日誌

2022年4月の記事一覧

子ども達の未来のため、『読解力』の向上をすすめます!

元気いっぱいの1年生22名を迎えたから約3週間が過ぎました。学校の中には、新しい学年を頑張ろうとする子どもたちのやる気がみなぎっています。そして、この子どもたちの新鮮なやる気を大切にして教育活動をすすめていこうと、私たち教職員も緊張の毎日です

さて、4月18日には県基礎学力調査(4年生:国語・算数、6年生:社会)が、19日には6年生を対象とする全国学力学習状況調査(国語・算数・理科)が行われました。この2つのテストは

【県基礎学力調査】

 児童生徒の基礎的・基本的な知識・技能や活用力の定着状況、及び学習・生活状況について把握・分析し、学校における児童生徒への教科指導の改善を図る。併せて、教員の指導状況等を把握し、指導改善に役立てる。

【全国学力・学習状況調査】

 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。さらに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証サイクルを確立する。

ために実施されています。つまり、子どもが今まで学んできたことについて、①何が身についていて、何が不十分なのか?②その理由は何か?③今後、教師は何に気をつけ、どんな手立てで子ども達を指導していくか?を各学校が確認し、日常的な教師の指導に反映させるためのテストということになります。自校採点の結果を見ると、問題全体の正答率は上がっています。しかし、どの教科も初めて見る文章を限られた時間内に正確に読み取ることができず、「決められた時間内に問題を解くことが苦手」「指定された文字数で説明したり自分の考えを順序立てて文章や式で表したりする問題の正答率が下がる」という傾向も見られました。実はこのような「文章の意味が読み取れない」=「読解力(どっかいりょく)の不足」に関わる事例は、教育現場のみならず様々な生活場面で問題視されているところです。以前にも紹介しましたが『読解力』について、文部科学省から出されている読解力向上プログラムには次のように定義されています。

読解力 

: 自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力

この定義に当てはめて考えると、読解力が不足するということは、単純に目の前の問題が解けないということ

だけでなく、社会に参加することまでを難しくするということになります。とすれば、子ども達が未来を生き抜く力を培う場である学校で、『読解力』を高める活動に取り組むことは必須のことです。そこで本校では、授業等で行っている「声に出して読む」、「線を引きながら読む」、「言葉の意味を問い返す」、「図・表・グラフの等の資料を関連づけて自分の考えを作る」、「朝読書」、「短作文」等の活動を注意深く継続しながら①文章や図・表・グラフの意味を正しく理解する力、②作者の意図を読み取ったり要約したりする力、③読みとったこと・考えたことを表現する力を伸ばしていきたいと考えます。そして、ここで、一つお願いがあります。

 『読解力』をつけるためには、「読むことを面倒くさいと思わない」ことも大切な条件です。読むことを嫌がらない。読むことは当たり前。さらに、読むことが習慣化しているとなれば最高です。鳳至小学校では、毎月、10日・20日・30日を“読書の日”並びに“ノーゲームディ”に設定しています。また、夏休みや冬休みなどの長期休業期間も読書を推奨しています。これについてご家庭でもご協力を仰ぎたいと思います。さしあたって、学校が設定している“読書の日”に子どもたちに読書を促すことをお願いします。読解力がつくことで自主学習力も自然と高まります。自主学習力が高いということは、職業についても、自分で工夫できる人材として大事にされます。ご理解とご協力をよろしくお願いします。 

 学校長 山 岸 茂 樹

0

2022年度 鳳至小学校がめざす子どもの姿

教育界に於いて2021年度はGIGAスクール構想の取組が全国的に進められた年でした。この取組は、子ども一人一人が情報端末(=chromebook)を持ち、効率的かつ実用的に学習することで、よりその子に適した学びとなることや学びの深まりを目指したものです。しかし、その先には、現代社会が抱える人手不足や食糧不足、温室効果ガス(CO2)の排出、高齢化、地域間格差等の諸問題を乗り越え、いきいきと快適に暮らすことが出来る社会(=Society5.0)の主体となる人材の育成があります。そんな中、子ども達には、次の5つの力を伸ばしていくことが求められると考えます。

○一生学び続ける力(課題を見つけ、その解決に向けてやりがいを持って探求していく力)

○社会人基礎力(建設的に取り組む力、考え抜く力、チームで働く力)

○自己存在感並びに他者を支えて行こうとする心・態度・実践力

○コミュニケーション能力

○自己管理能力

この5つの力は義務教育の9年間をかけて基盤を作り、その後の生活でさらに発展させていくべき力です。鳳至小学校としては、子どもの発達段階を考え、上記の5つの力を付ける土台を築くため、今年度も、「主体性」や「協働性」、「達成感」、「自己肯定感」をキーワードに教育活動をすすめていきます。

そこで、2022年度は、本校教育目標、「創造性豊かで頼もしい人づくり」 の下、以下のように重点事項を設定致しました。

【令和4年度 重点事項】

①学ぶ楽しさを理解するとともに、友達と学び合う子どもたちに

②お互いのよさを認め、協力し合える子どもたちに

③大きな声であいさつし、自分を表現できる子どもたちに

④自分自身を見つめ、よりよい自分へと挑戦する子どもたちに

この重点事項に基づいた教育活動につきましては、学校・学年だよりの発行はもちろんのこと、コロナ禍ではあっても感染予防に十分配慮しながら、授業参観や行事等、機会を捉えて学校に足を運んでいただき、お子様の姿でご確認下さい。また、子ども達の社会性を育てるためには、保護者の皆様・地域の皆様にお力添えが、より一層、必要になるとも考えております。重ねてご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

学校長 山 岸  茂 樹

 

0