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2016年4月の記事一覧

『家庭学習の充実』は、「学習力」「問題解決能力」を高める!

          『家庭学習の充実』は、「学習力」「問題解決能力」を高める!
                                                         
 「どうして家庭学習は大切なのでしょか?」


 毎年行われている全国学力・学習状況調査において、
 「家庭学習をしている児童は国語、算数ともに正答率が高い。」という結果が出ています。
 つまり家庭で、しっかり宿題や、学校の授業の復習、予習をしている児童は、学校の授業のみで終わっている児童より学習内容が定着していると、この学習状況調査から判断できます。
 このことは、スポーツでも同じことではないでしょうか。本来の部活動等の練習はもちろん、部活動等以外で隙間の時間を作って、自ら進んで地道な練習、努力をしている人は、本来の才能を開花させ県レベル、全国レベルへと成長していきます。
 家庭学習における努力は、地道な反復学習の一つであり、学習に関する子どもたちの才能を開花させるとても大切で必要なことと思います。


 子どもたちは、学校での勉強がよくわかると、勉強好きになります。ところが、学校では、学習内容が多く、授業時間数も限られており、くり返し学習の時間をとりにくいのが現状です。そのため、子どもたちは授業で学習したこともやがて忘れてしまいます。1度や2度学んだだけで、完全に理解することはなかなか難しいのです。
 授業中には「わかったつもり」だったのに、テストになるとできないことが多々あります。つまり、「わかったつもり」と「本当にわかった」ということとは違うのです。


 「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、おこなったことは理解する」


 「本当にわかった」というレベルにまで高めるには、学習後すぐに復習し、自分の力でくり返しやってみることが必要です。だから、家庭学習が大切なのです。


 しかし、家庭学習の意義は、これだけではありません。
 子どもたちにとって家庭学習が当たり前になると、学習意欲が増し、「やらされる学習」から「自ら進んでする学習」に変容していきます。そのようになることで、子どもたちに計画性が身に付き、どんなに忙しくても隙間の時間を上手く作り出し学習するようになります。それと同時に集中力も身に付いていきます。つまり「学習力」が高まってくるのです。
 また、解き方の分からない問題にぶつかったとき、この問題に対して、理解できるまで、とことん向き合うようにもなってきます。この「とことん難問に向き合う姿勢」はとても大切で、子どもたちの「問題解決能力」を養うことになります。

 この「学習力」と「問題解決能力」は、子どもたちが大人(社会人)になったときに非常に役に立ちます。
 私たち大人(社会人)は、仕事でも、日々の生活でも、何か問題に直面したときは、自ら考え、ベストな方法見つけ、諸問題に立ち向かって、解決していかざるえないからです。
 だからこそ小学校の学習、特に自ら学ぶ「家庭学習の充実」こそが、「学習力」「問題解決能力」を高めることにつながるのです。そして生涯学び続けるエネルギーにもなっていくのです。
 このことが「どうして家庭学習は大切なのでしょか?」の本当の答えになります。
 
 輪島市では、『輪島市教育大綱』を作成し、この4月より施行されました。今後5年間の輪島市の教育の在り方が書かれています。その中で基本理念が以下のように示されています。

「チャレンジ&レスポンス」の精神に富み、
いかなる困難にもくじけることのない頼もしい人づくり


  「チャレンジ&レスポンス」の精神とは、社会におけるあらゆる困難を「社会からの挑戦」と捉え、その「挑戦」に対し「応戦」していく精神のことです。
 鳳至小学校では、今年度この基本理念に基づくいろいろな取組をしていきますが、まずは「家庭学習の充実」を図ることで、子どもたちが本来もっている才能を開花させ、本校の教育目標である「心身ともに、たのもしい子の育成」を目指していきたいと思います。
 保護者の皆様には、ご理解とご協力をお願いします。


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