できれば「こうしなさい。」というだけではなく、「どうすればいいのか。」「何をすべきなのか。」考えさせ、子どもの話に耳を傾けて下さい。そして「こうしていきたい。」と自己決定させてあげて下さい。親子で有意義な夏休みになることを願っています。
学校の職員は、夏休み中も勤務が割り振られています。夏休み中に2学期の教材準備や研究、運動会などの行事の準備などを行います。また、指導力向上を目的に研修にも取り組みます。さらに全職員で協力し、子どもたちが気持ちよく学校生活が送れるよう、学校の環境美化作業なども行います。きっと始業式には、新しい環境、パワーアップした職員で、大きく成長した313名の素敵な子どもたちを迎えられると思います。
是非、健康・安全で有意義な夏休みにして下さい。
自分に自信を持てる子どもたちに!
自分に自信を持てる子どもたちに
最近、自己肯定感が低く、自分に自信を持てない若者が増えてきているとよく聞く。
昨年の夏、大学時代の友人と久しぶりに会い、話す機会があった。その友人は、ある企業の人事部で新規採用に関わる重要なポストに就いているそうだ。当然、将来企業を背負っていく人物を面接等を通して選考するわけであるから、学生もそうだが、企業にとっても真剣勝負である。
採用条件等を聴いてみた。友人は、開口一番「コミュニケーション能力だ。」と言い切った。また、それに付け加え「やる気はもちろん、自信を持って自己表現できるかどうかも選考の大切なポイントだ。」とも言っていた。そうなれば、自己肯定感が低く、自分に自信を持てない若者では、その条件に当然当てはまらない。また、自立して地域の中で生活していくためにも「コミュニケーション能力」はとても大切なツールにもなってくる。
さて、鳳至小学校の子どもたちはどうであろうか。
学校での子どもたちの様子を見ると、多くの子どもたちが元気で活動的であり、あいさつがとても上手である。また、アンケート調査結果から「自分によいところがある」という自己肯定感が昨年度よりも高まってきている。しかし、まだまだ自分に自信が持てず、授業中や全校児童の前では恥ずかしがって萎縮してしまい、自分の思いを表現したり行動にうつしたりするのが苦手なところがある。
私は、鳳至小学校すべての子どもたちに、自分に自信を持ってほしいと思っている。そのために今年度の取り組みのキーワードを、「わくわく」「どきどき」「感動」とした。
子どもたちが意欲的に活動できるように「わくわく」「どきどき」する場を設定し、子どもたちが達成感、成功感等を味わうことができるように「感動」する場を設定する。このように意図的に場の設定をしていけば、子どもたちが意欲的に活動する場面が増え、達成感、成功感等を味わう機会が増える。このことを通して、自分に自信を持ち、場に応じて自らの思いを表現し行動できるようになってくると信じている。
しかし、これだけでは足りないと思っている。つまり、やらせるだけ、味わわせるだけでは、意欲が半減してしまうからである。
では、どうすれば「次も頑張るぞ」「次こそ頑張るぞ」「次も楽しみだ」等という意欲が継続していくのか。また、本当の意味での達成感、成功感等につながっていくのか。それは、「評価」だと思っている。もっと簡単に言えば「誉める」ことである。
昔から「子どもは誉めて育てる」とよく言われているが、私たち大人は、毎日どれだけ誉めているだろうか。子どもたちは、どのような子も認められたいという思いを持っている。そのために必ず期待に応えようとしているのである。意外と私たちは、子どもたちのそのような行動を見逃し、気になる部分だけを、「あなたのために」という思いで注意することの方が多いのではないか。
子どもたちが、周りから認められ誉められる回数が多ければ多いほど、自分に自信を持てるようになってくるはずである。日々の「○○してくれてありがとう。」「さすが」「よう頑張ったな」等の何気ない言葉がけが、今の子どもたちには本当に大切になってくる。
まずは、小学校の間に、私たち大人が「誉めて育てる」という共通の認識に立ち、「自分に自信を持つ」という「コミュニケーション能力」の素地を養っていきたいものである。
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